以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳述する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置を含む撮像システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図1のおいて、撮像システム300は、撮像装置の一例であるデジタルカメラ301と、外部記憶装置の一例であるパーソナルコンピュータ(PC)302とを有する。デジタルカメラ301及びPC302は、無線通信回線303を介して互いに通信可能である。なお、本実施形態における撮像装置は、デジタルカメラ301に限るものではなく、デジタルカメラとして動作する装置であってよい。デジタルカメラとして動作する装置には、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ付き携帯電話がある。また、本実施形態における外部記憶装置は、パーソナルコンピュータに限るものではない。例えば、撮像装置であるデジタルカメラ301から送信された画像データをハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶媒体に記憶する機能を有する装置を外部記憶装置としてもよい。
無線通信回線303には、例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g等の無線LANを用いることができる。デジタルカメラ301は、この無線通信回線303を介してPC302に撮影画像の画像データを転送する。
図2は、図1におけるデジタルカメラ301の内部構成を概略的に示すブロック図である。
デジタルカメラ301は、レンズ部10と、光学像を電気信号に変換する撮像素子14とを有する。撮像素子14には、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等のイメージセンサを用いることができる。また、デジタルカメラ301は、レンズ部10を含む撮像部を覆うことにより撮像素子14の汚れや破損を防止するバリアである保護部102と、機械シャッタ及び電子シャッタによる絞り機能を有するシャッタ12とを有する。また、デジタルカメラ301は、撮像素子14のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器16と、ディジタル信号出力をアナログ信号に変換するD/A変換器26とを有する。
また、デジタルカメラ301は、撮像素子14、A/D変換器16及びD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生部18と有する。タイミング発生部18は、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御される。また、デジタルカメラ301は、A/D変換器16からの画像データに対して画素補間処理、色変換処理等を行う画像処理部20とを有する。また、デジタルカメラ301は、A/D変換器16、タイミング発生部18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮伸張部32を制御するメモリ制御部22とを有する。
また、デジタルカメラ301は、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データをD/A変換器26を介して再生表示する再生表示機能を有する画像表示部28と、撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリ30とを有する。メモリ30は、不揮発性メモリから構成され、後述する内蔵RAMとして機能する。
また、デジタルカメラ301は、圧縮伸張部32と、絞り機能を有するシャッタ12を制御する露光制御部40とを有する。圧縮伸長部32は、メモリ30に格納された画像データを読み込み、その画像データを所定の画像圧縮方法に従って圧縮し、圧縮された画像データをメモリ30に書き込む。また、圧縮伸長部32は、メモリ30から圧縮された画像データを読み込み、その画像データを伸張し、伸張された画像データをメモリ30に書き込むこともできる。なお、所定の画像圧縮方法には、JPEG、JPEG 2000、Motion JPEG、MPEG 2、MPEG 4等で規定された画像圧縮方法を使用することも、適応離散コサイン変換(ADCT:Adaptive Discrete Cosine Transform)、ウェーブレット変換等を用いた画像圧縮方法を使用することもできる。
また、デジタルカメラ301は、レンズ部10のフォーカシングを制御する測距制御部42と、レンズ部10のズーミングを制御するズーム制御部44と、バリアである保護部102の動作を制御するバリア制御部46とを有する。さらに、デジタルカメラ301は、フラッシュ装置400との電気接点及び機械的な固定手段を合わせて有するアクセサリーシュー48と、デジタルカメラ301全体を制御するシステム制御部50とを有する。
また、デジタルカメラ301は、システム制御部50の動作用の定数、変数、制御プログラム等を記憶するメモリ52と、システム制御部50での制御プログラムの実行に応じて、動作状態やメッセージ等を表示する表示部54とを有する。メモリ52に記憶されている制御プログラムは、デジタルカメラ301の動作を制御するためのものである。図3から13及び15で説明する処理は、システム制御部50がメモリ52に記憶されている制御プログラムに従って制御される。
また、デジタルカメラ301は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリ56と、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作部70と、必要な電圧を必要な期間、記憶媒体を含む各部へ供給する電源制御部80とを有する。不揮発性メモリ56は、EEPROM等が用いられる。
また、デジタルカメラ301は、カードインタフェース(I/F)90,94と、コネクタ92,96と、メモリカード200,210のいずれかがデジタルカメラ301に装着されているか否かを検知するカード検知部98とを有する。
また、デジタルカメラ301は、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用すること無く撮影を行うことが可能とする光学ファインダ104を有する。さらに、デジタルカメラ301は、画像表示部28の表示部分が「開」状態であるか「閉」状態であるかを検知する開閉検知部106を有する。ここで、画像表示部28は、その表示部の内容をユーザに表示するよう外向きに配置するだけでなく、デジタルカメラ301に向けて格納することができる。従って、開閉検知部106は、画像表示部28が上述のような格納状態にあるときに「閉」状態であると検知し、表示部分が上述のような表示状態にあるときに「開」状態であると検知する。
また、デジタルカメラ301は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等の有線通信回線を介してPC302等の外部記憶装置と通信する有線通信部111と、無線通信回線303を介してPC302等の外部記憶装置と通信する無線通信部113とを有する。無線通信部113は、デジタルカメラ301に内蔵されたものであっても、取り外し可能なものであってもよい。
また、システム制御部50は、A/D変換器16からの画像データに対して画像処理部20が行った上記演算処理の結果に基づき様々な処理を行い、これらの処理結果に応じて露光制御部40及び測距制御部42を制御する。具体的には、システム制御部50は、上記演算結果に基づき、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理、及びTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理を行う。
さらに、画像処理部20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
画像表示メモリ24及びメモリ30は、画像処理部20、メモリ制御部22を介してA/D変換器16のデータが送信されたとき、又はメモリ制御部22を介してA/D変換器16のデータが直接送信されたとき、その送信されたデータの書き込みを行う。
画像表示部28は、TFT−LCDの液晶表示器等からなり、上記再生表示機能のみならず撮像した画像データを逐次表示する電子ファインダ機能等の各種表示機能を有する。また、画像表示部28は、システム制御部50の指示により表示のON/OFF切り替えを行う。これにより、システム制御部50で画像表示部28による表示が不要であると判断したときは表示をOFFにするので、デジタルカメラ301の電力消費を大幅に低減することができる。
