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JP4610154B2 - Injectable preparation - Google Patents

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JP4610154B2
JP4610154B2 JP2002158026A JP2002158026A JP4610154B2 JP 4610154 B2 JP4610154 B2 JP 4610154B2 JP 2002158026 A JP2002158026 A JP 2002158026A JP 2002158026 A JP2002158026 A JP 2002158026A JP 4610154 B2 JP4610154 B2 JP 4610154B2
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JP
Japan
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interferon
injectable preparation
polyoxypropylene glycol
preparation
polyoxyethylene polyoxypropylene
Prior art date
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好尚 大西
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長期間安定なインターフェロン含有注射用製剤に関する。特にインターフェロンαを含有する安定な注射用製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターフェロンは、他の蛋白質と同様に、水溶液中で蛋白質分解、酸化、ジスルフィド交換、オリゴマー化、脱アミド化及びβ−脱離のような化学的分解、並びに、凝集、沈殿及び吸着のような物理的作用を受けやすい。そのために、インターフェロン溶液は、これらの影響を相殺する添加剤を含んでいる。例えば、ヒト血清アルブミン(HSA)は、安定剤として作用し、製造装置及び製剤容器の金属表面およびガラス表面への吸着を防止することが知られており、すでに市販の製剤に用いられている。しかし、HSA等のヒト血液由来産物はウィルス汚染の危険性などの問題があることから、HSAの使用を避け、別の添加剤を使用した各種の製剤組成とすることが検討されている。例えば、添加剤として非イオン性界面活性剤を含むインターフェロン溶液が提案されており(特開昭61−277633号公報)、非イオン性界面活性剤は、吸着による活性損失を防止するために有効であるとされている。
【0003】
従来、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであるポリソルベート80やポリソルベート20などが用いられていた。このうち、特にポリソルベート80が最適なものとして推奨されていた。しかし、ポリソルベート80は、不飽和脂肪酸であるオレイン酸が結合しているため、酸化されやすく、過酸化物による薬物への影響を十分に考慮しなくてはならない。また、市販のポリソルベート80の原料に用いられるオレイン酸は、オレイン酸純度が70〜80%であって、数十種類の脂肪酸からなる混合物であることから、そのことに原因する過酸化物の含有或いは酸化安定性の悪さが指摘されている(鈴木;Fraglance Journal, 4, 106 (1995))。ポリソルベート80は、その保存時にも除々に酸化劣化し、インターフェロンのような化学的作用に鋭敏な薬物との配合に際しては、たとえ原料規格に適合した合格品であってもその範囲内での微細な劣化が悪影響を及ぼすことも考えられる。
【0004】
さらに、ポリソルベート80はpH3〜5の水溶液中では比較的安定であるが、pH6を上回る水溶液、例えば、pH6.5〜7の範囲では、加水分解されやすくなる(鮫島ら;薬剤学29、107(1969))。
【0005】
そのため、それに伴う脂肪酸の遊離、析出、pH変動或いは更なる酸化反応が惹起されるなど、注射用製剤の種々の使用条件下において、不都合な点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、長期間安定なインターフェロンαの注射用製剤、特に、酸化、pH又は温度の影響を受けにくい安定な注射用製剤を提供することを、主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを使用した注射用製剤が、より安定に使用し得ること、特に、pH7付近に調整されたインターフェロンαを含有する注射用製剤に、有用に適用し得ることを見出し、更に検討を重ねて、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は次の注射用製剤を提供するものである。
【0009】
項1:インターフェロンα、及び、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する注射用製剤。
【0010】
項2:インターフェロンαが、BALL−1細胞由来の天然型インターフェロンαである項1に記載の注射用製剤。
【0011】
項3:pH6.0〜7.5に調整された項1又は2のいずれかに記載の注射用製剤。
【0012】
項4:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールにおいて、ポリオキシエチレン鎖の重合度が約160であって、ポリオキシプロピレン鎖の重合度が約30である、項1乃至3のいずれかに記載の注射用製剤。
【0013】
項5:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの含有量が、製剤1mLあたり0.01〜1mgである項1乃至4のいずれかに記載の注射用製剤。
【0014】
項6:インターフェロンαの含有量が、製剤1mLあたり、2×106〜20×106国際単位である項1乃至5のいずれかに記載の注射用製剤。
【0015】
項7:クエン酸塩緩衝液を含有する項1乃至6のいずれかに記載の注射用製剤。
【0016】
項8:グリシンを更に含有する項1乃至7のいずれかに記載の注射用製剤。
【0017】
項9:塩化ナトリウムを更に含有する項1乃至8のいずれかに記載の注射用製剤。
【0018】
項10:D−マンニトールを更に含有する項1乃至9のいずれかに記載の注射用製剤。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の注射用製剤について、詳細に説明する。
【0020】
インターフェロンα
本発明の注射用製剤に用いるインターフェロンαとしては、従来、注射用製剤に用いられてきたインターフェロンαであれば、特に限定されることはないが、例えば、インターフェロンα2a、インターフェロンα2b等の遺伝子組換え型インターフェロン、複数のサブタイプを含有する天然型αインターフェロン混合精製物、あるいはポリエチレングリコールで修飾されたインターフェロンαなどを用いることができる。
