しかしながら、前述の描画ソフトウェアにおいて、テキストが配置される範囲を設定するに際しては、スピンボックスからの入力になるので、キーボードもしくはマウスの操作回数が多く不便であった。また、テキストが配置される範囲がテキストを構成する文字数に対して狭い場合、個々の文字の幅が狭くなるので、設定した範囲によっては配置されたテキストが読み取れないことがあった。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、テキストが配置される範囲を設定するに際し、操作回数を減らすことができ、また、文字の幅が狭くなり過ぎることがなく、テキストが読み取れる範囲に設定することができることを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るイメージ編集装置は、文字や画像を表示する表示手段と、ポインティングデバイスを備えた入力手段と、第1始点と第1終点とを接続する基準線と、前記基準線上に配置された文字に当該文字が配置された位置に応じた修飾が施される修飾パターンとを有する文字列配置パターンを記憶する文字列配置パターン記憶手段と、前記文字列配置パターン記憶手段に記憶された前記文字列配置パターンの有する前記基準線上に第2始点を指定する第2始点指定手段と、前記基準線上に第2終点を指定する第2終点指定手段と、前記基準線の内、前記第2始点と前記第2終点とで挟まれる区間に所定の文字列を配置した時の文字列イメージを作成する文字列イメージ作成手段と、前記表示手段に設けられ、前記文字列イメージを表示する文字列イメージ表示領域と、前記文字列イメージを前記文字列イメージ表示領域に表示するように制御する表示制御手段とを備えるイメージ編集装置において、前記基準線に対応付けた所定の対応線における前記第2始点に対応する第3始点の位置を求める第3始点取得手段と、前記対応線における前記第2終点に対応する第3終点の位置を求める第3終点取得手段と、前記対応線、第3始点、及び、第3終点を有する指標イメージを作成する指標イメージ作成手段と、前記表示手段に設けられ、前記指標イメージを表示する指標イメージ表示領域とを備え、前記第2始点指定手段は、前記指標イメージ表示領域に表示された指標イメージの第3始点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグすることにより移動する第3始点移動手段と、前記第3始点移動手段によって移動された第3始点に対応する第2始点の位置を求める第2始点取得手段とを備え、前記第2終点指定手段は、前記指標イメージ表示領域に表示された指標イメージの第3終点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグすることにより移動する第3終点移動手段と、前記第3終点移動手段によって移動された第3終点に対応する第2終点の位置を求める第2終点取得手段とを備え、前記表示制御手段は、前記第3始点移動手段による第3始点の移動、または、前記第3終点移動手段による第3終点の移動により前記文字列イメージ表示領域における前記文字列イメージの表示更新をすることを特徴とする。
また、請求項2に記載のイメージ編集装置は、請求項1に記載のイメージ編集装置において、前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージが判読可能か否かを判定する判定手段を備え、前記表示制御手段は、前記第2始点指定手段による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定手段による第2終点の指定時に前記判定手段により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、文字列イメージの表示更新は行わないことを特徴とする。
また、請求項3に記載のイメージ編集装置は、請求項2に記載のイメージ編集装置において、前記表示制御手段は、前記第2始点指定手段による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定手段による第2終点の指定時に判定手段により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をすることを特徴とする。
また、請求項4に記載のイメージ編集装置は、請求項3に記載のイメージ編集装置において、前記エラー表示は、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間を点滅表示することであることを特徴とする。
また、請求項5に記載のイメージ編集装置は、請求項3に記載のイメージ編集装置において、前記エラー表示は、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間の表示色を通常と異なる色にすることであることを特徴とする。
また、請求項6に記載のイメージ編集装置は、請求項1乃至5の何れかに記載のイメージ編集装置において、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間上の任意の操作点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグする操作点ドラッグ手段と、前記操作点ドラッグ手段による操作点の移動前の第3始点と前記移動前の第3終点との対応線上の経路長と、前記操作点ドラッグ手段による操作点の移動後の第3始点と前記移動後の第3終点との対応線上の経路長とが等しくなるように、第3始点及び第3終点を移動する第3始点終点移動手段と、前記表示制御手段は、操作点ドラッグ手段による前記操作点のドラッグに伴う第3始点及び第3終点の移動により前記文字列イメージ表示領域における前記文字列イメージの表示更新をすることを特徴とする。
また、請求項7に記載のイメージ編集装置は、請求項1乃至6の何れかに記載のイメージ編集装置において、前記指標イメージ表示領域に初期状態として表示される前記指標イメージにおいて、前記第3始点と前記第3終点は、前記第1始点に対応する前記対応線の始点と第1終点に対応する対応線の終点に挟まれる区間に配置されることを特徴とする。
また、請求項8に記載のイメージ編集装置は、請求項1乃至7の何れかに記載のイメージ編集装置において、第2始点を第1始点に指定し、第2終点を第1終点に指定した場合に前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージのサイズは、当該イメージ編集装置に接続される印刷装置に収納される印刷媒体のサイズに対応していることを特徴とする。
また、請求項9に記載のイメージ編集装置は、文字や画像を表示する表示手段と、ポインティングデバイスを備えた入力手段と、第1始点と第1終点とを接続する基準線と、前記基準線上に配置された文字に当該文字が配置された位置に応じた修飾が施される修飾パターンとを有する文字列配置パターンを記憶する文字列配置パターン記憶手段と、前記文字列配置パターン記憶手段に記憶された前記文字列配置パターンの有する前記基準線上に第2始点を指定する第2始点指定手段と、前記基準線上に第2終点を指定する第2終点指定手段と、前記基準線の内、前記第2始点と前記第2終点とで挟まれる区間に所定の文字列を配置した時の文字列イメージを作成する文字列イメージ作成手段と、前記表示手段に設けられ、前記文字列イメージを表示する文字列イメージ表示領域と、前記文字列イメージを前記文字列イメージ表示領域に表示するように制御する表示制御手段とを備えるイメージ編集装置において、前記表示制御手段は、前記文字列イメージ表示領域に前記第2始点及び前記第2終点を表示し、前記第2始点指定手段は、前記文字列イメージ表示領域に表示された第2始点をポインティングデバイスにより基準線上でドラッグすることにより移動する第2始点移動手段を備え、前記第2終点指定手段は、前記文字列イメージ表示領域に表示された第2終点をポインティングデバイスにより基準線上でドラッグすることにより移動する第2終点移動手段を備え、前記表示制御手段は、前記第2始点移動手段による第2始点の移動、または、前記第2終点移動手段による第2終点の移動により前記文字列イメージ表示領域における前記文字列イメージの表示更新をすることを特徴とする。
また、請求項10に記載のイメージ編集装置は、請求項9に記載のイメージ編集装置において、前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージが判読可能か否かを判定する判定手段を備え、前記表示制御手段は、前記第2始点指定手段による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定手段による第2終点の指定時に前記判定手段により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、文字列イメージの表示更新は行わないことを特徴とする。
また、請求項11に記載のイメージ編集装置は、請求項10に記載のイメージ編集装置において、前記表示制御手段は、前記第2始点指定手段による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定手段による第2終点の指定時に判定手段により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をすることを特徴とする。
また、請求項12に記載のイメージ編集装置は、請求項9乃至11の何れかに記載のイメージ編集装置において、前記文字列イメージ表示領域に初期状態として表示される前記文字列イメージにおいて、前記第2始点と前記第2終点は、前記第1始点と前記第1終点に挟まれる区間に配置されることを特徴とする。
また、請求項13に記載のイメージ編集装置は、請求項9乃至12の何れかに記載のイメージ編集装置において、第2始点を第1始点に指定し、第2終点を第1終点に指定した場合に前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージのサイズは、当該イメージ編集装置に接続される印刷装置に収納される印刷媒体のサイズに対応していることを特徴とする。
また、請求項14に記載のイメージ編集プログラムは、コンピュータに、文字列イメージの作成及び編集を実行させるイメージ編集プログラムにおいて、第1始点と第1終点とを接続する基準線と、前記基準線上に配置された文字に当該文字が配置された位置に応じた修飾が施される修飾パターンとを有する文字列配置パターンを記憶する文字列配置パターン記憶手段に記憶された前記文字列配置パターンの前記基準線上に第2始点を指定する第2始点指定工程と、前記基準線上に第2終点を指定する第2終点指定工程と、前記基準線の内、前記第2始点と前記第2終点とで挟まれる区間に所定の文字列を配置した時の文字列イメージを作成する文字列イメージ作成工程と、前記文字列イメージ作成工程により作成された前記文字列イメージを表示手段に設けられた文字列イメージ表示領域に表示する表示工程とを備えるイメージ編集プログラムにおいて、前記基準線に対応付けた所定の対応線における前記第2始点に対応する第3始点の位置を求める第3始点取得工程と、前記対応線における前記第2終点に対応する第3終点の位置を求める第3終点取得工程と、前記対応線、第3始点、及び、第3終点を有する指標イメージを作成する指標イメージ作成工程とを備え、前記第2始点指定工程は、前記表示手段に設けられた指標イメージ表示領域に表示された指標イメージの第3始点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグすることにより移動する第3始点移動工程と、前記第3始点移動工程によって移動された第3始点に対応する第2始点の位置を求める第2始点取得工程とを備え、前記第2終点指定工程は、前記指標イメージ表示領域に表示された指標イメージの第3終点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグすることにより移動する第3終点移動工程と、前記第3終点移動工程によって移動された第3終点に対応する第2終点の位置を求める第2終点取得工程とを備え、前記表示工程は、前記第3始点移動工程により第3始点が移動された場合、または、前記第3終点移動工程により第3終点が移動された場合、前記文字列イメージ表示領域において前記文字列イメージの表示更新を行うことを特徴とする。
また、請求項15に記載のイメージ編集プログラムは、請求項14に記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージが判読可能か否かを判定する判定工程を備え、前記表示工程は、前記第2始点指定工程による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定工程による第2終点の指定時に前記判定工程により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、文字列イメージの表示更新は行わないことを特徴とする。
