JP4941197B2 - Semiconductor device deposition holder and deposition apparatus - Google Patents
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Description
この発明は、半導体デバイスの成膜用ホルダ及び成膜用装置に関するものである。 The present invention relates to a semiconductor device deposition holder and a deposition apparatus.
半導体レーザにおいては、光導波路の対向する両端面に反射膜を形成する必要がある。この反射膜は、成膜用ホルダに保持されたレーザバーの両端面に形成される。反射膜の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法がある。 In a semiconductor laser, it is necessary to form reflection films on both end faces of the optical waveguide that face each other. This reflection film is formed on both end faces of the laser bar held by the film formation holder. As a method for forming the reflective film, there are a vacuum deposition method, a sputtering method, and a CVD method.
従来の成膜用ホルダにおいては、レーザバーの反成膜源側端面近傍を平板で覆っていた(例えば、特許文献1及び2参照)。即ち、成膜源と平板の間にレーザバーが配置される構成である。これにより、レーザバーの一方の端面に反射膜を形成している際に、成膜元素が、反成膜源側端面に回り込まないようにしていた。
In the conventional film forming holder, the vicinity of the end face on the side opposite to the film forming source of the laser bar is covered with a flat plate (see, for example,
しかし、従来の成膜用ホルダにおいては、成膜元素が、レーザバーと成膜用ホルダの間に形成される間隙を成膜源側から通過する。当該間隙を通過した成膜元素は、平板で反射する。そして、反射した成膜元素が、レーザバーの反成膜源側端面に回り込む。これにより、レーザバーの反成膜源側端面に予期せぬ被膜が形成されるという問題があった。 However, in the conventional film formation holder, the film formation element passes through the gap formed between the laser bar and the film formation holder from the film formation source side. The film-forming element that has passed through the gap is reflected by the flat plate. Then, the reflected film-forming element goes around to the end face on the side opposite to the film-forming source of the laser bar. As a result, there is a problem that an unexpected film is formed on the end surface of the laser bar opposite to the film forming source.
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、成膜元素が半導体デバイスの反成膜源側端面に回り込むことを確実に防止する半導体デバイスの成膜用ホルダ及び成膜用装置を提供することである。 SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to deposit a semiconductor device that reliably prevents a film-forming element from entering the end surface on the side opposite to the film-forming source of a semiconductor device. It is to provide a holder and an apparatus for film formation.
この発明に係る半導体デバイスの成膜用ホルダは、半導体デバイスの被成膜面を露出させ、前記半導体デバイスを保持するホルダ本体と、前記半導体デバイスの前記被成膜面を露出させた状態で、前記半導体デバイス及び前記ホルダ本体の間に形成される間隙を前記半導体デバイスの前記被成膜面側から遮蔽する遮蔽体とを備えたものである。 In the semiconductor device deposition holder according to the present invention, the deposition surface of the semiconductor device is exposed, the holder body holding the semiconductor device, and the deposition surface of the semiconductor device are exposed, And a shield that shields a gap formed between the semiconductor device and the holder main body from the film formation surface side of the semiconductor device.
この発明は、半導体デバイスの被成膜面を露出させ、前記半導体デバイスを保持するホルダ本体と、前記半導体デバイスの前記被成膜面を露出させた状態で、前記半導体デバイス及び前記ホルダ本体の間に形成される間隙を前記半導体デバイスの前記被成膜面側から遮蔽する遮蔽体とを備える構成としたことで、成膜元素が半導体デバイスの反成膜源側端面に回り込むことを確実に防止することができる。
According to the present invention, a deposition surface of a semiconductor device is exposed, a holder body that holds the semiconductor device, and the deposition surface of the semiconductor device is exposed between the semiconductor device and the holder body. The shield element that shields the gap formed in the semiconductor device from the film-forming surface side of the semiconductor device can reliably prevent the film-forming element from entering the end surface on the side opposite to the film-forming source of the semiconductor device. can do.
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。 In order to explain the present invention in more detail, it will be described with reference to the accompanying drawings. In addition, in each figure, the same code | symbol is attached | subjected to the part which is the same or it corresponds, The duplication description is simplified or abbreviate | omitted suitably.
