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JP4610347B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、反射モード及び透過モード双方の表示が可能な半透過型液晶表示装置に関し、特に、電圧無印加時に液晶層が実質的に垂直配向状態をとる垂直配向方式の半透過型液晶表示装置に関するものである。
半透過型液晶表示装置は、屋内でバックライトの光を透過する透過モードによる表示を行うと共に、屋外で外光を反射する反射モードによる表示を行うように構成されている。そのため、半透過型液晶表示装置は、屋外及び屋内の何れにおいても、十分なコントラストを維持し、高い視認性を得ることができ、広く用いられている。
また、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置は、従来より知られており、例えば、特許文献1、特許文献2等に開示されている。
垂直配向方式の半透過型液晶表示装置は、液晶層に含まれる液晶分子の誘電率異方性が負であって、液晶層に電圧が印加されていないときに、その液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向するように構成され、広視野角であるという特徴を有している。
具体的に、従来の垂直配向方式の半透過型液晶表示装置を図6及び図7を用いて説明する。図6は、従来の半透過型液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板120の平面図であり、図7は、図6中のVII−VII断面に沿った半透過型液晶表示装置150の断面図である。
この半透過型液晶表示装置150は、図7に示すように、アクティブマトリクス基板120と、そのアクティブマトリクス基板120に対向するように配置された対向基板130と、それら両基板120及び130の間に挟持され、液晶分子141を含む液晶層140とを備えている。
アクティブマトリクス基板120では、図6に示すように、複数のゲート線101と、複数のソース線102とが互いに直交するように設けられ、その各交差部分に薄膜トランジスタ(以下、「TFT」と省略する)105が配設されている。
TFT105は、ガラス基板110上に設けられたゲート線101の突出部であるゲート電極101aと、そのゲート電極101aを覆うように設けられたゲート絶縁膜111と、そのゲート絶縁膜111上に設けられた半導体層106と、半導体層106上で互いに対峙するように設けられたソース電極102a及びドレイン電極103とにより構成されている。ここで、ソース電極102aは、ソース線102の突出部であり、ドレイン電極103は、透明導電膜で形成され、延設された部分が透明電極露出部103aとなっている。
そして、ガラス基板110上のTFT105を覆うように保護層112が設けられている。さらに、保護層112の上には、絶縁層113が設けられている。また、絶縁層113の上には、TFT105を覆うように反射電極104が設けられている。この反射電極104は、ドレイン電極103に接続され、透明電極露出部103aと共に画素電極を構成している。さらに、その画素電極の上には、液晶分子141を配向するための配向膜114が設けられている。
一方、対向基板130では、ガラス基板110上にカラーフィルタ層115と、共通電極116と、配向膜114とが順に設けられている。そして、共通電極116と配向膜114との層間には、液晶層140に電圧が印加された際に、液晶分子141の配向中心を形成するためのリベット117が設けられている。
このような構成の半透過型液晶表示装置150では、反射電極104が設けられた領域が反射部となり、その他の領域、すなわち、透明電極露出部103aが透過部となっている。そして、反射部では対向基板130側から入射する外光を反射電極105で反射すると共に、透過部ではアクティブマトリクス基板120側から入射するバックライトからの光を透過し、同時に、液晶層140に印加される電圧によって液晶分子141の配向状態を変えることにより、光の透過率を調整して画像が表示される。
