JP4731092B2 - 移動通信端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、セルラ移動通信システムで使用される移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
セルラ移動通信システムでは、移動通信端末の移動に伴い同期を確立する対象となる基地局を切り替えるいわゆるハンドオフが行われる。そして、このハンドオフに備え移動通信端末ではセル測定処理が実行される。
【0003】
例えば、ある基地局との間で同期が確立されている状態で、この基地局から報知チャネルにより提供される周辺セル情報を受信する。続いて、この受信された周辺セル情報に記載された各セル(以後モニタセルと呼称する)について受信電力をそれぞれ測定し、この受信電力の測定値をしきい値と比較することにより上記各モニタセルを評価する。上記しきい値は、同期確立先のセル(以後アクティブセルと呼称する)の受信電力値に基づいて設定される。そして、上記比較評価結果をもとに、アクティブセルへの追加或いは交換候補となるセルを決定し、この決定されたセルを基地局に通知する(例えば、非特許文献1を参照。)。
【0004】
このような機能を備えることで、移動通信端末は待ち受け中であってもまた通信中であっても、その時々で常に最適なセルの基地局に対し同期を確立することが可能となる。
【0005】
【非特許文献1】
3GPP TS25.331 V3.7.0(2001-06) 14. Specific function
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来のセル測定処理機能には次のような改善すべき課題があった。すなわち、一般に基地局から通知される周辺セル情報には多数のセルが記載されている。従来の移動通信端末は、この周辺セル情報に記載された多数のセルのうち、測定対象としてフラグで指定されたすべてのセルについて、受信電力を測定したのちしきい値との比較評価演算を行う。
【0007】
このため、アクティブセルの追加又は交換候補となるセルを決定する際に、その都度多数のセルについて比較評価演算処理が必要となり、この処理のために制御モジュールのマイクロコンピュータやディジタル信号処理ユニット(DSP:Digital Signal Processor)の処理負荷がきわめて大きくなって、端末の消費電力が増大しバッテリの短命化を招くという問題があった。
【0008】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、セル測定処理に係わる制御モジュールの処理負荷を軽減し、これにより消費電力を低減してバッテリ寿命の延長を可能にした移動通信端末を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明に係わる移動通信端末は、基地局から取得した周辺セル情報に記載された複数のモニタセルを、その受信品質に基づいて、受信品質が上位一定数以内のセルが登録される第1のカテゴリと、前記第1のカテゴリに含まれないセルが登録される第2のカテゴリとに分類する。そして、この分類されたカテゴリの中から受信品質が所定レベルを超える第1のカテゴリのみを評価対象として選択すると共に、第2のカテゴリを評価対象から除外し、当該選択された第1のカテゴリに含まれるモニタセルをもとに評価対象となるセルのリストを作成し、この作成されたリストに含まれるセルについて所定の評価演算処理を行って、同期確立先の候補となるセルを選択するようにしたものである。
【0010】
したがってこの発明によれば、周辺セル情報により通知された多数のモニタセルのうち、受信品質が上位の第1のカテゴリに分類された一部のモニタセルの中から評価対象となるセルのリストが作成され、このリストのセルについてのみ比較評価演算が行われることになる。このため、周辺セル情報により通知された多数のモニタセルのうち、測定対象としてフラグで指定されたすべてのセルについて受信電力を測定したのちしきい値との比較評価演算を行う必要があった従来のセル測定制御方式に比べ、比較評価演算の対象となるセル数が限定されて制御モジュールの処理負荷を軽減することができ、これにより端末の消費電力を低減してバッテリ寿命を延長することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態に係わるセルラ移動通信システムのセル構成を示す図である。
【0012】
