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JP4807271B2 - 可変容量型過給機 - Google Patents

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Description

この発明は、可変容量型過給機に関し、特に、回動可能なノズルベーンによってタービンに流入するガス流量を可変設定する可変容量型過給機に関するものである。
自動車等の車両に用いられる過給機として、回動可能なノズルベーンによってノズルスロート(絞り部)の流路断面積を変化させることにより、タービンに流入するガス流量(流速)を可変設定する可変容量型の過給機が知られている。
このような可変容量型過給機は、タービンのガス入口側に、当該タービンのタービンインペラの回転中心と同心で、且つ軸線方向に所定間隔をおいて相対向する第一の円環状側壁面と第二の円環状側壁面とによって円環状のガス入口空間が画定され、当該ガス入口空間に複数個のノズルベーンが各々前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面とに挟まれた態様で回動可能に設けられ、隣り合うノズルベーン間にノズルスロート部を形成し、当該ノズルベーンの回動角度に応じて前記タービンに流入するガス流量を可変設定する(例えば、特許文献1)。
特開2003−27951号公報
一般的に、ノズルベーンの側面と第一、第二の円環状側壁面とは、全域に亘って互いに対向する平行面であり、ノズルベーンの側面と第一、第二の円環状側壁面との間には、ノズルベーンの回動のために必要な間隙(サイドクリアランス)が設定される。この間隙は、ガスリークによるガス流量設定精度の低下、タービン効率の低下を招くから、できるだけ小さい値に設定される。
しかし、一方で、過給機のノズルベーンは、高温の排気ガスによる過酷な条件下に曝され、ノズルベーンに設けられている支持軸と支持部材側に設けられている軸受孔との嵌合公差、ノズルベーンおよび周辺部材の熱変形によって、ノズルベーンの回動中心軸線が正規の姿勢より傾むことがある。ノズルベーンが傾むくと、前記間隙が狭いために、ノズルベーンの側面が第一の円環状側壁面や第二の円環状側壁面と接触干渉し、固着によりノズルベーンが正しく回動できない状態になり、ガス流量を正しく制御できなくなる虞れがある。
このことに対して、前記間隙を広く設定すると、ガスリーク量が増え、タービンに流入するガス流量の設定精度が低下し、タービン効率も低下する。このことは、特に、タービンに流入するガス流量を絞る小流量時に問題になる。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、ノズルベーンの側面と第一、第二の円環状側壁面との間に適正な間隙を与え、ガスリーク量を増加することなく、あるいはガスリーク量を最小限に抑えて、ノズルベーンの固着を回避し、特に、高温時の動作信頼性と、小流量時にガスリーク量が増加しないようにすることとを両立する可変容量型過給機を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、タービンのガス入口側に、当該タービンのタービンインペラの回転中心と同心で、且つ軸線方向に所定間隔をおいて相対向する第一の円環状側壁面と第二の円環状側壁面とによって円環状のガス入口空間が画定され、当該ガス入口空間に複数個のノズルベーンが各々前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面とに挟まれた態様で回動可能に設けられ、当該ノズルベーンによって前記タービンに流入するガス流量を可変設定する可変容量型過給機であって、前記ノズルベーンは、当該ノズルベーンの両側面より各々外側に突出した支持軸を有し、各支持軸が前記第一の円環状側壁面を構成する第一の部材と前記第二の円環状側壁面を構成する第二の部材に各々形成された軸受孔に嵌合することにより、前記第1の部材及び前記第二の部材により回動可能に両持ち支持され、前記ノズルベーンの両側部に、各々、当該ノズルベーンの側面と同一平面の外側鍔面を有する鍔部が前記支持軸と同心に形成されており、前記ノズルベーンの回動中心側より前記ガス入口空間の外周側に向かうに従って、前記ノズルベーンの一方の側面と前記第一の円環状側壁面との間隙および前記ノズルベーンの他方の側面と前記第二の円環状側壁面との間隙が拡大されるよう、前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面のうち、前記鍔部に対応する領域を除いた前記ノズルベーンの回動中心位置より外周側は、各々円錐状の傾斜面になっており