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JP4875944B2 - 義歯のチェックバイト法 - Google Patents

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Description

この発明は、義歯の咬合関係を点検調整するために、正しい咬合位を記録するチェックバイト法に関する。
義歯の咬合関係を点検修正する場合には、チェックバイトを行って正しい咬合位を記録し、その記録に基づいて義歯を咬合器に再装着して咬合修正を行う。
従来のチェックバイトは、熱可塑性のあるパラフィンワックスなどの軟質材料を短冊状にし、これを下顎義歯咬合面に圧接し、その上から、加熱したこて(スパチュラ)を押し当てて材料全体を均等に軟化させる。こうして義歯を口腔内に装着し、上下顎を咬み合わせて、上下顎人工歯の対向関係をワックスの上面および下面に圧痕として記録する。上下顎義歯はこのチェックバイト(噛み跡の残ったワックス)を間に挟んだ状態で咬合器に再装着し、人工歯を削合したり再配列したりして咬合のずれを修正する。
このようなチェックバイトでは、咬み合わせるとき、上顎の人工歯と下顎の人工歯が当接する直前で止めるようにしなければならない。しかし患者が深く咬み込み過ぎて、ワックスに孔があいて上顎の歯と下顎の歯が直に接触干渉し、義歯床の一部が顎堤から浮き上がったり、前後左右にずれたりして、正しい記録が得られないことが多い。また、咬合前にバイトワックスを内部まで均等に加熱軟化することが必要であるが、軟化が均等でないため固い部分が支点となって閉口の途中で義歯が偏位してしまうこともある。さらに、義歯を必要とする患者は歯根膜感覚を喪失しているため、天然歯列者に比べて触覚および圧覚が著しく劣っているのが普通であり、自身のタッピング運動なしには正しい下顎位を感知するのが難しいということもある。
このようなわけで従来のチェックバイトは再現性が低く、再装着後の義歯の咬合修正も不正確になりがちで、装着された義歯がガタついたり、痛みが生じるなどの不具合を招きやすい。
この発明は、ワックスに代わる材料を用いて、正確で再現性のあるチェックバイトが得られる方法を提供することを課題とする。
この発明は、患者の口腔内に装着した上下顎義歯の左右臼歯部で咬合クッション片を噛み込ませると共に、噛み込んだ状態で上下顎義歯の間隙に記録材を注入、硬化させて咬合位を記録することを特徴とする(請求項1)。クッション片は弾性を有するので患者はタッピング運動をしながらこれを噛みしめることができ、その噛みしめた状態で上下顎義歯の咬合関係を記録すれば、患者本来の中心嵌合位を記録することができる。上下顎義歯を口腔外に取り出し、クッション片を外した後、咬合器に再装着する。こうして、咬合状態を点検して咬合調整を行う。
この方法によれば、咬合調整する手間が必要ないので、短時間でチェックバイトを行うことができ、従来のパラフィンワックスを用いる方法に比べ失敗が少ない。
なお、クッション片は、適度の弾力があって、すべりにくいところから綿、たとえば脱脂綿で作ることが好ましい(請求項2)。ポリエチレン等の化学繊維は滑りやすく、また、撥水性があるので、湿った口の中ではなじみが悪い。また、クッション片は球状に作ると、上下顎義歯の咬合のずれが大きいと、咬合したとき逃げ易い。そこで、球状にせずに、脱脂綿をロール状に巻いて押しつぶすようにして形成するとよい。クッション片には予め両面粘着テープを張っておき、表面保護シールを剥がして人工歯面に貼り付けるようにすれば、取付に手間がかからない(請求項3)
なお、義歯の製作過程で、その原型となる蝋義歯が作られるのが普通であるが、この発明に係るチェックバイト法は、この蝋義歯の咬合関係の点検調整にも用いることができる。
本発明の実施例を説明する前に、硬質の咬合チップを用いた方法について予備実験を行ったので、これについてまず説明する。図1および図2に示すように、咬合チップ1はレジン等の硬い材料で円板状に形成されたもので、これを上顎義歯2aの左右第2小臼歯3a部付近に被せるように取り付ける。チップは厚みが0.5〜3mmくらいのものを何種類か用意しておき、咬み合わせの良し悪しに応じて適当な厚みのものを選んで使用する。
チップ1は、片面にレジンないし接着剤4を塗布して取り付ける。光重合レジンを用いれば、位置決めした後、光照射して固定することができ、作業性がよい。
