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JP4789427B2 - ねじ加工装置 - Google Patents

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JP4789427B2 JP2004143796A JP2004143796A JP4789427B2 JP 4789427 B2 JP4789427 B2 JP 4789427B2 JP 2004143796 A JP2004143796 A JP 2004143796A JP 2004143796 A JP2004143796 A JP 2004143796A JP 4789427 B2 JP4789427 B2 JP 4789427B2
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Description

本発明は、バーリング加工とタッピング加工を連続して行うことのできるねじ加工装置に関するものである。
各種製品に使用される被加工板を取り付けるため、ボルトを螺着させるねじ孔を形成するねじ加工には、ポンチを取り付けたプレス機を押下げて被加工板に小孔を打ち抜き、該小孔の周りにフランジ部を立ちあがらせるバーリング加工と、該フランジ部の内壁に螺条を刻設するタッピング加工とがある。しかし、両加工法は作業工程が互いに相違することからそれぞれ異なる工作機械を用いて行われている。すなわち、バ−リング加工における軸の送り量と、タッピング加工におけるタップ軸の回転数及び送り速度とを機械的に制御しながら一台の装置で連続的に加工するねじ加工装置はないので、それぞれ別の加工装置を用いて別々に加工を行っている。
バーリング加工やタッピング加工を行う各工作機械は、機械の大きさの違い等による配置の都合等によって離れた場所に設置してある場合、被加工板が大きくて重量を有していると、被加工板の移動に多大の時間がかかるという欠点がある。また、その移動に際して、ホイストやクレーンなど移動用の機械を使用できない場所の制約がある場合に、複数の人手が必要となり作業効率が極めて悪いという問題点を有している。
タッピング加工を行う工作機械としては、タップ軸の回転数と送り速度とをコンピュータで制御する加工装置は知られているが、コンピュータで制御する工作機械は、装置が複雑であるから大型となってしまい、しかもこの種の装置は複雑で精密であることから必然的に高価となり、部品の加工コスト面からもこの種の高価な機械を購入することはできない。しかも、このような高価な機械を使用して少量のねじ加工を行うことは、多品種で少量生産を行うねじ加工機械としては不向きであった。
特開平07−112322号公報
被加工板にバーリング加工及びタッピング加工を一台の装置で機械的に連続して一工程で行う場合、加工ピッチ(リード)に合わせて、タップ軸と、該タップ軸にあわせた回転速度と送り速度とが要求されるため、ねじ孔の径の相違によってタップ軸を交換するたび毎に、回転速度や送り速度の調整や芯だし作業が必要となるため、それらの調整に時間がかかってしまうため作業能率が悪いという問題点を有していた。
本発明は、一台の工作機械を用いて被加工板にバ−リング加工とタッピング加工を連続して行うと共に、異なるピッチ(リード)のタッピング加工をする場合には、タップ軸を交換すると共に該タップ軸の回転速度に合わせた回転数で回転する駆動カートリッジを交換可能に取付けてねじ加工を行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、プレス機1のベース台2に下端を固定した多条ねじからなる螺条柱4に、多条ねじからなる駆動歯車Aを有した回転筒体16を回転可能に軸承し、前記プレス機に昇降可能に設けた昇降体1aの下部に取付けた可動体10を上下動させる駆動手段19と、前記可動体10の上下動による前