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JP4718702B2 - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンビームまたはコーンビームX線コンピュータ断層撮影に係り、特に180°+ファン角分の投影データから画像を再構成するX線コンピュータ断層撮影に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファンビームおよびコーンビームコンピュータ断層撮影(CT)は、被検体または患者を透過したX線のそれぞれ一次元および二次元投影から被検体または患者の内部を再構成する。被検体を透過したX線が検出器で受光されるように、X線源およびX線検出器が多様な位置に配設される。検出器は、単独または他の装置と連係して、X線源および/または検出器の個々の位置について画像データを生成する。画像データはその後、被検体の内部を再構成するために、記憶、操作および/または解析される。ファンビームシステムにおいて、検出器はX線検出素子の線状配列を形成するのに対し、コーンビームシステムでは、検出器はX線検出素子のアレイを形成する。
【0003】
X線源および検出器の旧来の経路は、被検体のまわりの完全な円軌道、すなわち360°に沿っている。線源および検出器は、相互に対する一定の分離距離および位置を維持するように機械的に結合され、そして被検体の周囲を回転させられる。
【0004】
図1に示す通り、X線源Sは、検出器Dに向けてX線のコーンビームまたはファンビームを放射する。線源Sによって放射されたX線は、校正用ファントム、患者、被検体、他の対象物といった三次元被検体(図示せず)に入射する。点源Sにおいて生成されたX線の少なくとも一部は、被検体の内部または周囲を通り、検出器Dにおいて受光される。線源Sおよび検出器Dは、相互に対して固定されており、例えばCアームガントリーまたはリングガントリー装置の軸Aに関してほぼ円軌道で回転する。X線源Sの角位置は、この図で、回転軸Aで終端する任意の半直線Lに対する角度βとして例示されている。
【0005】
被検体に関する線源および検出器の完全な円軌道のいくつかの不利益が、完全軌道自体の性質によって生じる。電気リード線は、被検体のまわりに1回以上の完全な回転を描くことができなければならない。医用CTでは、患者は周回する検出器および線源の内部に入れられなければならないので、医療従事者による患者へのアクセスが妨げられる。さらに、多くの患者は、有意な再構成に十分な画像データを収集するために必要な長い時間CT機構内に取り囲まれていることを嫌がる。
【0006】
ファンビームCTでは、検出器Dは、一般に円弧状に配列された検出素子を有する。コーンビームCTでは、検出器Dは一般に多少湾曲した曲面に沿って2次元的に配列された検出素子を有する。また、検出素子の曲線および曲面アレイは、検出素子Dとしての使用に適する。これらのすべての場合において、検出素子Dは、回転軸Aに直交する平面で幅Wの断面積を有するはずである。この特定の実施の形態において、リニアアレイ検出器Dの幅の中点は、線源Sの中心と軸Aを通る線Nにほぼ位置する。
【0007】
図1に例示された角γは、線源Sと、検出器Dを構成している検出素子のマトリックスから選択された1個の検出素子とを結ぶ射線Oの中心線Nに対する角度を示す。ファンビームCTにおいて、角γは、中心線Nに対して最も大きい(最大)角度の射線Mを示しており、この時、射線Mに沿って線源Sにより放射されたX線は検出器Dの最端の素子により受光される。射線Mの角γの物理的限界は、例えば、(例示の通り)検出器Dの有限の長さ、線源放射のコリメーション(図示せず)、または線源Sによる非全方向性X線放射(やはり図示せず)によって生じ得る。検出器Dの断面積の中点が線Nに位置する図1において、軸の一方の側の角γは軸の他方の側の角γと等しくかつ相対する。線Nに対して検出器Dを移動させることにより2つのγ間のこの関係は変化し、伝統的な幾何学的規則の使用を見込むことができる。
【0008】
図2(a)乃至図2(c)は、任意の半直線Lに対する線源の2つの異なる角位置βおよびファンビーム角度γで同一のX線透過率が測定される、3個の例示的射線O、OおよびOを例示している。例示のために、線源の第1の角位置βは、3例全部においてゼロに等しい。図2(a)において、射線Oは2回サンプリングされた第1の射線であるのに対し、図2(b)および図2(c)は、他の位置で2回サンプリングされるそれぞれの射線OおよびOを示している。
【0009】
近年、ファンビームおよびコーンビームCTで、ガントリーが被検体または患者の一部の周囲、つまり360°未満を回転する部分軌道分の投影データだけで画像再構成を実現しようとする試みがなされている。そのような部分軌道は、完全な円軌道における多くのビューが冗長である、すなわちそれらの画像データはほとんどまたはまったく新しい情報を付与しないことから、被検体の内部の再構成のための完全な画像データを提供することができる。例えば、被検体が不動であり、システムが理想的、すなわち無雑音である場合、線源および検出器の位置を180°シフトした位置に切り換えることにより、たとえ第2のビューからの画像データが収集されたとしても、軸を通る射線に沿って新しい情報はいっさい得られないであろう。
