JP4732288B2 - Blow-by gas control device for gasoline engine - Google Patents
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Description
本発明は、シリンダヘッドの吸気ポートに接続される吸気系と、クランクケース内のブローバイガスを導くようにして前記吸気系に接続されるブローバイガス戻り通路とを備えるガソリン機関に関し、特に、ブローバイガスの吸気系への還流量を制御するようにしたブローバイガス制御装置の完了に関する。 The present invention relates to a gasoline engine including an intake system connected to an intake port of a cylinder head and a blowby gas return passage connected to the intake system so as to guide blowby gas in a crankcase, and in particular, blowby gas. The present invention relates to the completion of the blow-by gas control device that controls the amount of recirculation to the intake system.
ガソリン機関等の内燃機関では、燃焼室内での燃焼による排ガスあるいは未燃ガスの一部が、シリンダボア内面およびピストン外面間の間隙からブローバイガスとしてわずかながらクランクケース内に洩れており、ブローバイガスの温度が低いときに該ブローバイガスが含有している水分や未燃分が結露してクランクケース内の潤滑油中に溶け込み、潤滑油が希釈化され易くなるので、クランクケース内のブローバイガスを吸気系に還流させ、燃焼室内で再燃焼させる技術が、たとえば特許文献1等で既によく知られている。
上記のブローバイガス制御システムにおいては、アイドリング時の電力消費を抑えてエンジンのフリクション低減を図る目的、ならびにブローバイガスによる燃焼への影響を抑えてアイドリング回転数の変動を低減して乗り心地の向上を図る目的から、アイドリング時にブローバイガス量を制御する制御弁を閉じ、吸気系へのブローバイガスの戻し量を減少させている。 The above-mentioned blow-by gas control system aims to reduce engine friction by reducing power consumption during idling, and to improve the ride comfort by reducing fluctuations in idling speed by suppressing the influence of blow-by gas on combustion. purposes to achieve, close the idling that control blowby gas amount system during valve, thereby reducing the return amount of the blow-by gas into the intake system.
しかるに始動直後のアイドリング時のように潤滑油の温度が低い場合には、ブローバイガス中の水分やガソリン部が結露し易く、潤滑油が希釈され易くなってしまうという課題がある。 However, when the temperature of the lubricating oil is low as in idling immediately after starting, there is a problem that moisture in the blow-by gas and the gasoline portion are likely to condense and the lubricating oil is easily diluted.
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、アイドリング時の電力消費を極力抑えつつ、エンジン回転数の変動を低減するとともに、潤滑油の希釈化を回避し得る廉価なガソリン機関におけるブローバイガス制御装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such circumstances, and it is possible to reduce blow-by in an inexpensive gasoline engine that can reduce fluctuations in engine speed and avoid dilution of lubricating oil while suppressing power consumption during idling as much as possible. An object is to provide a gas control device.
