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JP4845780B2 - パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体に関し、特に、複数の回転要素を有する差動機構を備えたパワートレーンにおいて、回転要素の回転数が過剰にならないようにパワートレーンを制御する技術に関する。
従来より、エンジンおよび回転電機を駆動源に有するハイブリッド車が知られている。このようなハイブリッド車においては、車両の走行状態に応じてエンジンおよび回転電機が使い分けられる。たとえば、高速走行時などにおいては主にエンジンを用いて走行し、中低速走行時などにおいては主に回転電機を用いて走行する。このようなハイブリッド車の一つに、回転電機を用いて無段変速機として機能する差動機構に加えて、多段自動変速機を備えたものがある。
特開2005−337491号公報(特許文献1)は、エンジンに連結された第1要素、第1電動機(回転電機)に連結された第2要素、および第2電動機に連結された第3要素から構成される差動機構を有し電気的な無段変速機として機能する無段変速部と、無段変速部と車輪との間に設けられた変速部とを備えた車両用駆動装置の制御装置を開示する。特許文献1に記載の制御装置は、変速部の変速の際には、無段変速部と変速部とで形成される変速比を連続させるように、変速に同期して無段変速部の変速を実行する無段変速制御部を含む。
この公報に記載の制御装置によれば、無段変速部と変速部とで形成される変速比すなわち無段変速部の変速比と変速部の変速比とに基づいて形成される変速比である総合変速比が連続的に変化される。これにより、変速部の変速前後でエンジン回転速度(回転数)を連続的に変化させて変速ショックが低減される。
特開2005−337491号公報
ところで、差動機構に多段自動変速機が連結される場合、多段自動変速機がニュートラル状態からギヤ段を形成する状態に切換わると、多段自動変速機の入力軸に連結された回転要素の回転数がステップ的に変化する。差動機構の特性から、3つの回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転数が変化すると、他の回転要素の回転数が変化する。したがって、多段自動変速機の入力軸に連結された回転要素の回転数がステップ的に変化すると、共線図においてエンジン回転数を支点として、エンジンに連結された回転要素とは異なる回転要素の回転数が大きく変化する。このとき、エンジン回転数次第では、回転要素の回転数が過剰に高くなり得る。たとえば、多段自動変速機の入力軸に連結された回転要素の回転数がステップ的に大きくなった場合において、エンジン回転数が「0」であると、エンジンに連結された回転要素とは異なる回転要素の回転数は、多段自動変速機の入力軸に連結された回転要素とは逆方向に大きくなる。しかしながら、特開2005−337491号公報においては、このような課題に関する記載は何等ない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、回転要素の回転数が過剰に高くならないようにすることができるパワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係るパワートレーンの制御装置は、複数の回転要素を有し、複数の回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転要素の回転数に応じて他の回転要素の回転数が変化する差動機構と、複数の回転要素のうちの第1の回転要素に連結される回転電機と、複数の回転要素のうちの第2の回転要素に連結され、トルクを車輪に伝達する状態におけるギヤ比を複数選択可能な変速機と、複数の回転要素のうちの第3の回転要素に連結されるエンジンとを備えたパワートレーンの制御装置である。この制御装置は、ニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態への切換時にエンジンを始動する必要があるか否かを、ギヤ比毎に判断するための判断手段と、第1のギヤ比においてエンジンを始動する必要があると判断され、かつ第2のギヤ比においてエンジンを始動する必要がないと判断された場合、ニュートラル状態から、第2のギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態へ切換わるように変速機を制御するための手段と、ニュートラル状態から第2のギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態への切換後、エンジンを始動するように制御するための手段と、エンジンの始動後、第2のギヤ比から第1のギヤ比に変速するように変速機を制御するための手段とを含む。第5の発明に係るパワートレーンの制御方法は、第1の発明に係るパワートレーンの制御装置と同様の要件を備える。
