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JP4876324B2 - 空気入りタイヤの製造方法及びその装置 - Google Patents

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    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気入りタイヤの製造方法及びその装置に係わり、更に詳しくは所定のプロファイルに形成されたプレート上で無端状の帯状ゴム材料により環状部材を成形し、タイヤ成形機側に搬送して成形中のグリーンタイヤ(未加硫タイヤ)に貼付け、歪みやスプライスの影響を無くし、品質の向上を図ることが出来る空気入りタイヤの製造方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、無端状の帯状ゴム材料により環状のサイドトレッドを製造し、このサイドトレッドをトロイダル状のタイヤカーカスの両サイドに圧着し、ベルト及びトレッドを外周面に貼付けてグリーンタイヤを製造する方法、あるいはトロイダル状にシェーピングされたカーカスの外周面にベルト及びトレッドを貼付けた後、無端状でかつ環状に製造されたサイドトレッドをその両サイドに圧着してグリーンタイヤを成形する方法を、本願出願人は提案している(特開平6−64065号公報)。
【0003】
また、ビード端面に射出成形機で線状ゴム材料をワインディングする環状部材の成形方法及び装置も提案されている(特開平11−105155号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の空気入りタイヤの製造方法や、環状部材の製造方法においては、無端状の帯状ゴム材料により環状のサイドトレッドを製造した後、サイドトレッドのプロファイルに対応するように形成した陣笠状のセパレータやパレット等の支持部材上に載置して多段積みする。
【0005】
そしてこの多段積みした支持部材を成形機側に搬送し、支持部材上から環状部材を取り上げてタイヤカーカスの両サイドに圧着した後、圧着用のブラダーでターンアップしているが、環状部材の圧着時は、成形後にかなりの時間が経過しており、成形後に収縮したり変形し、従ってターンアップ時の歪みやスプライスラップの影響が大きくタイヤの品質上問題となることが多かった。
【0006】
この発明の目的は、所定のプロファイル形状を備えたプレート上で無端状の帯状ゴム材料で成形した環状部材を、その状態を保持してタイヤ成形機側に搬送し、プレート上から環状部材を取外して成形工程中のグリーンタイヤに貼付けることで、環状部材に変形等を生じさせたり、ターンアップ時の歪みやスプライスラップの影響が少なく品質精度を高めることが出来、また成形時間の短縮により生産性の向上を図ることが出来る空気入りタイヤの製造方法及びその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、この発明の空気入りタイヤの製造方法は、タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に敷設されたガイドレール上に、該ガイドレール沿って移動可能な環状部材成形装置の移動台車設置すると共に、この移動台車上に回転駆動可能なターンテーブルを設置し、このターンテーブル上に所定のプロファイル形状を備えたプレートを着脱可能に載置し、このプレート上に、帯状ゴム材料供給装置から無端状の帯状ゴム材料を順次供給して前記プロファイル形状に沿った環状部材を成形し、この成形された環状部材をプレートと共に移動台車によりタイヤ成形機側に搬送し、プレート上から環状部材を搬送手段により取外すと共に取り上げて環状部材供給装置に保持させ成形工程中のグリーンタイヤに貼付けることを要旨とするものである。
【0009】
このように、所定のプロファイル形状を備えたプレート上で無端状の帯状ゴム材料で成形した環状部材を、その状態を保持してタイヤ成形機側に搬送し、プレート上から環状部材を取外して成形工程中のタイヤに貼付けることで、環状部材に変形等を生じさせたり、ターンアップ時の歪みやスプライスラップの影響が少なく品質精度を高めることが出来ものである。
【0010】