また、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置150では、液晶分子141の誘電率異方性が負であるので、液晶層140に電圧が印加されていないとき(以下、「電圧無印加時」と省略する)には、その液晶分子141が基板面に対して実質的に垂直に配向し、液晶層140に電圧が印加されているとき(以下、「電圧印加時」と省略する)には、液晶分子141がリベット117を中心に基板面に対して平行に配向する。ここで、図6に示す液晶分子141a及び141bの配向状態は、電圧印加時であり、図7に示す液晶分子141の配向状態は、電圧無印加時である。なお、液晶分子141aは、透過部に位置する液晶分子を示し、液晶分子141bは、反射部に位置する液晶分子を示している。
特開2003−167253号公報 特開2004−69767号公報
しかしながら、従来の半透過型液晶表示装置150では、反射部と透過部との境界及びその近傍において、液晶分子の配向が不連続になり、液晶分子の応答速度が低くなるという問題があった。
以下に、上記液晶分子の応答速度の低下の問題について、具体的に説明する。
図8は、半透過型液晶表示装置150(アクティブマトリクス基板120)の電圧印加時の透過部及びその周囲の反射部における液晶分子の配向状態を、図6の平面図よりも詳細に示した平面模式図であり、図9は、図8中の断面IX-IXに沿った断面模式図である。なお、図9の断面模式図において、配向膜は不図示である。
反射電極104は、液晶層140における透過部と反射部との位相差を補償するために、図7に示すように、ドレイン電極103上の層間絶縁層113を覆うように設けられているので、層間絶縁層113の傾斜面118を介して、ドレイン電極103に接続されている。そのため、図8に示すように、枠状に形成された傾斜面118の内側には、透過部である透明電極露出部103aが配置して、その傾斜面118の外側には、反射部である反射電極104が配置している。
そして、液晶層140に電圧が印加されると、液晶分子141a及び141bが、図9に示すように、基板面に対して平行に、且つ、図6のように、透過部及び反射部では、液晶分子141a及び141bが、それぞれリベット117を中心にねじれて配向する。
そして、各リベット117から離れ、リベット117の配向規制力の影響を受けにくい傾斜面118のうち、例えば、図8の右上にある第1角部118aでは、液晶分子141dの配向方向が、その近傍の透過部の液晶分子141aの配向方向とほぼ同じであるので、配向が連続になるが、同じく図8の左上にある第2角部118bでは、液晶分子141dの配向方向が、その近傍の透過部の液晶分子141aの配向方向と大きく異なるので、配向が不連続になる。そうなると、第2角部118bにおいて、液晶分子141dの配向が安定するまでに時間が必要になり、液晶分子の応答速度が低下することがさけられない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、矩形状の透過部の周囲に反射部が形成された液晶表示装置において、透過部と反射部との間の液晶分子の配向の不連続性を改善し、液晶分子の応答速度を高めることにある。
本発明は、上記目的を達成するために、透過部と反射部との間の液晶分子の配向の不連続となる箇所に、反射電極の切り欠き部を形成するようにしたものである。
具体的に、本発明に係る液晶表示装置は、互いに対向するように配置された第1基板及び第2基板と、上記第1基板及び上記第2基板の間に挟持され、液晶分子を含む液晶層と、上記第1基板の上に設けられた透明電極と、上記透明電極の上に設けられ、矩形状の開口部を有する絶縁層と、上記絶縁層と該絶縁層の開口部の内壁に傾斜して形成された傾斜面との上に設けられ、上記透明電極に接続された反射電極とを有し、上記反射電極が反射部を構成し、上記透明電極のうち、上記反射電極から矩形状に露出した部分が透過部を構成すると共に、上記液晶層に電圧が印加されていないときに、上記液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向する垂直配向方式の液晶表示装置であって、上記反射電極は、上記傾斜面において、切り欠き部を有し、上記反射電極の切り欠き部は、上記各傾斜面毎に形成され、上記反射電極の切り欠き部は、上記開口部の周方向に沿って、該開口部の隅部から上記傾斜面の中央部までに形成され、上記第2基板は、上記液晶層側に突出して形成された突出部を有し、上記液晶分子は、上記液晶層に電圧が印加されているときに、基板面に対して平行に、且つ、上記突出部を中心にねじれて配向し、上記反射電極の切り欠き部は、上記各傾斜面を構成する辺において、該各傾斜面を構成する辺に対して上記液晶分子の配向方向がなす角が小さい方側に設けられていることを特徴とする。
