JP4786387B2 - 複合光学素子の製造方法及びその成形用金型 - Google Patents
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Description
基材側の光学素子の一方の光学面と、これに対向する金型の成形面との間に成形素材を配置し、これら光学素子と成形素材を所定の成形温度に加熱して押圧し、前記光学素子の一方の光学面に前記成形素材を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
前記光学素子は、前記成形素材よりも屈服点、又はガラス転移点が高く、
前記金型を嵌挿するスリーブ型に内挿され、このスリーブ型の内周面と前記光学素子の外周面との間に配置されて該光学素子の位置を規制する位置規制部材を有し、
該位置規制部材および前記光学素子のうちの少なくとも一方は、前記スリーブ型の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有し、
前記位置規制部材は、その外接円の周方向の一部に形成されたスリットを有し、
前記光学素子と前記成形素材の加熱を開始すると、前記スリットの幅が広がり前記スリーブ型の内周面の直径と前記位置規制部材の外接円との直径の差が小さくなり、前記位置規制部材の外径と前記スリーブ型の内周面とが密接する、ことを特徴とする。
前記位置規制部材の外周部の少なくとも一部の幅は、前記位置規制部材の内接円と外接円との間の領域の幅よりも狭くすることが可能である。
前記位置規制部材の外周部は、該外周部の内側および外側を多角形とした形状を、該外周部の各辺の中央部の幅が、該各辺の両端部の幅よりも狭くなるようにした形状である。
前記位置規制部材は、前記スリーブ型の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有し、
加熱時に、熱膨張した前記位置規制部材の外周部が前記スリーブ型の内周面に当接して弾性変形し、該位置規制部材が前記光学素子の外周面を挟持し、前記スリーブ型の内周面の中心軸と該光学素子の外周面の中心軸とが略一致するようにした。
前記位置規制部材は、前記光学素子の線膨張係数よりも小さな線膨張係数を有し、
加熱時に、熱膨張した前記光学素子の外周面が前記位置規制部材の内周部に当接して弾性変形し、該位置規制部材が前記スリーブ型の内周面に密接し、前記スリーブ型の内周面の中心軸と該光学素子の外周面の中心軸とが略一致するようにした。
前記位置規制部材の前記スリットの幅ΔLと、前記スリーブ型の内周面の直径と前記位置規制部材の外接円との直径の差ΔDは、前記位置規制部材の外接円の直径をDr、前記位置規制部材の線膨張係数をαr、前記スリーブ型の線膨張係数をαs、成形温度をTmとしたとき、
ΔL ≧ 3.14×Dr×Tm×(αr−αs)
ΔD ≦ Dr×Tm×(αr−αs)
の関係を有することが可能である。
前記光学素子の外周面の直径と前記位置規制部材の内接円の直径との差ΔD’は、前記
光学素子の外周面の直径D1、前記位置規制部材の線膨張係数をαr、前記光学素子の線膨張係数をα1、成形温度をTmとしたとき、
ΔD’ ≦ D1×Tm×(α1−αr)
の関係を有することが可能である。
基材側の光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型の成形面との間に成形素材を配置し、これら光学素子と成形素材を所定の成形温度に加熱して押圧し、前記光学素子の一方の光学面に前記成形素材を一体的に接合する複合光学素子の成形用金型において、
前記金型を嵌挿するスリーブ型と、
該スリーブ型に内挿され、該スリーブ型の内周面と前記光学素子の外周面との間に配置されて前記光学素子の位置を規制する位置規制部材と、を備え、
前記光学素子は、前記成形素材よりも屈服点、又はガラス転移点が高く、
前記位置規制部材および前記光学素子のうちの少なくとも一方は、前記スリーブ型の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有し、
前記位置規制部材は、その外接円の周方向の一部に形成されたスリットを有し、
前記光学素子と前記成形素材の加熱を開始すると、前記スリットの幅が広がり前記スリーブ型の内周面の直径と前記位置規制部材の外接円との直径の差が小さくなり、前記位置規制部材の外径と前記スリーブ型の内周面とが密接する、ことを特徴とする。
前記位置規制部材の外周部の少なくとも一部の幅は、前記位置規制部材の内接円と外接円との間の領域の幅よりも狭くすることが可能である。
前記位置規制部材の外周部は、該外周部の内側および外側を多角形とした形状を、該外周部の各辺の中央部の幅が、該各辺の両端部の幅よりも狭くなるようにした形状である。
前記位置規制部材は、前記スリーブ型の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有し、