また、請求項16に記載のイメージ編集プログラムは、請求項15に記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記表示工程は、前記第2始点指定工程による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定工程による第2終点の指定時に判定工程により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をすることを特徴とする。
また、請求項17に記載のイメージ編集プログラムは、請求項16に記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記エラー表示は、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間を点滅表示することであることを特徴とする。
また、請求項18に記載のイメージ編集プログラムは、請求項16に記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記エラー表示は、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間の表示色を通常と異なる色にすることであることを特徴とする。
また、請求項19に記載のイメージ編集プログラムは、請求項14乃至18の何れかに記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間上の任意の操作点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグする操作点ドラッグ工程と、前記操作点ドラッグ工程による操作点の移動前の第3始点と移動前の第3終点との対応線上の経路長と、操作点ドラッグ工程による操作点の移動後の第3始点と移動後の第3終点との対応線上の経路長とが等しくなるように、第3始点及び第3終点を移動する第3始点終点移動工程と、前記表示工程は、操作点ドラッグ工程による前記操作点のドラッグに伴う第3始点及び第3終点の移動により前記文字列イメージ表示領域における前記文字列イメージの表示更新をすることを特徴とする。
また、請求項20に記載のイメージ編集プログラムは、請求項14乃至19の何れかに記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記指標イメージ表示領域に初期状態として表示される前記指標イメージにおいて、前記第3始点と前記第3終点は、前記第1始点に対応する前記対応線の始点と第1終点に対応する対応線の終点に挟まれる区間に配置されることを特徴とする。
また、請求項21に記載のイメージ編集プログラムは、請求項14乃至20の何れかに記載のイメージ編集プログラムにおいて、第2始点を第1始点に指定し、第2終点を第1終点に指定した場合に前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージのサイズは、当該文字列イメージが印刷される印刷装置に収納される印刷媒体のサイズに対応していることを特徴とする。
また、請求項22に記載のイメージ編集プログラムは、コンピュータに、文字列イメージの作成及び編集を実行させるイメージ編集プログラムにおいて、第1始点と第1終点とを接続する基準線と、前記基準線上に配置された文字に当該文字が配置された位置に応じた修飾が施される修飾パターンとを有する文字列配置パターンを記憶する文字列配置パターン記憶手段に記憶された前記文字列配置パターンの前記基準線上に第2始点を指定する第2始点指定工程と、前記基準線上に第2終点を指定する第2終点指定工程と、前記基準線の内、前記第2始点と前記第2終点とで挟まれる区間に所定の文字列を配置した時の文字列イメージを作成する文字列イメージ作成工程と、前記文字列イメージ作成工程により作成された前記文字列イメージを表示手段に設けられた文字列イメージ表示領域に表示する表示工程とを備えるイメージ編集プログラムにおいて、前記第2始点指定工程は、前記文字列イメージ表示領域に表示された第2始点をポインティングデバイスにより基準線上でドラッグすることにより移動する第2始点移動工程を備え、前記第2終点指定工程は、前記文字列イメージ表示領域に表示された第2終点をポインティングデバイスにより基準線上でドラッグすることにより移動する第2終点移動工程を備え、前記表示工程は、前記第2始点移動工程により第2始点が移動された場合、または、前記第2終点移動工程により第2終点が移動された場合、前記文字列イメージ表示領域において前記文字列イメージの表示更新を行うことを特徴とする。
また、請求項23に記載のイメージ編集プログラムは、請求項22に記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージが判読可能か否かを判定する判定工程を備え、前記表示工程は、前記第2始点指定工程による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定工程による第2終点の指定時に前記判定工程により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、文字列イメージの表示更新は行わないことを特徴とする。
また、請求項24に記載のイメージ編集プログラムは、請求項23に記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記表示工程は、前記第2始点指定工程による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定工程による第2終点の指定時に判定工程により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をすることを特徴とする。
また、請求項25に記載のイメージ編集プログラムは、請求項22乃至24の何れかに記載のイメージ編集プログラムにおいて、前記文字列イメージ表示領域に初期状態として表示される前記文字列イメージにおいて、前記第2始点と前記第2終点は、前記第1始点と前記第1終点に挟まれる区間に配置されることを特徴とする。
また、請求項26に記載のイメージ編集プログラムは、請求項22乃至25の何れかに記載のイメージ編集プログラムにおいて、第2始点を第1始点に指定し、第2終点を第1終点に指定した場合に前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージのサイズは、当該文字列イメージが印刷される印刷装置に収納される印刷媒体のサイズに対応していることを特徴とする。
請求項1に係るイメージ編集装置では、前記指標イメージ表示領域に表示された指標イメージの第3始点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグすることにより移動する第3始点移動手段と、前記指標イメージ表示領域に表示された指標イメージの第3終点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグすることにより移動する第3終点移動手段とを備え、前記表示制御手段は、前記第3始点移動手段による第3始点の移動、または、前記第3終点移動手段による第3終点の移動により前記文字列イメージ表示領域における前記文字列イメージの表示更新をするように構成されている。
これにより、対応線上で第3始点、第3終点をドラッグすることにより文字列を配置する範囲を設定するので、入力手段からの操作回数を少なくして文字列を配置する範囲を設定できる。よって操作性が向上する。
請求項2に係るイメージ編集装置では、前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージが判読可能か否かを判定する判定手段を備え、前記表示制御手段は、前記第2始点指定手段による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定手段による第2終点の指定時に前記判定手段により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、文字列イメージの表示更新は行わないように構成されている。
これにより、個々の文字の幅が狭くなり過ぎて判読できなくなるという事態をなくすることができる。
請求項3に係るイメージ編集装置では、前記表示制御手段は、前記第2始点指定手段による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定手段による第2終点の指定時に判定手段により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をするように構成されている。
これにより、操作者は文字列が判読不能になるような操作をしたということを知ることができる。
請求項4に係るイメージ編集装置では、前記エラー表示は、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間を点滅表示するように構成されている。
これにより、エラーを表示するための場所が別途必要ない。
請求項5に係るイメージ編集装置では、前記エラー表示は、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間の表示色を通常と異なる色にするように構成されている。
これにより、エラーを表示するための場所が別途必要ない。
請求項6に係るイメージ編集装置では、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間上の任意の操作点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグする操作点ドラッグ手段を備え、前記表示制御手段は、操作点ドラッグ手段による前記操作点のドラッグに伴う第3始点及び第3終点の移動により前記文字列イメージ表示領域における前記文字列イメージの表示更新をするように構成されている。
これにより、文字列を配置する範囲の長さを維持したまま文字列を配置する位置をずらすことができる。よって操作性が向上する。
請求項7に係るイメージ編集装置では、前記指標イメージ表示領域に初期状態として表示される前記指標イメージにおいて、前記第3始点と前記第3終点は、前記第1始点に対応する前記対応線の始点と第1終点に対応する対応線の終点に挟まれる区間に配置されるように構成されている。
これにより、文字列イメージは基準線に沿った拡大が可能である。
請求項8に係るイメージ編集装置では、第2始点を第1始点に指定し、第2終点を第1終点に指定した場合に前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージのサイズは、当該イメージ編集装置に接続される印刷装置に収納される印刷媒体のサイズに対応して構成されている。
これにより、印刷媒体のサイズに対応する文字列イメージを作成することが容易となる。
請求項9に係るイメージ編集装置では、前記第2始点指定手段は、前記文字列イメージ表示領域に表示された第2始点をポインティングデバイスにより基準線上でドラッグすることにより移動する第2始点移動手段を備え、前記第2終点指定手段は、前記文字列イメージ表示領域に表示された第2終点をポインティングデバイスにより基準線上でドラッグすることにより移動する第2終点移動手段を備え、前記表示制御手段は、前記第2始点移動手段による第2始点の移動、または、前記第2終点移動手段による第2終点の移動により前記文字列イメージ表示領域における前記文字列イメージの表示更新をするように構成されている。
これにより、基準線上で第2始点、第2終点をドラッグすることにより文字列を配置する範囲を設定するので、入力手段からの操作回数を少なくして文字列を配置する範囲を設定できる。よって操作性が向上する。
請求項10に係るイメージ編集装置では、前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージが判読可能か否かを判定する判定手段を備え、前記表示制御手段は、前記第2始点指定手段による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定手段による第2終点の指定時に前記判定手段により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、文字列イメージの表示更新は行わないように構成されている。
これにより、個々の文字の幅が狭くなり過ぎて判読できなくなるという事態をなくすることができる。
請求項11に係るイメージ編集装置では、前記表示制御手段は、前記第2始点指定手段による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定手段による第2終点の指定時に判定手段により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をするように構成されている。