【0021】
その中でも、本発明においては、pHが6.0以上の範囲が適当とされるインターフェロンαに、特に好適に使用し得る。
【0022】
pHが6.0以上の範囲が適当とされるインターフェロンαとしては、例えば、インターフェロンα2bや天然型インターフェロンαが挙げられる。
【0023】
中でも、BALL−1細胞由来の天然型インターフェロンαを含有する製剤として特に好適に用いることができる。
【0024】
BALL−1細胞由来の天然型インターフェロンαとは、BALL−1細胞の培養上清中に産生されるインターフェロンαであって、例えば、ヒトリンパ芽球細胞(BALL−1)に誘発剤としてセンダイウィルスを作用させて産生したものなどが挙げられる。
【0025】
注射用製剤に含まれるインターフェロンαの量は、所期の効果を奏する範囲である限り、特に制限されないが、通常、製剤1mLあたり1×106〜100×106国際単位の範囲で適用される。
【0026】
本発明の注射用製剤は、特にインターフェロンαの濃度が低濃度の範囲で有効であり、製剤1mLあたり2×106〜30×106国際単位、更には、2×106〜20×106国際単位の範囲において、好適に使用し得る。
【0027】
ポリオキシエチエンポリオキシプロピレングリコール
本発明で用いられるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールは、プロピレンオキシドを重合して得られるポリオキシプロピレンを親油基とし、これにエチレンオキシドを付加重合せしめたポリオキシエチレンを親水基とする非イオン性界面活性剤である。
【0028】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールは、公知であり、公知の方法に従って、適宜合成できる。また市販品を用いてもよい。
【0029】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールは、「ポロクサマー」という別名でも知られており、市販品としては、例えば、「プルロニック」(商品名)などが知られている。
【0030】
洗浄剤や乳化剤などの用途に応じて種々の重合度のものが市販されているが、本発明で用いられるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールとしては、特に、ポリオキシエチレン鎖の平均重合度が100〜300で、ポリオキシプロピレン鎖の平均重合度が20〜60であるものが、親水性が高く、しかも、良好なインターフェロンαの吸着防止効果を有する点で、好適に用いられる。
【0031】
特に、ポリオキシエチレン鎖の重合度が約160であって、ポリオキシプロピレン鎖の重合度が約30であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールが、安全性が十分に確認されていることから、より好適に用いられる。
【0032】
ポリオキシエチレン鎖の重合度が約160であって、ポリオキシプロピレン鎖の重合度が約30であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールは、別名をポロクサマー188といい、市販品としては、プルロニックF68(商品名、BASF株式会社)などが、知られている。
【0033】
本発明の注射用製剤に含まれるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの量は、インターフェロンαの安定化という効果が奏される限り、特に限定されないが、通常製剤1mL当たり0.01〜10mg程度の範囲である。特に1mLあたり2×106〜20×106国際単位濃度のインターフェロンαに対し、0.01〜1.0mgの範囲が好ましく、更には0.1〜1.0mgの範囲が好適である。
【0034】
注射用製剤
本発明の注射用製剤は、インターフェロンαとポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する。
【0035】
本発明の注射用製剤のpHは、含有する種々のインターフェロンαに対して、それらの活性が最も安定に保持されるpHに適宜調整することができるが、通常、pH4.5〜7.5程度の範囲で用いられる。
【0036】
本発明の注射用製剤は、特にpH6.0〜7.5に調整された範囲において好ましく使用することができる。
【0037】
この範囲においては、従来使用されていたポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類では加水分解を受ける可能性があったのに対し、本発明では、その恐れはなく、長期間安定して用いることができる。
【0038】
注射用製剤を特定のpHの範囲に調整するためには、通常の製剤に用いられる緩衝系を適宜用いることができる。緩衝系は、目的のpH領域に調整し得るものである限り、特に限定されることはないが、pH6.0〜7.5に調整する場合には、クエン酸塩緩衝系およびリン酸緩衝系が好ましく、特にクエン酸塩緩衝系が好ましい。
【0039】
クエン酸塩緩衝系の成分としては、クエン酸、クエン酸一水素ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、クエン酸ナトリウム(クエン酸三ナトリウム)、更にこれらの水和物及び水酸化ナトリウムが挙げられる。このうち2〜3種類が選択され、緩衝系を形成する。特に、クエン酸とクエン酸ナトリウムの組み合わせが好適に用いられる
緩衝液成分の濃度は、緩衝性が保持される程度であって、通常10〜300mmol/L程度の範囲で設定されうるが、緩衝液成分の濃度は、インターフェロンαの化学的安定性を大きく変化させるため、慎重に設定しなければならない。
【0040】
例えば、1mLあたり1×106〜20×106の国際単位のインターフェロンαに対しては、10〜200mmol/L程度の範囲で設定されることが好ましく、30〜100mmol/L程度の範囲がより好適である。
【0041】
本発明の注射用製剤には、必要に応じて、他の添加剤、例えば、安定化剤や等張化剤などを、適宜添加することができる。
【0042】
安定化剤としては、一般の注射用製剤に使用されるものを適宜使用することができ、例えば、グリシン等を好適に用いることができる。
【0043】
グリシンの濃度は、インターフェロンαを有意に安定化し得る範囲である限り、特に限定されないが、1mLあたり5×106国際単位以下のインターフェロンα濃度において、グリシンを1mLあたり3〜10mg添加することが好ましい。
【0044】
等張化剤としては、一般に注射用製剤に使用されるものを適宜使用することができ、例えば、塩化ナトリウム等の塩類、ブドウ糖等の糖類およびD−マンニトール等の糖アルコールなどを好適に用いることができる。中でも塩化ナトリウム、D−マンニトールをより好適に用いることができる。
