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JP4815062B2 - Image forming method and image forming apparatus - Google Patents

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JP4815062B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剤担持体から飛翔させた帯電済みの画像形成剤に孔を通過させ、通過後の画像形成剤を対向電極に向けて飛翔させながら記録部材に付着させることで画像を形成する直接記録方式の画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダイレクトトーニングあるいはトナープロジェクションと呼ばれる直接記録方式を採用した画像形成装置が知られている。この直接記録方式の画像形成装置は、静電潜像をトナー等の画像形成剤によって現像する電子写真方式のものとは異なり、静電潜像を形成することなく画像を記録部材に直接記録するものである。
【0003】
図14は、従来の直接記録方式の画像形成装置における要部構成を示す構成図である。図において、剤担持体としてのトナー担持ローラ1は、その軸線を図中左右方向に延在させるように配設され、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられながら、帯電済みのトナー(T)をその表面に担持する。このトナー担持ローラ1の図中下方には、複数の孔2を形成する孔形成部材としてのフレキシブルプリント基板(以下、FPCという)3が配設されている。FPC3は、各孔2を囲むようにトナー担持ローラ1との対向面側に形成されたリング状の複数の飛翔電極4を備えている。
【0004】
上記FPC3の図中下方には、これを介してトナー担持ローラ1に対向する対向電極6と、この対向電極6上で図示しない搬送手段によって図中前後方向に搬送される記録紙7とが配設されている。なお、図においては、便宜上、孔2、飛翔電極4をそれぞれ1つずつしか示していないが、実際には、FPC3にこれらの組み合わせが複数形成されている。具体的には、例えば600[dpi]用のFPC3では、これらの組み合わせが4960個形成されている。
【0005】
上記トナー担持ローラ1は、例えば接地された状態で、マイナス極性に帯電したトナー(T)を表面に担持する。上記飛翔電極4にプラス極性の飛翔電圧が印加されると、トナー担持ローラ1上で飛翔電極4と対向する位置にあるトナーや、これの近傍にあるトナーに所定強度の電界が作用する。この電界の作用により、トナーに加わる静電力が、トナーとトナー担持ローラ1との付着力を上回り、トナーの集合体がドット状の形状でトナー担持ローラ1から選択的に飛翔して孔2内に進入する。そして、飛翔電極4と、これよりも高い電位を帯びている上記対向電極6との間に形成される電界に引かれて飛翔を続け、孔2を通過して上記記録紙7の表面に付着する。この付着により、トナーの集合体はドット像となる。
【0006】
各飛翔電極4に対する飛翔電圧のON/OFFについては、それぞれ専用のHVIC(High Voltage IC)によって個別に制御する必要がある。即ち、直接記録方式の画像形成装置においては、高価なHVICが飛翔電極4と同じ数だけ必要になる。例えば600[dpi]用のFPC3を用いる場合には、高価なHVICを4960個設ける必要がある。
【0007】
一般に、HVICは、その耐電圧が高くなるほど高価になる。よって、直接記録方式の画像形成装置では、いかに飛翔電圧を下げるかが、装置の低コスト化を図る上での重要な要素となる。
【0008】
しかしながら、トナーとトナー担持ローラ1とには、ファンデルワールス力や液架橋力などによって互いに引き付け合うような付着力が作用しており、これが飛翔電圧の引き下げの妨げになっていた。図示の装置では少なくとも300[V](プラスあるいはマイナス極性)の飛翔電圧を印加する必要があった。
【0009】
そこで、特開2000−6460号公報において、所定の間隙を介して2枚の孔形成部材を対向配設し、剤担持体から飛翔させたトナー等の画像形成剤を1枚目の孔形成部材における全ての孔に通し、この孔と2枚目の孔形成部材の孔との間に浮遊させておくようにした画像形成装置が提案されている。この画像形成装置によれば、2枚目の孔形成部材の各孔に対する通過や非通過を制御する画像形成剤として、浮遊によって付着力に拘束されないものを用いることができるので、飛翔電圧を大幅に引き下げることができる。
【0010】
ところが、この画像形成装置においては、1枚目の孔形成部材における複数の孔のうち、記録紙等の非画像部に対応する孔を通過したトナーについては、2枚目の孔形成部材の孔を通過させずに孔間に留めておき、後に剤担持体に引き戻す必要がある。それにもかかわらず、1枚目の孔形成部材の孔を通過したトナーが飛翔を続けてそのまま2枚の孔形成部材の孔をも通過してしまい、記録紙等の非画像部に付着していわゆる地汚れを引き起こすおそれがあった。
【0011】
上記特開2000−6460号公報では、かかる地汚れを抑えるべく、図15に示すような改良装置(実施例8の装置)が提案されている。図において、この改良装置は、剤担持体101と、1枚目の孔形成部材102と、2枚目の孔形成部材103と、複数の振動電界形成電極対104とを備えている。
【0012】
1枚目の孔形成部材102は、画像形成剤を担持する剤担持体101と所定の間隙を介して対向するように配設されており、複数の第1孔105と、これらをそれぞれ囲む複数の第1電極106と、これよりも図中上側で孔形成部材102のほぼ全域を覆う第1シールド電極107とを有している。
【0013】
この孔形成部材102の図中上方には、所定の間隙を介して2枚目の孔形成部材108が対向するように配設されている。この孔形成部材108には、複数の第2孔109と、孔形成部材108のほぼ全域を覆う第2シールド電極110と、これよりも図中上側で各第2孔109をそれぞれ囲む複数の第2電極111とが形成されている。
【0014】
図示のように、孔形成部材102と孔形成部材108とは、第1孔105と第2孔109とを同芯上に位置させるのではなく、水平方向にずらすように対向配設されている。
【0015】
上記振動電界形成電極対104のそれぞれの電極は、2つの孔形成部材102、103の間で第1孔105と第2孔109とを挟むように複数配設されている。
【0016】
上記剤担持体101に例えばマイナス帯電性の画像形成剤Tが担持されているとすると、次のようなプロセスで画像が形成される。即ち、まず、第1シールド電極107、第2シールド電極110のそれぞれが接地されるかあるいはマイナスの電圧供給を受けた状態で、全ての第1電極106にプラスの第1ON電圧が印加される。すると、図16に示すように、画像形成剤であるトナーTが剤担持体101から全ての第1孔に向けて飛翔してこれを通過した後、飛翔方向とは逆方向の電界の影響を受けて飛翔を停止させ、孔形成部材102、103間で浮遊する。
【0017】
孔形成部材102、103間にトナーが浮遊すると、振動電界形成電極対104に交流電圧が印加される。すると、図17に示すように、浮遊トナーが振動電界形成電極対104の電極間を往復移動する。このとき、第1シールド電極107、第2シールド電極110は、それぞれ0[V]あるいはトナーTと同極性の電位を帯びているので、トナーTが孔形成部材102、103の表面上に拘束されながら往復移動して激しく摩擦されるといった事態は起こらない。
【0018】
このように浮遊トナーが往復移動しているときに、複数の第2電極111のうち、任意のものに飛翔電圧が印加されると、図18に示すように、浮遊トナーがその第2電極111に囲まれる第2孔109を通過してドット画像を形成する。
【0019】
第2孔109を通過せずに2つの孔形成部材102、103の間に残ったトナーTは、第1電極106や剤担持体101に適切な電圧が印加されることで、図19に示すように剤担持体101に向けて逆飛翔して回収される。
【0020】
以上の構成の改良装置においては、第1孔105を通過したトナーTがこの電界の影響によって十分に減速することができずに飛翔を続けても、2枚目の孔形成部材103にぶつかるため、第2孔109を通過してしまうようなことが怒らない。よって、トナーTが図示しない記録紙等の非画像部に対応する第2孔109を通過することによる地汚れを回避することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この改良装置においては、図示のように、飛翔電極の役割を担う第2電極111の他に、第1電極106、第1シールド電極107、第2シールド電極110、振動電界形成電極対104などといった電極を配設する必要があり、電極構成を複雑化させてしまう。また、2つの孔形成部材102、103間にトナーTを堆積させて、この間を目詰まりさせてしまうおそれがある。
【0022】
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、トナー等の画像形成剤を予め浮遊させておくことで飛翔電圧の引き下げを図りながら、浮遊した画像形成剤が記録紙等の非画像部に対応する孔を通過してしまうことによる地汚れを抑えることができ、しかも、上述したような電極構成の複雑化や、画像形成剤による孔形成部材間の目詰まりを回避することができる直接記録方式の画像形成装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、剤担持体からの画像形成剤の飛翔を開始させるためには、画像形成剤に対して少なくとも剤担持体との付着力を上回る静電力を作用させる必要があるものの、一旦飛翔させてしまえば、それよりも弱い静電力で飛翔を継続させ得る点に着目した。
【0024】
そこで、上記目的を達成するために、請求項1の発明は、帯電した画像形成剤を担持する剤担持体と、該剤担持体に対向する複数の孔が形成してある孔形成部材と、該孔形成部材を介して該剤担持体に対向する対向電極とを用い、該剤担持体から飛翔させた画像形成剤に該孔を通過させ、通過後の画像形成剤を該対向電極に向けて飛翔させて記録部材に付着させることで画像を形成する画像形成方法であって、各孔の近傍に配設される第1電極と、該第1電極よりも該対向電極側に位置して複数の孔のそれぞれに個別に対応する複数の第2電極とを用意し、画像形成剤を該対向電極側から該剤担持体側に向けて静電的に移動させる逆方向の電界を孔貫通方向における該第1電極と該第2電極との間に形成しつつ、画像形成剤を該剤担持体側から該対向電極側に向けて静電的に移動させる順方向の電界を該剤担持体と該第1電極との間に形成して、該剤担持体からの画像形成剤の飛翔を開始させる工程と、この工程によって画像形成剤の飛翔を開始させた後、飛翔した画像形成剤を該孔に進入させるのに先立って、該剤担持体と該第1電極との間における該順方向の電界の強度を弱めつつ、該第1電極と該第2電極との間における該逆方向の電界についてはそれまでと同等の強度を維持する工程と、その後、該記録部材の画像部に対応する該孔内には、該第1電極と該第2電極との間において順方向の電界を形成し、且つ、該記録部材の非画像部に対応する該孔内には、該第1電極と該第2電極との間において逆方向の電界を形成する工程とを実施することを特徴とするものである。
【0025】
請求項2の発明は、帯電した画像形成剤を担持する剤担持体と、該剤担持体に対向する複数の孔が形成してある孔形成部材と、該孔形成部材を介して該剤担持体に対向する対向電極とを備え、該剤担持体から飛翔させた画像形成剤に該孔を通過させ、通過後の画像形成剤を該対向電極に向けて飛翔させて記録部材に付着させることで画像を形成する画像形成装置であって、各孔の近傍に配設される第1電極と、該第1電極よりも該対向電極側に位置して複数の孔のそれぞれに個別に対応する複数の第2電極とを備え、画像形成剤を該対向電極側から該剤担持体側に向けて静電的に移動させる逆方向の電界を孔貫通方向における該第1電極と該第2電極との間に形成しつつ、画像形成剤を該剤担持体側から該対向電極側に向けて静電的に移動させる順方向の電界を該剤担持体と該第1電極との間に形成して、該剤担持体からの画像形成剤の飛翔を開始させた後、飛翔した画像形成剤を該孔に進入させるのに先立って、該剤担持体と該第1電極との間における該順方向の電界の強度を弱めつつ、該第1電極と該第2電極との間における該逆方向の電界についてはそれまでと同等の強度を維持し、その後、該記録部材の画像部に対応する該孔内には、第1電極と該第2電極との間において順方向の電界を形成し、且つ、該記録部材の画像部に対応する該孔内には、該第1電極と該第2電極との間において逆方向の電界を形成することを特徴とするものである。
【0026】
これら画像形成方法や画像形成装置においては、剤担持体と第1電極との間に形成した順方向の電界の影響によって画像形成剤を剤担持体から飛翔させた後に、該電界の強度を弱める。このように電界の強度を弱めることで、画像形成剤を過剰に加速させることなく各孔内に進入させることができる。各孔内には、その貫通方向における第1電極から第2電極までの間に電界が形成されるが、それぞれの電界の向きはその孔が記録部材の画像部に対応しているのか、あるいは非画像部に対応しているのかによって異なってくる。具体的には、画像部に対応する孔内においては、その貫通方向における第1電極から第2電極までの間に順方向の電界が形成される。よって、画像部に対応する孔内に進入した画像形成剤は、該孔を通過して記録部材に付着する。一方、非画像部に対応する孔内においては、その貫通方向における第1電極から第2電極までの間に逆方向の電界が形成される。この孔に進入した画像形成剤は、進入に先立って過剰な加速が抑えられているため、進入前に得た慣性の力によって逆方向の電界中を通過してしまうといった事態が抑えられる。以上の構成においては、特開2000−6460号公報の改良装置のように振動電界形成電極対、第1シールド電極、第2シールド電極などを設けたり、2つの開口形成部材の間に画像形成剤を通したりしなくても、画像形成剤の孔通過による地汚れを抑えることができる。よって、かかる地汚れを抑えながら、電極構成の複雑化や、画像形成剤による孔形成部材間の目詰まりを回避することができる。しかも、孔内の貫通方向における第1電極から第2電極までの間に順方向の電界を形成するのか、あるいは逆方向の電界を形成するのかについては、第2電極に飛翔電圧を供給するか否かによって選択することが可能で、この選択に先立って画像形成剤を該剤担持体から浮遊させて孔内に進入させておくことができる。従って、飛翔電圧の引き下げを図ることができる。
【0027】
請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置であって、上記記録部材の画像部に対応する上記孔内における上記第1電極と上記第2電極との間に順方向の電界を形成し、且つ、上記記録部材の非画像部に対応する上記構内における上記第1電極と上記第2電極との間に逆方向の電界を形成した後、上記剤担持体と全ての上記第2電極との間に逆方向の電界を形成することを特徴とするものである。
【0028】
この画像形成装置においては、次に説明する理由により、記録部材上におけるドットなどの画素像の乱れを抑えつつ、各孔の画像形成剤による目詰まりを抑えることができる。
即ち、一般に、直接記録方式の画像形成装置では、孔を通過した画像形成剤を搬送中(移動中)の記録部材に向けて飛翔させて付着させる。このとき、画像形成剤の先頭部分が記録部材に付着してから、末尾部分が記録部材に付着するまでには、どうしてもタイムラグが生ずる。記録部材はこのタイムラグの間にも移動しているため、タイムラグが大きくなるほど、該記録部材に対する画像形成剤の付着範囲が広まって画像像が乱れてしまうことになる。例えば、画素像としてドットが形成される場合には、タイムラグが大きくなるほど細長く広がった楕円状のドットとなってしまう。一方、画像形成剤には、孔内壁との接触によって飛翔を邪魔される部分が生じたり、該内壁に全く接触しない部分が生じたりする。このため、画像形成剤の一群はまとまった形ではなくストリーム状の形で孔を通過して、上記タイムラグを大きくし易くなる。しかし、本画像形成装置においては、孔内に進入した画像形成剤の一群が、たとえストリーム状の形で孔を通過する傾向にあっても、剤担持体と第2電極との間に逆方向の電界が形成されることで、そのストリーム状の形の後端部分だけは孔を通過しないで剤担持体に逆戻りするようになる。そして、この逆戻りにより、上記タイムラグが低減されて画素像の乱れが抑えられる。
