JP4606004B2 - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents
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Description
また、大型油圧ショベル及び超大型油圧ショベルを日本国内の製造メーカから外国の顧客へ納入する際は、船舶による輸送となる。このため通常は、完成品である油圧ショベルとして輸送するのではなく、関連のあるモジュール(ユニット)ごとに分割した形で船積みし、現地にて陸揚げ後、組立を行って完成品とするのが通例である。一般に、油圧ショベルの油圧駆動装置は、油圧ポンプ、タンク、コントロールバルブ等を金属製の油圧配管及び可撓性材料製のホースにより接続して構成される。ホースは可撓性を備えているため、上記陸揚げ後の組立時にその両端を接続対象部の口金に実物あわせで容易に接続固定するようにできる。これに対して油圧配管は接続対象に対し溶接され一体構造物となるが、上記のような陸揚げ後の組立時に溶接を行おうとすると作業が非常に煩雑となり困難である。このため、極力、船積みする前に一定範囲の溶接を済ませブロック化した状態で輸送を行い、現地での溶接作業を少なくすることが好ましい。但し、このようなブロック化した状態とする場合、船積み時や製造メーカから港までの公道輸送を行うトラック積載時において所定の輸送制限が存在するため、なるべくワンブロックの小型化を図る必要がある。
本発明においては、ブーム用流入流量制御弁、アーム用流入流量制御弁、バケット用流入流量制御弁のすべての流入流量制御弁を1つの制御弁装置内に一括集中配置し、かつその1つの制御弁装置をブームの上部に配置する。このように3つの流入流量制御弁を1ブロック化することにより、外国顧客向けに船積み陸揚げ後の溶接作業を極力少なくすることができる。また、上記のようにしてロッド引込側流入流量制御弁を省略することにより、外国顧客向けに船積み陸揚げ後の溶接作業を極力少なくするために3つの流入流量制御弁を1ブロック化するときに、そのブロックを小型化することができる。したがって、船積み時又は製造メーカから港までの公道輸送を行うトラック積載時において所定の輸送制限を容易にクリアでき、輸送性を向上できる。
また、ブーム用流出流量制御弁、アーム用流出流量制御弁、バケット用流出流量制御弁のすべての流出流量制御弁を前記すべての流入流量制御弁とともに1つの制御弁装置内に一括集中配置して1ブロック化するため、上記(1)で述べたように、外国顧客向けに船積み陸揚げ後の溶接作業を極力少なくすることができるとともに、ロッド引込側流入流量制御弁を省略してそのようにすることにより、1ブロックを小型化することができ、船積み時又は製造メーカから港までの公道輸送を行うトラック積載時において所定の輸送制限を容易にクリアでき、輸送性を向上できる。
(6)また、上記目的を達成するために、本発明は、走行体と、この走行体の上部に旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体に俯仰動可能に連結され、ブーム、アーム、及びバケットからなる多関節型のフロント作業機とを有する建設機械に設けられた建設機械の油圧駆動装置において、原動機によって駆動される第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、これら第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプから吐出された圧油が供給され、前記ブーム、前記アーム、前記バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及びバケット用油圧シリンダを含む複数の油圧シリンダと、前記第1油圧ポンプから前記複数の油圧シリンダへ供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の方向流量制御弁と、一方側が前記第2油圧ポンプの吐出側に接続され、他方側が前記フロント作業機側へ延設された共通の高圧配管と、この共通の高圧配管より分岐し、反対側が前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたブーム用の分岐配管と、このブーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するブーム用流入流量制御弁と、前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたアーム用の分岐配管と、このアーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するアーム用流入流量制御弁と、前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたバケット用の分岐配管と、このバケット用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するバケット用流入流量制御弁とを備え、前記ブーム用流入流量制御弁、アーム用流入流量制御弁、バケット用流入流量制御弁のすべての流入流量制御弁を、1つの制御弁装置内に一括集中配置し、かつその1つの制御弁装置を、前記ブームの上部に配置し、前記流入流量制御弁は、シート弁で構成し、前記シート弁を、その軸線、が略水平方向であって、前記フロント作業機の回動動作による加速度が前記シート弁の開閉動作の方向と直角方向となるように配置したものとする。