【0010】
そうした部分軌道の利点は、より容易かつ安価な機械的実現を包含し、医療イメージングの間の患者へのアクセスを可能にし、患者の完全な包囲を必要としない線源および検出器の支持機構を可能にする。それはまた、X線イメージングの使用を、主に非CTイメージング用途に設計されたそれを、特殊な要請のためのCT画像を得るためにも使用可能にする。
【0011】
ある特定の部分軌道、すなわち「最小完全データセット」をカバーする軌道の再構成の方法は、デニス・パーカー(Dennis Parker)により記載されており(「ファンビームCTのための最適ショートスキャン畳込み再構成」(”Optimal Short Scan Convolution Reconstruction for Fanbeam CT”)、Med.Phys.9.254−257,1982)、これは参照により本願に採り入れられる。「最小完全データセット」は、従来のコンボリューション形再構成方法において使用できる、等間隔の投影画像データの集合である。「最小完全データセット」は、完全軌道の半分より大きい範囲に及ぶ。すなわち、それは180°+最大ファン角度2γの範囲に及び、ここで最大ファン角度2γは、X線源および検出器の回転軸を通る線源から放射された射線に対する(本質的に2次元または3次元の)X線検出器で受光されるX線源により放射された射線の最大角度である。図1は、このことおよび、本発明を説明するために使用する他の用語を略示している。
【0012】
そのような「最小完全データセット」軌道の使用による1つの不利益は、ある射線が他の射線と同様に2回サンプリングされるということにある。すなわち、ある画像データが、他の画像データと同様に2回収集され、冗長となる。例示的な実例は図2(a)乃至図2(c)において図示されている。これは図3においてより良好に例示することができ、ここでは画像データがラドン空間において表現されている。図3の横軸はチャネル角度γに対応し、縦軸はX線源の角位置βに対応しており、そして、X線画像データの集合の実際のラドン空間表現において、ラドン空間の各点のグレーレベルは、ファン角度γおよび線源の角位置βによって規定されるその射線に沿ったX線透過率の線積分に対応する。図3は、(図2(a)乃至図2(c)に例示したそれらの射線を含む「最小完全データセット」部分軌道の収集において影付き領域により図示されたサンプリングされる射線に関する線源の角位置およびチャネル角度を示している。画像データのそのようなラドン空間表現は公知であり、これらの表現のより完全な解説は、その内容全体が参照により本願と一体となる、ガーバー・ティー・ハーマン(GaborT.Herman)著「投影による画像再構成:X線断層撮影の基礎」(”Image Reconstruction From Projections: The Fundamentals of Computerized Tomography”、Academic Press、 New York、1980、36〜39頁および161〜165頁)を含め、いくつかの教科書に見ることができよう。一般に、射線p(β,γ)およびp(π+β+2γ,−γ)に沿った線積分は等価である。画像データの全体の集合が被検体の内部を再構成するために使用される場合、2回収集された画像データは、最終画像の外観を歪ませ、低品質の画像をもたらす。
【0013】
最小完全データセットによりこの問題を解決するための各種方法および装置が提起され実施されている。画像データは、平行射線データセットに組み換えられ(rebinned)、その後解析できるが、それはさらなるコンピュータによる努力および時間を必要とする。ナパーステック(Naparstek)はいくつかの代替的方法(IEEE Trans.Nucl.Sci.NS−27,1112頁以降,1980。これは参照によって本願に採り入れられる。)を記載したが、それらは不適当な結果をもたらした。
【0014】
パーカーは、発散ビームジオメトリを有するファンビームCTにおける最小データ再構成において一定の射線ラインをオーバサンプリングする問題を、オーバサンプリングされたデータについて、重みを与えることによって解決する方法を記載した。これらの重みは、式(1)、すなわち、
w(β,γ)+w(π+β+2γ,−γ)=1 (1)
を満たすことが要求される。パーカーまたは、クローフォード(Crawford)とキング(King)(「同時的な患者の並進によるコンピュータ断層撮影スキャニング」(”Computed Tomography Scanning with Simultaneous Patient Translation”),Med.Phys.17,967−982、1990。参照により本願に採り入れられる。)は、それらの重みに関する明示的な公式を与えている。
【0015】
残念ながら、最小完全データセット(180°+最大ファン角)と完全軌道(360°)以外の中間的な部分軌道のデータを用いて画像を再構成する単純かつ明快な方法および装置は、いまだ開発される余地がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、180°+ファン角度の範囲の投影データ、特にこのファン角度を、検出器の素子配列長により決まる最大ファン角度以外の角度に、簡易に設定することのできる。
