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JP4867111B2 - ポリウレタン製造用触媒及びポリウレタンの製造方法 - Google Patents

ポリウレタン製造用触媒及びポリウレタンの製造方法 Download PDF

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JP4867111B2 JP2001270429A JP2001270429A JP4867111B2 JP 4867111 B2 JP4867111 B2 JP 4867111B2 JP 2001270429 A JP2001270429 A JP 2001270429A JP 2001270429 A JP2001270429 A JP 2001270429A JP 4867111 B2 JP4867111 B2 JP 4867111B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟質、硬質、半硬質、エラストマー等のポリウレタン樹脂製造用の触媒、並びにそれを用いたポリウレタン樹脂又はポリウレタンフォームの製造方法に関する。更に詳しくは、揮発性のアミン触媒や有害な金属触媒をほとんど有しないポリウレタン樹脂又はポリウレタンフォームを製造するための触媒及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリウレタン製品はポリオールと有機ポリイソシアネートとを触媒及び必要に応じて発泡剤、界面活性剤、難燃剤、架橋剤等の存在下に反応させて製造される。従来このポリウレタン製品の製造に数多くの金属系化合物や第3級アミン化合物を触媒として用いることが知られている。これら触媒は単独又は併用することにより工業的にも多用されている。
【0003】
第3級アミン化合物は生産性、成形性に優れることより、特にポリウレタンフォーム製造用の触媒として広く用いられている。例えば、従来公知のトリエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,6−ヘキサンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン、N−メチルモルフォリン、N−エチルモルフォリン、N,N−ジメチルエタノールアミン等の化合物である。
【0004】
金属系化合物は触媒活性が高く、ポットライフを有することから、高い反応性が要求されるスプレー式硬質ポリウレタンフォームやポットライフを要求されるエラストマー製品の製造に用いられている。例えば、スタナスジオクトエート、ジブチル錫ジラウレート、オクタン酸鉛、ナフテン酸鉛、水銀系化合物等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した第3級アミン触媒や金属系触媒はポリウレタン製品中にフリーの形で残留し種々の問題を引き起こす。
【0006】
第3級アミン触媒は、ポリウレタン製品から揮発性のアミンとして徐々に排出され、例えば、自動車内装材等では揮発性アミンによる臭気問題や他の材料、例えば表皮塩ビの変色問題を引き起こす。
【0007】
これら揮発性の第3級アミン触媒に対し、この問題を解決する方法として分子内に有機ポリイソシアネートと反応しうる1級及び2級のアミノ基を有するアミン触媒を使用する方法が提案されている(特開昭46−4846号公報、特公昭61−31727号公報等)。これらのアミン触媒は、有機ポリイソシアネートと反応した形でポリウレタン樹脂骨格中に固定化されるため上記問題を回避できるとしている。
【0008】
しかしながら、これらのアミン触媒を用いた場合でも、揮発性のアミンがポリウレタン樹脂から出てくるため、依然として臭気問題は解決しない。また、ポリウレタン樹脂の硬化が不十分となる結果、生産性の低下を招く。
【0009】
これに対し金属系触媒は、アミン触媒のような臭気問題や他の材料を劣化させる問題は起さないが、金属系触媒単独の使用では生産性、物性及び成形性が悪化し、更には製品中に残った重金属による毒性問題や環境問題が取り沙汰されて来ている。例えば、スプレー式の硬質ポリウレタンフォームの製造にはジブチル錫ジラウレートやオクタン酸鉛が使用されているが代替品が強く望まれている。
【0010】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、臭気問題や毒性、環境問題を引き起こさないポリウレタン製品を生産性、成形性良く得る製造方法とそれに使用される触媒を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記問題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、ポリウレタン樹脂製造の際に触媒として、部分的にN−アルキル化されたポリアルキレンポリアミン類であって、且つN−アルキル化の比率が特定の範囲を有する構造のアミン化合物を用いると、臭気問題や毒性、環境問題を引き起こさないポリウレタン製品を成形性、生産性良く得られることを見出し本発明を完成するに至った。
