JP4703406B2 - 基準電圧発生回路および半導体集積装置 - Google Patents
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更に、第1および第2デプレッション型MOSトランジスタとエンハンスメント型MOSトランジスタのバックゲートは、第1電位にそれぞれ接続されている。
第2デプレッション型MOSトランジスタは、バックゲートの電位を接地電位に固定することにより低周波での電源電圧変動除去比を向上させている。
図1に示すように、本実施例の基準電圧発生回路10は、直列接続されたデプレッション型の第1絶縁ゲート電界効果トランジスタM1(以下MOSトランジスタM1という)と、デプレッション型の第2絶縁ゲート電界効果トランジスタM2(以下MOSトランジスタM2という)と、エンハンスメント型の第3絶縁ゲート電界効果トランジスタM3(以下MOSトランジスタM3という)を有し、基準電圧Vrefを発生する第1回路11と、直列接続されたデプレッション型の第4絶縁ゲート電界効果トランジスタM4(以下MOSトランジスタM4という)と、エンハンスメント型の第5絶縁ゲート電界効果トランジスタM5(以下MOSトランジスタM5という)を有し、MOSトランジスタM1のゲートG1に所定の電位を与える電圧を発生する第2回路(電圧発生手段)12を具備している。
第1回路11のMOSトランジスタM2は、ドレインD2がMOSトランジスタM1のソースS1に接続され、ゲートG2とソースS2が短絡されている。
第1回路11のMOSトランジスタM3は、ドレインD3がMOSトランジスタM2のソースS2に接続され、ゲートG3とドレインD3が短絡され、ソースS3が基準電圧GNDに接続されている。
第2回路12のMOSトランジスタM5は、ドレインD5がMOSトランジスタM4のソースS4に接続され、ゲートG5がMOSトランジスタM3のゲートG3に接続され、ソースS5が基準電圧GNDに接続されている。
Id2=K2×(Vgs2−Vth2)2=K2×(−Vth2)2 (1)
Id3=K3×(Vgs3−Vth3)2 (2)
ここで、Kは比例定数、VthはMOSトランジスタの閾値電圧を示している。
Vref=Vgs3=Vth3+√(Id3/K3) (3)
また、Id2=Id3より、
Vref=Vth3+√(K2×(−Vth2)2/K3)
=Vth3−Vth2√(K2/K3) (4)
Vref=Vth3−Vth2 (5)
第2回路12のMOSトランジスタM4はMOSトランジスタM5と直列接続されており、MOSトランジスタM5に流れる電流と等しい電流が流れる。
第1回路11のMOSトランジスタM1はMOSトランジスタM3と直列接続されており、MOSトランジスタM3に流れる電流と等しい電流が流れる。
第2回路12のMOSトランジスタM4はMOSトランジスタM1と等しい電流が流れるため、MOSトランジスタM4のゲート・ソース間電圧とMOSトランジスタM1のゲート・ソース間電圧はほぼ等しくなる。
図2において縦軸は電源電圧変動除去比(対数)であり、縦軸の上方ほど電源電圧変動除去比が低く、縦軸の下方ほど電源電圧変動除去比が高いことを示している。
一方、従来例では電源電圧変動除去比は周波数が高いほど悪化する単調減少型の周波数特性bを示している。
また、理想的な電圧源では、電源電圧変動除去比は周波数が高いほど向上する単調増加型の周波数特性cを示している。
電源電圧変動除去比は周波数dを超えると悪化し始めるが、20kHz程度までは低周波領域の一定値(−66dB)より低い値を維持しており、1MHz程度以上の周波数領域においては周波数に依らず一定値(−28dB)を示している。
図3に示すように、電源電圧Vddに重畳してくる高周波の変動成分の周波数が10kHz以下の低周波領域では、MOSトランジスタM1のドレイン・ゲート容量Cdg1およびMOSトランジスタM3のドレイン・ゲート容量Cdg3のインピーダンスが高いため、変動成分はMOSトランジスタM1のゲートG1端子においては十分減衰され、ゲートG1の電圧の定電圧性が保たれている。その結果、電源電圧変動除去比は従来例よりも向上する。
図4に示すように、レギュレータ20は、基準電圧発生回路10と、出力電圧Voutを抵抗R1、R2で分圧して帰還電圧Verを出力する分圧回路21と、基準電圧Vrefと帰還電圧Verが等しくなるように帰還制御する差動増幅器22とを具備している。
図5に示すように、半導体集積装置30は、基準電圧発生回路10を有するレギュレータ20が半導体チップ31上にモノリシックに集積して形成されている。
同様に、ミラー回路を構成するMOSトランジスタM3、M5のゲート長およびゲート幅は、ミラー比が1となるようそれぞれ等しく設定することが好ましい。
即ち、図6に示すように、本実施例の基準電圧発生回路40は、直列接続されたMOSトランジスタM4と抵抗R3を有する第2回路42を具備している。
第2回路42の抵抗R3は、トランジスタM4のソースS4と基準電圧GNDの間に接続されている。
また、破線cは第2回路42が、内部抵抗がゼロで、且つ周波数特性を持たない理想的な電圧源と仮定した場合の一例を示している。
抵抗R4の一端が電源電圧Vddに接続され、抵抗R4と抵抗R3の接続点aが第1回路11のMOSトランジスタM1のゲートG1に接続されている。
即ち、図9に示すように、基準電圧発生回路60は、直列接続されたデプレッション型の第6絶縁ゲート電界効果トランジスタM6(以下MOSトランジスタM6という)と、デプレッション型の第7絶縁ゲート電界効果トランジスタM7(以下MOSトランジスタM7という)と、エンハンスメント型の第8絶縁ゲート電界効果トランジスタM8(以下MOSトランジスタM8という)を有し、基準電圧Vrefを発生する第1回路61と、直列接続されたデプレッション型の第9絶縁ゲート電界効果トランジスタM9(以下MOSトランジスタM9と言う)と、エンハンスメント型の第10絶縁ゲート電界効果トランジスタM10(以下MOSトランジスタM10という)を有し、MOSトランジスタM6のゲートG6に所定の電位を与える電圧を発生する第2回路62を具備している。
