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JP4845685B2 - 端子の接続構造及び端子の接続方法、並びに制御装置 - Google Patents

端子の接続構造及び端子の接続方法、並びに制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、端子同士を接続する接続構造に関するものである。
これまで、長手方向に延びる端子同士を接続するには、端子同士を重ね合わせて両者が当接する方向に加圧し、両方の端子を密着させた状態で接続していた。このように端子同士を確実に接触させるためには、強い力で押し付ける必要がある。
そこで特許文献1に示すように、長板状に形成された一方の端子に半球状、もしくは、短辺方向の沿って横断する凸部を形成することで端子同士を確実にさせるものが考えられている。
特開平10−64951号公報
しかしながら、端子に半球状の凸部を成形するには、端子の短辺方向の長さを長くする必用がある。このため、制御装置等の小型の製品には適用することができないといった問題があった。
また、短辺方向の沿って横断する凸部は、端子の短辺方向の長さが短くても容易に成形することができるが、相手側の端子に押し付けた際に、凸部が潰れる方向に変形してしまうといった問題が生じてしまう。
本発明の目的は、小型の製品にも適用することができ、また、端子同士を確実に当接させて接合することができる端子の接続構造を提供することにある。
上記目的は、長手方向に延びる第1端子に第2端子が接続され、前記第1端子には、短辺方向両端に渡って凸部が形成されると共に、該凸部の反対面には前記凸部に対応して凹部が形成されており、前記凸部及び前記凹部は、前記第1端子の短辺方向長さよりも長く、前記凸部にて前記第2端子が接続された端子の接続構造において、前記凸部と前記第2端子は、溶接によって接続され、前記凸部及び前記凹部は、折れ曲がった形状、または、短辺方向に対して円弧状の部分を有することにより達成される。
本発明によれば、端子同士を確実に当接させて接合することができる。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明に係る一実施例の形態として自動車の自動変速機のハウジングにおいて、制御装置部分を部分的に断面にした図である。図2は、自動変速機の油圧制御装置の上面図である。図3は、第1実施例における結合された第1端子及び第2端子の上面図である。図4は、電気抵抗溶接によって、第1端子と第2端子を接合している状態の側面断面図である。
図1において自動車のエンジン1には変速機2が接続され、エンジン1からの回転力が変速機2側に伝達されるようになっている。この変速機2の内部の底部側には制御装置としての油圧制御装置3が配置され、この油圧制御装置3は変速機の内部に設けられるクラッチの切換え等を油圧により制御するために用いられている。また、この油圧制御装置3の上には、油圧を実際に制御するためのソレノイドバルブ4や、制御信号を作成するためのCPU等の電子部品を樹脂にてモールドしたコントロールモジュール5が固定配置されている。このソレノイドバルブ4は、図2に示すコントロールモジュール5のコネクタ
6c,6d,6eと接続される。
次に油圧制御装置3の詳細を図2に基づいて説明する。この油圧制御装置3は、変速機のハウジングに固定される金属製(SPCC材)で長方形のベース7を有しており、このベース7の長辺方向両側から互いに向き合うように複数の金属製(リン青銅等の銅合金)のバスバー8が内側に向かって延びている。また、このバスバー8の外側位置は、コネクタ間の短絡防止のために樹脂によってインサートモールドされて、絶縁モールド9を形成しており、絶縁モールド9は、両側に2つずつの4つのブロックに分かれている。尚、図2中右上に位置する絶縁モールド9aには、長辺方向一端側におけるコントロールモジュール5側には、略長方形状の貫通穴9bが設けられている。
絶縁モールド9におけるベース7の長辺と対向する一端には、車両側のハーネスに連結するためのコネクタ6a,6bが設けられており、絶縁モールド9におけるベース7の長辺と対向する他端には、ソレノイドバルブ4に連結するためのコネクタ6c,6d,6eが設けられている。
