JP4879044B2 - 水栓装置 - Google Patents
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Description
同図において200はシングルレバー式の水栓装置の水栓本体で、カウンター(取付基体)202に対し取付穴204において固定されている。
尚、218はハウジング210を覆う化粧カバーである。
また弁部212から出た混合水が流出口222から外部に流出する。
取付穴挿通部224は、カウンター202の取付穴204を挿通してその下側(裏側)に突き出しており、その外周面の雄ねじ部226に対し、固定ナット228がねじ込まれている。
そしてこの固定ナット228のねじ込みにより水栓本体200が、ハウジング210と固定ナット228とでカウンター202を三角パッキン230を介して上下に挟み付ける状態にカウンター202に固定されている。
また芯部234が底部208と同じ金属にて一体に構成されている。
ここでサプライ管240は接続孔236にねじ接合されている。またサプライ管240と接続孔236との間は弾性を有するOリングにてシールされている。
しかしながら底部208及び取付穴挿通部224をハウジング210と一体の樹脂成形品とすると、以下のような問題が生ずる。
しかしながらこのようにすると、水栓本体の取付けに際して取付穴挿通部の下部に固定ナット228をねじ込んで行くと、除肉により残った上記の円筒状部に固定ナット締付けのときの荷重が集中し、取付穴挿通部が除肉した部分で強度不十分となる恐れが生ずる。
かかる本発明によれば、取付穴挿通部に固定ナットを強くねじ込んだ場合においても、その固定ナットが取付穴挿通部の除肉した部分の上部と下部とに跨って螺合し、締付力を及ぼすために、除肉した部分において取付穴挿通部に荷重が集中するのを回避し、高強度で水栓本体を取付基体に固定することが可能となる。
図1において、10は取付基体としてのカウンターで、このカウンター10に対し互いに離隔した位置において水栓本体12と吐水部14とが設けられている。
吐水部14は、吐水ヘッド16とこれを保持する管状のホルダ18とを有しており、その吐水ヘッド16が、これに接続された可撓性のホース20とともに収納位置から引出可能とされている。
この吐水部14はまた、その全体がスライド管26のスライド移動を伴って、上昇位置と下降位置との間で上下に移動可能とされている。
32は水栓本体12から混合水を流出させる流出管(配管)で、ここではこの流出管32は銅管からなっている。
この流出管32の下端部には上記のホース20が接続されている。
同図に示しているように水栓本体12は、カウンター10に対し取付穴34において固定されている。
水栓本体12には、円筒形状の周壁部36と底部38とを有するハウジング40が組み込まれており、その内部に吐止水を制御する弁ユニット(弁部)42が収容されている。
そしてその可動弁体48に対し、操作レバー28が駆動アーム50を介して連結されている。
この例では、操作レバー28を上下に回動させることで吐水と止水及び水量調節が行われ、また左右に回動動作することで吐水の温度調節が行われる。
尚、56は化粧キャップで、ハウジング40及びその内部構造がこの化粧キャップ56にて外部から覆われている。
取付穴挿通部58はカウンター10の取付穴34を挿通してその下側(裏側)まで突き出しており、そしてカウンター10の下側において、この取付穴挿通部58の外周面に形成された雄ねじ部60に固定ナット62が図中下側からねじ込まれている。
そしてこの固定ナット62のねじ込みによって、ハウジング40と固定ナット62とが三角パッキン64を介しカウンター10を上下両側から挟み付ける状態に、水栓本体12がカウンター10に固定されている。
そしてその樹脂製の底部38に水,湯をそれぞれ弁ユニット42に流入させる流入口66と、弁ユニット42から出た混合水を流出させる流出口68が形成されている。
図7に示しているように、サプライ管30を接続する接続孔70のそれぞれの内面には、軸方向所定位置に円形のシール面74が形成されている。
そして一対のサプライ管30の上端部の外周面がそれらOリング78を介してシール面74に弾性嵌合し、同部分で接続孔70の内面とサプライ管30の外周面とが水密にシールされている。