上記反射電極の切り欠き部は、上記傾斜面の上端から下端までに形成されていてもよい
記液晶層には、カイラル剤が添加されていてもよい。
次に、本発明の作用について説明する。
例えば、第2基板に突出部が形成されていると共に、液晶層にカイラル剤が添加されている場合には、電圧印加時において、液晶分子が基板面に対して平行に、且つ、突出部を中心にねじれて配向することになる。そして、透過部が矩形状に形成されているので、透過部、すなわち、絶縁層の開口部の四隅において、具体的には、液晶分子のねじれ方向側にある絶縁層の開口部の隅部から各傾斜面の中央部までの領域において、液晶分子の配向が不連続となり易いことになる。
しかしながら、本発明に係る液晶表示装置によると、反射部を構成する反射電極が、絶縁層の開口部の四隅において、透明電極に接続されない切り欠き部を有している。ここで、反射電極の切り欠き部では液晶層に電圧するための電極が存在しないので、液晶層への電圧の印加及び無印加に関わらず、液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向することになる。そのため、反射電極の切り欠き部は、透過部での液晶分子の配向方向と、反射部での液晶分子の配向方向との違いを打ち消し合う緩衝領域として機能する。従って、本発明では、反射電極の切り欠き部を、透過部と反射部と間の液晶分子の配向方向の違いを打ち消し合う緩衝領域として機能させることになるので、透過部と反射部との間の液晶分子の配向の不連続が改善され、液晶分子の応答速度が高まることになる。
なお、特許文献2には、反射部と透過部とを有する垂直配向方式の液晶表示装置において、反射部と透過部との間の境界及びその近傍に、液晶分子の配向を分割する開口領域を形成して、視野角の視覚特性の悪化、及び応答速度の劣化を低減する技術が開示されている。しかしながら、この特許文献2に開示された技術内容は、本発明のように矩形状の透過部の周囲に反射部が形成された構成のものを前提としていないため、電圧印加時の液晶分子のねじれた配向に起因する配向の不連続を改善するという本発明の課題がそもそも発生しない。
本発明の液晶表示装置は、透過部と反射部との間の液晶分子の配向の不連続となる箇所に、反射電極の切り欠き部が形成されているので、その液晶分子の配向の不連続を改善することができ、液晶分子の応答速度を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態では、スイッチング素子として、TFTを用いたアクティブマトリクス駆動型の液晶表示装置を例に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20の平面図であり、図2は、図1中のII−II断面線に沿った液晶表示装置50の断面図である。
この液晶表示装置50は、図2に示すように、互いに対向するように配置された第1基板であるアクティブマトリクス基板20、及び第2基板である対向基板30と、それら両基板20及び30との間に挟持された液晶層40とを備えている。
アクティブマトリクス基板20では、図1に示すように、絶縁基板10上に、互いに平行に延びるように設けられたゲート線1と、ゲート線1と直交する方向に、互いに平行に延びるように設けられたソース線2と、ゲート線1及びソース線の各交差部分に設けられたTFT5と、隣り合う一対のゲート線1及びソース線2に囲まれる表示領域に設けられた画素電極とを備えている。この画素電極は、反射部である反射電極4と、透過部である透明電極露出部3aとにより構成されている。なお、本実施形態では、容量線及び容量電極を省略しているが、それらを設けることによって、補助容量を形成してもよい。
TFT5は、図2に示すように、ゲート線1の突出部であるゲート電極1aと、ゲート電極1aを覆うように設けられたゲート絶縁膜11と、ゲート絶縁膜11上でゲート電極1aに対応する位置に設けられた半導体層6と、半導体層6上で互いに対峙するように設けられ、ソース線2の突出部であるソース電極2a、及びドレイン電極3とを備えている。このドレイン電極3は、透明導電膜により構成された透明電極であり、反射電極4から露出した部分が透明電極露出部3aとなっている。
また、アクティブマトリクス基板20は、上記構成のTFT5を覆うように設けられた保護層12と、保護層12を覆うように設けられた絶縁層13とを備えている。この絶縁層13は、矩形状の開口部を有し、その開口部の内壁に傾斜して形成された傾斜面18を有している。そして、絶縁層13上には、傾斜面18を介してドレイン電極3に接続された反射電極4が設けられている。さらに、反射電極4及び透明電極露出部3aを覆うように配向膜14が設けられている。