【0012】
即ち本発明は、下記一般式(1)で示されるアミン化合物を含有してなるポリウレタン樹脂製造用の触媒、並びにそれを用いることを特徴とするポリウレタン樹脂及びポリウレタンフォームの製造方法である。
【0013】
【化2】
Figure 0004867111
(式中、R1〜R4及びR6〜R9は各々独立して水素原子又は炭素数1〜16のアルキル基を表し、R5は水素原子、炭素数1〜16のアルキル基、炭素数1〜16のアミノアルキル基、炭素数1〜16のN−メチルアミノアルキル基、又は炭素数1〜16のN,N−ジメチルアミノアルキル基を表す。R5はR1,R2,R8又はR9と任意に結合してピぺラジン構造又はピリミジン構造を有する環状化合物となっても良い。但し、窒素に結合する置換基R1、R2、R5、R8及びR9のうち、40%〜80%の置換基は水素原子を表す。n、mは各々独立して1〜5の整数を表す。aは1〜6の整数を表す。)
以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】
本発明のポリウレタン樹脂製造用の触媒は、前記一般式(1)で表されるアミン化合物を1種又は2種以上含有してなるものである。
【0015】
上記一般式(1)で示されるアミン化合物は、ポリアルキレンポリアミン構造を有し、分子内の窒素原子に結合された水素と水素以外の置換基即ちアルキル基の比率が特定の範囲を有する構造のアミン化合物である。この水素とアルキル基の比率は触媒活性とポリウレタン樹脂の硬化及び揮発性アミンの抑制に関与する。水素の比率が増すと揮発性アミンが少なくなるものの触媒活性は低下しポリウレタン樹脂の硬化は遅くなる。一方、水素の比率が少なくなると触媒活性は増加しポリウレタン樹脂の硬化は早くなるものの揮発性アミンが多くなる。このため、上記一般式(1)において、窒素に結合する置換基R1、R2、R5、R8及びR9のうち、40%〜80%の置換基が水素原子であるような結合比率の範囲が好ましく、40〜60%の置換基が水素原子であるような結合比率の範囲が更に好ましい。逆に、これをN−アルキル化率で表すと、ポリアルキレンポリアミンの窒素原子に結合した活性水素に対し20〜60%の範囲が好ましく、さらに好ましくは40〜60%の範囲である。
【0016】
上記一般式(1)において、aは1〜6の範囲の整数を表すが、分子量が低いと触媒の活性は高いもののポリウレタン樹脂製品の成形性が悪化し、一方、分子量が高いと触媒の活性は低いもののポリウレタン樹脂製品の成形性は良好となる。このため、aは2〜5の範囲の整数が更に好ましい。
【0017】
上記一般式(1)において、n、mは各々独立して1〜5の範囲の整数であるが、このアルキル鎖が長くなると触媒の活性及びポリウレタン樹脂製品の成形性が悪化するため、n、mは各々独立して1〜2の範囲の整数が更に好ましい。
【0018】
本発明の触媒は、直鎖、分岐鎖又は環状体からなるポリアルキレンポリアミン類を、モノアルコール類、アルデヒド類又はハロゲン化アルキル類等によりN−アルキル化したアミン化合物であり、上記一般式(1)に該当するアミン化合物であれば特に限定するものではないが、これらのうち、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、ジヘキサメチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、N−アミノエチルピペラジン、N−2(2’−アミノエチル)アミノエチルピペラジン、N,N’−ビス(2−アミノエチル)ピペラジン、N−2(2’(2”−アミノエチル)アミノエチル)アミノエチルピペラジン、N−2(2’−アミノエチル)アミノエチル−N’−アミノエチルピペラジン、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジン、トリス(2−アミノエチル)アミン、トリス(3−アミノプロピル)アミン、N,N−ビス(2−アミノエチル)ジエチレントリアミン等のN−アルキル化体が挙げられる。これらの内、N−アルキル基がメチル基であるものの触媒活性が高く好ましい。
【0019】
これらN−メチル化体の具体例としては、ジエチレントリアミンではモノメチル体からトリメチル体までの化合物であり、メチル基の位置によってN−メチルジエチレントリアミン、N,N−ジメチルジエチレントリアミン、N,N’−ジメチルジエチレントリアミン、N,N”−ジメチルジエチレントリアミン、N,N,N’−トリメチルジエチレントリアミン、N,N,N”−トリメチルジエチレントリアミン、N,N’,N”−トリメチルジエチレントリアミン等が挙げられ、これらは任意に組み合わされた混合物として用いても良い。