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JP4866830B2 - 自動車用電子装置 - Google Patents

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JP4866830B2
JP4866830B2 JP2007291758A JP2007291758A JP4866830B2 JP 4866830 B2 JP4866830 B2 JP 4866830B2 JP 2007291758 A JP2007291758 A JP 2007291758A JP 2007291758 A JP2007291758 A JP 2007291758A JP 4866830 B2 JP4866830 B2 JP 4866830B2
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Description

本発明は、自動車用電子装置に係り、特に、自動車の内燃機関を制御するに用いるに好適な自動車用電子装置に関する。
従来より、自動車用電子装置は、筐体の中に、電子部品を実装した基板を収納し、筐体に固定されたコネクタにより外部との電気的に接続する構成となっている。ここで、電子部品の防水性の観点から、防水構造をとることが一般的である。防水構造は、コネクタの外周と筐体の内周の間の隙間に液体の防水用接着剤を塗布し、硬化させるものが一般的である。
自動車用電子装置は、エンジンや車体にボルトにより固定される。自動車用電子装置を外部のセンサやアクチュエータと接続するために、センサやアクチュエータに接続されたケーブルの端部に取り付けられた雌コネクタを、自動車用電子装置の雄コネクタに接続する。ここで、雄コネクタに、雌コネクタを取り付ける際に、大きなこじるような外力が印加される。この外力により、防水構造の接着部位に引き剥がすような荷重が加わり、防水性を損なう現象が発生する。
そこで、この接着部位(シール部位)の筐体側に突起を設け、外力が加えられた時に、この突起の先端がコネクタに接触してストッパとして作用し、筐体の大きな変形を防止し、シール部位に大きな応力が掛からないようにした構造が知られている(例えば、特許文献1の段落番号<0029>参照)。
特開2006−100252号公報
しかしながら、特許文献1記載のものでは、図4や図5に示されるように、応力緩和のための突起は、接着部位(シール部位)に設けられている。突起の先端は、コネクタの表面に接触しており、突起の先端とコネクタの間は接着材によっては接着されてないか、接着されているとしても接着面積は僅かなものである。したがって、シール部に大きな応力が掛かると、突起の先端を支点として、筐体とコネクタの相対位置が変化するが、その際、突起の先端とコネクタの間から界面剥離が発生し、繰り返し応力が加わることで、剥離部の面積が徐々に増加し、シール部における防水性が低下する恐れがある。
ここで、自動車用電子装置としては、内燃機関を制御するエンジンコントロールユニットや、電気自動車やハイブリッド自動車のモータを制御するモータコントロールユニットや、変速機を制御する変速機コントロールユニットなど種々のものがある。この中で、内燃機関を制御するエンジンコントロールユニットは、他の近トールユニットに比べて、センサからの入力信号が多く、また、アクチュエータに対する出力信号も多く、入出力信号線の数は、120以上ある。なお、他のコントロールユニットでは、50〜80程度である。入出力信号線の数が増えると、コネクタのピン数も増加し、結果として、コネクタの幅も、また、コネクタを固定する位置における筐体の幅も広くなる。そのため、雄雌コネクタの接続時にこじるような外力が加わった場合の、筐体の変形量が大きいため、特に、防水が低下しやすいものである。
本発明の目的は、防水性の向上した自動車用電子装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ケースと、該ケースの内側に固定される基板と、前記ケースに固定されて筐体を構成するカバーと、前記基板に形成された配線に接続されるリード端子を有するとともに、前記筐体の開口部に位置づけられるコネクタとを有し、前記コネクタの外周部と前記ケースの内周部との間、及び前記コネクタの外周部と前記カバーの内周部との間を接着剤により接着固定した自動車用電子装置であって、前記接着剤により接着部とは異なる位置において前記ケースに設けられ、前記ケースの内周側から前記コネクタの外周部に向けて突出した突起部を備え、前記突起部は、その中央に凹部が形成され、矩形状若しくは輪状に突出しており、前記凹部の内部に、接着剤が充填されるようにしたものである。