ここで、上記矩形状の開口部は、その四隅が、直角に形成されたものだけではなく、円弧状、或いは、カットされたものであってもよい。
また、傾斜面18は、上述のように絶縁層13の矩形状の開口部の内壁に傾斜して形成されている。すなわち、傾斜面18は、図1中の上側に左右方向に延びる上辺部分と、図1中の下側に左右方向に延びる下辺部分と、図1中の右側に上下方向に延びる右辺部分と、図1中の左側に上下方向に延びる左辺部分とにより、枠状に形成されている。そして、その枠状に形成された傾斜面18の内側には、透明電極露出部3aが配置していると共に、その枠状の傾斜面18の外側には、反射電極4が配置している。
そして、本発明の特徴として、反射電極4は、傾斜面18において切り欠き部19を有している。ここで、図3は、液晶表示装置50(アクティブマトリクス基板20)の電圧印加時の透過部及びその周囲の反射部における液晶分子の配向状態を、図1の平面図よりも詳細に示した平面模式図である。そして、図4は、図3中の断面IV-IVに沿った断面模式図であり、図5は、図3中の断面V-Vに沿った断面模式図である。なお、図4及び図5の断面模式図において、配向膜は不図示である。
図3に示すように、反射電極4の切り欠き部19は、各傾斜面18(上辺部分、下辺部分、右辺部分及び左辺部分)毎に形成され、各傾斜面18の上端から下端までに形成されていると共に、絶縁層13の矩形状の開口部の周方向に沿って、その開口部の隅部から各傾斜面の中央部までに形成されている。なお、本実施形態では、切り欠き部19が、各傾斜面18の幅の1/2程度に、且つ、傾斜面18の高さの分(例えば、2〜6μm)程度に、矩形状に形成されているが、本発明を構成する切り欠き部18の形状は、これに限定されない。
対向基板30は、絶縁基板10上に、カラーフィルタ層15及びブラックマトリクス(不図示)、オーバコート層(不図示)、共通電極16並びに配向膜14が順に積層された構造になっている。そして、共通電極16と配向膜14との層間には、アクティブマトリクス基板20上の反射部を構成する反射電極4、及び透過部を構成する透明電極露出部3aに対応して、突出部であるリベット17が設けられている。ここで、リベット17は、各画素電極の透過部及び反射部において、電圧印加時での液晶層40の配向中心を形成するためのものである。
液晶層40は、電気光学特性を有するネマチック液晶材料であり、誘電率異方性が負である液晶分子41と、カイラル剤とを含んでいる。ここで、カイラル剤は、液晶層40中の液晶分子41をねじれた配向にして、透過部及び反射部での液晶分子41の配向を安定させると共に、応答速度を向上させるための添加剤であり、例えば、カイラル方向が左旋性で、ピッチが60μmのものである。
このような構成の液晶表示装置50は、反射部において対向基板30側から入射する外光を反射電極4で反射すると共に、透過部においてアクティブマトリクス基板20側から入射するバックライトからの光を透過するように構成されている。そして、液晶表示装置50では、各画素電極毎に1つの画素が構成されており、各画素において、ゲート線1からゲート信号がゲート電極1aに送られて、TFT5がオン状態になったときに、ソース線2からソース信号がソース電極2aに送られて、半導体層6及びドレイン電極3を介して、画素電極、すなわち、反射電極4及び透明電極露出部3aに所定の電荷を書き込まれる。このとき、画素電極と共通電極16との間で電位差が生じ、液晶層40に所定の電圧が印加される。そして、液晶層40に印加された電圧によって液晶分子41の配向状態を変えることにより、液晶層40の光透過率を調整して画像が表示される。
また、液晶表示装置50は、電圧印加時には、図2に示すように、液晶分子41が基板面に対して実質的に垂直に配向すると共に、電圧無印加時には、図4及び図5に示すように、液晶分子41がリベット17を中心に基板面に対して実質的に平行に配向するという垂直配向方式になっている。この垂直配向方式の液晶表示装置は、一般に画像表示の際の視野角が広いという特徴を有している。
さらに、液晶表示装置50は、図3及び図5に示すように、反射電極4が傾斜面18を介してドレイン電極3に接続されているものの、図3及び図4に示すように、反射電極4が各傾斜面18毎に切り欠き部19を有している。
