JP4845018B2 - 工具ホルダの運動制御機構及びそれを用いた放電・電解複合加工装置 - Google Patents
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Description
また、放電加工液が注入された容器内に、水平面内において互いに直交するX,Y軸方向に固定で上記X,Y軸の両者に直交するZ軸方向に移動可能な電極工具に対して、所定間隔をおいてワークを対向させ、上記ワークを陽極とし、上記電極工具を陰極として両極間に電圧を印加し、放電によって上記ワークに電極形状に応じた加工を施した後、上記容器内の放電加工液を電解液に入れ替え、上記電極工具と上記ワークの間に一定の電解電流を流し、上記ワークの放電加工面を電解によって研磨仕上げするようにした放電加工面の電解仕上げ方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
また、上記特許文献2に記載の放電加工面を電解によって研磨仕上げするものにおいては、電極工具はワークの加工面に沿った方向には移動自在であるが、ワークの加工面に直交する方向には固定されている。
一方、工具の公転径を制御する手段として上記した特許文献1に記載のような太陽歯車と内歯歯車との相対的な回転駆動による遊星歯車の自転を利用したものが知られているが、このものでは、工具を自転させる駆動手段を備えていないため工具自転により穴内面を加工するものには用いることができないという問題を有している。また、径の小さな穴内面の加工における微小な公転径の制御には不適である。
(3)また、上記(1)記載の工具ホルダの運動制御機構を用いた放電・電解複合加工装置は、上記(2)記載のものにおいて、加工液の循環ポンプ、切りくず除去装置、温度制御装置を備え、消耗した電極を再成形する電極成形ユニット及び工具ホルダの運動制御機構を移動する移動機構を備えることを特徴としている。
放電・電解複合加工装置は、図示しない駆動源により回転駆動される回転テーブル1の上に被加工物であるワーク2を固定し、ワーク2の回転中心Oから距離d偏心したO’を中心に図示しない駆動源により回転駆動される電極3を設け、電極3を移動させて偏心距離dを制御することにより、ワーク2の加工面の回転径(ワーク2と電極3の相対運動における公転径)を制御可能な構造となっている。
この結果から、公転径の制御をした方が良好な加工結果が得られることが確認できる。しかしながら、図1の放電・電解複合加工装置における公転径の制御システムは、ワークを保持、回転させる構造であるため、ワークの回転中心に関わる部分しか加工できず、例えば、ワークの回転中心との関係と独立して加工面の微小な凹凸に対応した工具(電極)の制御ができない。
図3において、10は工具ホルダであるところのコレットチャックであり、図示しない電極等の工具を保持するものである。
コレットチャック10を自転運動させるとともにその公転運動を制御する運動制御機構は剛性のあるケーシング11に保持されている。
自転用モータ12及び公転用モータ13はケーシング11に固定され、公転径制御モータ14はケーシング11の内側に突出した支持部材15にベアリング16を介して回転自在に支持された回転板17に支持されている。
それぞれのモータには、図示しない電源から電力が供給されるようになっているが、回転板17に支持された公転径制御モータ14に電力を供給するため、ケーシング11に通電用ブラシ18を設け、通電用ブラシ18に対峙して回転板17側にスリップリング19を設け、スリップリング19と公転径制御モータ14を導電ケーブルで接続している。
ギアボックス28は、ケーシング11にベアリング29を介して回転支持され、かつ回転中心27と同芯で出力軸20を覆う上部円筒部30と、歯車21、歯車22を収容して回転板17に固定された下部ボックス部31とよりなっており、上部円筒部30には回転中心27と同芯に歯車33が固定されている。
公転用モータ13の出力軸34には歯車35が固定され、歯車35が歯車33に噛合するように配置されている。
このように構成されているため、回転板17は回転中心27を中心にして回転する。
歯車38には歯車24及び歯車25を収容し、かつ、コレットチャック10を固定する軸26を回転自在に支持しているギアボックス39が固定されている。
このため、ギアボックス39は歯車38と一体的に軸23の軸心を中心にして回転されるもので、コレットチャック10は軸23の軸心を中心にして軸23と軸26との距離dの長さのアーム長を半径として回動される。
このため、回転板17の回転中心27からコレットチャック10の中心までの距離がコレットチャック10の公転径となる
放電・電解複合加工装置は、主として、工具ホルダであるコレットチャック10の運動制御機構50、運動制御機構50の移動機構61、電極51に電力を供給する加工用電源52、加工電流・電圧モニター装置53、ワーク54を保持し、かつ加工液55を収容する容器56、加工液循環ポンプ57、切りくず除去装置58、温度制御装置59、電極成形ユニット60、制御用コンピュータ62及び装置の移動機構63からなっている。