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における半導体デバイスの成膜用ホルダを用いる成膜用装置に、一般の成膜用ホルダを使用した場合を示した全体構成図である。図2はこの発明の実施の形態1における半導体デバイスの成膜用ホルダを用いる成膜用装置に一般の成膜用ホルダを使用した場合を、成膜源側から見た平面図である。図3は一般の成膜用ホルダで半導体デバイスを保持した状態を示した正面図である。図4は図3のA−A線における横断面図である。図5は図3のB−B線における縦断面図である。図6はこの発明の実施の形態1における半導体デバイスの成膜用ホルダを用いる成膜用装置の全体構成図である。図7はこの発明の実施の形態1における半導体デバイスの成膜用ホルダを用いた成膜用装置成膜源側から見た場合の平面図である。図8はこの発明の実施の形態1における半導体デバイスの成膜用ホルダの横断面図であって、図4相当図である。図9は各成膜用ホルダを使用して成膜したときの半導体デバイス7の反成膜源側端面をオージェ電子分光分析した結果を示した図である。
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing a case where a general film formation holder is used in a film formation apparatus using a semiconductor device film formation holder according to
まず、図1及び図2を用いて、この発明の実施の形態1における半導体デバイスの成膜用ホルダを用いる成膜用装置に、一般の成膜用ホルダを使用した場合を説明する。図1において、1は成膜室である。この成膜室1内の下方には、蒸着ルツボ2が設けられている。この蒸着ルツボ2には、成膜源3が入れられている。一方、成膜室1内の上方には、ホルダ支持体4が設けられている。通常、ホルダ支持体4は、成膜源3との距離が各箇所で略同距離となるドームで構成される。このホルダ支持体4は、成膜室1に対して回転可能となっている。
First, the case where a general film formation holder is used in the film formation apparatus using the semiconductor device film formation holder in the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In FIG. 1, 1 is a film forming chamber. A
さらに、ホルダ支持体4外面の所定箇所には、複数のホルダポケット5が設けられている。これらのホルダポケット5は、矩形凹部で構成される。また、これらのホルダポケット5の矩形凹部底面には、成膜源3側からホルダ支持体4外面側まで貫通する貫通穴が設けられている。そして、これらのホルダポケット5には、成膜用ホルダ6aが収納されている。これらの成膜用ホルダ6aには、複数の半導体デバイス7が保持されている。実施の形態1においては、半導体デバイス7とは、レーザバーのことである。これらの半導体デバイス7は、成膜すべき両端面の一方7aをホルダポケット5の貫通穴から成膜源3側に露出させている(図2参照)。なお、以下では、半導体デバイス7の成膜すべき端面を被成膜面ということにする。
Furthermore, a plurality of
上記構成の半導体デバイス7の成膜用装置では、成膜源3から蒸発した成膜元素が、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aに付着する。これにより、半導体デバイス7の成膜が行われる。なお、半導体デバイス7の成膜を行う際には、ホルダ支持体4が回転される。これにより、成膜の均一性が図られる。
In the film forming apparatus for the
次に、図3乃至図5を用いて、一般の成膜用ホルダ6aを説明する。成膜用ホルダ6aは、上部台座8a及び下部台座8bを備えている。これらの台座8a、8bは、互いに離れて配置されている。また、これらの台座8a、8bの両側部は、一対のフレーム9a、9bにより連結されている。このような構成の台座8a、8b及びフレーム9a、9bでホルダ本体10が構成される。
Next, a general
さらに、上部台座8a表面のホルダ本体10中央側縁部には、段差が形成されている。一方、下部台座8b表面のホルダ本体10中央側縁部にも、段差が形成されている。そして、これらの段差底面には、複数の半導体デバイス7の上下端が載置されている。これらの段差により、半導体デバイス7は、ホルダ本体10に対して上下方向へ移動できないようになっている(図5参照)。
Further, a step is formed on the central side edge of the