第1もしくは第5の発明によると、差動機構は、複数の回転要素を有する。複数の回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転要素の回転数に応じて他の回転要素の回転数が変化する。複数の回転要素のうちの第1の回転要素に回転電機が連結される。複数の回転要素のうちの第2の回転要素に変速機が連結される。変速機は、トルクを車輪に伝達する状態におけるギヤ比を複数選択可能である。複数の回転要素のうちの第3の回転要素にエンジンが連結される。このエンジンを、ニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態への切換時に始動する必要があるか否かが、ギヤ比毎に判断される。第1のギヤ比においてエンジンを始動する必要があると判断され、かつ第2のエンジンを始動する必要がないと判断された場合、ニュートラル状態から、第2のギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態へ切換わるように変速機が制御される。これにより、エンジンを始動しなくても第1の回転要素の回転数(回転数の絶対値)が過剰に高くならないといえるギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態に切換わることができる。そのため、エンジンを停止したままニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態へ切換わる際に、第1の回転要素の回転数が過剰に高くならないようにすることができる。ニュートラル状態から第2のギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態への切換後、エンジンが始動される。エンジンの始動後、第2のギヤ比から第1のギヤ比に変速される。これにより、エンジンを始動する必要がある第1のギヤ比への変速時に、前もってエンジンを始動することができる。そのため、第1の回転要素の回転数が過剰に高くならないように第3の回転要素の回転数をエンジンにより調整した状態で、第1のギヤ比へ変速することができる。その結果、回転要素の回転数が過剰に高くならないようにすることができるパワートレーンの制御装置または制御方法を提供することができる。
第2の発明に係るパワートレーンの制御装置においては、第1の発明の構成に加え、判断手段は、ニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態への切換えをエンジンを停止したまま行なうことにより複数の回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転数の絶対値がしきい値より大きくなる場合、エンジンを始動する必要があると判断するための手段を含む。第6の発明に係るパワートレーンの制御方法は、第2の発明に係るパワートレーンの制御装置と同様の要件を備える。
第2もしくは第6の発明によると、ニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態への切換えをエンジンを停止したまま行なうことにより複数の回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転数の絶対値がしきい値より大きくなる場合、エンジンを始動する必要があると判断される。これにより、最終的にはエンジンを始動することができる。そのため、第1の回転要素の回転数の絶対値が過剰に高くならないように第3の回転要素の回転数をエンジンにより調整することができる。
第3の発明に係るパワートレーンの制御装置においては、第1の発明の構成に加え、判断手段は、エンジンの回転数および車速が予め定められた領域外にある場合、エンジンを始動する必要があると判断するための手段を含む。第7の発明に係るパワートレーンの制御方法は、第3の発明に係るパワートレーンの制御装置と同様の要件を備える。
第3もしくは第7の発明によると、エンジンの回転数および車速が、予め定められた領域外にある場合、エンジンを始動する必要があると判断される。これにより、最終的にはエンジンを始動することができる。そのため、第1の回転要素の回転数(回転数の絶対値)が過剰に高くならないように第3の回転要素の回転数をエンジンにより調整することができる。
第4の発明に係るパワートレーンの制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、第1の回転要素はサンギヤである。第2の回転要素はリングギヤである。第3の回転要素は、サンギヤおよびリングギヤと噛合うピニオンギヤを回転自在に支持するキャリアである。第8の発明に係るパワートレーンの制御方法は、第4の発明に係るパワートレーンの制御装置と同様の要件を備える。
第4もしくは第8の発明によると、回転電機に連結されるサンギヤ、切換機構に連結されるリングギヤおよびエンジンに連結されるキャリアを有する差動機構において、サンギヤの回転数が過剰にならないようにすることができる。
第9の発明に係るプログラムは、第5〜8いずれかの発明に係る制御方法をコンピュータに実現させるプログラムであって、第10の発明に係る記録媒体は、第5〜8のいずれかの発明に係る制御方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
第9または第10の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第5〜8のいずれかの発明に係るパワートレーンの制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載したハイブリッド車について説明する。このハイブリッド車は、FR(Front engine Rear drive)車両である。なお、FR以外の車両であってもよい。
ハイブリッド車は、駆動源としてのハイブリッドシステム100と、オートマチックトランスミッション400と、プロペラシャフト500と、デファレンシャルギヤ600と、後輪700と、ECU(Electronic Control Unit)800とを含む。本実施の形態に係る制御装置は、たとえばECU800のROM(Read Only Memory)802に記録されたプログラムを実行することにより実現される。なお、ECU800により実行されるプログラムをCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録して市場に流通させてもよい。また、ECU800は複数のECUに分割するようにしてもよい。
