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JP4861405B2 - 一点の家具のキャビネットにおける変位する家具の部分のための入子式ガイド - Google Patents

一点の家具のキャビネットにおける変位する家具の部分のための入子式ガイド Download PDF

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Description

本発明は、一点の家具のキャビネットに変位可能に配置された引出し又は引抜き部分その他の家具の部分のために用いられる入子式ガイドに関し、家具の部分に固定されてなるラッチ要素を介して家具の部分に係止される摺動レールと、一点の家具における本体に固定される案内レールと、案内レールと摺動レールとの間に介在し、レールが延びる長さを増加させる任意的要素である中央レールとを備えてなる上記入子式ガイドに関する。
一般的なタイプの入子式レールは、それ自体知られており、多数の実施形態において具体化されている。
また、一点の家具のキャビネットに変位可能に配置された家具の部分を摺動レールに結合し、家具の部分を摺動レールの前端領域において摺動レールに対して固定し、より正確には、軸線方向及び軸線方向を横切る方向に固定することも知られている。
結合は、慣習的に、変位可能な家具の部分が初めて完全に入れられたときに、結合がもたらされるように行われる。
従前に使用されていた構造は、軸線方向の結合が毎回得られることを効率的に確保できないので、家具の部分が初めて引き出されるとき、家具の部分が摺動レールに結合していないならば、家具の部分が摺動レールから完全に分離するリスクが存在する。これは、負傷の著しいリスクにつながる。
本発明の目的は、可動な家具の部分が初めて閉じられ又は挿入されたならば、あらゆる状況の下で、家具の部分の摺動レールへの軸線方向の結合が確保されるような、一般的なタイプの入子式ガイドを構成することである。
本発明の目的を達成するため、摺動レールの前端領域には挿入リミッタが配置され、該挿入リミッタは、摺動レールが完全に挿入されていないとき、案内レール又は中央レールの前端に対して当接し、摺動レールのラッチ凹部に設けたラッチカムに係合してなるラッチ要素によって、その挿入封鎖位置から旋回して外れることができることを特徴とする。
従って、本発明が基づく核になるアイデアは、最終的な挿入位置に達する直前に摺動レールを挿入方向に強制的に封鎖することで、摺動レールと家具の部分との間に結合を確保し、摺動レールと家具の部分との間の結合に続いて、結合をもたらす手段によって、挿入リミッタを挿入封鎖位置から旋回させて外して、再び解放することである。
従って、潜在的な誤動作は排除され、というのは、言い換えれば、家具の部分が初めて完全に挿入されたとき、ユーザはあらゆる場合にこれを認識することができるからである。
本発明のさらに別の特徴は、従属請求項の主題である。
本発明の実施形態について、添付図面に例示し、以下にさらに詳細に説明する。
図1において、参照符号1は入子式ガイドの全体を示していて、この入子式ガイドは、一点の家具のキャビネットに変位可能にガイドされる、引出しなどの家具の部分のためのものである。
この入子式ガイドは、公知のやり方にて、変位可能な家具の部分に結合される摺動レール2と、一点の家具において、指示されたキャビネット3に固定される案内レール4と、レールが延びる長さを増加させるように、摺動レール2と案内レール4との間に配置される中央レール5とを備えている。
図2は、引出しの側部フレーム6を示した概要図であって、該引出しには、全体を参照符号7にて示したラッチ要素が公知のやり方にて固定され、そのために、引出しと入子式ガイド1における摺動レール2との間を結合させる、公知のクリップコネクタが使用されている。
図3の(a)及び(b)は、クリップ手段7aを備えたラッチ要素を示していて、該クリップ手段は、ベアリング及び補強ウェブ6a(図2参照)の領域において側部フレームに固定される。
また、ラッチ要素7は、弾性脚部7c上にラッチノーズ7bを具備していて、ラッチノーズ7bは、後述するやり方にて摺動レールの凹部に係合するように使用され、もって、引出しを摺動レール2に結合する。
また、ラッチ要素7はハンドル7dを有し、該ハンドルは、ラッチノーズ7bを摺動レール2の凹部から外し、もって、必要ならば、結合を解消する。
図4は、ベアリング及び補強ウェブ6a上に組み立てられた、ラッチ要素7を備えた側部フレーム6を示した底面図である。
図5の(a)乃至(c)は、摺動レール2の前端領域を示した様々な斜視図であって、これらのいくつかは断面図になっている。
この摺動レール2には、少なくともひとつの凹部2aが設けられ、該凹部の中には、軸線方向の結合の目的のために、可動な家具の部分と摺動レール2との間において、上述したラッチ要素7のラッチノーズ7bが係合することが、明らかである。