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダヘッドの吸気ポートに接続される吸気系と;クランクケース内のブローバイガスを導くようにして前記吸気系に接続されるブローバイガス戻り通路と;を備えるガソリン機関において、前記ブローバイガス戻り通路を流通するブローバイガス量を制御する制御弁と;潤滑油の温度を代表する温度を検出する温度検出器と;スロットル開度および機関回転数に基づいて機関がアイドリング状態であるか否かを判定し、アイドリング状態であると判定した状態では、前記温度検出器で検出される温度が、ガソリン成分の気化が開始されるときの潤滑油の油温として予め設定された設定温度以上であるときには前記制御弁を閉弁し、前記温度検出器で検出される温度が前記設定温度よりも低いときには前記制御弁を開弁するようにして該制御弁の作動を制御する制御手段と;を含むことを特徴とする。
In order to achieve the above object, an invention according to
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記クランクケースに新気を導入する新気導入路を備え、前記制御弁が、該新気導入路に介設されることを特徴とする。
The invention according to
請求項1記載の発明によれば、スロットル開度および機関回転数に基づいて機関がアイドリング状態であるか否かを判定し、アイドリング状態であると判定した状態では、潤滑油の温度を代表する温度を検出する温度検出器で検出される温度が、ガソリン成分の気化が開始されるときの潤滑油の油温として予め設定された設定温度以上であるときには、ブローバイガス量を制御する制御弁を閉じることで、アイドリング時の電力消費を抑えてエンジンのフリクション低減を図るとともにエンジン回転数の変動を低減することができ、また前記温度検出器で検出される温度が前記設定温度よりも低いときには制御弁を開弁するようにしているので、アイドリング運転時でも潤滑油の油温が低く、潤滑油中の燃料成分が揮発する可能性が低い状態では、ブローバイガスを吸気系に還流することにより、希釈化し易い低温アイドリング領域での潤滑油の希釈化を抑えることができる。またブローバイガスの還流による空燃比のずれを空燃比センサで検出するよりも安価に、アイドリング回転数の変動を抑制することができる。 According to the first aspect of the present invention, it is determined whether or not the engine is in an idling state based on the throttle opening and the engine speed, and in the state in which it is determined that the engine is in the idling state, the temperature of the lubricating oil is representative. temperature detected by the temperature detector detecting a temperature, when it is a preset temperature or higher as the oil temperature of the lubricating oil when the vaporization of gasoline components is initiated, the blow-by gas quantity control the control valve is closed by, while suppressing the power consumption during idling can be reduced variations of the engine speed strive to friction reduction of the engine, and the temperature detected by said temperature detector than the set temperature since so as to open the control valve when low, the oil temperature is low and the lubricating oil even during idling operation, the fuel component in the lubricating oil is less likely to volatilize state , By refluxing the blow-by gas to the intake system, it is possible to suppress dilution of the lubricating oil in the easy cold idling region dilution. In addition, it is possible to suppress fluctuations in the idling rotational speed at a lower cost than when an air-fuel ratio sensor detects a deviation in air-fuel ratio due to recirculation of blow-by gas.
また、潤滑油の油温がガソリン成分の気化し始める温度未満のときには制御弁を開弁してブローバイガスを吸気系に還流するので、ブローバイガス中に気化したガソリンが混入することによって空燃比制御に影響が及ぶことを避けつつ、潤滑油の希釈化を抑えることができる。 Also, since the oil temperature of the lubricating oil flows back by opening the control valve is a blowby gas to an intake system when below the temperature begins to vaporize the gasoline components, the air-fuel ratio by gasoline vaporized during the blow-by gas is mixed The dilution of the lubricating oil can be suppressed while avoiding the influence on the control.
さらに請求項2記載の発明によれば、クランクケース内に新気を導入して強制換気することでクランクケース内からブローバイガスを強制的に排出することで、潤滑油の希釈化をより一層効果的に抑えることができる。
Furthermore, according to the invention described in
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。 DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below based on one embodiment of the present invention shown in the accompanying drawings.
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものであり、図1はブローバイガス制御装置の概略構成図、図2は制御弁の制御手順を示すフローチャート、図3は高温アイドリング時の制御マップを示す図、図4は低温アイドリング時の制御マップを示す図である。 1 to 4 show an embodiment of the present invention, FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a blow-by gas control device, FIG. 2 is a flowchart showing a control procedure of a control valve, and FIG. 3 is a control at high temperature idling. FIG. 4 is a diagram showing a map, and FIG. 4 is a diagram showing a control map during low temperature idling.
