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JP4732788B2 - 保護部材、電子式モニター装置及び空気入りタイヤ - Google Patents

保護部材、電子式モニター装置及び空気入りタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、空気入りタイヤに取り付けられる電子式モニター装置を保護する保護部材、電子式モニター装置及び空気入りタイヤに関し、特に、電子式モニター装置の寿命を延ばし、かつタイヤ耐久性を向上させる保護部材、電子式モニター装置及び空気入りタイヤに関する。
従来、空気入りタイヤに関して、タイヤ情報(例えば、識別、内圧、温度、速度及び回転数)を得るため、電子デバイス(例えば、半導体チップ)が収容された電子式モニター装置が、空気入りタイヤに設けられたインナーライナーに取り付けられることにより、空気入りタイヤから離れた位置(例えば、車載されているモニター)から電子式モニター装置とリアルタイムで通信を行うことができる技術が知られている。
なお、電子デバイスとは、製造データ、在庫データ、販売情報、流通情報、物理性質データ等を記憶する機能や、上述したタイヤ情報を監視する機能を備えたものである。
ところで、空気入りタイヤでは、走行中における変形、衝撃及び振動等が大きく、当該変形、衝撃及び振動等が繰り返し行われることによって、上述した電子式モニター装置の寿命及び性能に悪影響を与えてしまう。
そのため、インナーライナーと電子式モニター装置との間に、1層の保護部材を設けることにより、空気入りタイヤの走行中における衝撃及び振動が緩和される技術が開示されている(特許文献1)。この技術によれば、電子式モニター装置への衝撃及び振動の伝達が抑制されるため、電子式モニター装置の寿命及び性能への影響が緩和される。
特開昭57−147901号公報(第8頁−第12頁、第1図)
しかしながら、上述した保護部材として軟らかいゴム層(軟ゴム層)が使用された場合、走行中における電子式モニター装置への衝撃及び振動等が抑制される反面、電子式モニター装置と保護部材との高さ(厚さ)により、インナーライナーと保護部材との接着面における歪み(いわゆる、せん断歪み)が大きくなってしまう。
この結果、インナーライナーと電子式モニター装置との接着耐久性が低下してしまうことにより、インナーライナーから保護部材が剥離してしまい、電子式モニター装置が脱落して破損してしまうという問題があった。
さらに、インナーライナーから保護部材が剥離してしまうことにより、保護部材との接着面におけるインナーライナーの強度が低下してしまうため、空気入りタイヤが故障(パンク)するおそれがあった。
また、保護部材として硬いゴム層(硬ゴム層)が使用された場合、電子式モニター装置と保護部材との高さにより発生するせん断歪みが緩和される反面、電子式モニター装置と保護部材との段差(剛性段差)により破壊(いわゆる、せん断破壊)が発生してしまう。
また、せん断破壊が発生することにより、電子式モニター装置への衝撃及び振動が緩和されず、上述したようにインナーライナーから電子式モニター装置が剥離してしまい、電子式モニター装置が脱落して破損してしまうという問題があった。さらに、上述しように空気入りタイヤが故障するおそれがあった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、電子式モニター装置の寿命を延ばし、かつタイヤ耐久性を向上させる保護部材、電子式モニター装置及び空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、カーカス層(カーカス層12)のタイヤ径方向内側に設けられたインナーライナー(インナーライナー13)と、所定の信号によりタイヤ情報(例えば、識別、内圧、温度、速度及び回転数)の授受を行う電子式モニター装置(電子式モニター装置30)とを備えた空気入りタイヤ(空気入りタイヤ1)に取り付けられ、インナーライナーと電子式モニター装置との間に設けられた電子式モニター装置を保護する保護部材(保護層20)であって、保護部材が、所定の弾性率を有する層である硬質層(硬ゴム層21)と、硬質層よりも弾性率が低い層である軟質層(軟ゴム層22a,22b)とを有し、硬質層の弾性率は、0.8〜2MPaであり、軟質層の弾性率は、0.1〜0.6MPaであり、電子式モニター装置は、軟質層と接し、保護部材は、ゴム材により構成されていること要旨とする。
かかる特徴によれば、保護部材が、硬質層と軟質層とを有することによって、インナーライナーと保護部材との接着面におけるせん断歪み、及び電子式モニター装置と保護部材との剛性段差により発生するせん断破壊を抑制することができる。
この結果、インナーライナーと保護部材との接着耐久性が向上し、インナーライナーから保護部材が剥離してしまうことを防止することができるため、電子式モニター装置が脱落して破損してしまうことを防止することができる。これにより、電子式モニター装置の寿命を延ばすことができる。
また、インナーライナーから保護部材が剥離してしまうことを防止することによって、保護部材との接着面におけるインナーライナーの強度の低下を抑制することができるため、タイヤ耐久性を向上させることができる。