記駆動歯車Aの回転を、該可動体に交換可能に取り付けた駆動カートリッジ11の出力軸12に伝えるため該可動体10内に設けた駆動歯車Aを有する回転筒体(16)を軸承させた螺条柱4と、該駆動歯車Aと噛合する歯車Bと同軸に軸支させた歯車Cを軸支させた第1軸18と、該歯車Cと噛合する歯車Dと同軸に歯車Eを軸支させた第2軸18aと前記カートリッジ11に軸承させた歯車Gの出力軸12との各軸心を、前記可動体の上方から見て同一直線L上に配し前記歯車Eと前記歯車Gを噛合可能に連結する歯車Fを前記直線Lと直角方向に移動可能に前記駆動カートリッジ(11)に設け、前記回転軸体16と一体の駆動歯車Aと前記駆動カートリッジの出力軸12を有した歯車Gとを連結した伝達歯車群(17)と、前記出力軸12と着脱可能に連結して前記可動体10に上下動且つ回転可能に軸承させて下方から突出させたホルダー13の下部に、螺旋切刃部43と斜面螺旋切刃部44と拡径部46とポンチ部47を連続して設けたタップ軸40を着脱可能に取り付け、可動体の空間部10e内に上下動可能に収容したガイド筒25内にホルダー13を回転可能に軸承し、前記出力軸12の下部に設けた係合凸部12aと周方向に固定する係合凹部13aをホルダーの上部に設け、該ホルダーの下部にタップ軸(40を着脱可能に取り付け、バーリング加工時の衝撃を吸収するばねからなる緩衝手段20と、被加工板50をダイ6に押圧する保持手段32を設けた加工手段22とからなり、前記保持手段32は、中央に開口部33aを有した押え板33を、前記可動体10の下部に軸支したガイド杆35に上下動可能に挿通し、前記押え板33は下方に付勢させるばね36を具えて、可動体の空間部10e内に上下動可能に形成したガイド筒25の鍔部25aを複数のばね26で下方に付勢して該ガイド筒25とホルダー13とタップ軸40とからなる前記加工手段を上下動可能に設けた前記緩衝手段20は、前記螺条柱4に螺合した駆動歯車Aを有する可動体10の上下動により生じた回転を伝達歯車群17を介して前記駆動カートリッジ11に設けた出力軸12に伝達し、該出力軸にホルダー13を介して装着した加工手段22の該タップ軸を回転させながら下降して、前記ベース台上に設けたダイ上に設置した被加工板にバーリング加工とタッピング加工を連続して行うことを特徴とする。
削除
本発明は、機械的駆動手段によって被加工板にバ−リング加工とタッピング加工を連続して一工程で行うことができ、一台のねじ加工装置で加工できるため経済的であると共に、被加工板を移動させる必要がないので孔あけのためのセンタ−合わせ作業が1回でよいので簡略化でき、さらに、人手を減らすことができるため作業性を一段と向上させてコストダウンを図ることができる。また、各タップ軸の回転数に合わせた歯車群を収容した駆動カートリッジを交換可能に取り付けることにより、異なる径のねじ加工も一台の装置で行うことができるので経済的である。さらに、駆動歯車を有した回転筒体の上下運動をタップ軸の送り幅とし、該回転筒体の回転運動を伝達歯車群を介してタップ軸に駆動力として伝達することにより適正なバ−リング加工とタッピング加工を連続して一工程で行うことができ、操作が簡単で作業性を向上させることができる。タップ軸を取り付けるホルダーを可動体に上下動可能に取り付けたことにより、タップ軸が被加工板に当接するときの衝撃を吸収してタップ軸のセンタ−がずれたり、タップ軸が折れたりするのを防止でき、作業の安全性を高めることができる。
本発明の実施形態を説明すると、図1において、本発明のねじ加工装置は、例えば、プレス機1の下部に設けたベース台2の上面一側に支持台3を固定し、該支持台3に下端を固着して樹立させた多条ねじからなる螺条柱4を設けてある。このベース台2の上方に位置させて、前記プレス機の作動により上下動する昇降体1aの下部に取付基板5を取り付け、該取付基板5の一側には前記螺条柱4が貫通できる挿通孔5aを設けてある。そのため、該取付基板5は多条ねじからなる螺条柱4の上端より下方まで降下でき、該取付基板5の下部に可動体10を着脱可能に取り付けてある。この可動体10は、上部板10aと中間板10bと下部板10cを重合させて形成し、上部板10aの一側には駆動カートリッジ11を交換可能に前記中間板10b上に取り付けてある。前記螺条柱4に隣接させて、被加工板にフランジ部を設けるためのダイ6と、該ダイを保持するダイ受部7を該ベース台2上に取り付けてある。