ここで、第1回路61のMOSトランジスタM6〜M8、および第2回路62のMOSトランジスタM9、M10の導電型は全てp型である。
第1回路61のMOSトランジスタM7は、ソースS7がMOSトランジスタM6のドレインD6に接続され、ゲートG7とソースS7が短絡されている。
第1回路61のMOSトランジスタM8は、ソースS8がMOSトランジスタM7のドレインD7に接続され、ゲートG8が第2回路62に接続され、ドレインD8が基準電圧GNDに接続されている。
第2回路12のMOSトランジスタM10は、ソースS10がMOSトランジスタM9のドレインD9に接続され、ゲートG10がMOSトランジスタM8のゲートG8に接続され、ゲートG10とソースS10が短絡され、ドレインD10が基準電圧GNDに接続されている。
即ち、図10に示すように、基準電圧発生回路70は、第1回路11のMOSトランジスタM1のゲートG1が外部に配置された第2回路72の外部電圧源Vexに外部電源接続端子73を介して接続されている。
11、61 第1回路
12、42、52、62、72 第2回路
13 基準電圧出力端子
20 レギュレータ
21 分圧回路
22 差動増幅器
30 半導体集積装置
31 半導体チップ
34a〜34d ボンディングパッド
73 外部電源接続端子
M1、M2、M4 n−ディプレション型MOSトランジスタ
M3、M5 n−エンハンスメント型MOSトランジスタ
M6、M7、M8 p−ディプレション型MOSトランジスタ
M9、M10 p−エンハンスメント型MOSトランジスタ
R1、R2、R3、R4 抵抗
Vref 基準電圧
Vex 外部電圧源
Claims (3)
- ドレインが第1の電位に接続されたデプレッション型の第1絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
ドレインが前記第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのソースに接続され、ゲートがソースに接続されたデプレッション型の第2絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
ドレインが前記第2絶縁ゲート電界効果トランジスタのソースに接続され、ゲートがドレインに短絡接続され、ソースが第2の電位に接続されたエンハンスメント型の第3絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
ドレインが前記第1の電位に接続され、ゲートが前記第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに接続され、ソースがゲートに接続されたデプレッション型の第4絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
ドレインが前記第4絶縁ゲート電界効果トランジスタのソースに接続され、ゲートが前記第3絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに接続され、ソースが前記第2の電位に接続されたエンハンスメント型の第5絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
を具備することを特徴とする基準電圧発生回路。 - 前記第1絶縁ゲート電界効果トランジスタと、前記第2絶縁ゲート電界効果トランジスタと、前記第3絶縁ゲート電界効果トランジスタと、前記第4絶縁ゲート電界効果トランジスタと、前記第5絶縁ゲート電界効果トランジスタとは、同一の導電型であることを特徴とする請求項1記載の基準電圧発生回路。
- 少なくとも、
ドレインが第1の電位に接続されたデプレッション型の第1絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
ドレインが前記第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのソースに接続され、ゲートがソースに接続されたデプレッション型の第2絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
ドレインが前記第2絶縁ゲート電界効果トランジスタのソースに接続され、ゲートがドレインに短絡接続され、ソースが第2の電位に接続されたエンハンスメント型の第3絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
ドレインが前記第1の電位に接続され、ゲートが前記第1絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに接続され、ソースがゲートに接続されたデプレッション型の第4絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
ドレインが前記第4絶縁ゲート電界効果トランジスタのソースに接続され、ゲートが前記第3絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに接続され、ソースが前記第2の電位に接続されたエンハンスメント型の第5絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
が同一チップ上に集積して形成されていることを特徴とする半導体集積装置。
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