JP4772408B2 - 光学的生体情報計測システム及び光情報計測に用いられるカップリング層 - Google Patents
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Description
また、光学式生体情報計測においては、計測結果が、計測部位の温度に依存する場合がある。この問題を解決するものとして、計測部位の温度を制御する方法(例えば特許文献6参照)、計測部位の温度に基づく補正を行う方法(例えば特許文献7参照)、計測部位の温度変化による測定結果の変化によって測定する方法(例えば特許文献8参照)等が知られている。
請求項20に記載の発明は、光学的手段によって受光される被検体内を通過した光に基づいて、当該被検体に関する情報を取得する光学式生体情報計測システムにおいて用いられるカップリング層であって、光学的接続性を向上させるための光整合層と、温度制御を実行する温度制御層と、を具備し、前記被検体に接触して設けられ、前記光学的手段と前記被検体との間の光学的接続性を前記光整合層によって向上させると共に、照射される前記光が通過する前記被検体内の領域の少なくとも一部の温度を前記温度制御層によって制御すること、を特徴とするカップリング層である。
図1は、本実施形態に係る光学的生体情報計測システム1のブロック構成図を示している。同図に示すように、本光学的生体情報計測システム1は、光プローブ11、合波部15、光源部17、光検出部19、信号増幅部21、データ収集部23、信号処理部25、制御部27、データ記憶部31、電源部33、操作部35、表示部37を具備している。
次に、光プローブ11に設けられる接触部12について説明する。
・当該光学式生体情報計測システム1で使用する波長域において、散乱が少なく光の直進性に優れていること。
・少なくとも10℃〜45℃の温度において、少なくとも400〜2500 nmの波長の光を照射しても化学的に安定であり、被検体Pに直接接触しても安全無害を使用する、若しくは直接接触しても安全無害な加工を施してあること。
・柔軟性に優れ、当該光学式生体情報計測システム1の照射・受光部13や被検体Pの測定部位との接触性が良いこと(被検体Pとの間に空気を介在させないための機能)。
・生理反応若しくは化学反応により10℃〜45℃の温度制御が可能な媒介物質であること。
温度制御層12Bが光整合層12Aと一体若しくはその一部を構成し、本温度制御総12Bが照射光又は検出光の光路となる場合には、光整合層12Aの特性を兼ね備える必要がある。
・少なくとも10℃〜45℃の温度において、少なくとも400〜2500 nmの波長の光を照射しても化学的に安定であり、被検体に直接接触しても安全無害な材料を使用する、若しくは直接接触しても安全無害な加工を施してあること。
次に、本光学式生体情報計測システム1が有する温度制御に基づく光照射間又は光検出の制御機能について説明する。この機能は、上記接触部12によって温度制御される計測部位の温度を温度センサ29によって測定し、測定された温度に基づいて測定のタイミングを制御するものである。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。接触部12によって被検体Pを所定の温度にできない場合、第2実施形態に係る光学的生体情報計測システムは、第1実施形態において説明した構成に加えて、さらにシステム本体側からの信号により接触層と介して被検体Pの温度制御を積極的に行うものである。
図10は、本実施形態に係る光プローブ11及び接触部12の断面図の一例を示している。同図に示すように、当該光プローブ11においては、温度制御層12Bを介して被検体Pの温度を制御するため(すなわち、温度を上昇又は下降させるため)の温度制御素子41が設けられている。また、接触部12には、第1実施形態において説明した構成と同等の成分が含まれている。従って、接触部12によって被検体Pの温度を好適な温度に近づける。
Claims (25)
- 被検体内を通過した光に基づいて前記被検体に関する情報を取得する光学式生体情報計測システムにおいて、
前記被検体に対して光を照射し、当該被検体内を通過した光を受光する光学的手段と、
前記被検体に接触して設けられ、前記光学的手段と前記被検体との間の光学的接続性を向上させると共に、照射される前記光が通過する前記被検体内の領域の少なくとも一部の温度を制御するものであって、前記光学的接続性を向上させるための光整合層と、前記温度制御を実行する温度制御層との少なくとも二層を有する接触手段と、
を具備することを特徴とする光学的生体情報計測システム。 - 前記接触手段は、所定の物質との化学反応による発熱反応又は吸熱によって、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記所定の物質は、空気、光、電磁波、人体組織成分の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項2記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、自身の状態変化による発熱反応又は吸熱によって、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、被検体の物理的状態を変化させることによる当該被検体自身の温度変化によって、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、前記光学的手段によって照射される光のエネルギーを熱エネルギーに変換することで、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段の温度を上昇又は下降させるための温度制御素子をさらに具備し、