これにより、操作者は文字列が判読不能になるような操作をしたということを知ることができる。
請求項12に係るイメージ編集装置では、前記文字列イメージ表示領域に初期状態として表示される前記文字列イメージにおいて、前記第2始点と前記第2終点は、前記第1始点と前記第1終点に挟まれる区間に配置されるように構成されている。
これにより、文字列イメージは基準線に沿った拡大が可能である。
請求項13に係るイメージ編集装置では、第2始点を第1始点に指定し、第2終点を第1終点に指定した場合に前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージのサイズは、当該イメージ編集装置に接続される印刷装置に収納される印刷媒体のサイズに対応するように構成されている。
これにより、印刷媒体のサイズに対応する文字列イメージを作成することが容易となる。
請求項14に係るイメージ編集プログラムでは、前記表示手段に設けられた指標イメージ表示領域に表示された指標イメージの第3始点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグすることにより移動する第3始点移動工程と、前記指標イメージ表示領域に表示された指標イメージの第3終点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグすることにより移動する第3終点移動工程とを備え、前記表示工程は、前記第3始点移動工程により第3始点が移動された場合、または、前記第3終点移動工程により第3終点が移動された場合、前記文字列イメージ表示領域において前記文字列イメージの表示更新を行うように構成されている。
これにより、対応線上で第3始点、第3終点をドラッグすることにより文字列を配置する範囲を設定するので、入力手段からの操作回数を少なくして文字列を配置する範囲を設定できる。よって操作性が向上する。
請求項15に係るイメージ編集プログラムでは、前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージが判読可能か否かを判定する判定工程を備え、前記表示工程は、前記第2始点指定工程による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定工程による第2終点の指定時に前記判定工程により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、文字列イメージの表示更新は行わないように構成されている。
これにより、個々の文字の幅が狭くなり過ぎて判読できなくなるという事態をなくすることができる。
請求項16に係るイメージ編集プログラムでは、前記表示工程は、前記第2始点指定工程による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定工程による第2終点の指定時に判定工程により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をするように構成されている。
これにより、操作者は文字列が判読不能になるような操作をしたということを知ることができる。
請求項17に係るイメージ編集プログラムでは、前記エラー表示は、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間を点滅表示するように構成されている。
これにより、エラーを表示するための場所が別途必要ない。
請求項18に係るイメージ編集プログラムでは、前記エラー表示は、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間の表示色を通常と異なる色にするように構成されている。
これにより、エラーを表示するための場所が別途必要ない。
請求項19に係るイメージ編集プログラムでは、前記指標イメージ表示領域に表示される指標イメージの対応線の内、第3始点及び第3終点に挟まれる区間上の任意の操作点をポインティングデバイスにより対応線上でドラッグする操作点ドラッグ工程を備え、前記表示工程は、操作点ドラッグ工程による前記操作点のドラッグに伴う第3始点及び第3終点の移動により前記文字列イメージ表示領域における前記文字列イメージの表示更新をするように構成されている。
これにより、文字列を配置する範囲の長さを維持したまま文字列を配置する位置をずらすことができる。よって操作性が向上する。
請求項20に係るイメージ編集プログラムでは、前記指標イメージ表示領域に初期状態として表示される前記指標イメージにおいて、前記第3始点と前記第3終点は、前記第1始点に対応する前記対応線の始点と第1終点に対応する対応線の終点に挟まれる区間に配置されるように構成されている。
これにより、文字列イメージは基準線に沿った拡大が可能である。
請求項21に係るイメージ編集プログラムでは、第2始点を第1始点に指定し、第2終点を第1終点に指定した場合に前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージのサイズは、当該文字列イメージが印刷される印刷装置に収納される印刷媒体のサイズに対応して構成されている。
これにより、印刷媒体のサイズに対応する文字列イメージを作成することが容易となる。
請求項22に係るイメージ編集プログラムでは、前記第2始点指定工程は、前記文字列イメージ表示領域に表示された第2始点をポインティングデバイスにより基準線上でドラッグすることにより移動する第2始点移動工程を備え、前記第2終点指定工程は、前記文字列イメージ表示領域に表示された第2終点をポインティングデバイスにより基準線上でドラッグすることにより移動する第2終点移動工程を備え、前記表示工程は、前記第2始点移動工程により第2始点が移動された場合、または、前記第2終点移動工程により第2終点が移動された場合、前記文字列イメージ表示領域において前記文字列イメージの表示更新を行うように構成されている。
これにより、基準線上で第2始点、第2終点をドラッグすることにより文字列を配置する範囲を設定するので、入力手段からの操作回数を少なくして文字列を配置する範囲を設定できる。よって操作性が向上する。
請求項23に係るイメージ編集プログラムでは、前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージが判読可能か否かを判定する判定工程を備え、前記表示工程は、前記第2始点指定工程による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定工程による第2終点の指定時に前記判定工程により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、文字列イメージの表示更新は行わないように構成されている。
これにより、個々の文字の幅が狭くなり過ぎて判読できなくなるという事態をなくすることができる。
請求項24に係るイメージ編集プログラムでは、前記表示工程は、前記第2始点指定工程による第2始点の指定時、または、前記第2終点指定工程による第2終点の指定時に判定工程により文字列イメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をするように構成されている。
これにより、操作者は文字列が判読不能になるような操作をしたということを知ることができる。
請求項25に係るイメージ編集プログラムでは、前記文字列イメージ表示領域に初期状態として表示される前記文字列イメージにおいて、前記第2始点と前記第2終点は、前記第1始点と前記第1終点に挟まれる区間に配置されるように構成されている。
これにより、文字列イメージは基準線に沿った拡大が可能である。
請求項26に係るイメージ編集プログラムでは、第2始点を第1始点に指定し、第2終点を第1終点に指定した場合に前記文字列イメージ表示領域に表示される文字列イメージのサイズは、当該文字列イメージが印刷される印刷装置に収納される印刷媒体のサイズに対応して構成されている。
これにより、印刷媒体のサイズに対応する文字列イメージを作成することが容易となる。
以下、本発明に係るイメージ編集装置について説明するにあたり、本発明に係るイメージ編集装置を使用する印刷システムについて具体化した実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係る印刷システムについて図1乃至図13に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る印刷システムの概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る印刷システム1は、ラベルを作成するラベル作成装置2とPC3とが接続されて構成されている。
図1に示すように、ラベル作成装置2とPC3とは、例えばUSB等の規格に基づくUSBケーブル4により接続されており、USBケーブル4を介してデータの授受を行っている。
ラベル作成装置2にはその上面手前側(図1における右手前方向)に、各種の文字キー、数字キー、印刷キー、電源キー、等を有するキーボード5が設けられている。また、ラベル作成装置2にはその上面、キーボード5の奥側に各種の情報を表示するLCD6が設けられている。また、ラベル作成装置2にはその左側面(図1における左手前方向の面)にはラベルを排出するための排出口7が設けられている。また、ラベル作成装置2の上面奥側の内部にはテープカセット収納部が設けられており、ラベル作成装置2の上面奥側に設けられたカバー8を開放してテープカセットを着脱自在に装着することができる。このテープカセット収納部には、複数の発熱素子を有するサーマルヘッドとそのサーマルヘッドに当接されるプラテンローラとの間にテープを走行させてそのテープに印字する印字機構が設けられており、装着されたテープカセットのテープは、印刷機構で印刷され、印刷機構のテープカッタにより切断されて、ラベルとなり、排出口7から排出される。
ラベル作成装置2においては、キーボード5から入力された操作に基づいてラベルを印刷することと、USBケーブル4を介してPC3から送られた印刷コマンドに基づいてラベルを印刷することの両方が可能である。
次に、PC3は周知のPCであり、図1に示すように、CPU11(図2参照)を備えた本体12と、モニタ13と、キーボード14、マウス15とを備えており、モニタ13、キーボード14、マウス15はそれぞれ本体12に接続ケーブルによって接続されている。
次に、図2を参照してPC3の電気的構成について説明する。図2は、PC3の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、PC3には、PC3の制御を司るCPU11が設けられている。このCPU11には、CPU11が実行するBIOS等のプログラムを記憶したROM21と、データを一時的に記憶するRAM22と、データの記憶媒体であるCD−ROM23を挿入し、データの読み込みを行うCD−ROMドライブ24と、データの記憶装置であるHDD25とがバス26を介して接続されている。
HDD25には、PC3において実行されるOSを記憶するOS記憶エリア27、PC3において実行される前述のOS上で動作することにより、ラベル編集機能を提供するラベル編集プログラムを記憶するラベル編集プログラム記憶エリア28、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報を記憶したプログラム関係情報記憶エリア29等が設けられている。
プログラム関係情報記憶エリア59には、後述するテープの種類(幅、ダイカットの有無、ダイカットの形状等)の情報が記憶されている。また、プログラム関係情報記憶エリア59には、後述するガイドラインと、ガイドライン上に配置された文字に当該文字が配置された位置に応じた修飾が施される修飾パターンとを有する文字列配置パターンが記憶される。本実施形態では、ガイドラインは6種類(直線状、円状、波線状、等)あるので、文字列配置パターンも6種類ある。
CPU11には、バス26を介して、ラベル作成装置2を含めた外部機器との通信を行うためのUSBインタフェース30と、操作者に操作画面を表示するモニタ13への画面表示を行う表示制御部31と、操作者が操作の入力を行うキーボード14やマウス15に接続され、それらの入力の検知を行う入力検知部32とが、接続されている。尚、PC3には、図示外のフレキシブルディスクドライブ、音声等の入出力部、各種のインタフェース等が設けられていてもよい。
尚、CD−ROM23には、ラベル編集プログラムや、このプログラムの実行時に使用される設定やデータ等が記憶されており、導入時には、CD−ROM23からHDD25に設けられたラベル編集プログラム記憶エリア28やプログラム関係情報記憶エリア29に記憶されるようになっている。尚、PC3のラベル編集プログラム及びその使用データ等の取得方法はCD−ROM23によるものに限らず、フレキシブルディスクやMOといった他の記憶媒体であってもよく、また、PC3をネットワークに接続させ、ネットワーク上の他の端末等から取得してもよい。
