JP4864801B2 - 壁パネルの連結構造 - Google Patents
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Description
このパネル工法に用いられる壁パネルは、縦芯材と横芯材とが矩形枠状に組み立てられるとともに、この矩形枠の内部に補強芯材が縦横に組まれて枠体とされ、さらに、この枠体内にグラスウール等の断熱材が充填された状態で枠体の表裏両面に合板等の面材が貼着されたものである。
ところが、面材に対して開口部を形成した際は、連結ボルト締め付け後、パネル自体の強度を維持するために開口部を塞いだり、開口部付近を補強したり等の手間がかかる場合があるため、このような手間を省略したい要望があった。しかしながら、手間を省略するために、従来のような開口部を形成せずに連結ボルトの締め付けを行おうとしても、締め付けしにくく、上階壁パネルと下階壁パネルとを強固に連結できない場合がある。
これら下階壁パネル10、胴差パネル20および上階壁パネル30は、それぞれ四角形状に形成された板材11,21,31と、この板材11,21,31の両面の少なくとも周縁部に取り付けられ、縦横の框材12a,12b,13a,13b、22a,22b,23a,23b、32a,32b,33a,33bを四角枠状に組み立てた枠体12,13、22,23、32,33とを有しており、
前記下階壁パネル10および胴差パネル20の上下に隣り合う横框材13b,23b同士と、前記胴差パネル20および上階壁パネル30の上下に隣り合う横框材23b,33b同士とは、これら上下に隣り合う横框材13b,23b、23b,33b同士を連結する連結手段によって、それぞれ連結されていることを特徴とする。
また、前記板材11,21,31の両面に枠体12,13、22,23、32,33が取り付けられてなるので、従来に比して、使用する板材の量を2枚から1枚に減らすことができ、コストを削減することができる。
前記下階壁パネル10、胴差パネル20および上階壁パネル30を構成する各板材11,21,31の一面側に取り付けられた枠体12,22,32の横框材12b,22b,32bの厚さ寸法は、前記縦框材12a,22a,32aよりも薄く形成されるとともに、前記各板材11,21,31の一面側を覆うための外装材44が、前記縦框材12a,22a,32a間にそれぞれ架設されていることを特徴とする。
すなわち、複数階を有する住宅等の建物を構築した際に、上下階にわたって前記各板材11,21,31の一面側に取り付けられた枠体12,22,32の内部と外部とを連通する通気層として利用することが可能となるので、この通気層内を常に外部からの空気が通過することになり、例えば隣接する外装材44の側端部間から雨水が浸入したとしても、通気層内を通過する空気によって雨水に濡れた部分を確実に乾燥させることができる。
前記縦框材12a,22a,32aの表面に、予め防水材44aが貼設されており、この防水材44aを介して前記外装材44の側端部が固定されていることを特徴とする。
前記下階壁パネル10、胴差パネル20および上階壁パネル30を構成する各板材11,21,31の両面側に取り付けられた枠体12,13、22,23、32,33のうち、少なくとも一方の枠体12,22,32(13,23,33)の内部には断熱材46(47)が設けられており、
前記各板材11,21,31の一面側の枠体12,22,32の内部に設けられる断熱材46の厚さ寸法は、前記各板材11,21,31の一面側に取り付けられた枠体12,22,32の横框材12a,22a,32aと略同様の厚さ寸法となっていることを特徴とする。
前記下階壁パネル10および上階壁パネル30を構成する各板材11,31の両面側に取り付けられた枠体12,13、32,33の内部には、それぞれ前記縦框材12a,13a、32a,33aと平行する縦棧材12c,13c、32c,33cが、対向する横框材12b,13b、32b,33b間に配置されるとともに、前記横框材12b,13b、32b,33bと平行する横棧材12d,13d、32d,33dが、前記縦棧材12c,13c、32c,33cと直交するようにして、対向する縦框材12a,13a、32a,33a間に配置されており、
