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JP4701583B2 - 屋外用下枠フラットサッシの高水密装置(ウォーターバリア) - Google Patents

屋外用下枠フラットサッシの高水密装置(ウォーターバリア) Download PDF

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JP4701583B2 JP2003057765A JP2003057765A JP4701583B2 JP 4701583 B2 JP4701583 B2 JP 4701583B2 JP 2003057765 A JP2003057765 A JP 2003057765A JP 2003057765 A JP2003057765 A JP 2003057765A JP 4701583 B2 JP4701583 B2 JP 4701583B2
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俊男 袋
秀則 上野
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建築物の屋外開口部に取り付けた窓枠内を障子がスライド開閉するサッシ構造に関し、特に、下枠上面が略フラット面に形成したバリアフリーサッシにおける風圧を伴った雨水等に対する高水密装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の屋外開口部には一般に上下枠と左右の縦枠にて枠体を構成し、その内側を障子がスライド開閉する窓構造が設けられている。
この場合に、従来は図17に示すように下枠サッシに突条状のレールが突設されていてこのレール上を障子の下框に取り付けられた戸車が回転移動する構造が一般的である。
また、建築物屋外開口部の室外側外障子用突条レールと室内側内障子用突条レールに室内側が高くなるように段差を設けたり、レール溝に室外側と室内側に段差を設けたりして風雨の侵入の防止を図っている。
さらに詳述すると、窓ガラス等に吹き付けられた雨水は障子に沿って落下し、下枠のレール溝に溜まり、特に外障子と内障子の召し合わせ部や、障子の戸当框と縦枠サッシとのコーナー部に滞留しやすいが、レール溝の壁が室内側への侵入を防止し、溜まった雨水の自重にて屋外へ流れ出るようになっている。
【0003】
しかし、下枠サッシの上面をフラットに形成したバリアフリータイプのサッシ構造にすると上記レール溝の壁が無く、風圧等を伴った大きな雨の際に障子に沿って落下してくる大量の雨水は下枠サッシの上面に溜まりやすく気密性を確実にしないと空気の流れに沿って雨水が浸入し水密性も問題になる技術課題があった。
特に、引き違い障子の召し合わせ下部の室外側に溜まる水量が従来より更に多くなり、また、召し合わせ部は内外障子間の気密、水密構造が複雑になるために、室内への漏水が生じ易く、屋外用サッシにおいては風圧を伴うので雨水がより侵入しやすく、気密性、排水性を確保する必要があった。
また、フラットに形成した下枠上面からの高排水性を確保するために排水用の下枠凹部を設ける必要があり風圧等を伴った大きな雨の際に障子に沿って落下してくる大量の雨水は下枠凹部に流れ込み、この下枠凹部に設けた排水口から排水するとともに、内障子用下枠凹部に沿って外障子室内側に雨水が浸入するのを防止する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、建築物屋外開口部に取り付けた上下枠及び左右の縦枠にて構成されるサッシの下枠面上をスライド開閉する引き違い障子等において、図16に本発明による高水密装置を内蔵した屋外用バリアフリーサッシの施工イメージ図を示すように、サッシ下枠の上面をフラットに形成したバリアフリータイプの気密・水密性が高く、雨水等の排水性にも優れ、内外障子の召し合わせ部の室内漏水に対する防水性が高い、屋外用下枠フラットサッシの高水密装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