また、記録部材の非画像部に対向する孔では、その内部における逆方向の電界の影響を受けて孔の入り口側から外に逆戻りしようとするが、この入り口側には剤担持体と第1電極との間に順方向の電界が形成されているため、両電界の間に浮遊して留まることになる。このように画像形成剤が留まっている孔内に、新たな画像形成剤が次々に進入してくると、やがて、該孔内が画像形成剤で満杯になって目詰まりしてしまうおそれがある。しかし、本画像形成装置では、剤担持体と第2電極との間に逆方向の電界が形成されることで、それまで孔内に留まっていた画像形成剤が剤担持体まで逆戻りしてクリーニングされる。そして、このクリーニングにより、各孔の画像形成剤による目詰まりが抑えられる。
【0029】
請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置であって、上記剤担持体と全ての上記第2電極との間に逆方向の電界を形成しているときに、これら第2電極と上記対向電極との間に順方向の電界を形成することを特徴とするものである。
【0030】
この画像形成装置においては、各孔内の画像形成剤を剤担持体に向けて逆方向に飛翔させて各孔をクリーニングしながら、孔通過済みの画像形成剤を順方向に飛翔させて記録部材に付着させる。かかる構成では、各孔のクリーニングと、孔通過済みの画像形成剤による画素像の形成とを並行して行うことで、画像形成時間の短縮化を図ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した画像形成装置として、直接記録方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。図において、本プリンタは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーを用いて画像を形成する画像形成部20Y、20M、20C、20Kや、中間記録装置23、給紙カセット29、レジストローラ対30、定着装置31、ベルトクリーニング装置32などを備えている。
【0032】
上記画像形成部20Y、20M、20C、20Kは、図中横並びに配設され、それぞれケーシング21、これの底部となっているFPC3、トナー担持ローラ1、トナー供給ローラ22、対向基板13などを備えている。ケーシング21の上部は画像形成剤であるトナーを収容するためのトナー収容部21aとなっており、収容されたトナーはトナー供給ローラ22に担持される。そして、トナー供給ローラ22から、これに当接しながら回転するトナー担持ローラ1に供給されてドット形成に寄与する。
【0033】
各画像形成部20Y、20M、20C、20Kの上記対向基板13は、それぞれ後述の中間記録ベルトを介して、それぞれの画像形成部のFPC3に対向するように配設されている。
【0034】
上記中間記録装置23は、これら画像形成部20Y、20M、20C、20Kの下方に配設され、無端状のポリエステル二軸延伸フイルムからなる中間記録ベルト24、駆動ローラ25、従動ローラ26、転写ローラ27、押圧ローラ28などを備えている。中間記録ベルト24は、駆動ローラ25、従動ローラ26によって張架されながら、駆動ローラの図中反時計回りの回転によって矢印方向に無端移動せしめられる。無端移動に伴って画像形成部20Y、20M、20C、20Kの直下を通過する際、その表面にYトナー画像、Mトナー画像、Cトナー画像、Kトナー画像が順次重ね合わせて形成される。この重ね合わせにより、中間記録ベルト24の表面にはフルカラートナー像が形成される。
【0035】
上記転写ニップには、図示しない電源によってプラスの転写バイアスが印加される転写ローラ27と、駆動ローラ25との電位差によって転写電界が形成されている。上記押圧ローラ28は、中間記録ベルト24に接触しながら搬送される記録紙7をこのベルトに向けて押圧する。
【0036】
上記給紙カセット29は、所定のタイミングで給紙ローラ29aを回転させ、内部に収容している記録紙7を搬送路36に向けて送り出す。送り出された記録紙7は、レジストローラ対30のローラ間に挟まれる。
【0037】
上記レジストローラ対30は、ローラ間に挟み込んだ記録部材としての記録紙7を、中間記録ベルト24上の上記フルカラートナー像に重ね合わせ得るタイミングを見計らって上記転写ニップに向けて送り出す。
【0038】
上記転写ニップで記録紙7と重ね合わされた上記フルカラートナー像は、上記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙7上に転写される。そして、上記押圧ローラ28によって中間転写ベルト24に向けて押圧されながら図中左方向に搬送された後、上記従動ローラ26の直下を通過して中間記録ベルト24から分離する。
【0039】
上記定着装置31は加熱ローラ31a、加圧ローラ31bなどを備えており、分離後の記録紙7を受け入れて両ローラ間に挟み込む。このとき、記録紙7上の上記フルカラートナー像を構成する各トナーは、加熱や加圧などの作用によって記録紙7上に定着せしめられる。この定着によってフルカラー画像が形成された記録紙7は、定着装置31から機外へと排出される。
【0040】
上記ベルトクリーニング装置32は、記録紙7と分離した後の中間記録ベルト24を受け入れるような位置に配設され、ベルト表面を押し下げながら回転するクリーニングローラ33、ベルト押し下げ部分の両脇でベルト裏面の高さを固定する2つの高さ固定ローラ34、35などを備えている。図示しない電源によってプラスのクリーニングバイアスが印加されるクリーニングローラ33と、中間記録ベルト24との間にはクリーニング電界が形成されており、このクリーニング電界の作用によってベルト上の残留トナーが除去される。除去後の残留トナーは、クリーニングローラ33に当接する図示しないクリーニングブレードによって掻き取られて回収される。
【0041】
図2は、上記画像形成部20Yの要部構成を示す断面図である。図において、トナー担持ローラ1との対向位置に配設されたFPC3は、孔2と、これを内包するようにFPC3の上面側に配設されたリング状の第1電極4と、これよりもFPC3の下面側で孔2を内包するリング状の第2電極14とを備えている。
【0042】
上記FPC3の下方には、ドット状の左偏向電極5a、対向電極6、右偏向電極5bからなる対向偏向電極ユニット10を備える対向基板13が、対向電極6をFPC3の孔2に向かい合わせるように配設されている。対向基板13には、この対向偏向電極ユニット10の他、これを図3に示すように囲む周囲電極11が形成されている。なお、図2においては、便宜上、孔2、第1電極4、第2電極14、対向偏向電極ユニット10をそれぞれ1つしか示していないが、実際には、これらは4960個配設されている。
【0043】
なお、各電極の寸法や各部材間の距離は、図4に示す通りで、トナー担持ローラ1から中間記録ベルト24までのトナーの飛翔距離は510[μm]程度となる。
【0044】
先に示した図3において、矢印Wは図示しない上記中間記録ベルト((24)の搬送方向を示し、直線L1はこの搬送方向と直交する方向である主走査方向を示す線である。また、斜線L2は左偏向電極5aの中心と右偏向電極5bの中心とを結ぶ線であり、トナーの飛翔経路の偏向方向を示している。図示のように、ドット状の対向電極6の両脇に配設される左偏向電極5a、右偏向電極5bは、主走査方向ではなくこれから角度θだけ傾くように並べられている。対向基板13上には、かかる構成の対向偏向電極ユニット10が上記FPC3の孔2と同じ数だけ設けられている。
【0045】
図5はFPC3の一部を対向基板13側から見た平面図である。図において、矢印Wは、図示しない上記中間記録ベルト(24)の搬送方向を示している。各第2電極14は、0.1[mm]の孔2を内包し得るような外径φで構成され、W方向と直交する方向(主走査方向)における設置ピッチPhが、形成画像の解像度に応じて設定されている。本実施形態では、解像度600[dpi]の画像を形成し得るように、この設置ピッチPhが設定されている。
【0046】
孔2と第2電極14との組み合わせは、上記中間記録ベルト24に抜けのない線画像を主走査方向(図中左右方向)に形成し得るように、W方向の約2[mm]の領域において8列(C1〜C8)形成されている。各第2電極14には、これに飛翔電圧を導くための電気的に独立したリード14aが連結し、これらリード14aにはそれぞれ図示しないHVICが接続されている。
【0047】
上記第1電極4も第2電極14とほぼ同様の構成になっているが、各第1電極4のリードはそれぞれ電気的に接続され、1つのHVICに接続される。よって、各第1電極4に対する電圧のON/OFFは、1つのHIVCによって同時に行われる。これに対し、各第2電極14に対する電圧のON/OFFは、それぞれ独立して行われる。
【0048】
本実施形態のプリンタでは、次に説明するようなドットデフレクションコントロール(以下、DDCという)と呼ばれる制御を実施して、1つの孔2、第1電極4、第2電極14、対向偏向電極ユニット10の組み合わせによって3つのドットを形成する。即ち、先に示した図2において、まず、孔2を通過したトナーの一群を、対向電極6に向けて真っ直ぐに飛翔させるのではなく、左偏向電極5aに向けて偏向させながら飛翔させ、左偏向電極5a上の中間記録ベルト24部分に付着させて1ドット目を形成する。そして、トナー担持ローラ1から次に飛翔させたトナーの一群を、孔2通過後に対向電極6に向けて真っ直ぐに飛翔させ、対向電極6上の中間記録ベルト24部分に付着させて2ドット目を形成する。更に、この次にトナー担持ローラ1から飛翔させたトナーの一群については、孔2通過後に右偏向電極5bに向けて偏向させながら飛翔させ、右偏向電極5b上の中間記録ベルト24部分に付着させて3ドット目を形成する。
【0049】
このようにして3ドットを形成している間に、中間記録ベルト24は図中前方向あるいは後方向に搬送されるため、左偏向電極5a、対向電極6、右偏向電極5bがそれぞれ主走査方向(図中左右方向)に一直線に並んでいると、各ドットの中間記録ベルト24上における付着位置は図中前後方向にずれてしまう。そこで、図3に示したように、左偏向電極5a、右偏向電極5bを、主走査方向ではなくこれから角度θだけ傾くように並べている。このような並びにより、図中前方向あるいは後方向に移動している中間記録ベルト24に対して、3ドットを主走査方向に並べて形成することができる。
【0050】
以上のように、1つの孔2とこれに対応する第2電極14などの組み合わせによって3ドットを形成することで、各第2電極14への電圧のON/OFFをそれぞれ個別に制御するためのHVICの数を1/3に減らして、装置のコストを大幅に低減することができる。
【0051】
なお、左偏向電極5a、対向電極6、右偏向電極5bも、第2電極14と同様にそれぞれ孔2と同じ数だけ設けることになるが、これらに対する電圧のON/OFF用には、基本的には3つのHVICで制御することができる。図示の装置では、左偏向電極5aのグループ、対向電極6のグループ、右偏向電極5bのグループの3つで、電圧のON/OFFをそれぞれ独立制御すればよいからである。
【0052】
また、後に詳述する第1電極4も第2電極14と同様に孔2と同じ数だけ必要になるが、これらに対する電圧のON/OFF制御も基本的には一律して行うことになる。
【0053】
また、DDCを実施しない場合には、対向基板上に左偏向電極5a、対向電極6、右偏向電極5bからなる複数の対向偏向電極ユニット10や、これらを囲む周囲電極11を設けるのではなく、1つの大きな平面上の対向電極を設ければよい。
【0054】
また、4つの画像形成部20Y、20M、20C、20Kのうち、20Yの要部構成についてだけ説明したが、他の画像形成部の要部構成についてもほぼ同様の構成であるので、説明を省略する。
【0055】
次に、本プリンタの特徴的な構成について、本発明者の行ったトナー飛翔のシミュレーションを示しながら説明する。
[シミュレーション1]
本発明者は、トナー飛翔シミュレーションシステムを用いて、図4に示した寸法条件を想定して以下に説明するような電位条件でトナー飛翔をシミュレーションした。なお、このシミュレーションシステムにおいて観察されるトナーの飛翔状態は、実際の直接記録方式の画像形成装置におけるものに酷似していることが既に実証されている。
【0056】
図6(a)から(o)までは、このシミュレーションで観察されたトナーの飛翔状態を30[μsec]経過毎に示す模式図である。これらのうち、図6(a)では、次に列記するような電位制御が行われた瞬間を示している(以下、この瞬間を初期状態という)。
・トナー担持ローラ1:接地
・第1電極4:+300[V]
・第2電極14:接地
・対向電極6:+600[V]の対向電圧を印加
・左偏向電極5a:+1000[V]の非偏向用電圧
・右偏向電極5b:+600[V]の非偏向用電圧
・周囲電極11:+200[V]の周囲電圧
【0057】
かかる電位制御では、+300[V]の電圧が印加された第1電極4と、接地された第2電極14との間に300[V]の電位差が生じ、マイナス帯電性のトナーに対して対向基板13側からトナー担持ローラ1側に向かう静電力を付与する逆方向の電界が形成される(以下、このような逆方向の電界を逆電界という)。
【0058】
一方、トナー担持ローラ1と第1電極4との間には、マイナス帯電性のトナーに対して、トナー担持ローラ1側から対向基板13側に向かう静電力を付与する順方向の電界が形成される(以下、このような順方向の電界を順電界という)。但し、かかる順電界が形成されても、その強度がトナーとトナー担持ローラ1との付着力(概ね3.0e−9[N])よりも十分に大きくないと、トナーはトナー担持ローラ1から飛翔を開始しない。本発明者の実験によれば、第1電極4に+100[V]を印加しただけではトナー担持ローラ1からトナーを全く飛翔させることができず、+100[V]以上、+300[V]未満を印加しても、飛翔させることができないトナーが出現してしまう。そこで、本シミュレーションでは、第1電極4に+300[V]を印加してトナーを確実にトナー担持ローラ1から飛翔させるようにした。
【0059】
しかし、トナーを一旦飛翔させてトナー担持ローラ1から離間させてしまえば、それまでよりも弱い強度の電界で飛翔を継続させることができる。本シミュレーションでは、第1電極4に+300[V]の電圧を印加してから20[μsec]後には、孔2との対向位置にあるトナーを全てトナー担持ローラ1から離間させ、且つ、まだ孔2に進入させない状態となる。そこで、20[μsec]後には、第1電極4に印加する電圧を+300[V]から+150[V]に引き下げて、トナー担持ローラ1〜第1電極4間の電界強度を弱めた。このように電界強度を弱めることで、飛翔したトナーを過剰に加速させることなく孔2内に進入させることが可能になる。
【0060】
第1電極4に印加する電圧の引き下げと同時に、第2電極14には−150[V]を印加した。この印加により、孔2内における第1電極4と第2電極14との間には300[V]の電位差による逆電界が引き続き形成される。よって、トナー担持ローラ1と第1電極4との間における順電界の強度を弱めても、第1電極4と第2電極14との間における逆電界の強度をそのまま維持することができる。
【0061】
初期状態から30[μsec]後には(図6(b))、飛翔トナーの一群の先頭部分が孔2の入り口に到達し、60[μsec]後には(図6(c))、孔2との対向位置にあったトナーの殆どが孔2内に進入する。このとき、孔2内には逆電界が形成されている一方で、トナー担持ローラ1と第1電極4との間には順方向の電界が形成されているので、進入したトナーは基本的には第1電極4のあたりで浮遊するようになる。ところが、孔2内に進入するトナーは、進入前の飛翔速度が速すぎると、逆電界中で停止しきれずに孔2を通過してしまう。この孔2が中間記録ベルト24の非画像部に対応するものであると、地汚れを生ずることになる。
【0062】
しかしながら、本シミュレーションでは、トナーを孔2内に進入させるのに先立ち、トナー担持ローラ1と第1電極4との間に形成される順電界の強度を弱めて、トナーの過剰な加速を弱めている。このため、トナーは孔2内に形成された逆電界中で十分に減速している(図6(c)から(d)を参照:先頭のトナーの位置が殆ど変わっていないのがわかる)。
【0063】
このように減速したトナーは、図6(c)に示すように第1電極4の付近で浮遊し、トナー担持ローラ1等との付着力に何ら拘束されない状態になっている。よって、仮に孔2内で停止したとしても、トナー担持ローラ1に付着していたときよりは遙かに弱い強度の順電界で飛翔を再開することができるはずである。