(7)また、上記目的を達成するために、本発明は、走行体と、この走行体の上部に旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体に俯仰動可能に連結され、ブーム、アーム、及びバケットからなる多関節型のフロント作業機とを有する建設機械に設けられた建設機械の油圧駆動装置において、原動機によって駆動される第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、これら第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプから吐出された圧油が供給され、前記ブーム、前記アーム、前記バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及びバケット用油圧シリンダを含む複数の油圧シリンダと、前記第1油圧ポンプから前記複数の油圧シリンダへ供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の方向流量制御弁と、一方側が前記第2油圧ポンプの吐出側に接続され、他方側が前記フロント作業機側へ延設された共通の高圧配管と、この共通の高圧配管より分岐し、反対側が前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたブーム用の分岐配管と、このブーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するブーム用流入流量制御弁と、前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたアーム用の分岐配管と、このアーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するアーム用流入流量制御弁と、前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたバケット用の分岐配管と、このバケット用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するバケット用流入流量制御弁とを備え、前記複数の流入流量制御弁は、前記フロント作業機に設置されるとともに、シート弁で構成し、前記シート弁を、その軸線が、略水平方向であって、前記フロント作業機の回動動作による加速度が前記シート弁の開閉動作の方向と直角方向となるように配置したものとする。
本発明においても、上記(1)で述べたように、各油圧シリンダのロッド押出側室とロッド引込側室との間の容積差を考慮して大流量供給のために追設するのをロッド押出側流入流量制御弁だけとし、ロッド引込側流入流量制御弁を省略することにより、その分流量制御弁による圧力損失を低減でき、また流量制御弁を配置するための配管も省略できその圧力損失をもなくし、これによって全体の圧力損失をさらに低減することができる。さらに、この流量制御弁の数の削減により、各種配管の取り回しや各種機器の配置等のレイアウト、特に、油圧源としての油圧ポンプとアクチュエータとの間の油圧配管のレイアウトを簡素化することができる。
また、本発明においては、複数の流入流量制御弁をフロント作業機に設置しかつシート弁で構成し、このシート弁を、その軸線が、略水平方向であって、フロント作業機の回動動作による加速度がシート弁の開閉動作の方向と直角方向となるように配置することにより、フロント作業機が回動動作を行ってもその動作方向が軸線と直交方向となるので、回動動作がシート弁の開閉作動自体に影響を及ぼすのを防止でき、円滑かつ確実な弁作動を確保できる。
(8)上記(7)において、好ましくは、前記ブーム用流入流量制御弁、アーム用流入流量制御弁、バケット用流入流量制御弁のすべての流入流量制御弁を、1つの制御弁装置内に一括集中配置する。
これにより上記(1)で述べたように、外国顧客向けに船積み陸揚げ後の溶接作業を極力少なくすることができるとともに、ロッド引込側流入流量制御弁を省略してそのようにすることにより、1ブロックを小型化することができ、船積み時又は製造メーカから港までの公道輸送を行うトラック積載時において所定の輸送制限を容易にクリアでき、輸送性を向上できる。
(9)上記(7)において、また好ましくは、前記ブーム用の分岐配管における前記ブーム用流入流量制御弁より前記ブーム用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたブーム用戻り油合流配管、及びこのブーム用戻り油合流配管の前記ブーム用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記ブーム用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するブーム用流出流量制御弁と;前記アーム用の分岐配管における前記アーム用流入流量制御弁より前記アーム用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたアーム用戻り油合流配管、及びこのアーム用戻り油合流配管の前記アーム用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記アーム用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するアーム用流出流量制御弁と;前記バケット用の分岐配管における前記バケット用流入流量制御弁より前記バケット用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたバケット用戻り油合流配管、及びこのバケット用戻り油合流配管の前記バケット用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記バケット用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するバケット用流出流量制御弁と;の3組のうち、少なくとも1組を備え、前記複数の流出流量制御弁は、前記フロント作業機に設置されるとともに、シート弁で構成し、前記シート弁を、その軸線が、略水平方向であって、前記フロント作業機の回動動作による加速度が前記シート弁の開閉動作の方向と直角方向となるように配置する。
これにより上記(6)で述べたように、フロント作業機が回動動作を行ってもその動作方向が軸線と直交方向となるので、回動動作がシート弁の開閉作動自体に影響を及ぼすのを防止でき、円滑かつ確実な弁作動を確保できる。
(10)上記(9)において、好ましくは、前記ブーム用流入流量制御弁、アーム用流入流量制御弁、バケット用流入流量制御弁のすべての流入流量制御弁及び前記ブーム用流出流量制御弁、アーム用流出流量制御弁、バケット用流出流量制御弁のすべての流出流量制御弁を、1つの制御弁装置内に一括集中配置する。