屋外用サッシにおける水密性とは雨を伴った風に対し、どれだけの風圧まで雨水の浸入を防げるかを表す性能をいい、JISにその試験方法として試験装置にサッシを取り付け、1分間当たり4リットル/1平方メートルの水を噴霧し、所定の脈動圧を10分間加え、その間サッシから室内側への漏水が無いことが合格条件となっていて、試験区分50では風圧中央値が500Pa、上限風圧が750Paと非常に厳しいものとなっていて、例えば、浴室の水密性における浴室戸にシャワーノズルで1分間当たり10リットルの水を距離30cm、7cm/秒の速さで全周に噴霧するだけの試験条件とは大きく異なり、屋外用サッシの下枠フラット化は従来から非常に困難とされていた。
【0006】
本発明の第1の技術的要旨は、上下枠及び左右の縦枠にて構成される屋外用サッシ下枠上面をスライド開閉する引き違い障子において、下枠上面を略フラット面に形成し、当該フラット面を戸車を介してスライド開閉する障子の下框側壁から、障子スライド片を垂下し、障子スライド片をガイドするスライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、障子スライド片と下枠凹部側壁の間に横タイト材を介在させて障子開閉方向で障子スライド片の室内側のみにてシールライン(A)、(B)を形成することにより、障子スライド片の室外側に排水用の隙間を設け、内障子召合框の障子スライド開閉方向側壁下部にウォーターバリアを取り付けて外障子下框の室内側側壁と下枠フラット面にシールライン(C)を形成し、シールライン(A)、(B)、(C)を連続的に設けた点にある。
【0007】
これにより、下枠上面に外観からは障子下框の障子スライド片のほぼ肉厚に相当する2条の溝のみが見えるフラット面になり、図3に示すように外障子スライド片に外障子用横タイト材を介して外障子用下枠凹部側壁とでシールライン(A)を形成し、内障子スライド片に内障子用横タイト材を介して内障子用下枠凹部側壁とでシールライン(B)を形成する。
また、内障子召合框の障子スライド開閉方向側壁下部、即ち見込み方向にウォーターバリアを取り付けたのでシールライン(C)を形成することによりシールライン(A)、(B)、(C)が連続的になる。
【0008】
外障子と内障子が閉じた際の召し合わせ位置に対応して下枠にフラット面排水口を設け、内障子召合框の底部に下枠のフラット面排水口の近傍にて弾性材を介して当接する召合框止水ブロックを取り付け、外障子スライド片室内側と内障子スライド片室外側に亘って下枠フラット面にウインドバリアによるシールライン(D)又はレインバリアによるシールライン(E)を形成した。
【0009】
これにより、図3に示すように内障子召合框の底部に取り付けた召合框止水ブロックの弾性材により、外障子スライド片と内障子スライド片の間の下枠フラット面にシールライン(D)又は(E)を形成するとともに、図6に示すように、フラット面排水口を設けたので次のように作用する。
下枠フラット面を内外障子召し合わせ部に向けて風圧とともに勢い良く流れてきた雨水はこの召合框止水ブロックに設けられた弾性材からなるヒレ状のレインバリア(シールラインE)にて流れの勢いが抑えられるとともに、弾性材からなるヒレ状のウインドバリア(シールラインD)により、召合框の底部と下枠のフラット面が遮蔽され、召し合わせ部の気密性が確保され、当該レインバリアとウインドバリアの間に設けられたフラット面排水口への雨水の落下、排水が促進されるように作用する。
この際に、下枠のフラット面排水口は下枠凹部排水口、下枠屋外排水口を通じて外気と連通している。
また、フラット面排水口の上部が外障子召合框及び内障子召合框とこれらに設けた突き合わせ片(煙返し部)、召合框タイト材で形成する空間部に連通しているのが望ましい。
【0010】
従来のようなレール等の段差が無いため引き違い障子の召し合わせ下部室外側の水量が特に多くなるのでこのような構成をとることにより、召し合わせ部に風圧とともに流れ込んで来たいきおいのある雨水は召合框止水ブロックにより流れが止められ排水され、その室内側にさらにウォーターバリアを取り付けたことにより、召し合わせ部のシールラインが、(E)、(D)、(C)の三重構造になるので確実に室内側への漏水を防ぐことができる。
なお、召合止水ブロックによるシールライン(D)とシールライン(E)は上記のように両方設けると、より防水性は高くなるがシールライン(D)と(E)の片方のみ設けても充分に優れた防水性が得られる。
【0011】
