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JP4879044B2 - 水栓装置 - Google Patents

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JP4879044B2
JP4879044B2 JP2007049910A JP2007049910A JP4879044B2 JP 4879044 B2 JP4879044 B2 JP 4879044B2 JP 2007049910 A JP2007049910 A JP 2007049910A JP 2007049910 A JP2007049910 A JP 2007049910A JP 4879044 B2 JP4879044 B2 JP 4879044B2
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Description

この発明は水栓装置に関し、詳しくは水栓本体内のハウジングから取付穴挿通部を延び出させて、カウンター等取付基体の裏側でその外周面の雄ねじ部に固定ナットをねじ込み、以って水栓本体を取付基体に固定する形式の水栓装置に関する。
従来、この種形式の水栓装置として図12に示したようなものが公知である(下記特許文献1に開示)。
同図において200はシングルレバー式の水栓装置の水栓本体で、カウンター(取付基体)202に対し取付穴204において固定されている。
水栓本体200には、円筒形状の周壁部206と底部208とを有するハウジング210が組み込まれており、その内部に吐止水を制御する弁ユニット(弁部)212が収容されている。そしてこの弁ユニット212に対し、操作レバー214が駆動アーム216にて連結されている。
この水栓装置では、操作レバー214を上下に回動操作することで吐水と止水及び水量調節が行われ、また左右方向に回動操作することで吐水の温度調節が行われる。
尚、218はハウジング210を覆う化粧カバーである。
底部208には、一対の水の流入口220と流出口222とが設けられており、この流入口220を通じて水(冷水)と湯(熱水)とが弁部212に供給される。
また弁部212から出た混合水が流出口222から外部に流出する。
ハウジング210からは取付穴挿通部224が図中下向きに延び出している。
取付穴挿通部224は、カウンター202の取付穴204を挿通してその下側(裏側)に突き出しており、その外周面の雄ねじ部226に対し、固定ナット228がねじ込まれている。
そしてこの固定ナット228のねじ込みにより水栓本体200が、ハウジング210と固定ナット228とでカウンター202を三角パッキン230を介して上下に挟み付ける状態にカウンター202に固定されている。
ここで取付穴挿通部224は外筒部232とその内部且つ上部の芯部234とからなっており、その外筒部232がハウジング210の周壁部206と同じ樹脂材で一体に構成されている。
また芯部234が底部208と同じ金属にて一体に構成されている。
芯部234即ち取付穴挿通部224には、水,湯をそれぞれ供給するサプライ管(配管)240を挿入状態で接続する一対の接続孔236が対応する上記の一対の流入口220と連通する状態で設けられており、そこにサプライ管240が、弁部212とは反対側の下側から挿し込まれて接続されている。
ここでサプライ管240は接続孔236にねじ接合されている。またサプライ管240と接続孔236との間は弾性を有するOリングにてシールされている。
取付穴挿通部224にはまた、弁部212から出た混合水を外部に流出させる銅管からなる流出管(配管)242を挿入状態で接続する接続孔238が、流出口222に連通する状態で設けられている。そしてこの接続孔238に流出管242が挿入された状態で、かかる流出管242が取付穴挿通部224の芯部234に水密に溶接接合(はんだ付け)されている。
この図12に示す水栓装置において、ハウジング210の底部208及び取付穴挿通部224の芯部234が金属にて構成されているのは、銅管からなる流出管242を接続孔238において溶接接合するためであるが、このように底部208及び芯部234を金属にて構成した場合コストが高くなる。
そこで底部208,周壁部206を含むハウジング210及び取付穴挿通部224の全体を樹脂の一体成形品として、流出管242をサプライ管240と同様にOリング等の環状のシール部材によるシール構造で取付穴挿通部224に接続するといったことが考えられる。
しかしながら底部208及び取付穴挿通部224をハウジング210と一体の樹脂成形品とすると、以下のような問題が生ずる。