さらに、画像表示部28は、回転可能な不図示のヒンジ部によってデジタルカメラ301本体と結合されており、ユーザは画像表示部28を自由な向き、角度に設定することができる。
また、開閉検知部106が画像表示部28の表示部分が「閉」状態である検知したとき、システム制御部50は画像表示部28の表示動作を停止する。
メモリ30は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を有している。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮影やパノラマ撮影のときにも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことができる。
また、メモリ30はシステム制御部50の作業領域としても使用することができる。
圧縮伸張部32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
露光制御部40は、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有する。
表示部54は、デジタルカメラ301の操作部70近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置される文字、画像が表示されるLCDなる液晶表示器やランプが点滅するLEDで構成される。また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。
具体的には、表示部54の表示内容のうち、上記液晶表示器内に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、メモリカード200及び210の取り外し状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示等がある。
また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダ104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
尚、本実施形態では、表示部54は液晶表示器やLEDで構成されるが、動作状態やメッセージ等をユーザに通知することができるものであればこれに限定されるものでない。従って、例えば、ユーザに音声で通知する発音素子を有するスピーカーが上記液晶表示器やLEDと組み合わさっている装置であってもよい。
デジタルカメラ301は、モードダイアルスイッチ60と、第1シャッタスイッチ(SW1)62と、第2シャッタスイッチ(SW2)64と、画像表示ON/OFFスイッチ66と、単写/連写スイッチ68と、記録先選択スイッチ115とを有する。さらに、デジタルカメラ301は、接続/切断スイッチ116と、操作部70とから構成され、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置とを有する。これらの構成要素は、夫々単数或いは複数の組み合わせで構成される。
モードダイアルスイッチ60は、ユーザ操作によるダイアル設定に応じて電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替える。
第1シャッタスイッチ62は、不図示のシャッタボタンの操作途中でONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
第2シャッタスイッチ64は、不図示のシャッタボタンの操作完了でONとなり、これにより、露光処理、現像処理、読出処理、圧縮処理、記録処理からなる一連の撮影処理の動作が開始する。ここで、露光処理とは、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データを書き込む処理である。また、現像処理とは、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた処理であり、読出処理とは、メモリ30から画像データを読み出す処理であり、圧縮処理とは、その画像データを圧縮伸張部32で圧縮を行う処理である。また、記録処理とは、メモリカード200,210の何れかに画像データを書き込む処理である。
画像表示ON/OFFスイッチ66は、ユーザ操作により画像表示部28のON/OFFを設定する。これにより、光学ファインダ104を用いて撮影を行う際に、画像表示部28への電流供給を遮断することができ、省電力を図ることが可能となる。
単写/連写スイッチ68は、ユーザ操作によるスイッチ切り替えに応じて、第2シャッタスイッチ64の押下時の撮影モードを単写モード又は連写モードのいずれかに設定する。ここで、単写モードでは、シャッタスイッチを押したときに1コマの撮影を行って待機状態とし、連写モードでは、第2シャッタスイッチ64を押している間は連続して撮影を行い続ける。
記録先選択スイッチ115は、ユーザが撮像した画像の記録先を『外部記憶装置』、『内部記憶媒体』及び『内部記憶媒体と外部記憶装置』の何れかに選択するためのスイッチである。デジタルカメラ301は、後述する図10の処理により、この選択された記録先に応じて実際に撮像した画像を保存する記録先を決定する。
接続/切断スイッチ116は、ユーザが「接続」又は「切断」のいずれかを選択することができるスイッチであり、このスイッチ選択に応じて、デジタルカメラ301は通信制御部113に対してPC302との通信の接続・切断を指示する。
操作部70は、各種ボタンやタッチパネル等からなり、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の選択及び切り替えを設定する選択/切り替えボタン、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の決定及び実行を設定する決定/実行ボタン、画像表示部28のON/OFFを設定する画像表示ON/OFFスイッチ、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定するクイックレビューON/OFFスイッチ、JPEG圧縮の圧縮率を選択するため或いは撮像素子の信号をそのままディジタル化して記憶媒体に記録するCCDRAWモードを選択するためのスイッチである圧縮モードスイッチ、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを設定することが出来る再生モードスイッチ、撮影モード状態において、撮影した画像をメモリ30或いはメモリカード200或いは210から読み出して画像表示部28によって表示する再生動作の開始を指示する再生スイッチ等を有する。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御する。
電源部86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター、及びコネクタ82と接続するためのコネクタ84を有する。
メモリカード200及び210は、取り外し可能な記憶媒体である。メモリカード200及び210は、同じ種類の記憶媒体であっても異なる種類の記憶媒体であってもよい。本実施形態では、デジタルカメラ100で撮影された静止画又は動画をユーザによって選択されたメモリカードに記録するが、メモリカード200及び210に記録するようにしてよい。メモリカード200及び210には、SDメモリカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、リムーバブルHDDなどを用いることができる。メモリカード200は、メモリ202と、カメラインターフェース(I/F)204と、コネクタ206とを有する。メモリカード210は、メモリ212と、カメラインターフェース(I/F)214と、コネクタ216とを有する。メモリ202及び212は、ランダムアクセス可能な不揮発性メモリである。カメラインターフェース204はデジタルカメラ100側のカードインターフェース90と通信可能であり、カメラインターフェース214はデジタルカメラ100側のカードインターフェース94と通信可能である。コネクタ206はカメラ側のコネクタ92と接続可能であり、コネクタ216はカメラ側のコネクタ98と接続可能である。なお、メモリカード200及び210の装着及び取り外しは、カード検知部98によって検知される。メモリカード200及び210は何れも、後述する『内部記憶媒体』である。本実施形態では、デジタルカメラ301側の記憶媒体を外部記憶装置に対比させて『内部記憶媒体』と呼ぶ。