【0017】
本発明の他の目的は、ファン角度の高度に精確な知識を必要としないCTイメージングを実行する方法およびシステムを提供することである。
本発明の別の目的は、ガントリー回転とX線放射との精密な同期を必要としないCTイメージングを実行する方法およびシステムを提供することである。
本発明のさらなる目的は、スパン角度が最小完全データセット軌道のスパン角度と完全軌道のスパン角度との中間的な部分軌道を用いる画像再構成のための方法およびシステムを提供することである。
本発明のまた別の目的は、S/N比の抑制と画像分解能と間の相殺を付与する方法およびシステムを提供することである。
本発明のさらに別の目的は、ヘリカルコーンビームCTにおいて最小完全データセットに関するパーカーの方法を上回る付加的な複雑さをいっさい要求しない、スパン角度が最小完全データセット軌道のスパン角度と完全軌道のスパン角度との中間的な部分軌道を使用する方法およびシステムを提供することである。
【0018】
本発明のさらなる目的は、ヘリカルコーンビームCTにおいてデータ外挿の程度を削除または最小限にしつつ、可能な限り多数のデータを再構成に使用することである。
本発明のさらに別の目的は、完全軌道の使用に匹敵する方法およびシステムを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のX線コンピュータ断層撮影装置は、被検体の周囲を回転するX線を曝射するX線源及びこのX線源から照射されたX線を検出するX線検出器を用いて被検体をスキャンし、投影データを得るデータ収集装置と、前記データ収集装置により収集された180°+ファン角度の範囲の投影データに基づいてハーフスキャン再構成法により画像を再構成する再構成装置とを具備し、記検出器の素子配列長により決まる最大ファン角度以外の仮想ファン角度を2Γとし、βを前記X線源及び前記X線検出器の回転中心を通る基準線と、前記X線源と前記回転中心とを結ぶ線とのなす角度として、w(β,Γ)+w(π+β+2Γ,−Γ)=1、により決定した重み係数wに基づいて前記180°+前記仮想ファン角度の範囲の投影データを重み付けし、この重み付けした投影データに基づいて前記画像を再構成することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の目的は、実際の物理的な最大ファン角度に依存しない「仮想」のファン角度を設定することによって実現され得る。「仮想」ファン角度は、物理的な最大ファン角とは異なる角度に任意に設定可能である。仮想ファン角度を使用して、被検体の内部の再構成において使用されるオーバサンプリングされた射線の重みが計算される。詳細には、そのような仮想ファン角度を使用することにより、180°超且つ360°以下ではあるが、180°+最大ファン角度より大きい又は小さいスキャン範囲(投影角度範囲)の投影データから画像再構成を実現する。ファン角度を仮想的に設定することで、その仮想ファン角度を従来のハーフスキャン再構成法で採られていた重み係数決定法にそのまま適用することで重み係数を簡易に決定し、投影データについて非一様な重みを好適に且つ簡易に与えることができる。重み付けされたデータは、様々な再構成方法のいずれかに従って画像を再構成するために使用することができる。
【0021】
図6には、診断用CTガントリーにファンビームCTを使用する本発明に従ったシステムの第1の実施の形態を示している。なお、複数の図面にわたって同じ参照番号は同一または対応する部分を示している。本発明を説明するために使用される座標系は図1にしめすそれと共通である。投影データ測定システム、いわゆるガントリー装置は、ほぼ扇形のX線束ビームを発生させるX線源Sと、一列に配列された検出素子よりなるリニアアレイX線検出器Dとを収容している。X線源Sおよび検出器Dは、相互に対向する位置関係で、回転リングガントリーGに設置されている。被検体OBは、リングガントリーG内で滑動可能に支持された寝台B上に配置される。線源S(実際にはその焦点)から照射されたX線が被検体OBを通過し検出器Dに入射すると、検出器DはそれらのX線の強度に応じた電気信号を発生し、検出器Dに含まれるデータ収集部DCによる増幅および符号化の後、制御/処理装置CPに供給される。
【0022】
図6の実施の形態は、図5とは対照的に、制御/処理装置CPの外部にあるシステム制御装置CSを備える。このシステム制御装置は、ガントリー/寝台制御装置CGBによる寝台Bの並進およびガントリーGの移動、線源Sの(X線制御装置XRCおよびX線発生装置XRGと連係した)励起、および、リングガントリーGの軸まわりの寝台Bの回転またはリングガントリーGが描く軌道に沿った線源Sおよび検出器Dの回転のいずれか一方を制御する責務を担っている。データは、制御/処理装置CPによって収集、記憶および操作(重みおよび再構成を含む)される。CPからのデータは表示装置DAで表示することができる。
【0023】
