JP4969889B2 - 光ファイバアダプタ - Google Patents
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Description
低い接続損失で光ファイバを接続するには、融着、コネクタ等で接続するメカニカルスプライスを問わず良好な光ファイバの切断端部(切断角度、断面粗さ等)で切断する必要がある。そのため、作業者の熟練によらず良好な切断端部が得られる高性能型が主流であった。
前記光ファイバアダプタは、頭部および脚部を備えた前記フェルールのそれぞれの頭部を所定位置に保持する中央部分と、前記1対の光ファイバコネクタを前記中央部に向かって押圧しつつ保持する押圧力発生機構を備えており、前記フェルールから突出したそれぞれの前記裸ファイバ部分の先端が付勢されて接続された状態で、前記1対の光ファイバコネクタのそれぞれの前記フェルールを対向して保持することを特徴とする光ファイバアダプタである。
この発明の光ファイバアダプタの第4の態様は、前記光ファイバアダプタの前記突起部中心間の距離をD2、前記光ファイバアダプタ内に対向配置された前記光ファイバコネクタの前記凹部中心間の距離をD1、光ファイバアダプタ材料膨張係数α2、光ファイバコネクタ材料膨張係数α1とするとき、
常温時には、D2<D1、
高温環境時(常温+70℃)には、
D2+D2×α2×70℃<D1+D1×α1×70℃
低温環境時(常温−70℃)には、
D2−D2×α2×70℃<D1−D1×α1×70℃
である光ファイバアダプタである。
この発明の光ファイバアダプタの第10の態様は、前記第一部材および前記第二部材を対向配置したときに、前記第一部材および第二部材の各一方の部材における、前記光ファイバ切断刃と前記被覆除去刃の間に所定の空間部を備えていることを特徴とする光ファイバアダプタである。
この発明の光ファイバアダプタのその他の態様は、前記溝部がそれぞれ平らな底面、および、前記底面から傾斜した両側面からなっており、前記光ファイバ切断刃が前記溝部内に位置し、刃の頂部が前記第一部材の表面と概ね一致して形成されていることを特徴とする光ファイバアダプタである。
前記光ファイバアダプタは、頭部および脚部を備えた前記フェルールのそれぞれの頭部を所定位置に保持する中央部分と、前記1対の光ファイバコネクタを前記中央部に向かって押圧しつつ保持する押圧力発生機構を備えており、前記フェルールから突出したそれぞれの前記裸ファイバ部分の先端が付勢されて接続された状態で、前記1対の光ファイバコネクタのそれぞれの前記フェルールを対向して保持することを特徴とする光ファイバアダプタである。
左下部材2aには光ファイバ切断刃9と、被覆除去刃10−1が設けられている。左上部材3aには被覆除去刃10−1に対応する位置に被覆除去刃10−2が設けられている。即ち、光ファイバ切断刃9は左下部材のみに設けられており、被覆除去刃よりも光ファイバの中心に対して深い位置まで突出して形成されている。
図12は、溝部内に設けられた光ファイバ切断刃および被覆除去刃を説明する拡大図である。図12(a)は、上部材に形成された所定間隔を開けて対抗配置して設けられた1対の被覆除去刃を示し、図12(b)は、下部材に形成された光ファイバ切断刃および所定の間隔を開けて対抗配置して設けられた1対の被覆除去刃を示す。図12(a)に示すように、上部材には下部材に対向する面に、被覆光ファイバが収容される溝部4−2に連接して空間部8−2が設けられている。空間部には被覆光ファイバに対して所定の間隔を開けて対向配置して1対の被覆除去刃10−2が設けられている。上述したように、所定の間隔は概ね光ファイバ心線に一致している。上部材に設けられた空間部8−2は1対の被覆除去刃10−2の反対側にも延伸して設けられている。1対の被覆除去刃10−2の先端部には、被覆への切込みが容易になるようにテーパーが設けられている。
1対の被覆除去刃10−1の先端部には、被覆への切込みが容易になるようにテーパーが設けられている。図12(a)に示す面と、図12(b)に示す面とが合わせられる。
光ファイバ剥き折り部品は、光ファイバ切断刃および/または被覆除去刃が設けられていない第一部材および第二部材のそれぞれの部分の溝部内の対応する少なくとも1つの部位に、被覆光ファイバを保持する突起部を備えている。
突起部の位置は、第一部材、第二部材の溝部内のそれぞれ対応する位置が好ましい。このように突起部を設けることによって、光ファイバ切断刃、被覆除去刃が存在しない方の部材において、被覆光ファイバを溝部内に保持することがきるので、光ファイバの切断、被覆の除去に際して、溝部内で被覆光ファイバの位置にズレが生じることなく、光ファイバの剥き折りが容易になる。