サービスエリアには、複数の基地局BS1,BS2,…が分散配置されており、これらの基地局BS1,BS2,…はそれぞれセルと呼称される無線エリアE1,E2,…を形成している。移動通信端末MSは、上記セルE1,E2,…のいずれかにおいて最寄りの基地局に対し同期を確立した後待ち受け状態となる。そして、この待ち受け状態において発着信が発生すると、無線リンクを確立した後、個別チャネル(DCH:Dedicated Channel)を使用して無線情報通信が可能となる。なお、上記基地局BS1,BS2,…と移動通信端末MSとの間を接続するための無線アクセス方式としては、CDMA(Code Division Multiple Access)方式が使用される。
【0013】
図2は、移動通信端末MSの構成を示す回路ブロック図である。
基地局BS1,BS2,…から個別チャネルにより送信された無線信号は、アンテナ1で受信されたのち無線モジュールRUに入力される。無線モジュールRUは、アンテナ共用器(DUP)2と、受信回路(RX)3と、周波数シンセサイザ(SYN)4と、送信回路(TX)5とから構成される。受信回路3は、アンテナ共用器(DUP)2を介して入力された無線信号を、周波数シンセサイザ4から出力された受信局部発振信号とミキシングして中間周波信号に周波数変換する。そして、この中間周波信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、上記周波数シンセサイザ4から発生される受信局部発振信号の周波数は、主制御部12から発生される周波数制御信号SYCによって指示される。
【0014】
上記受信ベースバンド信号は、ベースバンドユニットBUのCDMA信号処理部6に入力される。CDMA信号処理部6はRAKE受信機を備える。RAKE受信機では、上記受信ベースバンド信号に含まれるマルチパスの受信信号がそれぞれ拡散符号により逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理されたマルチパスの受信信号は位相を合わされたのち相互に合成される。この結果、所定の伝送フォーマットの受信データが得られる。そして、この受信データは制御データとユーザデータとに分離され、制御データは主制御部12に、一方ユーザデータは圧縮伸長処理部(以後コンパンダと称する)7にそれぞれ入力される。
【0015】
コンパンダ7は、上記CDMA信号処理部6から出力されたユーザデータを多重分離部によりメディアごとに分離する。そして、この分離された各メディアのデータに対しそれぞれ復号処理を行う。例えばユーザデータにオーディオデータが含まれていれば、このオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。また、ユーザデータにビデオデータが含まれていれば、このビデオデータをビデオコーデックにより復号する。
【0016】
上記復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCM(Pulse Code Modulation)符号処理部(以後PCMコーデックと称する)8に、またディジタルビデオ信号は主制御部12にそれぞれ入力される。さらに、ユーザデータに電子メール等のテキストデータが含まれている場合には、このテキストデータはコンパンダ7から主制御部12に入力される。
【0017】
PCMコーデック8は、コンパンダ7から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号処理してアナログオーディオ信号を出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器9にて増幅されたのちスピーカ10から拡声出力される。
【0018】
主制御部12は、上記コンパンダ7から出力されたディジタルビデオ信号を、ビデオメモリを利用して表示部15の液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)に表示する。また主制御部12は、インターネット上のサイトからダウンロードされたウェブデータや、電子メール等のテキストデータを、記憶部16の受信データ記憶エリアに一旦保存すると共に、LCDに表示する。なお、留守番モードが設定されている場合には、主制御部12は上記コンパンダ7において復号処理する前のオーディオデータ及びビデオデータを取り込んで、これらのデータを記憶部16の留守番記録エリアに記憶させる。
【0019】
一方、マイクロホン11に入力された話者の音声信号は、送話増幅器13により適正レベルまで増幅されたのち、PCMコーデック8によりPCM符号化処理が施され、ディジタルオーディオ信号となってコンパンダ7に入力される。また、図示しないカメラにより撮像されたビデオ信号は、主制御部12によりディジタル化されてコンパンダ7に入力される。なお、主制御部12において作成された電子メール等のテキストデータも、主制御部12からコンパンダ7に入力される。