これにより上記(1)で述べたように、外国顧客向けに船積み陸揚げ後の溶接作業を極力少なくすることができるとともに、ロッド引込側流入流量制御弁を省略してそのようにすることにより、1ブロックを小型化することができ、船積み時又は製造メーカから港までの公道輸送を行うトラック積載時において所定の輸送制限を容易にクリアでき、輸送性を向上できる。
(11)上記(8)または(10)において、また好ましくは、前記1つの制御弁装置を、前記ブームの上部に設ける。
(12)上記(7)乃至(11)のいずれかにおいて、さらに好ましくは、前記各油圧シリンダのロッド押出側室に供給する分岐配管には、逆止弁を備える。
また、本発明によれば、外国顧客向けに船積み陸揚げ後の溶接作業を極力少なくすることができるとともに、ロッド引込側流入流量制御弁を省略してそのようにすることにより、1ブロックを小型化することができ、船積み時又は製造メーカから港までの公道輸送を行うトラック積載時において所定の輸送制限を容易にクリアでき、輸送性を向上できる。
さらに、本発明によれば、フロント作業機が回動動作を行ってもその動作方向が軸線と直交方向となるので、回動動作がシート弁の開閉作動自体に影響を及ぼすのを防止でき、円滑かつ確実な弁作動を確保できる。
ブーム用油圧シリンダ5a,5bのロッド押出側室(ボトム側油室)5aA,5bAと、第1及び第2ブーム用コントロールバルブ10c,10dとは主管路105で接続されており、ブーム用油圧シリンダ5a,5bのロッド引込側室(ロッド側油室)5aB,5bBと、第1及び第2ブーム用コントロールバルブ10c,10dとは主管路115で接続されている。また、アーム用油圧シリンダ6のロッド押出側室6Aと、第1及び第2アーム用コントロールバルブ10b,10eとは主管路106で接続されており、アーム用油圧シリンダ6のロッド引込側室6Bと、第1及び第2アーム用コントロールバルブ10b,10eとは主管路116で接続されている。さらに、バケット用油圧シリンダ7のロッド押出側室7Aと第1及び第2バケット用コントロールバルブ10a,10fとは主管路107で接続されており、バケット用油圧シリンダ7のロッド引込側室7Bと、第1及び第2バケット用コントロールバルブ10a,10fとは主管路117で接続されている。
なお、油圧ポンプ1a,1b,3a,3b、コントロールバルブグループ10、吐出管路102、タンク管路103、管路104、及びバイパス流量制御弁204、リリーフバルブ205等は、後述する図2に示すように車体13に設けられており、油圧シリンダ5a,5b,6,7、供給管路100、排出管路101、分岐管路150A〜C,152A〜C、流入流量制御弁201,202,203、逆止弁151A〜C、流出流量制御弁211,212,213は、フロント作業機14に設けられている(図2も参照)。
操作者が例えば掘削のためにブーム上げを意図して操作レバー32をブーム上げ操作すると、その操作量信号Xがブーム用コントロールバルブ10c,10dにブーム上げ指令として入力され、スプールが対応する方向に切り換えられえる。これにより、油圧ポンプ1a,1bからの圧油が主管路105を介してブーム用油圧シリンダ5a,5bのロッド押出側室5aA,5bAに供給される。
操作者が例えば掘削土を積み込むんだ後に掘削位置に戻るためにブーム下げを意図して操作レバー32をブーム下げ操作すると、その操作量信号Xがブーム用コントロールバルブ10c,10dにブーム下げ指令として入力され、スプールが対応する方向に切換えられえる。これにより、油圧ポンプ1a,1bからの圧油が主管路115を介してブーム用油圧シリンダ5a,5bのロッド引込側室5aB,5bBに供給される。
操作者が例えば掘削のためにアームクラウドを意図して操作レバー33をアームクラウド操作すると、その操作量信号Xがアーム用コントロールバルブ10b,10eにアームクラウド指令として入力され、スプールが対応する方向に切り換えられえる。これにより、油圧ポンプ1a,1bからの圧油が主管路106を介してアーム用油圧シリンダ6のロッド押出側室6Aに供給される。
操作者が例えば掘削した土を積み込むためにアームダンプを意図して操作レバー33をアームダンプ操作すると、その操作量信号Xがアーム用コントロールバルブ10b,10eにアームダンプ指令として入力され、スプールが対応する方向に切換えられえる。これにより、油圧ポンプ1a,1bからの圧油が主管路116を介してアーム用油圧シリンダ6のロッド引込側室6Bに供給される。
操作者が例えば掘削のためにバケットクラウドを意図して操作レバー32をバケットクラウド操作すると、その操作量信号Xがバケット用コントロールバルブ10a,10fにバケットクラウド指令として入力され、スプールが対応する方向に切り換えられえる。これにより、油圧ポンプ1a,1bからの圧油が主管路107を介してバケット用油圧シリンダ7のロッド押出側室7Aに供給される。
操作者が例えば掘削した土をダンプ荷台上で放土するためにバケットダンプを意図して操作レバー32をバケットダンプ操作すると、その操作量信号Xがバケット用コントロールバルブ10a,10fにバケットダンプ指令として入力され、スプールが対応する方向に切換えられえる。これにより、油圧ポンプ1a,1bからの圧油が主管路117を介してバケット用油圧シリンダ7のロッド引込側室7Bに供給される。
(1)ブーム上げ動作
(2)ブーム下げ動作
これら(1)(2)については、上記第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(3)アーム押し動作
操作者が例えば掘削のためにアーム押しを意図して操作レバー33をアーム押し操作すると、その操作量信号Xがアーム用コントロールバルブ10b,10eにアーム押し指令として入力され、スプールが対応する方向に切り換えられえる。これにより、油圧ポンプ1a,1bからの圧油が主管路106を介してアーム用油圧シリンダ6のロッド押出側室6Aに供給される。
ク2へ戻される。
また操作者が例えば放土後にアーム引きを意図して操作レバー32をアーム引き操作すると、その操作量信号Xがアーム用コントロールバルブ10b,10eにアーム引き指令として入力され、スプールが対応する方向に切換えられえる。これにより、油圧ポンプ1a,1bからの圧油が主管路116を介しアーム用油圧シリンダ6のロッド引込側室6Bに供給される。