光学ファインダ104は、その内部に表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示などの機能設置されている。
フラッシュ装置400は、デジタルカメラ301のアクセサリーシュー48と接続するためのコネクタ402と、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有するフラッシュ404とを有する。
図3〜図5は、図2におけるデジタルカメラ301のシステム制御部50により実行される記録制御処理の手順を示すフローチャートである。
図3において、まず、電源部86のコネクタ84がコネクタ82に接続され、デジタルカメラ301に電源が投入されると、システム制御部50はフラグや制御変数等を初期設定にする(ステップS101)。その後、画像表示部28の画像表示をOFF状態にする(ステップS102)。
次に、システム制御部50は、ユーザ操作によりモードダイアル60がどのモードにダイアル設定されているか判定する(ステップS103)。
ステップS103の判定の結果、モードダイアル60が電源オフモードにダイアル設定されているとき、各表示部の表示を終了し、保護部102のバリアを閉じて撮像素子14を保護する。次に、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御部80により画像表示部28を含むデジタルカメラ301各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を行う(ステップS105)。その後、ステップS103からの処理を行う。
一方、ステップS103の判定の結果、モードダイアル60が撮影モードにダイアル設定されているとき、ステップS106の処理に進む。また、ステップS103の判定の結果、モードダイアル60が電源オフモード又は撮影モード以外のモードに設定されているとき、システム制御部50は選択されたモードに応じた処理を実行し(ステップS104)、S103からの処理を行う。
ステップS106において、システム制御部50は、電源制御部80により電池等により構成される電源86の残容量や動作情況がデジタルカメラ301の動作に問題があるか否かを判定する。この判定の結果、問題があるときは(ステップS106でNO)、表示部54を用いて所定の警告を行って(ステップS108)、ステップS103からの処理を行う。一方、問題がないときは(ステップS106でYES)、システム制御部50は、単写/連写スイッチ68が単写モードに設定されているか否かを判定する(ステップS109)。
ステップS109の判定の結果、単写モードに設定されているときは、単写/連写フラグを単写に設定し(ステップS110)、単写モードでなく、連写モードに設定されているときは、単写/連写フラグを連写に設定する(ステップS111)。その後、フラグ設定を終えたときにステップS112の処理に進む。このとき、設定された単写/連写フラグの状態は、システム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。
ステップS112において、システム制御部50は、表示部54を用いてデジタルカメラ301の各種設定状態を表示する。このとき、画像表示部28の画像表示がONならば、画像表示部28でもデジタルカメラ301の各種設定状態の表示を行う。
続いて、システム制御部50は、画像表示ON/OFFスイッチ66が画像表示ONに設定されているか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS113の判定の結果、画像表示ONでなく画像表示OFFに設定されているときは、ステップS118の処理に進む。一方、ステップS113の判定の結果、画像表示ONに設定されているときは、システム制御部50は、開閉検知部106により画像表示部28が「開」状態であるか否かを判定する(ステップS114)。
ステップS114の判定の結果、「開」状態であるときは、画像表示フラグをONに設定すると共に(ステップS115)、画像表示部28の画像表示をON状態に設定する(ステップS116)。さらに撮像した画像データを画像表示部28の電子ファインダ機能により逐次表示するスルー表示状態に設定して(ステップS117)、ステップS120の処理に進む。一方、ステップS114の判定の結果、「開」状態であるでなく、「閉」状態であるときは、ステップS118の処理に進む。
ステップS118において、画像表示フラグをOFFに設定する。その後、画像表示部28の画像表示をOFF状態に設定して(ステップS119)、ステップS120の処理に進む。ここで、画像表示部28の画像表示がOFF状態に設定されると、画像表示部28による電子ファインダ機能を使用せず、光学ファインダ104を用いて撮影を行う。これにより、電力消費量の大きい画像表示部28やD/A変換器26等の消費電力を削減することができる。
また、ステップS115で設定され、ステップS118で解除される画像表示フラグの状態は、システム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。
ステップS120において、接続/切断スイッチ116において「接続」のユーザ選択がされているか否かを判定する。この判定の結果、「接続」のユーザ選択がされているとき、接続フラグがONであるか否かを判定する(ステップS121)。
ステップS121の判定の結果、接続フラグがONであるときは、直接ステップS129の処理に進む。一方、ステップS121の判定の結果、接続フラグがOFFであるときは、PC302との通信を確立し(ステップS122)、接続フラグをONした後(ステップS123)、後述する図12の通信状態監視処理を開始して(ステップS124)、ステップS129の処理に進む。
一方、ステップS120の判定の結果、「接続」でなく、「切断」のユーザ選択がされているとき、接続フラグがONであるか否かを判定する(ステップS125)。
ステップS125の判定の結果、接続フラグがONでなく、OFFであるときは、直接ステップS129の処理に進む。一方、ステップS125の判定の結果、接続フラグがONであるときは、後述する図12の通信状態監視処理を停止し(ステップS126)、接続フラグをOFFにした後(ステップS127)、PC302との通信を切断して(ステップS128)、ステップS129の処理に進む。
ここで、ステップS124で開始し、ステップS126て停止する上記通信状態監視処理は、本記録制御処理と並行して行われる。
ステップS129において、後述する図10の記録先設定処理で上記接続フラグの設定に基づいて撮影画像の記録先を設定する。その後、後述する図12の撮影可能判定処理で撮影禁止フラグの設定を行い(ステップS130)、図4のステップS131の処理に進む。このとき、設定された撮影禁止フラグはシステム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される。
ステップS131において、第1シャッタスイッチ62が押下されたか否かを定期的に判定する。この判定の結果、押下されたときはステップS144の処理に進み、押下されなかったときはステップS103からの処理を行う。
ステップS144において、ステップS130で設定された撮影禁止フラグがONであるか否かを定期的に判定する。この判定の結果、撮影禁止フラグがONであるときはステップS103からの処理を行い、撮影禁止フラグがOFFであるときは、撮影中フラグをONに設定して(ステップS145)、ステップS132の処理に進む。
次に、システム制御部50はその内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態が設定中であるか否かを判定する(ステップS132)。この判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中でなく、解除されているときは直接ステップS134の処理に進み、設定中であるときは画像表示部28の表示状態をフリーズ表示状態に設定して(ステップS133)、ステップS134の処理に進む。
上記フリーズ表示状態に設定されると、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理部20、メモリ制御部22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き換えを禁止する。これにより、最後に書き込まれた画像データがフリーズした映像となり、メモリ制御部22、D/A変換器26を介して、電子ファインダとしての画像表示部28がこのフリーズした映像を表示する。