【0045】
等張化剤の濃度は、所期の効果を奏し得る限り、特に限定されることはないが、注射用製剤の浸透圧比を1〜3に維持する濃度で添加することが好ましい。
【0046】
具体的には、クエン酸緩衝液濃度が60mmol/Lでグリシン無添加の場合、塩化ナトリウムが3〜22mg/mL、マンニトールが20〜120mg/ml、またクエン酸緩衝液濃度が60mmol/Lでグリシン(0.5%)添加の場合、塩化ナトリウムが2〜20mg/mL、マンニトール10〜110mg/mLなどが例示できる。
【0047】
本発明の注射用製剤は、インターフェロンαとポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、並びに上記他の添加剤を、注射用水に含有することによって、製造することができる。
【0048】
例えば、次の方法により製造することができる。
【0049】
所定量のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、緩衝液成分(クエン酸、クエン酸ナトリウム等)、等張化剤(塩化ナトリウム等)、およびグリシン等を注射用水に溶解し、次いで所定量のインターフェロンαを添加した後、注射用水を加えて最終体積とする。その後、無菌条件下にて、除菌ろ過し、バイアルあるいはプレフィルドシリンジ等の密封容器に充填することにより、得ることができる。
【0050】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0051】
実施例1
クエン酸1水和物1.14mg/mL、クエン酸ナトリウム2水和物30.2mg/mLからなるクエン酸緩衝液(pH6.5)1.5mLに、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ポロクサマー188、「プルロニックF68(PluronicF68)」(商品名);BASF株式会社)の2mg/mL水溶液0.3mLと、12mg/mL塩化ナトリウム水溶液0.9mLを加え、次いで、インターフェロンα(BALL−1細胞由来;株式会社林原生物化学研究所)30×106国際単位/mLを含むpH7.0の60mMクエン酸緩衝液溶液0.3mLを加えて3mLとし、容量5mLのガラスバイアルに1mL充填した後、ゴム栓で密封して、本発明の注射用製剤を得た。
【0052】
参考例
クエン酸1水和物1.14mg/mL、クエン酸ナトリウム2水和物30.2mg/mL及びグリシン10mg/mLからなるクエン酸緩衝液1.5mLに、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ポロクサマー188、「プルロニックF68」(商品名)株式会社旭電化)の2mg/mL水溶液0.3mLと、塩化ナトリウムの5mg/mL水溶液0.95mLを加え、次いでインターフェロンα(BALL−1細胞由来;株式会社林原生物化学研究所)30×106国際単位/mLを含むpH7.0の60mMクエン酸緩衝液溶液0.25mLを加えて3mLとし、容量5mLのガラスバイアルに1mL充填した後、ゴム栓で密封して、本発明の注射用製剤を得た。
【0053】
比較例1
実施例1のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの2mg/mL水溶液0.3mLに代えて、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80、「TO−10M」(商品名);日光ケミカルズ株式会社)の2mg/mL水溶液を0.3mL加えた以外は、実施例1と同様にして注射用製剤を得た。
【0054】
比較例2
参考例2のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの2mg/mL水溶液0.3mLに代えて、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80、「TO−10M」(商品名);日光ケミカルズ株式会社)の2mg/mL水溶液を0.3mL加えた以外は、参考例2と同様にして注射用製剤を得た。
【0055】
比較例A
比較のために、非イオン性界面活性剤に代えて、ヒト血清アルブミンを用いて、注射用製剤を製造した。
【0056】
実施例1のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの2mg/mL水溶液0.3mLに代えて、ヒト血清アルブミン(献血アルブミン25;(財)化血研)を25倍希釈した水溶液を0.3mL加えた以外は、実施例1と同様にして、注射用製剤を得た。
【0057】
比較例B
比較のために、従来技術である特開2001−226287号公報に記載される注射用製剤を製造した。
【0058】
トロメタモール2.44mg/mL、グリシン1.52mg/mL、塩化ナトリウム17.6mg/mL及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80、「NOFABLE ESO−9920」(商品名);日本油脂株式会社)0.6mg/mLを含み、塩酸でpHを6.6に調整した水溶液1.5mLに、水1.25mLを加え、さらにインターフェロンα(BALL−1細胞由来;株式会社林原生物化学研究所)30×106国際単位/mLを含むpH7.0の60mMクエン酸緩衝液溶液0.25mLを加えて3mLとし、容量5mLのガラスバイアルに1mL充填した後、ゴム栓で密封して、注射用製剤を得た。
【0059】
評価1
実施例及び比較例で作成した注射用製剤を37℃の恒温庫内で静置した。保存開始から7日後及び14日後において、逆相HPLCによりインターフェロンαの含量を測定した。その結果を表1に示す。
【0060】
【表1】

Figure 0004610154
【0061】
実施例6及び参考例3〜5、7〜9
クエン酸1水和物0.63mg/mL、クエン酸ナトリウム2水和物16.8mg/mLからなる60mMクエン酸緩衝液(pH6.5)を調製し、これにポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ポロクサマー188、「E−128」(商品名);日本油脂株式会社)を溶解して、0.04mg/mL、0.12mg/mL、0.4mg/mL、1.2mg/mL、4mg/mL、12mg/mL、40mg/mLとなる7つの溶液を調製した。これらの溶液1mLそれぞれに23mg/mL塩化ナトリウムを含有する60mMクエン酸緩衝液(pH6.5)を0.6mL、さらに60mMクエン酸緩衝液(pH6.5)を1.8mL、次いで、インターフェロンα(BALL−1細胞由来;株式会社林原生物化学研究所)30×106国際単位/mLを含むpH7.0の60mMクエン酸緩衝液溶液0.6mLを加えて合計4mLとし、容量5mLのガラスバイアルに1mL充填した後、ゴム栓で密封して、インターフェロンαの濃度が5×106国際単位/mLで、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの濃度が0.01mg/mL、0.03mg/mL、0.1mg/mL、0.3mg/mL、1mg/mL、3mg/mL及び10mg/mLである本発明の注射用製剤を得た。