【0064】
そこで、本シミュレーション1では、1つ目のドットを形成すべく、初期状態から75[μsec]後において(図6(c)と(d)との間)、第1電極4に印加する電圧を+150[V]から−150[V]に引き下げた。また、同時に、第2電極14に印加する電圧を−150[V]から−100[V]に上げた。すると、第1電極4と第2電極14との間には、40[V]という小さな電位差によって強度の比較的弱い順電界を形成することになる。
【0065】
このような低強度の順電界でも、図6(e)に示すように、それまで第1電極4の付近に浮遊させていたトナーを、孔2の出口側に向かって加速させ得ることがわかる(図6(e))。そして、初期状態から150[μsec]後には(図6(f))、トナーの一群の先頭部分に孔2を通過させ、210[μsec]後には(図6(h))、1ドットを形成するのに十分な量のトナーを通過させる。
【0066】
これ以上の量のトナーを通過させると、トナーの一群の先頭部分を中間記録ベルト24に付着させてから、末尾部分を付着させるまでのタイムラグを大きくし過ぎて、移動中の中間記録ベルト24上におけるドット像を細長い楕円形にして乱してしまう。
【0067】
そこで、初期状態から210[μsec]後において、第1電極4に印加する電圧を−150[V]から−300[V]に引き下げると同時に、第2電極14に印加する電圧を−110[V]から−600[V]とそれ以上に引き下げた。
すると、第2電極14から第1電極4を経由してトナー担持ローラ1に至る区間に、強い逆電界を形成することになる。この逆電界の影響により、孔2内に残留させたトナーを全てトナー担持ローラ1に向けて逆飛翔させて、孔2内をクリーニングすることができた(図6(h)から(j))。
【0068】
一方、このような逆方向の電界を形成しても、孔2よりも対向基板13側では、−600[V]の電圧が印加される第2電極14と、プラスの電位を帯びる対向基板13との間に順電界を形成しているため、孔2を通過させた後のトナーについては、対向基板13に向けての飛翔を継続させる。よって、クリーニングとドット形成のためのトナー飛翔とを並行して実施することができる。
【0069】
対向基板13上では、全ての電極にプラスの電圧を印加しているが、なかでも、左偏向電極5aに印加する電圧の値を最も高くしている(+1000V)。このため、孔2を通過したトナーは、対向電極6に向けて真っ直ぐに飛翔しないで、図中左方向に経路を偏向させながら飛翔して、左偏向電極5aの真上に位置する中間記録ベルト24部分に付着する。これにより、1つ目のドット像が中間記録ベルト24上に形成される。
【0070】
次に、初期状態から280[μsec]後には(図6(j)と図6(k)との間)、2つ目のドット像を形成すべく、各電極の電位状態を再び初期状態に戻した(以下、280μsec後を2回目の初期状態という)。但し、2つ目のドット像形成時には、トナーの飛翔経路を偏向させないので、対向電極6に+1000[V]を印加するとともに、左偏向電極5a、右偏向電極5bには+600[V]を印加した。また、2つ目のドット像形成時には、図示の孔2が中間記録ベルト24の非画像部に対応するものとする(図示の部分にはドット像を形成させない)。
【0071】
2回目の初期状態(280μsec)から20[μsec]後(図6(k))には、1回目と同様に飛翔トナーの過剰な加速を抑えながら孔2内における逆方向の電界の強度をそのまま維持すべく、第1電極4への電圧を+150[V]に引き下げると同時に第2電極14に−150[V]を印加した。
【0072】
この印加から40[μsec]後、即ち、1回目の初期状態から330[μsec]後(図6(l))には、1回目と同様にトナー担持ローラ1から飛翔させたトナーの一群の殆どを孔2内に進入させる。このように新たなトナーの一群の飛翔を開始させて孔2内に進入させている間にも、先に孔2を通過させた1回目のトナーの一群については、第2電極14と対向基板13との間の順電界によって飛翔を継続させる(図6(k)〜(m))。よって、1つ目のドット像を形成しながら、2つ目のドット像の形成を開始することができる。
【0073】
上述のように、図示の孔2は2回目のドット像形成時には非画像部に対応するので、トナーをそのまま孔2内に留めておく必要がある。このため、第1電極4と第2電極14との間には逆電界を形成する必要があるが、形成用に第2電極14に印加する電圧については、通過させない場合の値(−110V)に極力近づけることが望ましい。近づけることで、第2電極14への電圧を制御するHVICとして、より低い耐電圧のものを使用することができるからである。
【0074】
さて、孔2内に進入するトナーは、進入に先立って過剰な加速が抑えられているため、図6(c)や図6(d)で示したように、第1電極4と第2電極14との300[V]の電位差によって形成される逆方向の電界によって十分に孔2内で減速する。このように十分に減速すれば、逆電界の強度がより弱くなっても、孔2内で停止することができるはずである。
【0075】
そこで、2回目の初期状態から75[μsec]後(一回目の初期状態から355μsec後)には、第1電極4に印加する電圧を−150[V]に引き下げると同時に、第2電極14に印加する電圧を−190[V]にして、両電極間に40[V]の電位差による低強度の逆電界を形成した(以下、この−190Vの電圧を画像OFF電圧という)。トナー担持ローラ1については接地したままであるので、第2電極14からトナー担持ローラ1に向けて逆電界を形成することになる。図6(m)〜図6(o)に示すように、逆電界の強度を弱めても、トナーを通過させることなくトナー担持ローラ1に向けて逆飛翔させて回収していることがわかる。
【0076】
以上のシミュレーションにおいては、図6(d)と図6(m)との比較からわかるように、トナーに孔2を通過させるか、あるいは通過させないかを制御するための画像ON電圧(−100V)と画像OFF電圧(−190V)との電位差を僅か80[V]にとどめている。トナーの通過/通過阻止を制御するときに、全ての第2電極14に共通して−100[V]を印加し、通過を阻止したい孔2に対応する第2電極14にだけ−80[V]を上乗せして印加するようにすれば、個別電圧制御用のHVICとして、80[V]の耐電圧のものを用いることができる。よって、本シミュレーションでは、−80[V]が従来の飛翔電圧に相当しており、図14に示した従来装置と比較すると、HVICの耐電圧を300[V]から80[V]に下げて低コスト化を図ることができる。しかも、特開2000−6460号公報の改良装置のように、振動電界形成電極対やシールド電極などを配設して電極構成の複雑にすることがなく、且つ、孔形成部材間にトナーを目詰まりさせることもない。
【0077】
ところで、実機においては、個々のトナーの粒径や帯電量(Q/M)にバラツキが生ずる。トナーの粒径や帯電量が異なれば、当然ながらその飛翔状態も異なってくる。そこで、本シミュレーション1では、実機に近い状態で、個々のトナーの粒径や帯電量にバラツキを生じさせている。
【0078】
図7はトナーの飛翔速度と1回目の初期状態からの経過時間との関係を、トナーの帯電量別に示すグラフである。図中×印で座標をプロットしたグラフは、本シミュレーション1で中間記録ベルト(24)に最初に付着した先頭トナーにおける上記関係を示している。また、△印で座標をプロットしたグラフは、本シミュレーション1で中間記録ベルト(24)に最後に付着した末尾トナーにおける上記関係を示している。なお、飛翔速度については、順方向の速度を+で、逆方向の速度を−でそれぞれ示している。
【0079】
上記先頭トナーは、その帯電量が−22.5[μC/g]で、その粒径(r×2)が7.88[μm]であった。また、上記末尾トナーは、その帯電量が−15.0[μC/g]で、その粒径(r×2)が7.10[μm]であった。両トナーともに、1回目の初期状態においてトナー担持ローラ(1)と第1電極(4)との間に形成される強い順電界の影響を受けて一気に加速して+1[m/sec]程度の速度となる。そして、初期状態から20[μsec]後に、順電界の強度が半減すると加速度を急激に小さくするものの、少しずつ加速して孔(2)内に進入する。進入後は、第1電極(4)と第2電極(14)との間に形成された強い逆電界の影響を受けて急激に減速していき、上記画像ON電圧又は画像OFF電圧が印加される75[μsec]後には弱い逆電界でも十分に孔内で停止しきれる+1[m/sec]以下の速度になる。
【0080】
但し、1回目には75[μsec]後に画像ON電圧が印加されて孔(2)内に弱い順電界が形成されるので、それから再び順方向に加速し始める。そして、両トナーのうち、先頭トナーは150[μsec]後に孔(2)を通過してから、280[μsec]後に中間記録ベルト(24)に到達して3回程度バウンドしてからその表面に付着する。一方、末尾トナーは孔(2)内で少しずつ速度を上げていき、クリーニングが施される210[μsec]後にかろうじて孔(2)を通過した後、その後は一気に加速して400[μsec]後に中間記録ベルト(24)に到達する。そして、1回バウンドしてからその表面に付着する。
【0081】
よって、帯電量が−15.0〜−22.5[μC/g]の範囲でばらつき、且つ、粒径が7.10〜7.88[μm]の範囲でばらついているトナーを用いても、各孔(2)毎にトナーの通過と非通過とを完全に制御することができる。
【0082】
[シミュレーション2]
全てのトナーについて、その帯電量を−42.5[μC/g]までマイナス側に高くし、且つその粒径を5.15[μm]まで小さくした以外は、上記シミュレーション1と同様の条件にして本シミュレーション2を実施した。
【0083】
先に示した図7において、*印で座標をプロットしたグラフは、本シミュレーション2におけるトナーの飛翔速度と経過時間との関係を示している。本シミュレーション2におけるトナーは、上述のように、帯電量が−42.5[μC/g]と非常に高いにもかかわらず、粒径が5.15[μm]と非常に小さい。このため、グラフに示すように、初期状態で非常に急激に加速し、20[μsec]後に順電界の強度が弱められる前に孔内に進入する。このときの速度は+3[m/sec]と非常に速いため、慣性の力によって孔(2)内の逆電界中を通過してしまうおそれがある。
【0084】
ところが、帯電量が高いということは、それだけ逆電界による静電力も強く作用するため、孔(2)内で急激に減速する。そして、60[μsec]後に孔(2)内で停止した後、今度は孔(2)内を逆飛翔し始める。
【0085】
初期状態から75[μsec]後には孔(2)内の電界が逆電界から低強度の順電界に切り替わるが、ちょっと減速するだけで孔(2)の入り口から出てしまう。このとき、トナー担持ローラ(1)と第1電極(4)との間には逆電界が形成されているため、孔(2)の入り口から出ることができたのである。そして、この逆電界の影響によって逆飛翔を続け、145[μsec]後にトナー担持ローラ(1)に逆戻りする。
【0086】
よって、帯電量(Q/m)が高すぎ且つ粒径の比較的小さいトナーは、ドット像の形成に寄与することなく、トナー担持ローラ(1)に回収される。従来の直接記録方式の画像形成装置では、かかるトナーが他のトナーよりも中間記録ベルト等に速く到達して地汚れ原因となっていたが、本件ではかかる地汚れも抑えられるわけである。
【0087】
[シミュレーション3]
全てのトナーについて、その帯電量を−6.7[μC/g]まで低くし、且つその粒径を7.24[μm]にした以外は、上記シミュレーション1と同様の条件にして本シミュレーション3を実施した。
【0088】
先に示した図7において、○印で座標をプロットしたグラフは、本シミュレーション3におけるトナーの飛翔速度と経過時間との関係を示している。グラフに示すように、トナーは初期状態であまり加速せず、順電界の強度が弱められると更に加速度が小さくなるため、上記画像ON電圧や画像OFF電圧が印加される75[μsec]後でもまだ孔内に進入することができない。画像ON電圧や画像OFF電圧が印加されるときには、第1電極(4)に−150[V]が印加されてトナー担持ローラ(1)と第1電極(4)との間に逆電界が形成される。このため、孔(2)に進入することができなかったトナーは、120[μsec]後に停止した後、逆飛翔を開始して220[μsec]後にトナー担持ローラ(1)に逆戻りする。
【0089】
よって、帯電量(Q/m)が低すぎるトナーは、ドット像の形成に寄与することなく、トナー担持ローラ(1)に回収される。従来の直接記録方式の画像形成装置では、かかるトナーが他のトナーよりもかなり遅れて中間記録ベルト等に到達して地汚れ原因となっていたが、本件ではかかる地汚れも抑えられるわけである。
【0090】
シミュレーション2及び3の結果より、本件では帯電量が高すぎるトナーや、低すぎるトナーを画像形成に寄与させることなくトナー担持ローラ1に回収することができる。従って、本件では、孔2を通過させるべきでないトナーを通過させることによる地汚れだけではなく、トナーを通過させてよいものの、他のトナーよりも中間記録ベルト等にかなり速く到達させたり、かなり遅れて到達させたりすることによる地汚れをも抑えることができる。
【0091】
[シミュレーション4]
各トナーの帯電量をそれぞれ微妙に異ならせ、全トナーの帯電量平均値を−5、−10、−15、−20、−25、−30、−35、−40[μC/g]にした以外は、上記シミュレーション1と同様の条件にして、8回のシミュレーションを行った。
【0092】
図8は、トナー最大帯電量やトナー最小帯電量と、各帯電量平均値との関係を示すグラフである。図示のように、帯電量平均値を大きくするほど、トナー最大帯電量とトナー最小帯電量との差を大きくして各シミュレーションを実施した。
【0093】
図9は第2電極(14)への上記画像ON電圧の印加によって孔(2)を通過したトナーの個数と、全トナーの帯電量平均値との関係を示すグラフである。なお、各シミュレーションでは、8±1個の通過トナーが得られたときに目標のドット濃度が得られる。
【0094】
図9に示すように、全トナーの帯電量平均値が−10から−30[μC/g]までの範囲内にあるときに、目標のドット濃度が得られている。このことにより、帯電量が−10弱〜−30強[μC/g]のトナーであれば、画像形成に寄与させ得ることがわかる。先に示した図8を見ると、帯電量平均値が−15〜−25[μC/g]である場合には殆ど全てのトナーを画像形成に寄与させることになる。また、帯電量平均値が−10や−40[μC/g]であっても、7割以上のトナーを画像形成に寄与させ得ることがわかる。
【0095】
ここで、実際のトナーにおいては、質の良いものでは帯電量のバラツキがせいぜい20[μC/g]くらいなので、本件ではトナーを有効に画像形成に寄与させて安定した画像濃度を得ることができる。よって、フルカラー画像における色調を良好に再現することが可能になる。
【0096】
なお、第2電極(14)に画像OFF電圧を印加した際に、孔(2)を通過させて地汚れとしてしまったトナーについては、帯電量平均値−40[μC/g]のトナーを用いたときに僅かに1個出現させただけであった。
【0097】
[シミュレーション5]
各トナーの半径平均値を2.0μm、2.5μm、3.0μm、3.5μm、4.0μm(粒径はそれぞれ2倍となる)にした以外は、上記シミュレーション1と同様の条件にして、5回のシミュレーションを行った。
【0098】
図10は、トナー最大半径やトナー最小半径と、各半径平均値との関係を示すグラフである。図示のように、半径平均値を大きくするほど、トナー最大半径とトナー最小半径との差を大きくして各シミュレーションを実施した。
【0099】
図11は第2電極(14)への上記画像ON電圧の印加によって孔(2)を通過したトナーの個数と、全トナーの半径平均値との関係を示すグラフである。グラフに示すように、2.5〜3.5[μm]の半径平均値(粒径平均値はそれぞれ2倍で5.0〜7.0μmとなる)のトナーを用いれば、ほぼ目標濃度のドット像を得ることができる。よって、トナー収容部(21a)内に収容されるトナーが、大きなものから優先的に使用されたり、小さなものから優先的に使用されたりしてトナーの粒径平均値が変動しても、安定した濃度の画像を形成することができる。
【0100】
なお、第2電極(14)に画像OFF電圧を印加した際に、孔(2)を通過させて地汚れとしてしまったトナーについては、半径平均値4.0[μm]のトナーを用いたときに僅かに1個出現させただけであった。