図6において、可動体10の一側には、前記螺条柱4に螺合して回転しながら上下動する多条ねじからなる大径な駆動歯車Aを一体に設けた回転筒体16を可動体内部に設けた空間部10e内に軸承させ、該可動体10の上下動により生じる歯車Aの回転を伝達する複数の歯車からなる伝達歯車群17を介して伝達される駆動カートリッジ11に設けた出力軸12の回転を駆動源として、タップ軸40を具えた加工手段22によりねじ加工を行う。即ち、加工手段22は、駆動カートリッジ11に設けた出力軸12に連動するホルダー13の下部に設けたチャック部14に着脱可能に取り付けたタップ軸40を用いて被加工板にバーリング加工とタッピング加工を連続して行う。
多条ねじからなる螺条柱4と可動体10内に軸承させた多条ねじからなる駆動歯車Aを有した回転筒体16とで駆動手段19を設けてあるが、前記螺条柱4に螺合させた駆動歯車Aを有する回転筒体16は、可動体10を構成する上部板10aと下部板10cにそれぞれベアリングを介して回転可能に軸支してあり、前記プレス機の昇降体1aの上下動と共に可動体10が上下動すると、駆動歯車Aは上下動しながら回転する。この可動体10が前記螺条柱に沿って上下動するストロ−クは、タップ軸40の降下量、即ち、送り量と送り速度となり、歯車Aの回転数が前記駆動カートリッジ11の出力軸12を介してホルダー13の下部に装着したタップ軸40の回転数となる。
伝達歯車群17は、駆動手段19の駆動歯車Aと噛合するピニオンである小径の歯車Bと同軸に固着したやや大径な歯車Cと噛合するピニオンである小径の歯車Dと同軸に固着したやや大径な歯車Eとからなり、可動体10内の空間部10e内において直線L上にそれぞれ位置させてある。該可動体10の上部板10a後端の連結面10fから歯車Eの歯部を外方に突出させ、駆動カートリッジ11の有する歯車Fと噛合しやすくしてある。
図8、9において、駆動カートリッジ11の前方に位置して前記可動体10に設けた歯車Eと噛合する歯車Fと噛合して該駆動カートリッジの中間部に軸承させた歯車Gに軸着させた出力軸12の下部に、角形状をして上下方向にやや長く形成した係合凸部12aを設けてある。この係合凸部12aは駆動カートリッジ11の下方に突出させて、前記空間部10e内に位置させてあり、ホルダー13の上面に設けたやや深い係合凹部13aに係合させて周方向に固定してある。この駆動カートリッジ11は、可動体10の上部後方の中間板10b上に設けた取付部10dに着脱可能に取り付けてある。
ホルダー13の上面中央に設けた係合凹部13aと出力軸12の係合凸部12aとは、ホルダーが出力軸12に対して多少上下動しても周方向に係合した状態で、該ホルダー13は一定範囲で上下動できるように可動体10を装着し、下部板10cに設けた軸受孔15に上下動可能に挿通してある。さらに、該ホルダーに上下動可能に挿通させたガイド筒25の上部とホルダーの上部に設けた掛止部13bとを係合し、中間板10bに設けた複数のばね孔24内とガイド筒25の下部に設けた鍔部25aとの間にバネ26を弾発させて緩衝手段20を設けてある。そのため、ホルダー13は、前記下部板10cに設けた軸受孔15内に上下動且回転可能に装着し、下方から衝撃が加わるとバネ26などからなる緩衝手段20を圧縮させながら上下動して衝撃を吸収する機能を有している。