【0062】
比較例3〜9
実施例6及び参考例3〜5、7〜9のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールに代えて、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80、「NOFABLE ESO−9920」(商品名);日本油脂株式会社)を用いた以外は、それぞれ、実施例6及び参考例3〜5、7〜9と同様にして注射用製剤を得た。
【0063】
評価2
実施例6、参考例3〜5、7〜9及び比較例3〜9の注射用製剤を37℃の恒温庫内で静置した。保存開始から7日後及び14日後において、逆相HPLCによりインターフェロンαの含量を測定した。その結果を表2に示す。
【0064】
【表2】
Figure 0004610154
【0065】
実施例13及び参考例10〜12、14〜16
クエン酸1水和物0.63mg/mL、クエン酸ナトリウム2水和物16.8mg/mLからなる60mMクエン酸緩衝液(pH6.5)を調製し、これにポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(ポロクサマー188、「E−128」(商品名);日本油脂株式会社)を溶解して0.04mg/mL、0.12mg/mL、0.4mg/mL、1.2mg/mL、4mg/mL、12mg/mL、40mg/mLとなる7つの溶液を調製した。これらの溶液1mLそれぞれに、23mg/mLの塩化ナトリウムを含有する60mMクエン酸緩衝液(pH6.5)を0.6mL、次いでインターフェロンα(BALL−1細胞由来;株式会社林原生物化学研究所)30×106国際単位/mLを含むpH7.0の60mMクエン酸緩衝液溶液を2.4mL加えて合計4mLとし、容量5mLのガラスバイアルに1mL充填した後、ゴム栓で密封して、インターフェロンαの濃度が20×106国際単位/mLで、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの濃度が0.01mg/mL、0.03mg/mL、0.1mg/mL、0.3mg/mL、1mg/mL、3mg/mL及び10mg/mLである本発明の注射用製剤を得た。
【0066】
比較例10〜16
実施例13及び参考例10〜12、14〜16のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールに代えて、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(ポリソルベート80、「NOFABLE ESO−9920」(商品名);日本油脂株式会社)を用いた以外は、それぞれ、実施例13及び参考例10〜12、14〜16と同様にして注射用製剤を得た。
【0067】
評価3
実施例13、参考例10〜12、14〜16及び比較例10〜16の注射用製剤を37℃の恒温庫内で静置した。保存開始から7日後及び14日後において、逆相HPLCによりインターフェロンαの含量を測定した。その結果を表3に示す。
【0068】
【表3】
Figure 0004610154
【0069】
【発明の効果】
表1〜3の結果に示されるように、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールを含有する本発明のインターフェロン注射用製剤は、従来のインターフェロン注射用製剤に比べて、長期間安定であることが明らかとなった。また、37℃という苛酷な条件下であっても、良好な安定性を示すことが明らかとなった。
【0070】
本発明の注射用製剤は、広いpH範囲において安定であり、また、高温においても、良好な安定性を示す。
【0071】
本発明の注射用製剤は、pH6.0以上のインターフェロンα注射用製剤、好ましくは、インターフェロンαがBALL−1細胞由来の天然型インターフェロンαである注射用製剤に、特に有用に用いることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a preparation for injection containing interferon which is stable for a long period of time. In particular, it relates to a stable injectable preparation containing interferon α.
[0002]
[Prior art]
Interferons, like other proteins, are chemically decomposed in aqueous solution, such as proteolysis, oxidation, disulfide exchange, oligomerization, deamidation and β-elimination, and physical such as aggregation, precipitation and adsorption. Easy to be affected. To that end, interferon solutions contain additives that offset these effects. For example, human serum albumin (HSA) is known to act as a stabilizer and prevent adsorption to the metal and glass surfaces of production equipment and formulation containers and is already used in commercial formulations. However, since human blood-derived products such as HSA have problems such as the risk of virus contamination, it has been studied to avoid the use of HSA and to make various pharmaceutical compositions using other additives. For example, an interferon solution containing a nonionic surfactant as an additive has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 61-277633), and a nonionic surfactant is effective for preventing activity loss due to adsorption. It is said that there is.