【0101】
[シミュレーション6]
先に示した図4において、トナー担持ローラ1とFPC3の上面との距離(以下、距離Lkという)を30μm、40μm、50μm、60μm、70μm、80μmにした以外は、上記シミュレーション1と同様の条件にして、6回のシミュレーションを行った。
【0102】
図12は第2電極(14)への上記画像ON電圧の印加によって孔(2)を通過したトナーの個数と、距離Lkとの関係を示すグラフである。グラフに示すように、距離Lk=50±10[μm]の範囲で安定した濃度のドット像が得られている。回転するトナー担持ローラ(1)の表面上のトナーと、平面状のFPC(3)との距離は、トナー担持ローラ(1)の回転角度によって異なってくる。従来の直接記録方式の画像形成装置では、孔(2)の位置によっては、この距離が異なってしまう画像濃度ムラを生ずることがあったが、本件では、距離の異なりが±10[μm]の範囲内であればかかる画像濃度ムラを解消することができる。
【0103】
[シミュレーション7]
先に示した図4において、FPC3の下面と中間記録ベルト24表面との距離(以下、この距離をLlという)を300μm、500μmにした以外は、上記シミュレーション1と同様の条件にして、2回のシミュレーションを行った。
【0104】
図13は第2電極(14)への上記画像ON電圧の印加によって孔(2)を通過したトナーの個数と、距離Llとの関係を示すグラフである。グラフに示すように、距離Ll=400±100[μm]の範囲で安定した濃度のドット像が得られている。よって、対向電極(13)の組み付け誤差や、中間記録ベルト(24)の微妙な上下振動などによって距離Llを±100[μm]の範囲で変動させても、安定した濃度の画像を形成することができる。
【0105】
以上のシミュレーションに鑑み、図4に示した要部構成の画像形成部部20Y、20M、20C、20Kを本プリンタに設け、各第2電極14に対する個別電圧制御用に耐電圧80[V]のHVICを用いて、上記シミュレーション1と同様の電圧条件で実際にフルカラー画像を形成してみた。すると、地汚れが全くなく、しかも色調再現性の極めて良好なフルカラー画像を形成することができた。
【0106】
[比較例1]
初期状態から20[μsec]後に、トナー担持ローラ(1)と第1電極(4)との間における順電界の強度を弱めないで、75[μsec]後まで初期状態のままを維持したところ、地汚れのあるフルカラー画像が形成された。トナーが孔(2)に進入する前に過剰に加速し、上記画像OFF電圧の印加による孔(2)内の逆電界中で停止しきれずに孔2を通過してしまったためと考えられる。
【0107】
[比較例2]
2回目の初期状態から210[μsec]後に、孔(2)内に強い逆電界を形成しないで、上記画像OFF電圧による弱い逆電界を形成したままの状態を維持し、280[μsec]に3つ目のドット像を形成すべく、3回目の初期状態にした。すると、フルカラー画像に激しい地汚れが認められた。強い逆電界が形成されないと、孔2内に留まったトナーが十分にトナー担持ローラ(1)に戻りきれないままに次の初期状態化におかれ、第1電極(4)の近くで順電界の影響を強く受けて高速で孔(2)内に進入したためと考えられる。
【0108】
以上、画素像として、円状のドット像を形成するプリンタについて説明したが、楕円状や多角形状など他の形状の画素像形成する直接記録方式の画像形成装置についても本発明の適用が可能であることは言うまでもない。また、フルカラー画像を形成するプリンタについて説明したが、単色あるいは多色画像を形成する直接記録方式の画像形成装置についても本発明の適用が可能である。
【0109】
【発明の効果】
請求項1、2、3又は4の発明によれば、画像形成剤を予め浮遊させておくことで飛翔電圧の引き下げを図りながら、浮遊した画像形成剤が記録紙等の非画像部に対応する孔を通過してしまうことによる地汚れを抑えることができ、しかも、特開2000−6460号公報の改良装置にて生ずる電極構成の複雑化や、画像形成剤による孔形成部材間の目詰まりを回避することができるという優れた効果がある。
【0110】
特に、請求項3又は4の発明によれば、記録部材上におけるドットなどの画素像の乱れを抑えつつ、各孔の画像形成剤による目詰まりを抑えることができるという優れた効果がある。
【0111】
また特に、請求項4の発明によれば、各孔のクリーニングと、孔通過済みの画像形成剤による画素像の形成とを並行して行うことで、画像形成時間の短縮化を図ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】同プリンタの画像形成部の要部構成を示す断面図。
【図3】同プリンタの対向基板の一部を示す平面図。
【図4】同要部構成における各電極の寸法や各部材間の距離を示す構成図。
【図5】同プリンタのFPCの一部を対向基板側から見た平面図。
【図6】(a)から(o)までは、それぞれ本発明者の実施したシミュレーション1で観察されたトナーの飛翔状態を30[μsec]経過毎に示す模式図。
【図7】本発明者の実施したシミュレーション1、2及び3におけるトナーの飛翔速度と1回目の初期状態からの経過時間との関係を、トナーの帯電量別に示すグラフ。
【図8】本発明者の実施したシミュレーション4におけるトナー最大帯電量やトナー最小帯電量と、各帯電量平均値との関係を示すグラフ。
【図9】同シミュレーション4において、第2電極への画像ON電圧の印加によって孔を通過したトナーの個数と、全トナーの帯電量平均値との関係を示すグラフ。
【図10】本発明者の実施したシミュレーション5におけるトナー最大半径やトナー最小半径と、各半径平均値との関係を示すグラフ。
【図11】同シミュレーション5において、第2電極への画像ON電圧の印加によって孔を通過したトナーの個数と、全トナーの半径平均値との関係を示すグラフ。
【図12】本発明者の実施したシミュレーション6において、第2電極への画像ON電圧の印加によって孔を通過したトナーの個数と、距離Lkとの関係を示すグラフ。
【図13】本発明者の実施したシミュレーション7において、第2電極への画像ON電圧の印加によって孔を通過したトナーの個数と、距離Llとの関係を示すグラフ。
【図14】従来の直接記録方式の画像形成装置における要部構成を示す構成図。
【図15】特開2000−6460号公報の改良装置における要部構成を示す構成図。
【図16】同改良装置内でトナーが第1孔を通過した状態を示す構成図。
【図17】同改良装置内でトナーが振動電界形成電極対の間を往復移動する状態を示す構成図。
【図18】同改良装置内でトナーが第2孔を通過した状態を示す構成図。
【図19】同改良装置内でトナーが回収される状態を示す構成図。
【符号の説明】
1 トナー担持ローラ(剤担持体)
2 孔
3 FPC(開口形成部材)
4 第1電極
5 偏向電極
5a 左偏向電極
5b 右偏向電極
6 対向電極
7 記録紙
10 対向偏向電極ユニット
13 対向基板
14 第2電極
20 画像形成部
21 ケーシング
22 トナー供給ローラ
23 中間記録装置
24 中間記録ベルト(記録部材)
25 駆動ローラ
26 従動ローラ
27 転写ローラ
28 押圧ローラ
29 給紙カセット
30 レジストローラ対
31 定着装置
32 ベルトクリーニング装置
36 搬送路
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention directly forms an image by allowing a charged image forming agent flying from an agent carrier to pass through a hole and adhering the image forming agent after passing to a recording member while flying toward a counter electrode. The present invention relates to a recording type image forming method and an image forming apparatus.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an image forming apparatus employing a direct recording method called direct toning or toner projection is known. This direct recording type image forming apparatus records an image directly on a recording member without forming an electrostatic latent image, unlike an electrophotographic type in which an electrostatic latent image is developed with an image forming agent such as toner. Is.
[0003]
FIG. 14 is a configuration diagram showing a main configuration of a conventional direct recording type image forming apparatus. In the figure, a toner carrying roller 1 as an agent carrying member is disposed so that its axis extends in the left-right direction in the figure, and is charged with charged toner (T) while being rotated by a driving means (not shown). It is carried on the surface. A flexible printed circuit board (hereinafter referred to as FPC) 3 as a hole forming member for forming a plurality of holes 2 is disposed below the toner carrying roller 1 in the figure. The FPC 3 includes a plurality of ring-shaped flying electrodes 4 formed on the side facing the toner carrying roller 1 so as to surround each hole 2.
[0004]
Below the FPC 3 in the figure, there are arranged a counter electrode 6 that faces the toner carrying roller 1 through this, and a recording paper 7 that is conveyed in the front-rear direction in the figure by a conveying means (not shown) on the counter electrode 6. It is installed. In the drawing, for convenience, only one hole 2 and one flying electrode 4 are shown, but in actuality, a plurality of these combinations are formed in the FPC 3. Specifically, for example, in the FPC 3 for 600 [dpi], 4960 combinations of these are formed.
[0005]
The toner carrying roller 1 carries, for example, a toner (T) charged to a negative polarity on the surface in a grounded state. When a flying voltage having a positive polarity is applied to the flying electrode 4, an electric field having a predetermined strength acts on the toner at a position facing the flying electrode 4 on the toner carrying roller 1 and the toner in the vicinity thereof. Due to the action of this electric field, the electrostatic force applied to the toner exceeds the adhesive force between the toner and the toner carrying roller 1, and the toner aggregates selectively fly from the toner carrying roller 1 in the shape of dots and enter the holes 2. Enter. Then, it continues to fly by being attracted by an electric field formed between the flying electrode 4 and the counter electrode 6 having a higher potential, and passes through the hole 2 and adheres to the surface of the recording paper 7. To do. By this adhesion, the toner aggregate becomes a dot image.
[0006]
ON / OFF of the flying voltage with respect to each flying electrode 4 must be individually controlled by a dedicated HVIC (High Voltage IC). That is, in the direct recording type image forming apparatus, the same number of expensive HVICs as the flying electrodes 4 are required. For example, when an FPC 3 for 600 [dpi] is used, 4960 expensive HVICs need to be provided.
[0007]
Generally, HVIC becomes more expensive as its withstand voltage increases. Therefore, in the direct recording type image forming apparatus, how to reduce the flying voltage is an important factor in reducing the cost of the apparatus.
[0008]
However, the toner and the toner carrying roller 1 have an adhesive force that attracts each other by van der Waals force, liquid bridging force, and the like, which hinders the flying voltage from being lowered. In the illustrated apparatus, it is necessary to apply a flying voltage of at least 300 [V] (plus or minus polarity).