また、図5の(a)乃至(c)から明らかなように、摺動レール2の前端領域には、挿入リミッタ8が設けられ、該挿入リミッタは、摺動レール2に挿入されるストッパ8aを備え、これに固定された形状ばね8bを有している。形状ばね8bは、そのばね力によって、摺動レール2の凹部2aの方向へ絶えず負荷を加えるような、少なくともひとつの横方向の突起部8cを有するように構成されている。
初期位置においては、すなわち、突起部8cが凹部2aの方向へ旋回するときには、摺動レール2の内部に向けられた形状ばね8bの前端8dは、中央レール5に対して変位経路の中にある。
これは、図7aに示すように、挿入リミッタ8の前記前端8dが中央レール5の前端面に当接する程度まで、摺動レール2が、初期には、ただ挿入方向だけに押し込まれることを意味する。ラッチ要素7のラッチノーズ7bが凹部2aに係合したときにのみ、形状ばね8bは図7bに示される位置へと旋回し、すなわち、形状ばね8bにおける前端8dは中央レール5の変位経路から外れる。摺動レール2と併せて、引出し又は任意のその他の所望の家具の部分は、摺動レール2に係止され、一点の家具の本体3の内部に完全に運び入れられる。しかしながら、これと同時に、このことは、摺動レール2が変位可能な家具の部分に結合されることを確保する。
図7bは、摺動レール2と可動な家具の部分との間に結合が達成された直後に得られる状況を示している。図7cは、結合状態に達した後に、摺動レール2が、その最大の挿入位置にまで、一点の家具のキャビネット3内に運び入れられた様子を示している。
図6a及び図6bは、本発明による入子式ガイド1について、例えば、側部フレーム6とこれに固定されたラッチ要素7とを備えた引出し9などの、可動な家具の部分が位置決めされる少し前の様子を示している。図6bは、引出し9が摺動レール2上に配置され終えた様子を示している。
引出し9を一点の家具のキャビネット3に挿入することで、図7a乃至図7cに従った進行段階が生じ、前述したように、摺動レール2と引出し9との間の結合が確保されている場合にのみ、引出し9は、一点の家具のキャビネット9の内部に完全に運び入れることができる。
それにより、一点の家具の取扱いの安全性は著しく増加し、特に、引出し又は異なる家具の部分が一点の家具のキャビネットから完全に引き出される結果による負傷のリスクは防止される。
実施形態が明瞭に示すように、摺動レール2には、例えば、さらに別の凹部2bが設けられ、該凹部の中には、形状ばね8bにおけるさらに別の突起部8eが突出している。これが有用なのは、例えば、図8及び図9に示すように、ラッチ要素7にラッチノーズ7bが設けられ、該ラッチノーズが上述の実施形態とは異なる位置に配置されるか、または、例えば、図9に示すように、2つのラッチノーズ7bが設けられ、すなわち、開示された解決法によって、異なる構成のラッチ要素7を使用できることである。
上の記述は、本発明によるアイデアを具体化するのに、入子式ガイド1に小さな変更と2〜3の追加的な構成要素だけが必要であることを明らかにしている。公知の入子式ガイドの構造的な構成要素の大部分は維持され、必要になることは、挿入リミッタ8を設けて、その作用がラッチ要素7のラッチノーズ7bによって係脱できるように構成することだけである。
本発明による構成が機能するためには、ばね力が必要であり、ばね力を用いてラッチ要素7のラッチノーズ7bは凹部2a又は凹部2bに押し込まれ、かかるばね力は、ラッチノーズ7bに対向する方向に、及びラッチ凹部2a又は凹部2bの方向に、突起部8cを旋回させる形状ばね8bのばね力に比べて強くなっている。
リーフばねは、もちろん、一体的生産のやり方でストッパと統合しても良く、また、例えば、プラスチック材料の部品としても良いことが言及されるべきである。
リーフばねは、ばね付勢を受ける1本アーム又は2本アームの回転可能に取り付けられたレバーに置き換えることも想定できる。
他方において、開示された原理は、矩形の横断面をもった案内レールに制限されず、むしろかかる原理は、あらゆるその他の案内レールに適用することができ、たとえ中空の輪郭の内側の保護された収容ももちろん好都合である。
本発明による入子式ガイドを示した端面図である。 図1の入子式ガイドの摺動レールに結合するためのラッチ要素を備えた引出しフレームを示した底部斜視図である。 (a)と(b)はラッチ要素を示した様々な斜視図である。 図2の矢印IVの方向に見た部分図である。 (a)〜(c)は挿入リミッタを備えた入子式ガイドの摺動レールにおける前端領域を示した様々な斜視図である。 ラッチ要素の領域における引出し及び入子式ガイドを、ある組立位置にて示した垂直断面図である。 ラッチ要素の領域における引出し及び入子式ガイドを、別の組立位置にて示した垂直断面図である。 家具の部分と摺動レールとの間の挿入及び結合動作中の一段階を簡略に示した模式図である。 家具の部分と摺動レールとの間の挿入及び結合動作中の次の段階を簡略に示した模式図である。 家具の部分と摺動レールとの間の挿入及び結合動作中の更に次ぎの段階を簡略に示した模式図である。 図8は、図7cに対応し、本発明のさらに別の実施形態を示している。 図9は、図8に対応し、本発明のさらに別の実施形態を示している。