ここで第1の実施の形態の動作について説明する。図7に示すように、仮想ファン角度は、0°超で、かつ180°以下であって、検出器Dの素子配列長によって物理的に決まる最大ファン角度2γより大きい角度2Γ、または同様に0°超で、かつ180°以下であって、最大ファン角度2γより小さい角度2Γ´に設定される。従って、スキャンは、少なくとも、180°超且つ360°以下ではあるが、180°+2Γ、または180°+2Γ´のスキャン範囲(画像再構成に要する投影データを収集するためにX線源Sが回転する角度範囲)、実際には図8(a)の工程701に示すように、そのスキャン範囲(180°+2Γ、または180°+2Γ´)以上の例えば180°+2γの範囲、ガントリーGを回転させることによって実行され、その投影角度範囲の投影データが検出器Dによって収集され、ファンビームデータが記憶される。
【0024】
収集された投影データは、工程703においてそれぞれ対応する射線に対して決定された重み係数に従って、重み付けされ(工程704)、そして重み付けされたデータに基づいて工程705において画像が再構成される。装置Cは重み係数の決定および畳込み演算を実行する。
【0025】
工程702では、「仮想」ファン角度Γ(又はΓ´)が決定される。なお、以下の説明では主に仮想ファン角度がΓであるとして説明するが、Γ´に設定する場合には、ΓをΓ´に読み替えればそのままΓ´に設定する場合の説明として理解できる。この仮想ファン角度は、線源のスパンを制御するための入力データから決定されるか、または、スキャンピッチといった他のパラメータにもとづき処理装置CPまたは制御装置CSによって選択される。仮想ファン角度2Γは、当該の中間的な部分軌道を記述するために使用できる。この仮想ファン角度2Γは重み係数を決定するために使用され、それらの係数はさらに、投影データをサンプリング数に関わらず一様なデータレベルに揃えるために使用される。重み付けされたデータはさらにそれ自体、多くの再構成方法のいずれかに従って被検体の内部を再構成するために使用される。仮想ファン角度2Γは、スキャン範囲と180°との差の2分の1、すなわち、
2Γ=Δβ (2)
として与えられる。または、仮想ファン角度2Γは、180°+2Γが、180°より大きく、しかも収集した投影データのスキャン範囲より小さいが、最小完全データセットの収集のための角度180°+2γより大きくなる、または最小完全データセットの収集のための角度180°+2γより小さくなるという条件のもとで、任意に選択された角度によって定義することもできる。
【0026】
仮想ファン角度を使用して決定された重みを使用することにより、図9に示すようにスキャン範囲0<β<π+2Γおよび、−Γ≦γ≦Γの仮想ファン角度で定義される仮想サイノグラムが規定される。これは2Γの仮想ファン角度によるショートスキャンサイノグラムを形成している。全部のβについての新しいラドン空間領域−Γ≦γ≦−γおよびγ≦γ≦Γは、ゼロの仮想データ値より成る。実際のビーム和値がγ=γ時にゼロになる限り、仮想ファン角度に従って決定された重み係数を冗長投影を有する仮想サイノグラムに適用することにより、適正に再構成することができる。実際の実施では、重み係数がγではなくΓにより決定される限り、領域−Γ≦γ<−γおよびγ<γ≦Γは無視できる。選択された重みは式(1)の関係を満たさなければならない。なお、図10には、仮想ファン角度が2Γ´(Γ´<γ)に設定された場合の仮想サイノグラムを示しており、空間領域−γ≦γ≦−Γ´およびΓ´≦γ≦γでは、実測した投影データは使用しない。
【0027】
このアプローチには2つの興味深い限定がある。Δβ=2γの時、仮想サイノグラムは通常のパーカーのショートスキャンサイノグラムに等価である。Δβ=πの時、それは360°(完全軌道)スキャンであるが、全部の等しく式(1)により)重み付けされたビーム和に代わり、反射および重み公式が当てはまる。図9において、点(0,−Γ)、(4Γ,−Γ)および(0,Γ)によって規定されるR3および、点(π+2Γ,−Γ)、(π+2Γ,Γ)および(π−2Γ,Γ)によって規定されるR4の2個の三角領域は一致しており、すべてのビーム和は不均一な重みを受ける。
【0028】
比較のために、図4は、「最小完全データセット」部分軌道のスパン角度と完全軌道のスパン角度との中間のスパン角度を有する部分軌道によって、画像データのセットの収集において2回サンプリングされる射線に関する線源の角位置およびファン角度を示すラドン空間のサイノグラムである。2回サンプリングされた射線の断片が、線源βの角位置における増大したレンジΔβ−2γおよび、その増大したレンジΔβ−2γにおける以前にサンプリングされた射線の冗長サンプリングの両者に起因して、増大することが明白になる。
【0029】
式(1)を満足させるあらゆる重み方式を使用することができる。特定の例は以下の通りである。
【0030】
【数1】
Figure 0004718702
【0031】
再構成処理を実行するための多数の従来の方法および装置が存在し、そうした方法を第1の実施の形態において使用することができる。
【0032】
上述の方法の変更例では、図8(b)に示すように、まず、仮想ファン角度2Γを選択し(工程706)、必要最小限のスキャン範囲180°+2Γについてスキャンを実行する(工程707)。図8(a)に関して上述した通り、重みは工程708において決定され、工程709においてデータは重みされる。画像は、同じく上述の通り、重み付けされたデータによって再構成される(工程710)。