前記各板材11,31の一面側に取り付けられた枠体12,32の縦棧材12c,32cの厚さ寸法は、前記各板材11,31の一面側に取り付けられた枠体12,32の縦框材12a,32aと略同様の厚さ寸法となっており、前記各板材11,31の一面側に取り付けられた枠体12,32の横棧材12d,32dの厚さ寸法は、前記各板材11,31の一面側に取り付けられた枠体12,32の横框材12b,32bと略同様の厚さ寸法となっていることを特徴とする。
また、板材の両面に枠体が取り付けられてなるので、従来に比して、使用する板材の量を2枚から1枚に減らすことができ、コストを削減することができる。
すなわち、前記下階壁パネル10および胴差パネル20の上下に隣り合う横框材13b,23b同士と、前記胴差パネル20および上階壁パネル30の上下に隣り合う横框材23b,33b同士は、前記第1および第2連結ボルト41,43を締め付けることによって強固に連結される。
なお、前記下階壁パネル10、胴差パネル20および上階壁パネル30を構成する各板材11,21,31の一面側に取り付けられた枠体12,22,32の縦横の框材12a,12b、22a,22b、32a,32bは、図1〜図3に示すように、他面側に取り付けられた枠体13,23,33の縦横の框材13a,13b、23a,23b、33a,33bよりも、その厚さ寸法が短く形成されている。
さらに、この下階壁パネル10は、図1および図3に示すように、基礎15から突出するアンカーボルト15aを挿通させるための孔を有するアンカーボルト挿通部14を適宜備えている。
さらに、この胴差パネル20の屋内側表面には、図3および図4に示すように、床梁受け金具24aが固定されており、この床梁受け金具24aによって前記床梁24が、胴差パネル20の屋内側表面に取り付けられることとなる。
つまり、前記縦棧材12c,13c、32c,33cおよび横棧材12d,13d、32d,33dによって前記各枠体12,13、32,33の補強を行うことが可能となり、前記下階壁パネル10および上階壁パネル30自体の強度を向上させることができる。
なお、前記胴差パネル20にも縦棧材22c,23cが複数設けられており、この縦棧材22c,23cは、前記縦框材22a,23aと平行し、対向する横框材22b,23b間に配置されている。
したがって、前記各板材11,21,31の一面側の表面と外装材44の裏面との間に、前記縦框材12a,22a,32aの長さ方向に沿う隙間を形成することができる。
また、前記縦框材12a,22a,32aと平行する各縦棧材12c,22c,32cの表面にも、前記防水材44aが貼設されている。
なお、この防水材44aは、例えばブチルゴム等のような液体不透過性や耐候性、耐熱性等に優れる素材からなるが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、前記各板材11,21,31の両面側に取り付けられた枠体12,13、22,23、32,33の内部は、前記断熱材46,47を設けるだけでなく、例えばパイプスペースとして使用したり、棚を複数取り付けて収納スペースとすることも可能となっている。
これによって、前記各板材11,31の一面側の表面と外装材44の裏面との間に形成された通気層を確保しつつ、上述のように前記縦棧材12c,32cおよび横棧材12d,32dによって前記各枠体12,32の補強を行うことができる。
この時、前記一方の縦框材12aの突出寸法は、前記他方の縦框材12aの引込み寸法と略等しい寸法となっており、前記一方の縦框材12aが突出する分だけ、他方の縦框材12aが引込んだ形態となっている。これにより、壁パネル同士を隣接させて接合する際に、突出している一方の壁パネルの一方の縦框材12aと、引込んでいる他方の壁パネルの他方の縦框材12aとの位置を正確に合わせることができるようになっている。
まず、図1に示すように、前記下階壁パネル10を、この下階壁パネル10のアンカーボルト挿通部14に、基礎15から突出するアンカーボルト15aを挿通させるようにして、基礎15上に設置する。