【0020】
コンパンダ7は、AMR(Adaptive Multi Rate)方式に従い送話音声信号の符号化処理を行う。すなわち、PCMコーデック8から出力されたディジタルオーディオ信号より入力音声のエネルギ量を検出し、この検出結果に基づいて送信データレートを決定する。そして、上記ディジタルオーディオ信号を上記送信データレートに応じたフォーマットの信号に符号化し、これによりオーディオデータを生成する。また、主制御部12から出力されたディジタルビデオ信号を符号化してビデオデータを生成する。そして、これらの音声データ及び画像データを多重分離部で所定の伝送フォーマットに従いパケット化し、この送信データをCDMA信号処理部6へ出力する。なお、主制御部12から電子メール等のテキストデータが出力された場合にも、このテキストデータを上記送信データに多重化する。
【0021】
CDMA信号処理部6は、上記コンパンダ7から出力された送信ユーザデータと、主制御部12から出力された送信制御データとを、拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理することで多重する。そして、その多重化された送信データを無線モジュールRUの送信回路(TX)5に供給する。送信回路5は、上記CDMA信号処理部6から供給された送信データを、例えばQPSK(Quadriphase Phase Shift Keying)方式等のディジタル変調方式を使用して変調する。そして、このディジタル変調により生成された送信信号を、主制御部12の指示に応じて周波数シンセサイザ4から発生される送信局部発振信号と合成して、送信無線信号に周波数変換する。そして、主制御部12により指示される送信電力値となるように上記送信無線信号を高周波増幅する。この増幅された送信無線信号は、アンテナ共用器2を介してアンテナ1に供給され、このアンテナ1から接続中の基地局へ向けて無線送信される。
【0022】
入力部14には、ダイヤルキーに加え、送信キー、終了キー、電源キー、音量調節キー、モード指定キー等の機能キーが設けられている。また表示部15には、先に述べたLCDに加えLED(Light Emitting Diode)が設けられている。LCDには、上記送受信ビデオデータやメールデータの他に、電話帳の情報や通信相手ユーザが使用する端末の電話番号、送受信履歴、自端末の動作状態等も表示される。またLEDは、着信の報知やバッテリ16の充電状態を表示するために使用される。なお、18は電源回路であり、バッテリ17の出力をもとに所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。
【0023】
ところで、制御モジュールとしての主制御部12は、マイクロコンピュータ及びDSPを備える。そして、この発明に係わる制御処理機能として、周辺セル情報取得機能12aと、カテゴリ分類機能12bと、評価演算処理機能12cとを備えている。また記憶部16には、上記各制御処理のために、周辺セル情報記憶エリア16aと、カテゴリリスト記憶エリア16bと、検出対象リスト記憶エリア16cとが設けられている。
【0024】
周辺セル情報取得機能12aは、同期が確立されている基地局から報知チャネルを介して提供される周辺セル情報を上記無線ユニットRUにより受信させ、この受信された周辺セル情報を記憶部16の上記周辺セル情報記憶エリア16aに格納する。
【0025】
カテゴリ分類機能12bは、上記周辺セル情報取得機能12aにより取得された周辺セル情報に記載された各セルを、予め設定した複数のカテゴリに分類してそれぞれカテゴリリストを作成する。そして、この作成された各カテゴリリストの各セルについて受信電力値を無線ユニットRUに測定させる。そして、その測定結果をもとに上記各カテゴリリストを更新する。この更新された各カテゴリリストは、記憶部16内のカテゴリリスト記憶エリア16bに格納される。
【0026】
評価演算処理機能12cは、上記カテゴリ分類機能12bにより作成された各カテゴリリストのうち、受信電力値が上位のセルが登録されたカテゴリリストを選択し、この選択されたカテゴリリストから検出対象セルを選択して、イベント検出対象リストを作成する。イベント検出対象リストは、セル追加用のイベント検出対象リストと、セル交換用のイベント検出対象リストの2つからなり、これらのイベント検出対象リストは記憶部16内の検出対象リスト記憶エリア16cに格納される。
【0027】
