JP4754111B2 - 自動車用ドア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓に設ける上下動自在のガラス板を、窓における前後に配設される2箇所の窓枠で支持するように構成してある自動車用ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より広く知られている自動車用ドアの例としては、図5に示されるようなヒンジドアや、スライドドアの例がある(例えば特開2001−1756号公報参照)。この図5を用いて従来例を説明する。なおこの図において用いられている符号は、本願実施例における構成、部材等と機能、性質、特徴等が同旨と理解できる部分には同じ符号を用いた。
【0003】
自動車用ドア1は、ドアパネルユニットと、ドアモジュールとを備えている。ドアパネルユニットは、ドア1の外壁面を構成するアウタパネル13と、アウタパネル13の車両内側に設けた補強部材と、ドア1を車体に取付けるためのヒンジ部材と、アウタパネル13の車両内側の周縁部に設けたインナパネルなどを備えている。
一方、ドアモジュールは、ドアモジュールの骨格をなす枠構体を備えている。この枠構体は、車両前側に位置する前サッシュ6aと、車両後側に位置する後サッシュ6bと、ドアモジュールの最上部に位置する上部サッシュ6cと、上部サッシュ6cの下方に位置して水平方向に延びる中間枠6dと、ドアモジュールの最下部に位置する下枠6eなどからなる。上部サッシュ6cは、後述するドアガラス10の上縁10aに沿う形状となっている。
枠構体にはドアガラス昇降機構20や、ドアラッチ機構、ラッチ操作機構(ドアインサイドハンドル)などが取付けられている。サッシュ6a,6b,6cとドアガラス昇降機構20およびドアガラス10などは、ドアガラス昇降装置を構成している。
このドアモジュールをドアパネルユニットに組込むには、ドアモジュールの後端部をアウタパネル13と後部インナパネルとの間に挿入したのち、ドアモジュールの前端部を車両内側からドアパネルユニットの前部インナパネルに重ねる方向に動かし、ドアモジュールの下端部をアウタパネル13と下部インナパネルとの間に落とし込む。そしてドアモジュールの前端部をボルトによって固定し、ドアモジュールの後端部をボルトによってドアパネルユニットに固定する。
図5に示すようにドアガラス昇降機構20は、中間枠6dと下枠6eとの間に配されたベースプレート21と、このベースプレート21に固定されて上下方向に延びる前後一対のフレーム22,23などを備えている。フレーム22,23の下端部は、下枠6eに固定されている。フレーム22,23の上端部と下端部に、それぞれ上プーリ26,28と下プーリ27,29が設けられている。またベースプレート21に、駆動プーリ25と、駆動プーリ25を回転させるためのモータ24が設けられている。このモータ24は、車載バッテリ(図示せず)を電源とする正逆回転可能な減速ギヤ付DCモータである。
【0004】
これらのプーリに、ワイヤケーブル等からなる1本の索条体がX状にクロスした状態で巻掛けられている。すなわちこの索条体は、前側の上プーリ26と下プーリ27との間に上下方向に張り渡された前側移動部と、後側の上プーリ28と下プーリ29との間に上下方向に張り渡された後側移動部と、上プーリ28と駆動プーリ25との間に斜めに張り渡された第1の斜状部と、下プーリ27と駆動プーリ25との間に斜めに張り渡された第2の斜状部と、上プーリ26と下プーリ29との間に斜めに張り渡された第3の斜状部とを有している。
そして第1および第2の斜状部と、第3の斜状部とがX状にクロスしている。第1の斜状部と第2の斜状部には、索条体全体に適度な張力を与えることによって索条体の伸びや弛みを吸収するテンション部材30が設けられている。
前側移動部と後側移動部の各々の上下方向中間部に、ドアガラス10を支持するためのキャリアプレート38が、おおむね水平となるように固定されている。
索条体の一端側、すなわち第1の斜状部の端部は駆動プーリ25に係止され、かつ、ドアガラス10の昇降ストロークを許容できる長さ分が駆動プーリ25に巻取られている。索条体の他端側、すなわち第2の斜状部の端部も駆動プーリ25に係止され、かつ、ドアガラス10の昇降ストロークを許容できる長さ分が駆動プーリ25における複数回の螺旋溝に巻取られている。