制御用コンピュータ62は、制御用ケーブルにて、工具ホルダの運動制御機構50、加工用電源52、加工電流・電圧モニター装置53、温度制御装置59、電極成形ユニット60及び移動機構61と接続しており、また、加工用電源52は電極51、加工電流・電圧モニター装置53、ワーク54に電源ケーブルで接続している。容器55に充填された加工液55は、加工液循環ポンプ57、切りくず除去装置58、温度制御装置59を経由して循環され、清浄化及び温度制御される。
(1)制御用コンピュータ62または手動で加工用電源52を放電加工条件、例えば、電極51を陽極、ワーク54を陰極にセットし、放電加工を行う。
必要に応じて、加工電流・電圧モニター装置53からの情報を用いて制御用コンピュータ62により工具ホルダの運動制御機構50の位置、及び工具ホルダ10の公転径、公転速度及び自転速度等の制御を行う。
工具ホルダ10の自転速度は自転用モータ12の回転数を制御することにより所望の速度に制御される。また、工具ホルダ10の公転径は、公転径制御モータ14を制御して回転板17の回転中心27から工具ホルダ10の中心までの距離を制御することにより設定される。さらに、工具ホルダ10の公転速度は、公転用モータ13の回転を制御することにより制御される。
(2)放電加工で消耗した電極51は電極成形ユニット60で再成形する。
(3)ワーク54の所望の形状が得られるまで上記工程(1)(2)を繰り返す。
(4)制御用コンピュータ62または手動で加工用電源52を電解加工用条件、例えば、電極51を陰極、ワーク54を陽極にセットし、電解加工を行う。
必要に応じて、加工電流・電圧モニター装置53からの情報を用いて制御用コンピュータ62により工具ホルダの運動制御機構50の位置、工具ホルダ10の公転径、公転速度及び自転速度等の制御を行う。
図5(a)は、上記(3)の放電加工後の加工例を示したものであり、電極に銅、加工液に水とアルミナの混合液を用いた。
図5(b)は、上記(4)の電解加工後の加工例を示したものであり、電極に銅、加工液に水とアルミナの混合液を用いた。
まず円柱形状の電極で貫通穴を加工する(図6(a)).電極成形ユニット60を用いて電極を加工(図6(b))後,工具ホルダの遊星運動機構50を用いて公転径の制御を行いながら加工穴径を拡張する(図6(c)).図6(d)に示すように前記工程を用いてオーバーハングしている断面形状を持つ穴の加工が可能となった.
2 ワーク
3 電極
10 工具ホルダ(コレットチャック)
11 ケーシング
12 自転用モータ
13 公転用モータ
14 公転径制御モータ
15 支持部材
16 ベアリング
17 回転板
18 通電用ブラシ
19 スリップリング
20 出力軸
21 歯車
22 歯車
23 軸
24 歯車
25 歯車
26 軸
27 回転中心
28 ギアボックス
29 ベアリング
30 上部円筒部
31 下部ボックス部
33 歯車
34 出力軸
35 歯車
36 出力軸
37 歯車
38 歯車
39 ギアボックス
50 工具ホルダの運動制御機構
51 電極
52 加工用電源
53 加工電流・電圧モニター装置
54 ワーク
55 加工液
56 容器
57 加工液循環ポンプ
58 切りくず除去装置
59 温度制御装置
60 電極成形ユニット
61 工具ホルダの運動制御機構の移動機構
62 制御用コンピュータ
63 装置の移動機構
Claims (3)
- 工具ホルダを支持する軸を自転させる自転用駆動機構と工具ホルダを公転させる公転用駆動機構と工具ホルダの公転径を制御する公転径制御用駆動機構とを備えた工具ホルダの運動制御機構において、
ケーシング(11)に回転自在に支持された回転板(17)を設け、回転板(17)は前記公転用駆動機構により回転板の回転中心(27)を中心にして回転駆動され、
回転板(17)には、回転板の回転中心(27)から偏心した位置に軸(23)が設けられており、該軸(23)の軸心を中心に回転自在に支持されたギヤボックス(39)が設けられており、ギヤボックス(39)は前記公転径制御用駆動機構により軸(23)の軸心を中心に回転駆動され、
ギヤボックス(39)には、前記軸(23)の軸心から距離dの位置に工具ホルダを支持する軸(26)が回転自在に保持されており、
自転用駆動機構により工具ホルダを支持する軸(26)を自転させるとともに、公転径制御用駆動機構によりギヤボックス(39)を軸(23)の軸心を中心にして回転駆動して、工具ホルダを支持する軸(26)を軸(23)の軸心の回りに距離dを半径として回動させることにより回転板の回転中心(27)から工具ホルダを支持する軸(26)の軸心までの距離、すなわち、公転径を制御し、公転用駆動機構により回転板(17)を回転させることにより工具ホルダを支持する軸(26)を回転板の回転中心(27)の回りに公転するようにしたことを特徴とする工具ホルダの運動制御機構。 - 工具である電極に電力を供給する加工用電源、加工電流・電圧モニター装置、ワークを保持するとともに加工液を収容する容器及び制御用コンピュータを備えることを特徴とする請求項1記載の工具ホルダの運動制御機構を用いた放電・電解複合加工装置。
- 加工液の循環ポンプ、切りくず除去装置、温度制御装置を備え、消耗した電極を再成形する電極成形ユニット及び工具ホルダの運動制御機構を移動する移動機構を備えることを特徴とする請求項2記載の工具ホルダの運動制御機構を用いた放電・電解複合加工装置。
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