以下同様に、トリエチレンテトラミンではジメチル体からテトラメチル体までの化合物、テトラエチレンペンタミンではジメチル体からテトラメチル体までの化合物、ペンタエチレンヘキサミンではジメチル体からテトラメチル体までの化合物、ジプロピレントリアミンではモノメチル体からトリメチル体までの化合物、ジヘキサメチレントリアミンではモノメチル体からトリメチル体までの化合物、トリプロピレンテトラミンではジメチル体からテトラメチル体までの化合物、N−アミノエチルピペラジンではジメチル体の化合物、N−2(2’−アミノエチル)アミノエチルピペラジンではモノメチル体からトリメチル体までの化合物、N,N’−ビス(2−アミノエチル)ピペラジンではモノメチル体からトリメチル体までの化合物、N−2(2’(2”−アミノエチル)アミノエチル)アミノエチルピペラジンではモノメチル体からトリメチル体までの化合物、N−2(2’−アミノエチル)アミノエチル−N’−アミノエチルピペラジンではモノメチル体からトリメチル体までの化合物、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンではモノメチル体からトリメチル体までの化合物、トリス(2−アミノエチル)アミンではモノメチル体からペンタメチル体までの化合物、トリス(3−アミノプロピル)アミンではジメチル体からテトラメチル体までの化合物、N,N−ビス(2−アミノエチル)ジエチレントリアミンではジメチル体からテトラメチル体までの化合物が挙げられる。
【0020】
本発明の触媒は、文献既知の方法にて容易に製造できる。例えば、前記したポリアルキレンポリアミン類とホルムアルデヒドを水素加圧下、水素化触媒の存在にて反応させる還元メチル化による方法が挙げられ、ポリアルキレンポリアミン類とホルムアルデヒドのモル比を変化させれば付加メチル基数が異なる本発明の触媒が得られる。この製造法により得られる触媒は、反応後付加メチル基の数と位置が異なる数種の混合物として存在し、また蒸留分離も困難であることから実質的には混合物触媒(触媒組成物)として得られる。このような混合物触媒(触媒組成物)の場合には、ポリアルキレンポリアミン類中の窒素原子に結合した水素基のうち、全体として、20〜60%の水素基がN−メチル化されている触媒組成物が好ましく、40〜60%の水素基がN−メチル化されている触媒組成物が更に好ましい。
【0021】
本発明の触媒は、ポリオールと有機ポリイソシアネート及び必要に応じて発泡剤、界面活性剤、難燃剤、架橋剤等の存在下に反応させて得られるポリウレタン樹脂製品の製造に使用できる。
【0022】
ポリウレタン樹脂製品としては、発泡剤を使用しないエラストマーや発泡剤を使用するポリウレタンフォームが挙げられるが、中でもポリウレタンフォーム製品の製造が好ましい。ポリウレタンフォーム製品としては、軟質、半硬質、硬質等が挙げられるが、特に自動車内装材として用いられる軟質のカーシート、半硬質のインスツルメントパネルやハンドル及びスプレー式の硬質フォームにて製造される断熱建材が好ましい。特に好ましくは、毒性の高い金属系触媒を用いないスプレー式の硬質フォームである。
【0023】
本発明のポリウレタン樹脂の製造方法において、使用されるポリオールとしては、例えば、従来公知のポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオール、更には含リンポリオールやハロゲン含有ポリオール等の難燃ポリオール等が挙げられる。これらのポリオールは単独で使用することもできるし、適宜混合して併用することもできる。
【0024】
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール類、エチレンジアミンのようなアミン類、エタノールアミン及びジエタノールアミン等のようなアルカノールアミン類等のような少なくとも2個以上の活性水素基を有する化合物を出発原料として、これにエチレンオキシドやプロピレンオキシドに代表されるアルキレンオキサイドの付加反応により、例えば、Gunter Oertel,“Polyurethane Handbook”(1985年版) Hanser Publishers社(ドイツ),p.42−53に記載の方法によって製造されたものが挙げられる。
【0025】
ポリエステルポリオールとしては、例えば、二塩基酸とグリコールの反応から得られるものや、岩田敬治「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(1987年)日刊工業新聞社 p.117に記載されているようなナイロン製造時の廃物、TMP、ペンタエリストールの廃物、フタル酸系ポリエステルの廃物、廃品を処理し誘導したポリエステルポリオール等が挙げられる。
【0026】
ポリマーポリオールとしては、例えば、前記ポリエーテルポリオールとエチレン性不飽和単量体例えばブタジエン、アクリロニトリル、スチレン等をラジカル重合触媒の存在下に反応させた重合体ポリオールが挙げられる。
【0027】
難燃ポリオールとしては、例えば、リン酸化合物にアルキレンオキシドを付加して得られる含リンポリオール、エピクロルヒドリンやトリクロロブチレンオキシドを開環重合して得られる含ハロゲンポリオール、フェノールポリオール等が挙げられる。
【0028】