、前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面のうち、前記鍔部に対応する領域は、前記外側鍔面と平行な平面になっていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記ノズルベーンの回動中心側より前記ガス入口空間の内周側に向かうに従って、前記ノズルベーンの一方の側面と前記第一の円環状側壁面との間隙および前記ノズルベーンの他方の側面と前記第二の円環状側壁面との間隙が拡大されるよう、前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面のうち、前記鍔部に対応する領域を除く前記ノズルベーンの内周側が各々円錐状の傾斜面になっていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係る発明に記載の構成に加えて、前記傾斜面は直線傾斜のテーパ面あるいは凸形状の曲面であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の構成に加えて、前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面のうち、隣り合う前記ノズルベーン間に形成されるノズルスロート部に対応する領域は、前記ノズルベーンの側面と平行な平面であることを特徴とする。
この発明による可変容量型過給機は、第一の円環状側壁面と第二の円環状側壁面のうち、ノズルベーンの回動中心位置より外周側が各々円錐状の傾斜面になっていることにより、ノズルベーンの側面と第一、第二の円環状側壁面との間隙が、ノズルベーンの回動中心側よりガス入口空間の外周側に向かうに従って拡大されるから、ノズルベーンの回動中心軸線が正規の姿勢より傾いても、ノズルベーンが第一、第二の円環状側壁面と接触干渉することを回避でき、高温時の動作信頼性が向上する。
小流量時は、ノズルベーンの仰角が小さく、ノズルベーン姿勢が第一、第二の円環状側壁面の円弧方向に沿う姿勢になるから、ノズルベーンの側面と第一、第二の円環状側壁面との間に大きい間隙ができることがなく、小流量時のガスリーク量が増大することがない。このことにより、小流量時のガス流量設定精度の低下、タービン効率の低下が防止される。
この発明による可変容量型過給機の一つの実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示されているように、可変容量型過給機1は、ベアリングハウジング17と、ベアリングハウジング17の一端部側に一体的に組み付けられたコンプレッサハウジング19と、ベアリングハウジング17の他端部側に一体的に組み付けられたタービンハウジング21とによるハウジング(筐体)3を有する。
ハウジング3の一端部側には遠心式コンプレッサ5が設けられ、他端部側にはラジアルタービン7が設けられている。
ラジアルタービン7と遠心式コンプレッサ5との間に位置するベアリングハウジング17は、軸受部11によって当該ベアリングハウジング17を貫通する回転軸部材9を回転自在に支持している。
回転軸部材9の一端部にはコンプレッサハウジング19内にあって遠心式コンプレッサ5を構成するコンプレッサインペラ13が一体的に固定されている。
回転軸部材9の他端部には、タービンハウジング21内にあってラジアルタービン7を構成するタービンインペラ15が一体的に形成されている。
タービンハウジング21には一端にガス入口(図示せず)を備えたスクロール通路23が設けられている。スクロール通路23の内周側(スクロール通路23とタービンインペラ15との間)には、タービンインペラ15に対する円環状のガス入口空間(ガス流路)25が形成されている。
自動車のエンジンから出てきた排気ガスは、スクロール通路23、ガス入口空間25を通って、ラジアルタービン7に供給され、タービンインペラ15を回転させる。タービンインペラ15の回転が回転軸部材9によってコンプレッサインペラ13に伝達され、コンプレッサインペラ13の回転によって遠心式コンプレッサ5において空気の圧縮が行われる。
ガス入口空間25は、ラジアルタービン7のガス入口側において、タービンインペラ15の回転中心と同心で、且つタービンインペラ15の翼端と所定間隔をおいて相対向するシュラウド(第一の部材)26による第一の円環状側壁面51と、ノズル支持リング(第二の部材)28による第二の円環状側壁面52とによって画定されている。
シュラウド26とノズル支持リング28は、これらにかしめ結合された複数個の間隔設定ピン47により、軸線方向に所定間隔をおいて互いに固定連結されている。シュラウド26とノズル支持リング28の固定連結体は、取付部材49によってハウジング3より固定支持されている。