加熱時に、熱膨張した前記位置規制部材の外周部が前記スリーブ型の内周面に当接して弾性変形し、該位置規制部材が前記光学素子の外周面を挟持し、前記スリーブ型の内周面の中心軸と該光学素子の外周面の中心軸とが略一致するようにした。
前記位置規制部材は、前記光学素子の線膨張係数よりも小さな線膨張係数を有し、
加熱時に、熱膨張した前記光学素子の外周面が前記位置規制部材の内周部に当接して弾性変形し、該位置規制部材が前記スリーブ型の内周面に密接し、前記スリーブ型の内周面の中心軸と該光学素子の外周面の中心軸とが略一致するようにした。
前記位置規制部材の前記スリットの幅ΔLと、前記スリーブ型の内周面の直径と前記位置規制部材の外接円との直径の差ΔDは、前記位置規制部材の外接円の直径をDr、前記位置規制部材の線膨張係数をαr、前記スリーブ型の線膨張係数をαs、成形温度をTmとしたとき、
ΔL ≧ 3.14×Dr×Tm×(αr−αs)
ΔD ≦ Dr×Tm×(αr−αs)
の関係を有することが可能である。
前記光学素子の外周面の直径と前記位置規制部材の内接円の直径との差ΔD’は、前記
光学素子の外周面の直径D1、前記位置規制部材の線膨張係数をαr、前記光学素子の線膨張係数をα1、成形温度をTmとしたとき、
ΔD’ ≦ D1×Tm×(α1−αr)
の関係を有することが可能である。
(第1の実施の形態)
図1〜図4は、メニスカス形状の基材レンズ24に成形レンズ25'(図4参照)を一体化して複合レンズ18(図4参照)を得るときの実施の形態を示している。なお、複合レンズの外径サイズに制約はないが、実用的には外径20mm以下とするのが好ましい。本実施形態では、複合レンズは外径10mm、中心肉厚3mmとした。但し、複合レンズの形状及び寸法はこれらのものに限定されない。
基材レンズ24の屈伏点At1と熱線膨張係数α1
At1=586℃
α1=95×10−7℃−1
成形素材25の屈伏点At2と熱線膨張係数α2
At2=549℃
α2=71×10−7℃−1
位置規制部材23は、図2(b)に示すように、中央側の開口部26とこれに連通するスリットとしての切り込み部27が設けられた略C字形状をなしている。この位置規制部材23は、スリーブ22に挿入可能なように外径が調整されている。また、開口部26は、その内側に基材レンズ24が挿入可能なように内径が調整されている。更に、位置規制部材23は、その外径の中心軸と内径の中心軸とが一致するよう高精度に仕上げられている。
ΔD ≦ Dr×Tm×(αr−αs)
ただし、位置規制部材23の最外径をDr、位置規制部材23の熱線膨張係数をαr、スリーブ22の熱線膨張係数をαs、成形温度をTmとする。
Dr=20mm
αr=170×10-7℃-1
αs=50×10-7℃-1
Tm=570℃
として、
ΔL ≧ 0.43mm
ΔD ≦ 0.14mm
となる。一例として、ΔL=2mm、ΔD=0.03mmに設定した。
図2(a)(b)に示すように、金型組立体15の組立工程では、まず下型20をスリーブ22に嵌挿する。位置規制部材23をスリーブ22に挿入して、下型20の載置面20bに載せる。なお、図示しないが、位置規制部材23が軸方向に変位するのを防止する押え部材を配置してもよい。
(変形例)
図5〜図8は、位置規制部材としてC字型形状以外のものを用いた場合の変形例を示している。なお、基本的な内容は第1の実施の形態と同様であるため、相違点のみを以下に説明する。
位置規制部材123〜423の最外径は、スリーブ22に挿入可能なように大きさが調整されている。開口部126〜426は、その内側に基材レンズ24が挿入可能なように最内径の大きさが調整されている。さらに、位置規制部材123〜423は、その最外径中心軸と開口部126〜426の最内径中心軸が一致するように仕上げられている。
ΔD ≦ Dr×Tm×(αr−αs)
ここで、位置規制部材123〜423の最外径をDr、位置規制部材123〜423の熱線膨張係数をαr、スリーブ型の熱線膨張係数をαs、成形温度をTmとする。なお、重ね合せ部327を有する図7及び図8のタイプではΔDの条件のみを満足させる。
図8の位置規制部材423では、構成部材の量が少なくなるため、弾性変形しやすいという効果と共に、部材の使用量を少なくすることができる。したがって、スリーブ22の耐久性が向上するとともに、位置規制部材のコストを抑えることができる。
(第2の実施の形態)
図9(a)(b)〜図11は、両凸形状の基材レンズ24に成形レンズ25'(図11参照)を一体化して複合レンズを得るときの実施の形態を示している。なお、基本的には第1の実施の形態と同様であり、同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
図9(a)(b)に示すように、金型組立体15において、基材レンズ24を支持面20aの上に配置しておく。本実施の形態では、基材レンズ24が両凸形状を有しているため、成形素材25を配置する際、非常に不安定な状態になる。そこで、成形素材25の配置状態を安定化させるため、4本の位置出し部材30をスリーブ22側面の各貫通孔31に挿入する。成形素材25は、各位置出し部材30で構成された中央部の空間に落とし込む。位置出し部材30をさらに押し込むことで、成形素材25が位置出しされ、基材レンズ24の上の中央部に配置される。