[0003]
Conventionally, as the nonionic surfactant, polysorbate 80 or polysorbate 20 which is a polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester has been used. Of these, polysorbate 80 was particularly recommended as the optimum one. However, since polysorbate 80 is bound with oleic acid, which is an unsaturated fatty acid, it is easily oxidized and the influence of peroxide on the drug must be fully considered. Moreover, since the oleic acid used for the raw material of the commercially available polysorbate 80 has a oleic acid purity of 70 to 80% and is a mixture composed of several tens of types of fatty acids, it contains a peroxide due to that. Or it has been pointed out that the oxidation stability is poor (Suzuki; Fraglance Journal, 4, 106 (1995)). Polysorbate 80 is gradually oxidatively deteriorated during storage, and when blended with a drug sensitive to chemical action such as interferon, even if it is a product that conforms to the raw material standards, it is fine within that range. Deterioration can also have an adverse effect.
[0004]
Furthermore, polysorbate 80 is relatively stable in an aqueous solution having a pH of 3 to 5, but is easily hydrolyzed in an aqueous solution having a pH of more than 6, for example, in the range of pH 6.5 to 7 (Keshima et al .; Pharmacology 29, 107 ( 1969)).
[0005]
For this reason, there are disadvantages under various conditions of use of the injectable preparation, such as fatty acid liberation, precipitation, pH fluctuation or further oxidation reaction.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The main object of the present invention is to provide an injectable preparation of interferon α which is stable for a long period of time, particularly a stable injectable preparation which is hardly affected by oxidation, pH or temperature.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have found that an injectable preparation using polyoxyethylene polyoxypropylene glycol can be used more stably as a nonionic surfactant, In particular, it has been found that it can be usefully applied to an injectable preparation containing interferon α adjusted to around pH 7, and further studies have been made to complete the present invention.
[0008]
That is, the present invention provides the following injectable preparation.
[0009]
Item 1: An injectable preparation containing interferon α and polyoxyethylene polyoxypropylene glycol.
[0010]
Item 2: The injectable preparation according to Item 1, wherein the interferon α is a natural interferon α derived from BALL-1 cells.
[0011]
Item 3: The injectable preparation according to any one of Items 1 and 2, adjusted to pH 6.0 to 7.5.
[0012]
Item 4: The injection according to any one of Items 1 to 3, wherein the polyoxyethylene polyoxypropylene glycol has a polyoxyethylene chain polymerization degree of about 160 and a polyoxypropylene chain polymerization degree of about 30. Formulation.
[0013]
Item 5: The injectable preparation according to any one of Items 1 to 4, wherein the content of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol is 0.01 to 1 mg per mL of the preparation.
[0014]
Item 6: The injectable preparation according to any one of Items 1 to 5, wherein the content of interferon α is 2 × 10 6 to 20 × 10 6 international units per mL of the preparation.
[0015]
Item 7: The injectable preparation according to any one of Items 1 to 6, comprising a citrate buffer.
[0016]
Item 8: The injectable preparation according to any one of Items 1 to 7, further comprising glycine.
[0017]
Item 9: The injectable preparation according to any one of Items 1 to 8, further containing sodium chloride.
[0018]
Item 10: The injectable preparation according to any one of Items 1 to 9, further comprising D-mannitol.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the injectable preparation of the present invention will be described in detail.
[0020]
Interferon alpha
The interferon α used in the injectable preparation of the present invention is not particularly limited as long as it is an interferon α conventionally used in an injectable preparation. For example, gene recombination such as interferon α2a and interferon α2b is used. Type interferon, natural alpha interferon mixed purified product containing a plurality of subtypes, or interferon alpha modified with polyethylene glycol can be used.
[0021]
Among them, in the present invention, it can be particularly suitably used for interferon α whose pH is in the range of 6.0 or more.
[0022]
Examples of interferon α whose pH is in the range of 6.0 or higher include interferon α2b and natural interferon α.
[0023]
Especially, it can use especially suitably as a formulation containing the natural type interferon alpha derived from a BALL-1 cell.
[0024]
The natural interferon α derived from BALL-1 cells is interferon α produced in the culture supernatant of BALL-1 cells. For example, Sendai virus is used as an inducer for human lymphoblast cells (BALL-1). The thing produced by making it act is mentioned.
[0025]
The amount of interferon α contained in the injectable preparation is not particularly limited as long as it has a desired effect, but is usually applied in the range of 1 × 10 6 to 100 × 10 6 international units per mL of the preparation. .
[0026]
The injectable preparation of the present invention is effective particularly in the range where the concentration of interferon α is low, 2 × 10 6 to 30 × 10 6 international units per mL of the preparation, and further 2 × 10 6 to 20 × 10 6. It can be suitably used within the range of international units.
[0027]
Polyoxyethylene polyoxypropylene glycol used in polyoxyethylated Emporio carboxymethyl propylene glycol <br/> present invention, a polyoxypropylene obtained by polymerizing propylene oxide and lipophilic groups, and this allowed the addition polymerization of ethylene oxide It is a nonionic surfactant having polyoxyethylene as a hydrophilic group.
[0028]
Polyoxyethylene polyoxypropylene glycol is known and can be appropriately synthesized according to a known method. Commercial products may also be used.
[0029]
Polyoxyethylene polyoxypropylene glycol is also known as “poloxamer”, and as a commercial product, for example, “Pluronic” (trade name) is known.