また、ベース7の長辺方向両側に配置された各バスバー8間には、制御信号を作成するためのCPU等の電子部品を樹脂にてモールドしたコントロールモジュール10が配置されており、このコントロールモジュール10の両側には、各バスバー8と対応するようにバスバー8と同数の金属製(純銅)の端子11が突出形成されている。これらの各端子
11と各バスバー8とは、レーザー溶接によって接続されている。
更に、絶縁モールド9aにおける貫通穴9b内には、コントロールモジュールに接続された複数(4つ)のバスバー12が絶縁モールド9aの長辺方向一端側に向かって突出しており、これらのバスバー12は、バスバー8の並ぶ方向に略直交する方向に並んでいる。このバスバー12は、長手方向に延びる金属製(リン青銅等の銅合金)の長板からなり、略長方形状となっているが、短辺方向の先端側は、接続部が構成されるために幅広となっており、根元側は、先端側に対して幅狭となっている。尚、このバスバー12が第1端子を構成する。
これらのバスバー12の夫々には、第2端子を構成するリード線としてのコネクタリード線13が接続されており、コネクタリード線13は、コネクタ14が様々な位置の外部端子に接続できるようにフレキシブルに変形可能となっている。このため、コネクタ14が接続される外部端子としての車両側コネクタの位置は制限されず、他車種に対応可能な構造となっている。尚、コネクタリード線13は、金属製(純銅)であり、周囲を絶縁材で被覆された断面が丸形状の丸線であるが、バスバー12との接続部は、絶縁被覆を剥がしている。
次に第1端子としてのバスバー12と第2端子としてのコネクタリード線13の接続構造における詳細について、図3及び図4に基づいて説明する。図3は、バスバー12の先端側の幅広部分及びコネクタリード線13の接続部分を示している。
バスバー12の短辺方向の長さは、約2mmであるが、コネクタリード線13を接続しやすく、かつ、制御装置を小型化するためには、0.5mm 〜3mmとすることが好ましい。また、バスバー12の厚さは、約0.64mm であるが、コネクタリード線13との接続時の強度を考慮すると、0.2mm〜1.2mmとすることが好ましい。更に、バスバー12における幅広部分の長辺方向の長さは、約4mmであるが、コネクタリード線13を接続しやすく、かつ、制御装置を小型化するためには、3mm〜5mmとすることが好ましい。
このバスバー12には、プレス加工によって、短辺方向両端に渡って凸部15が形成されているので、凸部15の反対面には、凸部15に対応して凹部16が形成される。この凸部15は、バスバー12の短辺方向及び長辺方向に対して角度を持つように傾斜して略直線形状に形成されており、バスバー12の短辺方向の線に対して交差するように成形されている。つまり、凸部15及び凹部16は、バスバー12の短辺方向の長さよりも長くなっている。また、凸部15におけるバスバー12の長辺方向先端側の位置aからバスバー12の長辺方向先端bまでの長さcは、凸部の高さdよりも長くなっている。
更に凸部15は、図4に示すように断面が先端に向かうに従って幅狭となる略台形状となっているので、頂面には、凸部15が延びる方向に沿って平らな面が略直線状に形成されることとなる。この凸部15は、前述したようにプレス加工によって成形されるので凹部16の断面形状も凸部15とほぼ同じ台形状となっている。
次にバスバー12にコネクタリード線13を接合する接合方法について、以下に説明する。尚、バスバー12とコネクタリード線13の接合には、電気抵抗溶接が用いられる。
まず、バスバー12は、樹脂を射出成形することにより、接続部となる部分のみが貫通穴9bから突出するように絶縁モールド9a内に埋め込まれる。次に、コネクタリード線13をバスバー12の長辺方向に沿った状態で、バスバー12の短辺方向の略中央位置となる凸部15の頂面に配置する。このとき、絶縁モールド9aは、まだベース7には装着されていない。この状態で、図4に示すように、コネクタリード線13側及び凹部16側の両方から電極17a,17bを当接させて、更に加圧した状態で通電する。このため、抵抗熱によってバスバー12とコネクタリード線13が溶融して接合される。
