JP4961259B2 - パッドホルダー - Google Patents
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Description
図1は、本発明のパッドホルダーの一実施形態を前身頃と後身頃とが合わさる2つ折り状態で示した正面(前身頃側)図、図2は、図1に示す2つ折り状態のパッドホルダーの背面(後身頃側)図、図3は、図1に示すパッドホルダーを立体形状の状態(着用時の状態)で示した斜視図である。図3に示すパッドホルダーの立体形状は、着用時の形状に略等しい。
また、L1とL2との比は、L1/L2=1.00〜1.45の範囲であることが好ましく、L1/L2=1.05〜1.30の範囲であることが更に好ましい。
最短距離L1(身丈)、最短距離L2(股上丈)は、何れもパッドホルダー1が未伸張(非着用)の自然状態にあるときに測定する。
伸縮性シート10の上記伸度は、次のように測定される。
測定対象のパッドホルダーから、縦方向Lに150mm、該縦方向Lと直行する横方向Sに50mmの寸法の長方形形状を切り出し、この切り出された長方形形状を測定サンプルとする。測定サンプルは、ウエスト部弾性部材51及びレッグ部弾性部材61を含まないように切り出す。また、パッドホルダーが該パッドホルダーを構成する各々のパーツを縫合してなる場合は、その縫合部を含まないように測定サンプルを切り出す〔縫合部を含まざるを得ない場合は、縫合部をできるだけ少なく含むように切り出すか、又は縫合部がチャック部(測定サンプルの前後25mmの部分)に位置するように測定サンプルを切り出す〕。測定対象のパッドホルダーから充分な寸法の測定サンプルを切り出せない場合は、チャック部(測定サンプルの前後25mmの部分)の寸法を小さくしても良い。
この測定サンプルを、その縦方向Lが引っ張り方向となるように、引張試験機のチャックに取り付ける。チャック間距離は100mmとする。測定サンプルを300mm/分で引っ張り、荷重値が1.0Nの時における該測定サンプルの伸張時の長さ(伸張時にチャック間に位置する測定サンプルの長さ)を用い、下記式から縦方向Lの1.0N/50mm荷重時の伸度を求める。
伸度(%)=[(伸張時の長さ(mm)−100(mm))/100(mm)]×100
また、上記パッドホルダーから、縦方向Lに50mm、横方向Sに150mmの寸法の長方形形状を切り出してこれを測定サンプルとし、この測定サンプルを、その横方向Sが引っ張り方向となるように、引張試験機のチャックに取り付け、上記と同様の手順により、横方向Sの1.0N/50mm荷重時の伸度を求める。
そけい部弾性部材71の長さは、好ましくは100〜200mm、更に好ましくは120〜180mmであり、幅は、好ましくは1〜30mm、更に好ましくは3〜15mmである。
そけい部弾性部材71の1.5倍伸張時の収縮応力は、好ましくは100〜300cN、更に好ましくは150〜250cNである。
レッグ部弾性部材61の1.5倍伸張時の収縮応力は、好ましくは30〜200cN、更に好ましくは80〜150cNである。
上記収縮応力は、次のように測定される。
前身頃2と後身頃3との境界部分(折曲線1a)を切断し、パッドホルダー1を展開状態にした後、測定対象の弾性部材を切り出して測定サンプルとする。測定サンプルに測定対象の弾性部材以外の弾性部材が含まれる場合は、測定対象以外の弾性部材を取り除くか又は切断して、測定対象以外の弾性部材の収縮応力が発現しないように処理する。
この測定サンプルを、水平な面上に該測定サンプルの肌当接面側の外面が該水平な面に当接するように載置し、該測定サンプルが自然に収縮した状態において、その幅方向(=パッドホルダーの幅方向)の両側縁部における上縁部と下縁部の長手方向中点を結んだ線の長さを測定し、この測定値から20mmを引いた値を自然長とする。
そして、この測定サンプルを、テンシロン引張試験機〔(株)オリエンテック社製、RTC−1150〕のチャック間に固定し(測定サンプルの幅方向両端部から10mm幅方向内側に入る領域をチャックで留める)、その時の荷重をゼロとする。その後、測定サンプルを、引張速度300mm/分で、パッドホルダーの幅方向と同じ方向に前記自然長の1.5倍になるまで伸張させ、このときの応力を1.5倍伸張時の収縮応力とする。
また、上述したそけい部弾性部材71あるいは臀部弾性部材81の1.5倍伸張時の収縮応力をA、レッグ部弾性部材61の1.5倍伸張時の収縮応力をB、ウエスト部弾性部材51の1.5倍伸張時の収縮応力をCとした場合、C>A>Bとなるように調整されることが、パッドホルダー及び該パッドホルダーに取り付けられる吸収パッドの身体に対するフィット性が更に向上し、優れた液漏れ防止効果が得られる点で好ましい。
ウエスト部弾性部材51の1.5倍伸張時の収縮応力(C)は、好ましくは180〜500cN、更に好ましくは230〜400cNである。この収縮応力(C)は、上記の収縮応力の測定方法により測定される。