次に、システム制御部50は、後述する図6の測距・露光制御処理で測距制御部42を制御してレンズ部10の焦点を被写体に合わせ、露光制御部40を制御して絞り値及びシャッタ時間を決定する(ステップS134)。この露出制御処理において、必要であればフラッシュの設定も行う。
その後、システム制御部50は、モードダイアルスイッチ60でユーザ設定された撮影動作モードと、ステップS134の測距・露光制御処理で決定した絞り値及びシャッタ時間から、設定すべきシャッタ速度がシャッタ12の機械シャッタで設定可能なシャッタ秒時を超えているか否かを判定する(ステップS135)。この判定の結果、設定可能なシャッタ秒時を超えていないときはシャッタ12の機械シャッタでのシャッタ秒時の設定を行い(ステップS136)、ステップS138の処理に進む。
一方、この判定の結果、設定可能なシャッタ秒時を超えているときは、機械シャッタと電子シャッタを併用するシャッタ秒時の設定を行い(ステップS137)、ステップS138の処理に進む。これにより、機械シャッタによってスミアの発生を防ぐと共に電子シャッタによって高速なシャッタ秒時を可能とすることが出来る。
ステップS138において、システム制御部50はその内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態が設定中であるか否かを判定する。この判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中であるときは画像表示部28の表示状態をスルー表示状態に設定して(ステップS139)、ステップS140の処理に進む。一方、ステップS138の判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中でなく解除されているときは、直接ステップS140の処理に進む。
ステップS140において、第2シャッタスイッチ64が押下されたか否かを判定する。この判定の結果、第2シャッタスイッチ64が押下されることなく、ステップS131で検出された第1シャッタスイッチ62の押下が解除されたときは(ステップS141でNO)、撮影中フラグをOFFにして(ステップS146)、ステップS103からの処理を行う。
一方、ステップS140の判定の結果、第2シャッタスイッチ64が押下されたときは、システム制御部50はその内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態が設定中であるか否かを判定する(ステップS142)。この判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中でなく解除されているときは、直接図5のステップS161の処理に進む。一方、画像表示フラグの状態が設定中であるときは、画像表示部28の表示状態を固定色表示状態に設定して(ステップS143)、図5のステップS161の処理に進む。
このステップS143で設定される固定色表示状態では、撮像素子12、A/D変換器16、画像処理部20、メモリ制御部22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像データを、メモリ制御部22、D/A変換器26を介して画像表示部28により表示する。これにより、固定色の映像を電子ファインダとしての画像表示部28に表示する。
ステップS161において、システム制御部50はその内部メモリ或いはメモリ52に記憶される単写/連写フラグが単写モードに設定されているか否かを判定する。この判定の結果、単写モードに設定されているときはステップS162の処理に進む。
ステップS162において、システム制御部50は、後述する図7の撮影処理で単写を行い、メモリ30に撮影された1枚の画像データを書き込む露光処理や、メモリ30に書き込まれた上記画像データの現像処理等を行う。
その後、システム制御部50は、その内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態が設定中であるか否かを判定する(ステップS163)。この判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中であるときは、クイックレビュー1表示処理を行い(ステップS164)、ステップS165の処理に進む。このクイックレビュー1表示処理とは、具体的には以下の処理をいう。まず、メモリ30から画像表示部28の表示形式に合わせて処理を行った画像データを読み出す。次に、メモリ制御部22を介して画像表示メモリ24に表示画像データの転送を行う。最後に、画像表示メモリ24から読み出した表示画像データを画像表示部28に表示する。
このクイックレビュー1表示処理は、後述するステップS165のダーク取り込み処理が行われる前に実行されるため、ダーク補正演算を行う前の画像データを用いて表示画像データを作成し、それを画像表示部28に表示する。またこの作成された表示画像データの上に、上記ダーク取り込み処理中であることを示すbusy等の文字表示を重ねて表示する。
このように、単写モードにおいては、ダーク取り込み処理よりも撮影処理を先に行い且つクイックレビュー表示にダーク補正前の画像データを用いることにより、シャッタレリーズタイムラグを短くする。これにより、撮影後直ぐにクイックレビュー表示を行うことができる。
一方、ステップS163の判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中でなく解除されているときは、画像表示部28がOFFの状態のままステップS165の処理に進む。この場合は、撮影を行った後でも画像表示部28は消えたままであり、クイックレビュー表示も行われない。これにより、光学ファインダ104を用いて撮影を続ける場合のように、撮影直後の撮影画像の確認が不要であるときは、画像表示部28の電子ファインダ機能を使用せずに省電力を図ることができる。
ステップS165において、後述する図8のダーク取り込み処理で、システム制御部50は、シャッタ12を閉じた状態で撮像素子14に暗電流等のノイズ成分を本撮影と同じ時間だけ蓄積し、蓄積を終えたノイズ画像信号を読み出す。このダーク取り込み処理で取り込んだダーク画像データを用いて補正演算処理を行うことにより、撮像素子14の発生する暗電流ノイズや撮像素子14固有のキズによる画素欠損等の画質劣化に関して、撮影した画像データを補正することができる。
次に、システム制御部50は、後述する図9の積分演算・現像処理を行う(ステップS166)。
ここで、ステップS166の積分演算処理とは、メモリ30の所定領域へ書き込まれた画像データの一部をメモリ制御部22を介して読み出して、現像処理を行うために必要処理である。具体的には、WB(ホワイトバランス)積分演算処理、OB(オプティカルブラック)積分演算処理等の処理をいう。この演算結果は、システム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される。
また、ステップS166の現像処理とは、メモリ30の所定領域に書き込まれた撮影画像データを読み出して、システム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶した演算結果を用いた処理である。具体的には、AWB(オートホワイトバランス)処理、ガンマ変換処理、色変換処理等の処理をいう。
さらに、上記現像処理においては、ダーク取り込み処理において取り込んだダーク画像データを用いて減算処理を行うことにより、撮像素子14の暗電流ノイズ等を打ち消すダーク補正演算処理も併せて行われる。
次に、システム制御部50は、メモリ30の所定領域に書き込まれた画像データを読み出して、設定したモードに応じた画像圧縮処理を圧縮伸張部32により行う(ステップS167)。このとき、メモリ30の画像記憶バッファ領域の空き画像部分に、撮影して一連の処理を終えた画像データが書き込まれる。
その後、システム制御部50は、後述する図13の記録/転送処理で、メモリカード200,210への画像データの書き込み又はPC302への上記画像データの転送を行う(ステップS168)。この記録処理は、具体的には、メモリ30の画像記憶バッファ領域に記憶した画像データを読み出して、インタフェース90,94、コネクタ92,96を介して、メモリカード200,210へ書き込みを行う処理である。また、上記転送処理は、具体的には、メモリ30の画像記憶バッファ領域に記憶した画像データを読み出して、通信制御部111及びコネクタ112を介して、又は通信制御部113及びアンテナ114を介して、PC302に転送する処理である。
尚、上記転送処理は、PC302にメモリ30の画像記憶バッファ領域に記憶した画像データが転送されれば上記形態に限定されるわけでない。従って、例えば、インターフェース90,94、コネクタ92,96に装着されたLANカード・USBカード等を介して、PC302に転送する形態であってもよい。