また流出管32においても、Oリング78の下側に円環状のフランジ部98が設けられ、このフランジ部98が接続孔72に嵌合させられ、且つこのフランジ部98において接続孔72から抜止めされている。
図において100,102は薄板状をなす抜止部材で、このうち抜止部材100は、円弧面104,106をそれぞれ有する係合部108,110を備え、また抜止部材102は、円弧面114を有する一対の係合部116を備えている。
抜止部材100は、その挿込状態で円弧面104,106を流出管32の外周面及びサプライ管30の外周面に当接させる状態に、各係合部108,110が流出管32のフランジ部98の下面とサプライ管30の係合溝94とに係合する。
尚、抜止部材100の径方向外方の外周面は取付穴挿通部58の外周面と同じ曲率の円弧面112とされ、また抜止部材102の径方向外方の外周面は、取付穴挿通部58の外周面と同じ曲率の円弧面118とされている。
尚、抜止部材102には溝124が設けられており、この溝124が、取付穴挿通部58側に形成された突起126に嵌り合うようになっている。
本実施形態において、これら挿込孔120及び抜止部材100は、取付穴挿通部58の後述の下部90に且つ取付穴挿通部58に螺合された固定ナット62の内側に隠れる位置に配置されている。
図5に明らかに示しているように取付穴挿通部58には、それら上部88と下部90とのそれぞれの外周面に雄ねじ部60が形成されている。
これに対応して固定ナット62は、図2,図7に示しているように下部90の雄ねじ部60と、上部88の雄ねじ部60とに跨って螺合する長さに予め構成してある。
尚、各円筒状部82,84は、図3に示しているように中心側の部分が互いに一体に連続した形状とされている。即ち中心部分においては、円筒状部82,84のそれぞれが、隣接する他の円筒状部の一部を成している。
その際、取付穴挿通部58に固定ナット62を強くねじ込んだ場合においても、その固定ナット62が取付穴挿通部58の除肉した部分の上部88と下部90とに跨って螺合し、締付力を及ぼすために、除肉した部分において取付穴挿通部58に、詳しくは残肉部である円筒状部82,84に荷重が集中するといったことがなく、高強度で水栓本体12をカウンター10に固定することが可能となる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
12 水栓本体
30 サプライ管
32 流出管
36 周壁部
38 底部
40 ハウジング
42 弁ユニット
58 取付穴挿通部
60 雄ねじ部
62 固定ナット
66 流入口
68 流出口
70,72 接続孔
74,80 シール面
78 Oリング
82,84 円筒状部
86 除肉部
88 上部
90 下部
Claims (2)
- 筒状の周壁部と底部とを有し、水栓本体に組み込まれて吐止水制御用の弁部を内部に収容するハウジングから、カウンター等取付基体の取付穴を挿通する取付穴挿通部を延び出させ、該取付基体の裏側で該取付穴挿通部の外周面の雄ねじ部に固定ナットをねじ込んで、前記水栓本体を該取付基体に固定するようになしてあり
前記底部には、前記弁部に水を流入させる流入口及び該弁部から出た水を流出させる流出口が備えてあるとともに、前記取付穴挿通部には、配管を前記弁部とは反対側から挿入させ接続する、前記流入口,流出口にそれぞれ連通した接続孔が備えられて成る水栓装置において
前記ハウジング及び前記取付穴挿通部を樹脂の一体成形品にて構成するとともに、該取付穴挿通部には、前記接続孔の内面に、前記配管の外周面をシール部材を介して弾性嵌合させる円形のシール面を軸方向の所定位置に形成するとともに、該シール面の周りに円筒状に肉を残して他部を除肉してなる除肉部を設け、該取付穴挿通部を前記弁部側の上部と反対側の下部とを残肉部である円筒状部にて連結した形態に構成し、更に該下部と上部とのそれぞれの外周面に前記雄ねじ部を形成するとともに、前記固定ナットをそれら下部,上部のそれぞれの雄ねじ部に跨って螺合するものとなしてあることを特徴とする水栓装置。 - 請求項1において、前記円筒状部は、前記取付穴挿通部の軸方向視において外周が前記上部及び下部の外周と部分的に重なる位置に配置してあって、該上部の雄ねじ部と下部との雄ねじ部とを連続させる雄ねじ部が、該円筒状部における外周の前記上部及び下部の外周と重なる部位に形成してあることを特徴とする水栓装置。
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