斯かる構成について更に説明すると、股布11は、縦長の矩形形状を有しており、その長手方向一端側が前身頃2に位置し、長手方向他端側が後身頃3に位置し、該一端側と該他端側とに挟まれた長手方向中央部が股下部4に位置するように、前身頃2から股下部4を通って後身頃3に亘って連続的に配されている。股布11の長手方向一端縁(前縁)11a及び長手方向他端縁(後縁)11bは、それぞれ、パッドホルダー1を縦方向Lに二分する仮想線P2と略同位置にある。股布11は、前身頃2、後身頃3及び股下部4(伸縮性シート10)に縫い付けられ、あるいは接着剤等の接着手段により貼り付けられる等して、固定されている。そして、そけい部弾性部材71,71それぞれの最下部71a、及び臀部弾性部材81,81それぞれの最下部81aが股布11で被覆され、これら弾性部材71,81の一部と該一部を被覆している股布11との間が、縫い付け、あるいは接着剤等の接合手段により接合されている。
尚、股布11の透湿度は、JIS Z 0208に従い測定された透湿度の値は1.0g/(100cm2・hr)以上であることが好ましい。
弾性部材91の長さは、好ましくは100〜350mm、更に好ましくは150〜250mmであり、幅は、好ましくは1〜30mm、更に好ましくは3〜15mmである。
また、上記収縮応力(D)は、上述したそけい部弾性部材71の1.5倍伸張時の収縮応力あるいは臀部弾性部材81の1.5倍伸張時の収縮応力(A)、及びレッグ部弾性部材61の1.5倍伸張時の収縮応力(B)との関係において、A>B>Dとなるように調整されることが、パッドホルダー1に取り付けられる吸収パッドの身体の股間部へのフィット性、及びパッドホルダー1の引き上げ容易性の点で好ましい。
更に、パッドフィットギャザー(弾性部材91)が形成されていることにより、特に、そけい部を含む足の付け根周りよりも上方に位置する身体部分に対するパッドホルダー1のフィット性が向上し、パッドホルダー1全体として身体へのフィット性が一層向上する。
例えば、そけいギャザー(そけい部弾性部材71)は、そけい部に沿って形成されていればよく、前記実施形態のような円弧状に制限されず、直線状であっても良い。また、臀部ギャザー(臀部弾性部材81)は、臀部(臀部の下側)に沿って形成されていればよく、前記実施形態のような円弧状に制限されず、直線状であっても良い。
また、前記実施形態においては、そけいギャザーと臀部ギャザーとがウエスト側部(折曲線1a)で連接されて一体となっていたが、両者は連接されていなくても良い。
2 前身頃
3 後身頃
4 股下部
4a 股下部の最下部
5 ウエスト開口部
51 ウエスト部弾性部材
6 レッグ開口部
61 レッグ部弾性部材
71 そけい部弾性部材
71a そけい部弾性部材の最下部
71b そけい部弾性部材の最上部
81 臀部弾性部材
81a 臀部弾性部材の最下部
81b 臀部弾性部材の最上部
91 パッドフィットギャザー形成用弾性部材
10 伸縮性シート
11 股布
1a パッドホルダーを前身頃と後身頃とが合わさるように2つ折りしたときに形成される折曲線
Claims (6)
- 前身頃、後身頃及びこれら両者間に位置する股下部を有し、該前身頃、該後身頃及び該股下部がそれぞれ伸縮性シートから形成されており、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、該股下部に吸収パッドが取り付けられて着用されるパッドホルダーであって、
前記ウエスト開口部の開口周縁部にウエスト部弾性部材が配されてウエストギャザーが形成されており、また、前記レッグ開口部の開口周縁部にレッグ部弾性部材が配されて太腿ギャザーが形成されており、該太腿ギャザーは、前記パッドホルダーの着用時において、前記股下部と同じ高さか、又は該股下部より下方に位置しており、
前記伸縮性シートの前記パッドホルダーの縦方向における1.0N/50mm荷重時の伸度が30〜120%であり、該伸縮性シートの該パッドホルダーの横方向における1.0N/50mm荷重時の伸度が25〜90%であり、
前記前身頃に、着用者の左足、右足それぞれのそけい部に沿ってそけい部弾性部材が配されてそけいギャザーが形成されており、右側の該そけい部弾性部材と左側の該そけい部弾性部材とは互いに独立していて連接しておらず、
1.5倍伸張時の収縮応力が、前記ウエスト部弾性部材>前記そけい部弾性部材>前記レッグ部弾性部材となっているパッドホルダー。 - 前記後身頃に、着用者の臀部に沿って左右一対の臀部弾性部材が配されて臀部ギャザーが形成されており、右側の該臀部弾性部材と左側の該臀部弾性部材とは互いに独立していて、前記パッドホルダーの横方向中央部で連接していない請求項1記載のパッドホルダー。
- 前記そけいギャザーが、前記ウエスト開口部側に向けて凸状に湾曲した円弧状に形成されており、前記臀部ギャザーが、前記レッグ開口部側に向けて凸状に湾曲した円弧状に形成されている請求項2記載のパッドホルダー。
- 前記そけい部弾性部材と前記臀部弾性部材とが、着用者のウエスト側部に沿った部分で連接されて一体となっている請求項2又は3記載のパッドホルダー。
- 前記股下部の肌対向面上に、前記伸縮性シートよりも伸縮性に劣り且つ防水性を有する股布が配されており、
前記そけいギャザー及び前記臀部ギャザーそれぞれの一部が前記股布で被覆され、且つ該一部と該一部を被覆している該股布との間がそれぞれ接合されている請求項2〜4の何れか一項に記載のパッドホルダー。 - 前記前身頃における前記そけいギャザーと前記ウエスト開口部の開口周縁部との間、及び前記後身頃における前記臀部ギャザーと前記ウエスト開口部の開口周縁部との間それぞれに、前記パッドホルダーの横方向に沿って弾性部材が配されてパッドフィットギャザーが形成されている請求項2〜5の何れか一項に記載のパッドホルダー。
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