ラベル作成装置2にて使用され、テープカセットにより提供されるテープには、感熱テープにより構成されて直接発色するテープや、インクリボンを用いて熱転写されるテープというような各種印刷方式による違いや、テープの色、文字の色、ラミネートされるか否かの違い等、各種の種類がある。
次に、図3を参照して、PC3においてラベル編集プログラムを実行することによって起動されるラベル編集アプリケーションについて説明する。図3は、ラベル編集アプリケーションのラベル編集画面のイメージ図である。
ラベル編集アプリケーション50のラベル編集画面51は、ラベルの元となるラベルデータの編集をするための画面である。
ラベル編集アプリケーション50は、PC3のモニタ13に表示され、キーボード14やマウス15の操作により入力や指示が行われる。
図3に示すように、ラベル編集アプリケーション50のラベル編集画面51の上部には、操作指示を行うためのメニューバー52が設けられている。メニューバー52には、ファイルメニュー、編集メニュー、表示メニュー、挿入メニュー、書式メニュー、ツールメニュー、レイアウトメニュー、ウィンドウメニュー、ヘルプメニューが配されている。また、ラベル編集画面51のメニューバー52の下部には、ラベル作成装置2において印刷される文字等を編集するための作業領域53が設けられており、印刷対象であるオブジェクトとしてアレンジテキストオブジェクト54が配置されたラベルイメージ55が示されている。
ラベルイメージ55には、ラベルの縁を示すラベル枠56と印刷範囲を示す印刷枠57が表示されており、それらの中にアレンジテキストオブジェクト54が配置されている。アレンジテキストオブジェクト54には、「1234567890」のテキストが円周状に配置されている。ラベル枠56は、ラベル作成装置2にて印刷可能なテープのサイズに対応しており、図3に示すラベル枠56では、36mm幅のテープ(以下、36mmテープと称する)がテープの長手方向が横向きに置かれ、44mmの長さで切断された状態を示している。印刷枠57は、ラベル作成装置2にて印刷可能なテープの内、実際に印刷可能な範囲に対応している。アレンジテキストオブジェクト54は、印刷枠57に収まる最大の大きさのアレンジテキストオブジェクト54が配置された状態を示している。
メニューバー52に配されている各種のメニューには、さらに下位のメニューが配されており、例えば、ファイルメニューには、ラベル作成装置2によって作成されるラベルの作成・編集に関連するメニューとして、ラベルイメージ55を新規に作成する新規ラベル作成メニュー、ラベルイメージ55に対応したラベルデータを格納するファイルであるラベルファイルに保存するラベル保存メニュー、操作者に既存のラベルファイルからラベルファイルを選択させ編集対象としてラベルイメージ55を表示するラベルファイルオープンメニュー、ラベルイメージ55に対応するラベルデータをラベル作成装置2に送信してラベル印刷を行わせる印刷メニュー、作成するラベルとなるテープを操作者に選択させる媒体種別選択メニュー、等が存在する。
また、ファイルメニューには、ラベル作成アプリケーション50の終了メニュー、等が存在する。
また、レイアウトメニューには、ラベル作成アプリケーション50の作業領域53上でラベルイメージ55を作成するに際し、テンプレートを用いて作成したラベルイメージの複数の縮小イメージを一覧表示した画面から縮小イメージを1つ操作者に選択させることにより、テンプレートを選択させるテンプレートメニュー、等が存在する。
また、挿入メニューには、ラベルイメージ55にオブジェクトとしてバーコードを配置するために、バーコードの規格を選択させたり、バーコードの意味するバーコードデータを入力させたりするバーコードメニュー、テキストに現在の日付や時刻等の特殊な文字列を追加・挿入できる特殊な文字列選択メニュー、ラベルイメージ55にオブジェクトとしてイラストを追加するイラストメニューが存在する。また、挿入メニューには、本発明に係り、所定の線上にテキストを配置するアレンジテキストメニュー等が存在する。アレンジテキストについての詳細は後述する。
また、編集メニューには、カーソルで指定した位置に文字を入力する文字入力モードに切り替える文字入力メニュー、カーソルによりオブジェクトを選択するオブジェクト選択モードに切り替えるオブジェクト選択メニュー、オブジェクトの属性を変更するオブジェクト属性変更メニュー、テープの長さを設定するテープ長設定メニュー等が存在する。また、書式メニューには、テキストオブジェクト内のテキストの修飾を行う各種のメニュー、等が存在する。
次に、図4乃至図6を参照して、PC3においてラベル編集アプリケーション50のラベル編集画面51からアレンジテキストメニューが選択された時に表示されるアレンジテキスト設定画面について説明する。図4は、アレンジテキストの属性設定画面のイメージ図であり、図5は、アレンジテキストのテキスト入力画面のイメージ図である。図6は、アレンジテキストの属性設定画面の一部を示すイメージ図である。
図4及び図5に示すように、ラベル編集アプリケーション50のアレンジテキスト設定画面60には、その最上部に「アレンジテキストのプロパティ」との記載のあるタイトルバー61がある。タイトルバー61の下には、入力タブ62、設定タブ63、フォントタブ、描画タブが表示されている。図4のアレンジテキストの属性設定画面は、アレンジテキスト設定画面60の設定タブ63が選択された状態を表しており、図5のアレンジテキストのテキスト入力画面は、アレンジテキスト設定画面60の入力タブ62が選択された状態を表している。タブの選択は、マウス15によるクリックにて行うことができる。
アレンジテキストの属性設定画面(アレンジテキスト設定画面60)では、図4に示すように各種タブの右下には、カテゴリ設定欄64が存在する。カテゴリ設定欄64の上部には、「カテゴリ(C):」の文字があり、その下に、6個のボタンが並んでいる。カテゴリ設定欄64の左端のボタンには、左下から右上に向かう直線状の矢印が表示されている(以後、直線配置ボタンと称する)。直線配置ボタンの右のボタンには、左下から右上に向かい、途中から右下に向かう矢印が表示されている(以後、屈折配置ボタンと称する)。屈折配置ボタンの右のボタンには、円状の矢印が表示されている(以後、円配置ボタンと称する)。円配置ボタンの右のボタンには、四角状の矢印が表示されている(以後、四角配置ボタンと称する)。四角配置ボタンの右のボタンには、円弧状の矢印が表示されている(以後、円弧配置ボタンと称する)。円弧配置ボタンの右のボタンには、波状の矢印が表示されている(以後、波線配置ボタンと称する)。尚、図4に示すアレンジテキスト設定画面60では、カテゴリ選択欄64の円配置ボタンが選択状態になっている。
カテゴリ選択欄64において、これらのボタンを選択することにより、所定のテキストを配置する基準となる線(ガイドラインと称する)を選択することができる。即ち、カテゴリ設定欄64の直線配置ボタンが選択された場合は、ガイドラインは直線であり、所定のテキストは直線状に配置される。詳細には、ガイドラインは左下から右上に向かう直線である。また、屈折配置ボタンが選択された場合は、ガイドラインは屈折した直線であり、所定のテキストは屈折した線状に配置される。詳細には、ガイドラインは左下から右上に向かい途中で右下に折れ曲がって伸びる屈折した直線である。
また、円配置ボタンが選択された場合は、ガイドラインは円であり、所定のテキストは円状に配置される。詳細には、円周上の一番上の点から右回りに延び再び円周上の一番上の点まで達する円状の曲線である。また、四角配置ボタンが選択された場合は、ガイドラインは四角であり、所定のテキストは四角状に配置される。詳細には、四角における下の辺の中点から右回りに延び再び四角における下の辺の中点まで達する四角状に屈折した直線である。
また、円弧配置ボタンが選択された場合は、ガイドラインは円弧であり、所定のテキストは円弧状に配置される。詳細には、左側から右側に向かって上側に膨らみながら延びる曲線である。また、波線配置ボタンが選択された場合は、ガイドラインは波線であり、所定のテキストは波線状に配置される。詳細には、左側から右側に向かい、上側に膨らんだ後、下側に膨らむように延びる曲線である。
尚、カテゴリ選択欄64においては、前述のボタンを選択することによりガイドラインを選択することの他に、ガイドラインとの組み合わせとして文字の高さについても同時に選択をしていることになる。屈折配置ボタンに対応するガイドラインに文字が配置される時、ガイドラインが屈曲する点に対して文字が配置される場合が一番文字の高さが低く、ガイドラインの右端及び左端の点に対して文字が配置される場合が一番文字の高さが高く、ガイドラインの途中の点に対して文字が配置される場合、配置される文字の高さは、ガイドラインが屈折する点からガイドラインの右端または左端の点に近い点に対する文字程高くなるようになっている。屈折配置ボタン以外のボタンに対応するガイドラインに文字が配置される場合は、ガイドライン上の点によって対応する文字の高さが変わることはない。
カテゴリ設定欄64の下には、回転選択欄65がある。回転選択欄65の上部には、「回転(O):」の文字があり、その下に、6個のボタンが並んでいる。回転選択欄65の左端のボタンには、円弧の上に「A」の文字が乗った状態が表示されている(以後、上配置ボタンと称する)。上配置ボタンの右のボタンには、「A」の文字の上に円弧が乗った状態が表示されている(以後、下配置ボタンと称する)。下配置ボタンの右のボタンには、通常の上を向いた「A」の文字が表示されている(以後、上向きボタンと称する)。上向きボタンの右のボタンには、右側に横倒しになった「A」の文字が表示されている(以後、右向きボタンと称する)。右向きボタンの右のボタンには、逆さになった「A」の文字が表示されている(以後、下向きボタンと称する)。下向きボタンの右のボタンには、左側に横倒しになった「A」の文字が表示されている(以後、左向きボタンと称する)。尚、図4に示すアレンジテキスト設定画面60では、回転選択欄65の左端の上配置ボタンが選択状態になっている。
回転選択欄65において、これらのボタンを選択することにより、所定のテキストを構成する各文字の向きが設定される。回転選択欄65の何れのボタンが選択された場合も、所定のテキストを構成する文字は、ガイドラインに沿って配置されるに際し、対応するガイドライン上の点があり、その点に対し、通常の上向きに置かれた文字の下部が対向するように配置されることは変わらない。
それを前提に、回転選択欄65の左端の上配置ボタンが選択されている時は、所定のテキストを構成する各文字は、ガイドラインの対応する点に対し、ガイドラインの向かう方向に向かって左側に90度傾いた状態に配置される。その場合、文字は必ずガイドラインの延びる方向に沿って左側に配置されることになる。また、回転選択欄65の下配置ボタンが選択されている時は、所定のテキストを構成する各文字は、ガイドラインの対応する点に対し、ガイドラインの向かう方向に向かって右側に90度傾いた状態に配置される。その場合、文字は必ずガイドラインの延びる方向に沿って右側に配置されることになる。
また、回転選択欄65の上向きボタンが選択されている時は、所定のテキストを構成する各文字は、ガイドラインの対応する点において上向きに配置される。また、回転選択欄65の右向きボタンが選択されている時は、所定のテキストを構成する各文字は、ガイドラインの対応する点において右に90度傾いた状態に配置される。また、回転選択欄65の下向きボタンが選択されている時は、所定のテキストを構成する各文字は、ガイドラインの対応する点において右に180度傾いた状態に配置される。また、回転選択欄65の左向きボタンが選択されている時は、所定のテキストを構成する各文字は、ガイドラインの対応する点において左に90度傾いた状態に配置される。
上配置ボタンまたは下配置ボタンが選択された時は、ガイドラインに沿って配置される文字の向きはガイドラインの向かう方向によって変化する。一方、上向きボタン、下向きボタン、右向きボタン、左向きボタンの何れかが選択された時は、ガイドラインに沿って配置される文字の向きはガイドラインの向かう方向に影響を受けず、全て同じ方向を向く。
回転設定欄65の下には、文字揃え設定欄66がある。文字揃え設定欄66の上部には、「文字揃え(A):」の文字があり、その下に4個のボタンが並んでいる。文字揃え設定欄66の左端のボタンは、ガイドラインの所定範囲に沿って所定のテキストを配置するに際し、ガイドラインの所定範囲の開始位置に合わせて所定のテキストを配置するボタンである。この機能は、通常のワープロソフトにおける左寄せに相当するので、左寄せボタンと称する。また、ガイドラインに沿って所定のテキストが配置される範囲を以後、テキスト配置範囲と称することとする。