これらポリオールの平均水酸基価は20〜1000mgKOH/g程度のものが使用できるが、軟質や半硬質製品には20〜100mgKOH/gのものが、スプレー式の硬質フォームには100〜800mgKOH/gのものが好適に使用される。
【0029】
本発明に使用されるポリイソシアネートは、従来公知のものであればよく特に限定するものではないが、例えば、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフチレンジイシシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート類、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート類、ジシクロヘキシルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネート類及びこれらの混合体等が挙げられる。これらのうち好ましくはTDIとその誘導体又はMDIとその誘導体であり、これらは混合して使用しても差し支えない。
【0030】
TDIとその誘導体としては、2,4−TDIと2,6−TDIの混合物又はTDIの末端イソシアネートプレポリマー誘導体を挙げることができる。MDIとその誘導体としては、MDIとその重合体のポリフェニルポリメチレンジイソシアネートの混合体、及び/又は末端イソシアネート基をもつジフェニルメタンジイソシアネート誘導体を挙げることができる。
【0031】
これらイソシアネートの内、軟質や半硬質製品にはTDIとその誘導体又はMDIとその誘導体及びこれらの混合品が、スプレー式の硬質フォームにはMDIとその重合体のポリフェニルポリメチレンジイソシアネートの混合体が好適に使用される。
【0032】
これらポリイソシアネートとポリオールの混合割合としては、特に限定されるものではないが、イソシアネートインデックス(イソシアネート基/イソシアネート基と反応しうる活性水素基)で表すと、一般に60〜400の範囲が好ましい。
【0033】
本発明のポリウレタン樹脂の製造方法に使用されるアミン触媒は、前記したアミン化合物であるが、それ以外にも本発明を逸脱しない範囲で他の触媒を併用して用いることができる。他の触媒としては、例えば、有機金属触媒、カルボン酸金属塩、第3級アミン類や第4級アンモニウム塩類等を挙げることができる。
【0034】
有機金属触媒としては、鉛、錫、水銀系以外の金属化合物であり、従来公知のものであれば特に限定するものではないが、例えば、オクタン酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマス、オクタン酸亜鉛、ネオデカン酸亜鉛、ナフテン酸亜鉛、オクタン酸ニッケル、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト等が挙げられる。
【0035】
カルボン酸金属塩としては、従来公知のものであればよく、例えば、カルボン酸のアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩が挙げられる。カルボン酸としては、特に限定するものではないが、例えば、酢酸、プロピオン酸、2−エチルヘキサン酸、アジピン酸等の脂肪族モノ及びジカルボン酸類、安息香酸、フタル酸等の芳香族モノ及びジカルボン酸類等が挙げられる。また、カルボン酸塩を形成すべき金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属が好適な例として挙げられる。
【0036】
第3級アミン類としては、従来公知のものであればよく特に限定するものではないが、例えば、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチル−(3−アミノプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジプロピレントリアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルグアニジン、1,3,5−トリス(N,N−ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7、トリエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,N’−ジメチルピペラジン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−イソブチル−2−メチルイミダゾール、1−ジメチルアミノプロピルイミダゾール等の第3級アミン化合物類が挙げられる。
【0037】
第4級アンモニウム塩類としては、従来公知のものであればよく特に限定するものではないが、例えば、テトラメチルアンモニウムクロライド等のテトラアルキルアンモニウムハロゲン化物、水酸化テトラメチルアンモニウム塩等のテトラアルキルアンモニウム水酸化物、テトラメチルアンモニウム2−エチルヘキサン酸塩、2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムギ酸塩、2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム2−エチルヘキサン酸塩等のテトラアルキルアンモニウム有機酸塩類が挙げられる。