このハイブリッド車のパワートレーンは、ハイブリッドシステム100とオートマチックトランスミッション400とを含む。ハイブリッドシステム100のエンジン200は、インジェクタ202から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。
オートマチックトランスミッション400は、ハイブリッドシステム100の出力軸に連結される。オートマチックトランスミッション400から出力された駆動力は、プロペラシャフト500およびデファレンシャルギヤ600を介して、左右の後輪700に伝達される。
ECU800には、シフトレバー804のポジションスイッチ806と、アクセルペダル808のアクセル開度センサ810と、ブレーキペダル812の踏力センサ814と、電子スロットルバルブ816のスロットル開度センサ818と、エンジン回転数センサ820と、入力軸回転数センサ822と、出力軸回転数センサ824と、油温センサ826とがハーネスなどを介して接続されている。
シフトレバー804の位置(ポジション)は、ポジションスイッチ806により検出され、検出結果を表す信号がECU800に送信される。シフトレバー804の位置に対応して、オートマチックトランスミッション400における変速が自動で行なわれる。シフトレバー804を操作することにより、運転者が所望のギヤ段(変速比)を選択可能であるようにしてもよい。
アクセル開度センサ810は、アクセルペダル808の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU800に送信する。踏力センサ814は、ブレーキペダル812の踏力(運転者がブレーキペダル812を踏む力)を検出し、検出結果を表す信号をECU800に送信する。
スロットル開度センサ818は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ816の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU800に送信する。電子スロットルバルブ816により、エンジン200に吸入される空気量(エンジン200の出力)が調整される。
なお、電子スロットルバルブ816の代わりにもしくは加えて、吸気バルブ(図示せず)や排気バルブ(図示せず)のリフト量や開閉する位相を変更することにより、エンジン200に吸入される空気量を調整するようにしてもよい。
エンジン回転数センサ820は、エンジン200の出力軸(クランクシャフト)の回転数(エンジン回転数NE)を検出し、検出結果を表す信号をECU800に送信する。入力軸回転数センサ822は、オートマチックトランスミッション400の入力軸回転数NIを検出し、検出結果を表す信号をECU800に送信する。出力軸回転数センサ824は、オートマチックトランスミッション400の出力軸回転数NOを検出し、検出結果を表す信号をECU800に送信する。
オートマチックトランスミッション400の出力軸回転数NOからハイブリッド車の車速が算出される。なお、車速を算出する方法については、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
油温センサ826は、オートマチックトランスミッション400の作動や潤滑に用いられるオイル(ATF:Automatic Transmission Fluid)の温度(油温)を検出し、検出結果を表す信号をECU800に送信する。
ECU800は、ポジションスイッチ806、アクセル開度センサ810、踏力センサ814、スロットル開度センサ818、エンジン回転数センサ820、入力軸回転数センサ822、出力軸回転数センサ824、油温センサ826などから送られてきた信号、ROM802に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
図2を参照して、ハイブリッドシステム100およびオートマチックトランスミッション400についてさらに説明する。
ハイブリッドシステム100は、エンジン200と、動力分割機構310と、第1MG(Motor Generator)311と、第2MG312とを含む。動力分割機構310は、入力軸302に入力されたエンジン200の出力を第1MG311および出力軸304に分割する。動力分割機構310は、プラネタリギヤ320から構成される。
プラネタリギヤ320は、サンギヤ322、ピニオンギヤ324、ピニオンギヤ324を自転および公転可能に支持するキャリア326、ピニオンギヤ324を介してサンギヤ322と噛み合うリングギヤ328を含む。
動力分割機構310において、キャリア326は入力軸302すなわちエンジン200に連結される。サンギヤ322は第1MG311に連結される。リングギヤ328は出力軸304に連結される。
動力分割機構310は、サンギヤ322、キャリア326、リングギヤ328が相対的に回転することにより差動装置として機能する。動力分割機構310の差動機能により、エンジン200の出力が第1MG311と出力軸304とに分配される。
分配されたエンジン200の出力の一部を用いて第1MG311が発電したり、第1MG311が発電した電力を用いて第2MG312が回転駆動したりすることにより、動力分割機構310は、無段変速機として機能する。