左寄せボタンの右には、ガイドラインのテキスト配置範囲に沿って所定のテキストを配置するに際し、テキスト配置範囲の中央に合わせて所定のテキストを配置するボタンがある。この機能は、通常のワープロソフトにおける中央寄せに相当するので、中央寄せボタンと称する。中央寄せボタンの右には、ガイドラインのテキスト配置範囲に沿って所定のテキストを配置するに際し、テキスト配置範囲の終了位置に合わせて所定のテキストを配置するボタンがある。この機能は、通常のワープロソフトにおける右寄せに相当するので、右寄せボタンと称する。
右寄せボタンの右には、ガイドラインのテキスト配置範囲に沿って所定のテキストを配置するに際し、テキスト配置範囲の全域に均等に所定のテキストを配置するボタンがある。この機能は、通常のワープロソフトにおける均等寄せに相当するので、均等寄せボタンと称する。尚、図4に示すアレンジテキスト設定画面60では、文字揃え設定欄66の右端の均等寄せボタンが選択状態になっている。
文字揃え設定欄66の左下には、文字方向設定欄67がある。文字方向設定欄66の上部には、「文字方向(D):」の文字があり、その下に2個のボタンが並んでいる。文字方向設定欄66の左側のボタンは、ガイドラインに沿って所定のテキストを配置するに際し、所定のテキストを、そのテキストを構成する文字の順番に配置する正順ボタンである。正順ボタンの右には、ガイドラインに沿って所定のテキストを配置するに際し、所定のテキストを、そのテキストを構成する文字の順番とは逆に配置する逆順ボタンがある。
文字方向設定欄67の右には、ガイドライン・テキスト間設定欄68がある。ガイドライン・テキスト間設定欄68の上部には、「ガイドラインとの間隔(B):」の文字があり、その下にガイドラインと所定のテキストとの間隔を設定するためのスピンボックスがある。
文字方向設定欄67の下には、文字幅設定欄69がある。文字幅設定欄69の上部には、「文字幅(W):」の文字があり、その下にガイドラインに沿って所定のテキストを配置するに際し、所定のテキストを構成する文字の幅を設定するためのスピンボックスがある。
文字幅設定欄69の右には、文字間隔設定欄70がある。文字間隔設定欄70の上部には、「文字間隔(S):」の文字があり、その下にガイドラインに沿って所定のテキストを配置するに際し、所定のテキストを構成する文字間の距離を設定するためのスピンボックスがある。図4に示すアレンジテキスト設定画面60では、文字揃え設定欄66において右端の均等揃えボタンが選択されているため、文字間隔設定欄70のスピンボックスはグレイアウトにて表示され、文字間隔設定欄70の設定は無効になっている。尚、文字間隔設定欄70の設定は、文字揃え設定欄66において、左端の左寄せボタン、その右の中央寄せボタン、その右の右寄せボタンの何れかが選択されている場合に有効となる。
カテゴリ設定欄64、回転設定欄65、文字揃え設定欄66、及び、文字方向設定欄68の左には、インジケータ表示欄71がある。インジケータ表示欄71は、ガイドラインのテキスト配置範囲に沿って所定のテキストを配置するに際し、テキスト配置範囲を視覚的に分かりやすく表示したインジケータ72が表示されている。図4に示すアレンジテキスト設定画面60では、2重の同心円があり、内側の円は円の最上部が始点と終点となっている右回りの矢印となっている。また、外側の円は細い線の円であって、最上部から始まって90度毎に右回りに目盛が振ってあり、順に「0°」、「90°」、「180°」、「270°」の文字が記されている。その目盛が振ってある細い線(ここでは外側の円)をスケール73と呼ぶことにする。そのスケール73上に、始点を0度、終点を180度とする円弧状の矢印が太い線により表示されている。その太い線の矢印の部分がガイドラインにおけるテキスト配置範囲を示している。この太い線を範囲設定ライン74と呼ぶことにする。
インジケータ表示欄71に表示されるインジケータ72の形状は、カテゴリ設定欄64にて選択されるガイドラインの種類に応じて変わる。カテゴリ設定欄64にて円形のガイドラインが設定されている場合は、円状のインジケータ72が表示される。カテゴリ設定欄64にてそれ以外のガイドラインが設定されている場合は、図6に示すイメージ図に示すような直線状のインジケータ72となる。尚、図6は、アレンジテキストの属性設定画面(アレンジテキスト設定画面60、図4参照)の内、インジケータ表示欄71、開始位置設定欄75、及び、終了位置設定欄76の部分のみを取り出したイメージである。
図6に示す直線状のインジケータ72においては、−50%〜150%の範囲にてテキスト配置範囲を設定できるようになっているが、これは、アレンジテキスト設定画面60のカテゴリ設定欄64(図4参照)にて直線状のガイドライン、屈折した直線状のガイドライン、円弧状のガイドライン、波線状のガイドラインの何れかが設定された場合の表示である。
四角状のガイドラインが設定された場合は、図6に示すような直線状のインジケータ72であるが、0%〜100%の範囲のみにてテキスト配置範囲を設定するようになっている。これは、ガイドラインの図形が閉じているか否か、つまりガイドラインの始点と終点が一致しているか否かにより、ガイドラインの図形が閉じている場合は、0%〜100%の範囲のみにてテキスト配置範囲を設定するようになっており、ガイドラインが開いている場合は、−50%〜150%の範囲にてテキスト配置範囲を設定するようになっている。直線状のインジケータ72においては、インジケータ72の上限から下限を繋ぐ細い直線(スケール73)があり、その上に、目盛が振ってある。0%〜100%の範囲のみ設定可能なインジケータ72では、0%、50%、100%の位置に目盛があり、0%と100%の目盛には、それぞれ「0%」、「100%」の表示がされている。
一方、−50%〜150%の範囲の設定が可能なインジケータ72では、−50%、0%、50%、100%、150%の位置に目盛があり、−50%、0%、100%、150%の目盛に、それぞれ「−50%」、「0%」、「100%」、「150%」の表示がされている。
ガイドラインにおけるテキスト配置範囲は、ガイドラインを示す細い直線(スケール73)の上に重なる太い直線(範囲設定ライン74)として表示される。
図4に示すアレンジテキスト設定画面60では、カテゴリ設定欄64において左から3個目の円配置ボタンが選択されているので、円状のインジケータ72が表示されている。
図4のアレンジテキスト設定画面60において、インジケータ表示欄71の左下には、開始位置設定欄75がある。開始位置設定欄75は、ガイドラインのテキスト配置範囲に沿って所定のテキストを配置するに際し、テキスト配置範囲の開始位置を設定する欄である。開始位置設定欄75の上部には、「開始位置(I):」の文字があり、その下に開始位置を設定するためのスピンボックスが表示されている。カテゴリ設定欄64において、円状のガイドラインが選択されている場合は、開始位置はガイドラインを表す円の始点である最上部から右回りに見た時の角度により示される。そのため、単位は度である。図4のアレンジテキスト設定画面60においては、開始位置設定欄75のスピンボックスには「0°」が表示されている。
マウス15により、このスピンボックスの上三角ボタンをクリックすることによりスピンボックスの表示はインクリメントし、スピンボックスの下三角ボタンをクリックすることによりスピンボックスの表示はデクリメントする。また、キーボード14により、スピンボックスの表示を直接変更することもできる。
前述したように、カテゴリ設定欄64において、円状のガイドライン以外のガイドラインが選択されている場合は、インジケータ表示欄71には直線状のインジケータが表示される(図6参照)。円状以外のガイドラインが選択されている場合は、開始位置はガイドラインを表す図形の始点から終点までの経路において、始点を0%、終点を100%として開始位置を定めた時の百分率により示される。開始位置が−50%〜150%まで設定可能な場合に0%〜100%を超える範囲の設定をするということは、ガイドラインをその延びる方向の前あるいは後に拡張し、その上に開始位置を設定することを示す。
尚、実際の処理では、ガイドラインのデータとしては−50%〜150%の範囲の大きいデータを持ち、0%〜100%のガイドラインのデータは、そこから切り出したデータを用いている。
開始位置設定欄75の設定を変更することによりインジケータ表示欄71においてテキスト配置範囲を示す太い線(範囲設定ライン74)の開始位置も連動して変更になる。
図4のアレンジテキスト設定画面60において、開始位置設定欄75の右には、終了位置設定欄76がある。終了位置設定欄76は、ガイドラインのテキスト配置範囲に沿って所定のテキストを配置するに際し、テキスト配置範囲の終了位置を設定する欄である。終了位置設定欄76の上部には、「終了位置(E):」の文字があり、その下に終了位置を設定するためのスピンボックスが表示されている。カテゴリ設定欄64において、円状のガイドラインが選択されている場合は、終了位置はガイドラインを表す円の始点である最上部から右回りに見た時の角度により示される。そのため、単位は度である。図4のアレンジテキスト設定画面60においては、終了位置設定欄76のスピンボックスには「180°」が表示されている。
マウス15により、このスピンボックスの上三角ボタンをクリックすることによりスピンボックスの表示はインクリメントし、スピンボックスの下三角ボタンをクリックすることによりスピンボックスの表示はデクリメントする。また、キーボード14により、スピンボックスの表示を直接変更することもできる。
前述したように、カテゴリ設定欄64において、円状のガイドライン以外のガイドラインが選択されている場合は、インジケータ表示欄71には直線状のインジケータ72が表示される(図6参照)。円状以外のガイドラインが選択されている場合は、終了位置はガイドラインを表す図形の始点から終点までの経路において、始点を0%、終点を100%として終了位置を定めた時の百分率により示される。終了位置が−50%〜150%まで設定可能な場合に0%〜100%を超える範囲の設定をするということは、ガイドラインをその延びる方向の前あるいは後に拡張し、その上に終了位置を設定することを示す。
尚、実際の処理では、ガイドラインのデータとしては−50%〜150%の範囲の大きいデータを持ち、0%〜100%のガイドラインのデータは、そこから切り出したデータを用いている。
終了位置設定欄76の設定を変更することによりインジケータ表示欄71においてテキスト配置範囲を示す範囲設定ライン74の終了位置も連動して変更になる。
尚、インジケータ表示欄71に表示されるインジケータ72に関し、テキスト配置範囲を示す範囲設定ライン74の始点をマウス15によりドラッグすることにより、範囲設定ライン74の始点を移動させることができる。同様に、テキスト配置範囲を示す範囲設定ライン74の終点をマウス15によりドラッグすることにより、範囲設定ライン74の終点を移動させることができる。また、範囲設定ライン74の始点及び終点以外の中間部分をマウス15によりドラッグすることにより、始点と終点との差を維持しながら始点と終点を移動させることができる。このようにインジケータ表示欄71において、マウス15による始点・終点の変更がある場合、開始位置設定欄75、終了位置設定欄76の表示も連動して変更される。尚、マウスカーソル77は、通常は矢印形状をしているが、範囲設定ライン74の上に重ねると手の形状に変化する。
図4に示すように、アレンジテキスト設定画面60の最下部には、設定を有効にしつつアレンジテキスト設定画面60を閉じるOKボタン78と設定を無効にしつつアレンジテキスト設定画面60を閉じるキャンセルボタン79がある。
アレンジテキストのテキスト入力画面(アレンジテキスト設定画面60)では、図5に示すように入力タブ62、設定タブ63、フォントタブ、描画タブの下にサンプル表示欄80がある。サンプル表示欄80の上部には、「サンプル」との文字がある。その下には、2重の同心円があり、内側の円と外側の円の間に上から下に向かって「おえういあ」の文字が配置されたイメージがある。これは、アレンジテキストのサンプルイメージである。
サンプル表示欄80の右側の上部には、テキスト入力欄81がある。テキスト入力欄81の上部には、「テキスト(T):」の文字があり、その下にテキストボックスがある。そのテキストボックスには、「あいうえお」の文字があり、「お」の文字の後ろにカーソルがある。操作者は、このテキストボックスに対しキーボード14を使用して直接文字を入力することができる。
テキスト入力欄81の下には、ガイドライン表示・非表示切換え設定欄82がある。ガイドライン表示・非表示切換え設定欄82には、「ガイドラインを表示する(G)」との文字とチェックボックスとがある。このチェックボックスにマウス15によりクリックをする度に、チェックの表示・非表示が切換る。このチェックボックスにチェックが表示されている時は、サンプル表示欄80にガイドラインが表示され、チェックが表示されていない時は、サンプル表示欄80にガイドラインが表示されない。