【0038】
これらの触媒の内、本発明の触媒と共に好ましく併用されるのは、オクタン酸ビスマス、ネオデカン酸ビスマス、オクタン酸亜鉛、ネオデカン酸亜鉛、ナフテン酸亜鉛、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7及びトリエチレンジアミンであり、特にスプレー式の硬質フォームの製造に好適である。
【0039】
本発明において触媒の使用量は、使用されるポリオ−ル100重量部に対し、通常0.01〜20重量部、好ましくは0.05〜10重量部の範囲である。0.01重量部より少ないとポリウレタン樹脂の硬化が遅く、また成形性が悪化する。一方、20重量部を超えると、触媒を増やした効果が得られないだけでなく成形性が悪化する場合がある。
【0040】
本発明の方法に用いられる発泡剤としては、例えば、低沸点炭化水素、水及びこれらの混合物等が挙げられる。低沸点炭化水素としては、低沸点の炭化水素化合物やハロゲン化炭化水素化合物が挙げられる。このような炭化水素化合物としては、通常、沸点が0〜70℃の炭化水素が使用され、その具体例としては、例えば、プロパン、ブタン、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン及びこれらの混合物等が挙げられる。また、ハロゲン化炭化水素としては、従来公知のハロゲン化メタン類、ハロゲン化エタン類、フッ素化炭化水素類等が使用でき、具体的には、塩化メチレン、ジクロロモノフルオロエタン(HCFC−141b)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)等が挙げられるが、オゾン層破壊の問題から、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)が好ましい。これら発泡剤のうち、特に好ましいのは水である。その使用量は目的とする製品の密度により変わり得るが、ポリオール100重量部に対して通常0.1重量部以上であり、好ましくは0.5〜10重量部である。
【0041】
本発明において、必要であれば整泡剤として界面活性剤を用いることができる。使用される界面活性剤としては、例えば、従来公知の有機シリコーン系界面活性剤が挙げられ、具体的には、有機シロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体、シリコーン−グリース共重合体等の非イオン系界面活性剤、又はこれらの混合物等が例示される。それらの使用量は、ポリオール100重量部に対して通常0.1〜10重量部である。
【0042】
本発明において、必要であれば架橋剤又は鎖延長剤を用いることができる。架橋剤又は鎖延長剤としては、例えば、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、グリセリン等の低分子量の多価アルコール類、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の低分子量のアミンポリオール類、エチレンジアミン、キシリレンジアミン、メチレンビスオルソクロルアニリン等ポリアミン類等を挙げることができる。
【0043】
本発明の方法において、必要であれば難燃剤を用いることができる。使用される難燃剤としては、例えば、リン酸とアルキレンオキシドとの付加反応によって得られるプロポキシル化リン酸、プロポキシル化ジブチルピロリン酸等の含リンポリオールの様な反応型難燃剤、トリクレジルホスフェート等の第3リン酸エステル類、トリス(2−クロロエチル)ホスフェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート等のハロゲン含有第3リン酸エステル類、ジブロモプロパノール、ジブロモネオペンチルグリコール、テトラブロモビスフェノールA等のハロゲン含有有機化合物類、酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、リン酸アルミニウム等の無機化合物等が挙げられる。その量は特に限定されるものではなく、要求される難燃性に応じて異なるが、通常ポリオール100重量部に対して4〜20重量部である。
【0044】
本発明においては、必要に応じて、着色剤や、老化防止剤、その他従来公知の添加剤等も使用できる。これらの添加剤の種類、添加量は、使用される添加剤の通常の使用範囲でよい。
【0045】
本発明の方法は、前記原料を混合した混合液を急激に混合、攪拌した後、適当な容器又はモールドに注入して発泡成型することにより行われる。混合、攪拌は一般的な攪拌機や専用のポリウレタン発泡機を使用して実施すれば良い。ポリウレタン発泡機としては高圧、低圧及びスプレー式の機器が使用できる。