【0033】
本発明は、従来のシングルスライスファンビームCTシステムに適用することができる。本発明は、画像の信号対雑音比(SNR)と時間分解能との間における相殺を与えるために使用できる。βにより定義されるビューは時間上順次的であり、所与のビューに関する全部のビーム和(投影データ)は同時であるので、β軸および時間軸は等価である。従って、画像が、例えば呼吸や心拍による、または造影剤や生検針などの介入医療器具といったスキャンフィールドに導入される外的な動きによって生じた“ぼけ”または他の患者モーションアーチファクトを有する場合、それらのぼけおよびアーチファクト内容は、ビューの数(時間レンジ)を制御することにより再構成において制御することができる。
【0034】
本発明は、2γとπとの間で、すなわち下位の好ましい時間分解能と上位の好ましいSNRとの間における仮想ファン角度を許容することによって、SNRと時間分解能との間の相殺を可能にする。この実施例に適用される同じ推論は、以下の2つの実施例にも適用できる。
【0035】
図5を参照すれば、本発明に従ったC形アームX線撮影装置の第2の実施の形態が例示されている。C形ガントリーGには、X線源SおよびX線検出器Dが相互に対面して設置されている。Cアームガントリーシステムは、良好に決定されたファン角度を持たず、ガントリー移動の角度レンジは、測定されるが、制御が難しい。線源の角位置のレンジは、収集される最初のフレームと最後のフレームにおける線源βの角位置の差から計算できる。線源Sから放射されたX線は寝台Bの被検体OBを透過し、検出器Dによって検出される。本発明の1つの実施の形態において、寝台Bは可動式に支持されており、動きは制御/処理装置Cによって制御される。別の実施の形態では、寝台Bは、制御/処理装置Cによって指示される動き命令の実行の制御および確認のために、位置検出器および/または加速度計(どちらも図示せず)を備えている。
【0036】
検出器Dは照射データを生成し、それらは制御/処理装置Cに送信される。ここに例示する通り、ガントリーGは、ガントリーの角位置および、制御/処理装置Cによって指示される動き命令の実行の制御および確認を判断するための内部位置検出器PDを含む、指示・回転機構SMに回転可能に設置されている。あるいはまた、ガントリーGは、天井取付具から懸下することもでき、Cアーム回転、Cアーム滑動およびサポートコラムの回転を組み合わせることにより3軸に沿って移動させることもできる。天井設置または床設置のいずれの場合も、支持・回転機構SMは側方および縦方向に移動され得る。Cアーム回転は線源の角位置(図1におけるβ)を変化させるために使用され、それらの位置はさらに位置検出器PDによって判定される。ここに例示した実施の形態では、位置検出器PDはC形ガントリーの内部にあるが、後述するように、外部にあっても、または制御/処理装置C内に実施してもよい。
【0037】
システムの動作は、制御/処理装置Cおよびデータ入力装置IAによって制御される。装置Cは一般に、データ処理に必要な関数および計算を実行するためにプログラムされたコンピュータまたはワークステーションを備え、装置Dからの照射データの記憶および処理および、検出器Dからの照射データの重みを取り扱い、Cアームの移動、画像取得、データ記憶および、位置検出器Dからの線源の角位置(図1におけるβ)を確認するために使用される位置データの受信を含む、システムの動作を制御および監視する。制御/処理装置Cはさらに、再構成処理装置RPによって照射データから画像を再構成するために、再構成処理を実行する。制御/処理装置Cは、特に検出器Dにより供給されるデータを記憶するための記憶装置MSを備える。制御/処理装置Cはまた、各種計算を実行し、データ重みといった関数を実行するための処理装置CPも含む。
【0038】
入力装置IAは、システムを動作または監視するためにオペレータがデータまたはコマンドを入力できるようにする。装置IAは一般に、モニタ、キーボードおよびポインティングデバイスを備えるグラフィカルインタフェースとしてよい。また、再構成された画像は、例えばモニタおよび/またはプリンタを含むものとしてよい、表示装置DAに表示され得る。
【0039】
線源の角位置を決定するための最も普通の部類の装置は、支持・回転機構SMに内部設置されるか、または線源Sを保持するCアームガントリーGを作動させる他の装置である。図5には、内部位置検出器PDとして例示されている。回転角度を測定するための好ましい装置は、回転エンコーダである。
【0040】
図5のシステムは、概ね図8(a)および図8(b)に図示するようにして動作する。図1によって指示された通り、多数の射線に関するデータ収集は、ファンビームまたはコーンビームCTによって同時に実行できる。仮想ファン角度2Γはスキャン前に選択されるか、またはΓを選択した後に、スキャンをスキャン範囲(180°+2Γ)を最小範囲として実行するようにしてもよい。再構成処理を実行するための多数の方法および装置が存在する。例えば、フェルドカンプ(Feldkamp)とデイビス(Davis)およびクレス(Kress)が記載した方法(「実用コーンビームアルゴリズム」(”Practical Cone−Beam Algorithm”),J.Opt.Soc.Am.A1,612〜619,1984)は、被検体の内部の再構成のための仮想コーンビーム角度重み射線により使用できる。