前述のサンプル表示欄80に表示されるアレンジテキストのサンプルイメージは、テキスト入力欄81に入力された文字列の内容やガイドライン表示・非表示切換え設定欄82の設定内容が反映されている。また、図4のアレンジテキスト設定画面60にて設定した内容も反映されている。
即ち、図5のサンプル表示欄80に表示されるアレンジテキストのサンプルイメージは、図4に示すカテゴリ設定欄64において円配置ボタン、回転選択欄65において上配置ボタン、文字揃え設定欄66において均等寄せボタン、文字方向設定欄67において逆順ボタンが選択され、ガイドライン・テキスト間設定欄68において0%、文字幅設定欄69において100%、開始位置設定欄75において0度、終了位置設定欄76において180度が設定され、図5に示すテキスト入力欄81において「あいうえお」が入力され、ガイドライン表示・非表示切換え設定欄82においてチェックボックスにチェックが表示されていることが反映されている。
例えば、図4のカテゴリ設定欄64において、直線配置ボタンを選択すると、図5のサンプル表示欄80には、「おえういあ」の文字が直線状に配置されたサンプルイメージが表示される。また、図4の文字方向設定欄67において、正順ボタンを選択すると、図5のサンプル表示欄80には、半円状に上から下に向かって「あいうえお」の文字が配置されたサンプルイメージが表示される。図4の終了位置設定欄76において、0度に設定すると、図5のサンプル表示欄80には、「おえういあ」の文字が円周上に均等に配置されたサンプルイメージが表示される。
次に、図7及び図8を参照して、テキスト配置範囲とテキストの配置結果とを対比して説明する。図7は、ガイドラインが直線の場合におけるテキスト配置範囲とテキストの配置結果の対比図であり、図8は、ガイドラインが円の場合におけるテキスト配置範囲とテキストの配置結果の対比図である。
図7の対比図は、3行・4列の表になっており、1行目の各欄にはテキスト配置範囲が3条件に分けて表示されている。即ち、左端には空欄があり、その左から順に「0%から100%に設定」、「25%から75%に設定」、「−50%から150%に設定」と記されている。
2行目は、前述のアレンジテキストの属性設定画面(アレンジテキスト設定画面60、図4参照)の内、インジケータ表示欄71、開始位置設定欄75、及び、終了位置設定欄76の部分のみを取り出したイメージであり、各欄は1行目のテキスト配置範囲の3条件にそれぞれ対応している。
即ち、2行目の「0%から100%に設定」に対応する欄には、インジケータ表示欄71に直線状のインジケータ72が表示され、0%から100%の範囲に範囲設定ライン74が配されている。その開始位置設定欄75には0%、終了位置設定欄76には100%が表示されている。また、図7の対比図の「25%から75%に設定」に対応する欄には、インジケータ表示欄71に直線状のインジケータ72が表示され、25%から75%の範囲に範囲設定ライン74が配されている。その開始位置設定欄75には25%、終了位置設定欄76には75%が表示されている。また、「−50%から150%に設定」に対応する欄には、インジケータ表示欄71に直線状のインジケータ72が表示され、−50%から150%の範囲に範囲設定ライン74が配されている。その開始位置設定欄75には−50%、終了位置設定欄76には150%が表示されている。
3行目は、前述のアレンジテキストのテキスト入力画面(アレンジテキスト設定画面60、図5参照)の内、サンプル表示欄80のみを取り出したイメージであり、各欄は1行目のテキスト配置範囲の3条件にそれぞれ対応している。
即ち、3行目の「0%から100%に設定」に対応する欄には、右上がりに延びる2本の平行な直線があり、その間に挟まれるように「12345」の文字が配置されたイメージであって、「12345」の文字は0%から100%というテキスト配置範囲に亘って所定の文字幅にて表示されている。また、「25%から75%に設定」に対応する欄には、右上がりに延びる2本の平行な直線があり、その間に挟まれるように「12345」の文字が配置されたイメージであることは、「0%から100%に設定」に対応する欄と同じであるが、「12345」の文字は25%から75%というテキスト配置範囲に亘っており、「0%から100%に設定」に対応する欄に表示された文字よりも文字幅が狭く表示されている。但し文字同士が重なり合うことはない。
また、「−50%から150%に設定」に対応する欄には、右上がりに延びる2本の平行な直線があり、その間に挟まれるように「12345」の文字が配置されたイメージであることは、「0%から100%に設定」に対応する欄と同じであるが、「12345」の文字は−50%から150%というテキスト配置範囲に亘っており、「0%から100%に設定」に対応する欄に表示されたテキストの文字間よりも文字間が広く表示されている。文字幅は、「0%から100%に設定」に対応する欄に表示された文字の文字幅と同じである。
次に、図8について説明する。図8の対比図は、3行・3列の表になっており、1行目の各欄にはテキスト配置範囲が2条件に分けて表示されている。即ち、左端には空欄があり、その左から順に「0°から0°に設定」、「0°から180°に設定」と記入されている。
2行目は図7と同様、インジケータ表示欄71、開始位置設定欄75、及び、終了位置設定欄76の部分のみを取り出したイメージである。各欄は1行目のテキスト配置範囲の2条件にそれぞれ対応している。
即ち、2行目の「0°から0°に設定」に対応する欄には、インジケータ表示欄71に円のインジケータ72が表示され、0°から始まり一周した後0°で終わる範囲が太線(範囲設定ライン74)にて表示されたイメージとなっている。その開始位置設定欄75には0°、終了位置設定欄76には0°が表示されている。また、「0°から180°に設定」に対応する欄には、インジケータ表示欄71に円のインジケータ72が表示され、0°から始まり半周した後180°で終わる範囲が太線(範囲設定ライン74)にて表示されたイメージとなっている。その開始位置設定欄75には0°、終了位置設定欄76には180°が表示されている。
3行目は、図7と同様、サンプル表示欄80のみを取り出したイメージである。各欄は1行目のテキスト配置範囲の2条件にそれぞれ対応している。
即ち、3行目の「0°から0°に設定」に対応する欄には、2重の同心円があり、その間に挟まれるように「12345」の文字が配置されたイメージであって、「12345」の文字は円周上に均等に配置されて表示されている。また、「0°から180°に設定」に対応する欄には、2重の同心円があり、その間に挟まれるように「12345」の文字が配置されたイメージであるのは変わらないが、「12345」の文字は半円状に均等に配置されて表示されている。
次に、図9を参照してラベル編集画面におけるアレンジテキストオブジェクトの直接編集について説明する。図9は、ラベル編集画面におけるアレンジテキストオブジェクトのイメージ図である。
図9に示すように、アレンジテキストオブジェクト90には、左下から右上に向かう2本の平行な直線(ガイドライン91)と、2本の平行な直線に挟まれるように「12345」というテキスト92がある。下側のガイドライン91には、テキスト92の左端に対応する位置と右端に対応する位置にそれぞれハンドル93がある。このようにガイドライン91やハンドル93が表示されているアレンジテキストオブジェクト90は、編集対象として選択状態にある時のアレンジテキストオブジェクトである。通常は、テキスト92のみが表示されるのみである。選択状態には2段階あり、アレンジテキストオブジェクト90は、マウス15によりクリックされることにより、先ず第1段階の選択状態になる。第1段階の選択状態は、図示されていないが、テキスト92を囲う方形のイメージが表示される。その時、その方形の4つの頂点と各辺の中点にハンドルが表示される。そのハンドルをマウス15によって操作することによりアレンジテキストオブジェクトの拡大・縮小ができる。
図9に示すアレンジテキストオブジェクト90は、第2段階の選択状態にあるアレンジテキストオブジェクトを示している。第1段階の選択状態にあるアレンジテキストオブジェクトがマウス15によりクリックされることにより、第2段階の選択状態となる。この状態においては、操作者はハンドル93をマウス15によって操作することによって下側のガイドライン91上を移動させることができる。それによりアレンジテキストオブジェクト90はテキスト92の配置範囲の拡大・縮小をすることができる。この時、ハンドル93の操作によるテキスト92の配置範囲の拡大・縮小とアレンジテキスト設定画面60における範囲設定ライン74の始点・終点の設定とは互いに連動している。
ラベル編集画面51(図3参照)において、アレンジテキストオブジェクトを新規に作成するためには、先ずメニューバー52にある挿入メニューをクリックする。そうすると不図示のドロップダウンメニューが表示される。その中からアレンジテキストメニューを選択する。それによりアレンジテキスト設定画面60(図4、図5参照)が表示される。アレンジテキスト設定画面60において、各種の設定をした後、OKボタン78をクリックするとアレンジテキスト設定画面60は閉じ、アレンジテキスト設定画面60にて設定したアレンジテキストオブジェクトがラベル編集画面51に新規に作成されて表示される。
図9に示すアレンジテキストオブジェクト90は、そのようにして作成したアレンジテキストオブジェクトである。また、図9に示すアレンジテキストオブジェクト90にて右クリックすることによりメニュー(コンテキストメニュー)を表示し、そこからプロパティメニューを選択することもできる。その時は、アレンジテキスト設定画面60(図4、図5参照)が表示され、アレンジテキストオブジェクトの設定を変更することができる。
次に、図14を参照して、テキストの配置範囲を狭く設定した場合のアレンジテキストオブジェクトについて説明する。図14は、テキストの配置範囲を狭く設定した場合のアレンジテキストオブジェクトのイメージである。
図14に示すアレンジテキストオブジェクトは、図9に示すアレンジテキストオブジェクトと同じ「12345」というテキストを備え、ガイドラインは直線である。しかしながら、テキストの配置範囲が狭いためにテキストは潰れ、「12345」という内容が視認できないことが分かる。単に、ラベル編集画面51において、テキストの配置範囲を設定可能に構成するだけでは、図14に示すような事態になるため、本実施形態では、テキストの配置範囲が狭く成り過ぎないようにラベル編集画面51は構成されている。即ち、範囲設定ライン74を所定の範囲を超えて狭く設定しようとする操作に関しては、無効として扱うようにしている。そしてその様な操作がアレンジテキストの属性設定画面(アレンジテキスト設定画面60、図4参照)のインジケータ72に対してなされた場合、範囲設定ライン74はエラー表示としてブリンクする。尚、このエラー表示は範囲設定ライン74がブリンクすることに換わり、通常と違う色に変わることであってもよい。例えば、範囲設定ライン74の通常の色が青である場合、赤に変わることが考えられる。
次に、CPU11における処理について、図10乃至図12を参照して説明する。図10は、本発明に係るアレンジテキスト設定処理を示すフローチャートである。図11は、アレンジテキスト変更処理を示すフローチャートである。図12は、文字判読可否判定処理を示すフローチャートである。尚、以下の処理は全てCPU11により実行される。
先ず、PC3には電源が投入されており、HDD25のOS記憶エリア27に格納されているOSがCPU11により実行されている。この場合に、ラベル編集プログラム記憶エリア28に記憶されているラベル編集プログラムが、OS上で実行されると、即ち、OSがCPU11によって実行されている環境において、ラベル編集プログラムが同じくCPU11によって実行されると、初期化処理が行われる。
初期化処理としては、先ず、RAM22の各種変数が初期化される。また、モニタ13に表示制御部31を介して図3に示すようなラベル編集画面51が表示される。その他、各種の初期化処理が行われる。それにより、ラベル編集アプリケーション50が起動する。
ラベル編集画面51(図3参照)において、メニューバー52にある挿入メニューをクリックする。そうすると不図示のドロップダウンメニューが表示される。その中からアレンジテキストメニューを選択する。その時、CPU11によって実行されるのが図10に示すアレンジテキスト設定処理である。
図10に示すように、アレンジテキスト設定処理では、先ずS1にて、アレンジテキスト設定画面60(図4、図5参照)が表示される。入力タブ62、設定タブ63、フォントタブ、描画タブがクリックされることにより、アレンジテキスト設定画面60はその設定項目が切り替わるが、アレンジテキスト設定画面60の表示直後は、図5に示すテキスト入力画面である。また、アレンジテキストオブジェクトの各種の設定値が格納される領域がRAM22上に新規に確保される。その後、S2に移行する。