ここで前述した特許文献1に示すようにバスバーに短辺方向の沿って横断する凸部及び凹部を形成した場合、電極を当接させて加圧した際、凸部先端に応力が集中するため、凸部が潰れるようにバスバーが変形してしまう。このとき、凸部からバスバーの先端側は、自由端となっていることから、凸部が潰れると同時に、バスバーの先端がコネクタリード線側に持ち上がってしまうことがある。ここで、凸部の位置からバスバーの長辺方向先端までの長さが、凸部の高さよりも長くなっていることから、持ち上がったバスバーの先端は、コネクタリード線に接触してしまう。このため、凸部におけるコネクタリード線との接触面積が減少してしまうと共に、凸部以外もコネクタリード線と接触したバスバーの先端から電流が分流してしまい、確実に溶接できないといった問題があった。また、加圧時のみでなく、加圧し電流を通電し、溶接中においても凸部先端の近傍が熱により軟化するため、変形してしまうといった問題がある。これらの要因の一つとしては、凸部の裏側が凹状となるため、端子の剛性が低下することが挙げられる。
これに対して、本実施例では、凸部15をバスバー12の短辺方向に沿って形成するのではなく、凸部15を短辺方向に対して角度を持つように傾斜させたので、凸部15の全長が長くなり、凸部15の剛性が向上し、電極で加圧した際に凸部15が変形しない。更に溶接時に生じる発熱によってバスバー12が軟化したとしても変形しづらくなるため、確実に安定して溶接することが可能となる。
以上、第1実施例の詳細について説明したが、第1実施例の作用効果を以下に示す。
第1実施例は、長手方向に延びる第1端子に第2端子が接続されている端子の接続構造であって、第1端子には、短辺方向両端に渡って凸部が形成されると共に、該凸部の反対面には凸部に対応して凹部が形成されており、凸部及び凹部は、第1端子の短辺方向長さよりも長く、凸部にて第2端子が接続されているので、第2端子を第1端子に強く押し付けた状態で接続しても凸部が変形することがない。このため、第1端子と第2端子の接触面積が減少してしまうことがなく、第2端子を第1端子に強く押し付けた際に一定の面圧を得ることができるので確実に接続することが可能となる。特に、凸部と第2端子を溶接によって接続するときには、第1端子と第2端子とが確実に接触した状態で溶接することができるので接合状態を安定させることができる。
尚、凸部及び凹部を、第1端子の短辺方向長さよりも長くするために、第1端子の短辺方向に対して角度を持った部分を有することが考えられ、特に、凸部及び凹部を略直線状とすることにより、材料が銅合金製で、厚さが、0.4mm〜0.8mm程度で、短辺方向の長さが、3mm〜5mm程度の非常に小さな端子であったとしても容易に凸部を成形することができる。
また、第1実施例の場合、第2端子が線材であるので、第1端子と接合する際には、加圧しながら接合することが必須となる。特に第2端子は、第1端子の長辺方向にほぼ沿った状態で接合されると、凸部と第2端子が当接しやすくなり、第1実施例では、凸部を第1端子の短辺方向に対して角度を持った略直線状に成形しているので凸部と第2端子の接触面積を拡大することもできる。更に第2端子を第1端子の短辺方向の略中央位置で接合すれば、加圧する際に凸部から第2端子が脱落することを防止できる。
また、第1実施例は、長手方向に延びる板状の第1端子に第2端子を接続する端子の接続方法であって、長手方向に延びる金属板に、金属板の短辺方向と交差する部分を少なくとも一部に有する略線形状の凸部をプレス加工によって成形し、成形された凸部に第2端子を加圧した状態で第1端子と第2端子を接続するようにしたので、第2端子を第1端子に強く押し付けた状態で接続しても凸部が変形することがない。このため、第1端子と第2端子の接触面積が減少してしまうことがなく、第2端子を第1端子に強く押し付けた際に一定の面圧を得ることができるので確実に接続することが可能となる。特に、凸部と第2端子を溶接によって接続するときには、第1端子と第2端子とが確実に接触した状態で溶接することができるので接合状態を安定させることができる。