かかる構成により、自動車用電子装置における防水性を向上し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記突起部は、前記接着剤による接着部の位置よりも、前記電子装置の内側よりの位置に設けられるものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記突起部の先端と前記コネクタの外周部とを第2の接着剤により接着固定したものである。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記突起部の先端と前記コネクタの外周部との間に隙間を設けるようにしたものである。
(5)上記(3)において、好ましくは、前記第2の接着剤の塗布部の近傍であって、前記コネクタに設けられた前記第2の接着剤の受け面を備えるようにしたものである。
)上記()において、好ましくは、前記コネクタに形成され、前記突起部の前記凹部の位置で突出する突起部を備えるようにしたものである。
)上記()において、好ましくは、前記突起部の先端と前記コネクタの外周部との間に第1の隙間を設けられ、前記コネクタの突起部の側面と前記ケースの突起部の側面との間に第2の隙間が設けられ、前記第1の隙間は、前記第2の隙間よりも小さくしたものである。
)上記(1)において、好ましくは、前記接着剤により接着部とは異なる位置において前記カバーに設けられ、前記カバーの内周側から前記コネクタの外周部に向けて突出した突起部を備えるようにしたものである。
本発明によれば、自動車用電子装置における防水性を向上することができる。
以下、図1〜図4を用いて、参考例による自動車用電子装置の構成について説明する。
最初に、図1及び図2を用いて、参考例による自動車用電子装置の全体構成について説明する。
図1は、参考例による自動車用電子装置の構成を示す断面図である。図2は、図1のA−A’断面図である。
図1において、基板1の表面には、配線がパターン状に形成されている。基板1の配線には、電子部品11がハンダ接続される。電子部品11としては、アクチュエータ等を電気的に制御するためのマイクロプロセッサや、ROMやRAM等のメモリや、入力用や出力用のインターフェースICや、抵抗,コンデンサ,コイル等の電気部品がある。
コネクタ2は、複数のリード端子26を備えている。リード端子26は、L字状に折り曲げられた直径1mm程度のアルミ線からなる。リード端子26は、樹脂製のコネクタ2にインサートモールドにより保持されている。コネクタ2の図示の左側の内部には、凹部が形成されている。この凹部内にリード端子26の一方の端部が突出して雄コネクタを形成している。リード端子26の本数は、内燃機関を制御するエンジンコントロールユニットの場合、120本以上となる。リード端子26の他方の端部は、ハンダ4により、基板1の配線に接続されている。コネクタ2を介して、基板1の上の電子部品11は、外部と接続可能となる。
基板1は、ネジ5A,5Bにより、ケース3に固定されている。ケース3は、その外側に、放熱用の複数のフィン32が一体形成されたアルミダイキャスト製である。基板1は、長方形状であり、その4隅を4本のネジにより固定している。従って、図示の例では、ネジ5A,5Bのみが図示されているが、紙面の奥方向で、さらに、2カ所でネジが使用されている。
ケース3の内側には、モジュール化された電子部品12がネジ5C,5Dにより固定されている。大型のコンデンサやコイルを基板1の上部に実装すると、電子装置が大型化する。そこで、モジュール化された電子部品12とは、大型の複数のコンデンサやコイルを、樹脂でパッケージングすることで、取り扱いをしやくしたものである。電子部品12の上面(ケース3と接続される面とは反対の面;図示状態では下側に位置する面)には、基板1の配線との接続用の複数の端子21が設けられている。一方では、基板1には、電子部品12の端子を貫通可能な孔が形成されている。電子部品12がネジ5C,5Dによりケース3に固定された後、予め、コネクタ2のリード端子26が基板1の配線にハンダ接続された状態の基板1をケース3の内部に配置し、電子部品12の端子を基板1の貫通孔に挿入することで、基板1の位置精度を確保する。その後、基板1は、ネジ5A,5Bにより、ケース3に固定される。さらに、電子部品12の端子が、基板1の配線にハンダ接続される。
基板1がケース3の内部に組み付けられた後、基板1を覆うように、カバー6がネジ5Eによりケース3に固定される。カバー6は、ステンレス板を曲げ加工したものである。ケース3とカバー6により、コネクタ2の装着部が開口した筐体が形成される。