先ず図1において、このガソリン機関の機関本体5は、たとえば自動二輪車に搭載されるものであり、クランクシャフト10を回転自在に支承するクランクケース6と、前記クランクシャフト10に連接されるピストン11を摺動自在に嵌合せしめるシリンダボア12を有して前記クランクケース6に結合されるシリンダブロック7と、前記ピストン11を臨ませる燃焼室13を前記シリンダブロック7との間に形成して該シリンダブロック7に結合されるシリンダヘッド8と、該シリンダヘッド8に開閉作動可能に配設される吸気弁14および排気弁15を開閉駆動する動弁装置16を収容する動弁室18を前記シリンダヘッド8との間に形成して該シリンダヘッド8に結合されるヘッドカバー9とを備え、シリンダボア12の軸線を略水平となるまで前傾させた姿勢で自動二輪車に搭載される。
First, in FIG. 1, an
前記動弁装置16は、吸気弁14および排気弁15に共通であるカムシャフト17を備えるものであり、該カムシャフト17は、前記クランクシャフト10と平行な軸線まわりに回転することを可能として前記シリンダヘッド8に回転自在に支承されており、クランクシャフト10およびカムシャフト17間には、クランクシャフト10の回転動力を1/2に減速してカムシャフト17に伝達する調時伝動機構(図示せず)が設けられる。しかもシリンダブロック7およびシリンダヘッド8には、前記調時伝動機構の一部を構成する無端状のチェーン(図示せず)を走行せしめるチェーン通路19が形成されており、クランクケース6内および前記動弁室18は、前記チェーン通路19を介して連通される。
The
前記シリンダヘッド8には、前記吸気弁14によって前記燃焼室13との連通・遮断が切換えられる吸気ポート20と、前記排気弁15によって前記燃焼室13の連通・遮断が切換えられる排気ポート21が、前記シリンダヘッド8に設けられており、吸気ポート20には吸気系22が接続され、吸気ポート20に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁23が、たとえばシリンダヘッド8に取付けられる。
The
前記吸気系22は、前記吸気ポート20に下流端が接続される吸気管24と、スロットル弁25を有して前記吸気管24の上流端に接続されるスロットルボディ26と、下流端がスロットルボディ26に接続されるコネクティングチューブ27と、該コネクティングチューブ27の上流端に接続されるエアクリーナ28とを備える。
The
エアクリーナ28は、クリーナケース29に、該クリーナケース29との間に未浄化室31および浄化室32を形成するクリーナエレメント30が内蔵されて成り、未浄化室31に流入した空気がクリーナエレメント30を通過して浄化室32側に流通することで浄化される。
The
ところで、燃焼室13内での燃焼による排ガスあるいは未燃ガスの一部は、シリンダボア12の内面およびピストン11の外面間の間隙からブローバイガスとしてわずかながらクランクケース6内に洩れるものであり、このブローバイガスは、ブローバイガス戻り通路33を介して吸気系22に還流される。
By the way, a part of the exhaust gas or unburned gas due to combustion in the
前記クランクケース6内は、シリンダヘッド8およびヘッドカバー9間の動弁室18にチェーン通路19を介して連通するものであり、前記ヘッドカバー9の上部には、動弁室18に通じるブリーザ室34が形成される。而して前記ブローバイガス戻り通路33の上流端は前記ブリーザ室34に接続され、前記ブローバイガス戻り通路33の下流端は、前記吸気系22におけるコネクティングチューブ27の上流側に接続される。
The inside of the
またエアクリーナ28で浄化された新気が新気導入路35およびリード弁36を介してクランクケース6内に導入されるものであり、新気導入路35の下流端は、クランクケース6に付設されたリード弁36を介してクランクケース6内に接続され、前記新気導入路35の上流端は、エアクリーナ28内の浄化室32に接続される。
Further, fresh air purified by the
しかも新気導入路35の中間部には、クランクケース6内への新気導入量すなわち前記ブローバイガス戻り通路33を流通するブローバイガス量を制御すべく通電により開弁する制御弁37が介設されるものであり、この制御弁37の開閉作動は制御手段Cによって制御される。
Moreover, a
しかも制御手段Cには、スロットルボディ26におけるスロットル弁25の開度であるスロットル開度THおよび機関回転数NEに加えて、温度検出器38で検出される温度が入力される。この温度検出器38は、潤滑油の温度を代表する温度TEMPを検出するものであり、たとえばこの実施例では、潤滑油の温度を代表するものとして機関本体5のシリンダブロック7およびシリンダヘッド8に設けられている水冷ジャケット39内の冷却水温を検出すべく、シリンダヘッド8に取付けられている。
In addition to the throttle opening TH, which is the opening of the
而して制御手段Cは、スロットル開度THおよび機関回転数NEと、温度検出器38による検出温度TEMPとに応じて、図2で示すような制御手順で制御弁37の開閉作動を制御するものであり、図2のステップS1では、機関回転数NEが第1設定回転数CN1以下であるか否かを判定し、NE≦CN1であるときにはステップS2に進んでスロットル開度THが第1設定開度CT1以下であるか否かを判定し、TH≦CT1であるときにはステップS3に進む。
Thus, the control means C controls the opening / closing operation of the
