JP4894304B2 - 無鉛Snベースめっき膜及び接続部品の接点構造 - Google Patents
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Description
あるいは、前記めっき層として膜厚が0.1〜5μmのめっき層Bを有し、前記めっき層Aが1層のものまたは該めっき層Aが連続して複数層積層された積層構造とめっき層Bとが交互に積層されてなるとよい。
電流印加時のめっき電流の通電と停止とを1サイクルとして繰り返して行う電流印加パターンの中に、該1サイクルあたりの通電時間をa秒とし、停止時間をb秒とし、D=a/(a+b)としたときに、D=0.1〜0.9、Ls1=a+b=0.2〜60秒とするサイクルAを複数回含むことを特徴とする無鉛Snベースめっき膜の製造方法である(請求項6)。
あるいは、前記電流印加パターンの中に、通電時間a、停止時間bともに300秒以下であるサイクルBを含み、該電流印加パターンの中で、前記サイクルAが1回または連続して複数回繰り返されたパターンと、サイクルBとが交互に繰り返されてもよい。
また、本発明の無鉛Snベースめっき膜の製造方法によれば、簡便なめっき方法により、ウイスカーの成長を抑制することができるめっき膜を形成することができる。
さらに、本発明の接続部品の接点構造によれば、ウイスカーの成長を抑制することができる無鉛Snベースめっき膜により、接点電極間でショートする問題を解消することができる。
本発明に係る無鉛Snベースめっき膜は、金属が析出してなるめっき層が積層されてなり、該めっき層の積層界面が前記金属の結晶成長の不連続面となっており、前記めっき層として膜厚が0.5μm以下のめっき層Aを複数含み、全膜厚が1〜10μmであることを特徴とするものである。
無鉛Snベースめっき膜10は、基材11上に同じ厚みの繰り返しである周期膜厚dが0.5μm以下のめっき層Aが連続して積層された積層構造を有しており、めっき層Aの積層界面が結晶成長の不連続面Iとなっている。
図3(a)は、無鉛Snベースめっき膜の断面のTEM観察した際の明視野像であり、図3(b)はその無鉛Snベースめっき膜の断面組織の模式図である。
図3から分かるように、無鉛Snベースめっき膜90は、本発明とは異なり、膜厚方向に長い結晶粒90pからなる柱状結晶構造を有している。
以下、第1の実施の形態の無鉛Snベースめっき膜の製造方法について説明する。
電流印加時のめっき電流の通電と停止とを1サイクルとして繰り返して行う電流印加パターンの中に、該1サイクルあたりの通電時間をa秒、停止時間をb秒、1サイクルをa+b秒とし、1サイクル当りの通電時間の割合をDuty比:D=a/(a+b)としたときに、D=0.1〜0.9とし、Ls1=a+b=0.2〜60秒とするサイクルAを複数回含む。ここではサイクルAが連続して繰り返される電流印加パターンとなっている。また、より好ましくは、D=0.2〜0.7、a+b=1〜30秒である。なお、このようなめっき方法をチョップめっき(Chopめっき)と称する。これに類似のめっき方法として断続的に周期的めっきがなされるパルスめっきがあるが、本発明によってなされるめっき膜の結晶粒は、パルスめっきによって形成される結晶粒より大きいのが特徴(粒径1〜数μm)である。
図5は、本発明に係る無鉛Snベースめっき膜の第2の実施の形態の構成を示す断面図である。
図6は、本発明に係る無鉛Snベースめっき膜の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。第3の実施の形態の無鉛Snベースめっき膜は、基材11上に前記めっき層Aまたは該めっき層Aが連続して複数層積層された積層構造31と、前記めっき層Bとが交互に積層されており、めっき層A同士の積層界面及びめっき層Aまたは積層構造31とめっき層Bとの積層界面が結晶成長の不連続面Iとなっている。ここで、めっき層A及び不連続面Iは第1の実施の形態で示したものと同じであり、めっき層Bは第2の実施の形態で示したものと同じである。
すなわち、これらの無鉛Snベースめっき膜の製造方法は、第1の実施の形態と同様に、基材をめっき液中に浸漬し電流を印加することにより、前記基材の表面に、金属が析出してなるめっき層が積層されてなり、該めっき層の積層界面が前記金属の結晶成長の不連続面となっている無鉛Snベースめっき膜を製造することよりなる無鉛Snベースめっき膜の製造方法であるが、電流印加時のめっき電流の通電と停止とを1サイクルとして繰り返して行う電流印加パターンの中に、該1サイクルあたりの通電時間をa秒とし、停止時間をb秒とし、D=a/(a+b)としたときに、D=0.1〜0.9、Ls1=a+b=0.2〜60秒とするサイクルAと、通電時間a、停止時間bともに300秒以下であるサイクルBとを含み、該電流印加パターンの中で、前記サイクルAが1回または連続して複数回繰り返されたパターンと、サイクルBとが交互に1回行われるまたは繰り返し行われることを特徴とするものである。
図8(a)は、図5(a)に示した構成の無鉛Snベースめっき膜を製造するための電流印加のパターンであり、通電a1秒、停止b1秒の前記サイクルAを4回繰り返した後、停止b2秒、通電a2秒の前記サイクルBを行っている。