ガス入口空間25には、複数個の短冊形状のノズルベーン31が各々第一の円環状側壁面51と第二の円環状側壁面52とに挟まれた態様で回動可能に設けられている。ノズルベーン31は、当該ノズルベーン31の両側面より各々外側に突出した支持軸53、54を一体に有し、支持軸53がシュラウド26に形成された軸受孔55に嵌合し、支持軸54がノズル支持リング28に形成された軸受孔55に回転可能に嵌合することにより、これらより支持軸53、54を回動中心として回動可能に両持ち支持され、回動角度に応じてラジアルタービン7に流入するガス流量を可変設定する。各ノズルベーン31の回動中心軸線(支持軸53、54の中心軸線)CL2(図2参照)は、回転軸部材9の中心軸線CL1と平行である。
ノズルベーン31は、図2に示されているように、両側部に各々、ノズルベーン31の側面31A、31Bと同一平面の外側鍔面57A、58Aを有する円形の鍔部57、58(図2参照)支持軸53、54と同心に一体形成されている。外側鍔面57A、58Aは、各々、第一の円環状側壁面51と第二の円環状側壁面52に微小間隙をおいて対向し、支持軸53、54と軸受孔55、56との間の空隙よりのガス漏れを低減するシールをなしている。
図1に示されているように、各ノズルベーン31の支持軸54は連結リンク43によって互いに連結され、連結リンク43は駆動軸39によって駆動レバー45と連結されている。駆動レバー45によって連結リンク43が駆動されることにより、各ノズルベーン31の支持軸54が、一斉に、同じ回動方向に、同じ回動角度だけ回動する。これにより全てのノズルベーン31の回動角度(仰角)が、一斉に、互いに同一に設定される。
ノズルベーン31は、たとえば、図3に実線で示す回動姿勢から二点鎖線で示す回動姿勢の間で回動するようになっている。図3に実線で示す回動姿勢に各ノズルベーン31があるときには、隣り合うノズルベーン31間に形成されるノズルスロート部tの流路断面積(ガス流路幅)が最も小さくなって最小流量が設定され、図3に仮想線で示す回動姿勢に各ノズルベーン31があるときには、ノズルスロート部tの流路断面積(ガス流路幅)が最も大きくなって最大流量が設定される。
このように、各ノズルベーン31の同じように回動させることで、ノズル流路(ノズルスロート部t)の大きさを変えることができ、ラジアルタービン7に流入するガスの流速(ノズルスロート部tを通過するガス流量)を連続的に変えることができる。
図2に示されているように、第一の円環状側壁面51と第二の円環状側壁面52のうち、鍔部57、58に対応する領域51C、52Cを除いたノズルベーン31の回動中心位置より外周側は、ノズルベーン31の回動中心側よりガス入口空間25の外周側に向かうに従って、ノズルベーン31の一方の側面31Aと第一の円環状側壁面51との間隙Gaおよびノズルベーン31の他方の側面31Bと第二の円環状側壁面52との間隙Gbが各々拡大されるよう、各々、円錐状の傾斜面(テーパ面)51A、52Aになっている。
第一の円環状側壁面51と第二の円環状側壁面52のうち、ノズルベーン31の回動中心位置より内周側は、ノズルスロート部tに対応する領域を含んで、ノズルベーン31の側面31A、31Bと微小間隙をおいて平行な垂直平面51B、52Bになっている。この垂直平面51B、52Bは、鍔部57、58に対応する領域51C、52C(図4参照)まで拡大されている。
これにより、傾斜面51A、52Aは、図4において、クロスハッチングによって示されている領域に限られる。
上述したように、傾斜面51A、52Aが設定されていることにより、ノズルベーン31の側面31A、31Bと第一、第二の円環状側壁面51、52との間隙Ga、Gbがノズルベーン31の回動中心側よりガス入口空間25の外周側に向かうに従って拡大されるから、ノズルベーン31の回動中心軸線CL2が図2に示されている正規の姿勢より傾いても、ノズルベーン31が第一、第二の円環状側壁面51、52と接触干渉することがなく、ノズルベーン31が固着することが回避される。これにより、高温時の動作信頼性が向上する。
小流量時は、図3に実線で示すように、ノズルベーン31の仰角が小さく、ノズルベーン姿勢が、図3に仮想線により示されている大流量時に比して、第一、第二の円環状側壁面51、52の円弧方向に沿う姿勢になるから、ノズルベーン31の側面31A、31Bと第一、第二の円環状側壁面51、52との間に大きい間隙ができることがなく、小流量時のガスリーク量が増大することがない。このことにより、小流量時のガス流量設定精度の低下、タービン効率の低下が防止される。