第1MG311および第2MG312は、三相交流回転電機である。第1MG311は、動力分割機構310のサンギヤ322に連結される。第2MG312は、ロータが出力軸304と一体的に回転するように設けられる。
第1MG311および第2MG312は、たとえばアクセル開度および車速などから算出されるオートマチックトランスミッション400の目標出力トルクを満足し、かつエンジン200において最適な燃費を実現するように制御される。第2MG312の出力トルクは、目標出力トルクに対して、エンジン200の出力トルクと第2MG312の出力トルクとの割合を定めたマップにしたがって定められる。
第1MG311の回転数、第2MG312の回転数およびエンジン回転数NEは、図3に示すように、共線図において直線で結ばれる関係になる。したがって、図3において一点鎖線で示すように、第2MG312の回転数が変化する際に、第1MG311の回転数が変化する。また、図3において2点鎖線で示すように、第1MG311の回転数は、エンジン回転数NEに応じて変化する。
なお、本実施の形態においては、オートマチックトランスミッション400において前進ギヤ段が形成されている状態においてハイブリッド車が前進している場合、もしくは後進ギヤ段が形成されている状態において後進している場合のリングギヤ回転数NRを正値として表わす。すなわち、オートマチックトランスミッション400において前進ギヤ段が形成されている状態においてハイブリッド車が前進している場合および後進ギヤ段が形成されている状態において後進している場合のリングギヤ328の回転方向は同じである。
オートマチックトランスミッション400において前進ギヤ段が形成されている状態においてハイブリッド車が後進している場合、もしくは後進ギヤ段が形成されている状態において前進している場合、リングギヤ回転数NRは負値になる。
また、図4に示すように、本実施の形態において、エンジン200の運転中における回転方向(エンジン200の運転中におけるキャリア326の回転方向)と、リングギヤ回転数NRが正値である場合のリングギヤ328の回転方向とは同じである。
本実施の形態において、第1MG311、第2MG312およびエンジン200は、パワートレーンの保護のため、動力分割機構310のリングギヤ328の回転数NR(オートマチックトランスミッション400の入力軸回転数NI)およびエンジン回転数NE(キャリア326の回転数)が、図5において斜線で示す許容領域内にあるように制御される。
許容領域は、第1MG311の回転数(サンギヤ322の回転数)の下限値NSL、上限値NSH、ピニオンギヤ324の回転数の下限値PINL、上限値PINHを考慮して定められる。すなわち、第1MG311の回転数が下限値NSL以上、上限値NSH以下になるように、かつ、ピニオンギヤ324の回転数が下限値PINL以上、上限値PINH以下になるように、第1MG311、第2MG312およびエンジン200が制御される。
したがって、許容領域は、第1MG311の回転数(サンギヤ322の回転数)およびピニオンギヤ324の回転数の絶対値がしきい値より小さくなるように定められた領域であるといえる。なお、ピニオンギヤ324の回転数は、リングギヤ328の回転数NRとキャリア326の回転数との相対回転数である。
図5に示すリングギヤ回転数NRを、パワートレーンにおいて選択し得る各ギヤ比を用いて車速(オートマチックトランスミッション400の出力軸回転数NO)に置き換えると、パワートレーンのギヤ段(ギヤ比)毎の許容領域を表わすことができる。図6に前進1速ギヤ段における許容領域を示す。図7に前進2速ギヤ段における許容領域を示す。
図2に戻って、オートマチックトランスミッション400は、車体に取り付けられる非回転部材としてのケース402内において共通の軸心上に配設された入力回転部材としての入力軸404と、出力回転部材としての出力軸406とを含む。
入力軸404は、動力分割機構310の出力軸304に連結される。したがって、オートマチックトランスミッション400の入力軸回転数NIと動力分割機構310の出力軸回転数、すなわちリングギヤ328の回転数(第2MG312の回転数)NRとは同じである。
オートマチックトランスミッション400は、シングルピニオン型の3つのプラネタリギヤ411〜413と、C1クラッチ421、C2クラッチ422、B1ブレーキ431、B2ブレーキ432およびB3ブレーキ433の5つの摩擦係合要素を含む。
オートマチックトランスミッション400の摩擦係合要素を図8に示す作動表に示す組み合わせで係合することにより、パワートレーンにおいて、変速比が異なる1速ギヤ段〜5速ギヤ段の5つの前進ギヤ段および後進ギヤ段が形成される。
オートマチックトランスミッション400においてギヤ段が形成された状態では、動力分割機構310のリングギヤ328からオートマチックトランスミッション400に入力されるトルク(ハイブリッドシステム100の出力トルク)が駆動輪である後輪700に伝達される。
シフトレバー804がD(ドライブ)ポジションもしくはR(リバース)ポジションなどの走行ポジションにあり、走行レンジが選択されている場合、パワートレーンにおいて、ギヤ段が形成される。
一方、シフトレバー804がN(ニュートラル)ポジションなどの非走行ポジションにあり、非走行レンジが選択されている場合、オートマチックトランスミッション400がニュートラル状態にされる。
オートマチックトランスミッション400のニュートラル状態においては、全ての摩擦係合要素が解放状態にされる。ニュートラル状態では、動力分割機構310のリングギヤ328から後輪700へのトルクの伝達が遮断される。