この切り欠き部19では、図4に示すように、液晶層40に電圧するための電極が存在しないので、液晶層40への電圧の印加及び無印加に関わらず常に、液晶分子41cが基板面に対して実質的に垂直に配向することになる。そのため、反射電極4の切り欠き部19は、透過部での液晶分子41aの配向方向と、反射部での液晶分子41bの配向方向との違いを打ち消し合う緩衝領域となる。
また、傾斜面18上に形成された反射電極4上では、液晶分子41dが、図5に示すように透過部の液晶分子41aの配向方向、或いは、反射部の液晶分子41bの配向方向に追随して配向することになるが、傾斜面18の位置する領域は、そもそも画素の開口率に寄与しないので、傾斜面18上の反射電極4に切り欠き部19を設けても、画素の開口率は低下しない。
以上のように、液晶表示装置50では、反射電極4の切り欠き部19を、透過部の液晶分子41aと反射部の液晶分子41bとの配向方向の違いを打ち消し合う緩衝領域として機能させることになるので、透過部と反射部との間の液晶分子41の配向の不連続を改善することができ、液晶分子41の応答速度を高めることができる。
次に、本発明の実施形態に係る液晶表示装置50の製造方法について、詳細に説明する。
<アクティブマトリクス基板作製工程>
以下に、アクティブマトリクス基板20の作成工程について説明する。
まず、ガラス基板等の絶縁基板10上の基板全体に、チタン等からなる金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、フォトリソグラフィー技術(Photo Engraving Process、以下、「PEP技術」と称する)によりパターン形成して、ゲート線1及びゲート電極1aを形成する。
続いて、ゲート線1及びゲート電極1a上の基板全体に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により窒化シリコン膜等を成膜し、ゲート絶縁膜11を形成する。
さらに、ゲート絶縁膜11上の基板全体に、CVD法により真性アモルファスシリコン膜と、リンがドープされたn+アモルファスシリコン膜とを連続して成膜し、その後、PEP技術によりゲート電極1a上に島状にパターン形成して、真性アモルファスシリコン層とn+アモルファスシリコン層とにより構成された半導体層6を形成する。
次いで、半導体層6が形成されたゲート絶縁膜11上の基板全体に、ITO(Indium Tin Oxide)膜からなる透明導電膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ドレイン電極(透明電極)3を形成する。
続いて、ドレイン電極3が形成されたゲート絶縁膜11上の基板全体に、チタン等からなる金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ソース線2及びソース電極2aを形成する。
さらに、ソース電極2a及びドレイン電極3をマスクとして半導体層6のn+アモルファスシリコン層をエッチング除去することにより、チャネル部を形成する。
その後、ソース電極2a及びドレイン電極3上の基板全体に、CVD法を用いて窒化シリコン膜等を成膜し、TFT5を覆うようにPEP技術によりパターン形成して、保護層12を形成する。
続いて、保護層12上の基板全体に、感光性アクリル樹脂等を塗布し、その後、PEP技術により保護層3を覆うと共に、透過部となる領域が矩形状に開口するようにパターン形成して、絶縁層13を形成する。これによって、絶縁層13の開口部の内壁に傾斜した傾斜面19が形成される。
なお、絶縁層13は、PEP技術によって表面形状を凹凸状にしてもよい。これによって、絶縁層13上の反射電極4の表面形状が凹凸状になり、反射電極4に入射する光を適度に拡散させることができる。
また、絶縁層13の膜厚は、反射部の液晶層40の厚さが透過部の液晶層40の厚さの実質的に1/2になるように調整されている。これによって、反射部と透過部との間の位相差が補償されている。
次いで、絶縁層13上の基板全体に、モリブデン膜及びアルミニウム膜をスパッタリング法により順に成膜し、その後、PEP技術により、TFT5と重なると共に、傾斜面18の所定位置に切り欠き部19を有するようにパターン形成して、反射電極5を形成する。これによって、反射部である反射電極5が傾斜面19を介してドレイン電極3に接続され、ドレイン電極(透明電極)3のうち、反射電極5から露出した部分(透明電極露出部3a)が透過部となる。