詳しくは、取付穴挿通部224に形成した接続孔236,238の内面に、サプライ管240,流出管242の外周面をOリング等の環状のシール部材を介して弾性嵌合させる円形のシール面を軸方向の所定位置に形成しておくことが必要となるが、取付穴挿通部224を樹脂製とすると、接続孔236,238周りの肉厚の不均等に基づいて成形時における樹脂の径方向の収縮(ひけ)が不均等となって円形のシール面が歪み、変形を生じて真円度が低くなり、このことによってシールの精度が低下してしまう問題を生じる。
そこでシール面の周りに略均等肉厚で円筒状に肉を残して他部を除肉しておくことが考えられる。
しかしながらこのようにすると、水栓本体の取付けに際して取付穴挿通部の下部に固定ナット228をねじ込んで行くと、除肉により残った上記の円筒状部に固定ナット締付けのときの荷重が集中し、取付穴挿通部が除肉した部分で強度不十分となる恐れが生ずる。
尚、下記特許文献2には樹脂製の軸受ホルダーの軸孔の真円度を確保するために、その周りの部分を一部除肉(肉盗み)したものが開示されているが、このものは本発明とは異なったものである。
特開2003−27539号公報 特開2002−303331号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、ハウジング及び取付穴挿通部を樹脂製とした場合においても、配管接続部における良好なシール性を確保でき、且つ固定ナットを取付穴挿通部に強くねじ込んだ場合においても強度上の問題を生じることのない水栓装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、筒状の周壁部と底部とを有し、水栓本体に組み込まれて吐止水制御用の弁部を内部に収容するハウジングから、カウンター等取付基体の取付穴を挿通する取付穴挿通部を延び出させ、該取付基体の裏側で該取付穴挿通部の外周面の雄ねじ部に固定ナットをねじ込んで、前記水栓本体を該取付基体に固定するようになしてあり、前記底部には、前記弁部に水を流入させる流入口及び該弁部から出た水を流出させる流出口が備えてあるとともに、前記取付穴挿通部には、配管を前記弁部とは反対側から挿入させ接続する、前記流入口,流出口にそれぞれ連通した接続孔が備えられて成る水栓装置において、前記ハウジング及び前記取付穴挿通部を樹脂の一体成形品にて構成するとともに、該取付穴挿通部には、前記接続孔の内面に、前記配管の外周面をシール部材を介して弾性嵌合させる円形のシール面を軸方向の所定位置に形成するとともに、該シール面の周りに円筒状に肉を残して他部を除肉してなる除肉部を設け、該取付穴挿通部を前記弁部側の上部と反対側の下部とを残肉部である円筒状部にて連結した形態に構成し、更に該下部と上部とのそれぞれの外周面に前記雄ねじ部を形成するとともに、前記固定ナットをそれら下部,上部のそれぞれの雄ねじ部に跨って螺合するものとなしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記円筒状部は、前記取付穴挿通部の軸方向視において外周が前記上部及び下部の外周と部分的に重なる位置に配置してあって、該上部の雄ねじ部と下部との雄ねじ部とを連続させる雄ねじ部が、該円筒状部における外周の前記上部及び下部の外周と重なる部位に形成してあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、周壁部,底部を含むハウジング及び取付穴挿通部を樹脂の一体成形品となすとともに、その取付穴挿通部には、接続孔の内面に、配管の外周面を環状のシール部材を介して弾性嵌合させる円形のシール面を形成するとともに、そのシール面の周りに円筒状に肉を残して他部を除肉してなる除肉部を設け、取付穴挿通部を弁部側の上部と反対側の下部とを残肉部である円筒状部にて連結した形態に構成し、更にその下部と上部とのそれぞれの外周面に雄ねじ部を形成した上で、固定ナットをそれら下部,上部のそれぞれの雄ねじ部に跨って螺合するものとなしたものである。
かかる本発明によれば、取付穴挿通部に固定ナットを強くねじ込んだ場合においても、その固定ナットが取付穴挿通部の除肉した部分の上部と下部とに跨って螺合し、締付力を及ぼすために、除肉した部分において取付穴挿通部に荷重が集中するのを回避し、高強度で水栓本体を取付基体に固定することが可能となる。
この場合において上記の円筒状部を、取付穴挿通部の軸方向視においてその外周が上記の上部及び下部の外周と部分的に重なるように配置しておき、上部の雄ねじ部と下部の雄ねじ部とを連続させる雄ねじ部を、その円筒状部における外周の上記の上部及び下部の外周と重なる部位に形成しておくことができる(請求項2)。
このようにすれば、取付穴挿通部における雄ねじ部と固定ナットの雌ねじ部とのねじのかかり代が軸方向に長くなって、ねじ部の強度が高まるとともに、固定ナットを取付穴挿通部の下端から取付穴挿通部の雄ねじ部にねじ込んで行く際に、下部の雄ねじ部と上部の雄ねじ部とが円筒状部の雄ねじ部にて互いに連続しているために、固定ナットのねじ込みを円滑に行うことができる。