Claims (9)

  1. 一点の家具のキャビネット(3)に変位可能に配置された引出し(9)又は引抜き部分その他の家具の部分のために用いられる入子式ガイド(1)であって、
    家具の部分に固定されてなるラッチ要素(7)を介して家具の部分に係止される摺動レール(2)と、
    一点の家具における本体に固定される案内レール(4)と、
    案内レール(4)と摺動レール(2)との間に介在し、レールが延びる長さを増加させる中央レール(5)と
    摺動レール(2)の前端領域に配置された挿入リミッタ(8)であって、摺動レール(2)がキャビネット(3)に完全に挿入されていないとき、案内レール(4)又は中央レール(5)の前端に対して当接する当接部分(8d)を有し、摺動レール(2)のラッチ凹部(2a,2b)に係合したラッチ要素(7)によって、挿入リミッタが旋回し、当接部分(8d)を案内レール(4)又は中央レール(5)の前端に対して当接しない位置に移動することが可能である、挿入リミッタと、
    を備えることを特徴とする入子式ガイド。
  2. 一点の家具のキャビネット(3)に変位可能に配置された引出し(9)又は引抜き部分その他の家具の部分のために用いられる入子式ガイド(1)であって、
    家具の部分に固定されてなるラッチ要素(7)を介して家具の部分に係止される摺動レール(2)と、
    一点の家具における本体に固定される案内レール(4)と
    備えてなる上記入子式ガイドにおいて、
    摺動レール(2)の前端領域に配置された挿入リミッタ(8)であって、摺動レール(2)がキャビネット(3)に完全に挿入されていないとき、案内レール(4)の前端に対して当接する当接部分(8d)を有し、摺動レール(2)のラッチ凹部(2a,2b)に係合したラッチ要素(7)によって、挿入リミッタが旋回し、当接部分(8d)を案内レール(4)の前端に対して当接しない位置に移動する、挿入リミッタと、
    を備えることを特徴とする入子式ガイド。
  3. 挿入リミッタ(8)は、摺動レール(2)の前端に挿入されるストッパ(8a)と、このストッパ(8a)に固定されており且つ当接部分(8d)まで延びる形状を有するばね(8)とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の入子式ガイド。
  4. ばね(8b)には当接部分に対応する前端(8d)が設けられ、該ばね(8b)の前端(8d)は、摺動レール(2)が家具の部分に結合されていないとき、中央レール(5)又は案内レール(4)の前端に当接していることを特徴とする請求項1に従属する請求項3に記載の入子式ガイド。
  5. ばね(8b)には当接部分に対応する前端(8d)が設けられ、該ばね(8b)の前端(8d)は、摺動レール(2)が家具の部分に結合されていないとき、案内レール(4)の前端に当接していることを特徴とする請求項2に従属する請求項3に記載の入子式ガイド。
  6. ね(8b)には少なくとも一つの突起部(8c)が設けられ、該突起部は摺動レール(2)のラッチ凹部(2a,2b)の領域内に突出し、ラッチ要素(7)における一つのラッチノーズ(7b)又は複数のラッチノーズ(7b)によってラッチ凹部(2a,2b)から旋回して出ることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の入子式ガイド。
  7. ラッチノーズ(7b)又は複数のラッチノーズ(7b)は弾性的に旋回して一つのラッチ凹部又は複数のラッチ凹部(2a,2b)に入り、一つのラッチ凹部又は複数のラッチ凹部(2a,2b)の方向に作用する、そのばね力は、ばね(8b)のばね力に比べて大きくなっていることを特徴とする請求項に記載の入子式ガイド。
  8. ね(8b)は、ストッパ(8a)と一体的に製造されていることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の入子式ガイド。
  9. 挿入リミッタ(8)は、ばねによる付勢を受ける1本アーム又は2本アームのレバーであることを特徴とする請求項3〜8のいずれか一項に記載の入子式ガイド。
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