ケース3の外周には、電子装置本体を、エンジンや車体に固定する際に用いされるボルト孔(図示せず)が設けられている。これらの孔を用いて、ケース3を含む電子装置本体が、エンジンや車体に固定される。
コネクタ2の外周部と、ケース3のコネクタの外周部と対向する内面との間には隙間が形成されている。また、コネクタ3の外周部と、カバー6のコネクタの外周部と対向する内面との間には隙間が形成されている。これらの隙間の内は、ケース3の端部における隙間及びカバー6の端部における隙間は、防水用接着剤7Aにより接着されている。防水用接着剤7Aは、電子部品11が配置されるケース3とカバー6によって形成される内部空間(電子装置の内部空間)の、防水性、防塵性及び防錆能力を確保するため用いられる。防水用接着剤7Aは、シリコン系の常温硬化性若しくは熱硬化性樹脂であり、また、硬化後においても、弾力性を有する樹脂である。弾力性を有することで、コネクタ2に多少の外力が加わり、コネクタ2の外周部と、ケース3のコネクタの外周部と対向する内面の間の隙間の高さや、コネクタ3の外周部と、カバー6のコネクタの外周部と対向する内面の間の隙間の高さが変わった場合でも、防水用接着剤7Aが変形することで、防水性、防塵性及び防錆能力を確保できる。
さらに、本においては、ケース3の内面側であって、コネクタ2の外周部と対向する面であり、かつ、防水用接着剤7Aによるケース3とコネクタ2との接着部とは異なる位置で、この接着部よりも電子装置の内部側の位置に、突起部31を設けている。突起部31は、ケース3と一体的にアルミダイキャストにより形成されている。
突起部31は、図1の奥行き方向に1個以上設けられている。図2に示す例では、2個の突起部31A1,31A2が設けられている。
突起部31と、この突起部31に対向する位置におけるコネクタ2の外周部との間には、隙間22が設けられている。コネクタ2の外周部と、ケース3のコネクタの外周部と対向する内面との間には隙間,要するに、防水用接着剤7Aにより接着される部分の隙間よりも、隙間22の高さH1は小さくしている。例えば、防水用接着剤7Aにより接着される部分の隙間の高さを1.0mmとすると、隙間22の高さH1は、0.2mm程度としている。さらに、突起部31とコネクタ2の外周部の間の隙間は、接着剤7Bにより接着固定されている。
接着剤7Bは、シリコン系の常温硬化性若しくは熱硬化性樹脂である。接着剤7Bは、突起部31の先端をコネクタ2の外周に固定するものであればよく、そのため、硬化後において、弾力性を有する樹脂である必要性はない。接着剤7Bが無い場合、突起部31と、この突起部31に対向する位置におけるコネクタ2の外周部との間には、隙間22が存在する。ここで、電子装置がエンジンや車体に取り付けられているため、エンジンや車体の振動が電子装置に伝達される。例えば、ケース3が振動すると、突起部31の先端がコネクタ2に衝突を繰り返し、コネクタ2の外周の摩耗が発生する。しかしながら、接着剤7Bにより突起部31とコネクタ2を固定すると、ケース3とコネクタ2は共に振動するため、前述の摩耗が生じなくなるものである。したがって、接着剤7Bとして、防水用接着剤7Aとは異なる種類の接着剤を用いることができる。但し、接着剤7Bと、防水用接着剤7Aとは異なる種類の接着剤を用いた場合、それぞれの塗布工程が必要となるのに対して、同じ接着剤を用いれば、1回の工程で2カ所に同時に塗布することも可能であるので、製造工程を考慮すれば、接着剤7Bとして、防水用接着剤7Aと同じ種類の接着剤を用いることもできる。
また、カバー6の内面側であって、コネクタ2の外周部と対向する面であり、かつ、防水用接着剤7Aによるカバー6とコネクタ2との接着部とは異なる位置で、この接着部よりも電子装置の内部側の位置に、突起部61を設けている。突起部61は、カバー6と一体的にカバー6の曲げ加工により形成されている。突起部61と、この突起部61に対向する位置におけるコネクタ2の外周部との間には、隙間が設けられている。さらに、突起部61とコネクタ2の外周部の間の隙間は、接着剤7Cにより接着固定されている。接着剤7Cは、接着剤7Bと同じ種類のものであり、突起部61の先端をコネクタ2の外周に固定するものである。突起部61は、図1の奥行き方向に1個以上設けられている。図2に示す例では、2個の突起部61A1,61A2が設けられている。
また、コネクタ2には、ひさし部27が一体的に設けられている。突起部31に塗布された接着剤7Bが押出されると、リード端子26や基板1に付着する恐れがある。このような場合でも、押し出された接着剤は、ひさし部27で受けることで、リード端子26や基板1に付着するのを防止できる。