ここで、反射電極4を構成するアルミニウム膜とドレイン電極3を構成するITO膜との間にモリブデン膜が挟持されているので、アルミニウム膜をPEP技術によりパターン形成する際に、アルミニウム膜とITO膜との間で局部電池が形成されることなく、アルミニウム膜の電気的な腐食するのを防ぐことができる。
最後に、反射電極4及び透明電極露出部3a上の基板全体に、ポリイミド樹脂(例えば、JSR(株)製、オプトマーAL)をオフセット印刷により塗布して、配向膜14を形成する。
上述のようにしてアクティブマトリクス基板20が完成する。
なお、上述のアクティブマトリクス基板20の作製方法では、半導体層を、アモルファスシリコン膜により形成させる方法を例示したが、ポリシリコン膜により形成させてもよく、さらには、それらアモルファスシリコン膜及びポリシリコン膜にレーザアニール処理を行って結晶性を向上させてもよい。
<対向基板作製工程>
以下に、対向基板30の作成工程について説明する。
まず、ガラス基板等の絶縁基板10上に、クロム薄膜を成膜した後、PEP技術によりパターン形成してブラックマトリクスを形成する。
続いて、ブラックマトリクス間のそれぞれに、赤、緑及び青の何れかの着色層をパターン形成してカラーフィルタ層15を形成する。
さらに、カラーフィルタ層15上の基板全体に、アクリル樹脂を塗布してオーバーコート層を形成する。
その後、オーバーコート層上の基板全体に、ITO膜を成膜して共通電極16を形成する。
次いで、共通電極16上の基板全体に、感光性アクリル樹脂等を塗布し、その後、PEP技術により、アクティブマトリクス基板20上の反射電極4及び透明電極露出部3aに対応するようにパターン形成して、リベット17を形成する。
ここで、共通電極16上にリベット17を形成する代わりに、リベット17に対応する位置の共通電極16の表面に穴を形成したり、対向するアクティブマトリクス基板20上の反射電極4及び透明電極露出部3aの表面に穴を形成してもよい。
最後に、リベット17上の基板全体に、ポリイミド樹脂(例えば、JSR(株)製、オプトマーAL)をオフセット印刷により塗布して、配向膜14を形成する。
以上のようにして、本発明を構成する対向基板30を作製することができる。
<液晶表示装置作製工程>
以下に、液晶表示装置の作成工程について説明する。
まず、アクティブマトリクス基板20及び対向基板30のうちの一方の基板にスクリーン印刷により、熱硬化性エポキシ樹脂等からなるシール材料を、液晶注入口の部分を欠いた枠状パターンで塗布し、他方の基板に液晶層40の厚さに相当する直径を持ち、樹脂又はシリカからなる球状のスペーサーを散布する。
続いて、アクティブマトリクス基板20と対向基板30とを貼り合わせ、シール材料を硬化させ、空セルを形成する。
さらに、空セルを構成するアクティブマトリクス基板20及び対向基板30の基板間に、減圧法により液晶分子41及びカイラル剤を含む液晶材料を注入し液晶層40を形成する。
最後に、上記液晶注入口にUV硬化樹脂を塗布し、UV照射によりUV硬化樹脂を硬化し、注入口を封止する。
以上のようにして、本発明の液晶表示装置50を製造することができる。
以上説明したように、対向基板30にリベット17が形成されていると共に、液晶層40にカイラル剤が添加されている場合には、電圧印加時において、液晶分子41が基板面に対して平行に、且つ、リベット17を中心にねじれて配向することになる。そして、透過部が矩形状に形成されている場合には、透過部、すなわち、絶縁層13の開口部の四隅において、液晶分子41の配向が不連続となり易いことになる。
しかしながら、本発明の液晶表示装置50によれば、反射部を構成する反射電極4が、絶縁層13の開口部の四隅において、具体的には、液晶分子41のねじれ方向側にある絶縁層13の開口部の隅部から各傾斜面18の中央部までの領域において、ドレイン電極3に接続されない切り欠き部19を有している。この反射電極4の切り欠き部19では液晶層40への電圧の印加及び無印加に関わらず常に、液晶分子41が基板面に対して実質的に垂直に配向することになるので、反射電極4の切り欠き部19は、透過部での液晶分子41aの配向方向と、反射部での液晶分子41bの配向方向との違いを打ち消し合う緩衝領域として機能する。
従って、本発明の液晶表示装置50では、反射電極4の切り欠き部19を、透過部と反射部と間の液晶分子41の配向方向の違いを打ち消し合う緩衝領域として機能させているので、透過部と反射部との間の液晶分子41の配向の不連続を改善することができ、液晶分子41の配向に要する時間が少なくなり、液晶分子41の応答速度を向上させることができる。