図2、3、4において、可動体10の下部に前記多条ねじからなる螺条柱4に隣接させて取り付けた保持手段32の押え板33の中心に開口部33aを設け、該押え板33の一側に設けた複数の掛止孔34に、前記下部板10cの下部に取り付けた複数のガイド杆35を挿通させ、該ガイド杆35に前記押え板33を上下動可能に挿通し、該ガイド杆の下端に設けた係止部35aを該押え板の掛止孔34の下面に掛止させてストッパー機能を有するようにして該押え板33を支持している。さらに、該下部板10cと押え板33に設けた複数の凹部34aの内部との間に複数のスプリング36を弾発して装着させて上下動可能に取り付けてある。さらに、この押え板33の下方のベース台2上に取り付けたダイ受部7内に前記ダイ6を着脱可能に取り付け、該押え板の開口部33a内にタップ軸40を位置させ、該タップ軸40の中心と前記ダイ6の中心とを同一軸線上に配してある。
駆動カートリッジ11の略中央に位置させて出力用の小径な歯車Gを具えた出力軸12を回転自在に軸承し、歯車Gと前記伝達歯車群設けた歯車Eとを連結する歯車Fは歯車Eと歯車Gとの間の距離に合わせて、図5に矢印Yで示す如く上下方向に位置を調整して取り付けてある。即ち、歯車Gの径が大きければ歯車EとGとの距離が狭くなるため歯車Fは下方に位置する。また、歯車Gの径が小さければ歯車EとGとの距離が広まるので歯車Fは上方に位置する。このように、駆動カートリッジの種類に応じて歯車Fの位置は上下方向に位置を調整して取り付けてある。そして、歯車Fは駆動カートリッジ11の前方に位置しているので、前記可動体10の連結面10fから突出している歯車Eとの噛合が容易である。
図5、6において、可動体10に夫々設けた駆動歯車Aと伝達歯車群17を構成する歯車B、C、D、Eを噛合させ、駆動カートリッジ11に設けた歯車Fは、該歯車の径に応じて直線L上に位置する歯車A〜Eおよび歯車Gの軸芯が位置する同一直線Lから下方に位置をずらせて軸支してある。小径な歯車Bとやや大径な歯車Cは第1軸18に軸着してあり、小径な歯車Dとやや大径な歯車Eは第2軸18aに軸着してあり、該第1、2軸は、上部板10aと下部板10cとにベアリングを介して軸支してある。歯車A〜Eと歯車Gの軸心を位置させた直線Lと直交する矢印Y線上に位置させて軸支する位置を調整して駆動カートリッジに取り付けてある。歯車Fと歯車Gは、タッピング加工をする際に使用する特殊なタップ軸40の回転速度と回転数に同期させた歯車を夫々組合せて駆動カートリッジ11に収容し、タップ軸40の回転数に合わせた複数の駆動カートリッジを用意してある。また、歯車A〜Eはそれぞれ可動体内部の空間部10e内に設置してある。
歯車A〜Eと歯車F及びGとの組合せは、加工するピッチ径に使用するタップ軸40の回転数を合致して設けてある。ここでタッピング加工する場合、ねじ径とねじリードとの関係はJISにより定められている。例えば、1mmリードのねじ溝を加工する場合は、36回転するタップ軸40を使用してタッピング加工を行う。その場合、各歯車の歯数は、例えば、駆動歯車Aの歯数を45、歯車Bの歯数を10、歯車Cの歯数を48、歯車Dの歯数を12、歯車Eの歯数を40に設定してある。次いで、駆動カートリッジ11に設けた歯車Fおよび歯車Gの歯数をそれぞれ20に設定し、出力歯車である歯車Aが1回転するとタップ軸40は36回転する。
図5、6において、駆動手段19である螺条柱4に螺合した駆動歯車Aと一体の回転筒体16が回転しながら下降して1回転する降下幅と回転速度が、加工時の送り幅および送り速度になり、回転筒体16の1回転が歯車A〜Eを介して回転する出力軸12に連結した加工手段22をなすホルダー13の下部に装着したタップ軸40の所望の回転数となる。所定のタップ軸40と、該タップ軸の回転数に合致する駆動カートリッジ11を交換可能に取付け、ねじ加工装置を複数台使用することなく、一台のねじ加工装置でタップ軸40と駆動カートリッジ11を交換するだけで、加工手段22のタップ軸40によりバーリング加工と該バーリング加工によって設けたフランジ部の内面に螺条を設けるタップ加工とを連続して加工できるので、人手を減らしてコストの軽減を図ると共に作業効率を向上させることができる。