また、この発明の空気入りタイヤの製造装置は、タイヤ成形機の軸芯両側に接近・離反可能な環状部材成形装置を設置すると共に、タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に、環状部材の供給の度に移動台車が往復移動するためのガイドレールを敷設し、このガイドレール上に、環状部材成形装置の移動台車を移動可能に設置し、前記環状部材成形装置は、移動台車上に回転駆動装置を介して水平に回転するターンテーブルと、このターンテーブル上に着脱可能に載置され、かつタイヤサイド部のプロファイルに対応したプロファイルを有するプレートと、このプレート上に環状部材を成形するための無端状の帯状ゴム材料を連続的に供給する帯状ゴム材料供給装置とで構成し、前記タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に、プレート上から環状部材を取外すと共に取り上げて環状部材供給装置に保持させる搬送手段を設置したことを要旨とするものである。
【0011】
前記プレートは、表面に環状部材の密着防止用の表面処理を施したり、前記ターンテーブル上に設けた位置決めピンを介して着脱可能に載置され、前記プレートの表面に、プレートの表面から環状部材を剥離させるための複数のエアー噴出穴を形成するものである。
【0012】
また、前記プレートと共に環状部材をタイヤ成形機側に搬送する手段として、搬送コンベヤまたは搬送ロボットの何れか一つを使用するものである。
【0013】
このように、所定のプロファイルに形成されたプレート上で無端状の帯状ゴム材料により環状部材を成形し、これを搬送手段によりタイヤ成形機側に搬送して成形中のグリーンタイヤに貼付けるので、環状部材に変形や歪みを発生させず、スプライスの影響を無くし、成形時間の短縮により生産性の向上を図ることが出来るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
【0015】
図1は、この発明の空気入りタイヤの製造方法を実施するための製造装置の概略構成図を示し、この製造装置は、タイヤ成形機1(タイヤ成形ドラム)の軸芯X−Xの両側に接近・離反可能な環状部材成形装置2a,2bを設置し、タイヤ成形機1と環状部材成形装置2a,2bとの間には、環状部材成形装置2a,2bで成形された環状部材Wの搬送手段3a,3bが設置してある。
【0016】
前記環状部材成形装置2a,2bは、タイヤ成形機1との間に敷設されたガイドレール2xに沿って移動可能な移動台車4上に、図示しない回転駆動モータ等の回転駆動装置を介して水平に回転するターンテーブル5と、図2(a),(b)に示すように、前記ターンテーブル5上に着脱可能に載置され、かつタイヤサイド部のプロファイル(例えば、この実施形態では、タイヤサイド部のカーカスのプロファイル)に対応したプロファイルPを有する環状で、かつ皿状のプレート6と、このプレート6上に環状部材W(タイヤサイド部のプロファイルに対応した環状部材)またはW+Waを成形するための無端状で、かつリボン状の帯状ゴム材料Wxを連続的に供給する帯状ゴム材料供給装置7とで構成されている。
【0017】
なお、環状部材Wは同一材料または異種材料を積層させることも可能であり、また7aはポリエチレンフィルムテープ等のライナー巻取り装置を示している。
【0018】
前記プレート6は、アルミニウム等の軽金属材料や樹脂材料によりタイヤカーカス部材のプロファイルPに対応した形状に形成してあり、その表面は、テープ状またはリボン状の未加硫ゴムで成形された環状部材Wが密着しないように表面処理(梨地処理)が施されている。
【0019】
また図2(a),(b)に示すように、該プレート6は、前記ターンテーブル5上に設けた位置決めピン8を介して着脱可能に載置され、プレート6の表面にはプレート6の表面から環状部材Wを剥離させるための複数のエアー噴出穴9が形成されている。
【0020】
前記帯状ゴム材料Wxの帯状ゴム材料供給装置7としては、図1に示すように予め成形された無端状でテープ状またはリボン状の帯状ゴム材料Wxをロールから巻出す巻出し装置7xや、また他の実施形態として図3に示すように、射出成形機7yを使用してテープ状またはリボン状の帯状ゴム材料Wxを射出して成形することが考えられる。なお、その他の構成は、上記第1実施形態と同様なので、同一符号を付して説明は省略する。
【0021】