金型組立体15の加熱工程、および、成形工程を完了すると、図11に示すように、成形レンズ25'と基材レンズ24とが境界面28で一体化した複合レンズ18が得られる。このとき、成形段階で上型21の成形面21aの中心軸と基材レンズ24の外径中心軸とが一致するため、複合レンズ18は成形レンズ25'の中心軸が基材レンズ24の外径中心軸と一致するものになっている。
(第3の実施の形態)
図12(a)(b)〜図13(a)(b)は、位置規制部材23'として基材レンズ24よりも小さな線膨張係数を有する材料を用い、基材レンズ24に成形レンズ25を一体化して複合レンズを得るときの実施の形態を示している。図示していないが、本実施の形態は第2の実施の形態へも応用が可能である。なお、基本的には第1の実施の形態と同様であり、同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
ただし、基材レンズ24の外周面の直径をD1、位置規制部材23'の熱線膨張係数をαr、基材レンズ24の熱線膨張係数をα1、成形温度をTmとする。
D1=10mm
αr=50×10-7℃-1
α1=95×10-7℃-1
Tm=570℃
として、
ΔD' ≦ 0.03mm
となる。一例として、ΔD'=0.02mmに設定した。
図12(a)(b)に示すように、金型組立体15において、基材レンズ24を位置規制部材23'の開口部26に挿入し、これを支持面20aの上に配置しておく。基材レンズ24の一方の光学面24a(凹面)上には成形素材25を載せる。この時、成形素材25はボール形状を有しているため、重力によって基材レンズ24の中央に移動して静止する。次に、上型21をスリーブ22に挿入し、上型21と下型20とで基材レンズ24と成形素材25を挟み込む。
金型組立体15の加熱工程、及び成形工程を完了すると、成形レンズ25’と基材レンズ24とが境界面28で一体化した複合レンズ18が得られる(図4,図11参照)。このとき、成形段階で上型21の成形面21aの中心軸と基材レンズ24の外径中心軸とが一致するため、複合レンズ18は成形レンズ25’の中心軸が基材レンズ24の外径中心軸と一致するものになっている。なお、成形後は位置規制部材23’と複合レンズ18とは分離する。
11 下側プレート
12 上側プレート
13 加圧装置
15 金型組立体
18 複合レンズ
20 下型
20a 支持面
20b 載置面
21 上型
21a 成形面
22 スリーブ
23 位置規制部材
23' 位置規制部材
24 基材レンズ
24a 一方の光学面
25 成形素材
25' 成形レンズ
26 開口部
27 切り込み部
28 境界面
30 位置出し部材
31 貫通孔
Claims (14)
- 基材側の光学素子の一方の光学面と、これに対向する金型の成形面との間に成形素材を配置し、これら光学素子と成形素材を所定の成形温度に加熱して押圧し、前記光学素子の一方の光学面に前記成形素材を一体的に接合する複合光学素子の製造方法において、
前記光学素子は、前記成形素材よりも屈服点、又はガラス転移点が高く、
前記金型を嵌挿するスリーブ型に内挿され、このスリーブ型の内周面と前記光学素子の外周面との間に配置されて該光学素子の位置を規制する位置規制部材を有し、
該位置規制部材および前記光学素子のうちの少なくとも一方は、前記スリーブ型の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有し、
前記位置規制部材は、その外接円の周方向の一部に形成されたスリットを有し、
前記光学素子と前記成形素材の加熱を開始すると、前記スリットの幅が広がり前記スリーブ型の内周面の直径と前記位置規制部材の外接円との直径の差が小さくなり、前記位置規制部材の外径と前記スリーブ型の内周面とが密接する、
ことを特徴とする複合光学素子の製造方法。 - 前記位置規制部材の外周部の少なくとも一部の幅は、前記位置規制部材の内接円と外接円との間の領域の幅よりも狭い、
ことを特徴とする請求項1に記載の複合光学素子の製造方法。 - 前記位置規制部材の外周部は、該外周部の内側および外側を多角形とした形状を、該外周部の各辺の中央部の幅が、該各辺の両端部の幅よりも狭くなるようにした形状である、
ことを特徴とする請求項2に記載の複合光学素子の製造方法。 - 前記位置規制部材は、前記スリーブ型の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有し、
加熱時に、熱膨張した前記位置規制部材の外周部が前記スリーブ型の内周面に当接して弾性変形し、該位置規制部材が前記光学素子の外周面を挟持し、前記スリーブ型の内周面の中心軸と該光学素子の外周面の中心軸とが略一致するようにした、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。 - 前記位置規制部材は、前記光学素子の線膨張係数よりも小さな線膨張係数を有し、