ステップS3では、温度TEMPが設定温度a℃以上であるか否かを判定する。而して設定温度a℃は、ガソリン成分の気化が開始されるときの潤滑油の油温たとえば50〜60℃であるときの冷却水温度として設定されるものであり、TEMP≧a℃であるときには、ステップS4に進んで制御弁37を閉弁し、ブローバイガスの還流量を減少せしめる。
In step S3, it is determined whether or not the temperature TEMP is equal to or higher than a set temperature a ° C. Thus, the set temperature a ° C. is set as the coolant temperature when the gasoline component starts to vaporize, for example, 50-60 ° C., and TEMP ≧ a ° C. In some cases, the process proceeds to step S4, where the
ステップS1でNE>CN1であると判定したとき、ステップS1でNE≦CN1であると判定するもののステップS2でTH>CT1であると判定したとき、ならびにステップS1でNE≦CN1であると判定するとともにステップS2でTH≦CT1であると判定するもののステップS3でTEMP<a℃であると判定したときには、それぞれステップS5に進み、このステップS5では、機関回転数NEが、第1設定回転数CN1よりも大きな第2設定回転数CN1以上であるか否かを判定する。而してNE<CN2であると判定したときには、ステップS5からステップS6に進んで制御弁37を開弁する。
When it is determined in step S1 that NE> CN1, it is determined in step S1 that NE ≦ CN1, but it is determined in step S2 that TH> CT1, and in step S1, NE ≦ CN1 is determined. If it is determined in step S2 that TH ≦ CT1, but it is determined in step S3 that TEMP <a ° C., the process proceeds to step S5. In step S5, the engine speed NE is set to the first set speed CN1. It is determined whether or not it is greater than or equal to the second set rotational speed CN1. Thus, when it is determined that NE <CN2, the process proceeds from step S5 to step S6, and the
またステップS5において、NE≧CN2であったときにはステップS7に進み、機関回転数NEが、第2設定回転数CN2よりも大きな第3設定回転数CN3以上であるか否かを判定する。而してNE<CN3であるときには、ステップS7からステップS8に進み、スロットル開度THが、第1設定開度CT1よりも大きな第3設定開度CT3以上であるか否かを判定し、TH<CT3であったときにはステップS6で制御弁37を開弁し、TH≧CT3であったときにはステップS9に進んで制御弁37を閉弁する。
In step S5, if NE ≧ CN2, the process proceeds to step S7, and it is determined whether the engine speed NE is equal to or greater than a third set speed CN3 that is greater than the second set speed CN2. Thus, when NE <CN3, the routine proceeds from step S7 to step S8, where it is determined whether the throttle opening TH is equal to or larger than a third set opening CT3 larger than the first set opening CT1. When <CT3, the
またステップS7においてNE≧CN3であると判定したときには、ステップS10に進み、スロットル開度THが、第1設定開度CT1よりも大きく、かつ第3設定開度CT3よりも小さな第2設定開度CT2以上であるか否かを判定し、TH≧CT2であるときにはステップS11で制御弁37を閉弁し、TH<CT2であったときには、ステップS11に進んで制御弁37を開弁する。
If it is determined in step S7 that NE ≧ CN3, the process proceeds to step S10, where the throttle opening TH is larger than the first set opening CT1 and smaller than the third set opening CT3. It is determined whether or not it is greater than or equal to CT2. If TH ≧ CT2, the