S2では、アレンジテキスト設定画面60のテキスト入力画面において、テキスト入力欄81にテキストが入力されたか否かが判断される。テキストが入力されたと判断した場合(S2:YES)は、S3に移行し、テキストが入力されなかったと判断した場合(S2:NO)は、S4に移行する。
S3では、テキスト入力欄81に入力されたテキストがアレンジテキストオブジェクトのテキストとしてRAM22の所定の領域に格納される。また、サンプル表示欄80のアレンジテキストのサンプルイメージが表示更新される。サンプル表示欄80のアレンジテキストのサンプルイメージが表示更新されるに際しては、アレンジテキスト設定画面60にて設定されている各種の設定値が反映されたアレンジテキストイメージが作成され、そのイメージがサンプル表示欄80の大きさに合わせて調整された後、表示される。また、アレンジテキストイメージの作成に際しては、後述する文字判読可否判定処理も実行され、判読不能と判断される時は、その時に入力された文字は無効とされる。S3の処理の後は、S2に移行し前述の処理を繰り返す。
S4では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面において、カテゴリ設定欄64にてカテゴリの切換えがあったか否かが判断される。カテゴリの切換えがあったと判断した場合(S4:YES)は、S5に移行し、カテゴリの切換えが無かったと判断した場合(S4:NO)は、S6に移行する。
S5では、カテゴリ設定欄64に入力されたカテゴリがアレンジテキストオブジェクトのカテゴリとしてRAM22の所定の領域に格納される。また、インジケータ表示欄71のインジケータ72が表示更新される。インジケータ表示欄71のインジケータ72の表示更新に際しては、アレンジテキスト設定画面60にて設定されている各種の設定値が反映されたインジケータ72が作成される。円状のインジケータ72と直線状のインジケータ72との変換が行われる時は、範囲設定ライン74の開始位置と終了位置の単位が変わると共に、開始位置と終了位置の値も換算される。
例えば、円状のインジケータ72から直線状のインジケータ72に変わる場合、テキストの配置範囲が「0度から0度(360度)」であった時は「0%から100%」に換算され、「90度から270度」であった時は「25%から75%」に換算される。このように、比例関係となっている。また、同じ直線状のインジケータ72から直線状のインジケータ72に変わる場合でも、テキストの配置範囲が、「−50%〜150%」が可能なインジケータ72から「0%〜100%」しか可能でないインジケータ72に変わる場合は、「0%〜100%」の範囲に切り詰められる。尚、それに合わせ、開始位置設定欄75及び終了位置設定欄76の表示も切換わる。
また、インジケータ72のイメージの作成に際しては、後述する文字判読可否判定処理も実行され、判読不能と判断される時は、テキストの配置範囲が判読可能な程度に拡大される。但し、テキストの配置範囲がその上限・下限にある時は、テキストが判読可能となるよう入力済みのテキストが削除される。S5の処理の後は、S2に移行し前述の処理を繰り返す。
S6では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面において、開始位置設定欄75のスピンボックスが操作されたか否かが判断される。操作されたと判断した場合(S6:YES)は、S12に移行し、操作されなかったと判断した場合(S6:NO)は、S7に移行する。
S7では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面において、終了位置設定欄76のスピンボックスが操作されたか否かが判断される。操作されたと判断した場合(S7:YES)は、S12に移行し、操作されなかったと判断した場合(S7:NO)は、S8に移行する。
S8では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面において、インジケータ表示欄71の範囲設定ライン74の始点が操作されたか否かが判断される。操作されたと判断した場合(S8:YES)は、操作後の始点の位置が取得された後、S12に移行し、操作されなかったと判断した場合(S8:NO)は、S9に移行する。
S9では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面において、インジケータ表示欄71の範囲設定ライン74の終点が操作されたか否かが判断される。操作されたと判断した場合(S9:YES)は、操作後の終点の位置が取得された後、S12に移行し、操作されなかったと判断した場合(S9:NO)は、S10に移行する。
S10では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面において、インジケータ表示欄71の範囲設定ライン74の始点と終点を除いた中央部が操作されたか否かが判断される。操作されたと判断した場合(S10:YES)は、S11に移行し、操作されなかったと判断した場合(S10:NO)は、S13に移行する。
S11では、範囲設定ライン74の中央部が操作されることに連動して範囲設定ライン74の始点と終点が移動する。操作後の始点と終点の位置が中央部の操作された点の移動量からの換算により取得される。その後、S12に移行する。
S12では、文字判読可否判定処理が行われる。ここで、一旦、図10を参照してのアレンジテキスト設定処理の説明を中断し、図12を参照して文字判読可否判定処理の説明を行う。
図12に示すように、S30では、アレンジテキスト設定画面60にて設定されている各種の設定値に基づいてテキスト入力欄81にて入力されたテキストを配置したイメージが作成される。その後、S31に移行する。
S31では、テキストを構成する各文字の幅と高さが求められる。尚、各文字の幅に関しては、全て等しくなるように構成されている。その後、S32に移行する。
S32では、テキストを構成する全ての文字が判読可能か否かが判断される。それには、文字毎に「文字高さ/文字幅」が求められ、全ての文字に対し「文字高さ/文字幅」が所定の閾値より小さいか否かが判断される。全ての文字に対し「文字高さ/文字幅」が所定の閾値より小さいと判断された場合は、全ての文字は判読可能ということを表している。所定の閾値は例えば20とすればよい。テキストを構成する全ての文字が判読可能である場合(S32:YES)は、S33に移行し、テキストを構成する全ての文字が判読可能な訳ではない場合(S32:NO)は、S34に移行する。
S33では、RAM22の所定の領域に判読可能を表す値が設定される。その後、文字判読可否判定処理を終了し、図10に示すアレンジテキスト設定処理のS14に移行する。 また、S34では、RAM22の所定の領域に判読不能を表す値が設定される。その後、文字判読可否判定処理を終了し、図10に示すアレンジテキスト設定処理のS14に移行する。尚、本実施形態を説明するフローチャートにおいては、図12に示す文字判読可否判定処理は、図10のS12以外の処理からも呼び出される。文字判読可否判定処理が終了した後は、文字判読可否判定処理を呼び出した元の処理に戻ることは言うまでもない。
再び、図10のアレンジテキスト設定処理に戻り続きを説明する。
S14では、テキスト入力欄81にて入力されたテキストが配置されたアレンジテキストが判読可能か否かが判断される。これは、図12の文字判読可否判定処理のS33またはS34にてRAM22の所定の領域に設定された判読可能か判読不能かを示す値を参照することにより判断される。その結果、判読可能であると判断した場合(S14:YES)は、S15に移行し、判読不能であると判断した場合(S14:NO)は、S16に移行する。
S15では、アレンジテキスト設定画面60の各設定欄にて設定された値に応じてアレンジテキスト設定画面60の属性設定画面のインジケータ表示欄71に表示されるインジケータ72のイメージが作成され表示が更新される。その後、S2に移行し前述の処理を繰り返す。
S16では、無効な操作がされたことを示すエラー表示としてアレンジテキスト設定画面60の属性設定画面のインジケータ表示欄71に表示されるインジケータ72の範囲設定ライン74がブリンクするように設定され、表示が更新される。その後、S2に移行し前述の処理を繰り返す。
S10にて、範囲設定ライン74の中央部が操作されなかったと判断した場合(S10:NO)に移行するS13では、アレンジテキスト設定画面60のOKボタン78が操作されたか否かが判断される。OKボタン78が操作されたと判断した場合(S13:YES)は、S17に移行し、OKボタン78が操作されなかったと判断した場合(S13:NO)は、S18に移行する。
S17では、アレンジテキスト設定画面60にて設定されている各種の設定値に基づいてテキスト入力欄81にて入力されたテキストを配置したアレンジテキストオブジェクトのイメージがRAM22の所定の領域に作成される。その際、プログラム関係情報記憶エリア59に記憶されている文字列配置パターンが参照される。
尚、この時作成されるイメージのサイズは、ラベル編集画面51の作業領域53に表示されているラベル枠56の大きさに対応し、ラベル枠56に収まるサイズとなっており、幅の広いテープに対応するラベル枠56が表示されている時は大きいイメージが作成され、幅の狭いテープに対応するラベル枠では小さいイメージが作成される。プログラム関係情報記憶エリア59には、ガイドラインはその形状毎に1つ備えているのみなので、同じくプログラム関係情報記憶エリア59に記憶されているテープの種類に合わせて拡大縮小されたガイドラインが使用される。
そして、作成されたアレンジテキストオブジェクトのイメージがラベル編集画面51の作業領域53のラベルイメージ55上に新規に表示される。その後、図10のアレンジテキスト設定処理を終了する。
S18では、アレンジテキスト設定画面60のキャンセルボタン79が操作されたか否かが判断される。キャンセルボタン79が操作されたと判断した場合(S18:YES)は、図10のアレンジテキスト設定処理を終了する。その時、S1においてRAM22上に新規に確保したアレンジテキストオブジェクトの各種の設定値が格納される領域は削除される。キャンセルボタン79が操作されなかったと判断した場合(S18:NO)は、S19に移行する。
S19では、その他の処理が行われる。その後、S2に移行し前述の処理を繰り返す。
前記した通り、図10を参照して説明したアレンジテキスト設定処理は、アレンジテキスト設定画面60に対する処理が中心である。ラベル編集画面51(図3参照)において、メニューバー52にある挿入メニューをクリックすることによりアレンジテキスト設定画面60は表示され、アレンジテキスト設定画面60にて設定することにより、ラベル編集画面51にアレンジテキストオブジェクトを新規に追加できることを説明した。
一方、ラベル編集画面51(図3参照)にアレンジテキストオブジェクトが既に存在する場合、そのアレンジテキストオブジェクトをマウス15により右クリックするとコンテキストメニューと呼ばれるそのオブジェクトに対して有効なメニューが一覧表示されたポップアップメニューが表示される。コンテキストメニューからプロパティメニューが選択された時もアレンジテキスト設定画面60が表示される。
この既にラベル編集画面51にアレンジテキストオブジェクトが存在し、そのアレンジテキストのコンテキストメニューからプロパティメニューが選択された時に実行される処理は、前述の図10を参照して説明したアレンジテキスト設定処理と殆ど同じである。違いは、ラベル編集画面51に新規にアレンジテキストオブジェクトが追加されるのではなく、既にあるアレンジテキストオブジェクトの属性が変更になることである。そのため、この場合の処理は、アレンジテキスト設定処理において、各種の設定値はRAM22上の所定の領域が新規に確保されて格納されるのではなく、既にあるアレンジテキストに対応する所定の領域の設定値が変更になる。また、キャンセルボタンが操作された時は、既に存在していたアレンジテキストオブジェクトの設定値に戻される。図10のアレンジテキスト設定処理は、そのように読み替える必要がある。
次に、図11を参照してアレンジテキスト変更処理を説明する。この処理は、ラベル編集(図3参照)にアレンジテキストオブジェクトが既に存在する場合、そのアレンジテキストオブジェクトを直接操作することによりアレンジテキストオブジェクトの設定を変更する処理である。
前述したように、ラベル編集画面51に表示されるアレンジテキストオブジェクトの選択状態には2段階の選択状態がある。ハンドル等を従えていない非選択状態のアレンジテキストオブジェクトをマウス15により1回クリックするとアレンジテキストオブジェクトの上下、左右、右上、右下、左上、左下にハンドルを従えた第1段階の選択状態になり、第1段階の選択状態にあるアレンジテキストオブジェクトをさらに1回クリックするとガイドラインと、アレンジテキストオブジェクトの先頭と末尾にハンドルを従えた第2段階の選択状態になる。
第1段階の選択状態にあるアレンジテキストオブジェクトをクリックした時にCPU11によって実行されるのが図11に示すアレンジテキスト変更処理である。