【0041】
本発明は、回転型CTだけでなく、回転角が制限されているCアームガントリーシステムに適用することができる。両者とも、デジタルサブトラクションアンジオグラフィ(DSA)撮像装置であり、前者は天井設置型であり、後者は床設置型である。これらの両方のガントリーは、収集される各フレーム(デジタル化される患者のテレビ状スナップショット)について角度(直近10分の1度まで)を記録する。従って、再構成が開始される時、収集された最初のフレームおよび最後のフレームの角度は既知である。この差がレンジであり、2Γ+πである。上記の東芝のシステムでは、実際上3台のコンピュータが使用される。1台はデータ取得を扱い、1台はCT再構成を扱い、第3のものは表示を扱う。
【0042】
本発明に従った方法は、パーカーが記載したような方法に付加的な複雑さを導入することなく、ファンビームおよびコーンビームデータのCT再構成に冗長データを包含できるようにする。上記の検討はファンビーム照射を説明するために簡略化したが、コーンビーム照射にも等しく適用可能であることに留意しなければならない。コーンビーム照射では、ビームは、図1において定義されたようなファン角度で検出素子の本質的に二次元アレイを照射するために矩形断面を有するようにコリメートされる。
【0043】
診断用CTガントリーにヘリカルコーンビームCTを使用する本発明に従ったシステムの第3の実施の形態が図6に示されている。この場合、投影データ測定システムは、X線束のほぼ円錐形ビームを発生させるX線源Sおよび、一般に4列の検出素子である検出素子のエリアアレイより成る二次元アレイX線検出器Dを収容している。
【0044】
図6のコーンビームシステムもまた、概ね図8(a)および図8(b)に図示するようにして動作する。図1によって指示された通り、多数の射線に関するデータ収集は、コーンビームCTによって同時に実行できる。仮想ファン角度2Γは事前に選択され、スキャンはこの角度レンジを収める(または超える)か、またはスキャンを実行した後に仮想ファン角度を選択することもできる。
【0045】
診断用CTガントリーのヘリカルコーンビームの場合、本発明は、データがまったく存在しない場合に外挿することなくより多くのデータを使用可能にする。例えば、ボクセルが小体積の被検体を表現すると考える。多くの従来のアルゴリズムは、X線源位置の焦点からボクセルを経て検出器までのビーム和の逆投影を必要とする。異なるボクセルはコーンビームにおいて各様にある。1つの線源位置から(所与のスライスの)ボクセルの全部を通り逆投影しようと試みるアルゴリズムは、検出器に当たるビーム和および外れるビーム和を含んでおり、当たり外れの位置は、ヘリカルピッチ(1回転あたりの天板移動距離)および撮像領域FOVに依存する。FOVは「視野」を表す。本発明では、より多くの線量データが使用され、結果的に外挿を最小限に維持するか、またはそれを完全に排除する。
【0046】
本発明は、49.2°の最大ファン角度を有するコーンビームマルチスライスCT装置に適用される。ヘリカルピッチは、仮想ファン角度2Γの選択のための1つのパラメータとして使われる。β(x,y)をx,yのピクセルがコーンビームに入る時のガントリー角度とし、β(x,y)をx,yのピクセルがコーンビームを出る時のガントリー角度とする。β=0をスライスが焦点と整列する時のガントリー角度と定義すれば、全部のβは0より小さく、全部のβは0より大きい。画像の円対称のため、最大のβの大きさは最小のβと同じであり、同一のピクセルx,yにおいてではないが、逆もまたそうである。
【0047】
仮想ファン角度(2Γ又は2Γ´)は、アイソセンタピクセル(x,y=0,0)がコーンビーム内にある角度レンジにもとづくことができる。アーチファクトは、データ外挿のためにアイソセンタより小さいガントリー角度レンジのコーンビームにあるような領域のスライスを生じ得る。その場合、ファン角度は、データ外挿が必要ではないように選択しなければならない。このことは、通常のスライス方向およびヘリカルピッチにおける各視野FOVに関して、2Γについて以下の条件を与える。
【0048】
【数2】
Figure 0004718702
【0049】
114.6°が49.2°=2×114.6°−180°を満たしていることに留意されたい(ここで、49.2°はスキャナの実際のファン角度である)。データ外挿を行わないようにするために、2Γは49.2°より大きくなければならない。以下の表は、スキャナの5個のFOVおよび3個のあり得るヘリカルピッチに関するそれらの知見の要約である。斜字体の項目は、再構成された画像の数ピクセルについてデータ外挿を有するはずである。
【0050】
【表1】
Figure 0004718702
【0051】
ヘリカルピッチは、線源の1回転の間における台の行程を、アイソセンタとして投影された際の検出器の全幅で割ったものとして決定される。
【0052】
