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JP4623272B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信機器等に用いられるアンテナ装置に関し、特に、車載用セルラーアンテナのような周波数帯域の広い広帯域アンテナに関する。
この種の広帯域アンテナは、例えば、送受信周波数帯域が824MHz〜894MHzで、周波数帯域幅が70MHzのアンテナである。車載用セルラーアンテナは、ダッシュボード内やボディ内側のように、自動車内部に取り付けられる。そのため、このような車載用セルラーアンテナとしては、一般的に使用されているポールタイプのアンテナではなく、低背型もしくは平面タイプのアンテナが求められている。
このような低背型のアンテナの一種として、一般に逆F型アンテナと呼ばれるアンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
以下、図1乃至図4を参照して、従来の逆F型アンテナ10について説明する。図1は逆F型アンテナ10の斜視図である。図2は逆F型アンテナ10の平面図である。図3は逆F型アンテナ10の正面図である。図4は逆F型アンテナ10の右側面図である。
逆F型アンテナ10は、接地導体12と、L字形の放射導体14と、垂直導体16とを有する。
詳述すると、接地導体12は一辺の長さがWの正方形をしている。図示の例では、接地導体12の長さWは90mmである。
放射導体14は、接地導体12に対して極めて狭いギャップを空けて設けられた給電点18から垂直に延びる垂直部分141と、この垂直部分141の先端(上端)から接地導体12に平行に水平方向に延びる水平部分142とを有する。垂直部分141は、給電点18を頂点とした逆二等辺三角形の形状をしている。この逆二等辺三角形の頂点と対向する逆二等辺三角形の辺が垂直部分141の先端(上端)となっている。水平部分142は長さLで、幅Wの矩形形状をしている。図示の例では、水平部分142の長さLは69.75mmであり、幅Wは30mmである。水平部分142の一端は垂直部分141の先端(上端)と接続され、水平部分142の他端は開放端となっている。放射導体14の給電点18から開放端までの長さは、電気長で、放射波長のほぼ1/4に選んである。
垂直導体16は、矩形の形状をしており、放射導体14の垂直部分141と平行に垂直部分141から離間して接地導体12から水平部分142まで垂直に延びている。すなわち、垂直導体16の一端は、接地導体12に接続され、他端は放射導体14の水平部分142に接続されている。垂直導体16は短絡導体とも呼ばれる。図示の例では、垂直導体16の高さHは34mmである。垂直導体16の高さHは逆F型アンテナ10の高さに等しい。
給電点18は、同軸ケーブル20の中心導体と電気的に接続されている。尚、同軸ケーブル20の外部導体は接地導体12と電気的に接続されている。
L字形の放射導体14と垂直導体16との組み合わせは、逆F素子と呼ばれる。図1および図2に示されるように、逆F素子は接地導体12の中央ではなく、端部に設けられている。これは、逆F素子を接地導体12の端部に寄せることにより接地導体と逆F素子の相互作用により電流分布が変動することにより、インピーダンスマッチングが取り易くなるからである。
特開平8−78943号公報(図9) 特開平8−250925号公報(図6)
上述したような、従来の逆F型アンテナ10は、低背化が可能であるが、特性を維持しながら更なる低背化を達成することが望まれている。
したがって、本発明の課題は、特性を維持しながら更なる低背化を達成することが可能なアンテナ装置を提供することにある。
本発明によれば、接地導体(12)と、該接地導体上に設けられた逆F素子(14A,16A)とを備えた逆F型アンテナであって、前記逆F素子は、L字形の放射導体(14A)と短絡導体(16A)とから構成され、前記放射導体(14A)は、前記接地導体に対してギャップを空けて設けられた給電点(18)から垂直に延在する垂直部分(141A)と、該垂直部分の上端から前記接地導体と平行に水平に延在する水平部分(142)とから構成され、前記短絡導体(16A)は、前記放射導体の垂直部分(141A)と平行に該垂直部分から前記水平部分(142)の開放端側へ離間して前記接地導体から前記放射導体の水平部分(142)まで垂直に延在しており、前記放射導体の垂直部分(141A)が、ミアンダ形状であり、しかも前記給電点(18)を頂点とした逆二等辺三角形の形状をしていることを特徴とするアンテナ装置(10A)が得られる。
上記本発明によるアンテナ装置(10A)において、前記放射導体の垂直部分(141A)は、例えば、前記給電点(18)から上方へ延在する下端部分(141A−1)と、前記上端から下方へ延在する上端部分(141A−2)と、前記下端部分と前記状態部分との間にある断面コ字型の中間部分(141A−3)とから成って良い。前記中間部分(141A−3)は前記垂直導体側へ凹んだ形状をしていて良い。前記放射導体の水平部分(142)は矩形形状をしていて良い。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、高さ方向の電気長を稼ぐために、放射導体の立ち上がり部分(垂直部分)をミアンダ形状として、実効電気長を長く取れるようにしている。これにより、特性を維持しながらアンテナ装置(逆F型アンテナ)の高さを従来よりも低くすることができ、低背化を図ることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図5乃至図8を参照して、本発明の一実施の形態に係る逆F型アンテナ10Aについて説明する。図5は逆F型アンテナ10Aの斜視図である。図6は逆F型アンテナ10Aの平面図である。図7は逆F型アンテナ10Aの正面図である。図8は逆F型アンテナ10Aの右側面図である。