さらに、半導体デバイス7の載置されたホルダ本体10表面側から、押さえ11a、11bが、それぞれ、上部台座8a、下部台座8bに固定されている。即ち、半導体デバイス7の上下端が、台座8a、8b及び押さえ11a、11bに挟持されている。この挟持により、半導体デバイス7は、ホルダ本体10に対してホルダ本体10表裏面方向へ移動できないようになっている(図5参照)。
Furthermore,
加えて、フレームの一方9aの中央部には、ネジ12がホルダ本体10外側から内側に向けて水平方向にねじ込まれている。一方、フレームの他方9bのホルダ本体10中央側側面には、ストッパ13が設けられている。そして、適宜、ネジ12のねじ込み量が調整される。このネジ12のねじ込み量の調整により、半導体デバイス7は、ネジ12及びストッパ13により挟持される。この挟持により、半導体デバイス7は、ホルダ本体10に対してネジ12のねじ込み方向と平行な水平方向へ移動できないようになっている(図3及び図4参照)。
In addition, a
上述したように、半導体デバイス7は、3方向の移動が規制されている。これにより、半導体デバイス7は、ホルダ本体10内でばらつかないように保持されている。そして、半導体デバイス7は、ホルダ本体10から両被成膜面7a、7bを露出させている(図4及び図5参照)。このとき、一般に、ネジ12、ストッパ13等の構造の影響で、半導体デバイス7及びホルダ本体10の間に間隙14が形成される。この間隙14は、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7a側から他方7b側へ貫通するものである(図3参照)。
As described above, the movement of the
上記構成の一般の成膜用ホルダ6aを用いて半導体デバイス7に成膜する場合、成膜元素は、成膜源3から間隙14に向かうものもある。当該成膜元素は、成膜源3側から間隙14を通過する。その後、成膜室1の天井で反射する。反射した成膜元素は、半導体デバイス7の反成膜源側端面に向かって進行するものもある。そして、当該成膜元素は、半導体デバイス7の反成膜源側端面に付着する。即ち、一般の成膜用ホルダ6aを用いた場合においては、成膜元素が、成膜室1の天井での一回の直接反射で半導体デバイス7の反成膜源側端面に到達して付着する場合もある。
When a film is formed on the
次に、この発明の実施の形態1における成膜用ホルダ6bを用いた場合を説明する。図6及び図7において、成膜用ホルダ6b以外の成膜室1等の成膜用装置は、一般の成膜用ホルダ6aを使用する場合と同様の構成である。以下、実施の形態1における成膜用ホルダ6bをより詳細に説明する。
Next, the case where the film-forming
実施の形態1における成膜用ホルダ6bは、一般の成膜用ホルダ6aに第一及び第二の遮蔽体15a、15bを付加したものである(図8参照)。ここで、第一の遮蔽体15aは、両フレーム9a、9b表面に固定される一対の遮蔽板からなる。これらの遮蔽板は、ホルダ本体10と略同じ高さである。そして、これらの遮蔽板は、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7a側で両フレーム9a、9bからホルダ本体10中央側に突出している。かかる構成の第一の遮蔽体15aは、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aを露出した状態で、間隙14を半導体デバイス7の両端面の一方7a側から遮蔽している。
The
第二の遮蔽体15bは、第一の遮蔽体15aと略対称的な配置構成である。即ち、第二の遮蔽体15bは、両フレーム9a、9b裏面に固定される一対の遮蔽板からなる。これらの遮蔽板は、ホルダ本体10と略同じ高さである。そして、これらの遮蔽板は、半導体デバイス7の両被成膜面の他方7b側で両フレーム9a、9bからホルダ本体10中央側に突出している。かかる構成の第二の遮蔽体15bは、半導体デバイス7の両被成膜面の他方7bを露出した状態で、間隙14を半導体デバイス7の両被成膜面の他方7b側から遮蔽している。
The
次に、実施の形態1における半導体デバイス7の成膜手順について説明する。まず、成膜前の複数の半導体デバイス7が、成膜用ホルダ6bに保持される。そして、成膜用ホルダ6bが、ホルダ支持体4のホルダポケット5に収納される。このとき、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7a及び第一の遮蔽体15aが、ホルダポケット5の貫通穴から成膜源3側に露出される。
Next, the film forming procedure of the
この状態で、成膜源3が蒸発させられる。成膜源3から蒸発した成膜元素は、様々な航路で進行する。ある成膜元素(図示せず)は、成膜源3から半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aに向かう。この成膜元素は、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aに付着する。一方、別の成膜元素16は、成膜源3から間隙14に向かう。この別の成膜元素16は、第一の遮蔽体15aに進行を遮断される。そして、所定時間経過後、成膜源3の蒸発が停止される。