せん断歪みは軟質層によって抑制することができ、せん断破壊は硬質層によって抑制することができるため、電子式モニター装置の寿命をさらに延ばすことができるとともに、タイヤ耐久性を向上させることができる。
本発明の第の特徴は、第1の特徴に係り、軟質層が、硬質層のタイヤ径方向内側に設けられていることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、第1の特徴又はの特徴に係り、軟質層が、硬質層のタイヤ径方向内側、及びタイヤ径方向外側に設けられていることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、第1の特徴乃至第3の特徴に係り、軟質層のタイヤ周方向断面の形状が三角形であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、軟質部材がタイヤ幅方向断面において三角形で構成されていることによって、空気入りタイヤの走行中における衝撃及び振動が緩和され、特に、踏み込み部分と蹴り出し部分に発生する衝撃及び振動が緩和され、電子式モニター装置への衝撃及び振動の伝達を効率的に抑制することができるため、電子式モニター装置の寿命を延ばすことができるとともに、タイヤ耐久性を向上させることができる。
本発明の第の特徴は、第1の特徴乃至第の特徴に係り、保護部材における空気入りタイヤとの接地面を除く表面積が、2000〜8000mmであることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、第1の特徴乃至第の特徴に係り、保護部材の厚みが、15mm以下であることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、第1の特徴乃至第6の特徴に係り、軟質層の厚みが、1〜5mmであることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、第1の特徴乃至第の特徴に係り、硬質層の厚みが、3〜8mmであることを要旨とする。
本発明の第の特徴は、第1の特徴乃至第の特徴に係り、請求項1乃至請求項のいずれかの保護部材を具備する空気入りタイヤであることを要旨とする。
かかる特徴によれば、電子式モニター装置の寿命を延ばすことができるとともに、タイヤ耐久性を向上させる保護部材を具備する空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の第10の特徴は、第1の特徴乃至第の特徴に係り、請求項1乃至請求項のいずれかの保護部材を具備する電子式モニター装置であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、電子式モニター装置の寿命を延ばすことができるとともに、タイヤ耐久性を向上させる保護部材を具備する電子式モニター装置を提供することができる。
本発明によれば、電子式モニター装置の寿命を延ばし、かつタイヤ耐久性を向上させる保護部材、電子式モニター装置及び空気入りタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤに取り付けられる保護層の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(空気入りタイヤに取り付けられる保護層の構成)
図1は、本実施形態に係る保護層20が取り付けられた空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向の断面図である。図1に示すように、空気入りタイヤ1は、ホイールのリム部(不図示)に接触するビードコア11a及びビードフィラー11bを含む1対のビード部11を有している。具体的には、ビード部11を構成するビードコア11aには、スチールコードなどが用いられる。また、空気入りタイヤ1は、空気入りタイヤ1の骨格となるカーカス層12を有している。
カーカス層12のタイヤ径方向内側には、チューブに相当する気密性の高いゴム層であるインナーライナー13が設けられている。また、インナーライナー13のタイヤ径方向内側には、所定の信号によりタイヤ情報の授受を行う電子式モニター装置30が設けられている。
なお、電子式モニター装置30は、半導体チップやICタグ(RFID)などの電子デバイスが収容されているものである。また、電子デバイスとは、製造データ、在庫データ、販売情報、流通情報、物理性質データ等を記憶する機能や、タイヤ情報(例えば、識別、内圧、温度、速度及び回転数)を監視する機能を備えたものである。
インナーライナー13と電子式モニター装置30との間には、所定の弾性率を有する硬ゴム層(硬質層)と硬ゴム層よりも弾性率の低い層である軟ゴム層(軟質層)とを有する保護層20(保護部材)が設けられている。なお、硬ゴム層及び軟ゴム層の詳細については後述する。
カーカス層12のタイヤ径方向外側には、第1ベルト層14、第2ベルト層15及び第3ベルト層16が重ねて設けられている。また、第3ベルト層16のタイヤ径方向外側には、路面と接地するトレッド部17が設けられている。
次に、図2を参照して、上述した電子式モニター装置30を保護する保護層20について説明する。図2は、電子式モニター装置30及び保護層20を示す斜視図である。