図10において、タップ軸40は、後端に角形をした固着部42を設けた軸杆41の前側にタッピングするための螺旋切刃部43と斜面螺旋切刃部44とを連続して設け、斜面螺旋切刃部44の先方に設けた小径部45を介してバーリング加工用の拡径部46を設け、該拡径部の先端周面に曲面状の面取部46aを形成し、且つ、拡径部の先端中心に孔開け用の小径なポンチ部47を形成してある。タップ軸40は、被加工板50に加工するねじのピッチ(リード)に合わせるため種類の異なるものを複数用意してある。
以下、本実施形態のねじ加工装置で被加工板にバーリング加工およびタップ加工を行う場合について説明すると、図3において、ベース台2上に位置させたダイ6のセンタ−に合わせて被加工板50を位置し、モータ又は油圧シリンダなどの駆動源(図示せず)を具えたプレス機1に作動させて、前記昇降体1aに取り付けた取付基板5に装着した可動体10を最上位置から最下位置まで連続して降下させると、駆動手段19により生じた回転を伝達歯車群17で増速させて加工手段22のタップ軸40を回転させながら降下してバーリング加工とタップ加工を連続して一工程で行い、最下位置でタップ軸40の降下と回転を停止させた後、該タップ軸を逆回転させながら元の最上位置まで上昇復帰させて作業を終了する。
取付基板5に取り付けた可動体10の降下量は、前記螺条柱4の螺条部と筒体16の雌ねじとの螺旋溝の形によって決められるため、該筒体の1回転での上下移動幅は大きく、駆動歯車Aの1回転で約10から20mm、好ましくは約15〜20mm上下動する。例えば、1ピッチ1mmのねじ溝を加工する場合、タップ軸40の回転数を36回転に設定するため、36回転用の駆動カートリッジ11を可動体10の上部板10aの後部に取り付けてある。
タップ軸40の36回転は、駆動手段19をなす回転筒体16と一体の駆動歯車A(歯数は45)が1回転しながら降下する間に、歯車Aと噛合する歯車Bの歯数が10枚であることから該歯車Bは4.5回転する。このように各歯車の歯数に合わせて各歯車がそれぞれ回転し、歯車Aが1回転したとき歯車Eは720回転するように設定してある。この歯車群A〜Eは一定であって歯車を交換しないため、歯車の回転数は径の異なるタップ軸を使用する場合でも変わらない。
駆動カートリッジ11内の歯車Gの回転数を36回転にするために、歯車Fと歯車Gの歯数をそれぞれ20枚に設定し、歯車Eの720回転を歯車Fの歯数20で割った歯車Fの回転数は36回転となり、同じ歯数をした歯車Gの回転数を36回転にすることができる。
歯車F、Gの歯数の組合わせを変えて調整することにより、タップ軸の回転数が相違する歯車群を収容した種類の異なる駆動カートリッジ11を設けることができ、この駆動カートリッジ11を交換可能にすることにより、1台のねじ加工装置を用いて径の異なるバーリング加工およびタッピング加工を連続して行うことができる。
図11〜14に示すように、バーリング加工は、始動前の状態(図11)から可動体の降下が開始すると、駆動手段19の駆動により加工手段22のタップ軸40は回転しながら降下し、可動体10の下部に取り付けた保持手段32の押え板33が被加工板50をダイ6及びダイ受部7上に押圧して保持する(図12)。この場合、被加工板50をダイ6及びダイ受部7に押え板33で押し付ける際の衝撃はスプリング36で吸収できる。さらに、可動体10が降下すると、押え板33の開口部33a内を降下するタップ軸40のポンチ部46は、被加工板50の表面に当たって小径なポンチ孔51を打ち抜く(図13)。その際、タップ軸40の先端が回転しながら被加工板50の表面に当たる衝撃を吸収する緩衝手段20のバネ26が圧縮してホルダー13を上昇させその衝撃を吸収する。そのため、タップ軸40が回転しながら被加工板50の表面に当たる時の衝撃により該タップ軸の先端がポンチマークからずれたり、タップ軸が折れたりするのを防止することができる。