即ち、下部と上部との各雄ねじ部が途中で分断し、分かれていると、下部にねじ込んだ固定ナットを、更に上部の雄ねじ部にねじ込む際に、ねじが不連続であることによって上部の雄ねじ部に固定ナットを円滑に螺合できない場合が生じるが、この請求項2によればそうした不都合を生じることなく、下部の雄ねじ部から上部の雄ねじ部全体に亘って固定ナットを円滑にねじ込み作業をすることができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は取付基体としてのカウンターで、このカウンター10に対し互いに離隔した位置において水栓本体12と吐水部14とが設けられている。
吐水部14は、吐水ヘッド16とこれを保持する管状のホルダ18とを有しており、その吐水ヘッド16が、これに接続された可撓性のホース20とともに収納位置から引出可能とされている。
吐水ヘッド16は、先端下面に吐水口22を有しており、またその前面に吐水をストレート吐水からシャワー吐水に、若しくはその逆に切り換える切換操作部24が設けられている。
この吐水部14はまた、その全体がスライド管26のスライド移動を伴って、上昇位置と下降位置との間で上下に移動可能とされている。
水栓本体12は、その内部に後述の弁ユニット(弁部)42(図2参照)を収容しており、また上部には操作レバー28が設けられていて、その操作レバー28が弁ユニット42に作動的に連結されている。
30は、水栓本体12に水(冷水),湯(熱水)を流入させるためのサプライ管(配管)で、ここではサプライ管30はフレキシブル管にて構成されている。
32は水栓本体12から混合水を流出させる流出管(配管)で、ここではこの流出管32は銅管からなっている。
この流出管32の下端部には上記のホース20が接続されている。
図2に水栓本体12の内部構造がその周辺部とともに詳しく示してある。
同図に示しているように水栓本体12は、カウンター10に対し取付穴34において固定されている。
水栓本体12には、円筒形状の周壁部36と底部38とを有するハウジング40が組み込まれており、その内部に吐止水を制御する弁ユニット(弁部)42が収容されている。
弁ユニット42は弁ケース44を有していて、その内側にセラミックディスクからなる固定弁体46と、その上面を摺動する摺動部分がセラミックディスクにて構成された可動弁体48とが内蔵されている。
そしてその可動弁体48に対し、操作レバー28が駆動アーム50を介して連結されている。
この例では、操作レバー28を上下に回動させることで吐水と止水及び水量調節が行われ、また左右に回動動作することで吐水の温度調節が行われる。
ハウジング40における周壁部36の上部には、図3及び図5に示しているように外周面に雄ねじ部52が設けられており、そこに図2及び図4に示すキャップ兼用のナット54が図中下向きにねじ込まれている。弁ユニット42は、このナット54の図中下向きのねじ込みによって下向きに押えられている。
尚、56は化粧キャップで、ハウジング40及びその内部構造がこの化粧キャップ56にて外部から覆われている。
ハウジング40からは、これよりも小径をなす外周形状が円形状をなす取付穴挿通部58が図中下向きに延び出している。
取付穴挿通部58はカウンター10の取付穴34を挿通してその下側(裏側)まで突き出しており、そしてカウンター10の下側において、この取付穴挿通部58の外周面に形成された雄ねじ部60に固定ナット62が図中下側からねじ込まれている。
そしてこの固定ナット62のねじ込みによって、ハウジング40と固定ナット62とが三角パッキン64を介しカウンター10を上下両側から挟み付ける状態に、水栓本体12がカウンター10に固定されている。
この実施形態において、周壁部36及び底部38を有するハウジング40と取付穴挿通部58とは、樹脂の一体成形品からなる樹脂ボデーを構成している。
そしてその樹脂製の底部38に水,湯をそれぞれ弁ユニット42に流入させる流入口66と、弁ユニット42から出た混合水を流出させる流出口68が形成されている。
一方取付穴挿通部58には、水,湯をそれぞれ供給する上記のフレキシブル管からなるサプライ管30を挿入状態に接続する一対の接続孔70が、対応する一対の流入口66に連通する状態で設けられており、また上記の銅管からなる流出管32を挿入状態で接続する接続孔72が、対応する流出口68に連通する状態で設けられている。
図3及び図7にサプライ管30,流出管32の取付穴挿通部58への接続構造が、取付穴挿通部58の構造とともに具体的に示してある。
図7に示しているように、サプライ管30を接続する接続孔70のそれぞれの内面には、軸方向所定位置に円形のシール面74が形成されている。