ここで第1設定回転数CN1および第1設定開度CT1は、機関のアイドリング領域を規定する値に設定されるものであり、第2設定回転数CN2は、ガソリン機関および後輪間に設けられるベルト式無段変速機における加速状態での変速領域に相当する回転数であり、第3設定回転数CN3は最大出力を得る回転数である。また第2設定開度CT2は全開スロットル開度の70%程度の開度に相当し、第3設定開度CT3は略全開に相当する。しかも第1〜第3設定回転数CN1〜CN3および第1〜第3設定開度CT1〜CT3は、それぞれヒステリシス付きで設定されている。 Here, the first set rotational speed CN1 and the first set opening degree CT1 are set to values that define the idling region of the engine, and the second set rotational speed CN2 is provided between the gasoline engine and the rear wheels. This is the rotational speed corresponding to the speed change region in the acceleration state in the belt type continuously variable transmission, and the third set rotational speed CN3 is the rotational speed at which the maximum output is obtained. The second set opening degree CT2 corresponds to an opening degree of about 70% of the fully open throttle opening degree, and the third set opening degree CT3 substantially corresponds to the fully open position. Moreover, the first to third set rotational speeds CN1 to CN3 and the first to third set opening degrees CT1 to CT3 are set with hysteresis, respectively.
このような制御手段Cによる制御弁37の開閉制御によれば、温度検出器38による検出温度TEMPが設定温度a℃以上であるときには、図3のクロスハッチングを施した領域が制御弁37の開弁領域として設定されることになり、機関回転数NEが第1設定回転数CN1以下、かつスロットル開度THが第1設定開度CT1以下の領域のアイドリング状態では制御弁37は閉弁状態にある。
According to the opening / closing control of the
これに対し、温度検出器38による検出温度TEMPが設定温度a℃よりも低い状態では、図4のクロスハッチングを施した領域が制御弁37の開弁領域として設定されることになり、機関回転数NEが第2設定回転数CN2以上かつ第3設定回転数CN3未満であってスロットル開度THが第3設定開度CT3以上となる領域、ならびに機関回転数NEが第3設定回転数CN3以上かつスロットル開度THが第2設定開度CT2以上となる領域を除く全ての領域が開弁領域となり、温度検出器38による検出温度TEMPが設定温度a℃以上であるときのアイドリング領域で閉弁状態となっていた制御弁37も開弁することになる。
On the other hand, when the temperature detected by the
次にこの実施例の作用について説明すると、クランクケース6内のブローバイガスを導くようにして吸気系22に接続されるブローバイガス戻り通路33を流通するブローバイガス量は制御弁37で制御され、スロットル開度THおよび機関回転数NEに基づいて機関がアイドリング状態であるか否かが判定されて、アイドリング状態であると判定された状態では、潤滑油の温度を代表する温度を検出する温度検出器38の検出温度が、ガソリン成分の気化が開始されるときの潤滑油の油温として予め設定された設定温度以上であるときには制御弁37が閉弁され、前記温度検出器38の検出温度が前記設定温度よりも低いときには制御弁37が開弁されるようにして、アイドリング状態での前記制御弁37の開閉作動が制御手段Cで制御されるものである。
Next, the operation of this embodiment will be described. The amount of blow-by gas flowing through the blow-by
したがって温度検出器38による検出温度TEMPが設定温度a℃以上のアイドリング状態では、制御弁37を閉弁することにより、アイドリング時の電力消費を抑えてエンジンのフリクション低減を図るとともにエンジン回転数の変動を低減することができる。またアイドリング運転時でも潤滑油の油温が低く、潤滑油中の燃料成分が揮発する可能性が低い状態では、ブローバイガスを吸気系22に還流することにより、希釈化し易い低温アイドリング領域での潤滑油の希釈化を抑えることができる。さらにブローバイガスの還流による空燃比のずれを空燃比センサで検出するよりも安価に、アイドリング回転数の変動を抑制することができる。
Therefore, in the idling state where the temperature TEMP detected by the