また、第1実施例は、第1端子と第2端子を電気抵抗溶接によって接続した場合にも、第1端子の先端がコネクタリード線側に持ち上がってしまうことがないので、第1端子の先端がコネクタリード線に接触してしまうことによる電流の分流を防止することができる。特に、凸部における第1端子の長辺方向先端側の位置から第1端子の長辺方向先端までの長さが、凸部の高さよりも長くなっている場合には、効果的である。
また、第1実施例は、基板上にリード線が接続されたバスバーを有する制御装置であって、バスバーは、基板上に設けられたコントロールモジュールに接続され、短辺方向両端に渡って凸部が形成された長板状の金属板で構成されており、該凸部は短辺方向に延びていない箇所を有し、リード線は、コントロールモジュール以外の他の部品に接続され、更に凸部にてバスバーとリード線が溶接によって接続されているので、リード線をバスバーに強く押し付けた状態で溶接しても凸部が変形することがない。このため、バスバーとリード線の接触面積が減少してしまうことがなく、リード線をバスバーに強く押し付けた際に一定の面圧を得ることができるので確実に接続することが可能となる。特に、凸部とリード線を電気抵抗溶接によって接続するときには、バスバーとリード線とが確実に接触した状態で溶接することができるので接合状態を安定させることができる。
また、第1実施例の制御装置は、自動車の自動変速機に搭載されている。ここで自動車に搭載されるだけであっても制御装置に振動が伝達されるが、自動変速機に搭載されることによって、更に大きな振動が伝達される。このため、バスバーとリード線が確実に接合されていないと、このような振動によって離間してしまうことから、バスバーとリード線が強固に接合されているか否かを検査している。この検査の結果、従来技術のようなバスバーに短辺方向の沿って横断する凸部を形成したものに比べて、本実施例のように凸部がバスバーの短辺方向に延びていない箇所を有しているものでは、大幅に不良を低減できることが確認できた。
更に自動変速機に制御装置を搭載するためには、制御装置自体を小型化しなければ、搭載が困難となってしまう。このため、バスバーの特に短辺方向の幅を小さくすることによってバスバーの配置部分のスペースを小さくすることができる。また、バスバーの短辺方向の幅を小さくすれば、リード線の線径も細いものを用いる必用がある。このため、バスバーとリード線は、振動によって離間しやすい状況化にあり、バスバーとリード線をいかに確実に接続するかが生産面で重要となっている。ここで本実施例を採用することで自動変速機に搭載できる程度にバスバーを小さくしたとしても線径の細いリード線を確実に接合することができる。
また、第1実施例のバスバーは、基板上に並んだ状態で複数設けられ、夫々のバスバーに、夫々リード線が接合されるようになっているので、連続してバスバーとリード線を接合することができる。尚、電極の形状によっては、同時に複数のバスバーとリード線を接合することができる。
また、第1実施例のリード線は、外部端子と接合するためのコネクタに接続されるコネクタリード線であるので、バスバーと接合する際には、加圧しながら接合することが必須となる。
以上、第1実施例について説明したが、凸部15の傾斜する方向は、どちらに傾斜させても構わない。しかしながら、複数のバスバー12が並んで配置され、夫々のバスバー
12にコネクタリード線13を接続するものにおいては、夫々の凸部15の傾斜方向を同一方向とした方がよい。また、凸部15の傾斜角度については、バスバー12の長辺方向の長さや加圧力等を考慮して適宜設定することができる。
また、バスバー12は、第1実施例のバスバー12のように根元部が短辺方向に幅狭となっていてもよく、長手方向に延びていればよい。このため、完全な長方形の板とする必要はない。
また、バスバー12の厚さが0.2mm〜1.2mmで、短辺方向の長さが0.5mm 〜3mmでなくとも第1実施例の作用効果を得ることは可能である。尚、好ましくは、バスバー12の厚さが0.4mm〜0.8mmで、短辺方向の長さが1mm〜3mmとするとよい。