チップ1を取り付けた上顎義歯2aを、下顎義歯2bと共に患者の口腔内に装着する(図3)。まず、軽く咬合させ、チップ1以外のところで人工歯同士が接触していないことを確認する。人工歯同士が接触するときは、もっと厚みのあるチップに付け替える。そして、左右チップ1のいづれもが、対向する人工歯3bと均等に接触するように、チップの記録面(下面)を削合して調整する。図3において削合した部分を符号5で示す。なお、削合する代わりに、反対側のチップにレジンを盛り足して左右のバランスを調整することも可能である。
次いで、チップ1と人工歯3bの間に咬合紙(図示しない。複写用カーボン紙と同様のもの)を挟んでタッピング運動を行わせ、チップの早期接触部および干渉部をていねいに咬合調整する。咬合位が正しいときには、咬合紙を介してチップの表面に記録される印記点が一点に収束し、しかも、このときの咬合音が「カチッ、カチッ」と単発清音として明瞭に聞き取れることを確認する。
こうして適切な下顎位が得られたら、図4に示すように、咬合させた状態のまま上下顎義歯の間隙に側方より記録材7、例えば、咬合採得用シリコーン印象材または印象用速硬性石膏(キサンタノ)を注入して硬化させ、下顎位を確実に記録する。同図で符号8はカートリッジ式のシリコーン印象材注入器である。記録材7を注入する個所は最も奥の左右臼歯部と前歯部の3点で十分である。
こうして上下顎義歯2a、2bを口腔外に取り出し、口腔内で記録した状態に咬合させて咬合器に再装着する(図5)。その後、接着してあるチップ1を取り除き、人工歯の咬合状態を点検し、咬合調整を行う。咬合調整は、人工歯の片当たりしている部分を削ることによって行う。部分的な切削だけでは調整できないほど咬合関係のずれが大きいときは、人工歯を外して再配列を行う。
上述の予備実験で分かった問題点は、咬合チップ1は、義歯に取り付けた後、対向する人工歯と均等に接触するよう咬合調整する必要があり、この調整作業に多くの手間がかかることである。また、取付時のチップの位置決めが難しく、レジン等を使ってチップの人工歯への取付け、取外しにも手間がかかる。そこで、もっと簡便な方法を実施例として次に示す
この実施例では、上記咬合チップ1の代わりに、図6、図7に示すようなクッション片10を上顎義歯2aに取り付ける。取付位置は予備実験の場合と同様、左右第2小臼歯3a部付近である。クッション片10は脱脂綿の塊で座布団ないし枕様に形成されている。
クッション片は、患者自身がタッピング運動をしながら物を噛み締める感覚を与えられるような固さにする。厚みは7〜10mmほどでよいが、固さの異なるものを何種類か用意しておく。噛み込んだとき、固さに応じてクッション片の潰れ具合が異なるので、咬み合わせの良し悪しに応じて適当なものを選んで使用する。
クッション片の一面には両面粘着テープ11を張っておき、粘着面を覆っている保護シール12を剥がすようにして義歯人工歯面に貼り付ける。
クッション片を取り付けた上顎義歯2aを、下顎義歯2bと共に患者の口腔内に装着する(図8)。次いで、図8左側半分に示すように、患者にクッション片10を噛み込ませる。このとき、クッション片以外のところで人工歯同士が接触干渉していないことを確認する。人工歯同士接触するときは、もっと固いものに付け替える。
こうして、人工歯同士が接触干渉せずに適切な下顎位が得られることが確認できたら、クッション片を噛み込んだまま、上下顎の人工歯の間隙に記録材7、例えば咬合採得用シリコーン印象材または印象用速硬性石膏(キサンタノ)を側方より注入して硬化させ、咬合位を確実に記録する。
次に上下顎義歯2a、2bを口腔外に取り出し、クッション片10を取り除いた後、記録材で固定した状態のまま、図5に示すように咬合器6に再装着する。その後、記録材7を外し、前記予備実験の場合と同様、咬合調整を行う。
硬質咬合チップを用いた予備実験の上顎義歯の側面図である。 同じく上顎義歯の下面図である。 同じく上下顎義歯の咬合時の断面図である。 記録材で下顎位を記録した状態の上下顎義歯の側面図である。 上下顎義歯を咬合器に装着した状態を示す。 実施例の上顎義歯の側面図である。 同じく上顎義歯の下面図である。 同じく上下顎義歯の咬合時の断面図である。
1 咬合チップ
2a 上顎義歯
2b 下顎義歯
3 人工歯
7 記録材
10 咬合クッション片
11 粘着テープ

Claims (3)

  1. 患者の口腔内に装着した上下顎義歯の左右臼歯部で咬合クッション片を噛み込ませると共に、噛み込んだ状態で上下顎義歯の間隙に記録材を注入、硬化させて咬合位を記録することを特徴とする義歯のチェックバイト法。
  2. 該クッション片が脱脂綿で作られている請求項1に記載の義歯のチェックバイト法。
  3. 該咬合クッション片にあらかじめ貼り付けてある粘着テープを介して咬合クッション片を該人工歯面に貼り付けるようにした請求項1または2に記載の義歯のチェックバイト法
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