次に、突起部31,61の作用について説明する。
第1に、突起部31,61を設けることで、コネクタ2に応力が加わった場合でも、突起部31の先端がコネクタ2の外周に接触してストッパとして作用し、筐体の大きな変形を防止し、防水用接着剤7Aに大きな応力が掛からないようにでき、防水性の劣化を防止できる。すなわち、コネクタ2のリード端子26は、基板1にハンダ4により接続され、基板1は、ネジ5A,5Bにより固定される。コネクタ2に外力が作用した場合、コネクタ2に近いネジ5Aを支点として、コネクタ2は可動可能である。ここで、可動範囲は、突起部31,61によって規制されるため、防水用接着剤7Aによる接着部における変形量を規制できるため、防水用接着剤7Aに大きな応力が掛からないようにでき、防水性の劣化を防止できる。
第2に、突起部31,61は、それぞれ、防水用接着剤7Aによるケース3とコネクタ2との接着部やカバー6とコネクタ2との接着部とは異なる位置に設けられている。従来技術で述べたように、特許文献1のように、接着部に突起部を設けると、接着部に応力が掛かると、突起部の先端を支点として、筐体とコネクタの相対位置が変化し、界面剥離により、シール部における防水性が低下する恐れがある。
それに対して、防水用接着剤7Aによるカバー6とコネクタ2との接着部とは異なる位置に設けることで、接着部に応力が掛かった場合も、シール部における防水性が低下することがないものである。
第3に、突起部31,61は、それぞれ、防水用接着剤7Aによるカバー6とコネクタ2との接着部よりも電子装置の内部側の位置に設けられている。コネクタ2のリード端子26は、基板1にハンダ4により接続されている。したがって、コネクタ2は、リード端子26の端部において、基板1に固定された構造となっている。リード端子26は、その中央部付近において、例えば、90度折り曲げ加工されている。ここで、この折り曲げ角が例えば90度よりずれると、基板1の面に対して、コネクタ2が多少傾いた状態で取り付けられることになる。また、リード端子26の端部を基板1にハンダ接続する時、基板1の平面に対して、リード端子26が直角に固定される場合において、リード端子26が基板1の平面に対する角度が90度よりもずれた場合でも、基板1の面に対して、コネクタ2が多少傾いた状態で取り付けられることになる。このような場合、コネクタ2の上面は突起部31と係合し、または、コネクタ2の下面が突起部61と係合するため、コネクタ2の位置は、突起部31と突起部61の間に規制される。その結果、コネクタ2は、ケース3とカバー6の間に位置決めされる。すなわち、防水用接着剤7Aが塗布される,コネクタ2の外周部と、ケース3のコネクタの外周部と対向する内面との間には隙間、及び、コネクタ3の外周部と、カバー6のコネクタの外周部と対向する内面との間には隙間が、所定寸法よりも狭くなるのを防止でき、防水用接着剤7Aの厚さを所定寸法以上にできるため、接着強度を確保することができ、防水性を向上できる。
ここで、図3及び図4を用いて、参考例による自動車用電子装置のケース3に設ける突起部31の他の例について説明する。
図3及び図4は、参考例による自動車用電子装置のケース3に設ける突起部31の他の構成を示す断面図である。図3,図4は、図1のA−A’位置における断面形状を示している。
図3に示す例では、図1に示した突起部31は、図1の奥行き方向において、図3に示すように、3個の突起部31B1,31B2,31B3からなる。また、図1に示した突起部61は、図1の奥行き方向において、図3に示すように、3個の突起部61B1,61B2,61B3からなる。
また、図4に示す例では、図1に示した突起部31は、図1の奥行き方向において、図4に示すように、1個の突起部31Cからなるが、図1における奥行き方向の長さを、図2や図3に示した例よりも、長くしている。また、図1に示した突起部61は、図1の奥行き方向において、図4に示すように、1個の突起部61Cからなるが、図1における奥行き方向の長さを、図2や図3に示した例よりも、長くしている。
以上説明したように、本によれば、突起部を、ケースとコネクタとの接着部やカバーとコネクタとの接着部とは異なる位置に設けることで、防水性を向上できるものである。
次に、図5〜図7を用いて、本発明の一実施形態による自動車用電子装置の構成について説明する。