更に、バスバー12及びコネクタリード線13が銅を含む金属としなくても第1実施例の作用効果を得ることは可能である。
また、第2端子は、コネクタリード線13のような線材とする必要はなく、第2端子も第1端子と同じような金属板とすることも可能である。
また、コネクタリード線13は、必ずしもバスバー12の長辺方向にほぼ沿った状態で接合される必要はなく、バスバー12と交差するようにバスバー12に対して、斜め方向、もしくは、垂直方向にコネクタリード線13を接続しても構わない。更に、コネクタリード線13は、必ずしもバスバー12の短辺方向の略中央位置で接合されている必要はなく、どちらか一方側に寄った状態で接合しても構わない。
また、第1実施例では、バスバー12とコネクタリード線13を電気抵抗溶接にて接合したが、当接させた状態で接合するもの全てに応用することが可能であり、例えば、接着剤による接着や、ロウ付けによる接合等にも適用することができる。尚、電気抵抗溶接を用いない場合には、凸部におけるバスバー12の長辺方向先端側の位置からバスバー12の長辺方向先端までの長さが、凸部15の高さよりも長くても電流が分流してしまうようなことがないが、接合時の接触面積を確保でき、強く押し付けた際に一定の面圧を得ることができることは、十分に効果的である。
また、第1実施例では、凸部15及び凹部16の断面形状を略台形状としたが、略台形状とする必要はなく、例えば、略長方形,略正方形,略三角形,略半円形状やそれぞれを組み合わせた形状のいずれでも良い。更には、凸部15の全長をバスバーの幅よりも長くするため、例えば凸部15をT字状に設けてもよい。加えて、凸部15は、端子の幅の全部に対して成形するのではなく、成形しない部分を残した略線形状としても良い。
[第2実施例]
次に第2実施例を図5に基づいて説明する。図5は、第2実施例における第1端子の上面図である。尚、第1実施例と共通する部位については、同一称呼,同一の符号で表す。
図5に示すように第2実施例の凸部15は、第1端子としてのバスバー12における短辺方向途中までは、バスバー12の短辺方向に沿って形成されており、バスバー12における短辺方向一端側には、短辺方向に対して角度を持った部分を有している。このため、凸部15は、バスバー12の短辺方向長さよりも長くなっており、折れ曲がった形状に形成されているので、短辺方向に延びていない箇所、及び、短辺方向と交差する部分を有している。尚、その他の部分は、第1実施例と同様である。
このように第2実施例の凸部15は、折れ曲がった形状に形成されているので、第1実施例よりも凸部15が潰れづらくなっている。また、凸部15における短辺方向に沿って形成された部分にコネクタリード線13を接続すれば、コネクタリード線13をバスバー12の方向に加圧した際、コネクタリード線13と凸部15が直交することになるため、コネクタリード線13が凸部15から脱落してしまうことを極力防止することができる。
尚、第2実施例の凸部15におけるバスバー12の短辺方向に対して角度を持った部分は、短辺方向どちら側に設けられていてもよく、傾斜方向及び長さも自由に設定することができる。更には、凸部15にバスバー12の短辺方向に沿った部分を設けず、例えば、V字形状の凸部としても構わない。
[第3実施例]
次に第3実施例を図6に基づいて説明する。図6は、第3実施例における第1端子の上面図である。尚、他の実施例と共通する部位については、同一称呼,同一の符号で表す。
図6に示すように第3実施例の凸部15は、第1端子としてのバスバー12の先端側に向かって凸となるような円弧形状に形成されている。このため、凸部15は、バスバー
12の短辺方向長さよりも長くなっており、短辺方向に延びていない箇所、及び、短辺方向と交差する部分を有している。尚、その他の部分は、第1実施例と同様である。
このように第3実施例の凸部15は、円弧状に形成されているので、角部がなく応力が集中してしまうことを防止することができる。また、プレスにて凸部15を成形する際の成形型の寿命を向上させることができる。
尚、第3実施例の凸部15における円弧形状は、バスバー12の先端側に凹となるように設けられていてもよく、コネクタリード線13との接続箇所をどの位置にするかによって適宜選択することができる。また、凸部15の円弧におけるアールは自由に設定することが可能であり、複合アールとすることも可能である。