さらに、タップ軸40が回転しながら降下すると、ポンチ部47で打ちぬいた小径なポンチ孔51は、該ポンチ部47に連続して設けたやや大径な拡径部46によって該ポンチ孔の周縁部分をダイ6の内面に向かって下方に押しさげながら周面に広げてフランジ部52を形成し(図14)、これによってバ−リング加工を終了する。この場合、ポンチ孔51に連なる周縁部分は、回転しながら降下する拡径部46の下端周縁部に設けた滑らかな曲面からなる面取部46aによって局部的に無理な力を加えることなく均一な力で下方に湾曲させながら押し拡げるためポンチ孔51の内縁部に亀裂の発生を防止し、ダイ6と拡径部46とによってフランジ部52を均一に成形することができる。
ついで、前記バーリング加工に連続してタップ加工を行う。回転しているタップ軸40は、前記バーリング加工に連続して降下すると、タップ軸40はさらに降下して前記拡径部46の後部に設けた小径部45に連続して設けた斜面螺旋切刃部44によってタッピング加工をスタートし、前記フランジ部52の内面への螺条加工をに開始する(図14)。
斜面螺旋切刃部44の上部に連続して設けた所定径の螺旋切刃部43によって、外周面をダイ6によって保持されているフランジ部52の内壁に螺条孔53を形成するため、該フランジ部52の内壁に無理な力が加わることなくスム−ズに螺条を形成することができる。それと同時に、フランジ部52の外周に位置するダイ6によって該フランジ部の外周面は綺麗に整形される(図15)。
可動体10が所定の位置まで降下すると、リミットスイッチ(図示せず)が作動して可動体10の降下が停止すると同時にタップ軸40の回転も停止する(図15)。即ち、可動体が降下している間はタップ軸は回転し続けている。次いで、可動体10も復帰上昇し、螺条柱4に螺合している筒体16と一体の歯車Aは逆回転して上昇するため、この歯車Aに連動するタップ軸40も逆回転しながら上昇し、元の最上位置まで復帰するとリミットスイッチ(図示せず)が作動して上昇を停止し、タップ軸40の回転も停止する。
タップ軸40が逆回転しながら上昇すると、フランジ部52の内壁に設けた螺条孔53の螺条に沿ってタップ軸の螺旋切刃部43は該フランジ部内から上方に抜け出す(図16)。この可動体10が上昇復帰するとスプリング36の弾発力により下方に押し下げている押え板33で被加工板50の上昇を防止し、被加工板50がダイ6からスムーズに抜き出して図1と同じ状態に復帰し、連続して行ったバーリング加工とタップ加工を終了する。
以上のごとく、機械的駆動手段によって被加工板にバ−リング加工とタッピング加工を一台の装置で連続して一工程で行うことができるので、高価な装置を複数備える必要がないため安価で経済的であると共に、人手が少なくてよいので多品種少量生産に適するものであり、さらに、被加工板のセンタ−合わせ作業は1回でよく作業性を一段と向上させて製品のコストダウンを図ることができる利点がある。
ねじ加工装置を具えたプレス機の正面図である。 ねじ加工装置に被加工板を載置させて加工前の一部破断した要部の正面図である。 ねじ加工装置でバーリング加工前の一部破断した要部の拡大断面図である。 ねじ加工装置でタッピング加工中の一部破断した要部の拡大断面図である。 可動体の平面図である。 図5の中央縦断面図である。 可動体から駆動カートリッジを外した状態の正面図である。 駆動カートリッジの平面図である。 図8の中央縦断面図である。 タップ軸の側面図である。 バーリング加工におけるタップ軸の作動前の要部拡大断面図である。 押え板で被加工板をダイに保持して回転するタップ軸の降下開始前の要部拡大断面図である。 タップ軸のポンチ部で被加工板にポンチ孔を打ち抜いた状態の要部拡大断面図である。 タップ軸を押下げて拡径部で被加工板に設けたポンチ孔の周縁を押し広げてフランジ部を設け、タップ加工の開始前の状態を示す要部拡大断面図である。 タップ軸の螺旋刃部でフランジ部の内面にタップ加工すると共に、外側に位置するダイでフランジ部の外面を整形する状態の要部拡大断面図である。 タップ軸を逆回転しながら上昇復帰させて被加工板のフランジ部内から引き抜いた状態の要部拡大断面図である。