[0009]
Therefore, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-6460, two hole forming members are arranged to face each other with a predetermined gap therebetween, and an image forming agent such as a toner flying from the agent carrier is used as the first hole forming member. There has been proposed an image forming apparatus which is passed through all the holes in the above and is floated between this hole and the hole of the second hole forming member. According to this image forming apparatus, as the image forming agent for controlling the passage or non-passage of the second hole forming member with respect to each hole, an image forming agent that is not restrained by adhesion due to floating can be used. Can be lowered.
[0010]
However, in this image forming apparatus, of the plurality of holes in the first hole forming member, the toner that has passed through the hole corresponding to the non-image portion such as the recording paper is the hole of the second hole forming member. It is necessary to keep it between the holes without letting it pass through, and then pull it back to the agent carrier. Nevertheless, the toner that has passed through the hole of the first hole forming member continues to fly and also passes through the holes of the two hole forming members, and adheres to the non-image area such as recording paper. There was a risk of causing so-called soiling.
[0011]
In the above Japanese Patent Laid-Open No. 2000-6460, an improved apparatus (apparatus of Embodiment 8) as shown in FIG. 15 is proposed in order to suppress such background contamination. In the figure, this improved apparatus includes an agent carrier 101, a first hole forming member 102, a second hole forming member 103, and a plurality of vibrating electric field forming electrode pairs 104.
[0012]
The first hole forming member 102 is disposed so as to face the agent carrier 101 that carries the image forming agent with a predetermined gap therebetween, and includes a plurality of first holes 105 and a plurality of holes surrounding each of them. The first electrode 106 and a first shield electrode 107 covering the almost entire area of the hole forming member 102 on the upper side in the drawing.
[0013]
Above the hole forming member 102 in the figure, a second hole forming member 108 is disposed so as to face each other with a predetermined gap. The hole forming member 108 includes a plurality of second holes 109, a second shield electrode 110 that covers substantially the entire area of the hole forming member 108, and a plurality of second holes 109 that surround the second holes 109 on the upper side in the drawing. Two electrodes 111 are formed.
[0014]
As shown in the drawing, the hole forming member 102 and the hole forming member 108 are arranged to face each other so that the first hole 105 and the second hole 109 are not concentrically positioned but are shifted in the horizontal direction. .
[0015]
A plurality of each electrode of the vibrating electric field forming electrode pair 104 is disposed so as to sandwich the first hole 105 and the second hole 109 between the two hole forming members 102 and 103.
[0016]
If, for example, a negatively chargeable image forming agent T is carried on the agent carrier 101, an image is formed by the following process. That is, first, a positive first ON voltage is applied to all the first electrodes 106 with each of the first shield electrode 107 and the second shield electrode 110 being grounded or receiving a negative voltage supply. Then, as shown in FIG. 16, after the toner T, which is the image forming agent, flies from the agent carrier 101 toward all the first holes and passes through it, the influence of the electric field in the direction opposite to the flying direction is exerted. In response, the flight is stopped and the air is suspended between the hole forming members 102 and 103.
[0017]
When the toner floats between the hole forming members 102 and 103, an alternating voltage is applied to the vibrating electric field forming electrode pair 104. Then, as shown in FIG. 17, the floating toner reciprocates between the electrodes of the vibrating electric field forming electrode pair 104. At this time, since the first shield electrode 107 and the second shield electrode 110 have a potential of 0 [V] or the same polarity as the toner T, the toner T is restrained on the surface of the hole forming members 102 and 103. However, the situation of reciprocating and rubbing violently does not occur.
[0018]
When a flying voltage is applied to any of the plurality of second electrodes 111 while the floating toner is reciprocating as described above, the floating toner is transferred to the second electrode 111 as shown in FIG. A dot image is formed by passing through the second hole 109 surrounded by.
[0019]
The toner T remaining between the two hole forming members 102 and 103 without passing through the second hole 109 is applied with an appropriate voltage to the first electrode 106 and the agent carrier 101, and is shown in FIG. In this way, it is recovered by flying backward toward the agent carrier 101.
[0020]
In the improved apparatus having the above configuration, the toner T that has passed through the first hole 105 cannot sufficiently decelerate due to the influence of this electric field, and even if it continues to fly, it collides with the second hole forming member 103. It is not angry to pass through the second hole 109. Therefore, it is possible to avoid background contamination due to the toner T passing through the second hole 109 corresponding to a non-image portion such as recording paper (not shown).
[0021]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this improved apparatus, as shown in the drawing, in addition to the second electrode 111 serving as a flying electrode, the first electrode 106, the first shield electrode 107, the second shield electrode 110, and the vibrating electric field forming electrode pair 104 are provided. It is necessary to dispose electrodes such as, which complicates the electrode configuration. Further, the toner T may be accumulated between the two hole forming members 102 and 103 and the gap between them may be clogged.
[0022]
The present invention has been made in view of the above background, and the object of the present invention is to float an image forming agent while reducing the flying voltage by preliminarily floating an image forming agent such as toner. Can be prevented from being soiled by passing through holes corresponding to non-image areas such as recording paper, and moreover, the electrode configuration is complicated as described above, and the gap between the hole forming members due to the image forming agent is reduced. An object of the present invention is to provide an image forming apparatus of a direct recording system that can avoid clogging.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
In order to start the flight of the image forming agent from the agent carrier, the inventor needs to apply an electrostatic force that exceeds at least the adhesive force with the agent carrier to the image forming agent. We focused on the point that if we let it go, we could continue flying with a weaker electrostatic force.
[0024]
Therefore, in order to achieve the above object, the invention of claim 1 includes an agent carrier that carries a charged image forming agent, and a hole forming member in which a plurality of holes facing the agent carrier are formed, The counter electrode facing the agent carrier through the hole forming member is used, the image forming agent flying from the agent carrier is passed through the hole, and the image forming agent after passing is directed to the counter electrode. An image forming method in which an image is formed by flying and adhering to a recording member, the first electrode being disposed in the vicinity of each hole, and being positioned closer to the counter electrode than the first electrode Preparing a plurality of second electrodes individually corresponding to each of the plurality of holes; While forming an electric field in the reverse direction that electrostatically moves the image forming agent from the counter electrode side toward the agent carrier, between the first electrode and the second electrode in the hole penetration direction, The image forming agent is electrostatically moved from the agent carrier side toward the counter electrode side. Order Forming an electric field in the direction between the agent carrier and the first electrode, and starting the flight of the image forming agent from the agent carrier, and starting the flight of the image forming agent by this step Later, prior to the flying image forming agent to enter the hole, Between the agent carrier and the first electrode Decreasing the strength of the forward electric field However, the reverse electric field between the first electrode and the second electrode maintains the same strength as before. And the process afterwards, In the hole corresponding to the image portion of the recording member, The Between the first electrode and the second electrode The A forward electric field is formed, and in the hole corresponding to the non-image portion of the recording member The Between the first electrode and the second electrode The And a step of forming a reverse electric field.
[0025]
According to a second aspect of the present invention, there is provided an agent carrier for carrying a charged image forming agent, a hole forming member having a plurality of holes opposed to the agent carrier, and the agent carrying member via the hole forming member. A counter electrode facing the body, allowing the image forming agent flying from the agent-carrying member to pass through the hole and flying the image forming agent after passing toward the counter electrode to adhere to the recording member. An image forming apparatus for forming an image with a first electrode disposed in the vicinity of each hole and individually corresponding to each of the plurality of holes located on the counter electrode side with respect to the first electrode A plurality of second electrodes; While forming an electric field in the reverse direction that electrostatically moves the image forming agent from the counter electrode side toward the agent carrier, between the first electrode and the second electrode in the hole penetration direction, The image forming agent is electrostatically moved from the agent carrier side toward the counter electrode side. Order An electric field in the direction is formed between the agent carrier and the first electrode, and after the image forming agent starts to fly from the agent carrier, the flying image forming agent enters the hole. Prior to Between the agent carrier and the first electrode Decreasing the strength of the forward electric field However, the electric field in the reverse direction between the first electrode and the second electrode maintains the same strength as before, and then In the hole corresponding to the image portion of the recording member, The second Between one electrode and the second electrode The Forming an electric field in the forward direction and the recording member Non In the hole corresponding to the image portion The first Between one electrode and the second electrode The A reverse electric field is formed.
[0026]
In these image forming methods and image forming apparatuses, the intensity of the electric field is weakened after the image forming agent is ejected from the agent carrier due to the influence of the forward electric field formed between the agent carrier and the first electrode. . By weakening the strength of the electric field in this way, the image forming agent can be allowed to enter each hole without excessive acceleration. In each hole, an electric field is formed between the first electrode and the second electrode in the penetrating direction, and the direction of each electric field is such that the hole corresponds to the image portion of the recording member, or It depends on whether it corresponds to the non-image part. Specifically, in the hole corresponding to the image portion, a forward electric field is formed between the first electrode and the second electrode in the penetration direction. Therefore, the image forming agent that has entered the hole corresponding to the image portion passes through the hole and adheres to the recording member. On the other hand, in the hole corresponding to the non-image portion, an electric field in the reverse direction is formed between the first electrode and the second electrode in the penetration direction. Since the image forming agent that has entered the hole is prevented from excessive acceleration prior to entering, the situation that the image forming agent passes through the electric field in the reverse direction by the inertial force obtained before entering can be suppressed. In the above configuration, an oscillating electric field forming electrode pair, a first shield electrode, a second shield electrode, etc. are provided as in the improved device of Japanese Patent Laid-Open No. 2000-6460, or an image forming agent is provided between two opening forming members. Even if it does not pass through, it is possible to suppress scumming due to the passage of the image forming agent through the holes. Therefore, it is possible to avoid complication of the electrode configuration and clogging between the hole forming members due to the image forming agent while suppressing such background contamination. In addition, whether a forward electric field is formed between the first electrode and the second electrode in the penetrating direction in the hole or a reverse electric field is formed, is a flying voltage supplied to the second electrode? The image forming agent can be suspended from the agent carrier and allowed to enter the hole prior to the selection. Therefore, the flying voltage can be reduced.
[0027]
The invention of claim 3 is the image forming apparatus of claim 2, Corresponding to the image part of the recording member Above hole Within Can the above With the first electrode the above Forward direction to the second electrode Between the first electrode and the second electrode in the premises corresponding to the non-image portion of the recording member. After creating a reverse electric field In A reverse electric field is formed between the agent carrier and all the second electrodes.
[0028]
In this image forming apparatus, for the reason described below, it is possible to suppress clogging of each hole due to the image forming agent while suppressing disturbance of pixel images such as dots on the recording member.
That is, in general, in an image forming apparatus of a direct recording method, an image forming agent that has passed through a hole is made to fly toward and adhere to a recording member that is being conveyed (moving). At this time, there is inevitably a time lag between the start of the image forming agent adhering to the recording member and the end of the image forming agent adhering to the recording member. Since the recording member also moves during this time lag, the larger the time lag, the wider the adhesion range of the image forming agent to the recording member and the more the image image becomes distorted. For example, when a dot is formed as a pixel image, the longer the time lag, the longer the elongated elliptical dot. On the other hand, in the image forming agent, there are portions that are prevented from flying due to contact with the inner wall of the hole, or portions that do not contact the inner wall at all. For this reason, a group of image forming agents passes through the holes in a stream form rather than in a collective form, and the time lag is easily increased. However, in this image forming apparatus, even if a group of the image forming agent that has entered the hole tends to pass through the hole in a stream shape, the reverse direction is provided between the agent carrier and the second electrode. Thus, only the rear end portion of the stream shape returns to the agent carrier without passing through the hole. And by this reversal, the time lag is reduced and the disturbance of the pixel image is suppressed.
Further, the hole facing the non-image portion of the recording member tends to return to the outside from the entrance side of the hole due to the influence of the electric field in the reverse direction in the inside. Since a forward electric field is formed between the electrodes, the electric field stays floating between the two electric fields. When new image forming agents enter the holes in which the image forming agent stays in this manner, the holes may eventually become filled with the image forming agent and become clogged. . However, in this image forming apparatus, an electric field in the reverse direction is formed between the agent carrier and the second electrode, so that the image forming agent that has remained in the hole returns to the agent carrier and is cleaned. Is done. By this cleaning, clogging by the image forming agent in each hole is suppressed.
[0029]
According to a fourth aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to the third aspect, when a reverse electric field is formed between the agent carrier and all the second electrodes, A forward electric field is formed between the counter electrode and the counter electrode.
[0030]
In this image forming apparatus, the image forming agent in each hole is ejected toward the agent carrier in the reverse direction to clean each hole, and the image forming agent that has passed through the hole is ejected in the forward direction to record the recording member. Adhere to. In such a configuration, the image forming time can be shortened by performing the cleaning of each hole and the formation of the pixel image with the image forming agent that has passed through the hole in parallel.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, as an image forming apparatus to which the present invention is applied, an embodiment of a direct recording type printer (hereinafter simply referred to as a printer) will be described.
First, the basic configuration of the printer will be described. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a printer according to the present embodiment. In the figure, the printer includes image forming units 20Y, 20M, 20C, and 20K that form images using yellow (Y), magenta (M), cyan (C), and black (K) toners, respectively, and intermediate recording. A device 23, a paper feed cassette 29, a registration roller pair 30, a fixing device 31, a belt cleaning device 32, and the like are provided.
[0032]
The image forming units 20Y, 20M, 20C, and 20K are arranged side by side in the figure, and each includes a casing 21, an FPC 3, a toner carrying roller 1, a toner supply roller 22, a counter substrate 13, and the like serving as the bottom of the casing 21. ing. An upper portion of the casing 21 is a toner accommodating portion 21 a for accommodating toner that is an image forming agent, and the accommodated toner is carried on the toner supply roller 22. Then, the toner is supplied from the toner supply roller 22 to the toner carrying roller 1 that rotates while being in contact with the toner supply roller 22 and contributes to dot formation.
[0033]
The counter substrate 13 of each of the image forming units 20Y, 20M, 20C, and 20K is disposed so as to face the FPC 3 of each image forming unit via an intermediate recording belt described later.
[0034]
The intermediate recording device 23 is disposed below the image forming units 20Y, 20M, 20C, and 20K, and includes an intermediate recording belt 24 made of an endless polyester biaxially stretched film, a driving roller 25, a driven roller 26, and a transfer roller. 27, a pressing roller 28, and the like. The intermediate recording belt 24 is endlessly moved in the arrow direction by the counterclockwise rotation of the driving roller in the drawing while being stretched by the driving roller 25 and the driven roller 26. When passing directly under the image forming units 20Y, 20M, 20C, and 20K along with the endless movement, a Y toner image, an M toner image, a C toner image, and a K toner image are sequentially superimposed on the surface. By this superposition, a full color toner image is formed on the surface of the intermediate recording belt 24.