また、ステップS168の処理中に書き込み動作中であることを明示すべく、例えば、表示部54においてLEDを点滅等させてもよい。
その後、システム制御部50は、その内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態が設定中であるか否かを判定する(ステップS169)。この判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中であるときは、クイックレビュー2表示処理を行う(ステップS170)。このクイックレビュー2表示処理とは、具体的には以下の処理をいう。まず、メモリ30から画像表示部28の表示形式に合わせて処理を行った画像データを読み出す。次に、メモリ制御部22を介して画像表示メモリ24に表示画像データの転送を行う。最後に、画像表示メモリ24から読み出した表示画像データを画像表示部28に表示する。
このクイックレビュー2表示処理は、ステップS165のダーク取り込み処理が行われた後に実行されるため、ステップS166の現像処理でダーク補正演算を行った後の画像データを用いて表示画像データを作成し、それを画像表示部28に表示する。またこの作成された表示画像データには、上記ダーク取り込み処理が終了していることを示すべくbusy等の文字表示は消去する。
このように、単写モードにおいては、まずダーク取り込み処理よりも撮影処理を先に行い且つダーク補正前の画像データを用いてクイックレビュー1表示を行い、ダーク取り込み処理を行った後はダーク補正後の画像データを用いてクイックレビュー2表示を行う。これにより、シャッタレリーズタイムラグを短くすると共に、撮影後直ぐにクイックレビュー表示を行うことができる。
一方、ステップS169の判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中でなく、解除されているときは、画像表示部28がOFFの状態のままステップS171の処理に進む。この場合は、撮影を行った後でも画像表示部28は消えたままであり、クイックレビュー表示も行われない。これにより、光学ファインダ104を用いて撮影を続ける場合のように、撮影直後の撮影画像の確認が不要であるときは、画像表示部28の電子ファインダ機能を使用せずに省電力を図ることができる。
次に、ステップS131から開始した第1シャッタスイッチ62の押下が解除されたときは(ステップS171でYES)、ステップS172の処理に進む。
一方、ステップS161の判定の結果、単写モードでなく連写モードに設定されているときは、ステップS181の処理に進む。
ステップS181において、システム制御部50は、後述する図8のダーク取り込み処理で、シャッタ12を閉じた状態で撮像素子14の暗電流等のノイズ成分を本撮影と同じ時間蓄積し、蓄積を終えたノイズ画像信号を読み出す。その後、ステップS182の処理に進む。
このダーク取り込み処理で取り込んだダーク画像データを用いて補正演算処理を行うことにより、撮像素子14の発生する暗電流ノイズや撮像素子14固有のキズによる画素欠損等の画質劣化に関して、撮影した画像データを補正することができる。
ステップS182において、第2シャッタスイッチ64の押下を検出したときに上述のステップS162と同様の撮影処理を行う。ここで、単写/連写フラグは連写になっているので、後述するステップS189でユーザによる第2シャッタスイッチ64の押下が解除されるまで連写を行う。また、連写により得られる各画像データは、メモリ30に書き込まれる露光処理や、その書き込まれた各画像データに対して各種処理を施す現像処理等を行う(ステップS183)。このとき、上述のステップS167の処理と同じく、ダーク補正演算処理も併せて行う。
その後、システム制御部50は、その内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態が設定中であるか否かを判定する(ステップS184)。この判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中であるときは、上述のステップS170のクイックレビュー2表示処理と同様の処理であるクイックレビュー3表示処理を行い(ステップS185)、ステップS186の処理に進む。
このクイックレビュー3表示処理は、ステップS181でダーク取り込み処理が行われた後である。従って、上述のステップS170の処理と同じく、ステップS183の積分・現像処理でダーク補正演算を行った後の画像データを用いて表示画像データを作成し、それを画像表示部28に表示する。
このように、連写モードにおいては、ダーク補正後の画像データを用いてクイックレビュー3表示処理を行うことにより、1枚目と2枚目以降の連写駒間隔をほぼ一定に揃えると共に、撮影後直ぐにクイックレビュー表示を行うことができる。
一方、ステップS184の判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中でなく解除されているときは、画像表示部28がOFFの状態のままステップS186の処理に進む。この場合は、撮影を行った後でも画像表示部28は消えたままであり、クイックレビュー表示も行われない。これにより、光学ファインダ104を用いて撮影を続ける場合のように、撮影直後の撮影画像の確認が不要であるときは、画像表示部28の電子ファインダ機能を使用せずに省電力を図ることができる。
次に、ステップS186において、システム制御部50は、メモリ30に連写で撮影された画像データの1枚を読み出し、モードダイアルスイッチ60でユーザ設定されたモードに応じた画像圧縮処理を圧縮伸張部32により行う(ステップS186)。
その後、メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがあるときは(ステップS187でYES)、圧縮処理を終えた画像データをその画像記憶バッファ領域に書き込んだ後、直接ステップS189の処理に進む。一方、メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがないときは(ステップS187でNO)、上述のステップS168と同様にその圧縮処理した画像データの記録/転送処理を行った後にステップS189の処理に進む。
ステップS187,S188の処理によれば、連写撮影を所定枚数以上行って、メモリ30の画像記憶バッファ領域が不足した場合は、メモリ30中の画像データを圧縮するだけでなく、その圧縮した画像データについて記録/転送処理を行う。これにより、メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きを作ることができ、連写撮影を確実に行うことできる。
尚、ステップS188において転送/記録処理を行う際に、画像表示部28や表示部54を用いてメモリ30の画像記憶バッファ領域が不足していることをユーザに知らせ、警告してもよい。
次に、第2シャッタスイッチ64の押下が解除されたか否かを判定する(ステップS189)。この判定の結果、第2シャッタスイッチ64の押下が解除されていないときは、ステップS182からの処理を行う。一方、上記第2シャッタスイッチ64の押下が解除されたときは、撮影禁止フラグをONにして、ステップS194の処理に進む。
次に、ステップS194において、メモリ30中の全ての画像データの圧縮処理が終了するまで、ステップS186からの処理を行う。その後、第1シャッタスイッチ62の押下も解除されたときは(ステップS190でYES)、メモリ30の画像記憶バッファ領域に記録された圧縮画像データについて、ステップS168と同様の記録/転送処理を行い(ステップS191)、ステップS172の処理に進む。
尚、ステップS191の処理中に書き込み動作中であることを明示すべく、例えば、表示部54においてLEDを点滅等させてもよい。
ステップS172において、システム制御部50はその内部メモリ或いはメモリ52に記憶される画像表示フラグの状態が設定中であるか否かを判定する。この判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中であるときは、画像表示部28の表示状態をスルー表示状態に設定して(ステップS173)、撮影中フラグをOFFにして(ステップS192)、ステップS103からの処理を行う。これにより、クイックレビュー表示処理を行うことによって画像表示部28で撮影画像を確認した後(ステップS164,S170,S185)、次の撮影のために撮像した画像データを逐次表示するスルー表示状態にすることができる。
一方、ステップS172の判定の結果、画像表示フラグの状態が設定中でなく解除されているときは、直接ステップS192の処理に進んで撮影中フラグをOFFにした後、ステップS103からの処理を行う。
