JP4779077B2 - 車両用ホイールおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
このような車両用ホイールによれば、連通部51a,51a・・を通じてタイヤ空気室53と副気室51,51・・とを連通させることにより、連通部51a,51a・・の空気が「質量」、副気室の空気が「バネ」として作用し、音に対する共鳴器(いわゆるヘルムホルツ吸音器)を構成するので、気柱共鳴に伴う騒音を低減することができる。
この観点から、前記した従来の車両用ホイールを製造する場合の金型を考えてみると、例えば、図9(b)に示すような一般的な金型が挙げられる。この場合、副気室51および連通部51aを形成するための中子55は、金型Kからディスク54の端部のリムフランジ54aを通じて設けた支持部56(破線で図示)により所定の位置に固定される。
また、前記のように、ディスク側に中子を抜く孔が形成されないので、副気室からエアリークが生じるおそれがなくなり、気密性に優れているという利点も得られる。さらに、前記エアリークを検査するための工程も排除することができる。
また、一体で成形するため、別体で成形するときの接合境界部が滑らかになり、鋳造後の鋳バリ発生量が低減して、鋳バリ除去の作業工数が軽減される。
図1に示す車両用ホイール10は、タイヤ20が装着されて車両用車輪1を構成するものである。
ディスク11は、ハブ(不図示)に連結するために設けられるものであり、車両の外側(アウタ側)に配置される面が意匠面Mとなっている。
中子30は、図3に示すように、下部へ向けて窄まる断面流線形状に形成されており、略L字型に形成された支持部31の上部31aの下方に、連結部30aによってぶら下げられた状態に設けられている。
支持部31は、内側面が前記したビードシート部12Aおよびリムフランジ部12B(図1参照)に対応した形状となっている。つまり、支持部31は鋳造成形時に車両用ホイール10(図1参照)のビードシート部12Aおよびリムフランジ部12B(図1参照)の一部を形成する型として機能する。また、支持部31は、下部31bが固定下型(固定金型)40に設けられた凹溝40aに合わせて嵌合可能な形状に形成されている。
図5(a)〜(d)は、車両用ホイール10の製造方法について説明する図であり、リム12の幅方向における模式断面図である。
まず、図示しない中子成型用の型を用いて中子30および支持部31を一体成型する。その後、図5(a)に示すように、固定下型40の凹溝40aに支持部31の下部31bを嵌め込み、支持部31を介して固定下型40に中子30を固定する。
続いて、図5(b)に示すように、側型(第1の可動金型)41を固定下型40に対して所定位置までスライド移動させるとともに、上型(第2の可動金型)42を固定下型40に向けて所定位置まで下降させて型を組み合わせる。側型41には、支持部31と対応する部分に凹部41aが予め形成されており、側型41を所定位置までスライド移動させた状態で、この凹部41aに支持部31がすっぽり収容されるようになっている(図5(c)参照)。つまり、側型41には、副気室14の位置に対応して4つの凹部41a,41a・・が形成されている。
また、前記のように、ディスク11側に中子30を抜く孔が形成されないので、副気室14からエアリークが生じるおそれがなくなり、気密性に優れているという利点も得られる。さらに、前記エアリークを検査するための工程も排除することができる。
また、一体で成形するため、別体で成形するときの接合境界部が滑らかになり、鋳造後の鋳バリ発生量が低減して、鋳バリ除去の作業工数が軽減される。
本実施形態においては、中子30と支持部31とを一体に形成したが、例えば、図6に示すように、これらを別体に形成して、中子30の連結部30aを支持部31の図示しない取付穴に挿入して接着剤等により固定することで構成してもよい。この場合には、中子30と支持部31とを別々に成型することができるので、形状の自由度が高まる。
また、図7に示すように、支持部31を上部31Aと下部31Bとに分割して、上部31Aに中子30を一体に形成してもよい。この場合には、上部31Aと下部31Bとの接合面を平らに形成することができるので、両者を接着剤等により簡単に接合することができる。
11 ディスク
12 リム
12A ビードシート部
12B リムフランジ部
13 タイヤ空気室
14 副気室
14a 連通孔
20 タイヤ
30 中子
30a 連結部
31 支持部
40 固定下型(固定金型)
40a 凹溝
41 側型(第1の可動金型)
42 上型(第2の可動金型)
45 リム室
Claims (6)
- ディスクと、前記ディスクの外周側に設けられたリムと、前記リムにタイヤが取り付けられた際にできるタイヤ空気室に連通する副気室とを備え、
前記ディスクの車両外側に対応した形状を有する固定金型と、
前記リムの径方向外側に対応した形状を有する第1の可動金型と、
前記リムの径方向内側および前記ディスクの車両内側に対応した形状を有する第2の可動金型と、を備える鋳造用金型を用いて鋳造成形される車両用ホイールであって、
前記鋳造用金型は、
前記リムのリムフランジ部の周方向の一部に対応した形状を有して、前記固定金型における前記リムフランジ部の径方向外側に対応する部位に設けられた凹溝に取り付けられる支持部と、
前記支持部に取り付けられた中子と、を備え、
前記支持部は、型締め時に前記第1の可動金型に収容されて、前記第1の可動金型と前記第2の可動金型とにより形成されるリム室の一部を形成する型として機能し、
前記中子は、型締め時に前記第1の可動金型に前記支持部が収容された状態で、前記リム室の外周側から前記リム室内に配置されるようになっており、
前記副気室は、前記中子を用いた鋳造成形により形成されることを特徴とする車両用ホイール。 - 前記中子は前記支持部と一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用ホイール。
- 前記副気室は、前記リムに形成されるビードシート部の径方向内側の周方向に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ホイール。
- 前記中子は、前記ビードシート部から外れた位置で前記支持部に支持されることを特徴とする請求項3に記載の車両用ホイール。
- 前記副気室は、前記リムの径方向に所定の間隔を置いて複数形成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用ホイール。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用ホイールを製造するにあたり、前記中子および前記支持部を成型する工程と、成型された前記中子が前記リム室の外周側から前記支持部によって前記リム室内に配置される状態に、前記支持部を前記固定金型の前記凹溝に取り付ける工程と、注湯後に脱型して前記中子を外す工程と、を含むことを特徴とする車両用ホイールの製造方法。
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