[第4実施例]
次に第4実施例を図7に基づいて説明する。図7は、第4実施例における第1端子の上面図である。尚、他の実施例と共通する部位については、同一称呼,同一の符号で表す。
図7に示すように第4実施例の凸部15は、第1端子としてのバスバー12における短辺方向途中までは、バスバー12の短辺方向に沿って形成されており、バスバー12における短辺方向一端側がバスバー12の先端から離れる方向に円弧形状に形成されている。このため、凸部15は、バスバー12の短辺方向長さよりも長くなっており、短辺方向に延びていない箇所、及び、短辺方向と交差する部分を有している。尚、その他の部分は、第1実施例と同様である。
このように第4実施例の凸部15は、第2実施例と同様に凸部15における短辺方向に沿って形成された部分にコネクタリード線13を接続すれば、コネクタリード線13が凸部15から脱落してしまうことを極力防止することができる。更に、バスバー12における短辺方向一端側がバスバー12の先端から離れる方向に円弧形状に形成されているので、第3実施例と同様に、応力の集中を防止することができ、成形型の寿命を向上させることができる。つまり、第4実施例は、第2実施例と第3実施例の両方の作用効果を得ることができる。
尚、第4実施例の凸部におけるバスバー12の円弧形状の部分は、短辺方向どちら側に設けられていてもよく、傾斜方向及び長さも自由に設定することができる。
本発明に係る一実施例の形態としての変速機のハウジングにおいて、制御装置部分を部分的に断面にした図である。 変速機の油圧制御装置の上面図である。 第1実施例における結合された第1端子及び第2端子の上面図である。 電気抵抗溶接よって、第1端子と第2端子を接合している状態の側面断面図である。 第2実施例における第1端子の上面図である。 第3実施例における第1端子の上面図である。 第4実施例における第1端子の上面図である。
符号の説明
3 油圧制御装置(制御装置)
5 コントロールモジュール
12 バスバー(第1端子)
13 コネクタリード線(第2端子)
14 コネクタ
15 凸部
16 凹部
17a,17b 電極

Claims (8)

  1. 長手方向に延びる第1端子に第2端子が接続され
    前記第1端子には、短辺方向両端に渡って凸部が形成されると共に、該凸部の反対面に
    は前記凸部に対応して凹部が形成されており、
    前記凸部及び前記凹部は、前記第1端子の短辺方向長さよりも長く、
    前記凸部にて前記第2端子が接続された端子の接続構造において、
    前記凸部と前記第2端子は、溶接によって接続され、
    前記凸部及び前記凹部は、折れ曲がった形状、または、短辺方向に対して円弧状の部分を有することを特徴とする端子の接続構造。
  2. 請求項1項に記載の端子の接続構造において、
    前記第1端子の厚さは、0.2mm〜1.2mmであることを特徴とする端子の接続構造。
  3. 請求項項に記載の端子の接続構造において、
    前記第1端子の短辺方向の長さは、0.5mm〜3mmであることを特徴とする端子の接続構造。
  4. 請求項1項に記載の端子の接続構造において、
    前記第1端子及び前記第2端子は、銅を含む金属であることを特徴とする端子の接続構造。
  5. 請求項1項に記載の端子の接続構造において、
    前記第2端子は、線材であることを特徴とする端子の接続構造。
  6. 請求項項に記載の端子の接続構造において、
    前記第2端子は、前記第1端子の長辺方向にほぼ沿った状態で接合されていることを特徴とする端子の接続構造。
  7. 請求項項に記載の端子の接続構造において、
    前記第2端子は、前記第1端子の短辺方向の略中央位置で接合されていることを特徴とする端子の接続構造。
  8. 請求項項に記載の接続構造を備え、自動車の自動変速機に搭載されることを特徴とする制御装置。
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