ウイスカーの成長の詳細なメカニズムは現在のところ不明であるが、めっき膜中に存在する残留応力ないし外部応力がひげ状ウイスカーの結晶成長の駆動エネルギーになっていると思われる。とくに本発明で問題としている錫ウイスカーは、常温常圧で圧力がかかることで発生していることから、外部圧力がウイスカーの結晶成長の駆動力になっていると思われる。また、錫ウイスカーはSn原子が動き、再配列、再結晶することに起因している。本発明では、無鉛Snベースめっきを従来のように連続にめっき付けするのではなく、めっき膜形成の過程の中でめっき及びめっきの停止を交互に繰り返し、めっきを積層的に積み重ねることにより、めっきで形成される結晶成長の不連続面(周期的に分断された結晶粒構造、周期的に形成された結晶の面欠陥等)を設けることで、これを障壁面としてSn原子の動きを抑制し、ウイスカー成長を抑えることを狙いとしている。ここで、めっき電流のオン、オフでめっき付ける方法としてパルスめっきという手法が既にあるが、一般のパルスめっきによって形成される結晶粒の大きさは1μm以下、すなわちサブミクロンレベルの細かい結晶粒を形成している。本発明のめっき方法においては、結晶粒を大きく形成させ、さらにSn原子の動きを抑制するという指針から周期的に形成される不連続面(障壁面)を明確に形成するためにめっき付けの周期(サイクル)の時間を0.1秒以上の秒単位で長くとるとともに、めっき電流停止時間をなるべく大きくとり、結晶成長の不連続面を十分に形成させることを特徴としている。
図10では、基材上に本発明の無鉛Snベースめっき膜10,20,30,40のいずれかが形成されてなる接続部品の接点構造100と、断面がヘアピン形状のバネ接点構造200とを示している。ここで、接点構造100をヘアピン形状の間に挟むようにバネ接点構造200に挿入する。このとき接点構造100の表面すなわち無鉛Snベースめっき膜10,20,30,40のいずれかと、バネ接点構造200とは、該バネ接点構造200のバネ作用により圧接された状態で保持され接点部分において電気的接続が得られる。また、接点構造100をバネ接点構造200より抜き出すことにより離脱可能である。
本発明によれば、この外部応力が作用している部分におけるウイスカーの成長を抑制することができる。
<実施例1>
(実施例1−1)
以下の条件で本発明の無鉛Snめっき膜(無鉛Snベースめっき膜10)を形成した。
・基材:りん青銅からなるコネクター基板(めっき対象面積:578mm2)
・Niプレめっきあり
・めっき液:硫酸浴系Snめっき液(LPW−Chemie社製、商品名Tinto)
・めっき浴温度:室温
・めっき浴攪拌:スターラ攪拌
・陽極:高純度錫
・電極間距離:37mm
・目標膜厚:3μm
・めっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:14秒
・・停止時間b:5秒
・・1サイクル(a+b):19秒
・・Duty比D:0.74
・・めっき時間:2.5分(8サイクル)
実施例1−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例1−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:23秒
・・停止時間b:5秒
・・1サイクル(a+b):28秒
・・Duty比D:0.82
・・めっき時間:2.3分(5サイクル)
実施例1−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例1−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:36秒
・・停止時間b:5秒
・・1サイクル(a+b):41秒
・・Duty比D:0.88
・・めっき時間:2分(3サイクル)
実施例1−1において、めっき電流条件を以下のように定電流めっき条件に変更し、それ以外は実施例1−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・めっき時間:1.9分
その結果、実施例はすべて比較例1よりもウイスカーの成長は抑えられていた。また、実施例1−1〜1−3において、周期膜厚が小さくなるほどウイスカーの成長は抑えられていた。
(実施例2−1)
以下の条件で本発明の無鉛Snめっき膜(無鉛Snベースめっき膜10)を形成した。
・基材:りん青銅からなるコネクター基板
・Niプレめっきあり(膜厚1μm)
・めっき液:硫酸浴系Snめっき液(LPW−Chemie社製、商品名Tinto)
・めっき浴温度:20℃
・めっき浴攪拌:スターラ攪拌
・陽極:高純度錫
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:0.2秒
・・停止時間b:0.2秒
・・1サイクル(a+b):0.4秒
・・Duty比D:0.5
・・周期膜厚:15nm
・・全膜厚:5μm
実施例2−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例2−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:0.7秒
・・停止時間b:0.7秒
・・1サイクル(a+b):1.4秒
・・Duty比D:0.5
・・周期膜厚:50nm
・・全膜厚:5μm
実施例2−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例2−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:1.3秒
・・停止時間b:1.3秒
・・1サイクル(a+b):2.6秒