In this state, the
その後、成膜用ホルダ6bが、ホルダポケット5から取り外される。そして、成膜用ホルダ6bが反転される。次いで、成膜用ホルダ6bがホルダポケット5に収納される。このとき、半導体デバイス7の両被成膜面の他方7b及び第二の遮蔽体15bが、ホルダポケット5の貫通穴から成膜源3側に露出される。この状態で、成膜源3が蒸発させられる。このとき、ある成膜元素(図示せず)は、成膜源3から半導体デバイス7の両被成膜面の他方7bに向かう。この成膜元素は、半導体デバイス7の両被成膜面の他方7bに付着する。
Thereafter, the
一方、別の成膜元素(図示せず)は、成膜源3から間隙14に向かう。この別の成膜元素は、第二の遮蔽体15bに進行を遮断される。そして、所定時間経過後、成膜源3の蒸発が停止される。その後、成膜用ホルダ6bがホルダポケット5から取り出される。最後に、半導体デバイス7が成膜用ホルダ6bから取り外される。なお、実施の形態1における成膜用ホルダ6bを用いる場合、半導体デバイス7の反成膜源側端面を反成膜源側から、例えば、図17に示す別の遮蔽体で遮蔽してもよい。これにより、間隙14以外の航路を経由した成膜元素も遮断される。
On the other hand, another film forming element (not shown) travels from the
次に、図9を用いて、半導体デバイス7の反成膜源側端面への成膜元素の付着について、より詳細に説明する。図9は、各成膜用ホルダ6a、6bを使用して成膜したときの半導体デバイス7の反成膜源側端面をオージェ電子分光分析した結果である。当該結果は、砒化ガリウム(GaAs)結晶にアルミナ(Al2O3)を成膜した場合の結果である。そして、当該結果により、半導体デバイス7の成膜用ホルダ6a、6b内の位置と、反成膜源側端面のGa元素の検出強度に対するAl元素の検出強度比との関係が示される。
Next, the deposition of the film deposition element on the end surface on the side opposite to the film deposition source of the
ここで、「カバーなし」とは、単純に、上述した一般の成膜用ホルダ6aのみを用いた場合の結果である。また、「背面のみカバーあり」とは、一般の成膜用ホルダ6aを用いて、かつ、上述した別の遮蔽体で半導体デバイス7の反成膜源側端面を反成膜源側から遮蔽した場合の結果である。そして、「両側カバーあり」とは、実施の形態1における成膜用ホルダ6bを用いて、かつ、別の遮蔽体で半導体デバイス7の反成膜源側端面を反成膜源側から遮蔽した場合の結果である。
Here, “without cover” is simply a result of using only the above-described general
「背面のみカバーあり」の場合は、「カバーなし」の場合よりもAl元素の検出量が多い。これは、別の遮蔽体が半導体デバイス7の反成膜源側に近づくにつれ、間隙14を通過して反射する成膜元素の回り込み量が増大することによる。一方、「両側カバーあり」は、ほとんどAl元素が検出されない。これは、成膜源3から間隙14に向かう成膜元素が、第一又は第二の遮蔽体15a、15bに進行を遮断されることによる。なお、実施の形態1における成膜用ホルダ6bを用いた場合には、別の遮蔽体により、間隙14以外の航路を経由した成膜元素の回り込みもより確実に防止される。
In the case of “with cover only on the back”, the amount of detected Al element is larger than in the case of “without cover”. This is because as the other shield approaches the side opposite to the film formation source of the
以上で説明した実施の形態1によれば、成膜源3から間隙14に向かう成膜元素は、第一又は第二の遮蔽体15a、15bに進行を遮断される。このため、成膜元素が半導体デバイス7の反成膜源側端面に回り込むことはない。即ち、予期せぬ被膜が半導体デバイス7の反成膜源側端面に形成されることはない。従って、半導体レーザの反射膜の高精度反射率制御も可能となる。
According to the first embodiment described above, the film formation element from the
また、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aに成膜した後に両被成膜面の他方7bに成膜する場合は、成膜用ホルダ6bが反転される。即ち、半導体デバイス7を反転して成膜用ホルダ6bに保持し直す必要がない。このため、作業能率が良い。
Further, when the film is formed on one of the film formation surfaces 7a of the
実施の形態2.