従って駆動プーリ25が時計回り方向に回転したときに、索条体の第1の斜状部が駆動プーリ25から繰出されるとともに、第2の斜状部が駆動プーリ25に巻取られ、移動部が互いに同期して下降することにより、キャリアプレート38とドアガラス10が一体となって下降する。また、駆動プーリ25が反時計回りに回転したときに、第1の斜状部が駆動プーリ25に巻取られるとともに、第2の斜状部が駆動プーリ25から繰出され、移動部が互いに同期して上昇することにより、キャリアプレート38とドアガラス10が一体に上昇することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動車用ドアでは、ガラス板10は、図1の状態においては窓枠における前後2本のサッシュ6a、6bの溝内に設けた弾性材により支持されている。
その為ドア1を勢いよく閉め、ドアが乗降口の枠に当って急停止した瞬間には、ガラス板10が慣性で車内側に撓み、乃至はサッシュ内の弾性材(ブレード)を押潰す状態でガラス板の下部12の部材が腰部3における空間4に配置されている内部部品に当る。それにより衝撃音が発生する問題点があった。
【0006】
上記問題点解決する為に、従来ドア1における腰部3内に備えさせる前後2本のガイドレールとしてのサッシュ6a、6bの中間位置にもう一本のガイドレールを設け、これら3本のレールでガラス板10を支持し、上下動させる自動車用ドアがある。
このようにすると、ドアを閉めたときの安定性は良くなる。しかし、使用時において、ガラス板10の上下動にレール3本分の抵抗負荷がかかる。その摺動抵抗により、ガラス板の上下動が全体に重くなる。その為駆動装置は高出力を要し、駆動装置を大型化する等の問題点があった。
さらに、上記3本目のレールをガラス板の移動軌跡に合致させること要する。即ち、窓枠における前後2本のガイドレールとしてのサッシュ6a、6bによって定るガラス板の移動軌跡に対応させて前後2本のガイドレールの中間位置にもう一本のガイドレールを正確に配することを要する。しかしそれには高度な技術を要するので、ドアの組立てにおいて熟練工を配置するなど人的問題がある。
また、前後2本のガイドレールの中間位置に追加するガイドレールがガラス板の移動軌跡に合致していないときには、ガラス板を上下動させる際、きしんだり、ガラス板が上下動しなくなるという問題点があった。
【0007】
本件出願の自動車用ドアは、上記従来技術の問題点を解決する為に提供するものである。
本件出願の目的は、ドアのガラス板を前後2本のガイドレールでガイドすることにより、ガラス板を安定した軌跡で上下動することできる自動車用ドアを提供しようとするものである。
他の目的は、ドアのガラス板を導く為の最小限の前後2本でガイドレールでガイドすることにより、摺動抵抗少なくガラス板を軽く上下動させることができる。それにより、駆動装置の出力が小さくて済む自動車用ドアを提供しようとするものである。
【0008】
他の目的は、ガラス板10を前後2本のガイドレールでガイドするものであっても、ドア1を勢いよく閉め、ドアが急停止した瞬間にガラス板10が慣性で車内側に撓み、乃至はガイドレール内の弾性材(ブレード)を押潰す状態でガラス板の下部12が車内方向に過剰に動作しかけた状態のとき、ガラス板10の撓み等を最小限に押えて、ガラス板の下部12が腰部3内の車内側の空間4bに配置されている内部部品に当たることによる衝撃音の発生を防止すると共にその状態のとき、ガラス板10の撓みを最小限に押えることにより、ドア1の腰部3における空間4bを有効に使用することにより、大きな内部部品が配置可能になる自動車用ドアを提供しようとするものである。
他の目的は、ドアのガラス板を導く為のガイドレールを最小限の前後2本でもって安定的にガラス板10をガイドできるように構成することにより、従来のようにガラス板の移動軌跡に対応させて前後2本のガイドレールの中間位置に、もう一本のガイドレールを正確に配置する場合に比較して、組付けが簡単な自動車用ドアを提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明における自動車用ドアは、
自動車における乗降口に対して開閉自在に装着するようにしたドア1であって、そのドア1は、上方には窓5を、下方には腰部3を備えさせ、
さらに上記ドア1においては、上昇状態では上記ドア1における窓5を塞ぎ、下降状態では上記ドア1の腰部の内に形成されている空間4に納るようにしてある上下動自在のガラス板10と、上記ガラス板10の上下動軌跡の前後における窓枠6に夫々配置されたガラス板10を案内する為の前側のガイドレール7と、後側のガイドレール8を備えさせ、
しかも上記の前側と後側の各ガイドレール7、8にあっては、夫々上下動するガラス板10の車内側と車外側に夫々弾力的に接する弾性材8a、8aを備えさせ、
さらに上記ドア1の腰部内の空間4には、上記ガラス板上下駆動用の駆動装置20を備える自動車用ドアにおいて、