・・Duty比D:0.5
・・周期膜厚:100nm
・・全膜厚:5μm
実施例2−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例2−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:2.6秒
・・停止時間b:2.6秒
・・1サイクル(a+b):5.2秒
・・Duty比D:0.5
・・周期膜厚:200nm
・・全膜厚:5μm
実施例2−1において、めっき電流条件を以下のように定電流めっき条件に変更し、それ以外は実施例2−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・めっき時間:66秒
・・全膜厚:5μm
その結果、実施例はすべて比較例2よりもウイスカーの成長は抑えられていた。また、実施例2−1〜2−4において、周期膜厚が小さくなるほどウイスカーの成長は抑えられる傾向を示した。
以下の条件で本発明の無鉛Sn−1%Cuめっき膜(無鉛Snベースめっき膜10)を形成した。
・基材:りん青銅からなるコネクター基板
・Niプレめっきあり(膜厚1μm)
・めっき液:Sn−Cuめっき液(日本MacDermid社製、商品名NF−111(Sn/Cu=99/1))
・めっき浴温度:18℃
・陽極:不溶電極
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:6秒
・・停止時間b:20秒
・・1サイクル(a+b):26秒
・・Duty比D:0.23
・・周期膜厚:100nm
・・全膜厚:5μm
実施例3において、めっき電流条件を以下のように定電流めっき条件に変更し、それ以外は実施例3と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・めっき時間:300秒
・・全膜厚:5μm
その結果を図14に示す。その結果、実施例3は比較例3よりもウイスカーの成長は抑えられていた。
スペシャルティ テスティング デベロップメント社製のストリップ電着応力測定器を用いて、無鉛Snめっき膜の残留応力を測定した。本測定器では、C194銅合金からなり二股に切り込みが入った1枚の薄板を測定子として用い、この測定子にめっきした際に二股部分が反って離れた距離から残留応力が求められるようになっている。
すべてのサンプルが残留応力−10〜10MPaの範囲内に入っていた。
前記ストリップ電着応力測定器を用いて、無鉛Snめっき膜の周期膜厚と残留応力との関係を調査した。
(実施例5−1)
以下の条件で本発明の無鉛Snめっき膜(無鉛Snベースめっき膜10)を形成した。
・基材:ストリップ電着応力測定器の測定子
・めっき液:硫酸浴系Snめっき液(LPW−Chemie社製、商品名Tinto)
・めっき浴温度:20℃
・めっき浴攪拌:スターラ攪拌
・陽極:高純度錫
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:1秒
・・停止時間b:1秒
・・1サイクル(a+b):2秒
・・Duty比D:0.5
・・周期膜厚:15nm
・・全膜厚:5μm
実施例5−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例5−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:2秒
・・停止時間b:2秒
・・1サイクル(a+b):4秒
・・Duty比D:0.5
・・周期膜厚:30nm
・・全膜厚:5μm
実施例5−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例5−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:7秒
・・停止時間b:3秒
・・1サイクル(a+b):10秒
・・Duty比D:0.7
・・周期膜厚:105nm
・・全膜厚:5μm
実施例5−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例5−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・通電時間a:20秒
・・停止時間b:20秒
・・1サイクル(a+b):40秒
・・Duty比D:0.5
・・周期膜厚:300nm
・・全膜厚:5μm
実施例5−1において、めっき電流条件を以下のように定電流めっき条件に変更し、それ以外は実施例5−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・印加電流:2A/dm2
・・めっき時間:66秒
・・全膜厚:5μm
周期膜厚105nm以下では残留応力が−5MPa以上であった。実施例2の結果(図13)における無鉛Snめっき膜の周期膜厚と最大ウイスカー長さとの関係と、本実施例の結果とを合わせると、無鉛Snめっき膜の残留応力を−5MPa以上とすることでウイスカーの成長を抑制できることがわかる。
(実施例6−1)
以下の条件で本発明の無鉛Snめっき膜(無鉛Snベースめっき膜10)を形成した。
・基材:電極として銅からなるFPC(Flexible Printed Circuit)のフレキ基板(めっき対象面積:578mm2)
・プレめっきなし
・めっき液:硫酸浴系Snめっき液(LPW−Chemie社製、商品名Tinto)
・めっき浴温度:室温