図8に示すように、4速ギヤ段を形成する際に係合される摩擦係合要素と5速ギヤ段を形成する際に係合される摩擦係合要素とは同じである。すなわち、4速ギヤ段および5速ギヤ段では、オートマチックトランスミッション400における変速比は同じである。しかしながら、動力分割機構310における変速比が異なる。
4速ギヤ段を形成する際には、動力分割機構310において第1MG311の回転が許容されて、エンジン回転数と出力軸304の回転数が同じにされ、変速比が「1」になる。一方、5速ギヤ段を形成する際には、第1MG311の回転数を「0」にすることにより、出力軸304の回転数がエンジン回転数よりも高くされて、変速比が「1」よりも小さくされる。
パワートレーンにおける変速は、たとえば図9に示す変速線図に基づいて制御される。本実施の形態における変速線図は、アクセル開度および車速などから算出される目標出力トルクと、車速とをパラメータとして定められる。なお、変速線図のパラメータはこれらに限らない。
図9における実線がアップシフト線であって、破線がダウンシフト線である。図9において一点鎖線で囲まれる領域は、エンジン200の駆動力を用いずに、第2MG312の駆動力のみを用いて走行する領域を示す。
オートマチックトランスミッション400のC1クラッチ421、C2クラッチ422、B1ブレーキ431、B2ブレーキ432およびB3ブレーキ433は、油圧により作動する。本実施の形態において、ハイブリッド車には、図10に示すように、各摩擦係合要素に対して油圧を給排してその係合・解放の制御を行なう油圧制御装置900が設けられる。
この油圧制御装置900は、機械式オイルポンプ910と電動オイルポンプ920と、これらのオイルポンプ910,920で発生させた油圧をライン圧に調圧するとともに、そのライン圧を元圧として調圧した油圧を各摩擦係合要素に対して給排し、かつ適宜の箇所に潤滑のためのオイルを供給する油圧回路930とを含む。
機械式オイルポンプ910は、エンジン200によって駆動されて油圧を発生するポンプである。機械式オイルポンプ910は、キャリア326と同軸上に配置され、エンジン200からトルクを受けて動作するようになっている。すなわち、キャリア326が回転することにより機械式オイルポンプ910が駆動せしめられて、油圧が発生する。
これに対して電動オイルポンプ920は、モータ(図示せず)によって駆動されるポンプである。電動オイルポンプ920は、トランスミッションケースの外部などの適宜の箇所に取り付けられる。電動オイルポンプ920は、所望の油圧を発生するように、ECU800により制御される。たとえば、電動オイルポンプ920の回転数等がフィードバック制御される。
電動オイルポンプ920の回転数は、回転数センサ830により検出され、検出結果を表す信号がECU800に送信される。また、電動オイルポンプ920からの吐出圧は、油圧センサ832により検出され、検出結果を表す信号がECU800に送信される。
電動オイルポンプ920は、DC/DCコンバータ940を介してバッテリ942から供給される電力により作動する。バッテリ942の電力は、電動オイルポンプ920の他、電動パワーステアリング950、第1MG312、第2MG312など、電力で作動する補機類に供給される。
バッテリ942からの充放電電流値は、電流センサ834により検出され、検出結果を表わす信号がECU800に送信される。本実施の形態においては、バッテリ942からの充放電電流値に基づいてバッテリ942のSOC(State Of Charge)が算出される。なお、SOCを算出する方法については、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰返さない。バッテリ942の温度は、温度センサ836により検出され、検出結果を表わす信号がECU800に送信される。
油圧回路930は、複数のソレノイドバルブや切換バルブあるいは調圧バルブ(それぞれ図示せず)を備え、調圧や油圧の給排を電気的に制御できるように構成されている。その制御は、ECU800により行なわれる。
なお、各オイルポンプ910,920の吐出側には、それぞれのオイルポンプ910,920の吐出圧で開き、これとは反対方向には閉じる逆止弁912,922が設けられ、かつ油圧回路930に対してこれらのオイルポンプ910,920は互いに並列に接続されている。また、ライン圧を調圧するバルブ(図示せず)は、吐出量を増大させてライン圧を高くし、これとは反対に吐出量を減じてライン圧を低くする二つの状態にライン圧を制御するように構成されている。
図11を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU800の機能について説明する。なお、以下に説明するECU800の機能はハードウェアにより実現するようにしてもよく、ソフトウェアにより実現するようにしてもよい。
ECU800は、シフト操作判断部840と、ギヤ段判断部842と、始動判断部844と、係合部846と、始動部848と、変速部850とを含む。
シフト操作判断部840は、NポジションからDポジションへのシフト操作(シフトレバー804の操作)がなされたか否かを判断する。NポジションからDポジションへのシフト操作がなされたか否かは、ポジションスイッチ806から送信された信号に基づいて判断される。なお、シフト操作がなされたか否かを判断する方法はこれに限らない。ギヤ段判断部842は、前述した変速線図に従って定められるギヤ段である目標ギヤ段を判断する。
始動判断部844は、NポジションからDポジションへのシフト操作がなされた場合、ニュートラル状態からギヤ段を形成する状態への切換時にパワートレーンの保護のためにエンジン200を始動する必要があるか否かを判断する。