(5)バケットクラウド動作
(6)バケットダンプ動作
これら(5)(6)についても、上記第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
2 タンク
3a,3b 油圧ポンプ、
4a,4b エンジン(原動機)
5a,5b ブーム用油圧シリンダ
5aA,5bA ロッド押出側室
5aB,5bB ロッド引込側室
6 アーム用油圧シリンダ
6A ロッド押出側室
6B ロッド引込側室
7 バケット用油圧シリンダ
7A ロッド押出側室
7B ロッド引込側室
10a〜f コントロールバルブ
13 車体(旋回体)
14 フロント作業機
75 ブーム
76 アーム
77 バケット
79 走行装置(走行体)
201 ブーム用流入流量制御弁
202 アーム用流入流量制御弁
203 バケット用流入流量制御弁
204 バイパス流量制御弁
211 ブーム用流出流量制御弁
212 アーム用流出流量制御弁
213 バケット用流出流量制御弁
603 主弁(シート弁)
Claims (12)
- 走行体と、この走行体の上部に旋回可能に設けた車体を構成する旋回体と、この旋回体に俯仰動可能に連結され、ブーム、アーム、及びバケットからなる多関節型のフロント作業機とを有する建設機械に設けられた建設機械の油圧駆動装置において、
原動機によって駆動される第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、
前記原動機によって駆動される第3油圧ポンプと、
これら第1油圧ポンプ、第2油圧ポンプ及び第3油圧ポンプから吐出された圧油が供給され、前記ブーム、前記アーム、前記バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及びバケット用油圧シリンダを含む複数の油圧シリンダと、
前記第1油圧ポンプから前記複数の油圧シリンダへ供給される圧油の流れをそれぞれ制御するとともに、前記複数の油圧シリンダから排出された圧油の流出流量をそれぞれタンクに戻す複数の第1方向流量制御弁と、
前記第2油圧ポンプから前記複数の油圧シリンダへ供給される圧油の流れをそれぞれ制御するとともに、前記複数の油圧シリンダから排出された圧油の流出流量をそれぞれタンクに戻す複数の第2方向流量制御弁と、
一方側が前記第3油圧ポンプの吐出側に接続され、他方側が前記フロント作業機側へ延設された共通の高圧配管と、
前記フロント作業機側において前記共通の高圧配管より分岐し、反対側が前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたブーム用の分岐配管と、
このブーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するブーム用流入流量制御弁と、
前記フロント作業機側において前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたアーム用の分岐配管と、
このアーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するアーム用流入流量制御弁と、
前記フロント作業機側において前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたバケット用の分岐配管と、
このバケット用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するバケット用流入流量制御弁とを備え、
前記ブーム用油圧シリンダを伸長させるブーム上げ動作時は、前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室に前記第1油圧ポンプからの圧油と前記第2油圧ポンプからの圧油をそれぞれ前記複数の第1及び第2方向流量制御弁の対応するものを介して供給するとともに、前記第3油圧ポンプからの圧油を前記ブーム用流入流量制御弁を介して供給し、前記ブーム用油圧シリンダを縮短させるブーム下げ動作時は、前記ブーム用油圧シリンダのロッド引込側室に前記第1油圧ポンプからの圧油と前記第2油圧ポンプからの圧油のみをそれぞれ前記複数の第1及び第2方向流量制御弁の対応するものを介して供給し、
前記アーム用油圧シリンダを伸長させる動作時は、前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室に前記第1油圧ポンプからの圧油と前記第2油圧ポンプからの圧油をそれぞれ前記複数の第1及び第2方向流量制御弁の対応するものを介して供給するとともに、前記第3油圧ポンプからの圧油を前記アーム用流入流量制御弁を介して供給し、前記アーム用油圧シリンダを縮短させる動作時は、前記アーム用油圧シリンダのロッド引込側室に前記第1油圧ポンプからの圧油と前記第2油圧ポンプからの圧油のみをそれぞれ前記複数の第1及び第2方向流量制御弁の対応するものを介して供給し、
前記バケット用油圧シリンダを伸長させる動作時は、前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室に前記第1油圧ポンプからの圧油と前記第2油圧ポンプからの圧油をそれぞれ前記複数の第1及び第2方向流量制御弁の対応するものを介して供給するとともに、前記第3油圧ポンプからの圧油を前記バケット用流入流量制御弁を介して供給し、前記バケット用油圧シリンダを縮短させる動作時は、前記バケット用油圧シリンダのロッド引込側室に前記第1油圧ポンプからの圧油と前記第2油圧ポンプからの圧油のみをそれぞれ前記複数の第1及び第2方向流量制御弁の対応するものを介して供給するよう構成し、