・めっき浴攪拌:スターラ攪拌
・陽極:高純度錫
・電極間距離:37mm
・目標膜厚:5μm
(ステップ11)めっき層Aのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:0.5秒
・・停止時間b:0.5秒
・・1サイクル(a+b):1.0秒
・・Duty比D:0.5
・・めっき時間:1分40秒(100サイクル)
・前記ステップS11を行った。
実施例6−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例6−1と同じとして本発明の無鉛Snめっき膜(無鉛Snベースめっき膜20A)を作製した。
(ステップ21)めっき層Aのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:0.5秒
・・停止時間b:0.5秒
・・1サイクル(a+b):1.0秒
・・Duty比D:0.5
・・めっき時間:25秒(25サイクル)
(ステップ22)めっき層Bのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:2分30秒
・・停止時間b:2分30秒
・前記ステップS21、S22を順に行った。トータルめっき時間は5分25秒であった。
実施例6−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例6−1と同じとして本発明の無鉛Snめっき膜(無鉛Snベースめっき膜20B)を作製した。
(ステップ31)めっき層Bのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:2分30秒
・・停止時間b:2分30秒
(ステップ32)めっき層Aのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:0.5秒
・・停止時間b:0.5秒
・・1サイクル(a+b):1.0秒
・・Duty比D:0.5
・・めっき時間:25秒(25サイクル)
・前記ステップS31、S32を順に行った。トータルめっき時間は5分25秒であった。
実施例6−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例6−1と同じとして本発明の無鉛Snめっき膜(無鉛Snベースめっき膜30B)を作製した。
(ステップ41)めっき層Aのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:0.5秒
・・停止時間b:0.5秒
・・1サイクル(a+b):1.0秒
・・Duty比D:0.5
・・めっき時間:7秒(7サイクル)
(ステップ42)めっき層Bのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:1分10秒
・・停止時間b:1分10秒
・前記ステップS41、S42の順で2回繰り返して行った。トータルめっき時間は4分54秒であった。
実施例6−1において、めっき電流条件を以下のように変更し、それ以外は実施例6−1と同じとして本発明の無鉛Snめっき膜(無鉛Snベースめっき膜30A)を作製した。
(ステップ51)めっき層Aのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:0.5秒
・・停止時間b:0.5秒
・・1サイクル(a+b):1.0秒
・・Duty比D:0.5
・・めっき時間:6秒(6サイクル)
(ステップ52)めっき層Bのめっき電流条件
・・印加電流:175mA
・・通電時間a:39秒
・・停止時間b:39秒
・前記ステップS51、S52の順で4回繰り返して行った。トータルめっき時間は5分36秒であった。
実施例6−1において、めっき電流条件を以下のように定電流めっき条件に変更し、それ以外は実施例6−1と同じとしてサンプルを作製した。
・めっき電流条件
・・めっき時間:5分
その結果、実施例6−1(記号○)、実施例6−2(記号△)、実施例6−3(記号□)、実施例6−4(記号◇)、実施例6−5(記号■)はすべて比較例6(記号●)よりもウイスカーの成長は抑えられていた。また、実施例6−2〜6−5はチョップめっきと定電流めっきを組み合わせたもの、すなわちめっき層Aとめっき層Bとを組み合わせたものであるが、チョップめっきと定電流めっきの繰り返し回数を多くする程、ウイスカーの成長は抑えられていた。
Claims (3)
- 金属が析出してなるめっき層が積層されて成り、めっき層の積層界面が金属の結晶成長の不連続面となっている無鉛Snベースめっき膜であって、
めっき層の全膜厚は1〜10μmであり、
めっき層は、膜厚が0.5μm以下のめっき層Aの複数層と、めっき層Cとが、交互に積層されて成り、
めっき層Aは、Sn単体であるか、又は、Snを主成分とし、Bi、Cu、Agから選ばれる1種又は2種以上を含むめっき材料から成り、
めっき層Cは、膜厚が0.5μm以下のBi、Agのいずれかの単体から成る無鉛Snベースめっき膜。 - めっき層Aが連続して積層された構造を有する請求項1に記載の無鉛Snベースめっき膜。
- 一対の離脱可能な接点部分の接触によって電気回路を形成する接続部品の接点構造において、
接点部分表面の少なくとも一方が、請求項1又は請求項2に記載の無鉛Snベースめっき膜で構成される接続部品の接点構造。
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