上記腰部の内部空間4にあっては、上記前側のガイドレール7と、後側のガイドレール8との間で、かつ、ガラス板10の上下動軌跡の車内側4bに、ガラス板10の上下動軌跡11に沿って支承杆50を上下方向に向けて配設し、
一方、ガラス板10の下部には、上記支承杆50と、常時は、非接触の間隙53をもってガラス板10と共に上下動するように当て部材51を配設し、
上記の間隙51は、ドア1を閉めた瞬間に、上記ガラス板10が、上記車内側の弾性材8aを押潰す状態でガラス板10の下部が慣性で車内方向に過剰に動作しかけた状態のとき、上記当て部材51が上記支承杆50に接してガラス板10の下部12が過度に振動することを防止できるような寸法に設定したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本願発明の実施の形態を示す図面について説明する。図1乃至図4において、1は、自動車における乗降口に対して一端1aを枢着し、他端1bを水平方向に回動するようにしたドアである。これらの図において符号1から42で示される構成部材の構成、機能等は、前記従来品の同符号のものと同様であり、従来より知られた構成と同概念であるが、念のため以下に説明を加える。
ドア1における上方は窓5に、下方は内部に空間4を備える腰部3に構成してある。窓5において、6は窓枠を示し、前枠6a、後枠6b、上枠6c、中間枠6d、下枠6eを備える。上記前枠6a、後枠6bにはガラス板10を案内する為の一対のガイドレール7、8が付設されており、ガラス板10について予定されている上下動軌跡11をガラス板10が上下動できるように各ガイドレールには図3(C)に例示されるような案内溝8bが形成してある。さらに、上記上枠6cにはガラス板10を受け止める為の受溝9が付設されている。これらの前側のガイドレール7、後側のガイドレール8及び受溝9の夫々は、ランチャンネルと称され、弾性材で形成されている部材で構成されている。各ランチャンネルにあっては周知の通り、図3(C)に例示するように両側のブレード8a、8a相互間に上記の案内溝8bが構成される。
【0011】
腰部3において、13は外枠を構成するパネル、14は下部においてパネル13に連結させた内枠、15は作業用透孔を示し、常時は着脱自在のパネル(一点鎖線15aの位置に設けられる)によって覆われる。空間4において、4aはガラス収納空間を示し、4bはそれより車内寄りの空間で、4cは車外寄り空間でインパクトバー17等が配置される。16は中間枠6dに形成したガラス出入口を示し、ゴムなどの弾性材で形成されたランチャンネルのブレード16aが両側に配置されている。
【0012】
上記ドア1にあっては、上下動自在のガラス板10の上部10aが受溝9に入り、上死点10cに至る上昇状態では、上記ドア1における窓5を塞ぎ、ガラス板10の下部10bが下死点10dに至る下降状態ではガラス板10は上記ドア1のガラス板収納空間4aに納るようにしてある。
【0013】
ドア1の腰部3におけるガラス収納空間4aに備えさせた上記ガラス板10を上下に駆動する為の駆動装置20において、ベースパネル21は、両側に一体的に連結されているステー22、23の上下の部分22a、22b、23a、23bを介して内枠14に対し、ボルトを用いて着脱自在に装着してある。
ベースパネル21には、駆動用のモータ24、ワイヤー駆動用のドラム25が装着されており、一方、ステー22、23の上下の部分22a、22b、23a、23bには夫々プーリー26、27、28、29が設けられている。
33、34、35は図示の如く上記プーリー等に張設されたワイヤーを示す。
なお、上記モータ24に代えて、従来品のように周知の手動ハンドルによりドラム25を駆動するようにしてもよい。
【0014】
38はガラス板10の下部にそれを支える状態で連結してあるキャリアプレートで、これの一端にはワイヤー33と、ワイヤー35の一端が、キャリアプレートの他端にはワイヤー34の一端と、ワイヤー35の他端が夫々固着されている。なお、ワイヤー33と、ワイヤー34の夫々の他端は、夫々5〜7回巻きの螺旋状のワイヤー溝を備えるドラム25の両側に個別に止着してある。これらの駆動用のモータ24と、ワイヤー駆動用のドラム25と、プーリー26、27、28、29と、キャリアプレート38と、ワイヤー33、34、35の位置関係及び張設状態は、従来品と同じように、モータ24を一方向に回転させることによりドラム25が一方向に回り、例えばワイヤー33、34、35が夫々矢印58方向に移動し、キャリアプレート38を上昇させる。モータ24を逆転させるとワイヤーは逆方向に移動し、キャリアプレートを下降させる。