図示の逆F型アンテナ10Aは、後述するように逆F素子の構成が相違している点を除いて、図1乃至図4に図示した逆F型アンテナ10と同様の構成を有する。図1乃至図4に示した逆F型アンテナ10と同様の機能を有するものには同一の参照符号を付す。
逆F型アンテナ10Aは、接地導体12と、L字形の放射導体14Aと、垂直導体(短絡導体)16Aとを有する。
詳述すると、接地導体12は一辺の長さがWの正方形をしている。図示の例では、接地導体12の長さWは90mmである。
放射導体14Aは、接地導体12から極めて狭いギャップを空けて設けられた給電点18から垂直に延びる垂直部分141Aと、この垂直部分141Aの先端(上端)から接地導体12に平行に水平方向に延びる水平部分142とを有する。垂直部分141Aは、後述するような、給電点18を頂点とした逆三角形のミアンダ形状(すなわち、屈曲した形状)をしている。この逆三角形の頂点と対向する逆三角形の辺が垂直部分141Aの先端(上端)となっている。水平部分142は長さLで、幅Wの矩形形状をしている。図示の例では、水平部分142の長さLは69.75mmであり、幅Wは30mmである。水平部分142の一端は垂直部分A141の先端(上端)と接続され、水平部分142の他端は開放端となっている。放射導体14Aの給電点18から開放端までの長さは、電気長で、放射波長のほぼ1/4に選んである。
垂直導体(短絡導体)16Aは、矩形の形状をしており、放射導体14Aの垂直部分141Aと平行に垂直部分141Aから離間して接地導体12から放射導体14Aの水平部分142まで垂直に延びている。垂直導体16Aの一端は、接地導体12に接続され、他端は放射導体14Aの水平部分142に接続されている。図示の例では、垂直導体16Aの高さH’は24mmである。垂直導体16Aの高さH’が本逆F型アンテナの高さである。
給電点18は、同軸ケーブル20の中心導体と電気的に接続されている。尚、同軸ケーブル20の外部導体は接地導体12と電気的に接続されている。
放射導体14Aの垂直部分141Aは、給電点18から上方へ延在する下端部分141A−1と、垂直部分141Aの上端から下方へ延在する上端部分141A−2と、下端部分141A−1と上端部分141A−2との間にある断面コ字型の中間部分141A−3とから成る。図示の中間部分141A−3は垂直導体16A側へ凹んだ形状をしている。図示の例では、下端部分141A−1の高さ(長さ)Hは10mmであり、上端部分141A−2の高さ(長さ)Hは6.5mmであり、中間部分141A−3の深さDは4.75mmである。
このように、本発明に係る逆F型アンテナ10Aでは、高さ方向の電気長を稼ぐために、放射導体14Aの立ち上がり部分(垂直部分)141Aをミアンダ形状として、実効電気長を長く取れるようにしている。これにより、特性を維持しながら逆F型アンテナ10Aの高さH’を従来よりも低くすることができ、低背化を図ることができる。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上述した実施の形態では、放射導体の垂直部分の中間部分が垂直導体側へ凹んだ形状をしているが、垂直導体とは逆側へ凹んだ形状をしていても良い。
従来のアンテナ装置(逆F型アンテナ)の斜視図である。 図1に図示したアンテナ装置(逆F型アンテナ)の平面図である。 図1に図示したアンテナ装置(逆F型アンテナ)の正面図である。 図1に図示したアンテナ装置(逆F型アンテナ)の右側面図である。 本発明の一実施の形態に係るアンテナ装置(逆F型アンテナ)の斜視図である。 図5に図示したアンテナ装置(逆F型アンテナ)の平面図である。 図5に図示したアンテナ装置(逆F型アンテナ)の正面図である。 図5に図示したアンテナ装置(逆F型アンテナ)の右側面図である。
符号の説明
10A アンテナ装置(逆F型アンテナ)
12 接地導体
14A 放射導体
141A 垂直部分
141A−1 下端部分
141A−2 上端部分
141A−3 中間部分
142 水平部分
16A 短絡導体(垂直導体)

Claims (4)

  1. 接地導体と、該接地導体上に設けられた逆F素子とを備えた逆F型アンテナであって、
    前記逆F素子は、L字形の放射導体と短絡導体とから構成され、前記放射導体は、前記接地導体に対してギャップを空けて設けられた給電点から垂直に延在する垂直部分と、該垂直部分の上端から前記接地導体と平行に水平に延在する水平部分とから構成され、
    前記短絡導体は、前記放射導体の垂直部分と平行に該垂直部分から前記水平部分の開放端側へ離間して前記接地導体から前記放射導体の水平部分まで垂直に延在しており、
    前記放射導体の垂直部分が、ミアンダ形状であり、しかも前記給電点を頂点とした逆二等辺三角形の形状をしていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記放射導体の垂直部分は、前記給電点から上方へ延在する下端部分と、前記上端から下方へ延在する上端部分と、前記下端部分と前記状態部分との間にある断面コ字型の中間部分とから成る、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記中間部分は前記垂直導体側へ凹んだ形状をしている、請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記放射導体の水平部分は矩形形状をしている、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
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