図11に示すように、先ずS20では、ラベル編集画面51において、作業領域53に表示されている第2段階の選択状態にあるアレンジテキストオブジェクトが備えアレンジテキストオブジェクトの先頭に表示されるハンドル(テキスト配置範囲の開始位置に対応)が操作されたか否かが判断される。先頭のハンドルへの操作があったと判断した場合(S20:YES)は、S22に移行し、先頭のハンドルへの操作がなかったと判断した場合(S20:NO)は、S21に移行する。
S21では、ラベル編集画面51において、作業領域53に表示されている第2段階の選択状態にあるアレンジテキストオブジェクトが備えアレンジテキストオブジェクトの末尾に表示されるハンドル(テキスト配置範囲の終了位置に対応)が操作されたか否かが判断される。末尾のハンドルへの操作があったと判断した場合(S21:YES)は、S22に移行し、末尾のハンドルへの操作がなかったと判断した場合(S21:NO)は、S23に移行する。
S23では、先頭のハンドルや末尾のハンドル以外のクリック等、その他の操作がされたか否かが判断される。その他の操作がされたと判断した場合(S23:YES)は、アレンジテキストオブジェクトの選択状態が非選択状態に変えられた後、アレンジテキスト変更処理を終了する。
S22では、文字判読可否判定処理が行われる。文字判読可否判定処理については、図12を参照して前述した通りであるのでここでの説明は省略する。その後、S24に移行する。
S24では、ラベル編集画面51に表示されたアレンジテキストオブジェクトが備えるテキストが判読可能か否かが判断される。これは、図12の文字判読可否判定処理のS33またはS34にてRAM22の所定の領域に設定された判読可能か判読不能かを示す値を参照することにより判断される。その結果、判読可能であると判断した場合(S24:YES)は、S25に移行し、判読不能であると判断した場合(S25:NO)は、S26に移行する。
S25では、操作後のハンドルの位置に応じてラベル編集画面51のアレンジテキストオブジェクトのイメージが作成され表示が更新される。その後、S20に移行し前述の処理を繰り返す。
S26では、無効な操作がされたことを示すエラー表示として短時間「操作は無効です。テキストが判読できません。」と表示される。その後、S20に移行し前述の処理を繰り返す。
本実施形態に係るPC3では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面におけるインジケータ表示欄71に表示されたインジケータ72の範囲設定ライン74の始点をマウス15によりスケール73上でドラッグすることにより移動し、インジケータ表示欄71に表示されたインジケータ72の範囲設定ライン74の終点をマウス15によりスケール73上でドラッグすることにより移動し、CPU11は、範囲設定ライン74の始点の移動、または、範囲設定ライン74の終点の移動によりラベル編集画面51におけるアレンジテキストオブジェクトのイメージの表示更新をするように構成されている。
これにより、スケール73上で範囲設定ライン74の始点、終点をドラッグすることによりアレンジテキストオブジェクトを構成するテキストを配置する範囲を設定するので、キーボード14及びマウス15の操作回数を少なくしながらテキストを配置する範囲を設定することができる。よって操作性が向上する。
また、本実施形態に係るPC3では、ラベル編集画面51に表示されるアレンジテキストオブジェクトのイメージが判読可能か否かを判定し、PC3は、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面におけるインジケータ表示欄71に表示されたインジケータ72の範囲設定ライン74の始点指定時、または、範囲設定ライン74の終点指定時にアレンジテキストオブジェクトのイメージが判読可能でないと判定された場合、アレンジテキストオブジェクトのイメージの表示更新は行わないように構成されている。
これにより、個々の文字の幅が狭くなり過ぎて判読できなくなるという事態をなくすることができる。
また、本実施形態に係るPC3では、ラベル編集画面51に表示されるアレンジテキストオブジェクトのイメージが判読可能か否かを判定し、PC3は、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面におけるインジケータ表示欄71に表示されたインジケータ72の範囲設定ライン74の始点指定時、または、範囲設定ライン74の終点指定時にアレンジテキストオブジェクトのイメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をするように構成されている。
これにより、操作者はアレンジテキストオブジェクトのイメージが判読不能になるような操作をしたということを知ることができる。
また、本実施形態に係るPC3では、エラー表示は、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面におけるインジケータ表示欄71に表示されたインジケータ72の範囲設定ライン74を点滅表示するように構成されている。
これにより、エラーを表示するための場所が別途必要ない。
また、本実施形態に係るPC3では、エラー表示は、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面におけるインジケータ表示欄71に表示されたインジケータ72の範囲設定ライン74の表示色を通常と異なる色にするように構成されている。
これにより、エラーを表示するための場所が別途必要ない。
また、本実施形態に係るPC3では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面におけるインジケータ表示欄71に表示されたインジケータ72の範囲設定ライン74の内、始点及び終点に挟まれる部分をマウス15によりスケール73上でドラッグし、PC3は、範囲設定ライン74の始点と終点に挟まれる部分のドラッグに伴う範囲設定ライン74の始点及び終点の移動によりラベル編集画面51におけるアレンジテキストオブジェクトのイメージの表示更新をするように構成されている。
これにより、テキストを配置する範囲の長さを維持したままテキストを配置する位置をずらすことができる(テキストを配置する範囲の始点と終点の変更を一遍に行うことができる)。よって操作性が向上する。
また、本実施形態に係るPC3では、アレンジテキスト設定画面60の属性設定画面におけるインジケータ表示欄71に初期状態として表示されるインジケータ72において、範囲設定ライン74の始点と終点は、ガイドラインの始点に対応するスケール73の始点とガイドラインの終点に対応するスケール73の終点に挟まれる区間に配置されるように構成されている。
これにより、アレンジテキストオブジェクトのイメージはガイドラインに沿った拡大が可能である。
また、本実施形態に係るPC3では、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の開始位置を示すハンドル93をガイドラインの始点に指定し、テキスト配置範囲の終了位置を示すハンドル93をガイドラインの終点に指定した場合にラベル編集画面51に表示されるアレンジテキストオブジェクトのイメージのサイズは、PC3に接続されるラベル作成装置2に収納されるテープのサイズに対応して構成されている。
これにより、テープのサイズに対応するアレンジテキストオブジェクトのイメージを作成することが容易となる。
また、本実施形態に係るPC3では、ラベル編集画面51に表示されアレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の開始位置を示すハンドル93をマウス15によりガイドライン上でドラッグすることにより移動し、ラベル編集画面51に表示されアレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の終了位置を示すハンドル93をマウス15によりガイドライン上でドラッグすることにより移動し、PC3は、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の開始位置を示すハンドル93の移動、または、終了位置を示すハンドル93の移動によりラベル編集画面51におけるアレンジテキストオブジェクトのイメージの表示更新をするように構成されている。
これにより、ガイドライン上でハンドル93をドラッグすることによりアレンジテキストを構成するテキストを配置する範囲を設定するので、キーボード14及びマウス15の操作回数を少なくしてテキストを配置する範囲の設定ができる。よって操作性が向上する。
また、本実施形態に係るPC3では、ラベル編集画面51に表示されるアレンジテキストオブジェクトのイメージが判読可能か否かを判定し、PC3は、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の開始位置を示すハンドル93の移動時、または、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の終了位置を示すハンドル93の移動時にアレンジテキストオブジェクトのイメージが判読可能でないと判定された場合、アレンジテキストオブジェクトのイメージの表示更新は行わないように構成されている。
これにより、個々の文字の幅が狭くなり過ぎて判読できなくなるという事態をなくすることができる。
また、本実施形態に係るPC3では、PC3は、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の開始位置を示すハンドル93の移動時、または、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の終了位置を示すハンドル93の移動時にアレンジテキストオブジェクトのイメージが判読可能でないと判定された場合、エラー表示をするように構成されている。
これにより、操作者はテキストが判読不能になるような操作をしたということを知ることができる。
また、本実施形態に係るPC3では、ラベル編集画面51に初期状態として表示されるアレンジテキストオブジェクトのイメージにおいて、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の開始位置を示すハンドル93と配置範囲の終了位置を示すハンドル93は、ガイドラインの始点と終点に挟まれる区間に配置されるように構成されている。
これにより、アレンジテキストオブジェクトのイメージはガイドラインに沿った拡大が可能である。
また、本実施形態に係るPC3では、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の開始位置を示すハンドル93をガイドラインの始点に指定し、アレンジテキストオブジェクトを構成するテキストの配置範囲の終了位置を示すハンドル93をガイドラインの終点に指定した場合にラベル編集画面51に表示されるアレンジテキストオブジェクトのイメージのサイズは、PC3に接続されるラベル作成装置2に収納されるテープのサイズに対応するように構成されている。
これにより、テープのサイズに対応するアレンジテキストオブジェクトのイメージを作成することが容易となる。
尚、本発明は本実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
図13は、他の実施形態におけるアレンジテキスト設定画面の属性設定画面が備えるインジケータ表示欄のイメージ図である。前述の実施形態では、インジケータ表示欄71にはインジケータ72が表示されていたが、直線状のインジケータの時は、インジケータに換えて図13に示すようなスライダとしてもよい。インジケータ72における範囲設定ライン74の開始位置、終了位置がそれぞれスライダ100における左右のつまみ101、101に対応している。操作方法は変わらず、マウス15により左側のつまみ101をドラッグ&ドロップすることによりテキスト配置範囲の開始位置を変更でき、右側のつまみ101をドラッグ&ドロップすることによりテキスト配置範囲の終了位置を変更できる。
また、左右のつまみ101、101に挟まれる部分(図13における塗り潰し部分)をドラッグ&ドロップすることにより、左右のつまみ101、101の間隔を維持したまま左右のつまみ101、101の位置を同時に移動させることができる。左右のつまみ101に対し、アレンジテキストのテキストが判読不能になる範囲への設定となる操作がなされた場合、左右のつまみ101、101に挟まれる部分(図13における塗り潰し部分)がブリンクするように構成されている。または、その部分のブリンクに換えて、通常と異なる色に変化してもよい。
アレンジテキストオブジェクトに対し、そのイメージが判読不能な程狭くなる操作がされた場合に、判読可能なぎりぎりの位置まで操作がされたことにし、アレンジテキストオブジェクトのイメージを表示更新するようにしてもよい。