内障子召合框と外障子召合框の間の下枠フラット面は召合框止水ブロックとウォーターバリアにて上述のようにシールライン(C)、(D)、(E)を形成することが出来るが内障子用シールラインの下には排水用の内障子用下枠凹部が設けてあるため、この部分の止水性を確保する必要がある。
そこで内障子のシールライン線上で、外障子と内障子が閉じた際の召し合わせ部位置にほぼ対応して下枠凹部止水ブロックを内障子用下枠凹部に設けた。
【0012】
この下枠凹部止水ブロックはスポンジ状の弾性体からなり下枠凹部形状を塞ぐように設けられ、内障子が閉じた際にウォーターバリアと摺接し、この部分の気密性が確保される。
従って下枠凹部止水ブロックの形状は下枠凹部の溝の深さ、幅に対応していて、内障子スライド片と摺接していることになる。
また、上記のように障子スライド用の2条の狭い溝の下部に幅の広い下枠凹部を設けた構造になっているので、従来の突条レールサッシではレール溝に溜まった水が風雨にさらされて水しぶきとなりやすかったが、本発明はそのような水しぶきも防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の望ましい実施の形態を図に基づいて以下説明する。
図16に本発明による高水密装置を内蔵した屋外用バリアフリーサッシの施工イメージ図を示し、図18に鉄筋コンクリート造りビル住宅の間取りの例を示し、図19及び図20にその屋外開口部の断面を示す。
ビル住宅の窓の屋外には排水用のグレーチングを取り付け、その外側に段差調整ブロックを敷いてバルコニーが配設され、さらに外側には手摺り等の安全柵が取り付けられている。
室内からバルコニーへの出入り口に本発明に係る高水密構造からなるサッシ構造が採用されている。
【0014】
本発明に係るサッシ構造の下枠サッシ部分の縦断面図を図1に、横断面図を図2に示す。図1及び図20に示すように躯体にアンカー8にて取り付けられた下枠10及び上枠40と、図2に示すように左縦枠20及び右縦枠30のサッシにて枠体を形成し、その内側に屋外側から、外障子50、内障子60が装着されている。
図20に示すように、下枠には従来のような突条のレールが無く、下枠上面に障子下框の障子スライド片のほぼ肉厚に相当する2条の溝が形成され、素足の歩行に対して障害とならない程度のフラット面になっていて、マンション等のベランダと室内側との境界に段差が無くなり、室内フローリング床面、下枠の上面、グレーチングを介してバルコニーの床面がほぼ水平に配置されたバリアフリー構造になっている。
【0015】
図1及び図2に示すように、外障子50は外障子下框51及び上框55と、外障子戸当框52及び外障子召合框53にて枠を形成し、内側にガラス等が装着されている。
外障子下框51の室内側には外障子スライド片51aが垂下されている。また、下框の下框凹部51bには外障子戸車54が取り付けられ、下枠10の略フラットな上面11を移動する。
【0016】
内障子60も外障子と同様に、内障子下框61及び上框65と、内障子戸当框62及び内障子召合框63にて枠を形成し、内側にガラス等が装着されている。
内障子下框61の室内側には内障子スライド片61aが垂下され、下框の下框凹部61bには内障子戸車64が取り付けられ下枠10の略フラットな上面11を移動する。
ここで、拡大図を図9に示すように、横タイト材によるシールラインは、障子スライド片の室内側のみに形成され、障子スライド片の室外側には排水用の隙間Kが形成されている。
この隙間Kは風圧により、障子が室内側に押されるほど広くなる。
【0017】
下枠10には外障子及び内障子の下框に垂下した外障子スライド片51a、内障子スライド片61aがスライドする外障子スライド溝11a、内障子スライド溝11bを有する外障子用下枠凹部12a、内障子用下枠凹部12bを設け、凹部の室内側側壁に外障子用横タイト材嵌合溝13a、内障子用横タイト材嵌合溝13bを設け、外障子用横タイト材14a、内障子用横タイト材14bを配設し、これらの横タイト材は障子スライド片に摺接している。
【0018】
下枠10はアルミニウム合金等を用いて押出成形された枠部材10a、10b、10cを嵌合組み合わせて構成されている。なお、枠部材10cには網戸装着用の凹部が設けられているが、この凹部は必ずしも必要はない。
このように、下枠を分割して構成すると下枠フラット面の切り欠き加工、下枠凹部の排水口の加工及び下枠凹部止水ブロックの取付等が容易になる。