エンジン200を始動する必要があるか否かは、エンジン回転数NE(キャリア326の回転数)と車速(オートマチックトランスミッション400の出力軸回転数NO)とに基づいて、ギヤ段毎に判断される。図12において黒点で示すように、エンジン回転数NEおよび車速が、許容領域外にあって、かつ許容領域よりも車速が大きいと、エンジン回転数NEを上昇させるために、エンジン200を始動する必要があると判断される。
エンジン回転数NEおよび車速が、許容領域外にある場合、エンジン200を停止したままギヤ段を形成してリングギヤ回転数NRが車速に同期すると、第1MG311の回転数(サンギヤ322の回転数)もしくはピニオンギヤ324の回転数の絶対値がしきい値より大きくなり得るからである。
係合部846は、変速線図に従って定められる目標ギヤ段においてエンジン200を始動する必要があると判断された場合、エンジン200を始動する必要がないと判断されたギヤ段を形成するように、オートマチックトランスミッション400を制御する。したがって、ニュートラル状態から、エンジン200を始動する必要がないと判断されたギヤ段でトルクを後輪700へ伝達する状態に切換えられる。
始動部848は、エンジン200を始動する必要がないと判断されたギヤ段の形成後、始動するようにエンジン200を制御する。変速部850は、エンジン200の始動後、目標ギヤ段へ変速するようにオートマチックトランスミッション400を制御する。
図13を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU800が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは予め定められた周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU800は、ポジションスイッチ806から送信された信号に基づいて、NポジションからDポジションへのシフト操作がなされた否かを判断する。NポジションからDポジションへのシフト操作がなされると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
S102にて、ECU800は、前述した変速線図に従って定められる目標ギヤ段を判断する。S104にて、ECU800は、ニュートラル状態からギヤ段を形成する状態への切換時にエンジン200を始動する必要があるか否をギヤ段毎に判断する。
S106にて、ECU800は、目標ギヤ段においてエンジン200を始動する必要があるか否かを判断する。目標ギヤ段においてエンジン200を始動する必要があると判断された場合(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS114に移される。
S108にて、ECU800は、エンジン200を始動する必要がないと判断されたギヤ段を形成する。S110にて、ECU800は、エンジン200を始動する。S112にて、ECU800は、目標ギヤ段に変速する。
S114にて、ECU800は、目標ギヤ段を形成する。すなわち、ニュートラル状態から、目標ギヤ段でトルクを車輪に伝達する状態へ切換えられる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU800の動作について説明する。
ここで、現時点では、Nポジションへのシフト操作がなされ、かつエンジン200が停止していると想定する。この状態で、たとえば前進中にNポジションからDポジションへのシフト操作がなされると(S100にてYES)、変速線図に従って定まる目標ギヤ段が判断される(S102)。ここでは、前進1速ギヤ段が目標ギヤ段として判断されたと想定する。
さらに、ニュートラル状態からギヤ段を形成する状態(トルクを車輪に伝達する状態)への切換時にエンジン200を始動する必要があるか否がギヤ段毎に判断される(S104)。ここでは、図14において黒点で示すように、エンジン回転数NEおよび車速が前進1速ギヤ段の許容領域外にあり、かつ前進2速ギヤ段の許容領域内にあると想定する。この場合、目標ギヤ段である前進1速ギヤ段においてエンジン200を始動する必要があると判断される(S106にてYES)。一方、前進2速ギヤ段においてエンジン200を始動する必要がないと判断される。
仮に、ニュートラル状態から前進1速ギヤ段を形成する状態への切換えを、エンジン200を停止したまま行なうと、図15において実線で示すように、動力分割機構310のリングギヤ回転数NRが上昇することにより、第1MG311の回転数、すなわち動力分割機構310のサンギヤ322の回転数の絶対値が過剰に高くなり得る。また、リングギヤ回転数NRのみが上昇することにより、リングギヤ回転数NRとキャリア326の回転数との相対回転数であるピニオンギヤ324の回転数の絶対値が過剰に高くなり得る。
したがって、前進1速ギヤ段の代わりに、エンジン200を始動する必要がないと判断された前進2速ギヤ段が形成される(S108)。これにより、図15において破線で示すように、サンギヤ322およびピニオンギヤ324の回転数の絶対値が過剰に高くならないようにすることができる。
前進2速ギヤ段が形成された後、エンジン200が始動される(S110)。これにより、図16において黒点で示すように、エンジン回転数NEおよび車速を、前進1速ギヤ段の許容領域内に移動することができる。