[0035]
A transfer electric field is formed in the transfer nip by a potential difference between the transfer roller 27 to which a positive transfer bias is applied by a power source (not shown) and the drive roller 25. The pressing roller 28 presses the recording paper 7 conveyed while contacting the intermediate recording belt 24 toward the belt.
[0036]
The paper feed cassette 29 rotates the paper feed roller 29a at a predetermined timing, and feeds the recording paper 7 accommodated therein toward the transport path. The fed recording paper 7 is sandwiched between the rollers of the registration roller pair 30.
[0037]
The registration roller pair 30 feeds the recording sheet 7 as a recording member sandwiched between the rollers toward the transfer nip in a timing that allows the recording sheet 7 to be superimposed on the full-color toner image on the intermediate recording belt 24.
[0038]
The full-color toner image superimposed on the recording paper 7 at the transfer nip is transferred onto the transfer paper 7 under the action of the transfer electric field and nip pressure. Then, the sheet is conveyed toward the left in the figure while being pressed toward the intermediate transfer belt 24 by the pressing roller 28, and then passes directly under the driven roller 26 to be separated from the intermediate recording belt 24.
[0039]
The fixing device 31 includes a heating roller 31a, a pressure roller 31b, and the like. The fixing device 31 receives the separated recording paper 7 and sandwiches it between the two rollers. At this time, each toner constituting the full color toner image on the recording paper 7 is fixed on the recording paper 7 by an action such as heating or pressing. The recording paper 7 on which a full-color image is formed by this fixing is discharged from the fixing device 31 to the outside of the apparatus.
[0040]
The belt cleaning device 32 is disposed at a position to receive the intermediate recording belt 24 after being separated from the recording paper 7, and is provided with a cleaning roller 33 that rotates while pushing down the belt surface, and a belt on the back of the belt on both sides of the belt pushing portion. Two height fixing rollers 34 and 35 for fixing the height are provided. A cleaning electric field is formed between the cleaning roller 33 to which a positive cleaning bias is applied by a power source (not shown) and the intermediate recording belt 24, and residual toner on the belt is removed by the action of the cleaning electric field. The removed residual toner is scraped and collected by a cleaning blade (not shown) that contacts the cleaning roller 33.
[0041]
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a main configuration of the image forming unit 20Y. In the figure, an FPC 3 disposed at a position facing the toner carrying roller 1 includes a hole 2, a ring-shaped first electrode 4 disposed on the upper surface side of the FPC 3 so as to contain the hole 2, A ring-shaped second electrode 14 including the hole 2 is provided on the lower surface side of the FPC 3.
[0042]
Below the FPC 3, a counter substrate 13 including a counter deflection electrode unit 10 including a dot-shaped left deflection electrode 5 a, a counter electrode 6, and a right deflection electrode 5 b faces the counter electrode 6 toward the hole 2 of the FPC 3. It is arranged. On the counter substrate 13, in addition to the counter deflection electrode unit 10, a surrounding electrode 11 is formed to surround it as shown in FIG. 3. In FIG. 2, for convenience, only one hole 2, first electrode 4, second electrode 14, and counter-deflection electrode unit 10 are shown, but in actuality, 4960 of them are arranged. .
[0043]
The dimensions of the electrodes and the distances between the members are as shown in FIG. 4, and the flying distance of the toner from the toner carrying roller 1 to the intermediate recording belt 24 is about 510 [μm].
[0044]
3, the arrow W indicates the conveyance direction of the intermediate recording belt ((24) (not shown), and the straight line L1 is a line indicating the main scanning direction, which is a direction orthogonal to the conveyance direction. A slanted line L2 is a line connecting the center of the left deflection electrode 5a and the center of the right deflection electrode 5b and indicates the deflection direction of the toner flight path, as shown in the figure on both sides of the dot-like counter electrode 6. The left deflection electrode 5a and the right deflection electrode 5b are arranged not to be in the main scanning direction but to be inclined at an angle θ from the counter deflection electrode unit 10 having such a configuration on the counter substrate 13. The same number of holes 2 is provided.
[0045]
FIG. 5 is a plan view of a part of the FPC 3 as viewed from the counter substrate 13 side. In the figure, an arrow W indicates the conveyance direction of the intermediate recording belt (24) (not shown). Each of the second electrodes 14 has an outer diameter φ that can enclose a hole 2 of 0.1 mm, and the installation pitch Ph in the direction (main scanning direction) perpendicular to the W direction is the resolution of the formed image. It is set according to. In the present embodiment, the installation pitch Ph is set so that an image with a resolution of 600 [dpi] can be formed.
[0046]
The combination of the hole 2 and the second electrode 14 is an area of about 2 [mm] in the W direction so that a line image without missing on the intermediate recording belt 24 can be formed in the main scanning direction (horizontal direction in the figure). 8 are formed (C1 to C8). Each second electrode 14 is connected to an electrically independent lead 14a for guiding a flying voltage thereto, and an HVIC (not shown) is connected to each lead 14a.
[0047]
The first electrode 4 has substantially the same configuration as the second electrode 14, but the lead of each first electrode 4 is electrically connected to each other and connected to one HVIC. Therefore, ON / OFF of the voltage with respect to each first electrode 4 is simultaneously performed by one HIVC. On the other hand, ON / OFF of the voltage with respect to each second electrode 14 is performed independently.
[0048]
In the printer of the present embodiment, a control called dot deflection control (hereinafter referred to as DDC) as described below is performed, and one hole 2, first electrode 4, second electrode 14, counter deflection electrode unit Three dots are formed by 10 combinations. That is, in FIG. 2 described above, first, a group of toner that has passed through the hole 2 is not allowed to fly straight toward the counter electrode 6, but is allowed to fly while being deflected toward the left deflection electrode 5a. The first dot is formed by adhering to the intermediate recording belt 24 portion on the deflection electrode 5a. Then, a group of toners that have been caused to fly next from the toner carrying roller 1 are made to fly straight toward the counter electrode 6 after passing through the hole 2, and are attached to the intermediate recording belt 24 portion on the counter electrode 6, so that the second dot is obtained. Form. Further, the next group of toners flying from the toner carrying roller 1 is made to fly while being deflected toward the right deflection electrode 5b after passing through the hole 2, and is attached to the intermediate recording belt 24 portion on the right deflection electrode 5b. To form a third dot.
[0049]
While the three dots are formed in this way, the intermediate recording belt 24 is conveyed forward or backward in the figure, so that the left deflection electrode 5a, the counter electrode 6 and the right deflection electrode 5b are respectively in the main scanning direction. If the dots are aligned in a straight line (in the left-right direction in the figure), the attachment position of each dot on the intermediate recording belt 24 is shifted in the front-rear direction in the figure. Therefore, as shown in FIG. 3, the left deflection electrode 5a and the right deflection electrode 5b are arranged so as to be inclined by an angle θ from the main scanning direction instead of the main scanning direction. In this manner, 3 dots can be formed side by side in the main scanning direction on the intermediate recording belt 24 moving in the forward or backward direction in the figure.
[0050]
As described above, by forming 3 dots by a combination of one hole 2 and the corresponding second electrode 14 or the like, it is possible to individually control ON / OFF of the voltage to each second electrode 14. By reducing the number of HVICs to 1/3, the cost of the device can be greatly reduced.
[0051]
The left deflection electrode 5a, the counter electrode 6, and the right deflection electrode 5b are also provided in the same number as the holes 2 in the same manner as the second electrode 14. Can be controlled by three HVICs. This is because in the illustrated apparatus, it is only necessary to independently control the ON / OFF of the voltage in the three groups of the left deflection electrode 5a, the counter electrode 6 and the right deflection electrode 5b.
[0052]
Further, the same number of first electrodes 4 as will be described later are required as in the case of the second electrodes 14, but voltage ON / OFF control for these is basically performed uniformly.
[0053]
When DDC is not performed, instead of providing a plurality of counter deflection electrode units 10 including the left deflection electrode 5a, the counter electrode 6, and the right deflection electrode 5b on the counter substrate, and surrounding electrodes 11 surrounding them, A counter electrode on one large plane may be provided.
[0054]
Of the four image forming units 20Y, 20M, 20C, and 20K, only the main configuration of 20Y has been described. However, the configuration of the main components of the other image forming units is substantially the same, and thus the description thereof is omitted. To do.
[0055]
Next, a characteristic configuration of the printer will be described while showing a simulation of toner flying performed by the inventor.
[Simulation 1]
The present inventor used a toner flight simulation system to simulate toner flight under potential conditions as described below assuming the dimensional conditions shown in FIG. It has already been demonstrated that the flying state of toner observed in this simulation system is very similar to that in an actual direct recording type image forming apparatus.
[0056]
FIGS. 6A to 6O are schematic views showing the flying state of the toner observed in this simulation every 30 [μsec]. Among these, FIG. 6A shows a moment when potential control as listed below is performed (hereinafter, this moment is referred to as an initial state).
-Toner carrying roller 1: grounding
First electrode 4: +300 [V]
Second electrode 14: ground
・ Counter electrode 6: Apply a counter voltage of +600 [V]
Left deflection electrode 5a: non-deflection voltage of +1000 [V]
Right deflection electrode 5b: non-deflection voltage of +600 [V]
Ambient electrode 11: Ambient voltage of +200 [V]
[0057]
In such potential control, a potential difference of 300 [V] is generated between the first electrode 4 to which a voltage of +300 [V] is applied and the grounded second electrode 14, and is opposed to the negatively charged toner. A reverse electric field that applies an electrostatic force from the substrate 13 side toward the toner carrying roller 1 side is formed (hereinafter, this reverse electric field is referred to as a reverse electric field).
[0058]
On the other hand, a forward electric field is formed between the toner carrying roller 1 and the first electrode 4 to apply an electrostatic force from the toner carrying roller 1 side to the counter substrate 13 side for the negatively charged toner. (Hereinafter, such a forward electric field is referred to as a forward electric field). However, even if such a forward electric field is formed, the strength thereof is an adhesion force between the toner and the toner carrying roller 1 (approximately 3.0e). -9 If it is not sufficiently larger than [N]), the toner does not start flying from the toner carrying roller 1. According to the experiment of the present inventor, it is not possible to cause the toner to fly at all from the toner carrying roller 1 only by applying +100 [V] to the first electrode 4, and +100 [V] or more and less than +300 [V]. Even if it is applied, toner that cannot be caused to fly appears. Therefore, in this simulation, +300 [V] is applied to the first electrode 4 so that the toner is reliably ejected from the toner carrying roller 1.
[0059]
However, once the toner is made to fly away from the toner carrying roller 1, the flying can be continued with an electric field having a weaker intensity than before. In this simulation, after 20 [μsec] after applying a voltage of +300 [V] to the first electrode 4, all the toner in the position facing the hole 2 is separated from the toner carrying roller 1, and is still in the hole. 2 is not allowed to enter. Therefore, after 20 [μsec], the voltage applied to the first electrode 4 was lowered from +300 [V] to +150 [V] to weaken the electric field strength between the toner carrying roller 1 and the first electrode 4. By weakening the electric field strength in this way, it is possible to allow the flying toner to enter the hole 2 without excessive acceleration.
[0060]
Simultaneously with the reduction of the voltage applied to the first electrode 4, −150 [V] was applied to the second electrode 14. By this application, a reverse electric field due to a potential difference of 300 [V] is continuously formed between the first electrode 4 and the second electrode 14 in the hole 2. Therefore, even if the strength of the forward electric field between the toner carrying roller 1 and the first electrode 4 is weakened, the strength of the reverse electric field between the first electrode 4 and the second electrode 14 can be maintained as it is.
[0061]
After 30 [μsec] from the initial state (FIG. 6B), the leading portion of the group of flying toners reaches the entrance of the hole 2, and after 60 [μsec] (FIG. 6C), Most of the toner in the opposite position enters the hole 2. At this time, while a reverse electric field is formed in the hole 2, a forward electric field is formed between the toner carrying roller 1 and the first electrode 4. Floats around the first electrode 4. However, toner entering the hole 2 passes through the hole 2 without being completely stopped in a reverse electric field if the flying speed before entering is too high. If this hole 2 corresponds to the non-image portion of the intermediate recording belt 24, background staining will occur.
[0062]
However, in this simulation, before the toner enters the hole 2, the strength of the forward electric field formed between the toner carrying roller 1 and the first electrode 4 is reduced to reduce excessive acceleration of the toner. Yes. Therefore, the toner is sufficiently decelerated in the reverse electric field formed in the hole 2 (see FIGS. 6 (c) to 6 (d): it can be seen that the position of the leading toner has hardly changed).
[0063]
The toner thus decelerated floats in the vicinity of the first electrode 4 as shown in FIG. 6C, and is in a state that is not restricted by the adhesion force with the toner carrying roller 1 or the like. Therefore, even if it stops in the hole 2, the flight should be able to be resumed with a forward electric field that is much weaker than when it was attached to the toner carrying roller 1.
[0064]
Therefore, in this simulation 1, in order to form the first dot, the voltage applied to the first electrode 4 after 75 [μsec] from the initial state (between (c) and (d) in FIG. 6) is applied. The voltage was lowered from +150 [V] to -150 [V]. At the same time, the voltage applied to the second electrode 14 was increased from −150 [V] to −100 [V]. Then, a forward electric field having a relatively low strength is formed between the first electrode 4 and the second electrode 14 by a small potential difference of 40 [V].
[0065]
Even with such a low-intensity forward electric field, as shown in FIG. 6E, it can be seen that the toner that has been suspended in the vicinity of the first electrode 4 can be accelerated toward the outlet side of the hole 2 until then. (FIG. 6 (e)). After 150 [μsec] from the initial state (FIG. 6 (f)), the hole 2 is passed through the leading portion of a group of toners, and after 210 [μsec] (FIG. 6 (h)), one dot is formed. A sufficient amount of toner is passed through.
[0066]
If a larger amount of toner is allowed to pass, the time lag from when the leading portion of a group of toners adheres to the intermediate recording belt 24 to when the trailing portion adheres becomes too large, and the intermediate recording belt 24 is moved. The dot image at is made into a long and narrow oval shape and disturbed.