図5は、本発明の一実施形態による自動車用電子装置の構成を示す断面図である。図6は、図5の要部拡大断面図である。図7は、図5の要部拡大平面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。また、図5〜図7において同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、ケース3に設けられる突起部31Dの構成が、図1に示した突起部31とは異なり、また、コネクタ2に突起部29が設けられているものである。また、図1に示したカバー6に設けられた突起部61は備えていないものである。
ケース3に設けられる突起部31Dは、図7(A)に示すように、矩形状に突出しており、その中央に凹部が形成される。コネクタ2の上面には、突起部31Dの凹部の位置に突出するように、突起部29が設けられている。突起部29は、コネクタ2と一体成型される。
図1において、前述したように、基板1は電子部品12に合わせる形で組み付けられているために、寸法ばらつきを吸収する必要がある。そこで、コネクタ2の突起部29は、この寸法ばらつきを吸収するための、クリアランス24を有している。
一方、図1において前述したように、突起部31Dと、この突起部31Dに対向する位置におけるコネクタ2の外周部との間には、隙間22が設けられている。隙間22の高さH1は、クリアランス24の幅L1よりも小さくしている。例えば、隙間22の高さH1が0.2mmの場合、クリアランス24の幅L1は、1mm程度である。
ケース3の突起部31D及びコネクタ2の突起部29は、防水用接着剤7が塗布される位置とは異なる位置に設けられている。また、ケース3の突起部31D及びコネクタ2の突起部29は、防水用接着剤7が塗布される位置とは異なる位置よりも、電子装置の内側に設けられている。
また、長方形状の突起部31Dの内側の凹部には、接着剤7Bが充填されている。突起部31Dの先端とコネクタ2の外周面との間も接着剤7Bにより接着されている。したがって、長方形状の突起部31Dの内側の凹部の接着剤7Bは、略閉空間に充填されていることにある。
次に、図6を用いて、ケース3の突起部31D及びコネクタ2の突起部29の作用について説明する。
図5に示した電子装置は、エンジンや車体に固定される。コネクタ2は、雄コネクタである。一方、センサやアクチュエータはケーブルに接続され、ケーブルの端部に雌コネクタが接続されている。そして、コネクタ2に対して、雌コネクタを挿入し、外力を加えて、コネクタ同士を接続する。
コネクタ2に印加された外力F1は、突起部29に伝達される。この際、略閉空間に充填された防水用接着剤7Bを押すことになるが、防水用接着剤7Aは略閉空間に充填されているため、押された際に変形するスペースがほとんどなく、高い弾性率を発生することになる。そして、外力F1に対向する反力F2が発生する。この反力F2により、突起部29が押された方向にずれようとするのを防止することができる。したがって、防水用接着剤7Aに作用する応力も緩和できるため、防水性が劣化することを防止できる。
コネクタ2に雌コネクタを接続する時に、コネクタ2に作用する外力の方向は、必ずしも、図6に示した方向ばかりに作用するものではない。例えば、コネクタ2に対してこじるような外力が作用する場合もある。そのような場合でも、そのこじるような外力は、図6の外力F1の方向の分力を有するため、全体としてコネクタに作用する外力の内、外力F1の方向に力に対しては、前述したように、同様な反力F2が発生して、効果を発揮するものである。
次に、図7を用いて、突起部31Dと突起部29の形状について説明する。図7(A)に示す例では、コネクタ2に受ける外力に対し、受け面を確保できるように四角状をしている。図7(B)に示す例では、外力の横方向に対しても強くなるようにコの字状の突起部29Aになっている。図7(C)に示す例では、図7(B)と同様に横方向を考慮されたH状の突起部29Bとなっている。図7(D)に示す例では、通常の丸形状の突起部29Cの場合を示している。このような例に示すように生産性やかかる外力に応じた形状を選定する。
図7に示した突起部31Dと突起部29との組合せは、図2に示したように、図5の紙面の奥行き方向に2個設けることもできるし、図3に示したように、3個設けることもできる。また、図4に示したように、長いものを1個として、衝立状にすることもできる。
なお、図5に示した例では、カバー6とコネクタ2の間に突起部を備えていないが、図1に示した突起部61を備えるようにしてもよいものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、突起部を、ケースとコネクタとの接着部やカバーとコネクタとの接着部とは異なる位置に設けることで、防水性を向上できるものである。
また、突起部に凹部を設け、この凹部に他の突起部を組み合わせて、凹部空間を接着剤で充填することで、防水用接着剤の部分にかかる応力を緩和することができ、防水性を向上できる。