図2に示すように、保護層20におけるインナーライナー13との接地面(H1)を除く表面積(H2+H3+H4+H5+H6=Hm)は、2000〜8000mmであることが好ましい。なお、表面積(Hm)が2000mm未満である場合、空気入りタイヤ1から受ける変形や衝撃に対して十分な緩衝ができず、電子モニター装置30を保護することができないことがある。また、表面積(Hm)が8000mmを超える場合、保護層20自体の重量により、空気入りタイヤが不均一となってしまう(いわゆる、ユニフォミティーに悪影響を及ぼしてしまう)ことがある。
また、保護層20の厚み(α)は、15mm以下であることが好ましい。なお、保護層20の厚み(α)が15mmを超える場合、インナーライナー13と保護層20との接着面における歪み(いわゆる、せん断歪み)が大きくなってしまうという問題がある。
次に、図3を参照して、上述した保護層20について説明する。図3は、インナーライナー13、保護層20及び電子式モニター装置30の断面図(図2におけるA−A断面図)である。
図3に示すように、上述したようにインナーライナー13と電子式モニター装置30との間には、硬ゴム層21と軟ゴム層22a,22bとを有する保護層20が設けられている。また、硬ゴム層21のタイヤ径方向外側に軟ゴム層22aが設けられ、硬ゴム層21のタイヤ径方向内側に軟ゴム層22bが設けられている。
ここで、硬ゴム層21の弾性率は、0.8〜2MPaであることが好ましく、硬ゴム層21の厚みは、3〜8mmであることが好ましい。
また、軟ゴム層22a,22bの弾性率は、0.1〜0.6MPaであることが好ましく、軟ゴム層22a,22bの厚みは、それぞれ1〜5mmであることが好ましい。
なお、硬ゴム層21及び軟ゴム層22a,22bの弾性率の弾性率や厚みは、上述した範囲内であると、さらに電子式モニター装置の寿命を延ばし、かつタイヤ耐久性を向上させることができる。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、比較例1〜比較例3及び本発明が適用された実施例に係る保護層(硬ゴム層又は軟ゴム層)を空気入りタイヤに取り付けて行った試験結果について説明する。
比較例1〜比較例3及び実施例に係る保護層が取り付けられた空気入りタイヤのサイズは、いずれも“205/55R16”である。すなわち、トレッド幅が約205mmであり、扁平率(タイヤ幅に対するタイヤ断面高さの比)が約55%であり、リム径が16インチである。
また、比較例1〜比較例3及び実施例のいずれかに用いられた硬ゴム層は、弾性率が
1.5MPaであり、厚みが4.0mmである。また、比較例1〜比較例3及び実施例のいずれかに用いられた軟ゴム層は、弾性率が0.2MPaであり、厚みが2.5mmである。
表1は、比較例1〜比較例3及び実施例に係る保護層の構成、及び当該保護層が取り付けられた空気入りタイヤの試験結果を示すものである。
Figure 0004732788
表1に示すように、比較例1は、上下保護層及び中間保護層が軟ゴム層である。なお、上下保護層とは、中間保護層のタイヤ径方向内側及びタイヤ径方向外側に設けられた保護層のことである。また、中間保護層とは、上下保護層の間に設けられた保護層のことである。
比較例2は、上下保護層及び中間保護層が硬ゴム層である。比較例3は、上下保護層が硬ゴム層であり、中間保護層が軟ゴム層である。本発明が適用された実施例は、上下保護層が軟ゴム層であり、中間保護層が硬ゴム層である。
<HSPドラム試験>
HSP(High Speed)ドラム試験とは、室内に設置されたドラムにて、一定時間ごとに10km/hづつドラム速度を上げて、空気入りタイヤが故障に至るまでの速度を測定する試験である。
試験の結果、本発明が適用された実施例に係る保護層が取り付けられた空気入りタイヤは、比較例1〜比較例3に係る保護層が取り付けられた空気入りタイヤと比べ、タイヤ耐久性に優れていると評価した。
すなわち、実施例に係る保護層が取り付けられた空気入りタイヤは、電子式モニター装置の剥離及び空気入りタイヤの故障を抑制することができるため、タイヤ耐久性が向上されたことが分かった。
<ロングランドラム走行距離試験>
ロングランドラム走行距離試験とは、室内に設置されたドラムにて、低内圧、高荷重の条件において一定速度で走行させ、空気入りタイヤが故障に至るまでの距離を測定する試験である。なお、20000km走行した場合には、試験を終了させた。
試験の結果、本発明が適用された実施例に係る保護層が取り付けられた空気入りタイヤは、20000kmを完走した。
すなわち、実施例に係る保護層が取り付けられた空気入りタイヤは、比較例1〜比較例3に係る保護層が取り付けられた空気入りタイヤと比べ、電子式モニター装置の剥離及び空気入りタイヤの故障を抑制することができるため、タイヤ耐久性が向上されたことが分かった。
(作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る保護層20によれば、硬ゴム層21と軟ゴム層22a,22bとを有することによって、インナーライナー13と保護層20との接着面におけるせん断歪み、及び電子式モニター装置30と保護層20との剛性段差により発生するせん断破壊を抑制することができる。
この結果、インナーライナー13と保護層20(軟ゴム層22a)との接着耐久性が向上し、インナーライナー13から保護層20が剥離してしまうことを防止することができるため、電子式モニター装置30が脱落して破損してしまうことを防止することができる。これにより、電子式モニター装置30の寿命を延ばすことができる。