先ず、下部材と上部材のそれぞれ溝部が形成された面を対向させた状態で係合し、溝部の端部に形成された光ファイバ挿入部から下部材と上部材の溝部に単心の被覆された光ファイバを先端が光ファイバ切断刃を超える位置まで挿入する。そして、下部材と上部材間に挟み込んで被覆光ファイバを光ファイバ剥き折り部品に装着する。
次いで、光ファイバ切断刃が傷をつけた部位と反対側に手折りを加える。この段階で、左側部材と右側部材の連結部において、光ファイバの被覆が除去されて裸ファイバが露出している。に示すように、光ファイバ切断刃によって傷付けられた部位で光ファイバが切断される。次いで、切断された光ファイバの被覆が除去されて行き、被覆が除去されて裸ファイバが露出した状態になる。
図7に示すように、1対の光ファイバコネクタ20が光ファイバアダプタ40の両端部から挿入されて、上述した被覆が除去された光ファイバが接続される。図8は、図7に示す1対の光ファイバコネクタが接続される光ファイバアダプタの縦断面図である。図9は、 一方の光ファイバコネクタが挿入された光ファイバアダプタを説明する部分断面図である。図10は、光ファイバアダプタの中央部分と光ファイバコネクタのフェルールの嵌合状態を説明する部分拡大図である。
図7から図10を参照して、この発明の光ファイバアダプタを説明する。
常温時には、D2<D1、
高温環境時(常温+70℃)には、
D2+D2×α2×70℃<D1+D1×α1×70℃
低温環境時(常温−70℃)には、
D2−D2×α2×70℃<D1−D1×α1×70℃
である光ファイバアダプタである。
なお、高温環境時(約+93℃)のD2=8.0224mm、D1=8.2115mmで、D2<D1となり、押圧力は損なわれない。低温環境時(約−47℃)のD2=7.9776mm、D1=8.1885mmで、D2<D1となり、押圧力は損なわれない。
ァイバコネクタでもよく、光ファイバ剥き折り部品を使用することなく設けられた光ファイバコネクタにも適用できる。
2 下部材
2a 左下部材
2b 右下部材
2c 係合柱
3 上部材
3a 左上部材
3b 右上部材
3c 突部
4、4−1、4−2 溝部
4a 光ファイバ挿入部
5 屈曲部
6 光ファイバ
7 連結部
8 空間部
9 光ファイバ切断刃
10、10−1、10−2 被覆除去刃
11−1、11−2 突起部
16 裸光ファイバ
20 光コネクタ
21 光ファイバ部品
22 フェルール
23 空洞部
24 脚部
25 頭部
26 貫通孔部
27 環状溝部
28 環状突起部
29 凹部
40 光ファイバアダプタ
41 中央部分
42 突起部
44 屈折率整合剤
Claims (13)
- 内部の溝部に被覆光ファイバが収容され、折り曲げ可能な屈折部を備えた樹脂材料からなる光ファイバ剥き折り部品を前記屈折部で折り曲げて、光ファイバを切断し、一部の被覆を除去した状態で分断されて形成された、空洞部を備えた光ファイバ部品と、被覆が除去された裸ファイバ部分と被覆された部分の一部をその中に収納して、前記光ファイバ部品の前記空洞部に収容されたフェルールとからなる1対の光ファイバコネクタを対向して保持する樹脂材料からなる光ファイバアダプタであって、
前記光ファイバアダプタは、頭部および脚部を備えた前記フェルールのそれぞれの頭部を所定位置に保持する中央部分と、前記1対の光ファイバコネクタを前記中央部に向かって押圧しつつ保持する押圧力発生機構を備えており、前記フェルールから突出したそれぞれの前記裸ファイバ部分の先端が付勢されて接続された状態で、前記1対の光ファイバコネクタのそれぞれの前記フェルールを対向して保持することを特徴とする光ファイバアダプタ。 - 前記光ファイバアダプタは、両端部から前記光ファイバコネクタが挿入される筐体からなっており、前記中央部は内部の概ねその中央部に備えられており、前記中央部分は、前記フェルールの頭部をその外周部から締め付けて保持する円筒形状部を備えており、前記押圧力発生機構は前記光ファイバアダプタの内壁に形成された突起部と前記光ファイバコネクタの外周部に形成された前記突起部に対応する凹部からなっている、請求項1に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記押圧力発生機構は前記中央部分に関して対称に設けられ、前記突起部の中心と前記凹部の中心がずれて設けられて、前記1対の光ファイバコネクタを前記中央部に向かって押圧する、請求項2に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記光ファイバアダプタの前記突起部中心間の距離をD2、前記光ファイバアダプタ内に対向配置された前記光ファイバコネクタの前記凹部中心間の距離をD1、光ファイバアダプタ材料膨張係数α2、光ファイバコネクタ材料膨張係数α1とするとき、