前記接触手段は、前記温度制御素子からの制御によって発熱反応又は吸熱反応を誘発する物質を有すること、
を特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。 - 前記光が通過する前記被検体内の領域の少なくとも一部の温度を測定する温度測定手段と、
前記測定された温度に基づいて、前記温度制御素子を制御する素子制御手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項7記載の光学的生体情報計測システム。 - 前記光が通過する前記被検体内の領域の少なくとも一部の温度を測定する温度測定手段と、
測定された温度に基づいて、測定開始のタイミング、測定終了のタイミングのうちの少なくとも一方を制御するタイミング制御手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。 - 前記接触手段は、少なくとも400乃至2500nmの波長の光を90%以上透過することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、少なくとも400乃至2500nmの波長の光における屈折率が1.38乃至1.50の値であることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、
熱伝導性に優れ、
少なくとも10℃乃至45℃の温度において、少なくとも400乃至2500 nmの波長の光を照射しても化学的に安定であり、
前記被検体に直接接触しても安全無害な材料であること、
を特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。 - 前記接触手段は、
柔軟性に優れ、
前記被検体表面及び前記光学的手段との接触性が良い材料であること、
を特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。 - 前記接触手段は、シリコンゴム、シリコンゲルその他のシリコン樹脂材料であることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、ポリジメチルシロキサン(PDMS: Polydimethylsiloxane)を成分とすることを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、前記被検体との接触面において、10℃乃至45℃までの範囲に属する熱反応により、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、前記光学的手段の光照射面及び受光面の少なくとも一方、又は前記被検体表面に貼付するシート形状を有することを特徴とする請求項1乃至16のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、前記光学的手段の光照射面及び受光面の少なくとも一方、又は前記被検体表面に塗布する液体状であることを特徴とする請求項1乃至16のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 前記接触手段は、自身の含有する成分の化学反応による発熱反応又は吸熱反応によって、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項1乃至16のうちいずれか一項記載の光学的生体情報計測システム。
- 光学的手段によって受光される被検体内を通過した光に基づいて、当該被検体に関する情報を取得する光学式生体情報計測システムにおいて用いられるカップリング層であって、
光学的接続性を向上させるための光整合層と、
温度制御を実行する温度制御層と、を具備し、
前記被検体に接触して設けられ、前記光学的手段と前記被検体との間の光学的接続性を前記光整合層によって向上させると共に、照射される前記光が通過する前記被検体内の領域の少なくとも一部の温度を前記温度制御層によって制御すること、
を特徴とするカップリング層。 - 所定の物質との化学反応による発熱反応又は吸熱によって、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項20記載のカップリング層。
- 前記所定の物質は、空気、光、電磁波、人体組織成分の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項21記載のカップリング層。
- 自身の状態変化による発熱反応又は吸熱によって、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項20乃至22のうちいずれか一項記載のカップリング層。
- 被検体の物理的状態を変化させることによる当該被検体自身の温度変化によって、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項20乃至22のうちいずれか一項記載のカップリング層。
- 前記光学的手段によって照射される光のエネルギーを熱エネルギーに変換することで、前記温度制御を行うことを特徴とする請求項20乃至22のうちいずれか一項記載のカップリング層。
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