その後、前記上階壁パネル30の上端部には屋根パネル34が設けられ、前記胴差パネル20の屋内側表面には床梁24が設けられることとなる。
この時、下階壁パネル10、胴差パネル20および上階壁パネル30同士の連結作業を妨げないように、前記石膏ボード45は、連結作業を行う部分を露出させた状態にして取り付けておくことが好ましい。
そして、前記板材11に対して、剪断方向や捻れ方向などに大きな変形力が加わった場合、この板材11は様々な方向に向かって変形しようとする。
すなわち、例えば前記板材11の一面側が外側に向くように位置し、他面側が内側に向くように位置するようにして、前記板材11が側面視くの字に変形する場合、前記板材11の一面側に取り付けられた双方の縦框材12aも、前記板材11の一面側と同様の方向に変形しようとし、前記板材11の他面側に取り付けられた双方の縦框材13aも、前記板材11の他面側と同様の方向に変形しようとする力が働く。
また、例えば板材11が、捻れるように変形しようとしても、前記板材11両面の縦横の框材12a,12b,13a,13bからなる枠体12,13全体で変形を抑制することができるようになっている。
また、前記各板材11,21,31の両面に枠体12,13、22,23、32,33が取り付けられてなるので、従来に比して、使用する板材の量を2枚から1枚に減らすことができ、コストを削減することができる。
11 板材
13b 横框材
20 胴差パネル
21 板材
23b 横框材
30 上階壁パネル
31 板材
33b 横框材
Claims (5)
- 下階壁パネルの上面に、屋内側表面に上階の床梁が取り付けられる胴差パネルが設置されるとともに、この胴差パネルの上面に上階壁パネルが立設されており、
これら下階壁パネル、胴差パネルおよび上階壁パネルは、それぞれ四角形状に形成された板材と、この板材の両面の少なくとも周縁部に取り付けられ、縦横の框材を四角枠状に組み立てた枠体とを有しており、
前記下階壁パネルおよび胴差パネルの上下に隣り合う横框材同士と、前記胴差パネルおよび上階壁パネルの上下に隣り合う横框材同士とは、これら上下に隣り合う横框材同士を連結する連結手段によって、それぞれ連結されていることを特徴とする壁パネルの連結構造。 - 請求項1に記載の壁パネルの連結構造において、
前記下階壁パネル、胴差パネルおよび上階壁パネルを構成する各板材の一面側に取り付けられた枠体の横框材の厚さ寸法は、前記縦框材よりも薄く形成されるとともに、前記各板材の一面側を覆うための外装材が、前記縦框材間にそれぞれ架設されていることを特徴とする壁パネルの連結構造。 - 請求項2に記載の壁パネルの連結構造において、
前記縦框材の表面に、予め防水材が貼設されており、この防水材を介して前記外装材の側端部が固定されていることを特徴とする壁パネルの連結構造。 - 請求項2または3に記載の壁パネルの連結構造において、
前記下階壁パネル、胴差パネルおよび上階壁パネルを構成する各板材の両面側に取り付けられた枠体のうち、少なくとも一方の枠体の内部には断熱材が設けられており、
前記各板材の一面側の枠体の内部に設けられる断熱材の厚さ寸法は、前記各板材の一面側に取り付けられた枠体の横框材と略同様の厚さ寸法となっていることを特徴とする壁パネルの連結構造。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載の壁パネルの連結構造において、
前記下階壁パネルおよび上階壁パネルを構成する各板材の両面側に取り付けられた枠体の内部には、それぞれ前記縦框材と平行する縦棧材が、対向する横框材間に配置されるとともに、前記横框材と平行する横棧材が、前記縦棧材と直交するようにして、対向する縦框材間に配置されており、
前記各板材の一面側に取り付けられた枠体の縦棧材の厚さ寸法は、前記各板材の一面側に取り付けられた枠体の縦框材と略同様の厚さ寸法となっており、前記各板材の一面側に取り付けられた枠体の横棧材の厚さ寸法は、前記各板材の一面側に取り付けられた枠体の横框材と略同様の厚さ寸法となっていることを特徴とする壁パネルの連結構造。
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