図6は、システム制御部50により実行される図4のステップS134の測距・露光制御処理の手順を示すフローチャートである。
図6において、まず、撮像素子14から電荷信号が読み出され、A/D変換器16を介して画像処理部20に撮影画像データが送信されたとき(ステップS200でYES)、送信された画像データを用いて、画像処理部20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定の演算を行う(ステップS201)。
また、上記演算は、撮影した全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所分切り取って抽出して行われる。これにより、TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理において、中央重点モード、平均モード、評価モードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を行うことができる。
次に、上記画像処理部20での演算結果を用いて、システム制御部50は露出(AE)が適正か否かを判定する(ステップS202)。この判定の結果、露出が適正でないときは、露光制御部40を用いてAE制御を行い(ステップS203)、次に、AE制御で得られた測定データを用いて、フラッシュが必要か否かを判定する(ステップS204)。
ステップS204の判定の結果、フラッシュが必要でないときはステップS200からの処理を行い、フラッシュが必要であるときは、フラッシュフラグをセットし、フラッシュ404を充電し(ステップS205)、ステップS200からの処理を行う。
一方、ステップS202の判定の結果、露出(AE)が適正であるとき、測定データ及び或いは設定パラメータをシステム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶した後、画像処理部20での演算結果及びAE制御で得られた測定データを用いて、ホワイトバランス(AWB)が適正か否かを判定する(ステップS206)。
ステップS206の判定の結果、ホワイトバランス(AWB)が適正でないときは、画像処理部20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御を行って(ステップS207)、ステップS200からの処理を行う。一方、ステップS206の判定の結果、ホワイトバランス(AWB)が適正であるときは、測定データ及び或いは設定パラメータをシステム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。その後、AE制御及びAWB制御で得られた測定データを用いて、測距(AF)が合焦であるか否かを判定する(ステップS208)。
ステップS208の判定の結果、測距(AF)が合焦でないときは、測距制御部42を用いてAF制御を行って(ステップS209)、ステップS200からの処理を行う。一方、ステップS208の判定の結果、測距(AF)が合焦であるときは、測定データ及び或いは設定パラメータをシステム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶した後、本処理を終了する。
図7は、システム制御部50により実行される図5のステップS162,S182の撮影処理の手順を示すフローチャートである。
図7において、まず、撮像素子14の電荷クリア動作を行う(ステップS301)。その後、撮像素子14の電荷蓄積を開始すると(ステップS302)、露光制御部40によってシャッタ12を開き(ステップS303)、撮像素子14の露光を開始する(ステップS304)。
その後、撮影にフラッシュが必要か否かを判定する(ステップS305)。この判定処理は、具体的には、図6のステップS205でフラッシュフラグがセットされているときにフラッシュが必要であると判定する。
ステップS305の判定の結果、フラッシュが必要でないときは直接、フラッシュ必要なときはフラッシュを発光させた後に(ステップS306)、ステップS307の処理に進む。
ステップS307において、測光データに従って撮像素子14が露光を終了すると(ステップS307でYES)、露光制御部40によってシャッタ12を閉じ(ステップS308)、撮像素子14の露光を終了する。
その後、設定した電荷蓄積時間が経過したとき(ステップS309でYES)、撮像素子14の電荷蓄積を終了させ(ステップS310)、撮像素子14から電荷信号を読み出して(ステップS311)、本処理を終了する。この読み出された電荷信号は、A/D変換器16、画像処理部20、メモリ制御部22を介して、或いはA/D変換器16から直接メモリ制御部22を介して、メモリ30の所定領域に撮影画像データとして書き込まれる。
図8は、システム制御部50により実行される図5のステップS165,S181のダーク取り込み処理の手順を示すフローチャートである。
図8において、まず、撮像素子14の電荷クリア動作を行う(ステップS401)。その後、撮像素子14の電荷蓄積を開始した後(ステップS402)、設定した電荷蓄積時間が経過したとき(ステップS403でYES)、撮像素子14の電荷蓄積を終了させ(ステップS404)、撮像素子14からダーク信号を読み出し(ステップS405)、本処理を終了する。この読み出されたダーク信号は、A/D変換器16、画像処理部20、メモリ制御部22を介して、或いはA/D変換器16から直接メモリ制御部22を介して、メモリ30の所定領域に画像データ(ダーク画像データ)として書き込まれる。
このダーク取り込みデータを用いて現像処理を行うことにより、撮像素子14の発生する暗電流ノイズや撮像素子14固有のキズによる画素欠損等の画質劣化に関して、次の撮影処理で得られる画像データを補正することができる。
また、このダーク画像データは、新たにダーク取り込み処理が行われるか、デジタルカメラ301の電源がOFFされるまで、メモリ30の所定領域に保持される。
尚、本実施形態では、メモリ30は電源を切ると記憶内容が失われる揮発性メモリで構成されているが、これに限定されるわけでなく、メモリ30の一部或いは全部をEEPROMやハードディスク等の不揮発性メモリで構成されていてもよい。この場合、新たにダーク取り込み処理が行われるまで、このダーク画像データは不揮発性メモリの所定領域に保持される。
図9は、システム制御部50により実行される図5のステップS166,S183の積分演算・現像処理の手順を示すフローチャートである。
図9において、まず、メモリ30に書き込まれた撮影画像データ及びそのダーク画像データを読み出して、輝度信号処理(ステップS501)、色処理(ステップS502)、サムネイル画像処理(ステップS503)を行い、メモリ30に処理を終えた画像データを書き込んで、本処理を終了する。
図10は、システム制御部50により実行される図3のステップS129の記録先設定処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、後述する図12のステップS703,S713においても実行される。
図10において、まず、記録先選択スイッチ115が、『外部記憶装置』、『内部記憶媒体』及び『内部記憶媒体と外部記憶装置』のいずれを選択しているかを判定する(ステップS601)。
ステップS601の判定の結果、記録先選択スイッチ115の状態が『外部記憶装置』を選択中であるとき、PC302との通信が確立中か否かを判定する(ステップS602)。具体的には、システム制御部50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶される接続フラグがONであるときは確立中、OFFの時は切断中であると判定される。
ステップS602の判定の結果、PC302との通信確立中でないとき、直接ステップS603の処理に進む。一方、上記PC302との通信確立中であるとき、PC302の記録容量が十分か否かを判定する(ステップS607)。この判定の結果、PC302の記録容量が十分であるとき、記録先に『外部記憶装置』を設定し(ステップS608)、本処理を終了する。一方、上記PC302の記録容量が十分でないときは、ステップS603の処理に進む。
ステップS603において、メモリ30の画像記憶バッファ領域の空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、メモリ30の画像記憶バッファ領域の空きがあれば記録先に『内蔵RAM』を設定して(ステップS606)、本処理を終了する。すなわち、撮影後、圧縮処理等された画像データの記録先は、メモリ30の画像記憶バッファ領域に決定される。