【0019】
図2に示すように、左縦枠20の枠内側には外障子の戸当框を受ける左縦枠凹部21が設けられ、この左縦枠凹部室内側側壁に左縦枠縦タイト材嵌合溝22を設け左縦枠縦タイト材23が配設されている。
右縦枠30の内側にも外障子の場合と同様に、内障子の戸当框を受ける右縦枠凹部31が設けられ、このに右縦枠凹部の室内側側壁に右縦枠縦タイト材嵌合溝32を設け、右縦枠縦タイト材33が配設されている。
図4に示すように、外障子、内障子においてそれぞれ横タイト材とスライド片のシールライン及び縦タイト材と戸当框のシールラインが連続的になるように配設されているから風圧や障子の建て付け調整に対して安定して確実にシールするように作用するので室内への雨水等の侵入を防止することが出来る。
なお、本発明においては、横タイト材のシールラインは縦タイト材のシールラインとほぼ同一面になるように形成されていれば良く、タイト材は障子側と枠側のどちら側に取り付けても良く選択的に採用される。
【0020】
召合わせ部においては図2に示すように、外障子50の外障子召合框53及び内障子60の内障子召合框63に設けた外障子突き合わせ片53aと内障子突き合わせ片63aが障子閉鎖時に当接し、内障子召合わせ部に設けた召合框タイト材嵌合溝63bに、召合框タイト材66が取り付けられ外障子側面と摺接している。
なお、この召合框タイト材は気密性、水密性が確保されれば良く、外障子側に設けても良い。
【0021】
また、図5に示すように下枠にフラット面排水口15、左コーナー部排水口16a、右コーナー部排水口16b、外障子用下枠凹部排水口17a、内障子用下枠凹部排水口17b及び下枠屋外排水口18が設けられていて、(ロ)が障子召合わせ部、(イ)及び(ハ)がコーナー部の斜視図である。
なお、フラット面排水口の位置は上記内障子と外障子の召し合わせ部に限定されるものでなく、下枠フラット面に等間隔に複数個設けてもよく、また召合框止水ブロックの位置に関係なく設けてもよいが、特に召し合わせ部に雨水が集中しやすく、この部分に排水口を設けると外部から見えず外観見栄えも良いため、本実施の形態ではこの召し合わせ部分に設けたものである。
また、下枠屋外排水口18の外側には排水口を覆うように逆風、逆水止め部材19が上部で枢着されている。
【0022】
内障子召合框のスライド方向側壁には図7、図8に示すようにゴム等の弾性材からなるヒレ状のウォーターバリア90(シールラインC)がウォーターバリア取り付け部材91を介してウォーターバリア係止部材92にて取り付けられている。その位置関係を図9の側面図、図10の正面図に示すように、樹脂製のウオーターバリア取り付け部材には長孔のウォーターバリア取り付け孔91aが設けられ、上下方向にスライド調整が出来る構造になっていて、ウォーターバリアを外障子下框の側壁に当てながら上下させて下枠の略フラット面及び下枠止水ブロックに当接するように調整した後にウォーターバリア係止部材92にて固定される。フラット面排水口の近傍に対応する内障子召合框の底部には図6に示すように、召合框止水ブロック70がビス等の召合框止水ブロック係止部材75にて取り付けられている。召合框止水ブロック70には召合框止水ブロックベース部材73に弾性材からなるヒレ状のレインバリア71(シールラインE)とヒレ状のウインドバリア72(シールラインD)が設けれていて下枠上面及び外障子室内側側面に当接するように配設されている。レインバリアにて風圧を伴う雨水の流れが抑えられ、ウインドバリアにて気密性が確保されているので空気の室内への侵入が遮断され、その間に設けられたフラット面排水口に雨水が流し込まれる。ここで図11の平面図にウォーターバリアと召合框止水ブロックの位置関係を示すようにレインバリア71、ウインドバリア72、ウォーターバリア91の三重構造になっている。図6に示した召合框止水ブロックは召合框止水ブロック垂下片74にて内障子下框スライド片61aの一部を形成している。
【0023】
内障子用下枠凹部の内外障子召し合わせ部には、図12及び図13に示すように内障子のシールライン線上で、かつ、内障子と外障子の召し合わせ部位置にほぼ対応させて内障子用下枠凹部に内障子用下枠凹部形状を塞ぐように弾性体からなる下枠凹部止水ブロック80が設けられていて内障子の下枠凹部に沿って外障子室内側に雨水が流れ込むのを防止している(分かり易くするために図13にはウォーターバリアを取り外した状態を示す)。