[0030]
Although those having various degrees of polymerization are commercially available depending on uses such as cleaning agents and emulsifiers, the polyoxyethylene polyoxypropylene glycol used in the present invention has an average degree of polymerization of polyoxyethylene chains of 100 in particular. Those having a polyoxypropylene chain average polymerization degree of 20 to 60 are preferably used in that they have high hydrophilicity and have a good interferon α adsorption-preventing effect.
[0031]
In particular, since the polyoxyethylene polyoxypropylene glycol having a polyoxyethylene chain polymerization degree of about 160 and a polyoxypropylene chain polymerization degree of about 30 has been confirmed to be sufficiently safe, Preferably used.
[0032]
The polyoxyethylene polyoxypropylene glycol having a polyoxyethylene chain polymerization degree of about 160 and a polyoxypropylene chain polymerization degree of about 30 is also known as poloxamer 188, and commercially available products include Pluronic F68 ( (Trade name, BASF Corporation) and the like are known.
[0033]
The amount of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol contained in the injectable preparation of the present invention is not particularly limited as long as the effect of stabilizing interferon α is exhibited, but is usually in the range of about 0.01 to 10 mg per mL of preparation. It is. In particular, the range of 0.01 to 1.0 mg is preferable, and the range of 0.1 to 1.0 mg is more preferable with respect to interferon α of 2 × 10 6 to 20 × 10 6 international unit concentration per mL.
[0034]
Injectable preparation The injectable preparation of the present invention contains interferon α and polyoxyethylene polyoxypropylene glycol.
[0035]
The pH of the injectable preparation of the present invention can be appropriately adjusted to a pH at which the activity is most stably maintained with respect to various interferon α to be contained, but is usually about pH 4.5 to 7.5. It is used in the range.
[0036]
The injectable preparation of the present invention can be preferably used particularly in a range adjusted to pH 6.0 to 7.5.
[0037]
In this range, the polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters that have been conventionally used may undergo hydrolysis, whereas in the present invention, there is no fear of this, and the polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters can be used stably for a long period of time.
[0038]
In order to adjust the injectable preparation to a specific pH range, a buffer system used in a normal preparation can be appropriately used. The buffer system is not particularly limited as long as it can be adjusted to a target pH range, but when adjusting to pH 6.0 to 7.5, a citrate buffer system and a phosphate buffer system. And particularly preferred is a citrate buffer system.
[0039]
Components of the citrate buffer system include citric acid, sodium monohydrogen citrate, disodium citrate, sodium citrate (trisodium citrate), hydrates thereof and sodium hydroxide. Among these, 2 to 3 types are selected to form a buffer system. In particular, the concentration of the buffer component in which the combination of citric acid and sodium citrate is preferably used is such that the buffering property is maintained and can be set in the range of about 10 to 300 mmol / L. The concentration of the component must be carefully set to significantly change the chemical stability of interferon alpha.
[0040]
For example, for interferon α of 1 × 10 6 to 20 × 10 6 international units per mL, it is preferably set in the range of about 10 to 200 mmol / L, more preferably in the range of about 30 to 100 mmol / L. Is preferred.
[0041]
If necessary, other additives such as a stabilizer and an isotonic agent can be appropriately added to the injectable preparation of the present invention.
[0042]
As a stabilizer, what is used for a general injection formulation can be used suitably, For example, glycine etc. can be used conveniently.
[0043]
The concentration of glycine is not particularly limited as long as interferon α can be significantly stabilized, but it is preferable to add 3 to 10 mg of glycine per mL at an interferon α concentration of 5 × 10 6 international units or less per mL. .
[0044]
As the isotonic agent, those generally used for injectable preparations can be appropriately used. For example, salts such as sodium chloride, saccharides such as glucose, and sugar alcohols such as D-mannitol are preferably used. Can do. Of these, sodium chloride and D-mannitol can be more preferably used.
[0045]
The concentration of the tonicity agent is not particularly limited as long as the desired effect can be obtained, but it is preferably added at a concentration that maintains the osmotic pressure ratio of the preparation for injection at 1 to 3.
[0046]
Specifically, when citrate buffer concentration is 60 mmol / L and glycine is not added, sodium chloride is 3 to 22 mg / mL, mannitol is 20 to 120 mg / ml, and citrate buffer concentration is 60 mmol / L and glycine is used. In the case of (0.5%) addition, sodium chloride can be exemplified by 2 to 20 mg / mL, mannitol 10 to 110 mg / mL, and the like.
[0047]
The injectable preparation of the present invention can be produced by containing interferon α, polyoxyethylene polyoxypropylene glycol, and the above-mentioned other additives in water for injection.
[0048]
For example, it can be manufactured by the following method.
[0049]
A predetermined amount of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol, a buffer component (citric acid, sodium citrate, etc.), an isotonic agent (sodium chloride, etc.), glycine, etc. are dissolved in water for injection, and then a predetermined amount of interferon α After adding, water for injection is added to make the final volume. Thereafter, it can be obtained by sterilizing and filtering under aseptic conditions and filling a sealed container such as a vial or a prefilled syringe.
[0050]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example are given and this invention is demonstrated concretely, this invention is not limited to these Examples.