これにより、ユーザが記録先選択スイッチ115を『外部記憶装置』にしても、PC302との通信が確立されておらず(ステップS602でNO)、画像データをPC302で記録できない場合は、メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがあれば(ステップS603でYES)、メモリ30にその画像データを一時記録するよう、記録先を『内蔵RAM』に設定するので(ステップS606)、撮影された画像データの消失を防ぐことができる。また、PC302との接続が確立していても(ステップS602でYES)、PC302の記録容量が十分でないときは(ステップS607でNO)、メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがあれば(ステップS603でYES)、メモリ30にその画像データを一時記録するよう、記録先を『内蔵RAM』に設定するので(ステップS606)、撮影された画像データの消失を防ぐことができる。
一方、ステップS603の判定の結果、メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがなければ、記録先設定をクリアにして(ステップS604)、本処理を終了する。
本処理では、ステップS607でPC302に記録できないと判定されたときは、メモリ30の画像記憶バッファ領域の空きがあるか否かを判定したが(ステップS603)、ステップS603の処理に進まずに撮影禁止フラグをONにして本処理を終了するようにしてもよい。
ステップS601の判定の結果、記録先選択スイッチ115の状態が『内部記憶媒体と外部記憶装置』を選択中であるとき、上記ステップS602と同様に、PC302との通信が確立中か否かを判定する(ステップS609)。
ステップS609の判定の結果、PC302との通信確立中でないとき、ステップS614の処理に進む。一方、上記PC302との通信確立中であるとき、メモリカード200,210の記憶容量が十分か否かを判定する(ステップS610)。この判定の結果、メモリカード200,210の記憶容量が十分にあり、且つPC302にも記録容量が十分あるときは(ステップS611でYES)、記録先に『内部記憶媒体と外部記憶装置』を設定し(ステップS612)、本処理を終了する。また、メモリカード200,210の記憶容量は十分であるが(ステップS610でYES)、PC302には記録容量が十分ないとき(ステップS611でNO)、記録先に『内部記憶媒体』を設定し(ステップS615)、本処理を終了する。
一方、ステップS610の判定の結果、メモリカード200,210の記憶容量が十分でないときは(ステップS610でNO)、ステップS607からの処理を行う。
ステップS601の判定の結果、記録先選択スイッチ115の状態が『内部記憶媒体』を選択中であるとき、メモリカード200,210の記憶容量が十分か否かを判定する(ステップS614)。この判定の結果、メモリカード200,210の記憶容量が十分であるとき、記録先に『内部記憶媒体』を設定し(ステップS615)、本処理を終了する。一方、上記メモリカード200,210の記憶容量が十分でないとき、記録先設定をクリアにして、本処理を終了する。
図11は、システム制御部50により実行される図3のステップS130の撮影可能判定処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、後述する図12のステップS704,S714においても実行される。
図11において、まず、上述した図10の記録先設定処理で記録先設定がクリアされているとき(ステップS801でYES)、撮影禁止フラグをONにして(ステップS802)、本処理を終了する。一方、上記記録先設定がクリアされていなければ(ステップS801でNO)、撮影禁止フラグをOFFにして(ステップS803)、本処理を終了する。
図12は、システム制御部50により実行される図3のステップS124で開始し、ステップS126で停止する通信状態監視処理の手順を示すフローチャートである。
本処理は上述したように、図3のステップS124〜S126までの処理と並行して行われる。
図12において、まず、通信制御部113から取得したPC302との通信状態が切断中であるとき(ステップS701でYES)、接続フラグをOFFに設定し(ステップS702)、上述した図10の記録先設定処理を行う(ステップS703)。このときの記録先設定処理では、ステップS702で接続フラグがOFFとされている。従って、記録先選択スイッチ115が『外部記憶装置』に設定され(図10のステップS602でNO)、且つメモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがないときは(ステップS603でNO)、記録先設定がクリアとなる(ステップS604)。一方、上記メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがあるときは(ステップS603でYES)、記録先が『内蔵RAM』に設定される(ステップS606)。
また、記録先選択スイッチ115が『内部記憶媒体と外部記憶装置』又は『内部記憶媒体』のいずれかに設定されているときは次のように設定される。まず、メモリカード200,210の記録容量が十分でないときは(ステップS614でNO)、記録先設定がクリアとなり(ステップS616)、上記メモリカード200,210の記録容量が十分であるときは、記録先が『内部記憶媒体』に設定される(ステップS615)。
このように、記録先選択スイッチ115によりユーザは『外部記憶装置』、『内部記憶媒体と外部記憶装置』及び『内部記憶媒体』のいずれかを撮影した画像データの記録先として設定でき、PC302の通信が切断された時の記録先設定をそのユーザ選択された設定先に応じて設定するので、ユーザ操作性をより向上させることができる。
次に、上述した図11の撮影可能判定処理により撮影禁止フラグの設定を行う(ステップS704)。ここで、本処理では、上述したように、記録先設定はクリア、『内蔵RAM』、『内部記憶媒体』のいずれかになるので、このうち、記録先設定がクリアであるときは、撮影禁止フラグがONに設定され、記録先設定が『内蔵RAM』、『内部記憶媒体』のいずれかであるときは、撮影禁止フラグがOFFに設定される。
その後、ステップS704で設定された撮影禁止フラグがONであるときは(ステップS705でYES)、直接ステップS710に進み、図14に示すように『切断されました』表示を表示部54に表示する(ステップS706)。
このように、PC302との通信が切断され、且つ撮影された画像データをPC302の代わりに記録する記録先もないときは、撮影禁止フラグをONにし、即座にユーザによる撮影操作をできなくするので、撮影した画像の消失を防ぐことができる。また、撮影禁止フラグをONにしたときに、『切断されました』表示を表示部54に表示することで、PC302との通信が切断された旨をユーザに通知する。これにより、撮影禁止後に撮影操作が行われるのを防止でき、ユーザの撮影操作が無駄となるのを確実に防止することができる。
一方、ステップS704で設定された撮影禁止フラグがOFFであるときは(ステップS705でNO)、切断アイコンを表示部54のファインダ視野を妨げない位置に表示する(ステップS706)。
これにより、連写モードのときに、メモリ30やメモリカード200,210に保存できない程の枚数の画像が撮影されることを防止でき、ユーザの撮影操作が無駄となるのを防止することができる。また、現在のユーザによる撮影操作を妨害することなく、PC302との接続は切断されていることをユーザに通知することができる。
尚、本実施形態では、ステップS706で切断アイコンを表示するとしたが、ユーザの撮影操作を妨げることなく上記内容を知らせることができればこの態様に限定されない。
従って、例えば、切断アイコンの代わりに表示部54においてLEDを点滅させるようにしてもよい。また、PC302との通信状態が確立中は接続アイコンを表示しておき、ステップS706の処理で、その接続アイコンを切断アイコンへ切り替えて表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは現在のPC302の通信接続状態を確実把握することができる。
その後、上記表示を視認したユーザがシャッタスイッチ64の押下を解除したときに、撮影中フラグをOFFにする(ステップS707でYES)。このとき、シャッタスイッチ64の押下により撮影された画像データは、ステップS703で設定された記録先、具体的にはメモリ30又はメモリカード200,210に保存される。
その後、ステップS706で表示した切断アイコンの表示解除を行い(ステップS708)、撮影禁止フラグをONに設定し、次回のユーザ操作による撮影を禁止する(ステップS709)。これにより、PC302の記録容量よりメモリ30の画像記憶バッファ領域の記録容量が小さく、複数回の撮影による画像をメモリ30が保存できない場合に、ユーザの撮影操作が無駄となるのを防止することができる。