また、インナーライナー13から保護層20が剥離してしまうことを防止することによって、保護層20との接着面におけるインナーライナー13の強度の低下を抑制することができるため、タイヤ耐久性を向上させることができる。
また、電子式モニター装置30の寿命を延ばすことができるとともに、タイヤ耐久性を向上させる保護層20を具備する空気入りタイヤ1を提供することができる。
さらに、電子式モニター装置30の寿命を延ばすことができるとともに、タイヤ耐久性を向上させる保護層20を具備する電子式モニター装置30を提供することができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。図4及び図5は、本発明の変更例に係るインナーライナー13、保護層20及び電子式モニター装置30の断面図(図2におけるA−A断面図)である。
図4に示すように、硬ゴム層23のタイヤ径方向外側にインナーライナー13が固定され、硬ゴム層21のタイヤ径方向内側に軟ゴム層24が設けられている。
また、図5に示すように、硬ゴム層23のタイヤ径方向内側、及びタイヤ径方向外側に、タイヤ周方向断面の形状が三角形である軟ゴム層26a〜26dが設けられている。
このことにより、軟ゴム層26a〜26dがタイヤ幅方向断面において三角形で構成されていることによって、空気入りタイヤ1の走行中における衝撃及び振動が緩和され、特に、踏み込み部分と蹴り出し部分に発生する衝撃及び振動が緩和され、電子式モニター装置30への衝撃及び振動の伝達を効率的に抑制することができるため、電子式モニター装置30の寿命を延ばすことができるとともに、タイヤ耐久性を向上させることができる。
なお、タイヤ周方向断面の形状が三角形である軟ゴム層は、タイヤ径方向内側、又はタイヤ径方向外側のいずれか一方にのみ設けられていても勿論よい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本実施形態に係る保護層20が取り付けられた空気入りタイヤ1のタイヤ幅方向の断面図である。 本実施形態に係る電子式モニター装置30及び保護層20の斜視図である。 本実施形態に係る保護層20の断面図である。 本発明の変更例に係る保護層20の断面図である。 本発明の変更例に係る保護層20の断面図である。
符号の説明
1…空気入りタイヤ
11…ビード部、11a…ビードコア、11b…ビードフィラー、12…カーカス層、13…インナーライナー、14…第1ベルト層、15…第2ベルト層、16…第3ベルト層、17…トレッド部、20…保護層、21,23,25…硬ゴム層、22a,22b,24,26a〜26d…軟ゴム層、30…電子式モニター装置

Claims (10)

  1. カーカス層のタイヤ径方向内側に設けられたインナーライナーと、所定の信号によりタイヤ情報の授受を行う電子式モニター装置とを備えた空気入りタイヤに取り付けられ、前記インナーライナーと前記電子式モニター装置との間に設けられた前記電子式モニター装置を保護する保護部材であって、
    所定の弾性率を有する層である硬質層と、
    前記硬質層よりも前記弾性率が低い層である軟質層とを有し、
    前記硬質層の弾性率は、0.8〜2MPaであり、前記軟質層の弾性率は、0.1〜0.6MPaであり、
    前記電子式モニター装置は、前記軟質層と接し、
    前記保護部材は、ゴム材により構成されていることを特徴とする保護部材。
  2. 前記軟質層は、前記硬質層のタイヤ径方向内側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の保護部材。
  3. 前記軟質層は、前記硬質層のタイヤ径方向内側、及びタイヤ径方向外側に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保護部材。
  4. 前記軟質層は、タイヤ周方向断面の形状が三角形であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の保護部材。
  5. 前記保護部材における前記空気入りタイヤとの接地面を除く表面積は、2000〜8000mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の保護部材。
  6. 前記保護部材の厚みは、15mm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の保護部材。
  7. 前記軟質層の厚みは、1〜5mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の保護部材。
  8. 前記硬質層の厚みは、3〜8mmであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の保護部材。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれかの保護部材を具備する空気入りタイヤ。
  10. 請求項1乃至請求項のいずれかの保護部材を具備する電子式モニター装置。
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