その後、前進2速ギヤ段から、目標ギヤ段である前進1速ギヤ段へ変速される(S112)。これにより、図17に示すように、エンジン200を駆動した状態で、前進1速ギヤ段へ変速することができる。そのため、第1MG311(サンギヤ322)の回転数およびピニオンギヤ324の回転数の絶対値が過剰にならないようにエンジン200を用いてキャリア326の回転数を調整することができる。その結果、第1MG311およびピニオンギヤ324の回転数の絶対値が過剰に高くならないようにすることができる。
ところで、図18において黒点で示すように、エンジン回転数NEおよび車速が前進1速ギヤ段の許容領域内にあると、前進1速ギヤ段においてエンジン200を始動する必要がないと判断される(S106にてNO)。
この場合、ニュートラル状態から前進1速ギヤ段を形成する状態への切換えを、エンジン200を停止したまま行なった場合であっても、第1MG311(サンギヤ322)およびピニオンギヤ324の回転数の絶対値が高くならないといえる。したがって、前進2速ギヤ段を形成することなく、変速線図を用いて判断された前進1速ギヤ段が形成される(S114)。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、ニュートラル状態から、トルクを車輪に伝達する状態への切換え時にエンジンを始動する必要があるか否が判断される。変速線図に従って定められる目標ギヤ段においてエンジンを始動する必要があると判断された場合、ニュートラル状態から、エンジンを始動する必要がないと判断されたギヤ段においてトルクを車輪に伝達する状態に切換えられる。これにより、エンジンを停止したままトルクを車輪に伝達する状態へ切換わっても、サンギヤおよびピニオンギヤの回転数の絶対値が過剰に高くならないようにすることができる。エンジンを始動する必要がないと判断されたギヤ段が形成された後、エンジンが始動される。エンジンの始動後、目標ギヤ段への変速が行なわれる。これにより、エンジンを駆動した状態で、目標ギヤ段へ変速することができる。そのため、動力分割機構のサンギヤおよびピニオンギヤの回転数の絶対値が過剰にならないように、エンジンを用いてキャリアの回転数を調整することができる。
なお、パワートレーンにおいて5つの前進ギヤ段を形成可能にする代わりに、1速ギヤ段〜4速ギヤ段の4つの前進ギヤ段を形成可能であるようにしてもよい。4つの前進ギヤ段を形成可能であるようにパワートレーンを構成する場合、図19に示すように、オートマチックトランスミッション400は、シングルピニオン型の2つのプラネタリギヤ441,442と、C1クラッチ451、C2クラッチ452、B1ブレーキ461およびB2ブレーキ462の4つの摩擦係合要素とを含む。
図20に示す作動表に示す組み合わせで摩擦係合要素を係合することにより、1速ギヤ段〜4速ギヤ段の4つの前進ギヤ段が形成される。
3速ギヤ段を形成する際に係合される摩擦係合要素と4速ギヤ段を形成する際に係合される摩擦係合要素とは同じである。すなわち、3速ギヤ段および4速ギヤ段では、オートマチックトランスミッション400における変速比は同じである。しかしながら、動力分割機構310における変速比が異なる。
3速ギヤ段を形成する際には、動力分割機構310において第1MG311の回転が許容されて、エンジン回転数と出力軸304の回転数が同じにされ、変速比が「1」になる。一方、4速ギヤ段を形成する際には、第1MG311の回転数を「0」にすることにより、出力軸304の回転数がエンジン回転数よりも高くされて、変速比が「1」よりも小さくされる。パワートレーンにおける変速は、たとえば図21に示す変速線図に基づいて制御される。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載したハイブリッド車を示す概略構成図である。 ハイブリッドシステムおよびオートマチックトランスミッションを示す図(その1)である。 動力分割機構の共線図を示す図(その1)である。 動力分割機構の共線図を示す図(その2)である。 第1MGの回転数の下限値および上限値などから規定される許容範囲を示す図である。 前進1速ギヤ段における許容範囲を示す図である。 前進2速ギヤ段における許容範囲を示す図である。 作動表を示す図(その1)である。 変速線図を示す図(その1)である。 油圧制御装置を示す図である。 ECUの機能ブロック図である。 エンジン回転数NEおよび車速が許容領域外にある状態を示す図である。 ECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 前進1速ギヤ段および前進2速ギヤ段における許容範囲を示す図(その1)である。 動力分割機構の共線図を示す図(その3)である。 前進1速ギヤ段および前進2速ギヤ段における許容範囲を示す図(その2)である。 動力分割機構の共線図を示す図(その4)である。 前進1速ギヤ段および前進2速ギヤ段における許容範囲を示す図(その3)である。 ハイブリッドシステムおよびオートマチックトランスミッションを示す図(その2)である。 作動表を示す図(その2)である。 変速線図を示す図(その2)である。
符号の説明
100 ハイブリッドシステム、200 エンジン、310 動力分割機構、311 第1MG、312 第2MG、320 プラネタリギヤ、322 サンギヤ、324 ピニオンギヤ、326 キャリア、328 リングギヤ、400 オートマチックトランスミッション、500 プロペラシャフト、600 デファレンシャルギヤ、700 後輪、800 ECU、802 ROM、804 シフトレバー、806 ポジションスイッチ、808 アクセルペダル、810 アクセル開度センサ、812 ブレーキペダル、814 踏力センサ、816 電子スロットルバルブ、818 スロットル開度センサ、820 エンジン回転数センサ、822 入力軸回転数センサ、824 出力軸回転数センサ、840 シフト操作判断部、842 ギヤ段判断部、844 始動判断部、846 係合部、848 始動部、850 変速部。