[0051]
Example 1
To 1.5 mL of a citrate buffer solution (pH 6.5) consisting of 1.14 mg / mL of citric acid monohydrate and 30.2 mg / mL of sodium citrate dihydrate, polyoxyethylene polyoxypropylene glycol (poloxamer 188 , “Pluronic F68” (trade name); BASF Corporation 2 mg / mL aqueous solution 0.3 mL and 12 mg / mL sodium chloride aqueous solution 0.9 mL were added, and then interferon α (derived from BALL-1 cells; Hayashibara Biochemical Laboratories Co., Ltd.) Add 0.3 mL of 60 mM citrate buffer solution with pH 7.0 containing 30 × 10 6 international units / mL to 3 mL, and fill 1 mL into a 5 mL glass vial, then rubber stopper To obtain an injectable preparation of the present invention.
[0052]
Reference example 2
To 1.5 mL of citrate buffer consisting of citric acid monohydrate 1.14 mg / mL, sodium citrate dihydrate 30.2 mg / mL and glycine 10 mg / mL, polyoxyethylene polyoxypropylene glycol (poloxamer 188 , “Pluronic F68” (trade name: Asahi Denka Co., Ltd.) 2 mg / mL aqueous solution 0.3 mL and sodium chloride 5 mg / mL aqueous solution 0.95 mL were added, and then interferon α (derived from BALL-1 cells; Hayashibara Co., Ltd.) Biochemical Research Institute) Add 0.25 mL of 60 mM citrate buffer solution with pH 7.0 containing 30 × 10 6 international units / mL to 3 mL, fill 1 mL into a 5 mL glass vial, and seal with a rubber stopper. Thus, an injectable preparation of the present invention was obtained.
[0053]
Comparative Example 1
Instead of 0.3 mL of 2 mg / mL aqueous solution of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol of Example 1, 2 mg of polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester (Polysorbate 80, “TO-10M” (trade name); Nikko Chemicals Co., Ltd.) An injectable preparation was obtained in the same manner as in Example 1 except that 0.3 mL of a / mL aqueous solution was added.
[0054]
Comparative Example 2
Instead of 0.3 mL of 2 mg / mL aqueous solution of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol of Reference Example 2, 2 mg of polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester (Polysorbate 80, “TO-10M” (trade name); Nikko Chemicals Co., Ltd.) An injectable preparation was obtained in the same manner as in Reference Example 2 except that 0.3 mL of a / mL aqueous solution was added.
[0055]
Comparative Example A
For comparison, an injectable preparation was produced using human serum albumin instead of a nonionic surfactant.
[0056]
Instead of 0.3 mL of the 2 mg / mL aqueous solution of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol in Example 1, 0.3 mL of an aqueous solution in which human serum albumin (blood donated albumin 25; Kakekenken) was diluted 25-fold was added. Except that, an injection preparation was obtained in the same manner as in Example 1.
[0057]
Comparative Example B
For comparison, an injectable preparation described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-226287, which is a conventional technique, was produced.
[0058]
Trometamol 2.44 mg / mL, Glycine 1.52 mg / mL, Sodium chloride 17.6 mg / mL and polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester (Polysorbate 80, “NOFABLE ESO-9920” (trade name); Nippon Oil & Fat Co., Ltd.) 1.25 mL of water is added to 1.5 mL of an aqueous solution containing 6 mg / mL and adjusted to pH 6.6 with hydrochloric acid, and further, interferon α (derived from BALL-1 cells; Hayashibara Biochemical Laboratories, Inc.) 30 × 10 Add 0.25 mL of 60 mM citrate buffer solution with pH 7.0 containing 6 international units / mL to 3 mL, fill 1 mL into a 5 mL glass vial, and seal with a rubber stopper to obtain an injectable formulation .
[0059]
Evaluation 1
The injectable preparations prepared in Examples and Comparative Examples were allowed to stand in a constant temperature chamber at 37 ° C. Seven days and 14 days after the start of storage, the content of interferon α was measured by reverse phase HPLC. The results are shown in Table 1.
[0060]
[Table 1]
Figure 0004610154
[0061]
Example 6 and Reference Examples 3-5, 7-9
A 60 mM citrate buffer solution (pH 6.5) consisting of citric acid monohydrate 0.63 mg / mL and sodium citrate dihydrate 16.8 mg / mL was prepared, and this was added to polyoxyethylene polyoxypropylene glycol ( Poloxamer 188, “E-128” (trade name); Nippon Oil & Fats Co., Ltd.) is dissolved, and 0.04 mg / mL, 0.12 mg / mL, 0.4 mg / mL, 1.2 mg / mL, 4 mg / mL Seven solutions of 12 mg / mL and 40 mg / mL were prepared. In each 1 mL of these solutions, 0.6 mL of 60 mM citrate buffer (pH 6.5) containing 23 mg / mL sodium chloride, 1.8 mL of 60 mM citrate buffer (pH 6.5), and then interferon α ( BALL-1 cell-derived; Hayashibara Biochemical Laboratories Co., Ltd.) Add 0.6 mL of 60 mM citrate buffer solution with pH 7.0 containing 30 × 10 6 international units / mL to make a total of 4 mL. After filling with 1 mL, it was sealed with a rubber stopper, the concentration of interferon α was 5 × 10 6 international units / mL, and the concentrations of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol were 0.01 mg / mL, 0.03 mg / mL, 0 1 mg / mL, 0.3 mg / mL, 1 mg / mL, 3 mg / mL and 10 mg / mL of the injectable product of the present invention It was obtained.