この下枠凹部止水ブロック80はその斜視図を図12に示すように、止水ブロック弾性体81を止水ブロック取り付け具82に固定し、これを下枠凹部の底部にビス等の止水ブロック係止部材で取り付けた。
その位置関係を図13、図14に示し、(a)が上面図、(b)がその側面図であり、(c)が正面図を示し、(d)がその側面図を示す。
(a)、(b)に示すように下枠凹部止水ブロックの止水ブロック弾性体81は下枠凹部の溝の深さ、幅に対応して挿入されていて内障子スライド片61aと摺接している。
また、下枠凹部の底部には下枠凹部排水口17bが設けられている。
【0024】
下枠のフラット面排水口15は外障子用下枠凹部排水口17a及び下枠屋外排水口18を介して外気と連通している。
また、フラット面排水口の上部は、図11に示すように外障子召合框53及び内障子召合框63とこれらに設けた外障子突き合わせ片53a、内障子突き合わせ片63a(煙返し部)、召合框タイト材66で形成する空間部に連通している。
【0025】
本発明における高水密装置を内蔵した屋外用バリアーフリーサッシは、図15に示すように、いわゆる上吊りタイプとは異なり、障子を上枠のレールに沿って上方に移動させ、障子のスライド片をスライド溝に挿入することで簡単に窓枠に取り付けることが出来るとともに、取り外しも逆の操作で簡単に短時間で出来るのでメンテナンスが容易である。
また、掃除をする時に障子が外しやすく、構造が複雑にならないため、品質が安定し故障が少ない。
【0026】
本発明における高水密装置を内蔵した屋外用バリアフリーサッシを建物の屋外開口部に適用した例を示す図16と従来例の図17を比較すると明らかなように水密性を確保しつつサッシ下枠の上面をフラットに形成出来たので、次のようなことが言える(図21参照)。
従来のサッシからレールが消えて障害物が無くなり、従来のアルミサッシのイメージが全くしない爽やかな窓枠構造になる。
マンション等のベランダと室内側との境界に段差が無くなり、室内空間とベランダ空間のフロアーがフラットな状態でつながり生活空間の一新が期待できる。
従来のレールがあるアルミサッシ下枠と異なり、下枠の上にも足を乗せることができ、歩行の邪魔にならないので高齢になって身体が弱くなっても室内と同じようにベランダ等に出ることが出来る(ユニバーサルデザイン)。
【0027】
【発明の効果】
本発明においては、従来の下枠サッシに設けられていた突条のレールを無くして略フラット面に形成しても、横タイト材による障子と下枠凹部側壁とのシールライン(A)、(B)と、ウォーターバリア(シールラインC)にて連続的なシールラインが形成出来る。
さらに内障子召合框の底部に召合框止水ブロックを設けたことにより外障子と内障子の召し合わせ部位置に二重又は三重のシールラインが形成され、室内への漏水を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る下枠フラットの高水密サッシ構造の縦断面図を示す。
【図2】本発明に係る下枠フラットの高水密サッシ構造の横断面図を示す。
【図3】シールラインを示す。
【図4】枠コーナー部斜視図を示す。
【図5】排水口の配置図を示す。
【図6】フラット面排水口部分の斜視図を示す。
【図7】召し合わせ部の部分斜視図を示す。
【図8】ウォーターバリア部分の斜視図を示す。
【図9】召し合わせ部側面図を示す。
【図10】召し合わせ部正面図を示す。
【図11】召し合わせ部上面図(召合框止水ブロック下観図)を示す。
【図12】下枠凹部止水ブロックの斜視図を示す。
【図13】下枠凹部止水ブロックの取り付け状態(上面図)を示す。
【図14】下枠凹部止水ブロックの取り付け状態(側面図)を示す。
【図15】障子の脱着方法を示す。
【図16】本発明による高水密装置を内蔵した屋外用バリアフリーサッシの施工イメージ図を示す。
【図17】従来のサッシによるマンションのベランダ側と室内側を見た施工イメージ図を示す。
【図18】間取り図の例を示す。
【図19】屋外開口部縦断面図を示す。
【図20】屋外開口部下枠付近の縦断面図を示す。
【図21】本発明による屋外用バリアフリーサッシの高水密装置を適用した生活空間の例を示す。
【符号の説明】
10 下枠