上記キャリアプレート38には、ガラス板10の下端10bが従来品のガラス受け41と同様のフック部材で受止められる(フック部材は図1における矢印41の場所に存在するが図示は省略)と共に、ガラスホルダーなど任意の部材42を介して一体的な上下動を可能に着脱自在な構成でもって固着されている。
なお30は、ワイヤーの伸びや弛みを取るための公知のテンショナーを示す。
【0015】
次に支承杆50と当て部材51とを備えるガラス板の振止手段49は、常態にあってはガラス板10の上下動に対し、何らの実質的負荷を伴うことはなく、しかしガラス板10に車内方向に向けての圧力が加えられたときには、その圧力に耐えてガラス板10がランチャンネルにおけるブレード8a、16aを押潰しての移動、或はガラス板自体の曲りを防ぐようにしたものである。
振止手段49において、支承杆50は、図1に表れているように前側のガイドレール7と、後側のガイドレール8との間で、かつ、ガラス板10の上下動軌跡11の車内側4b(矢印57方向)であって、ガラス板10の上下動軌跡11に沿って上下方向に向けて設けてある。なお本例にあっては、1又は2本のステー22、23の表面を、ガラス板10の湾曲した上下動軌跡11に対応させた曲面に形成しておき、その表面を支承杆として利用したものであるが、独立した部材を用いて形成しても良い。
【0016】
次に51はガラス板10の下部に設けた当て部材であり、常時は上記支承杆50と非接触の間隙53を維持しながらガラス板10と共に上下動するようにキャリアプレート38に対し任意の取付け手段でもって着脱自在に配設したものである。当て部材51の材料としては支承杆50に衝突したときに大きな音がしない消音材、例えば硬質ゴム或は合成樹脂製品であってもよい。
上記の間隙53は次のように定める。ドア1を矢印57方向に向けて勢いよく閉め、ドアが乗降口の縁に当って止った瞬間に、ガラス板10の下部12が慣性で車内方向に過剰に動作しかける。これを放置しておくと、ガラス板10の下部12は車内方向に過剰に動作し、図3(A)の内部部品(例えばドラム25)に当り、衝撃音が発生する。
しかし本実施例では、上記車内方向に過剰に動作しかける状態のとき、当て部材51が支承杆50に当り、受け止められてガラス板10の下部12の過剰な動作が防止される。ことのときには、図3(A)のようにガラス板10の下部12におけるキャリアプレート38と、内部部品(例えばドラム25)とは隙間Gが残り、衝撃音の発生を防止する。
上記間隙53は上記の衝撃防止動作に相応しい寸法にすればよい(例えば5mmから10mm位の寸法)。
一方、ガラス板10が上死点10c及び下死点10dに至った状態においては車内方向に向けての振れは極力小さくするのが好ましい。
その場合は、支承杆50の構成を図2に示されるように支承杆表面をガラス板10の上下動軌跡11の方向に湾曲させ、そこの上死点対応位置50a(下死点対応位置50b)における間隙53を夫々中間における間隙53よりも小さく構成するとよい。そこの間隙53は、僅かで、例えばソフトタッチになる状態でもよい。上記のように構成すると、ガラス板10が上死点10c及び下死点10dに至った状態では横振れを殆ど無くすることができる。
【0017】
上記構成のものにあっては、ドア1の腰部3における空間4bに駆動装置20を組付けるとき、上記のようにガラス板の振止手段49を備えるものであっても、当て部材51はキャリアプレート38と一緒にしてあり、支承杆50はステーを利用出来る構成であるから、余分な人手間を要することなく組付を可能にする。
さらに、支承杆50を組付けるとき、ガラス板10の下部における当て部材51に対し支承杆50の表面は間隙53を介して対応させるものだから、その間隙53の間隔に多少の誤差があっても(支承杆50の製作、組付精度が悪くても)上記の機能には何ら支障を起さない。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本願発明は、ドアのガラス板10を前後2本のガイドレール7、8でガイドすることにより、ガラス板を安定した軌跡で上下動させることのできる特長がある。
また、ドアのガラス板を導く為のガイドレールは、最小限の前後2本でガイドするものであるから、摺動抵抗少なくガラス板を軽く上下動することができる。
それにより駆動装置の出力が小さくて済み、駆動装置が小さくて済む利点がある。
【0019】
さらに、ガラス板10を前後2本のガイドレール7、8でガイドするものであっても、ドア1を勢いよく閉め、ドアが急停止した瞬間にガラス板10が慣性で車内側(矢印57方向)に撓み、ガラス板の下部12が車内方向に過剰に動作しかけた状態のとき、ガラス板10の撓みを最小限に押えて、ガラス板の下部12が腰部3内の車内側の空間4bに配置されている内部部品に当たることによる衝撃音の発生を防止する特長がある。