また、ノズルスロート部tは、ノズルを流れるガス流で見て、ノズルベーン31の回動中心よりガス入口空間25の内周側に形成されるので、これより上流側にあるガス入口空間25の外周側において、ノズルベーンの側面と第一、第二の円環状側壁面との間隙が、ノズルベーンの回動中心側よりガス入口空間の外周側に向かうに従って拡大され、この部分でのガスリーク量が増えても(ガス流量はノズルスロート部tにより決まるから)、ガス流量設定精度の低下、タービン効率の低下を招くことがない。
そして、第一の円環状側壁面51と第二の円環状側壁面52のうち、ノズルベーン31の回動中心位置より内周側は、ノズルスロート部tに対応する領域を含んで、ノズルベーン31の側面31A、31Bと微小間隙をおいて平行な垂直平面51B、52Bになっているから、ノズルスロート部tにおけるガスリーク量は少なく、ノズルスロート部tにおいて、高精度な正確なガス流量設定が行われる。
また、第一の円環状側壁面51、第二の円環状側壁面52の垂直平面51B、52Bは、鍔部57、58に対応する領域51C、52Cまで拡大されているから、第一の円環状側壁面51、第二の円環状側壁面52と外側鍔面57A、58Aとによるシール効果が良好に保たれる。
傾斜面51Aの傾斜度と、傾斜面52Aの傾斜度は、シュラウド26とノズル支持リング28との熱変形量の相違や、ノズルベーン31がシュラウド26側とノズル支持リング28側の何れの側に傾き易いか等を考慮して、互いに異なる個別の適正値に設定されていてもよい。
この発明による可変容量型過給機の他の実施形態を、図5〜図7を参照して説明する。なお、図5〜図7において、図2〜図4に対応する部分は、図2〜図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、第一の円環状側壁面51と第二の円環状側壁面52のうち、ノズルベーン31の回動中心位置より外周側が、各々、円錐状の傾斜面51A、52Aになっていることに加えて、ノズルベーン31の回動中心位置より内周側は、ノズルベーン31の回動中心側よりガス入口空間25の内周側に向かうに従って、ノズルベーン31の一方の側面31Aと第一の円環状側壁面51との間隙Gcおよびノズルベーン31の他方の側面31Bと第二の円環状側壁面52との間隙Gdが各々拡大されるよう、各々、円錐状の傾斜面(テーパ面)51D、52Dになっている。
第一の円環状側壁面51と第二の円環状側壁面52のうち、ノズルベーン31の回動中心位置部分は、ノズルスロート部tに対応する領域と、鍔部57、58に対応する領域51C、52C(図7参照)を含んで、ノズルベーン31の側面31A、31Bと微小間隙をおいて平行な垂直平面51B、52Bになっている。
これにより、傾斜面51A、52A、51D、52Dは、図7において、クロスハッチングによって示されている領域に限られる。
この実施形態では、傾斜面51A、52Aが設定され、ノズルベーン31の側面31A、31Bと第一、第二の円環状側壁面51、52との間隙Ga、Gbがノズルベーン31の回動中心側よりガス入口空間25の外周側に向かうに従って拡大されていることに加えて、傾斜面51D、52Dが設定され、ノズルベーン31の側面31A、31Bと第一、第二の円環状側壁面51、52との間隙Gc、Gdがノズルベーン31の回動中心側よりガス入口空間25の内周側に向かうに従って拡大されているから、ノズルベーン31の回動中心軸線CL2が正規の姿勢より傾いても、ノズルベーン31が第一、第二の円環状側壁面51、52と接触干渉することが、より一層確実に回避され、ノズルベーン31が固着することが、より一層確実に回避される。これにより、高温時の動作信頼性が、より一層向上する。
そして、第一の円環状側壁面51と第二の円環状側壁面52のうち、ノズルスロート部tに対応する領域は、ノズルベーン31の側面31A、31Bと微小間隙をおいて平行な垂直平面51B、52Bになっているから、ノズルスロート部tにおけるガスリーク量は少なく、ノズルスロート部tにおいて、高精度な正確なガス流量設定が行われる。
また、この実施形態でも、第一の円環状側壁面51、第二の円環状側壁面52の垂直平面51B、52Bは、鍔部57、58に対応する領域51C、52Cまで拡大されているから、第一の円環状側壁面51、第二の円環状側壁面52と外側鍔面57A、58Aとによるシール効果が良好に保たれる。
傾斜面51A、52A、51D、52Dの各々の傾斜度も、シュラウド26とノズル支持リング28との熱変形量の相違やガス入口空間25の入口側と出口側との熱変形量の相違、ノズルベーン31がシュラウド26側とノズル支持リング28側の何れの側に傾き易いか等を考慮して、互いに異なる個別の適正値に設定されていてもよい
傾斜面51A、52A、51D、52Dは、上述の実施形態では、直線傾斜のテーパ面になっているが、図8に示されているように、凸形状の曲面であってもよい。この凸形状の曲面は、凸円弧傾斜形状のラウンド面ではなく、凸形状の曲面としスプラインも含むものである。