[0062]
Comparative Examples 3-9
In place of the polyoxyethylene polyoxypropylene glycol of Example 6 and Reference Examples 3 to 5 and 7 to 9, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester (polysorbate 80, “NOFABLE ESO-9920” (trade name); Nippon Oil & Fat Co., Ltd.) ) Was used in the same manner as in Example 6 and Reference Examples 3 to 5 and 7 to 9 , respectively, except that was used.
[0063]
Evaluation 2
The injectable preparations of Example 6, Reference Examples 3 to 5, 7 to 9, and Comparative Examples 3 to 9 were allowed to stand in a thermostatic chamber at 37 ° C. Seven days and 14 days after the start of storage, the content of interferon α was measured by reverse phase HPLC. The results are shown in Table 2.
[0064]
[Table 2]
Figure 0004610154
[0065]
Example 13 and Reference Examples 10-12, 14-16
A 60 mM citrate buffer solution (pH 6.5) consisting of citric acid monohydrate 0.63 mg / mL and sodium citrate dihydrate 16.8 mg / mL was prepared, and this was added to polyoxyethylene polyoxypropylene glycol ( Poloxamer 188, “E-128” (trade name); Nippon Oil & Fat Co., Ltd.) is dissolved to give 0.04 mg / mL, 0.12 mg / mL, 0.4 mg / mL, 1.2 mg / mL, 4 mg / mL, Seven solutions of 12 mg / mL and 40 mg / mL were prepared. For each 1 mL of these solutions, 0.6 mL of 60 mM citrate buffer (pH 6.5) containing 23 mg / mL sodium chloride, and then interferon α (derived from BALL-1 cells; Hayashibara Biochemical Laboratories, Inc.) 30 Add 2.4 mL of 60 mM citrate buffer solution with pH 7.0 containing 10 6 international units / mL to make a total of 4 mL, fill 1 mL into a 5 mL glass vial, seal with a rubber stopper, and insert interferon α. The concentration is 20 × 10 6 international units / mL, and the concentration of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol is 0.01 mg / mL, 0.03 mg / mL, 0.1 mg / mL, 0.3 mg / mL, 1 mg / mL, The injectable preparations of the present invention of 3 mg / mL and 10 mg / mL were obtained.
[0066]
Comparative Examples 10-16
Instead of polyoxyethylene polyoxypropylene glycol of Example 13 and Reference Examples 10-12 and 14-16, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester (Polysorbate 80, “NOFABLE ESO-9920” (trade name); Nippon Oil & Fat Co., Ltd. ) Was used in the same manner as in Example 13 and Reference Examples 10 to 12 and 14 to 16 , respectively, except that) was used.
[0067]
Evaluation 3
The injectable preparations of Example 13, Reference Examples 10-12, 14-16 and Comparative Examples 10-16 were allowed to stand in a thermostatic chamber at 37 ° C. Seven days and 14 days after the start of storage, the content of interferon α was measured by reverse phase HPLC. The results are shown in Table 3.
[0068]
[Table 3]
Figure 0004610154
[0069]
【The invention's effect】
As shown in the results of Tables 1 to 3, it is clear that the interferon injection preparation of the present invention containing polyoxyethylene polyoxypropylene glycol is stable for a long period of time compared to the conventional interferon injection preparation. became. It was also revealed that good stability was exhibited even under severe conditions of 37 ° C.
[0070]
The injectable preparation of the present invention is stable in a wide pH range, and exhibits good stability even at high temperatures.
[0071]
The injectable preparation of the present invention can be particularly useful for an interferon α injectable preparation having a pH of 6.0 or more, preferably an injectable preparation in which interferon α is a natural interferon α derived from BALL-1 cells.

Claims (3)

(1)BALL−1細胞由来の天然型インターフェロンα、
(2)ポリオキシエチレン鎖の重合度が160であって、ポリオキシプロピレン鎖の重合度が30であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、及び
(3)クエン酸緩衝液
を含有する溶液を密封容器に充填してなる注射用製剤であって、
前記(1)のインターフェロンαの含有量が、製剤1mLあたり、3×10〜20×10国際単位であり、
前記(2)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの含有量が、製剤1mLあたり0.2〜0.3mgであり、
前記(3)のクエン酸緩衝液の濃度が60mMである
注射用製剤。
(1) Natural interferon α derived from BALL-1 cells,
(2) A solution containing polyoxyethylene polyoxypropylene glycol having a polyoxyethylene chain polymerization degree of 160 and a polyoxypropylene chain polymerization degree of 30 and (3) a citrate buffer solution in a sealed container An injectable preparation filled in,
The content of the interferon α in (1) is 3 × 10 6 to 20 × 10 6 international units per 1 mL of the preparation,
The content of the polyoxyethylene polyoxypropylene glycol (2) is 0.2 to 0.3 mg per 1 mL of the preparation,
The preparation for injection wherein the concentration of the citrate buffer in (3) is 60 mM .
前記(2)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールの含有量が、製剤1mLあたり0.3mgである、請求項に記載の注射用製剤。The injectable preparation according to claim 1 , wherein the content of the polyoxyethylene polyoxypropylene glycol (2) is 0.3 mg per 1 mL of the preparation. 前記(2)のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールが、ポロクサマー188である請求項1又は2に記載の注射用製剤。The injectable preparation according to claim 1 or 2 , wherein the polyoxyethylene polyoxypropylene glycol (2) is poloxamer 188.
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