【0020】
さらに、ガラス板10の撓みを最小限に押える構成であるから、ドア1の腰部3の車内側における限られた空間4bを広く、有効に使用することが可能になる効果がある。
このことは、大きな内部部品の配置を可能にし、内部部品のレイアウトの自由度を高める効果がある。
【0021】
さらに、上記のようにドアのガラス板を導く為のガイドレール7、8は最小限の前後2本の構成だから、従来のようにガラス板の移動軌跡に対応させて前後2本のガイドレールの中間位置に、ガラス振れ止め用のもう一本のガイドレールを正確に配する場合に比較して、組付けが簡単で機械組付け可能な利点がある。
【0022】
さらに、上記のようにガラス板の振止手段49を備えるものであっても、
ドア1の腰部3における空間4に駆動装置20を組付けるとき、当て部材51は、ガラス板10の下部に対して備えさせる構成にしてあるから、余分な人手間を要することなく組付を可能にする特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ドアにおける窓枠と、ガラス板、駆動装置との関係を示す車両の外側から見た説明用側面図。
【図2】(A)は図1におけるA−A断面図、(B)は(A)図における当て部材を中心とする部分拡大図。
【図3】(A)は図1におけるB−B断面図、(B)は図1におけるC−C断面図、(C)は図1におけるD−D断面図。
【図4】(A)は図1におけるE方向からみた一部破断図で、ガラス板下部におけるキャリアプレートをワイヤで吊るした状態を説明する為の図、(B)はプーリーと、上死点におけるキャリアプレートと、当て部材と、支承杆との位置関係を示す図。
【図5】 従来品におけるドアの窓枠と、ガラス板、駆動装置との関係を示す車両の外側から見た説明用側面図。
【符号の説明】
1・・・ドア、1a・・・一端、1b・・・他端、3・・・腰部、4・・・空間、5・・・窓開口部、6・・・窓枠、6a・・・前枠、6b・・・後枠、6c・・・上枠、6d・・・中間枠、6e・・・下枠、7・・・ガイドレール、8・・・ガイドレール、8a・・・ブレード、8b・・・案内溝、9・・・受溝、10・・・ガラス板、10a・・・上縁、10b・・・下部、10c・・・上死点、10d・・・下死点、11・・・上下動軌跡、12・・・ガラス板の下部、13・・・パネル、14・・・内枠、15・・・作業用透孔、16・・・ガラス出入口、16a・・・ブレード、20・・・駆動装置、21・・・ベースパネル、22・・・ステー、23・・・ステー、24・・・モータ、25・・・ドラム、26・・・プーリー、27・・・プーリー、28・・・プーリー、29・・・プーリー、30・・・テンショナー、33・・・ワイヤー、34・・・ワイヤー、35・・・ワイヤー、38・・・キャリアプレート、41・・・ガラス受け、42・・・ガラス連結部材、49・・・振止手段、50・・・支承杆、50a・・・上死点、50b・・・下死点、51・・・当て部材、53・・・間隙、57,58・・・矢印、G・・・隙間
Claims (1)
- 自動車における乗降口に対して開閉自在に装着するようにしたドアであって、そのドアは、上方には窓を、下方には腰部を備えさせ、
さらに上記ドアにおいては、上昇状態では上記ドアにおける窓を塞ぎ、下降状態では上記ドアの腰部の内に形成されている空間に納るようにしてある上下動自在のガラス板と、上記ガラス板の上下動軌跡の前後における窓枠に夫々配置されたガラス板を案内する為の前側のガイドレールと、後側のガイドレールを備えさせ、
しかも上記の前側と後側の各ガイドレールにあっては、夫々上下動するガラス板の車内側と車外側に夫々弾力的に接する弾性材を備えさせ、
さらに上記ドアの腰部内の空間には、上記ガラス板上下駆動用の駆動装置を備える自動車用ドアにおいて、
上記腰部の内部空間にあっては、上記前側のガイドレールと、後側のガイドレールとの間で、かつ、ガラス板の上下動軌跡の車内側に、ガラス板の上下動軌跡に沿って支承杆を上下方向に向けて配設し、
一方、ガラス板の下部には、上記支承杆と、常時は、非接触の間隙をもってガラス板と共に上下動するように当て部材を配設し、
上記の間隙は、ドアを閉めた瞬間に、上記ガラス板が、上記車内側の弾性材を押潰す状態でガラス板の下部が慣性で車内方向に過剰に動作しかけた状態のとき、上記当て部材が上記支承杆に接してガラス板の下部が過度に振動することを防止できるような寸法に設定してあることを特徴とする自動車用ドア。
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