また制御手段Cで設定される前記設定温度a℃が、ガソリン成分の気化が開始されるときの潤滑油の油温たとえば50〜60℃であるときの温度として設定されるものであり、設定温度a℃未満のときには制御弁37を開弁してブローバイガスを吸気系22に還流することになり、ブローバイガス中に気化したガソリンが混入することによって空燃比制御に影響が及ぶことを避けつつ、潤滑油の希釈化を抑えることができる。
Further, the set temperature a ° C. set by the control means C is set as a temperature when the oil temperature of the lubricating oil when the vaporization of the gasoline component is started, for example, 50-60 ° C. When the temperature is lower than a ° C., the
さらにクランクケース6には新気を導入する新気導入路35が接続されており、この新気導入路35に制御弁37が介設されている。これによりクランクケース6内に新気を導入して強制換気することでクランクケース6内からブローバイガスを強制的に排出することができ、潤滑油の希釈化をより一層効果的に抑えることができる。
Further, a fresh
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made without departing from the present invention described in the claims. It is.
たとえば上記実施例では、潤滑油の温度を代表する温度を検出する温度検出器38が、機関本体5における水冷ジャケット39内の冷却水温を検出するものであったが、潤滑油の温度を直接検出するものでもよいことは言うまでもない。
For example, in the above embodiment, the
6・・・クランクケース
8・・・シリンダヘッド
20・・・吸気ポート
22・・・吸気系
33・・・ブローバイガス戻り通路
35・・・新気導入路
37・・・制御弁
38・・・温度検出器
C・・・制御手段
6 ...
Claims (2)
前記ブローバイガス戻り通路(33)を流通するブローバイガス量を制御する制御弁(37)と;潤滑油の温度を代表する温度を検出する温度検出器(38)と;スロットル開度(TH)および機関回転数(NE)に基づいて機関がアイドリング状態であるか否かを判定し、アイドリング状態であると判定した状態では、前記温度検出器(38)で検出される温度が、ガソリン成分の気化が開始されるときの潤滑油の油温として予め設定された設定温度以上であるときには前記制御弁(37)を閉弁し、前記温度検出器(38)で検出される温度が前記設定温度よりも低いときには前記制御弁(37)を開弁するようにして該制御弁(37)の作動を制御する制御手段(C)と;を含むことを特徴とするガソリン機関におけるブローバイガス制御装置。 An intake system (22) connected to the intake port (20) of the cylinder head (8); and a blow-by gas return passage connected to the intake system (22) so as to guide the blow-by gas in the crankcase (6) (33) In a gasoline engine comprising:
A control valve (37) for controlling the amount of blow-by gas flowing through the blow-by gas return passage (33); a temperature detector (38) for detecting a temperature representative of the temperature of the lubricating oil; a throttle opening (TH) and engine based on the engine speed (NE) is equal to or idling, the state is determined that the idling state, the temperature detected by said temperature detector (38), vaporization of gasoline components The control valve (37) is closed when the temperature of the lubricating oil at the time of starting is equal to or higher than a preset temperature, and the temperature detected by the temperature detector (38) is higher than the preset temperature. blow-by gas in a gasoline engine which comprises a; the control valve (37) said control valve so as to open the control means for controlling the operation of the (37) (C) when even a low Control device.
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