図10はこの発明の実施の形態2における半導体デバイスの成膜用装置の全体構成図である。図11はこの発明の実施の形態2における半導体デバイスの成膜用装置を成膜源側から見た場合の平面図である。図12はこの発明の実施の形態2における半導体デバイスの成膜用装置の要部拡大図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
FIG. 10 is an overall configuration diagram of a semiconductor device deposition apparatus according to the second embodiment of the present invention. FIG. 11 is a plan view of the semiconductor device deposition apparatus according to the second embodiment of the present invention as viewed from the deposition source side. FIG. 12 is an enlarged view of a main part of a semiconductor device deposition apparatus according to the second embodiment of the present invention. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to
実施の形態1では、ホルダ本体10に第一及び第二の遮蔽体7a、7bが設けられていた。一方、実施の形態2では、ホルダポケット5に遮蔽体17が設けられている。ここで、実施の形態2におけるホルダポケット5は、実施の形態1と同様の構成である。このホルダポケット5の矩形凹部底面は、ホルダ支持体4内面よりも成膜源3側に配置されている。遮蔽体17は、当該矩形凹部を成膜源3側から覆うようにホルダポケット5に設けられている。
In the first embodiment, the
この遮蔽体17は、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aを露出させた状態で、半導体デバイス7及びホルダ本体10の間に形成される間隙14を成膜源3側から遮蔽している。さらに、この遮蔽体17は、ホルダ本体10及びホルダポケット5の間に形成される間隙(図示せず)も成膜源3側から遮蔽している。
The
次に、実施の形態2における半導体デバイス7の成膜手順について説明する。まず、成膜前の複数の半導体デバイス7が、一般的な成膜用ホルダ6aに保持される。そして、成膜用ホルダ6aが、ホルダ支持体4のホルダポケット5に収納される。このとき、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aが、ホルダポケット5の貫通穴から成膜源3側に露出される。この状態で、成膜源3が蒸発させられる。成膜源3から蒸発した成膜元素は、様々な航路で進行する。ある成膜元素(図示せず)は、成膜源3から半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aに向かう。この成膜元素は、半導体デバイス7の両被成膜面の一方7aに付着する。一方、別の成膜元素16は、成膜源3から間隙14に向かう。この別の成膜元素は、遮蔽体17に進行を遮断される。そして、所定時間経過後、成膜源3の蒸発が停止される。
Next, a film forming procedure of the
その後、成膜用ホルダ6aが、ホルダポケット5から取り外される。そして、成膜用ホルダ6aが反転される。次いで、成膜用ホルダ6aがホルダポケット5に収納される。このとき、半導体デバイス7の両被成膜面の他方7bがホルダポケット5の貫通穴から成膜源3側に露出される。この状態で、成膜源3が蒸発させられる。このとき、ある成膜元素は、成膜源3から半導体デバイス7の両被成膜面の他方7bに向かう。この成膜元素は、半導体デバイス7の両被成膜面の他方7bに付着する。一方、別の成膜元素16は、成膜源3から間隙14に向かう。この別の成膜元素は、遮蔽体17に進行を遮断される。そして、所定時間経過後、成膜源3の蒸発が停止される。その後、成膜用ホルダ6aがホルダポケット5から取り出される。そして、半導体デバイス7が成膜用ホルダ6aから取り外される。
Thereafter, the
以上で説明した実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、遮蔽体17のみで、成膜元素が半導体デバイス7の反成膜源側端面に回り込むことを防止できる。このため、遮蔽板17が安価となる。
According to the second embodiment described above, the same effect as in the first embodiment can be obtained. Furthermore, the shielding
実施の形態3.
図13はこの発明の実施の形態3における半導体デバイスの成膜用装置の全体構成図である。図14はこの発明の実施の形態3における半導体デバイスの成膜用装置を成膜源側から見た場合の平面図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
FIG. 13 is an overall configuration diagram of a semiconductor device deposition apparatus according to
実施の形態3は、実施の形態2に、反射防止体18を追加したものである。この反射防止体18は、成膜室1の壁面に設けられる。この反射防止体18は、複数の羽根状反射防止板からなる。そして、これらの羽根状反射防止板は、成膜室1の壁面から成膜室1中央側へ向かって下降傾斜している。これらの羽根状反射防止板は、成膜源3近傍から成膜室1天井近傍に渡って鉛直方向に並んでいる。上記構成の反射防止体18は、成膜源3から到達した成膜元素が成膜室1の中央側へ反射することを防止するものである。特に、実施の形態3の反射防止体18は、成膜源3から成膜室1の壁面及びホルダ支持体4の間に形成される間隙19に到達した成膜元素が成膜室1の中央側へ反射することを防止する点を特徴としている。以下、反射防止体18の機能を説明する。
In the third embodiment, the
成膜源3から蒸発する成膜元素の一部20は、間隙19に到達する。その後、これらの成膜元素は、成膜室1の壁面上部にあるいずれかの羽根状反射防止板の傾斜下面に到達する。この成膜元素の一部は、当該傾斜下面に付着する。残りの成膜元素は、当該傾斜下面で反射する。そして、反射した成膜元素は、前述の羽根状反射板の直下にある羽根状反射防止板の傾斜上面に到達する。この成膜元素の一部は、当該傾斜上面に付着する。残りの成膜元素は、当該傾斜上面で反射する。そして、反射した成膜元素は、再び、前述の羽根状反射板の傾斜下面に到達する。このように、成膜元素は、隣接する羽根状反射防止板の間で反射及び減衰を繰り返す。即ち、成膜源3から間隙19に到達した成膜元素は、最終的には、反射防止体18に付着する。
A
以上で説明した実施の形態3によれば、実施の形態2と同様の効果が得られる。さらに、反射防止体18は、成膜源3から隙間19に到達した成膜元素が成膜室1の中央側へ反射することを防止する。このため、成膜元素が成膜室1の壁面や天井で多段反射することを防止する。従って、成膜元素が半導体デバイス7の反成膜源側端面に回り込むことをより確実に防止できる。なお、成膜元素が成膜室1の壁面や天井で多段反射することを防止する方法は、特に限定されない。例えば、成膜室1の壁面を水冷する方法でもよい。また、ホルダ支持体4の回転は維持される。このため、成膜の均一性は維持される。
According to the third embodiment described above, the same effect as in the second embodiment can be obtained. Further, the
実施の形態4.