Claims (8)

  1. 複数の回転要素を有し、前記複数の回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転要素の回転数に応じて他の回転要素の回転数が変化する差動機構と、前記複数の回転要素のうちの第1の回転要素に連結される回転電機と、前記複数の回転要素のうちの第2の回転要素に連結され、トルクを車輪に伝達する状態におけるギヤ比を複数選択可能な変速機と、前記複数の回転要素のうちの第3の回転要素に連結されるエンジンとを備えたパワートレーンの制御装置であって、
    ニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態への切換時に前記エンジンを始動する必要があるか否かを、ギヤ比毎に判断するための判断手段と、
    第1のギヤ比において前記エンジンを始動する必要があると判断され、かつ第2のギヤ比において前記エンジンを始動する必要がないと判断された場合、ニュートラル状態から、前記第2のギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態へ切換わるように前記変速機を制御するための手段と、
    ニュートラル状態から前記第2のギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態への切換後、前記エンジンを始動するように制御するための手段と、
    前記エンジンの始動後、前記第2のギヤ比から前記第1のギヤ比に変速するように前記変速機を制御するための手段とを含み、
    前記判断手段は、ニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態への切換えを前記エンジンを停止したまま行なうことにより前記複数の回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転数の絶対値がしきい値より大きくなる場合、前記エンジンを始動する必要があると判断するための手段を含む、パワートレーンの制御装置。
  2. 前記判断手段は、前記エンジンの回転数および車速が予め定められた領域外にある場合、前記エンジンを始動する必要があると判断するための手段を含む、請求項1に記載のパワートレーンの制御装置。
  3. 前記第1の回転要素はサンギヤであって、
    前記第2の回転要素はリングギヤであって、
    前記第3の回転要素は、前記サンギヤおよび前記リングギヤと噛合うピニオンギヤを回転自在に支持するキャリアである、請求項1または2に記載のパワートレーンの制御装置。
  4. 複数の回転要素を有し、前記複数の回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転要素の回転数に応じて他の回転要素の回転数が変化する差動機構と、前記複数の回転要素のうちの第1の回転要素に連結される回転電機と、前記複数の回転要素のうちの第2の回転要素に連結され、トルクを車輪に伝達する状態におけるギヤ比を複数選択可能な変速機と、前記複数の回転要素のうちの第3の回転要素に連結されるエンジンとを備えたパワートレーンの制御方法であって、
    ニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態への切換時に前記エンジンを始動する必要があるか否かを、ギヤ比毎に判断するステップと、
    第1のギヤ比において前記エンジンを始動する必要があると判断され、かつ第2のギヤ比において前記エンジンを始動する必要がないと判断された場合、ニュートラル状態から、前記第2のギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態へ切換わるように前記変速機を制御するステップと、
    ニュートラル状態から前記第2のギヤ比でトルクを車輪に伝達する状態への切換後、前記エンジンを始動するように制御するステップと、
    前記エンジンの始動後、前記第2のギヤ比から前記第1のギヤ比に変速するように前記変速機を制御するステップとを含み、
    前記エンジンを始動する必要があるか否かを判断するステップは、ニュートラル状態からトルクを車輪に伝達する状態への切換えを前記エンジンを停止したまま行なうことにより前記複数の回転要素のうちの少なくともいずれか一つの回転数の絶対値がしきい値より大きくなる場合、前記エンジンを始動する必要があると判断するステップを含む、パワートレーンの制御方法。
  5. 前記エンジンを始動するか否かを判断するステップは、前記エンジンの回転数および車速が予め定められた領域外にある場合、前記エンジンを始動する必要があると判断するステップを含む、請求項に記載のパワートレーンの制御方法。
  6. 前記第1の回転要素はサンギヤであって、
    前記第2の回転要素はリングギヤであって、
    前記第3の回転要素は、前記サンギヤおよび前記リングギヤと噛合うピニオンギヤを回転自在に支持するキャリアである、請求項4または5に記載のパワートレーンの制御方法。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実現させるプログラム。
  8. 請求項4〜6のいずれかに記載の制御方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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