[0067]
Therefore, after 210 [μsec] from the initial state, the voltage applied to the first electrode 4 is lowered from −150 [V] to −300 [V], and at the same time, the voltage applied to the second electrode 14 is −110 [V]. ] To -600 [V] and more.
Then, a strong reverse electric field is formed in a section from the second electrode 14 to the toner carrying roller 1 via the first electrode 4. Due to the influence of the reverse electric field, all the toner remaining in the hole 2 was allowed to fly back toward the toner carrying roller 1 to clean the inside of the hole 2 (FIG. 6 (h) to (j)). .
[0068]
On the other hand, even if such an electric field in the reverse direction is formed, the second electrode 14 to which a voltage of −600 [V] is applied and the counter substrate 13 having a positive potential are provided closer to the counter substrate 13 than the hole 2. Since a forward electric field is formed between the toner and the toner after passing through the hole 2, the flying toward the counter substrate 13 is continued. Therefore, cleaning and toner flying for dot formation can be performed in parallel.
[0069]
On the counter substrate 13, a positive voltage is applied to all the electrodes, and among them, the value of the voltage applied to the left deflection electrode 5a is the highest (+1000 V). For this reason, the toner that has passed through the hole 2 does not fly straight toward the counter electrode 6, but flies while deflecting the path in the left direction in the drawing, and the intermediate recording belt positioned directly above the left deflection electrode 5a. Adhere to 24 parts. As a result, a first dot image is formed on the intermediate recording belt 24.
[0070]
Next, after 280 [μsec] from the initial state (between FIG. 6 (j) and FIG. 6 (k)), the potential state of each electrode is again set to the initial state in order to form the second dot image. (Hereafter, 280 μsec is referred to as the second initial state). However, when the second dot image is formed, the flying path of the toner is not deflected, so +1000 [V] is applied to the counter electrode 6 and +600 [V] is applied to the left deflection electrode 5a and the right deflection electrode 5b. did. Further, at the time of forming the second dot image, the illustrated hole 2 corresponds to the non-image portion of the intermediate recording belt 24 (the dot image is not formed on the illustrated portion).
[0071]
After 20 [μsec] from the initial state (280 μsec) of the second time (FIG. 6 (k)), the intensity of the electric field in the reverse direction in the hole 2 is kept as it is while suppressing excessive acceleration of the flying toner as in the first time. In order to maintain the voltage, the voltage to the first electrode 4 was lowered to +150 [V] and at the same time −150 [V] was applied to the second electrode 14.
[0072]
After 40 [μsec] from this application, that is, after 330 [μsec] from the initial state of the first time (FIG. 6L), most of the group of toners flying from the toner carrying roller 1 as in the first time. Into the hole 2. The second electrode 14 and the counter substrate are used for the first group of toner that has passed through the hole 2 before the new group of toner starts to fly into the hole 2 as described above. The flight is continued by a forward electric field between 13 (FIGS. 6 (k) to (m)). Therefore, the formation of the second dot image can be started while forming the first dot image.
[0073]
As described above, since the illustrated hole 2 corresponds to the non-image portion during the second dot image formation, it is necessary to keep the toner in the hole 2 as it is. For this reason, it is necessary to form a reverse electric field between the first electrode 4 and the second electrode 14, but the voltage applied to the second electrode 14 for formation is a value (−110 V) when not passing through. It is desirable to be as close as possible. This is because an HVIC that controls the voltage to the second electrode 14 can be used with a lower withstand voltage by being closer.
[0074]
Now, since the toner entering the hole 2 is suppressed from excessive acceleration prior to entering, as shown in FIG. 6C and FIG. 6D, the first electrode 4 and the second electrode 14 is sufficiently decelerated in the hole 2 by the electric field in the reverse direction formed by a potential difference of 300 [V] with respect to 14. If the speed is sufficiently reduced in this way, it should be possible to stop in the hole 2 even if the strength of the reverse electric field becomes weaker.
[0075]
Therefore, after 75 [μsec] from the second initial state (355 μsec from the first initial state), the voltage applied to the first electrode 4 is lowered to −150 [V] and simultaneously applied to the second electrode 14. The applied voltage was set to -190 [V], and a low-intensity reverse electric field was formed between both electrodes due to a potential difference of 40 [V] (hereinafter, the voltage of -190 V is referred to as an image OFF voltage). Since the toner carrying roller 1 remains grounded, a reverse electric field is formed from the second electrode 14 toward the toner carrying roller 1. As shown in FIGS. 6 (m) to 6 (o), it can be seen that, even if the strength of the reverse electric field is weakened, the toner is recovered by flying backward toward the toner carrying roller 1 without passing the toner.
[0076]
In the above simulation, as can be seen from the comparison between FIG. 6D and FIG. 6M, the image ON voltage (−100 V) for controlling whether the toner passes through the hole 2 or not. And the image OFF voltage (-190V) is only 80 [V]. When controlling the passage / passage prevention of the toner, −100 [V] is applied in common to all the second electrodes 14, and only −80 [V] is applied to the second electrode 14 corresponding to the hole 2 to be prevented from passing. ] Is applied, and a HVIC for individual voltage control can be used with a withstand voltage of 80 [V]. Therefore, in this simulation, −80 [V] corresponds to the conventional flying voltage, and the withstand voltage of the HVIC is lowered from 300 [V] to 80 [V] as compared with the conventional device shown in FIG. Cost reduction can be achieved. Moreover, unlike the improved device of Japanese Patent Laid-Open No. 2000-6460, the vibration electric field forming electrode pair, the shield electrode, etc. are not arranged to make the electrode structure complicated, and the toner is not between the hole forming members. There is no clogging.
[0077]
By the way, in the actual machine, there are variations in the particle size and charge amount (Q / M) of each toner. Of course, if the toner particle size and charge amount are different, the flying state will also be different. Therefore, in this simulation 1, variations in the particle size and charge amount of individual toners are caused in a state close to the actual machine.
[0078]
FIG. 7 is a graph showing the relationship between the flying speed of the toner and the elapsed time from the first initial state for each charge amount of the toner. The graph in which the coordinates are plotted with x marks in the figure shows the above relationship in the leading toner first attached to the intermediate recording belt (24) in this simulation 1. Further, a graph in which coordinates are plotted with Δ marks indicates the above-described relationship for the last toner adhered to the intermediate recording belt (24) in the simulation 1. As for the flight speed, the forward speed is indicated by +, and the reverse speed is indicated by-.
[0079]
The leading toner had a charge amount of −22.5 [μC / g] and a particle size (r × 2) of 7.88 [μm]. The trailing toner had a charge amount of -15.0 [μC / g] and a particle size (r × 2) of 7.10 [μm]. Both the toners are accelerated at a time under the influence of a strong forward electric field formed between the toner carrying roller (1) and the first electrode (4) in the initial state of the first time, and are about +1 [m / sec]. It becomes speed. Then, after 20 [μsec] from the initial state, when the strength of the forward electric field is reduced by half, the acceleration is rapidly reduced, but is accelerated little by little and enters the hole (2). After entering, the image is rapidly decelerated under the influence of a strong reverse electric field formed between the first electrode (4) and the second electrode (14), and the image ON voltage or the image OFF voltage is applied. After 75 [μsec], the velocity becomes +1 [m / sec] or less that can be sufficiently stopped in the hole even with a weak reverse electric field.
[0080]
However, at the first time, the image ON voltage is applied after 75 [μsec], and a weak forward electric field is formed in the hole (2), and then it starts to accelerate in the forward direction again. Of the two toners, the leading toner passes through the hole (2) after 150 [μsec], then reaches the intermediate recording belt (24) after 280 [μsec], bounces about three times, and then reaches the surface. Adhere to. On the other hand, the trailing toner gradually increases in speed in the hole (2), and after passing through the hole (2) barely after 210 [μsec] to be cleaned, it is accelerated at once and then 400 [μsec] later. The intermediate recording belt (24) is reached. And after adhering once, it adheres to the surface.
[0081]
Therefore, even when a toner in which the charge amount varies in the range of -15.0 to -22.5 [μC / g] and the particle diameter varies in the range of 7.10 to 7.88 [μm] is used. The passage and non-passage of toner can be completely controlled for each hole (2).
[0082]
[Simulation 2]
For all toners, the conditions were the same as in Simulation 1 except that the charge amount was increased to the minus side to -42.5 [μC / g] and the particle size was decreased to 5.15 [μm]. This simulation 2 was performed.
[0083]
In FIG. 7 described above, the graph in which the coordinates are plotted with * marks shows the relationship between the flying speed of toner and the elapsed time in the simulation 2. As described above, the toner in the simulation 2 has a very small particle size of 5.15 [μm] although the charge amount is as high as −42.5 [μC / g]. For this reason, as shown in the graph, it accelerates very rapidly in the initial state, and enters the hole after 20 [μsec] before the strength of the forward electric field is weakened. Since the speed at this time is as very high as +3 [m / sec], there is a possibility of passing through the reverse electric field in the hole (2) by the force of inertia.
[0084]
However, the fact that the charge amount is high means that the electrostatic force due to the reverse electric field acts so strongly that it decelerates rapidly in the hole (2). Then, after stopping in the hole (2) after 60 [μsec], it starts to fly backward in the hole (2).
[0085]
After 75 [μsec] from the initial state, the electric field in the hole (2) is switched from the reverse electric field to the low-intensity forward electric field, but comes out from the entrance of the hole (2) with only a slight deceleration. At this time, since a reverse electric field was formed between the toner carrying roller (1) and the first electrode (4), it could come out from the entrance of the hole (2). Then, the reverse flight continues due to the influence of the reverse electric field, and returns to the toner carrying roller (1) after 145 [μsec].
[0086]
Therefore, the toner having a charge amount (Q / m) that is too high and a relatively small particle size is collected by the toner carrying roller (1) without contributing to the formation of a dot image. In the conventional direct recording type image forming apparatus, the toner reaches the intermediate recording belt or the like faster than the other toners, causing the background stain. However, in this case, the background stain can be suppressed.
[0087]
[Simulation 3]
The simulation 3 was performed under the same conditions as in the simulation 1 except that the charge amount of all the toners was lowered to −6.7 [μC / g] and the particle diameter was changed to 7.24 [μm]. Carried out.
[0088]
In FIG. 7 described above, the graph in which the coordinates are plotted with ◯ marks shows the relationship between the flying speed of toner and the elapsed time in the simulation 3. As shown in the graph, the toner does not accelerate much in the initial state, and the acceleration is further reduced when the strength of the forward electric field is weakened. Therefore, even after the image ON voltage or the image OFF voltage is applied 75 [μsec] Cannot enter the hole. When an image ON voltage or an image OFF voltage is applied, -150 [V] is applied to the first electrode (4), and a reverse electric field is formed between the toner carrying roller (1) and the first electrode (4). Is done. For this reason, the toner that could not enter the hole (2) stops after 120 [μsec], starts reverse flight, and returns to the toner carrying roller (1) after 220 [μsec].
[0089]
Therefore, toner whose charge amount (Q / m) is too low is collected by the toner carrying roller (1) without contributing to the formation of the dot image. In the conventional direct recording type image forming apparatus, the toner reaches the intermediate recording belt or the like after a considerable delay from the other toners, causing the background stain. However, in this case, the background stain can be suppressed. .
[0090]
From the results of the simulations 2 and 3, in this case, the toner having a too high charge amount or the toner having a too low charge amount can be collected on the toner carrying roller 1 without contributing to image formation. Accordingly, in this case, not only the background contamination caused by passing the toner that should not pass through the hole 2 but also the toner may be passed, but the intermediate recording belt or the like is reached much faster than the other toners, or considerably delayed. It is also possible to suppress soiling caused by reaching.
[0091]
[Simulation 4]
The charge amount of each toner is slightly different, and the average charge amount value of all toners is set to −5, −10, −15, −20, −25, −30, −35, and −40 [μC / g]. Except for the above, the simulation was performed 8 times under the same conditions as in the simulation 1 described above.
[0092]
FIG. 8 is a graph showing the relationship between the maximum toner charge amount and the minimum toner charge amount and the average value of each charge amount. As shown in the figure, each simulation was performed by increasing the difference between the maximum toner charge amount and the minimum toner charge amount as the average charge amount was increased.
[0093]
FIG. 9 is a graph showing the relationship between the number of toners that have passed through the hole (2) by applying the image ON voltage to the second electrode (14) and the average charge amount of all toners. In each simulation, the target dot density is obtained when 8 ± 1 passing toner is obtained.
[0094]
As shown in FIG. 9, the target dot density is obtained when the average charge amount of all the toners is in the range from −10 to −30 [μC / g]. Thus, it can be seen that any toner having a charge amount of −10 to −30 [μC / g] can contribute to image formation. As shown in FIG. 8, when the average charge amount is −15 to −25 [μC / g], almost all of the toner contributes to image formation. It can also be seen that 70% or more of the toner can contribute to image formation even if the average charge amount is −10 or −40 [μC / g].
[0095]
Here, in the actual toner, since the variation in the charge amount is about 20 [μC / g] at the highest quality, in this case, the toner can effectively contribute to image formation and a stable image density can be obtained. . Therefore, it is possible to satisfactorily reproduce the color tone in the full color image.
[0096]
In addition, when the image OFF voltage is applied to the second electrode (14), a toner having an average charge amount of −40 [μC / g] is used for the toner that has passed through the hole (2) and becomes soiled. When I was there, only one appeared.
[0097]
[Simulation 5]
The same conditions as in simulation 1 above were used except that the average radius value of each toner was set to 2.0 μm, 2.5 μm, 3.0 μm, 3.5 μm, and 4.0 μm (the particle diameter was doubled). Five simulations were performed.
[0098]
FIG. 10 is a graph showing the relationship between the maximum toner radius and the minimum toner radius and the average value of each radius. As shown in the figure, each simulation was carried out by increasing the difference between the maximum toner radius and the minimum toner radius as the radius average value was increased.
[0099]
FIG. 11 is a graph showing the relationship between the number of toners that have passed through the hole (2) by applying the image ON voltage to the second electrode (14) and the radius average value of all toners. As shown in the graph, when toner having a radius average value of 2.5 to 3.5 [μm] (particle size average value is doubled to 5.0 to 7.0 μm) is used, the target density is almost the same. A dot image can be obtained. Therefore, even if the toner stored in the toner storage unit (21a) is used preferentially from the large one or preferentially used from the small one, the toner particle size average value is stable. It is possible to form an image having the density.