図15はこの発明の実施の形態4における半導体デバイスの成膜用装置の全体構成図である。図16はこの発明の実施の形態4における半導体デバイスの成膜用装置を反成膜源側から見た場合の平面図である。図17はこの発明の実施の形態4における半導体デバイスの成膜用装置の要部拡大図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
FIG. 15 is an overall configuration diagram of a semiconductor device deposition apparatus according to the fourth embodiment of the present invention. FIG. 16 is a plan view of the semiconductor device deposition apparatus according to the fourth embodiment of the present invention as viewed from the side opposite to the film deposition source. FIG. 17 is an enlarged view of a main part of a semiconductor device film forming apparatus according to the fourth embodiment of the present invention. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the part which is the same as that of
実施の形態4は、実施の形態2に、別の遮蔽体21を追加したものである。この別の遮蔽体は、半導体デバイス7の反成膜源側端面を、反成膜源3側から遮蔽するものである。実施の形態4では、成膜用ホルダ6aは、ホルダポケット5から反成膜源3側へ突出している。そして、別の遮蔽体21は、反成膜源3側から成膜用ホルダ6a全体を覆っている。このとき、別の遮蔽体21と半導体デバイス7の反成膜源側端面は密着していない。なお、別の遮蔽体21の形状は、特に限定されない。例えば、成膜用ホルダ6aがホルダポケット5の矩形凹部から突出しない場合は、平板状の別の遮蔽体21でホルダポケット5の矩形凹部を覆うようにしてもよい。また、別の遮蔽体21の固定方法は、特に限定されない。例えば、別の遮蔽体21をネジ止めでホルダポケット5に固定すればよい。
In the fourth embodiment, another
以上で説明した実施の形態4によれば、実施の形態2と同様の効果が得られる。さらに、別の遮蔽体21が、半導体デバイス7の反成膜源側端面を反成膜源3側から遮蔽している。このため、成膜元素が成膜室1の壁面や天井で多段反射した場合でも、成膜元素が半導体デバイス7の反成膜源側端面に回り込むことはない。また、実施の形態4では、実施の形態3のような大掛かりな反射防止体18は不要である。このため、既存の成膜用装置の改造及びその費用を最小限に抑えることができる。さらに、実施の形態3に比べ、成膜室1の壁面に付着した成膜元素を除去する際のクリーニング費用が安価となる。なお、別の遮蔽体21と半導体デバイス7の反成膜源側端面は密着していない。このため、異物が、半導体デバイス7の反成膜源側端面に付着することもない。また、ホルダ支持体4の回転は維持される。このため、成膜の均一性は維持される。
According to the fourth embodiment described above, the same effect as in the second embodiment can be obtained. Further, another
実施の形態5.
