JP4734439B2 - 4軸加工機用数値制御装置 - Google Patents
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Description
図1は、テーブルに取付けられたワーク(加工物)を3軸の直線軸と2軸の回転軸によって加工するテーブル回転型の5軸加工機の概略構成図である。ヘッドおよび工具はX,Y,Z軸で動作する。B軸はY軸周りに回転テーブルを傾斜し、C軸はZ軸周りに回転テーブルを回転する。このように回転テーブルはB,C軸によって傾斜/回転する。
図3は、混合型の5軸加工機の概略構成図である。図3の混合型の5軸加工機では、A軸はX軸周りに工具を傾斜し、C軸はZ軸周りに回転テーブルを回転する。ヘッドおよび工具はX,Y,Z軸で動作する。
ここで、G43.5は工具先端点制御開始のGコードであり、工具方向ベクトル(I,J,K)の指令によって工具方向を指令する工具先端点制御の指令方式であることを示す。Hは工具長補正量番号を指令する。X,Y,Zはプログラム座標系上の工具先端点位置を指令する。ここでは、プログラム座標系はテーブルに固定された直交座標系(Xt,Yt,Zt:上記テーブル座標系)であり、したがってテーブル傾斜/回転とともに傾斜/回転する。(I,J,K)は前述のように工具方向を指令する工具方向ベクトルである。G49は工具先端点制御をキャンセルするGコードである。本発明は、このタイプ2の指令方法に関する。
解Aは数1式で表される。
I,J≧0の場合、0〜90度
I<0,J≧0の場合、90度〜180度
I<0,J<0の場合、180度〜270度
I≧0,J<0の場合、270度〜360度
arctanの計算におけるn1*360度またはn2*360度の項のn1,n2は整数値であり、360度のn1,n2倍の値を加算した位置が解であることを示す。つまり、C軸は正負方向に何回転でも動作可能だが、B軸は−90度〜90度内の動作が可能としている。
図4のB,C軸指令は図5のI,J,K指令における解BのB,C軸位置に相当する。したがって、図6は、図4のプログラム指令による加工状況、または図5のプログラム指令における解Bによる加工状況を表している。
(1)加工機の軸数が多いためコストアップとなる。
(2)加工機の軸数が多くなると軸間の機械組立誤差が累積する。
(3)加工機の軸数が多くなると機械剛性を高くすることが難しい。
(4)特に回転軸は直線軸に比べて回転モーメントに弱く大きな誤差を発生する要因である。
(5)加工機として5軸加工機に比べて低価格で加工が実現できる。5軸加工機に比べて1軸分軸数が少ないので4軸加工機の方が低価格であるためである。
(6)5軸加工機に比べて1軸分軸数が少ないので機械組み立て誤差が少なくなり、5軸加工機に比べて1軸分軸数が少ないので機械剛性が高く、5軸加工機に比べて高精度に加工できる。
しかし、4軸加工機には仮想軸は実際には存在しないから、数値制御装置内で演算されたB軸位置として仮想軸の指令が作成されるタイプ2のプログラム指令は使用できなかった。
請求項3に係る発明は、前記回転軸は回転テーブルを回転する軸であり、前記仮想角度は該回転テーブルを傾斜する傾斜角であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1つに記載の4軸加工機用数値制御装置である。
請求項5に係る発明は、前記回転軸は回転テーブルを回転する軸であり、前記仮想角度はヘッドに取り付けられるアタッチメント上で工具を傾斜する傾斜角であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1つに記載の4軸加工機用数値制御装置である。
図13に示される4軸加工機用数値制御装置100は、テーブルに取り付けられたワーク(加工物)に対して3軸の直線軸と1軸の回転軸によって加工する4軸加工機を制御する。
まず、図15に示されるように、Y軸周りに回転テーブルを−80.0度傾斜する治具によって、回転テーブルが−80.0度傾斜している4軸加工機の場合を例にとって説明する。
図14に示すプログラム指令があり、仮想角度として−80.0度が設定してあり、許容値として5.0度が設定してあった場合、ブロックN010、ブロックN020、ブロックN030、ブロックN040の工具方向ベクトル(I,J,K)指令から解A,解BのようにB,Cが演算される。ここで、解A,解BのBが演算仮想軸位置であり、Cが演算回転軸位置である。なお、解A,解Bの演算は、背景技術で説明した数1式および数2式に基づいて行う。
仮想軸について許容値の範囲内の誤差があるが、前述のように工具先端点は正しく加工されるので、工具方向がプログラム指令と少し相違していても加工上問題はない。その結果、図6の5軸加工機での加工に相当する加工を図8で示した4軸加工機によって図15のように行うことができる。
しかし、同様の条件で図16のような指令があった場合、ブロックN040の解Aおよび解BのBは仮想角度−80.0度に対して差の絶対値が許容値5.0度以上であるため、4軸加工機はアラームで停止する。アラーム停止の場合には、例えば、図8に示される治具を取り替えることによってワークの加工を行うことができる。或いは、4軸加工機での加工を取り止め5軸加工機を用いた加工に切り替えるなどを行う。後出のアラーム停止の場合も同様である。