そして評価演算処理機能12cは、上記作成されたイベント検出対象リストに含まれる各セルについて評価演算を行う。評価演算は、アクティブセルの受信電力値をもとにしきい値を求め、上記各セルの受信電力値をこのしきい値と比較することにより行われる。
【0028】
次に、以上のように構成された移動通信端末MSによるセル測定制御に係わる動作を説明する。図4乃至図7はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
【0029】
待ち受け状態において、基地局から報知チャネルを介して周辺セル情報が送信されると、移動通信端末MSはこの周辺セル情報を無線ユニットRUで受信したのちCDMA信号処理部6を介して主制御部12に取り込み、記憶部16の周辺セル情報記憶エリア16aに格納する。周辺セル情報は、例えば図3(a)に示すように、移動通信端末MSの周囲に存在する複数のセル(モニタセル)を無線周波数f1,f2,…ごとにリスト化したものである。各セルは、セル番号とセルの属性を表すセル情報とにより表される。セル情報には、例えば検出対象フラグが含まれている。
【0030】
さて、そうして周辺セル情報を取得すると、移動通信端末MSは主制御部12により図4に示すごとく先ずステップ4aにおいて電力測定処理を伴うカテゴリ分類処理を実行する。
【0031】
すなわち、先ず記憶部16の周辺セル情報記憶エリア16aから上記周辺セル情報を読み出し、この周辺セル情報に記載された各モニタセルを複数のカテゴリに分類してそれぞれカテゴリリストを作成する。カテゴリの種類としては、例えば以下の5つがある。
【0032】
(1)Aカテゴリ
アクティブセルとなっているセルが登録されるカテゴリ。
(2)Bカテゴリ
モニタセルのうち、例えばリセレクション候補となったセルの報知情報をチャネルをオープンにして取得する際に、CカテゴリやNカテゴリから変更されたセルを一時的に登録するカテゴリ。なお、このBカテゴリに登録されたセルは、報知情報取得後にAカテゴリやCカテゴリに再変更される。
(3)Cカテゴリ
モニタセルのうち、Bカテゴリに含まれないセルでかつ受信電力値が上位一定数以内のセルが登録されるカテゴリ。
(4)Nカテゴリ
モニタセルのうち、Bカテゴリ及びCカテゴリに含まれないセルでかつ受信電力値が上位一定数以内のセルが登録されるカテゴリ。
(5)Rカテゴリ
モニタセルのうち、Cカテゴリ及びNカテゴリに含まれないセルが登録されるカテゴリ。
【0033】
続いて主制御部12は、図5に示すようにステップ5aにおいて、上記カテゴリリストをもとに電力測定のためのスケジューリングを行う。このスケジューリングでは、検出対象フラグが「有効」に設定されているモニタセルが選択される。そして、この作成されたスケジュールに従い、測定対象の各モニタセルについての電力測定要求を無線ユニットRUに対し与える。この電力測定要求はステップ5bにおいてDSPに測定設定情報を書き込むことにより行われる。
【0034】
無線ユニットRUは、上記電力測定要求に従い測定対象の各モニタセルについて順次受信電力を測定し、その測定結果を主制御部12に返す。主制御部12は、ステップ5cにより上記測定結果をDSPにそれぞれ読み込み、この読み込んだ測定結果を電力値に変換するための演算をステップ5dにより行う。そして、算出された各セルの電力値をもとに、ステップ5eにより上記各カテゴリリストの内容を更新する。図3(b)にこの更新後の各カテゴリリストの構成の一例を示す。
【0035】
次に主制御部12は、ステップ4bに移行し、ここでイベント検出対象のモニタセルについての評価演算処理を実行する。すなわち、図6に示すように先ずステップ6aにおいて、上記記憶部16のカテゴリリスト記憶エリア16bに格納された各カテゴリリストから、電力値が上位のセルを含むカテゴリリストを選択する。例えば、BカテゴリリストとCカテゴリリストを選択する。そして、この選択したBカテゴリリスト及びCカテゴリリストから検出対象セルを選択して、イベント検出対象リストを作成する。
【0036】
イベント検出対象リストは、先に述べたようにセル追加用イベント検出対象リストと、セル交換用イベント検出対象リストの2つからなり、これらのイベント検出対象リストは記憶部16内の検出対象リスト記憶エリア16cに格納される。図3(c)にその構成の一例を示す。
【0037】
続いて主制御部12は、ステップ6bにおいて、上記各検出対象リストの中に検出対象セルが存在するか否かを判定する。そして、検出対象セルが存在すれば、検出対象セルを一つ選択し、この選択したセルについてステップ6cにより比較評価演算を行う。評価演算は、アクティブセルの受信電力値をもとにしきい値を求め、上記各セルの受信電力値をこのしきい値と比較することにより行われる。この評価演算に使用する評価式は3GPP勧告で定義されている。例えば、待ち受け時及び共通チャネル使用(リセレクション)時には3GPP TS 25.304が使用され、また個別チャネル使用時には3GPP TS 25.331が使用される。