【0046】
【実施例】
以下、実施例、比較例に基づいて説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0047】
<触媒の製造例>
調製例1
1000mlの攪拌機付きオートクレーブにジエチレントリアミン(東ソー(株)社製DETA)150g(1.45mol)と水150g及び触媒Pd−C(5%担持)0.5gを仕込んだ。オートクレーブを密閉、水素置換後、攪拌下に120℃まで昇温した。続けてオートクレーブ内に圧力3MPaで水素を導入しつつ37%ホルマリン水溶液295g(3.63mol)を4時間かけてポンプで供給した。1時間熟成反応を行った後、冷却して反応液を取り出した。
【0048】
蒸留装置を用いて反応液から水を留去後、減圧下に生成物であるN−メチル化されたジエチレントリアミン類を留出させて159gを得た。この生成物をガスクロマトグラフ及び1H−NMR分析した結果、ジエチレントリアミンの窒素原子に結合した水素基の53%がメチル基に変換していること、及びガスクロチャートよりモノメチル体14%、ジメチル体33%、トリメチル体36%、テトラメチル体17%の組成であることが判明した。このアミン化合物を触媒C−1とした。
【0049】
調製例2
直鎖以外に分岐鎖及び環状体も含むテトラエチレンペンタミン150g(東ソー(株)社製TEPA)と37%ホルマリン水溶液を192g(2.37mol)とした以外は調製例1と同じ条件にて反応、蒸留を行いN−メチル化されたテトラエチレンペンタミン類134gを得た。分析の結果、テトラエチレンペンタミンの窒素原子に結合した水素基の52%がメチル基に変換していること、及びトリメチル体とテトラメチル体が主体であると判明したが、組成については特定できなかった。このアミン化合物を触媒C−2とした。
【0050】
調製例3
37%ホルマリン水溶液を115g(1.42mol)とした以外は調製例2と同じ条件にて反応、蒸留を行いN−メチル化されたテトラエチレンペンタミン類125gを得た。分析の結果、テトラエチレンペンタミンの窒素原子に結合した水素基の30%がメチル基に変換していること、及びジメチル体が主体であると判明した。組成については特定できなかった。このアミン化合物を触媒C−3とした。
【0051】
調製例4
ジプロピレントリアミン150g(1.14mol、試薬)と37%ホルマリン水溶液を232g(2.86mol)とした以外は調製例1と同じ条件にて反応、蒸留を行いN−メチル化されたジプロピレントリアミン類142gを得た。分析の結果、ジプロピレントリアミンの窒素原子に結合した水素基の51%がメチル基に変換していること、及びモノメチル体13%、ジメチル体36%、トリメチル体38%、テトラメチル体13%の組成であることが判明した。このアミン化合物を触媒C−4とした。
【0052】
調製例5
37%ホルマリン水溶液を392g(4.83mol)とした以外は調製例2と同じ条件にて反応、蒸留を行い全てがN−メチル化されたテトラエチレンペンタミン類172gを得た。分析の結果、テトラエチレンペンタミンの窒素原子に結合した水素基が全てメチル基に変換していること、及びヘプタメチル体が主体であることが判明した。このアミン化合物を触媒C−5とした。
【0053】
実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例7
本発明の触媒及び比較例の触媒を用い半硬質ポリウレタンフォームを製造した例を示す。
【0054】
ポリオールA、水、トリエタノールアミンを表1に示した原料配合比にてプレミックスAを調合した。
【0055】
【表1】
Figure 0004867111
プレミックスA 105.8gを300mlポリエチレンカップに取り、表2に示す本発明の触媒及び比較例の触媒を各々反応性が下記のゲルタイムで60秒となる量を添加し20℃に温度調整した。別容器で20℃に温度調整したイソシアネート液をイソシアネートインデックス{イソシアネート基/OH基(モル比)×100)}が105となる61.5gをプレミックスAのカップの中に入れ、素早く攪拌機にて6000rpmで5秒間攪拌した。混合攪拌した混合液を40℃に温度調節した2lポリエチレンカップに移し発泡中の反応性を測定した。次に同じ操作及びスケールにて40℃に温度調節したモールド(内寸法、200×500×15mmのアルミ製)内の端部より混合液を入れ蓋をして発泡成形を行った。混合液を入れた時点から2分後にフォームを脱型した。成型フォームからフォームの脱型時硬度、フォームの成形性、フォームの全密度、アミン触媒揮発量及びフォームの臭気を測定し比較した。結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
Figure 0004867111
なお、各測定項目の測定方法は以下の通り。
【0057】
・反応性の測定項目
クリームタイム:発泡開始時間、フォームが上昇開始する時間を目視にて測定
ゲルタイム:反応が進行し液状物質より、樹脂状物質に変わる時間を測定