ヘリカルピッチ1でスキャンされる500mmの被検体を再構成する場合、アイソセンタから200mm未満のあらゆるピクセルにはいかなるデータ外挿も存在しない(FOVが400mm、ヘリカルピッチ1の場合の2Γの項目は49.2°より大きいので)。同様に、1.25のピッチでは、120mm未満のあらゆるピクセルにはいかなるデータ外挿も存在しないが、アイソセンタから120mm超の一部のピクセルはデータ外挿を使用するであろう。
【0053】
この場合、本発明に従った方法は雑音が少なくなるはずである。ハーフスキャニング(HS)に比べて、改善は以下により与えられる。
【0054】
HSによる雑音/MHSによる雑音は、
(180+2Γ/180+49.2)1/2 (6)
で与えられる。
【0055】
しかし、再構成時間は、逆投影する付加的なビューのため、以下の分だけ長くなる。
360/180+2Γ (7)
スケーリングを一定に維持するために、最終画像は以下の付加的なスケールファクタを必要とするかもしれない。
180+2Γ/180+49.2 (8)
本発明は、画像における微妙な輪郭の像コントラストといった所要の画像特性を提供するヘリカルピッチにもとづく仮想角度を選択することを設ける。
【0056】
本発明はまた、上述の各種関数および計算を実行するためのソフトウエアとしても実施できる。ソフトウエアは、図5の処理装置Cまたは図6のシステム制御装置CSもしくは処理装置CPに記憶される。ソフトウエアは、コンピュータプログラム製造物として本発明を実施するためにディスクにインストールすることもできる。
【0057】
明らかに、本発明の多数の修正および変更が上記の教示に照らして可能である。例えば、本発明は、記録媒体に記憶されたソフトウエアという形態で、すなわちコンピュータプログラム製造物として実施され得る。従って、添付特許請求の範囲内において、本発明はここに特定的に記載したものと別様に実施し得ることを理解しなければならない。
【0058】
例えば、上述した仮想ファン角度を適用したハーフスキャン再構成法は、特開平8−187240号公報に記述されているASSRにも適用可能である。ASSRは、マルチヘリカルCTにおいて、実際に収集した投影データから任意に設定した仮想平面に対応するX線パス(射線)の投影データを近似的に求め、この近似した投影データから画像を再構成するもので、例えば仮想平面をX線源のヘリカル軌道に沿って斜めに設定することでその斜断面の画像を再構成することを実現する再構成方法であり、この再構成にも、上記仮想ファン角度を適用したハーフスキャン再構成法を適用することができる。
【0059】
また、上述した仮想ファン角度を適用したハーフスキャン再構成法は、ダイナミックCTにも適用可能である。ダイナミックCTは、X線源を複数回転しながら、1枚の画像再構成に必要なスキャン範囲を、30°あるいは60°といった180°未満の所定角度ずつシフトしながら移動させ、その各々のスキャン範囲内の投影データから、回転角速度にほとんど依存しないで、180°未満の所定角度の回転に要する短時間の間隔だけ時間が少しずつ移動した、つまり非常に時間分解能の高い連続的な画像を再構成する手法であり、この手法にも、上記仮想ファン角度を適用したハーフスキャン再構成法を適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、180°+ファン角度の範囲の投影データ、特にこのファン角度を、検出器の素子配列長により決まる最大ファン角度以外の角度に、簡易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するために使用される座標系を例示する図。
【図2】(a)は「最小完全データセット」部分軌道の収集のための範囲とする角度に等しいかまたはそれより大きい角度を範囲とする軌道に沿って2回サンプリングされる線源の各種角位置βにおける例示的射線の略図、(b)は「最小完全データセット」部分軌道の収集のための範囲とする角度に等しいかまたはそれより大きい角度を範囲とする軌道に沿って2回サンプリングされる線源の各種角位置βにおける例示的射線の略図、(c)は「最小完全データセット」部分軌道の収集のための範囲とする角度に等しいかまたはそれより大きい角度を範囲とする軌道に沿って2回サンプリングされる線源の各種角位置βにおける例示的射線の略図。
【図3】「最小完全データセット」部分軌道の収集において2回サンプリングされる射線に関する線源の角位置およびファン角度を示すラドン空間のサイノグラムを示す図。
【図4】「最小完全データセット」部分軌道のスパン角度と完全軌道のスパン角度との中間のスパン角度を有する部分軌道によって画像データセットの収集において2回サンプリングされる射線に関する線源の角位置およびファン角度を示すラドン空間のサイノグラムを示す図。
【図5】本発明の1つの実施の形態に従ったCアームガントリー装置を示す図。
【図6】本発明の別の実施の形態に従ったヘリカルコーンビーム装置を示す図。
【図7】本発明により設定される2種の仮想ファン角度を示す図。
【図8】本発明によるスキャンから画像再構成までの手順を示す図。
【図9】スキャン範囲0<β<π+Δβおよび、−Γ≦γ≦Γ(この時、2Γは本発明の仮想ファン角度である)の仮想サイノグラム(ラドン空間におけるグラフ)を示す図。
【図10】スキャン範囲0<β<π+Δβおよび、−Γ´≦γ≦Γ´(この時、2Γ´は本発明の仮想ファン角度である)の仮想サイノグラム(ラドン空間におけるグラフ)を示す図。