【0038】
さらに主制御部12は、上記評価演算の結果をもとに、上記検出対象セルがアクティブセルに追加或いは交換するに必要な条件を備えているか否かをステップ6dで判定する。この判定の結果、条件を備えている場合には、ステップ6eに移行して上記検出対象セルに対し通知フラグを設定する。そして、ステップ6fによりセルポインタを更新したのちステップ6bに戻り、次の検出対象セルについての評価演算処理を繰り返す。なお、ステップ6dによる判定の結果、条件を備えていない場合には、通知フラグを設定せずにそのままステップ6fに移行し、ここでセルポインタを更新したのちステップ6bに戻る。
【0039】
そうして、セル追加用イベント検出対象リスト及びセル交換用イベント検出対象リストに記載されたすべての検出対象セルについての評価演算が終了すると、主制御部12は図4のステップ4cによる通知制御を実行する。すなわち、図7に示すように先ずステップ7aにより、通知フラグが設定されているモニタセルがあるか否かを判定する。この判定の結果、通知フラグが設定されているセルがある場合には、ステップ7bに移行して上記通知フラグが設定されているセルのセル番号とセル情報を記憶部16から読み出し、この読み出したセル番号及びセル情報を制御チャネルを使用して同期確立中の基地局へ通知する。
【0040】
以上述べたようにこの実施形態では、周辺セル情報取得機能12aにより取得された周辺セル情報に記載された各セルを、その受信電力値をもとにカテゴリ分類機能12bにより複数のカテゴリに分類してそれぞれカテゴリリストを作成する。そして、上記作成された各カテゴリリストのうち、受信電力値が上位のセルが登録されたカテゴリリストから検出対象セルを選択してイベント検出対象リストを作成し、この作成されたイベント検出対象リストに含まれる各セルについて評価演算を行う。そして、この評価演算の結果をもとに、上記セルがアクティブセルに追加或いは交換する条件を満たすセルであるか否かを判定し、条件を満たす場合には当該セルを基地局に通知するようにしている。
【0041】
したがってこの実施形態によれば、受信電力が上位のBカテゴリ及びCカテゴリに分類されたモニタセルの中から検出対象となるセルが選択されて検出対象リストが作成され、この検出対象リストのモニタセルについてのみ比較評価演算処理が行われる。このため、制御モジュールの処理負荷を大幅に軽減することができ、これにより移動通信端末MSの消費電力を低減してバッテリ寿命を延長することができる。
【0042】
ちなみに、周辺セル情報に記載された多数のセルについて比較評価演算を行う従来のセル測定制御方式では、最大で32セルについて比較評価演算処理が行われることになる。このため、制御モジュールの処理負荷がきわめて大きくなってこの処理のために大きな電力が消費され、その結果バッテリ寿命の短命化が避けられない。
【0043】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、BカテゴリリストとCカテゴリリストから検出対象リストを作成するようにしたが、Bカテゴリリストに分類されたモニタセルの数が多い場合にはBカテゴリリストのみから検出対象リストを作成するようにしてもよく、また反対にBカテゴリリストとCカテゴリリストに分類されたモニタセルの数が十分にない場合には、BカテゴリリストとCカテゴリリストに加えNカテゴリリストからもモニタセルを選択して検出対象リストを作成するようにしてもよい。
【0044】
また、前記実施形態では、周辺セル情報により通知されたモニタセルのすべてについて受信電力を測定し、その結果をもとに各カテゴリリストを更新するようにした。しかし、これに限定されるものではなく、カテゴリリストのうち上位のカテゴリリストに分類されたモニタセルについてのみ受信電力の測定を行い、その結果をもとにカテゴリリストを更新するようにしてもよい。このように構成すると、モニタセルの受信電力を測定するに必要な時間を短縮し、また無線ユニットにおける消費電力も低減することができる。
【0045】