1 プレス機
2 ベース台
3 支持台
4 螺条柱
5 取付基板
6 ダイ
10 可動体
11 駆動カートリッジ
12 出力軸
13 ホルダー
16 筒体
17 伝達歯車群
19 駆動手段
20 緩衝手段
22 加工手段
25 ガイド筒
26 バネ
32 保持手段
33 押え板
33a 開口部
34 掛止孔
35 ガイド杆
36 スプリング
40 タップ軸
41 軸杆
43 螺旋切刃部
44 斜面螺旋切刃部
46 拡径部
47 ポンチ部
50 被加工板
52 フランジ部
53 螺条孔
A 駆動歯車
B 歯車
C 歯車
D 歯車
E 歯車
F 歯車
G 歯車

Claims (1)

  1. プレス機(1)のベース台(2)に下端を固定した多条ねじからなる螺条柱(4)に、多条ねじからなる駆動歯車Aを有した回転筒体(16)を回転可能に軸承し、前記プレス機に昇降可能に設けた昇降体(1a)の下部に取り付けた可動体(10)を上下動させる駆動手段(19)と、
    前記可動体(10)の上下動による前記駆動歯車Aの回転を、該可動体に交換可能に取り付けた駆動カートリッジ(11)の出力軸(12)に伝えるため該可動体(10)内に設けた駆動歯車Aを有する回転筒体(16)軸承させた螺条柱(4)と、該駆動歯車Aと噛合する歯車Bと同軸に軸支させた歯車Cを軸支させた第1軸点(18)と、該歯車Cと噛合する歯車Dと同軸に歯車Eを軸支させた第2軸(18a)と、前記カートリッジ(11)に軸承させた歯車Gの出力軸(12)との各軸心を、前記可動体の上方から見て同一直線L上に配し、前記歯車Eと前記歯車Gを歯合可能に連結する歯車Fを前記直線Lと直角方向に移動可能に前記駆動カートリッジに設け、前記回転筒体(16)と一体の駆動歯車Aと前記駆動カートリッジ(11)の出力軸(12)を有した歯車(G)とを連結した伝達歯車群(17)と、
    前記出力軸(12)と着脱可能に連結して前記可動体(10)に上下動且つ回転可能に軸承させて下方から突出させたホルダー(13)の下部に、螺旋切刃部(43)と斜面螺旋切刃部(44)と拡径部(46)とポンチ部(47)を連続して設けたタップ軸(40)を着脱可能に取り付け、可動体の空間部(10e)内に上下動可能に収容したガイド筒(25)内にホルダー(13)を回転可能に軸承し、前記出力軸(12)の下部に設けた係合凸部(12a)と周方向に固定する係合凹部(13a)をホルダーの上部に設け、該ホルダーの下部にタップ軸(40)を着脱可能に取り付け、バーリング加工時の衝撃を吸収するばねからなる緩衝手段(20)と、被加工板(50)をダイ(6)に押圧する保持手段(32)を設けた加工手段(22)とからなり、
    前記保持手段(32)は、中央に開口部(33a)を有した押え板(33)を、前記可動体(10)の下部に軸支したガイド杆(35)に上下動可能に挿通し、前記押え板(33)は下方に付勢させるばね(36)を具えて、可動体の空間部(10e)内に上下動可能に形成したガイド筒(25)の鍔部(25a)を複数のばね(26)で下方に付勢して該ガイド筒(25)とホルダー(13)とタップ軸(40)とからなる前記加工手段を上下動可能に設けた前記緩衝手段(20)は、前記螺条柱(4)に螺合した駆動歯車Aを有する可動体(10)の上下動により生じた回転を伝達歯車群(17)を介して前記駆動カートリッジ(11)に設けた出力軸(12)に伝達し、該出力軸にホルダー(13)を介して装着した加工手段(22)の該タップ軸を回転させながら下降して、前記ベース台上に設けたダイ上に設置した被加工板にバーリング加工とタッピング加工を連続して行うことを特徴とするねじ加工装置。
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