ライズタイム:フォームの上昇が停止する時間を目視にて測定。
【0058】
・フォームの脱型時硬度:フォームを脱型後直ちにShore−C硬度計にて測定した。
【0059】
・フォームの成形性:モールド成型フォームの表面部セル荒れを目視にて観察し成型性として次のように評価した
◎:セル荒れが全くなし
○:セル荒れが一部にある
△:セル荒れが表面部の約半分程度ある
×:セル荒れが表面部の全面にある。
【0060】
・モールド内フォーム密度:
モールド成型フォームの中心部を200×200×15mmの寸法にカットし、寸法、重量を正確に測定して密度を算出した。モールド内の密度が低いほど流動性が良いフォームと判断できる。
【0061】
・アミン触媒揮発量:フォーム中から揮発するアミン触媒量を凝縮させるDIN75201−Gの方法に準じて定量した。即ち、成型フォームから50×50×10mm寸法のフォームを5枚カットし500ml平底セパラブルフラスコに入れアルミフォイルで蓋をする。次に空隙部に冷却水が流せるように改造したセパラブルフラスコの上蓋を500ml平底セパラブルフラスコにかぶせクランプで固定した。この容器を100℃のオイルバスに48時間浸した。48時間後アルミフォイルに付着したアミン触媒をメタノールで流し取りガスクロにて定量した。定量値はフォーム1g当りのアミン触媒μgで表した。
【0062】
・フォームの臭気:成型フォームから50×50×10mm寸法のフォームをカットしマヨネーズ瓶の中に入れ蓋をした後、10人のモニターにそのフォームの臭いを嗅いで貰い、臭いの強さを測定した
◎ : 殆ど臭い無し
○ : 微かに臭気あり
△ : 臭気有り
× : 強い臭気有り。
【0063】
実施例1〜実施例4までで明らかなごとく、本発明の触媒を用いたポリウレタンフォームは揮発性のアミン触媒が極めて少ない。このためフォームは低臭気である。また、フォームの成形性が良く、更にフォームの脱型時硬度が高く短時間に金型からフォーム製品を取り出すことが出来、フォームの生産性に寄与している。
【0064】
これに対し、比較例1と比較例2は特公昭61−31727号公報に開示された分子内に有機ポリイソシアネートと反応しうる1級及び2級のアミノ基を有するアミン触媒を使用する例であるが、窒素原子に結合する置換基のうち、水素原子の割合は40%に満たないものであり、したがって、揮発性のアミンが排出され、フォームに臭気があり、成型性も満足できるものではない。比較例3は分子内に1級、2級アミノ基を持たない3級アミン触媒の例であるが、揮発性のアミン触媒がフォーム中から多く排出されるためフォームに臭気があり、成型性も満足できるものではない。比較例4は実施例1の触媒構造から更にアルキル基を付加した分子内に1級、2級アミノ基を持たない3級アミン触媒の例であるが、揮発性のアミン触媒がフォーム中から多く排出されるためフォームに強い臭気がするとともに、成型性も劣る。比較例5は実施例3の触媒構造から更にアルキル基を付加した分子内に1級、2級アミノ基を持たない3級アミン触媒の例であるが、揮発性のアミン触媒がフォーム中から多く排出されるためフォームに強い臭気がする。比較例6は分子内に1級アミノ基を持つアミン触媒の例であるが、フォームの脱型時硬度が低く、短時間に金型からフォーム製品を取り出すことは不可能でありフォームの生産性が劣る。比較例7は分子内にヒドロキシエチル基を持つ触媒の例であるが、揮発性のアミン触媒がフォーム中から多く排出される。
【0065】
実施例5〜実施例9及び比較例8〜比較例10
本発明の触媒及び比較例の触媒を用いスプレー式硬質ポリウレタンフォームを製造した例を示す。
【0066】
表3に示した処方の内、イソシアネートと触媒を除いた全てを表3に示す原料配合比にてプレミックスBを約100kg調合し、良く混合した。
【0067】
【表3】
Figure 0004867111
プレミックスBから10kgを取り出し、表4に示す実施例5の触媒を添加混合しスプレーマシンにセットした。同様にイソシアネートもスプレーマシンにセットした後、以下に示す発泡条件にてスプレーマシン発泡を実施した。さらに表4に示す実施例5〜実施例9及び比較例8〜比較例10の各触媒を用いて同様な方法にてスプレーマシン発泡を実施した。発泡時の反応性はスプレーガンから約0.5秒間吐出された混合液で測定した。その他の測定は、垂直に立てたベニヤ板上に約30mm厚みのフォーム層を成型した時に実施した。臭気の評価は、発泡吹き付け時と成型フォームにて行った。また、成型フォームからフォームのコア密度、フォームの成形性を比較した。結果を表4に示す。
【0068】
【表4】
Figure 0004867111
なお、各測定項目の測定方法は以下の通りである。
【0069】
・発泡条件
スプレーマシン:ガスマー社製 H−2000
混合比 :プレミックス/イソシアネート=1/1(容量比)
原料液温度:40±1℃
吹き付け基材:ベニヤ板(40×60cm)
基材表面温度:15℃。
【0070】
・反応性の測定
クリームタイム:フォームが上昇開始する時間をストップウオッチを用いて測定