なお、図8において、図5に対応する部分は、図5に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この発明による可変容量型過給機の一つの実施形態を示す全体構成図である。 この発明による可変容量型過給機の一つの実施形態の要部の拡大図である。 図2の線III−IIIに沿った断面図である。 図2の線III−IIIに沿ったノズルベーンを取り除いた状態での断面図である。 この発明による可変容量型過給機の他の実施形態の要部の拡大図である。 図5の線VI−Vに沿った断面図である。 図5の線VI−VIに沿ったノズルベーンを取り除いた状態での断面図である。 この発明による可変容量型過給機の一つの実施形態の要部の拡大図である。
符号の説明
1 可変容量型過給機
3 ハウジング
5 遠心式コンプレッサ
7 ラジアルタービン
9 回転軸部材
11 軸受部
13 コンプレッサインペラ
15 タービンインペラ
17 ベアリングハウジング
19 コンプレッサハウジング
21 タービンハウジング
23 スクロール通路
25 ガス入口空間
26 シュラウド
28 ノズル支持リング
31 ノズルベーン
31A、31B 側面
39 駆動軸
45 駆動レバー
49 取付部材
51 第一の円環状側壁面
51A 傾斜面
51B 垂直平面
51C 領域
51D 傾斜面
52 第二の円環状側壁面
52A 傾斜面
52B 垂直平面
52C 領域
52D 傾斜面
53、54 支持軸
55、56 軸受孔
57、58 鍔部
57A、58A 外側鍔面

Claims (4)

  1. タービンのガス入口側に、当該タービンのタービンインペラの回転中心と同心で、且つ軸線方向に所定間隔をおいて相対向する第一の円環状側壁面と第二の円環状側壁面とによって円環状のガス入口空間が画定され、当該ガス入口空間に複数個のノズルベーンが各々前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面とに挟まれた態様で回動可能に設けられ、当該ノズルベーンによって前記タービンに流入するガス流量を可変設定する可変容量型過給機であって、
    前記ノズルベーンは、当該ノズルベーンの両側面より各々外側に突出した支持軸を有し、各支持軸が前記第一の円環状側壁面を構成する第一の部材と前記第二の円環状側壁面を構成する第二の部材に各々形成された軸受孔に嵌合することにより、前記第1の部材及び前記第二の部材により回動可能に両持ち支持され、
    前記ノズルベーンの両側部に、各々、当該ノズルベーンの側面と同一平面の外側鍔面を有する鍔部が前記支持軸と同心に形成されており、
    前記ノズルベーンの回動中心側より前記ガス入口空間の外周側に向かうに従って、前記ノズルベーンの一方の側面と前記第一の円環状側壁面との間隙および前記ノズルベーンの他方の側面と前記第二の円環状側壁面との間隙が拡大されるよう、前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面のうち、前記鍔部に対応する領域を除いた前記ノズルベーンの回動中心位置より外周側は、各々円錐状の傾斜面になっており、
    前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面のうち、前記鍔部に対応する領域は、前記外側鍔面と平行な平面になっていることを特徴とする可変容量型過給機。
  2. 前記ノズルベーンの回動中心側より前記ガス入口空間の内周側に向かうに従って、前記ノズルベーンの一方の側面と前記第一の円環状側壁面との間隙および前記ノズルベーンの他方の側面と前記第二の円環状側壁面との間隙が拡大されるよう、前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面のうち、前記鍔部に対応する領域を除く前記ノズルベーンの内周側が各々円錐状の傾斜面になっていることを特徴とする請求項1記載の可変容量型過給機。
  3. 前記傾斜面は直線傾斜のテーパ面あるいは凸形状の曲面であることを特徴とする請求項1または2記載の可変容量型過給機。
  4. 前記第一の円環状側壁面と前記第二の円環状側壁面のうち、隣り合う前記ノズルベーン間に形成されるノズルスロート部に対応する領域は、前記ノズルベーンの側面と平行な平面であることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の可変容量型過給機。
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