また、前記プレート6と共に環状部材Wをタイヤ成形機1側に搬送する搬送手段3a,3bとして、図1及び図3に示すような従来公知の搬送ロボットの他、搬送コンベヤや、これらを組合せたものを使用することが出来る。
【0022】
以上のように、この発明の実施形態では予め所定のプロファイルPに形成されたプレート6上に、巻出し装置7xまたは射出成形機7yから無端状でテープ状またはリボン状の帯状ゴム材料Wxを供給し、無端状の帯状ゴム材料Wxにより環状部材Wを成形する。そして、これを搬送手段3a,3bによりタイヤ成形機1に搬送してプレート6上から環状部材Wを取り上げて成形中のタイヤに貼付けるので、環状部材Wに変形や歪みを発生させず、スプライスの影響を無くし、成形時間の短縮を図ることが可能となる。
【0023】
次に、図4(a)〜(f)を参照しながらこの発明の空気入りタイヤの製造方法について説明する。
【0024】
図4(a)に示すように、第1成形工程が終了した成形ドラム10上に所定の寸法に切断された帯状のカーカス11をその端末部が接合するように円筒状に巻付けた後、リング状に成形されたビード12を円筒状のカーカス11の両端側にセットし、カーカス11の両端部を内側から外側へ折り返すようにしてビード12の回りに係合させる。
【0025】
前記ビード12が装着されたカーカス11は、図4(b)に示すように、ビードロックドラム13に装着された後、シェーピング用のブラダーBを膨らませてトロイダル状にシェーピングされる。その後、上述したように、予め所定のプロファイルPに形成されたプレート6上で無端状でテープ状またはリボン状の帯状ゴム材料Wxにより成形された環状部材W(サイドトレッド)を環状部材供給装置14に保持させてトロイダル状にシェーピングされたカーカス11の両サイド部のプロファイルにそって圧着させてセットする(図4(c)参照)。
【0026】
次いで、図4(d)に示すように、ビードロックドラム13の両側に設けられた圧着用のブラダー15を膨らませて環状部材Wをカーカス11の両サイド部に押圧して圧着させて貼付ける。
【0027】
そして、図4(e)に示すように、トロイダル状のカーカス11の外周面にベルト16及びトレッド17を円筒状に巻付けながら貼付け、図4(f)に示すようなグリーンタイヤGを成形する。なお、グリーンタイヤGは、ビードロックドラム13から取外され、この成形工程から加硫工程に搬送され、加硫機により加硫成形されて空気入りタイヤGxが製造されるものである。
【0028】
このように、トロイダル状にシェーピングされたカーカス11の両サイド部に、無端状でテープ状またはリボン状の帯状ゴム材料Wxにより成形された環状部材W(サイドトレッド)を圧着して成形するようにしたので、サイドウォール部材を形成するサイドトレッドの繋ぎ目による品質のバラツキを排除して、タイヤのユニフォミティーを向上させることが出来るものである。
【0029】
【発明の効果】
この発明は、上記のようにタイヤ成形機の軸芯両側に接近・離反可能な環状部材成形装置を設置すると共に、タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に敷設されたガイドレールに沿って移動可能な環状部材成形装置の移動台車を設置し、前記環状部材成形装置は、移動台車上に回転駆動装置を介して水平に回転するターンテーブルと、このターンテーブル上に着脱可能に載置され、かつタイヤサイド部のプロファイルに対応したプロファイルを有するプレートと、このプレート上に環状部材を成形するための無端状の帯状ゴム材料を連続的に供給する供給装置とで構成し、前記タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に、プレート上から環状部材を取外すと共に取り上げて供給装置に保持させる搬送手段を設置し、タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に敷設されたガイドレール上に、該ガイドレール沿って移動可能な環状部材成形装置の移動台車上を設置すると共に、この移動台車上に回転駆動可能なターンテーブルを設置し、このターンテーブル上に所定のプロファイル形状を備えたプレートを着脱可能に載置し、このプレート上に、供給装置から無端状の帯状ゴム材料を順次供給して前記プロファイル形状に沿った環状部材を成形し、この成形された環状部材をプレートと共に移動台車によりタイヤ成形機側に搬送し、プレート上から環状部材を搬送手段により取外すと共に取り上げて供給装置に保持させ成形工程中のグリーンタイヤに貼付けるので、以下のような優れた効果を奏するものである。(a).環状部材に変形や歪みを発生させず、スプライスの影響を無くし、成形時間の短縮により生産性の向上を図ることが出来る。