ライズタイム:フォームの上昇が停止する時間をストップウオッチを用いて測定。
【0071】
・臭気の評価:スプレーマシンでの吹き付け時の臭気及び成型したフォームの臭気を以下のように評価した。
【0072】
◎ : 殆ど臭い無し
○ : 微かに臭気あり
△ : 臭気有り
× : 強い臭気有り。
【0073】
・フォームの成形性:ベニヤ板上に成型したフォームの外観を目視にて観察し成型性として次のように評価した。
【0074】
◎:フォーム表面が平滑である
○:フォーム表面に少しデコボコが見られる
△:フォーム表面にデコボコが多い
ラ:フォーム全体が変形している。
【0075】
・フォームのコア密度:ベニヤ板上に成型したフォームの中心部を100×100×20mmの寸法にカットし、寸法、重量を正確に測定してコア密度を算出した。
【0076】
実施例5〜実施例9までの本発明の触媒を用いたポリウレタンフォームは、吹き付け時にアミン臭が殆どしない。また、成型フォームは低臭気である。さらにこれら本発明の触媒を用いて成型されたフォームは成形性が良い。実施例7は、本発明の触媒に従来の触媒であるトリエチレンジアミンとDBU塩を組み合わせた例であるが、トータルの触媒使用量を少なくすることができる。実施例8と実施例9は、本発明の触媒にビスマス系触媒及び亜鉛系触媒をそれぞれ組み合わせた例であるが、トータルの触媒使用量が更に少なくすることができ、臭気の低減にも寄与している。
【0077】
これに対し、比較例8は毒性の高いオクチル酸鉛を使用した従来系の触媒の例であり、比較例9と比較例10は分子内に1級、2級アミノ基を持たない3級アミン触媒の例であるが、いずれも、揮発性のアミン触媒が多く排出されるためフォームに強い臭気がする。
【0078】
【発明の効果】
本発明の触媒は、ポリウレタン樹脂原料であるポリイソシアネートと反応し、ポリウレタン樹脂骨格中に固定化される。このためポリウレタン樹脂中にフリーのアミンとして存在せず揮発性アミンとして排出されず臭気発生の問題を起さない。即ち、本発明の触媒を用いたポリウレタン樹脂製品では前述した種々の問題、例えば揮発性アミンによる臭気や他の材料への汚染を防止する事が可能となる。更に本発明の触媒をポリウレタン樹脂の製造に用いると、ポリウレタンフォーム製品等ではフォームの成形性を悪化させることなく、また樹脂の硬化も早くなり生産性も向上する。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0004867111
    (式中、R〜R及びR〜Rは各々独立して水素原子又は炭素数1〜16のアルキル基を表し、Rは水素原子、又は炭素数1〜16のアルキル基を表す。RはR,R,R又はRと任意に結合してピぺラジン構造又はピリミジン構造を有する環状化合物となっても良い。但し、窒素に結合する置換基R、R、R、R及びRのうち、40%〜80%の置換基は水素原子を表す。n、mは各々独立して1〜5の整数を表す。aは1〜6の整数を表す。)で示されるアミン化合物を含有してなるポリウレタン製造用触媒。
  2. 一般式(1)で示されるアミン化合物において、窒素に結合する置換基R、R、R、R及びRのうち、40〜60%の置換基が水素原子を表すことを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン製造用触媒。
  3. 一般式(1)で示されるアミン化合物が、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、又はジプロピレントリアミンをN−メチル化した化合物であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポリウレタン製造用触媒。
  4. ポリオールと有機ポリイソシアネートとを、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の触媒の存在下で反応させることを特徴とするポリウレタン樹脂の製造方法。
  5. ポリオールと有機ポリイソシアネートとを、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の触媒の存在下、発泡剤として、プロパン、ブタン、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、塩化メチレン、ジクロロモノフルオロエタン(HCFC−141b)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)からなる群より選択される低沸点有機化合物及び/又は水を用いて反応させることを特徴とするポリウレタンフォームの製造方法。
  6. ポリウレタンフォームがスプレー式に混合吐出されて成形されるスプレー式硬質ポリウレタンフォームであることを特徴とする請求項5に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
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