図18はこの発明の実施の形態5における半導体デバイスの成膜用装置の全体構成図である。図19はこの発明の実施の形態5における半導体デバイスの成膜用装置を成膜源側から見た場合の平面図である。なお、実施の形態2と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
FIG. 18 is an overall configuration diagram of a semiconductor device film forming apparatus according to the fifth embodiment of the present invention. FIG. 19 is a plan view of the semiconductor device deposition apparatus according to the fifth embodiment of the present invention as viewed from the deposition source side. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the part which is the same as that of
実施の形態2においては、成膜室1の壁面及びホルダ支持体4周縁部の間には、間隙(図7の斜線部参照)が形成されていた。一方、実施の形態5では、成膜室1の壁面及びホルダ支持体22の間に形成される隙間を塞ぐホルダ支持体用遮蔽体23が設けられている(図18参照)。このホルダ支持体用遮蔽体23は、ホルダ支持体22周縁部からなる。そして、ホルダ支持体用遮蔽体23は、成膜室1の壁面に隙間を形成せずに固定的に接合されている。
In the second embodiment, a gap (see the hatched portion in FIG. 7) is formed between the wall surface of the
以上で説明した実施の形態5によれば、実施の形態2と同様の効果が得られる。さらに、成膜元素が、成膜源3側から成膜室1の壁面及びホルダ支持体22の間を通過することがない。このため、成膜元素が半導体デバイス7の反成膜源側端面に回り込むことをより確実に防止できる。なお、実施の形態4と同様、実施の形態3のような大掛かりな反射防止体18は不要である。従って、実施の形態3に比べ、成膜室1の壁面に付着した成膜元素を除去する際のクリーニング費用が安価となる。
According to the fifth embodiment described above, the same effect as in the second embodiment can be obtained. Further, the film forming element does not pass between the wall surface of the
実施の形態6.
図20はこの発明の実施の形態6における半導体デバイスの成膜用装置の全体構成図である。図21はこの発明の実施の形態6における半導体デバイスの成膜用装置を成膜源側から見た場合の平面図である。なお、実施の形態5と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
Embodiment 6 FIG.
FIG. 20 is an overall configuration diagram of a semiconductor device deposition apparatus according to the sixth embodiment of the present invention. FIG. 21 is a plan view of a semiconductor device deposition apparatus according to the sixth embodiment of the present invention as viewed from the deposition source side. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the same part as
実施の形態5においては、ホルダ支持体用遮蔽体23は、成膜室1の壁面と間隙を形成せずに固定的に接合されていた。一方、実施の形態6においては、ホルダ支持体24の鍔部が、上下方向からホルダ支持体用遮蔽体25により挟持されている。このホルダ支持体用遮蔽体25は、成膜室1の壁面に設けられている。そして、このホルダ支持体用遮蔽体25の内径は、ホルダ支持体24の鍔部外径よりも小さく形成されている。このため、成膜室1の壁面及びホルダ支持体24の間には、間隙が形成されない。そして、ホルダ支持体24は、ホルダ支持体用遮蔽体25により成膜室1に対して回転可能に支持されている。
In the fifth embodiment, the
以上で説明した実施の形態6によれば、実施の形態5と同様の効果を得られる。なお、ホルダ支持体24の鍔部は、上下方向からホルダ支持体用遮蔽体25により挟持されている。このため、成膜元素が半導体デバイス7の反成膜源側端面に回り込むことを確実に防止できる。なお、仮に、ホルダ支持体24の鍔部及びホルダ支持体用遮蔽体25の間に微小隙間ができるとしても、当該微小隙間は縦断面略コ字状に屈曲したものとなる。このため、ホルダ支持体24の鍔部下面に成膜室1中央側から鋭角に入射する成膜元素も、確実に半導体デバイス7の反成膜源側端面方向への進行を遮断される。さらに、ホルダ支持体24の回転は維持される。このため、成膜の均一性は維持される。
According to the sixth embodiment described above, the same effect as in the fifth embodiment can be obtained. In addition, the collar part of the
なお、実施の形態1〜実施の形態6では、ホルダ支持体4等をドームとした場合で説明した。しかし、ホルダ支持体4等の形状は、特に限定されない。例えば、ホルダ支持体4を平板とし、適宜、ホルダポケット5を傾斜させる等してもよい。
In the first to sixth embodiments, the case where the
以上で説明したこの発明は、特に真空蒸着法により半導体デバイス7の両被成膜面7a、7bに成膜を行う場合に有効である。真空蒸着法による成膜用装置においては、指向性が高いとされ、成膜元素が半導体デバイス7の反成膜源側端面に回り込むことが考慮されていないことが多いからである。しかし、成膜方法は、特に限定されない。例えば、成膜源3をターゲット材として、スパッタリング法により半導体デバイス7の両被成膜面7a、7bに成膜を行う場合でも有効である。
The present invention described above is particularly effective when a film is formed on both
1 成膜室
2 蒸着ルツボ
3 成膜源
4 ホルダ支持体
5 ホルダポケット
6a、6b 成膜用ホルダ
7 半導体デバイス
7a、7b 被成膜面
8a 上部台座
8b 下部台座
9a、9b フレーム
10 ホルダ本体
11a、11b 押さえ
12 ネジ
13 ストッパ
14 間隙
15a 第一の遮蔽体
15b 第二の遮蔽体
16 別の成膜元素
17 遮蔽体
18 反射防止体
19 間隙
20 成膜元素の一部
21 別の遮蔽体
22 ホルダ支持体
23 ホルダ支持体用遮蔽体
24 ホルダ支持体
25 ホルダ支持体用遮蔽体
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記半導体デバイスの前記被成膜面を露出させた状態で、前記半導体デバイス及び前記ホルダ本体の間に形成される間隙を前記半導体デバイスの前記被成膜面側から遮蔽する遮蔽体と、
を備えたことを特徴とする半導体デバイスの成膜用ホルダ。 A holder body that exposes a deposition surface of the semiconductor device and holds the semiconductor device;