前記複数の第1方向流量制御弁及び前記複数の第2方向流量制御弁を前記車体側に配置し、前記ブーム用流入流量制御弁、アーム用流入流量制御弁、バケット用流入流量制御弁のすべての流入流量制御弁を、1つの制御弁装置内に一括集中配置し、かつその1つの制御弁装置を、前記ブームの上部に配置したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項1記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記ブーム用の分岐配管における前記ブーム用流入流量制御弁より前記ブーム用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたブーム用戻り油合流配管、及びこのブーム用戻り油合流配管の前記ブーム用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記ブーム用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するブーム用流出流量制御弁と;
前記アーム用の分岐配管における前記アーム用流入流量制御弁より前記アーム用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたアーム用戻り油合流配管、及びこのアーム用戻り油合流配管の前記アーム用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記アーム用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するアーム用流出流量制御弁と;
前記バケット用の分岐配管における前記バケット用流入流量制御弁より前記バケット用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたバケット用戻り油合流配管、及びこのバケット用戻り油合流配管の前記バケット用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記バケット用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するバケット用流出流量制御弁と;の3組のうち、少なくとも1組を備え、
前記ブーム用流出流量制御弁、アーム用流出流量制御弁、バケット用流出流量制御弁のすべての流出流量制御弁を前記すべての流入流量制御弁とともに前記1つの制御弁装置内に一括集中配置したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項1又は2記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記各油圧シリンダのロッド押出側室に供給する分岐配管には、逆止弁を備えたことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記流入流量制御弁及び前記流出流量制御弁の少なくとも1つは、シート弁で構成したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項4記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記シート弁を、その軸線、が略水平方向であって、前記フロント作業機の回動動作による加速度が前記シート弁の開閉動作の方向と直角方向となるように配置したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 走行体と、この走行体の上部に旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体に俯仰動可能に連結され、ブーム、アーム、及びバケットからなる多関節型のフロント作業機とを有する建設機械に設けられた建設機械の油圧駆動装置において、
原動機によって駆動される第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、
これら第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプから吐出された圧油が供給され、前記ブーム、前記アーム、前記バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及びバケット用油圧シリンダを含む複数の油圧シリンダと、
前記第1油圧ポンプから前記複数の油圧シリンダへ供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の方向流量制御弁と、
一方側が前記第2油圧ポンプの吐出側に接続され、他方側が前記フロント作業機側へ延設された共通の高圧配管と、
この共通の高圧配管より分岐し、反対側が前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたブーム用の分岐配管と、
このブーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するブーム用流入流量制御弁と、
前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたアーム用の分岐配管と、
このアーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するアーム用流入流量制御弁と、
前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたバケット用の分岐配管と、
このバケット用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するバケット用流入流量制御弁とを備え、
前記ブーム用流入流量制御弁、アーム用流入流量制御弁、バケット用流入流量制御弁のすべての流入流量制御弁を、1つの制御弁装置内に一括集中配置し、かつその1つの制御弁装置を、前記ブームの上部に配置し、
前記流入流量制御弁は、シート弁で構成し、
前記シート弁を、その軸線、が略水平方向であって、前記フロント作業機の回動動作による加速度が前記シート弁の開閉動作の方向と直角方向となるように配置したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 走行体と、この走行体の上部に旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体に俯仰動可能に連結され、ブーム、アーム、及びバケットからなる多関節型のフロント作業機とを有する建設機械に設けられた建設機械の油圧駆動装置において、