また、本発明の液晶表示装置50において、切り欠き部19が形成された傾斜面18は、そもそも画素の開口率に寄与しないので、画素の開口率が低下させることなく、上記液晶分子の配向の不連続を改善することができる。
さらに、反射電極4のパターン形状を変更するだけで、傾斜面18上の反射電極4に切り欠き部19を形成することができるので、別途、製造プロセスを追加することなく、上記液晶分子の配向の不連続を改善することができる。
また、本発明の液晶表示装置50では、矩形状の透過電極露出部3の周囲の各傾斜面18を介して、透過電極露出部3aと反射電極4とが接続されているので、特許文献1に開示された液晶表示装置よりも、反射部と透過部との間の接続不良の発生を少なくすることができる。
以上説明したように、本発明は、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において液晶分子の高速応答が可能になるので、動画表示用途の液晶表示装置について有用である。
本発明の実施形態に係る液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20の平面図である。 図1中のII−II断面線に沿った液晶表示装置50の断面図である。 本発明の電圧印加時の透過部及びその周囲の反射部における液晶分子の配向状態を詳細に示した平面模式図である。 図3中の断面IV-IVに沿った液晶表示装置50の断面模式図である。 図3中の断面V-Vに沿った液晶表示装置50の断面模式図である。 従来の液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板120の平面図である。 図6中のVII−VII断面線に沿った液晶表示装置150の断面図である。 従来の電圧印加時の透過部及びその周囲の反射部における液晶分子の配向状態を詳細に示した平面模式図である。 図8中のIX−IX断面線に沿った液晶表示装置150の断面図である。
1 ゲート線
1a ゲート電極
2 ソース線
2a ソース電極
3 ドレイン電極(透明電極)
3a 透明電極露出部
4 反射電極
5 TFT
6 半導体層
10 絶縁基板
11 ゲート絶縁膜
12 保護層
13 絶縁層
14 配向膜
15 カラーフィルタ層
16 共通電極
17 リベット(突出部)
18 傾斜面
19 切り欠き部
20 アクティブマトリクス基板(第1基板)
30 対向基板(第2基板)
40 液晶層
41 液晶分子
50 液晶表示装置

Claims (3)

  1. 互いに対向するように配置された第1基板及び第2基板と、
    上記第1基板及び上記第2基板の間に挟持され、液晶分子を含む液晶層と、
    上記第1基板の上に設けられた透明電極と、
    上記透明電極の上に設けられ、矩形状の開口部を有する絶縁層と、
    上記絶縁層と該絶縁層の開口部の内壁に傾斜して形成された傾斜面との上に設けられ、上記透明電極に接続された反射電極とを有し、
    上記反射電極が反射部を構成し、上記透明電極のうち、上記反射電極から矩形状に露出した部分が透過部を構成すると共に、
    上記液晶層に電圧が印加されていないときに、上記液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向する垂直配向方式の液晶表示装置であって、
    上記反射電極は、上記傾斜面において、切り欠き部を有し
    上記反射電極の切り欠き部は、上記各傾斜面毎に形成され、
    上記反射電極の切り欠き部は、上記開口部の周方向に沿って、該開口部の隅部から上記傾斜面の中央部までに形成され、
    上記第2基板は、上記液晶層側に突出して形成された突出部を有し、
    上記液晶分子は、上記液晶層に電圧が印加されているときに、基板面に対して平行に、且つ、上記突出部を中心にねじれて配向し、
    上記反射電極の切り欠き部は、上記各傾斜面を構成する辺において、該各傾斜面を構成する辺に対して上記液晶分子の配向方向がなす角が小さい方側に設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記反射電極の切り欠き部は、上記傾斜面の上端から下端までに形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記液晶層には、カイラル剤が添加されていることを特徴とする液晶表示装置。
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