A shield that shields a gap formed between the semiconductor device and the holder body from the film formation surface side of the semiconductor device in a state where the film formation surface of the semiconductor device is exposed;
A film-forming holder for a semiconductor device, comprising:
前記遮蔽体は、
前記半導体デバイスの前記両被成膜面の一方を露出させた状態で、前記半導体デバイス及び前記ホルダ本体の間に形成される間隙を前記半導体デバイスの前記両被成膜面の一方側から遮蔽する第一の遮蔽体と、
前記半導体デバイスの前記両被成膜面の他方を露出させた状態で、前記半導体デバイス及び前記ホルダ本体の間に形成される間隙を前記半導体デバイスの前記両被成膜面の他方側から遮蔽する第二の遮蔽体と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体デバイスの成膜用ホルダ。 The holder body exposes both film formation surfaces facing the semiconductor device,
The shield is
The gap formed between the semiconductor device and the holder body is shielded from one side of the two film formation surfaces of the semiconductor device with one of the two film formation surfaces of the semiconductor device exposed. A first shield,
The gap formed between the semiconductor device and the holder body is shielded from the other side of the two film formation surfaces of the semiconductor device with the other of the two film formation surfaces of the semiconductor device exposed. A second shield,
The film-forming holder for a semiconductor device according to claim 1, comprising:
前記成膜室内に設けられる成膜源と、
前記成膜室内に設けられるホルダ支持体と、
前記ホルダ支持体に支持され、半導体デバイスの被成膜面を前記成膜源側に露出させて前記半導体デバイスを保持するホルダ本体と、
前記半導体デバイスの前記被成膜面を露出させた状態で、前記半導体デバイス及び前記ホルダ本体の間に形成される間隙を前記成膜源側から遮蔽する遮蔽体と、
を備えたことを特徴とする半導体デバイスの成膜用装置。 A deposition chamber;
A film forming source provided in the film forming chamber;
A holder support provided in the film forming chamber;
A holder body that is supported by the holder support and holds the semiconductor device by exposing a film formation surface of the semiconductor device to the film formation source side;
A shield that shields a gap formed between the semiconductor device and the holder body from the deposition source side in a state where the deposition surface of the semiconductor device is exposed;
An apparatus for film formation of a semiconductor device, comprising:
前記遮蔽体は、前記ホルダ支持体及び前記ホルダ本体の間に形成される前記間隙も前記成膜源側から遮蔽することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の半導体デバイスの成膜用装置。 The holder body forms a gap with the holder support;
5. The semiconductor device deposition film according to claim 3, wherein the shielding body also shields the gap formed between the holder support body and the holder main body from the film deposition source side. apparatus.
前記成膜源から前記成膜室の壁面及び前記ホルダ支持体の間に形成される前記間隙に到達した成膜元素が前記成膜室の中央側へ反射することを防止する反射防止体を備えたことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の半導体デバイスの成膜用装置。 The holder support forms a gap with the wall surface of the film formation chamber,
An antireflection body for preventing a film formation element reaching the gap formed between the wall surface of the film formation chamber and the holder support from the film formation source from being reflected toward the center side of the film formation chamber; 6. The apparatus for forming a semiconductor device according to claim 3, wherein the film forming apparatus is a semiconductor device.
前記成膜室の壁面及び前記ホルダ支持体の間に形成される前記間隙を遮蔽するホルダ支持体用遮蔽体を備えたことを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の半導体デバイスの成膜用装置。 The holder support forms a gap with the wall surface of the film formation chamber,
6. The semiconductor according to claim 3, further comprising a holder support shielding member that shields the gap formed between the wall surface of the film forming chamber and the holder support. Device deposition equipment.
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