その他、移動通信端末の回路構成、受信品質の検出手段の構成、カテゴリの種類やカテゴリ分類処理の手順と内容、評価演算処理の手順と内容などについても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、基地局から取得した周辺セル情報に記載された複数のモニタセルを、その受信品質に基づいて、受信品質が上位一定数以内のセルが登録される第1のカテゴリと、前記第1のカテゴリに含まれないセルが登録される第2のカテゴリとに分類する。そして、この分類されたカテゴリの中から受信品質が所定レベルを超えている第1のカテゴリのみを評価対象として選択すると共に、第2のカテゴリを評価対象から除外し、当該選択された第1のカテゴリに含まれるモニタセルをもとに評価対象となるセルのリストを作成し、この作成されたリストに含まれるセルについて所定の評価演算処理を行って、同期確立先の候補となるセルを選択するようにしている。
【0047】
したがってこの発明によれば、セル測定処理に係わる制御モジュールの処理負荷を軽減することができ、これにより消費電力を低減してバッテリ寿命の延長を可能にする移動通信端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係わるセルラ移動通信システムのセル構成を示す図。
【図2】 図1に示した移動通信システムの移動通信端末の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 図2に示した移動通信端末において記憶部に格納される周辺セル情報、カテゴリリスト及び検出対象リストの構成の一例を示す図。
【図4】 図2に示した移動通信端末の主制御部により実行されるセル測定処理の手順と内容を示すフローチャート。
【図5】 図2に示した移動通信端末の主制御部により実行される電力測定処理を伴うカテゴリ分類処理の手順と内容を示すフローチャート。
【図6】 図2に示した移動通信端末の主制御部により実行される比較判定処理の手順と内容を示すフローチャート。
【図7】 図2に示した移動通信端末の主制御部により実行される通知処理の手順と内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
BU…ベースバンドユニット
RU…無線ユニット
1…アンテナ
2…アンテナ共用器(DUP)
3…受信回路(RX)
4…周波数シンセサイザ(SYN)
5…送信回路(TX)
6…CDMA信号処理部
7…圧縮伸長処理部(コンパンダ)
8…PCM符号処理部(PCMコーデック)
9…受話増幅器
10…スピーカ
11…マイクロホン
12…制御部
12a…周辺セル情報取得機能
12b…カテゴリ分類機能
12c…評価演算処理機能
13…送話増幅器
14…入力部
15…表示部
16…記憶部
16a…周辺セル情報記憶エリア
16b…カテゴリリスト記憶エリア
16c…検出対象リスト記憶エリア
17…バッテリ
18…電源回路
18…送話増幅器
Claims (2)
- 複数の基地局がそれぞれ形成する複数のセルの中から所定の条件を満たすセルを選択して、このセルを形成する基地局との間で同期を確立する移動通信端末において、
自己の移動通信端末の周辺に存在するセルのリストを記載した周辺セル情報を前記基地局から取得する取得手段と、
前記取得された周辺セル情報に基づいて、当該周辺セル情報に記載された複数のセルを構成する基地局からの信号の受信品質を測定する測定手段と、
前記取得された周辺セル情報に記載された複数のモニタセルを、前記受信品質の測定結果に従い、受信品質が上位一定数以内のセルが登録される第1のカテゴリと、前記第1のカテゴリに含まれないセルが登録される第2のカテゴリとに分類する分類手段と、
前記分類されたカテゴリの中から受信品質が所定レベルを超える第1のカテゴリのみを評価対象として選択すると共に、第2のカテゴリを評価対象から除外し、当該選択された第1のカテゴリに含まれるモニタセルのみをもとに評価対象とするセルのリストを作成するリスト作成手段と、
前記作成されたリストに含まれるセルについて所定の評価演算処理を行い、この評価演算処理の結果に基づいて同期確立先の候補となるセルを選択するセル選択手段とを具備したことを特徴とする移動通信端末。 - 前記リスト作成手段は、前記分類されたカテゴリの中から受信品質が所定レベルを超える第1のカテゴリのみを評価対象として選択すると共に、第2のカテゴリを評価対象から除外し、当該選択された第1のカテゴリに含まれるモニタセルのみをもとに、セル追加用の評価対象リスト及びセル交換用の評価対象リストをそれぞれ作成し、
前記セル選択手段は、前記作成されたセル追加用の評価対象リスト及びセル交換用の評価対象リストに含まれるセルについてそれぞれ所定の評価演算処理を行い、この評価演算処理の結果に基づいて、同期確立先の候補に追加すべきセルと、既存の同期確立先の候補と交換すべきセルをそれぞれ選択することを特徴とする請求項1記載の移動通信端末。
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