11 フラット面(上面)
11a 外障子スライド溝 11b 内障子スライド溝
12a 外障子用下枠凹部 12b 内障子用下枠凹部
13a 外障子用横タイト材嵌合溝 13b 内障子用横タイト材嵌合溝
14a 外障子用横タイト材 14b 内障子用横タイト材
15 フラット面排水口
16a 左コーナー部排水口 16b 右コーナー部排水口
17a 外障子用下枠凹部排水口 17b 内障子用下枠凹部排水口
18 下枠屋外排水口
19 逆水止め部材
20 左縦枠 30 右縦枠
21 左縦枠凹部 31 右縦枠凹部
22 左縦枠縦タイト材嵌合溝 32 右縦枠縦タイト材嵌合溝
23 左縦枠縦タイト材 33 右縦枠縦タイト材
40 上枠
50 外障子 60 内障子
51 外障子下框 61 内障子下框
51a 外障子スライド片 61a内障子スライド片
52 外障子戸当框 62 内障子戸当框
53 外障子召合框 63 内障子召合框
53a 外障子突き合わせ片 63a内障子突き合わせ片
54 外障子戸車 64 内障子戸車
55 外障子上框 65 内障子上框
66 召合框タイト材
70 召合框止水ブロック
71 レインバリア(シールラインE)
72 ウインドバリア(シールラインD)
73 召合框止水ブロックベース部材
74 召合框止水ブロック垂直片
75 召合框止水ブロック係止部材
80 下枠凹部止水ブロック
81 止水ブロック弾性体
82 止水ブロック取り付け具
82 止水ブロック係止部材
90 ウォーターバリア(シールラインC)
91 ウォーターバリア取り付け部材
91a ウォーターバリア取り付け孔
92 ウォーターバリア係止部材

Claims (2)

  1. 上下枠及び左右の縦枠にて構成される屋外用サッシ下枠上面をスライド開閉する引き違い障子において、下枠上面を略フラット面に形成し、当該フラット面を戸車を介してスライド開閉する障子の下框側壁から、障子スライド片を垂下し、障子スライド片をガイドするスライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、障子スライド片と下枠凹部側壁の間に横タイト材を介在させて障子開閉方向で障子スライド片の室内側のみにてシールライン(A)、(B)を形成することにより、障子スライド片の室外側に排水用の隙間を設け、内障子召合框の障子スライド開閉方向側壁下部にウォーターバリアを取り付けて外障子下框の室内側側壁と下枠フラット面にシールライン(C)を形成し、シールライン(A)、(B)、(C)を連続的に設けてあり、外障子と内障子が閉じた際の召し合わせ位置に対応して下枠にフラット面排水口を設け、内障子召合框の底部に下枠のフラット面排水口の近傍にて弾性材を介して当接する召合框止水ブロックを取り付け、外障子スライド片室内側と内障子スライド片室外側に亘って下枠フラット面にウインドバリアによるシールライン(D)又はレインバリアによるシールライン(E)を形成したことを特徴とする屋外用下枠フラットサッシの高水密装置。
  2. 上下枠及び左右の縦枠にて構成される屋外用サッシ下枠上面をスライド開閉する引き違い障子において、下枠上面を略フラット面に形成し、当該フラット面を戸車を介してスライド開閉する障子の下框室内側側壁から、障子スライド片を垂下し、障子スライド片をガイドするスライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、障子スライド片と下枠凹部側壁の間に横タイト材を介在させて障子開閉方向のシールライン(A)、(B)を形成し、内障子召合框の障子スライド開閉方向側壁下部にウォーターバリアを取り付けて外障子下框の室内側側壁と下枠フラット面にシールライン(C)を形成し、シールライン(A)、(B)、(C)を連続的に設け、内障子召合框の底部に、ウインドバリア又はレインバリアと、垂下片とを有する召合框止水ブロックを取り付け、召合框止水ブロックの垂下片は下框室内側側壁から垂下した障子スライド片に連続しており、外障子スライド片室内側と内障子スライド片室外側に亘って下枠フラット面にウインドバリアによるシールライン(D)又は、レインバリアによるシールライン(E)を形成したことを特徴とする屋外用下枠フラットサッシの高水密装置。
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