しかし、同様の条件で図16の指令があった場合、ブロックN040の解Aおよび解BのBは仮想角度+80.0に対して差の絶対値が許容値5.0以上であるため、4軸加工機はアラームで停止する。
●[ステップSA1]工具方向ベクトルの指令(I,J,K)を読み取る。そして、演算回転軸位置、演算仮想軸位置の2組の解(解A,解B)を演算する。
●[ステップSA2]|解Aの演算仮想軸位置−仮想角度|は許容値より小さいか否か判断し、小さい場合にはステップSA5へ移行し、小さくない場合にはステップSA3へ移行する。
●[ステップSA3]|解Bの演算仮想軸位置−仮想角度|は許容値より小さいか否か判断し、小さい場合にはステップSA4へ移行し、小さくない場合にはステップSA6へ移行する。
●[ステップSA4]仮想軸の指令は仮想角度であるとみなす。また、回転軸Cの指令は解Bの演算回転軸位置であるとみなし、終了する。
●[ステップSA5]仮想軸の指令は仮想角度であるとみなす。また、回転軸Cの指令は解Aの演算回転軸位置であるとみなし、終了する。
●[ステップSA6]アラーム停止し、終了する。
CPU21は、メモリ22のROM領域に格納されたシステムプログラムをバス38を介して読み出し、該システムプログラムに従って数値制御装置全体を制御する。メモリ22のRAM領域には一時的な計算データや表示データ及び表示器/MDIユニット50を介してオペレータが入力した各種データが格納される。また、メモリ22のSRAMなどで構成される不揮発性メモリ領域には、インタフェース23を介して読み込まれた加工プログラムや表示器/MDIユニット50を介して入力された加工プログラム等が記憶される。
各軸の軸制御回路28,30,32,34はCPU21からの各軸の移動指令量を受けて、各軸の指令をサーボアンプ29,31,33,35に出力する。サーボアンプ29,31,33,35はこの指令を受けて、各軸のサーボモータ39〜42を駆動する。各軸は位置・速度のフィードバック制御を行う(図19ではこの構成は省略している)。
4軸加工機用数値制御装置100は、CPU21において図18に示す処理を実行することによって、従来の5軸加工機用のプログラム指令によって5軸加工機で行っていた加工を、そのまま仮想軸に対して仮想角度が指令されているとみなすことにより、4軸加工機で加工することができる。
11 補間部
12X X軸サーボ
12Y Y軸サーボ
12Z Z軸サーボ
12C C軸サーボ
13 仮想角度
14 仮想角度設定手段
15 仮想角度判断手段
16 許容値
17 回転軸指令みなし手段
100 4軸加工機用数値制御装置
Claims (5)
- テーブルに取付けられたワークに対して3軸の直線軸と2軸の回転軸によって加工する5軸加工機用の加工プログラムに基づいて、該ワークに対して3軸の直線軸と1軸の回転軸によって加工する4軸加工機を制御する数値制御装置であって、
前記4軸加工機に更に仮想軸が1軸あると仮定し、回転テーブルまたは回転ヘッドを傾斜させる治具またはアタッチメントの角度に基づいて該仮想軸の仮想角度を設定する仮想角度設定手段と、
前記5軸加工機用の加工プログラムにおいて工具方向が工具方向ベクトル指令でプログラム指令された場合に該工具方向ベクトル指令から演算される演算回転軸位置と演算仮想軸位置の2組の解について該演算仮想軸位置が前記仮想角度と一致する解の組である一致解があるかどうか判断する仮想角度判断手段と、
前記仮想角度判断手段で前記一致解があると判断した場合に前記1軸の回転軸のプログラム指令は前記一致解の前記演算回転軸位置であり前記仮想軸のプログラム指令は前記仮想角度であるとみなす回転軸指令みなし手段と、
を有し、
前記回転軸指令みなし手段によって、前記1軸の回転軸のプログラム指令は前記演算回転軸位置とみなされ前記仮想軸のプログラム指令は前記仮想角度であるとみなされた前記5軸加工機用の加工プログラムに基づいて前記4軸加工機を制御することを特徴とする4軸加工機用数値制御装置。 - 前記仮想角度判断手段において前記一致解があるかどうか判断するとき前記演算仮想軸位置が前記仮想角度に対して設定された許容値の範囲内であれば一致解があると判断することを特徴とする請求項1に記載の4軸加工機用数値制御装置。
- 前記回転軸は回転テーブルを回転する軸であり、前記仮想角度は該回転テーブルを傾斜する傾斜角であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1つに記載の4軸加工機用数値制御装置。
- 前記回転軸は回転ヘッドを回転する軸であり、前記仮想角度は該回転ヘッドに取り付けられるアタッチメント上で工具を傾斜する傾斜角であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1つに記載の4軸加工機用数値制御装置。
- 前記回転軸は回転テーブルを回転する軸であり、前記仮想角度はヘッドに取り付けられるアタッチメント上で工具を傾斜する傾斜角であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1つに記載の4軸加工機用数値制御装置。
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