一方、一対のサプライ管30のそれぞれの上端部には円環状の保持溝76が形成されていて、そこに弾性を有するシールリングとしてのOリング78が保持されている。
そして一対のサプライ管30の上端部の外周面がそれらOリング78を介してシール面74に弾性嵌合し、同部分で接続孔70の内面とサプライ管30の外周面とが水密にシールされている。
他方、流出管32の接続孔72においても、その内面の軸方向の所定位置に円形のシール面80が形成されており、そのシール面80に対し、流出管32の上端部外周面に外装されたOリング78が弾性嵌合され、かかるOリング78を介して流出管32の上端部外周面と接続孔72の内面との間が水密にシールされている。
一対のサプライ管30のそれぞれには、図7に示しているように保持溝76及びOリング78の下側位置に円環状の係合溝94が、更にその下側に円環状のフランジ部96が設けられている。そしてフランジ部96を各接続孔70に嵌合させた状態で、各サプライ管30が係合溝94において接続孔70から抜止めされている。
また流出管32においても、Oリング78の下側に円環状のフランジ部98が設けられ、このフランジ部98が接続孔72に嵌合させられ、且つこのフランジ部98において接続孔72から抜止めされている。
図8〜図10にこれらサプライ管30及び流出管32の抜止構造が具体的に示してある。
図において100,102は薄板状をなす抜止部材で、このうち抜止部材100は、円弧面104,106をそれぞれ有する係合部108,110を備え、また抜止部材102は、円弧面114を有する一対の係合部116を備えている。
これに対応して取付穴挿通部58には、図8及び図10に示しているように各抜止部材100,102に対応した形状の挿込孔120,122が設けられており、そして挿込孔120,122のそれぞれに各抜止部材100,102が径方向外方から内向きに挿し込まれている。
抜止部材100は、その挿込状態で円弧面104,106を流出管32の外周面及びサプライ管30の外周面に当接させる状態に、各係合部108,110が流出管32のフランジ部98の下面とサプライ管30の係合溝94とに係合する。
また抜止部材102は、挿込状態で一対の円弧面114を一対のサプライ管30の外周面に当接させる状態に、係合部116がサプライ管30の係合溝94に係合する。そしてその係合に基づいて各抜止部材100,102が、一対のサプライ管30及び流出管32を各接続孔70,72から抜止めする。
尚、抜止部材100の径方向外方の外周面は取付穴挿通部58の外周面と同じ曲率の円弧面112とされ、また抜止部材102の径方向外方の外周面は、取付穴挿通部58の外周面と同じ曲率の円弧面118とされている。
抜止部材100,102は、図8(B)に示すように挿込孔120,122への挿込状態で、それら円弧面112,118の位置が取付穴挿通部58の外周面より僅かに径方向内側に引き込んだ位置となる。
尚、抜止部材102には溝124が設けられており、この溝124が、取付穴挿通部58側に形成された突起126に嵌り合うようになっている。
本実施形態において、これら挿込孔120及び抜止部材100は、取付穴挿通部58の後述の下部90に且つ取付穴挿通部58に螺合された固定ナット62の内側に隠れる位置に配置されている。
取付穴挿通部58は、図3,図5,図6,図7及び図10に示しているようにシール面74,80の形成部位において、シール面74,80の周りに均等な肉厚で円筒状に肉を残して他部が除肉されている。図中82はシール面74周りに形成された円筒状部を,84はシール面80周りに形成された円筒状部を表し、また86は除肉部をそれぞれ表している。
取付穴挿通部58は、この除肉部86の形成によって図3,図5及び図6に示しているように、弁ユニット42側の上部88と反対側の下部90とを、円筒状部82,84が連結した形態をなしている。
図5に明らかに示しているように取付穴挿通部58には、それら上部88と下部90とのそれぞれの外周面に雄ねじ部60が形成されている。
これに対応して固定ナット62は、図2,図7に示しているように下部90の雄ねじ部60と、上部88の雄ねじ部60とに跨って螺合する長さに予め構成してある。
この実施形態では、図3,図6,図10及び図11に示しているように、上記の円筒状部82,84のそれぞれが、取付穴挿通部58の軸方向視において各外周の一部が、下部90及び上部88のそれぞれの外周に重なるように配置されている。
尚、各円筒状部82,84は、図3に示しているように中心側の部分が互いに一体に連続した形状とされている。即ち中心部分においては、円筒状部82,84のそれぞれが、隣接する他の円筒状部の一部を成している。