常温時には、D2<D1、
高温環境時(常温+70℃)には、
D2+D2×α2×70℃<D1+D1×α1×70℃
低温環境時(常温−70℃)には、
D2−D2×α2×70℃<D1−D1×α1×70℃
である、請求項3に記載の光ファイバアダプタ。 - 前記中央部分は、前記フェルールから突出したそれぞれの前記裸ファイバ部分の先端部に屈折率整合剤を備えている、請求項4に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記光ファイバ剥き折り部品は、被覆光ファイバを収容可能な溝部と、当該溝部内に一体的に設けられた光ファイバ切断刃および被覆除去刃と、中間部に肉厚の小さい連結部からなる屈折部と、空洞部を備えた樹脂材料からなる第一部材と、前記第一部材に対向して配置される、被覆ファイバを収容可能で前記第一部材の溝部に対応する溝部と、当該溝部内に一体的に設けられた前記第一部材の被覆除去刃と対応する被覆除去刃と、中間部に前記第一部材の屈折部と対応する屈折部と、前記第一部材の空洞部と対応する空洞部を備えた樹脂材料からなる第二部材とからなっている、請求項1から5の何れか1項に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記光ファイバ剥き折り部品の前記第一部材および前記第二部材は、それぞれ、前記連結部によって連結された一方の部材および他方の部材からなっており、前記光ファイバ切断刃および前記被覆除去刃を備えていない側の部材が前記屈折部に近接して、前記空洞部を備えている、請求項6に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記フェルールの前記脚部に環状溝部を備えており、前記光ファイバ部品の前記空洞部は概ね円筒形状の壁面によって形成されており、前記壁面の一部に前記脚部の環状溝部に対応する環状突起部を備えている、請求項7に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記フェルールは、前記被覆が除去された光ファイバおよび前記被覆された光ファイバを収納する貫通孔部を備えており、前記切断され被覆が除去された光ファイバが前記頭部から所定長さだけ外部に突出して、前記貫通孔部に光ファイバが収納・保持される、請求項8に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記第一部材および前記第二部材を対向配置したときに、前記第一部材および第二部材の各一方の部材における、前記光ファイバ切断刃と前記被覆除去刃の間に所定の空間部を備えていることを特徴とする、請求項9に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記第一部材と前記第二部材の対向するそれぞれの対向面を当接させたときに、前記光ファイバ切断刃は、前記刃自体が変形するまで前記溝部に収納された光ファイバに押し付けられて前記光ファイバに傷をつける高さを有しており、前記第一部材および第二部材の各被覆除去刃の間隔は、前記光ファイバ心線の直径に概ね一致していることを特徴とする、請求項10に記載の光ファイバアダプタ。
- 前記樹脂材料が、エポキシ系、または、PPS(ポリフェニレンサルファイド)系合成樹脂からなり、ガラスフィラー60%以上を含有することを特徴とする、請求項11に記載の光ファイバアダプタ。
- 端部の被覆が除去され裸ファイバが露出された光ファイバが収容されたフェルールを備えた1対の光ファイバコネクタを対向して保持する樹脂材料からなる光ファイバアダプタであって、
前記光ファイバアダプタは、前記フェルールのそれぞれの接続部を所定位置に保持する中央部分と、前記1対の光ファイバコネクタを前記中央部に向かって押圧しつつ保持する押圧力発生機構を備えており、前記フェルールから突出したそれぞれの前記裸ファイバ部分の端面が付勢されて接続された状態で、前記1対の光ファイバコネクタのそれぞれの前記フェルールを対向して保持することを特徴とする光ファイバアダプタ。
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