【符号の説明】
S…X線源、
D…リニアアレイX線検出器、
G…回転リングガントリー、
B…寝台、
OB…被検体、
DC…データ収集部、
CP…制御/処理装置。

Claims (10)

  1. 被検体の周囲を回転するX線を曝射するX線源及びこのX線源から照射されたX線を検出するX線検出器を用いて被検体をスキャンし、投影データを得るデータ収集装置と、
    前記データ収集装置により収集された180°+ファン角度の範囲の投影データに基づいてハーフスキャン再構成法により画像を再構成する再構成装置とを具備し、
    記検出器の素子配列長により決まる最大ファン角度以外の仮想ファン角度を2Γとし、βを前記X線源及び前記X線検出器の回転中心を通る基準線と、前記X線源と前記回転中心とを結ぶ線とのなす角度として、
    w(β,Γ)+w(π+β+2Γ,−Γ)=1
    により決定した重み係数wに基づいて前記180°+前記仮想ファン角度の範囲の投影データを重み付けし、この重み付けした投影データに基づいて前記画像を再構成することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記仮想ファン角度は、前記最大ファン角度を超え、かつ180°以下の範囲のいずれかの角度に設定されることを特徴とする請求項1記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. X線を曝射するX線源及びこのX線源から照射されたX線を検出するX線検出器を用いて被検体をスキャンし、投影データを得るデータ収集装置と、
    前記データ収集装置により収集された180°+前記検出器の素子配列長により決まる最大ファン角度を超え、かつ360°以下のスキャン範囲の投影データに基づいてハーフスキャン再構成法により画像を再構成する再構成装置と、を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記スキャン範囲を決定する決定装置と、
    この決定装置によって決定されたスキャン範囲に基づいて、前記データ収集装置より得られた投影データに重み付けを行う重み付け装置とをさらに備えることを特徴とする請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. 前記決定装置は、撮像視野FOVの大きさに応じて仮想ファン角度を設定し、この仮想ファン角度+180°に前記スキャン範囲を設定することを特徴とする請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  6. 前記データ収集装置は、ヘリカルスキャンに対応していることを特徴とする請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  7. 前記仮想ファン角度は、前記ヘリカルスキャンのピッチに基づいて設定されることを特徴とする請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  8. X線を曝射するX線源及びこのX線源から照射されたX線を検出するX線検出器を用いて被検体をスキャンし、投影データを得るデータ収集装置と、
    前記データ収集装置により収集された180°+前記検出器の素子配列長により決まる最大ファン角度を超え、かつ360°以下のスキャン範囲の投影データに基づいて画像を再構成するハーフスキャン再構成法と、360°のスキャン範囲の投影データに基づいて画像を再構成するフルスキャン再構成法とを選択的に実行可能な再構成装置と、を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  9. X線を曝射するX線源及びこのX線源から照射されたX線を検出するX線検出器とを被検体の周囲を回転可能にC形アームに保持するC形アームガントリー装置と、
    前記C形アームガントリー装置により収集された180°+ファン角度の範囲の投影データに基づいてハーフスキャン再構成法により画像を再構成する再構成装置とを具備し、
    記検出器の素子配列長により決まる最大ファン角度以外の仮想ファン角度を2Γとし、βを前記X線源及び前記X線検出器の回転中心を通る基準線と、前記X線源と前記回転中心とを結ぶ線とのなす角度として、
    w(β,Γ)+w(π+β+2Γ,−Γ)=1
    により決定した重み係数wに基づいて前記180°+前記仮想ファン角度の範囲の投影データを重み付けし、この重み付けした投影データに基づいて前記画像を再構成することを特徴とするX線撮影装置。
  10. X線を曝射するX線源及びこのX線源から照射されたX線を検出するX線検出器を用いて被検体をスキャンし、投影データを得るデータ収集装置と、
    前記データ収集装置により収集された180°を越え、且つ360°未満であって、180°+ファン角度の範囲以外の角度範囲の投影データに基づいて画像を再構成する再構成装置とを具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
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