図5に明らかに示しているように、各円筒状部82,84には、その外周が上部88,下部90の外周に重なる位置において、下部90の雄ねじ部60と上部88の雄ねじ部60とを連続させる雄ねじ部60が外周面に部分的に設けられている。
この実施形態の水栓装置では、カウンター10の取付穴34にハウジング40から延び出した取付穴挿通部58を下向きに挿通し、そしてカウンター10の下側で固定ナット62を取付穴挿通部58の外周面の雄ねじ部60にねじ込むことで、水栓本体12をカウンター10に取付固定することができる。
その際、取付穴挿通部58に固定ナット62を強くねじ込んだ場合においても、その固定ナット62が取付穴挿通部58の除肉した部分の上部88と下部90とに跨って螺合し、締付力を及ぼすために、除肉した部分において取付穴挿通部58に、詳しくは残肉部である円筒状部82,84に荷重が集中するといったことがなく、高強度で水栓本体12をカウンター10に固定することが可能となる。
またこの実施形態では円筒状部82,84の上部88の雄ねじ部60と下部90の雄ねじ部60とを連続させる雄ねじ部60が設けられてあるため、取付穴挿通部58における雄ねじ部60と固定ナット62の雌ねじ部とのねじのかかり代が軸方向に長くなって、ねじ部の強度が高まるとともに、固定ナット62を取付穴挿通部58の下端から取付穴挿通部58の雄ねじ部60にねじ込んで行く際に、下部90の雄ねじ部60と上部88の雄ねじ部60とが円筒状部82,84の雄ねじ部60にて互いに連続しているために、固定ナット62のねじ込みを円滑に行うことができる。
尚、固定ナット62をねじ込んだ状態では抜止部材100,102が固定ナット62の内側に隠れた状態となり、抜止部材100,102が固定ナット62により抜け防止される。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態である水栓装置をカウンターへ取付状態で示す全体図である。 同実施形態の水栓装置における水栓本体の断面図である。 同実施形態における配管と水栓本体との接続状態の要部を示す図である。 同実施形態における水栓本体を各部品に分解して示す図である。 同実施形態におけるハウジングと取付穴挿通部とを固定ナットとともに示す斜視図である。 図5の縦断面図及び各要部の横断面図である。 同実施形態における各配管と取付穴挿通部との接続構造を示す図である。 図7における要部の横断面図である。 図7の各配管と抜止部材との関係を示す図である。 同実施形態における取付穴挿通部を下部を中心として示した図である。 同実施形態における弁ユニットのハウジングへの収容状態を示す図である。 従来の水栓装置の一例をカウンターへの設置状態で示す図である。
符号の説明
10 カウンター
12 水栓本体
30 サプライ管
32 流出管
36 周壁部
38 底部
40 ハウジング
42 弁ユニット
58 取付穴挿通部
60 雄ねじ部
62 固定ナット
66 流入口
68 流出口
70,72 接続孔
74,80 シール面
78 Oリング
82,84 円筒状部
86 除肉部
88 上部
90 下部

Claims (2)

  1. 筒状の周壁部と底部とを有し、水栓本体に組み込まれて吐止水制御用の弁部を内部に収容するハウジングから、カウンター等取付基体の取付穴を挿通する取付穴挿通部を延び出させ、該取付基体の裏側で該取付穴挿通部の外周面の雄ねじ部に固定ナットをねじ込んで、前記水栓本体を該取付基体に固定するようになしてあり
    前記底部には、前記弁部に水を流入させる流入口及び該弁部から出た水を流出させる流出口が備えてあるとともに、前記取付穴挿通部には、配管を前記弁部とは反対側から挿入させ接続する、前記流入口,流出口にそれぞれ連通した接続孔が備えられて成る水栓装置において
    前記ハウジング及び前記取付穴挿通部を樹脂の一体成形品にて構成するとともに、該取付穴挿通部には、前記接続孔の内面に、前記配管の外周面をシール部材を介して弾性嵌合させる円形のシール面を軸方向の所定位置に形成するとともに、該シール面の周りに円筒状に肉を残して他部を除肉してなる除肉部を設け、該取付穴挿通部を前記弁部側の上部と反対側の下部とを残肉部である円筒状部にて連結した形態に構成し、更に該下部と上部とのそれぞれの外周面に前記雄ねじ部を形成するとともに、前記固定ナットをそれら下部,上部のそれぞれの雄ねじ部に跨って螺合するものとなしてあることを特徴とする水栓装置。
  2. 請求項1において、前記円筒状部は、前記取付穴挿通部の軸方向視において外周が前記上部及び下部の外周と部分的に重なる位置に配置してあって、該上部の雄ねじ部と下部との雄ねじ部とを連続させる雄ねじ部が、該円筒状部における外周の前記上部及び下部の外周と重なる部位に形成してあることを特徴とする水栓装置。
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