原動機によって駆動される第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプと、
これら第1油圧ポンプ及び第2油圧ポンプから吐出された圧油が供給され、前記ブーム、前記アーム、前記バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、及びバケット用油圧シリンダを含む複数の油圧シリンダと、
前記第1油圧ポンプから前記複数の油圧シリンダへ供給される圧油の流れをそれぞれ制御する複数の方向流量制御弁と、
一方側が前記第2油圧ポンプの吐出側に接続され、他方側が前記フロント作業機側へ延設された共通の高圧配管と、
この共通の高圧配管より分岐し、反対側が前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたブーム用の分岐配管と、
このブーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記ブーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するブーム用流入流量制御弁と、
前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたアーム用の分岐配管と、
このアーム用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記アーム用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するアーム用流入流量制御弁と、
前記共通の高圧配管の前記ブーム用の分岐配管の分岐位置より下流側より分岐し、反対側が前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ接続されたバケット用の分岐配管と、
このバケット用の分岐配管の前記共通の高圧配管からの分岐位置近傍に設けられ、前記共通の高圧配管より前記バケット用油圧シリンダのロッド押出側室へ供給される圧油の流れを制御するバケット用流入流量制御弁とを備え、
前記複数の流入流量制御弁は、前記フロント作業機に設置されるとともに、シート弁で構成し、
前記シート弁を、その軸線が、略水平方向であって、前記フロント作業機の回動動作による加速度が前記シート弁の開閉動作の方向と直角方向となるように配置したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項7記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記ブーム用流入流量制御弁、アーム用流入流量制御弁、バケット用流入流量制御弁のすべての流入流量制御弁を、1つの制御弁装置内に一括集中配置したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項7記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記ブーム用の分岐配管における前記ブーム用流入流量制御弁より前記ブーム用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたブーム用戻り油合流配管、及びこのブーム用戻り油合流配管の前記ブーム用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記ブーム用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するブーム用流出流量制御弁と;
前記アーム用の分岐配管における前記アーム用流入流量制御弁より前記アーム用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたアーム用戻り油合流配管、及びこのアーム用戻り油合流配管の前記アーム用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記アーム用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するアーム用流出流量制御弁と;
前記バケット用の分岐配管における前記バケット用流入流量制御弁より前記バケット用油圧シリンダ側より分岐し反対側が油圧タンクに接続されたバケット用戻り油合流配管、及びこのバケット用戻り油合流配管の前記バケット用の分岐配管からの分岐位置近傍に設けられ前記バケット用油圧シリンダより前記油圧タンクへ排出される圧油の流れを制御するバケット用流出流量制御弁と;の3組のうち、少なくとも1組を備え、
前記複数の流出流量制御弁は、前記フロント作業機に設置されるとともに、シート弁で構成し、
前記シート弁を、その軸線が、略水平方向であって、前記フロント作業機の回動動作による加速度が前記シート弁の開閉動作の方向と直角方向となるように配置したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項9記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記ブーム用流入流量制御弁、アーム用流入流量制御弁、バケット用流入流量制御弁のすべての流入流量制御弁及び前記ブーム用流出流量制御弁、アーム用流出流量制御弁、バケット用流出流量制御弁のすべての流出流量制御弁を、1つの制御弁装置内に一括集中配置したことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項8または10に記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記1つの制御弁装置を、前記ブームの上部に設けたことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。 - 請求項7乃至11のいずれかに記載の建設機械の油圧駆動装置において、
前記各油圧シリンダのロッド押出側室に供給する分岐配管には、逆止弁を備えたことを特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
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