加熱時に、熱膨張した前記光学素子の外周面が前記位置規制部材の内周部に当接して弾性変形し、該位置規制部材が前記スリーブ型の内周面に密接し、前記スリーブ型の内周面の中心軸と該光学素子の外周面の中心軸とが略一致するようにした、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。 - 前記位置規制部材の前記スリットの幅ΔLと、前記スリーブ型の内周面の直径と前記位置規制部材の外接円との直径の差ΔDは、前記位置規制部材の外接円の直径をDr、前記位置規制部材の線膨張係数をαr、前記スリーブ型の線膨張係数をαs、成形温度をTmとしたとき、
ΔL ≧ 3.14×Dr×Tm×(αr−αs)
ΔD ≦ Dr×Tm×(αr−αs)
の関係を有する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。 - 前記光学素子の外周面の直径と前記位置規制部材の内接円の直径との差ΔD’は、前記光学素子の外周面の直径D1、前記位置規制部材の線膨張係数をαr、前記光学素子の線膨張係数をα1、成形温度をTmとしたとき、
ΔD’ ≦ D1×Tm×(α1−αr)
の関係を有する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合光学素子の製造方法。 - 基材側の光学素子の一方の光学面と、該一方の光学面に対向する金型の成形面との間に成形素材を配置し、これら光学素子と成形素材を所定の成形温度に加熱して押圧し、前記光学素子の一方の光学面に前記成形素材を一体的に接合する複合光学素子の成形用金型において、
前記金型を嵌挿するスリーブ型と、
該スリーブ型に内挿され、該スリーブ型の内周面と前記光学素子の外周面との間に配置されて前記光学素子の位置を規制する位置規制部材と、を備え、
前記光学素子は、前記成形素材よりも屈服点、又はガラス転移点が高く、
前記位置規制部材および前記光学素子のうちの少なくとも一方は、前記スリーブ型の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有し、
前記位置規制部材は、その外接円の周方向の一部に形成されたスリットを有し、
前記光学素子と前記成形素材の加熱を開始すると、前記スリットの幅が広がり前記スリーブ型の内周面の直径と前記位置規制部材の外接円との直径の差が小さくなり、前記位置規制部材の外径と前記スリーブ型の内周面とが密接する、
ことを特徴とする複合光学素子の成形用金型。 - 前記位置規制部材の外周部の少なくとも一部の幅は、前記位置規制部材の内接円と外接円との間の領域の幅よりも狭い、
ことを特徴とする請求項8に記載の複合光学素子の成形用金型。 - 前記位置規制部材の外周部は、該外周部の内側および外側を多角形とした形状を、該外周部の各辺の中央部の幅が、該各辺の両端部の幅よりも狭くなるようにした形状である、
ことを特徴とする請求項9に記載の複合光学素子の成形用金型。 - 前記位置規制部材は、前記スリーブ型の線膨張係数よりも大きな線膨張係数を有し、
加熱時に、熱膨張した前記位置規制部材の外周部が前記スリーブ型の内周面に当接して弾性変形し、該位置規制部材が前記光学素子の外周面を挟持し、前記スリーブ型の内周面の中心軸と該光学素子の外周面の中心軸とが略一致するようにした、
ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の複合光学素子の成形用金型。 - 前記位置規制部材は、前記光学素子の線膨張係数よりも小さな線膨張係数を有し、
加熱時に、熱膨張した前記光学素子の外周面が前記位置規制部材の内周部に当接して弾性変形し、該位置規制部材が前記スリーブ型の内周面に密接し、前記スリーブ型の内周面の中心軸と該光学素子の外周面の中心軸とが略一致するようにした、
ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の複合光学素子の成形用金型。 - 前記位置規制部材の前記スリットの幅ΔLと、前記スリーブ型の内周面の直径と前記位置規制部材の外接円との直径の差ΔDは、前記位置規制部材の外接円の直径をDr、前記位置規制部材の線膨張係数をαr、前記スリーブ型の線膨張係数をαs、成形温度をTmとしたとき、
ΔL ≧ 3.14×Dr×Tm×(αr−αs)
ΔD ≦ Dr×Tm×(αr−αs)
の関係を有する、
ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の複合光学素子の成形用金型。 - 前記光学素子の外周面の直径と前記位置規制部材の内接円の直径との差ΔD’は、前記光学素子の外周面の直径D1、前記位置規制部材の線膨張係数をαr、前記光学素子の線膨張係数をα1、成形温度をTmとしたとき、
ΔD’ ≦ D1×Tm×(α1−αr)
の関係を有する、
ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の複合光学素子の成形用金型。
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