[0100]
In addition, when the image OFF voltage is applied to the second electrode (14), the toner that has passed through the hole (2) and becomes soiled is used when the toner having a radius average value of 4.0 [μm] is used. Only one was made to appear.
[0101]
[Simulation 6]
In the above-described FIG. 4, the same conditions as in the simulation 1 except that the distance between the toner carrying roller 1 and the upper surface of the FPC 3 (hereinafter referred to as the distance Lk) is 30 μm, 40 μm, 50 μm, 60 μm, 70 μm, and 80 μm. Then, six simulations were performed.
[0102]
FIG. 12 is a graph showing the relationship between the distance Lk and the number of toners that have passed through the hole (2) by applying the image ON voltage to the second electrode (14). As shown in the graph, a dot image having a stable density is obtained in the range of distance Lk = 50 ± 10 [μm]. The distance between the toner on the surface of the rotating toner carrying roller (1) and the flat FPC (3) varies depending on the rotation angle of the toner carrying roller (1). In a conventional direct recording type image forming apparatus, depending on the position of the hole (2), this distance may cause uneven image density, but in this case, the distance difference is ± 10 [μm]. If it is within the range, such image density unevenness can be eliminated.
[0103]
[Simulation 7]
In FIG. 4 described above, the same conditions as in the above simulation 1 were repeated twice except that the distance between the lower surface of the FPC 3 and the surface of the intermediate recording belt 24 (hereinafter, this distance is referred to as L1) was 300 μm and 500 μm. A simulation was performed.
[0104]
FIG. 13 is a graph showing the relationship between the distance Ll and the number of toners that have passed through the hole (2) by applying the image ON voltage to the second electrode (14). As shown in the graph, a dot image having a stable density is obtained in the range of distance Ll = 400 ± 100 [μm]. Therefore, even if the distance Ll is varied within a range of ± 100 [μm] due to an assembly error of the counter electrode (13) or a delicate vertical vibration of the intermediate recording belt (24), an image having a stable density can be formed. Can do.
[0105]
In view of the above simulation, the image forming units 20Y, 20M, 20C, and 20K having the main configuration shown in FIG. 4 are provided in the printer, and the withstand voltage of 80 [V] is used for individual voltage control for each second electrode 14. Using HVIC, a full-color image was actually formed under the same voltage conditions as in simulation 1 above. As a result, it was possible to form a full-color image having no background stains and very good color tone reproducibility.
[0106]
[Comparative Example 1]
After 20 [μsec] from the initial state, the initial state was maintained until 75 [μsec] without decreasing the strength of the forward electric field between the toner carrying roller (1) and the first electrode (4). A full-color image with stains was formed. This is probably because the toner accelerated excessively before entering the hole (2) and passed through the hole 2 without stopping in the reverse electric field in the hole (2) due to the application of the image OFF voltage.
[0107]
[Comparative Example 2]
After 210 [μsec] from the second initial state, a strong reverse electric field is not formed in the hole (2), and a state where a weak reverse electric field due to the image OFF voltage is maintained is maintained, and 280 [μsec] is 3 In order to form a third dot image, the initial state was set for the third time. As a result, severe scumming was observed in the full-color image. If a strong reverse electric field is not formed, the toner remaining in the hole 2 is not fully returned to the toner carrying roller (1) and is placed in the next initial state, and the forward electric field is near the first electrode (4). This is considered to be due to the fact that it entered the hole (2) at a high speed due to the strong influence of.
[0108]
In the above, a printer that forms a circular dot image as a pixel image has been described. However, the present invention can also be applied to a direct recording type image forming apparatus that forms a pixel image of another shape such as an elliptical shape or a polygonal shape. Needless to say. Although a printer that forms a full-color image has been described, the present invention can also be applied to an image forming apparatus of a direct recording system that forms a single-color or multi-color image.
[0109]
【The invention's effect】
According to the first, second, third, or fourth aspect of the present invention, the floating image forming agent corresponds to a non-image portion such as recording paper while the flying voltage is lowered by floating the image forming agent in advance. Soil contamination due to passing through the holes can be suppressed, and moreover, the electrode configuration complicated by the improved device of Japanese Patent Laid-Open No. 2000-6460 and clogging between the hole forming members due to the image forming agent are prevented. There is an excellent effect that it can be avoided.
[0110]
In particular, according to the third or fourth aspect of the invention, there is an excellent effect that clogging of each hole by the image forming agent can be suppressed while suppressing disturbance of pixel images such as dots on the recording member.
[0111]
In particular, according to the invention of claim 4, it is possible to shorten the image forming time by performing the cleaning of each hole and the formation of the pixel image with the image forming agent that has passed through the hole in parallel. There is an excellent effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a printer according to an embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a main configuration of an image forming unit of the printer.
FIG. 3 is a plan view showing a part of a counter substrate of the printer.
FIG. 4 is a configuration diagram showing dimensions of electrodes and distances between members in the main configuration.
FIG. 5 is a plan view of a part of the FPC of the printer as viewed from the counter substrate side.
FIGS. 6A to 6O are schematic diagrams illustrating toner flying states observed in simulation 1 performed by the present inventors, every 30 [μsec], respectively.
FIG. 7 is a graph showing the relationship between the flying speed of toner and the elapsed time from the first initial state for each toner charge amount in simulations 1, 2, and 3 performed by the inventors.
FIG. 8 is a graph showing a relationship between a maximum toner charge amount and a minimum toner charge amount and an average value of each charge amount in simulation 4 performed by the inventors.
FIG. 9 is a graph showing the relationship between the number of toners that have passed through holes due to application of an image ON voltage to the second electrode and the average charge amount of all toners in the same simulation 4;
FIG. 10 is a graph showing a relationship between a maximum toner radius and a minimum toner radius and each radius average value in a simulation 5 performed by the inventors.
FIG. 11 is a graph showing the relationship between the number of toners that have passed through the hole due to application of an image ON voltage to the second electrode and the radius average value of all toners in the same simulation 5;
FIG. 12 is a graph showing the relationship between the number of toners that have passed through a hole due to application of an image ON voltage to the second electrode and the distance Lk in simulation 6 performed by the inventors.
FIG. 13 is a graph showing the relationship between the distance Ll and the number of toners that have passed through the hole due to the application of an image ON voltage to the second electrode in simulation 7 performed by the inventors.
FIG. 14 is a configuration diagram showing a main configuration of a conventional direct recording type image forming apparatus.
FIG. 15 is a configuration diagram showing a main configuration of an improved apparatus disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-6460.
FIG. 16 is a configuration diagram showing a state where toner has passed through the first hole in the improved device.
FIG. 17 is a configuration diagram showing a state in which toner reciprocates between a vibrating electric field forming electrode pair in the improved device.
FIG. 18 is a configuration diagram showing a state where toner has passed through a second hole in the improved device.
FIG. 19 is a configuration diagram showing a state in which toner is collected in the improved device.
[Explanation of symbols]
1 Toner carrying roller (agent carrier)
2 holes
3 FPC (opening forming member)
4 First electrode
5 Deflection electrodes
5a Left deflection electrode
5b Right deflection electrode
6 Counter electrode
7 Recording paper
10 Counter deflection electrode unit
13 Counter substrate
14 Second electrode
20 Image forming unit
21 Casing
22 Toner supply roller
23 Intermediate recording device
24 Intermediate recording belt (recording member)
25 Driving roller
26 Followed roller
27 Transfer roller
28 Pressing roller
29 Paper cassette
30 Registration roller pair
31 Fixing device
32 Belt cleaning device
36 Transport path

Claims (4)

帯電した画像形成剤を担持する剤担持体と、該剤担持体に対向する複数の孔が形成してある孔形成部材と、該孔形成部材を介して該剤担持体に対向する対向電極とを用い、該剤担持体から飛翔させた画像形成剤に該孔を通過させ、通過後の画像形成剤を該対向電極に向けて飛翔させて記録部材に付着させることで画像を形成する画像形成方法であって、
各孔の近傍に配設される第1電極と、該第1電極よりも該対向電極側に位置して複数の孔のそれぞれに個別に対応する複数の第2電極とを用意し、
画像形成剤を該対向電極側から該剤担持体側に向けて静電的に移動させる逆方向の電界を孔貫通方向における該第1電極と該第2電極との間に形成しつつ、画像形成剤を該剤担持体側から該対向電極側に向けて静電的に移動させる順方向の電界を該剤担持体と該第1電極との間に形成して、該剤担持体からの画像形成剤の飛翔を開始させる工程と、この工程によって画像形成剤の飛翔を開始させた後、飛翔した画像形成剤を該孔に進入させるのに先立って、該剤担持体と該第1電極との間における該順方向の電界の強度を弱めつつ、該第1電極と該第2電極との間における該逆方向の電界についてはそれまでと同等の強度を維持する工程と、
その後、該記録部材の画像部に対応する該孔内には、該第1電極と該第2電極との間において順方向の電界を形成し、且つ、該記録部材の非画像部に対応する該孔内には、該第1電極と該第2電極との間において逆方向の電界を形成する工程とを実施することを特徴とする画像形成方法。
An agent carrier for carrying a charged image forming agent, a hole forming member having a plurality of holes facing the agent carrier, and a counter electrode facing the agent carrier via the hole forming member; The image forming agent that has been ejected from the agent carrier is passed through the hole, and the image forming agent that has passed through is ejected toward the counter electrode and adhered to the recording member to form an image. A method,
Preparing a first electrode disposed in the vicinity of each hole, and a plurality of second electrodes that are located closer to the counter electrode than the first electrode and individually correspond to each of the plurality of holes;
Image formation while forming an electric field in the reverse direction that electrostatically moves the image forming agent from the counter electrode side to the agent carrier side between the first electrode and the second electrode in the hole penetration direction agents to form the forward direction of the electric field Before moving electrostatically towards the dosage bearing member to the counter electrode side between the agent carrying member and the first electrode, the image from the dosage carrying body A step of starting the flying of the forming agent; and after starting the flying of the image forming agent by this step, prior to the flying of the image forming agent entering the hole , the agent-carrying member and the first electrode a step while weakening the intensity of the electric field in the forward, for the reverse direction of the electric field between the first electrode and the second electrode is that to maintain the same strength as before between,
Then, in the pores corresponding to the image portion of the recording member, an electric field of the forward in between the first electrode and the second electrode, and, corresponding to the non-image portion of the recording member within that pores, an image forming method which comprises carrying out the step of forming an electric field in the opposite direction between the said first electrode and the second electrode.
帯電した画像形成剤を担持する剤担持体と、該剤担持体に対向する複数の孔が形成してある孔形成部材と、該孔形成部材を介して該剤担持体に対向する対向電極とを備え、該剤担持体から飛翔させた画像形成剤に該孔を通過させ、通過後の画像形成剤を該対向電極に向けて飛翔させて記録部材に付着させることで画像を形成する画像形成装置であって、
各孔の近傍に配設される第1電極と、該第1電極よりも該対向電極側に位置して複数の孔のそれぞれに個別に対応する複数の第2電極とを備え、
画像形成剤を該対向電極側から該剤担持体側に向けて静電的に移動させる逆方向の電界を孔貫通方向における該第1電極と該第2電極との間に形成しつつ、画像形成剤を該剤担持体側から該対向電極側に向けて静電的に移動させる順方向の電界を該剤担持体と該第1電極との間に形成して、該剤担持体からの画像形成剤の飛翔を開始させた後、飛翔した画像形成剤を該孔に進入させるのに先立って、該剤担持体と該第1電極との間における該順方向の電界の強度を弱めつつ、該第1電極と該第2電極との間における該逆方向の電界についてはそれまでと同等の強度を維持し、その後、該記録部材の画像部に対応する該孔内には、第1電極と該第2電極との間において順方向の電界を形成し、且つ、該記録部材の画像部に対応する該孔内には、該第1電極と該第2電極との間において逆方向の電界を形成することを特徴とする画像形成装置。
An agent carrier for carrying a charged image forming agent, a hole forming member having a plurality of holes facing the agent carrier, and a counter electrode facing the agent carrier via the hole forming member; Forming an image by passing the image forming agent flying from the agent carrier through the hole, and flying the image forming agent after passing toward the counter electrode to adhere to the recording member. A device,
A first electrode disposed in the vicinity of each hole, and a plurality of second electrodes that are located closer to the counter electrode than the first electrode and individually correspond to the plurality of holes,
Image formation while forming an electric field in the reverse direction that electrostatically moves the image forming agent from the counter electrode side to the agent carrier side between the first electrode and the second electrode in the hole penetration direction agents to form the forward direction of the electric field Before moving electrostatically towards the dosage bearing member to the counter electrode side between the agent carrying member and the first electrode, the image from the dosage carrying body After starting the flying of the forming agent, prior to allowing the flying image forming agent to enter the hole , while reducing the strength of the forward electric field between the agent carrier and the first electrode , The electric field in the reverse direction between the first electrode and the second electrode maintains the same strength as before, and then the first electrode is placed in the hole corresponding to the image portion of the recording member. and between the second electrode to form an electric field in the forward and, in the hole corresponding to the non-image portion of the recording member An image forming apparatus characterized by forming an electric field in the opposite direction between the first electrode and the second electrode.
請求項2の画像形成装置であって、
上記記録部材の画像部に対応する上記孔内における上記第1電極と上記第2電極との間に順方向の電界を形成し、且つ、上記記録部材の非画像部に対応する上記構内における上記第1電極と上記第2電極との間に逆方向の電界を形成した後、上記剤担持体と全ての上記第2電極との間に逆方向の電界を形成することを特徴とする画像形成装置。
The image forming apparatus according to claim 2,
Between the recording member definitive within the hole the first electrode and the second electrode corresponding to the image portion of an electric field of forward and, in the premises corresponding to the non-image portion of the recording member after forming the reverse direction of the electric field between the first electrode and the second electrode, and forming a reverse direction of the electric field between the carrying member and all of the second electrode Image forming apparatus.
請求項3の画像形成装置であって、
上記剤担持体と全ての上記第2電極との間に逆方向の電界を形成しているときに、これら第2電極と上記対向電極との間に順方向の電界を形成することを特徴とする画像形成装置。
The image forming apparatus according to claim 3,
When a reverse electric field is formed between the agent carrier and all of the second electrodes, a forward electric field is formed between the second electrode and the counter electrode. Image forming apparatus.
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