(b).環状部材に変形や歪みを発生させず、ターナップ時のバラツキを無くすことが出来る。
(c).プレート上のプロファイルに薄い無端状のテープ状またはリボン状の帯状ゴム材料を積層させるので、異種材料を何層か積み重ねて材料特性の調整幅を広くすることが出来る。
(d).ターンテーブルに着脱可能に載置されたプレート上にて環状部材を成形し、この環状部材をプレートと共に搬送して成形機側に貼付けるようにしたので、成形工程での機械的なセンターリングと、貼合わせ精度を高めることが出来る。
(e).環状部材を成形して直接成形機側に供給する工程を取るので、成形時間の短縮と、成形工程でのグリーンタイヤの変形等を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気入りタイヤの製造方法を実施するための製造装置の概略構成図である。
【図2】(a)は、所定のプロファイルに形成されたプレート上に成形される環状部材の拡大断面図、(b)は、(a)の変形例を示す断面図である。
【図3】環状部材成形装置における材料の供給装置の他の実施形態を示す図1と同様な概略構成図である。
【図4】(a)〜(f)は、この発明の実施形態による空気入りタイヤの製造工程の説明図である。
【符号の説明】
1 タイヤ成形機
2a,2b 環状部材成形装置
3a,3b 搬送手段
2x ガイドレール
4 移動台車
5 ターンテーブル
6 プレート
帯状ゴム材料供給装置
7x 巻出し装置
7y 射出成形機
8 位置決めピン
9 エアー噴出穴
14 環状部材供給装置
W,Wa 環状部材Wx帯状ゴム材料
P プロファイル

Claims (5)

  1. タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に敷設されたガイドレール上に、該ガイドレール沿って移動可能な環状部材成形装置の移動台車設置すると共に、この移動台車上に回転駆動可能なターンテーブルを設置し、このターンテーブル上に所定のプロファイル形状を備えたプレートを着脱可能に載置し、このプレート上に、帯状ゴム材料供給装置から無端状の帯状ゴム材料を順次供給して前記プロファイル形状に沿った環状部材を成形し、この成形された環状部材をプレートと共に移動台車によりタイヤ成形機側に搬送し、プレート上から環状部材を搬送手段により取外すと共に取り上げて環状部材供給装置に保持させ成形工程中のグリーンタイヤに貼付ける空気入りタイヤの製造方法。
  2. タイヤ成形機の軸芯両側に接近・離反可能な環状部材成形装置を設置すると共に、タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に、環状部材の供給の度に移動台車が往復移動するためのガイドレールを敷設し、このガイドレール上に、環状部材成形装置の移動台車を移動可能に設置し、前記環状部材成形装置は、移動台車上に回転駆動装置を介して水平に回転するターンテーブルと、このターンテーブル上に着脱可能に載置され、かつタイヤサイド部のプロファイルに対応したプロファイルを有するプレートと、このプレート上に環状部材を成形するための無端状の帯状ゴム材料を連続的に供給する帯状ゴム材料供給装置とで構成し、前記タイヤ成形機と環状部材成形装置との間に、プレート上から環状部材を取外すと共に取り上げて環状部材供給装置に保持させる搬送手段を設置したことを特徴とする空気入りタイヤの製造装置。
  3. 前記プレートの表面に環状部材の密着防止用の表面処理を施した請求項2に記載の空気入りタイヤの製造装置。
  4. 前記プレートは、前記ターンテーブル上に設けた位置決めピンを介して着脱可能に載置され、前記プレートの表面に、プレートの表面から環状部材を剥離させるための複数のエアー噴出穴を形成した請求項2または3に記載の空気入りタイヤの製造装置。
  5. 前記プレートと共に環状部材をタイヤ成形機側に搬送する手段として、搬送コンベヤまたは搬送ロボットの何れか一つを使用する請求項2,3または4に記載の空気入りタイヤの製造装置。
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