次に、図8を用いて、本発明の他の実施形態による自動車用電子装置の構成について説明する。
図8は、本発明の他の実施形態による自動車用電子装置の要部構成を示す断面図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した構成とは、突起部31Eの構成が異なっている。すなわち、突起部31Eは、図5や図7に示した突起部31Dと同様に、長方形状の突起部であり、その内側に凹部を備えている。
これにより、接着剤7Bの塗布作業性を考慮した際、囲みがあるため接着剤の塗布が容易にできる。また、コネクタ2が組みつけられた際に略閉空間が構成されるので、体積的な逃げが少ない際の弾性体の特性を利用できるため 外力印加に対する反力を得られるものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、突起部を、ケースとコネクタとの接着部やカバーとコネクタとの接着部とは異なる位置に設けることで、防水性を向上できるものである。
参考例による自動車用電子装置の構成を示す断面図である。 図1のA−A’断面図である。 参考例による自動車用電子装置のケース3に設ける突起部31の他の構成を示す断面図である。 参考例による自動車用電子装置のケース3に設ける突起部31の他の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態による自動車用電子装置の構成を示す断面図である。 図5の要部拡大断面図である。 図5の要部拡大平面図である。 本発明の他の実施形態による自動車用電子装置の要部構成を示す断面図である。
符号の説明
1…基板
11…電子部品
12…モジュール化された電子部品
121…電子部品の端子
122…電子部品のガイドピン
2…コネクタ
22…隙間
24…基板平面方向のクリアランス
26…端子
27…受け面
3…ケース
31…突起部
32…放熱フィン
4…ハンダ
5…止めネジ
6…カバー
61…突起部
7A…防水用接着剤
7B,7C…接着剤

Claims (8)

  1. ケースと、該ケースの内側に固定される基板と、前記ケースに固定されて筐体を構成するカバーと、前記基板に形成された配線に接続されるリード端子を有するとともに、前記筐体の開口部に位置づけられるコネクタとを有し、
    前記コネクタの外周部と前記ケースの内周部との間、及び前記コネクタの外周部と前記カバーの内周部との間を接着剤により接着固定した自動車用電子装置であって、
    前記接着剤による接着部とは異なる位置において前記ケースに設けられ、前記ケースの内周側から前記コネクタの外周部に向けて突出した突起部を備え、
    前記突起部は、その中央に凹部が形成され、矩形状若しくは輪状に突出しており、
    前記凹部の内部に、接着剤が充填されることを特徴とする自動車用電子装置。
  2. 請求項1記載の自動車用電子装置において、
    前記突起部は、前記接着剤による接着部の位置よりも、前記電子装置の内側よりの位置に設けられることを特徴とする自動車用電子装置。
  3. 請求項1記載の自動車用電子装置において、
    前記突起部の先端と前記コネクタの外周部とを第2の接着剤により接着固定したことを特徴とする自動車用電子装置。
  4. 請求項3記載の自動車用電子装置において、
    前記突起部の先端と前記コネクタの外周部との間に隙間を設けることを特徴とする自動車用電子装置。
  5. 請求項3記載の自動車用電子装置において、
    前記第2の接着剤の塗布部の近傍であって、前記コネクタに設けられた前記第2の接着剤の受け面を備えることを特徴とする自動車用電子装置。
  6. 請求項記載の自動車用電子装置において、
    前記コネクタに形成され、前記突起部の前記凹部の位置で突出する突起部を備えることを特徴とする自動車用電子装置。
  7. 請求項記載の自動車用電子装置において、
    前記突起部の先端と前記コネクタの外周部との間に第1の隙間を設けられ、
    前記コネクタの突起部の側面と前記ケースの突起部の側面との間に第2の隙間が設けられ、
    前記第1の隙間は、前記第2の隙間よりも小さいことを特徴とする自動車用電子装置。
  8. 請求項1記載の自動車用電子装置において、
    前記接着剤により接着部とは異なる位置において前記カバーに設けられ、前記カバーの内周側から前記コネクタの外周部に向けて突出した突起部を備えることを特徴とする自動車用電子装置。
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