次に、ステップS710に進み、図14に示すように『切断されました』表示を表示部54に表示する。
次に、ユーザが操作部70で、上記『切断されました』表示に対する確認操作を行うと(ステップS711でYES)、『切断されました』表示を非表示にすると共に(ステップS712)、撮影禁止フラグをOFFにする(ステップS712a)。これにより、簡易に表示装置54の画面をビューファインダに復帰させることができ、また次回の撮影を速やかに行うことができる。
その後、図10の記録先設定処理を行って、記録先の再設定を行った後(ステップS713)、図11の撮影可能判定処理で記録先が再設定された後で、撮影が継続可能か否かを判断した後に(ステップS714)、本処理を終了する。
図12の処理によれば、PC302との通信状態が切断中であるとき(ステップS701でYES)、メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがあるときはこれを記録先に設定し(ステップS703)、且つ撮影中であるときは、その撮影による画像を設定された記録先であるメモリ30に記憶し(ステップS707)、メモリ30の画像記憶バッファ領域に空きがないときは記録先設定をクリアとし(ステップS703)、撮影禁止フラグをONにしてユーザ操作による撮影を禁止するので(ステップS704)、無線接続するPC302との通信が切断されたときに、ユーザの撮影操作が無駄となるのを防止することができる。
図13は、システム制御部50により実行される図5のステップS168,S188,S191における記録/転送処理の手順を示すフローチャートである。
図13において、まず、上述した図10の記録先設定処理で設定された記録先に『内部記憶媒体』が含まれないときは(ステップS901でNO)直接、上記記録先に『内部記憶媒体』が含まれるときは(ステップS901でYES)、画像データを『内部記憶媒体』であるメモリカード200,210に記録し(ステップS902)、その後ステップS903の処理に進む。
これにより、記録先に『内部記憶媒体』を設定されたときのみならず(図10のステップS615)、『内部記憶媒体と外部記憶装置』を設定されたときも(ステップS612)、ステップS902で画像データをメモリカード200,210に記録することができる。
次に、上述した図10の記録先設定処理で設定された記録先に『外部記憶装置』が含まれないときは(ステップS903でNO)直接ステップS905の処理に進む。一方、上記記録先に『外部記憶装置』が含まれるときは(ステップS901でYES)、画像データを外部記憶装置であるPC302に記録し(ステップS904)、その後ステップS905の処理に進む。
これにより、記録先に『外部記憶装置』を設定されたときのみならず(図10のステップS608)、『内部記憶媒体と外部記憶装置』を設定されたときも(ステップS612)、ステップS904で画像データをPC302に記録することができる。
次に、上述した図10の記録先設定処理で設定された記録先が『内蔵RAM』でないときは(ステップS905でNO)、そのまま本処理を終了する。一方、上記記録先が『内蔵RAM』であるときは(ステップS905でYES)、画像データを『内蔵RAM』であるメモリ30の画像記憶バッファ領域に記録し(ステップS904)、本処理を終了する。
図15は、図12の通信状態監視処理の変形例の手順を示すフローチャートである。
図15の処理は、図12の処理と基本的に同じであり、図12のステップと同一のステップには同一符号を付して重複した説明は省略し、以下に図12の処理と異なる部分についてのみ説明する。
図15の処理は、ステップS706とステップS708の間にステップS1014〜S1022が配され、ステップS710とステップS712の間にステップS1007〜S1012が配される点でのみ図12のものと異なる。
図15において、まずステップS701〜S704の処理で、記録先がクリア、『内蔵RAM』、『内部記憶媒体』のいずれかに設定された後、ステップS705で撮影禁止フラグがONであるか否かの判定処理が行われる。
ステップS705の判定の結果、撮影禁止フラグがONであるときは直接ステップS1007の処理に進む。一方、撮影禁止フラグがONでなく、OFFであったときは、図14の切断アイコンが表示され(ステップS706)、その後、定期的に撮影中フラグがONであるか否かが判定される(ステップS1014)。この判定の結果、撮影中フラグがOFFとなったときに、ステップS708〜S710の処理を行って、ユーザによる撮影操作をできなくして、『切断されました』表示を表示部54に表示し、ステップS1007の処理に進む。
これにより、PC302の通信の切断中の期間が短かった場合に、次回の撮影をより速やかに行うことができる。
ステップS1014の判定の結果、撮影中フラグがONのままであるとき、PC302との再接続処理を行う(ステップS1017)。
その後、ステップS1017の処理により再接続できたか否かを定期的に判定する(ステップS1018)。
上記再接続ができる前に(ステップS1018でNO)、ユーザの撮影操作が終了し、撮影中フラグがOFFとなったときは(ステップS1014でNO)、ステップS708〜S710の処理を行い、ステップS1007の判定処理に進む。
一方、ユーザの撮影操作が終了し、撮影中フラグがOFFとなる前に(ステップS1014でYES)、上記再接続ができたときは(ステップS1018でYES)、切断アイコンを非表示にする(ステップS1019)。その後、接続フラグをONに設定し(ステップS1020)、図10の記録先設定処理を行い(ステップS1021)、この記録先設定処理の結果に基づいて、図11の撮影可能判定処理を行った後(ステップS1022)、ステップS1001からの処理を行う。
これにより、PC302の通信が切断中の期間が短かった場合に、次回の撮影においてもユーザ操作による撮影が禁止されなくなり、操作性を向上することができる。
その後、ステップS1007において、ユーザが操作部70で、上記『切断されました』表示に対する確認操作を行ったか否かを定期的に判定する。この確認操作が行われたときは、ステップS712〜S714の処理を行って、次の撮影処理においてPC302の通信状態が監視できるようにした後、本処理を終了する。
一方、上記確認操作が行われていない状態であるとき(ステップS1007でNO)、PC302との再接続処理を行う(ステップS1010)。
その後、ステップS1010の処理により再接続できたか否かを定期的に判定する(ステップS1011)。
上記再接続ができる前に(ステップS1011でNO)、ユーザが上記確認操作を行ったときは(ステップS1007でYES)、ステップS712〜S714の処理を行った後、本処理を終了する。
一方、ユーザが上記確認操作を行う前に(ステップS1007でNO)、上記再接続ができたときは(ステップS1011でYES)、『切断されました』表示を表示部54に表示し(ステップS1012)、ステップS1020からの処理を行う。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ301と外部記憶装置としてのPC302が一対一となっているが、外部記憶装置が複数あってもよい。さらには、外部記憶装置が撮像装置であってもよい。
また、本実施形態においては、メモリカード200,210はデジタルカメラ301と取り外し可能な記憶媒体であったが、いずれか或いはいずれもがデジタルカメラ301に固定されているものであってもよい。
また、本実施形態においては、内部記憶媒体であるメモリカード200,210が2つであったが、数は2つに限定されるものでない。従って、例えば、単数あるいは3以上の記憶媒体と、デジタルカメラ301が接続できるよう構成されていてもよい。
<その他の実施形態>
上記の実施形態は、システム或いは装置内のコンピュータ(又はCPUやMPUなど)が記憶媒体に格納されたコンピュータプログラムを読み出して実行することによっても実現することができる。
このようなコンピュータプログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。又は、コンピュータプログラムをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したコンピュータプログラムを実行することにより、上記の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのコンピュータプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記の実施形態の機能が実現される場合も含まれる。