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JP4604328B2 - 車両の開閉体構造 - Google Patents

車両の開閉体構造 Download PDF

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JP4604328B2
JP4604328B2 JP2000301606A JP2000301606A JP4604328B2 JP 4604328 B2 JP4604328 B2 JP 4604328B2 JP 2000301606 A JP2000301606 A JP 2000301606A JP 2000301606 A JP2000301606 A JP 2000301606A JP 4604328 B2 JP4604328 B2 JP 4604328B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体に設けられた側部開口(乗降口)をフロントドアまたはリヤドアによって開閉するような車両の開閉体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体には前席用乗降口としての前席用側部開口と、後席用乗降口としての後席用開口とが設けられ、前席用側部開口はフロントドアによって開閉され、後席用側部開口はリヤドアによって開閉されるように構成している(特開平10−109662号公報参照)。
【0003】
図17は従来の一般的な車両の開閉体構造を示し、ルーフパネル91の下部にはレインレール92を介して車両の前後方向に延びるルーフレール(ルーフサイドメンバと同意)93を設け、ルーフレールアウタ94とルーフレールインナ95との間には閉断面96を形成する一方、ルーフレールアウタ94とルーフレールインナ95との接合部にはシール部材としてのウエザストリップ97を嵌着している。
【0004】
またルーフパネル91およびルーフレール93の車室内側にはトリム部材としてのトップシーリング98を取付ける一方、ドア側においてはドアガラス99の周縁を囲繞するドアサッシュ100を設け、ドア閉時に上述のウエザストリップ97で車体とドアとの間をシールすべく構成している。
【0005】
この従来の車両の開閉体構造においてはドアサッシュ100のサッシュ上辺部101における下部101a位置近傍に車体側の側部開口102が設定されている。つまり、図17に仮想線で示す位置に車体の上部開口ラインL1が設定されている。
【0006】
この車体の上部開口ラインL1の位置で充分な乗降性が確保されない場合には、図17の上部開口ラインL1を図18に示す上部開口ラインL2の位置まで高くして、側部開口103を大きく設定することが考えられる。この場合、車両外観つまりルーフパネル91の上端を一定に保った条件下で車体の上部開口ラインを図17に示すラインLから図18に示すラインL2に変更すると、ドアガラス99はその曲率等によって必然的にガラス上端位置が規制されるので、車体の上部開口ラインを図18に示す高い位置のラインL2に変更した時、側部開口103の上端とドアガラス99の上端との位置の上下差分に対応して、ドアサッシュ100が車室内側へ露出することになり、室内側からの見栄えが悪化する問題点があった。
このような乗降口の上辺の開口高さを高く設定する要求は、特に観音開き構造のリヤドアにおける側部開口において顕著である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、車体の側部開口をドアのサッシュ部の上辺近傍に設定し、ドアの上辺サッシュ部の車室内側に設けられたサッシュ側トリム部材には、ドア閉時にルーフ側トリム部材と連続するように延長部を設けることで、車両外観を変更することなく、また車室内側からの見栄えの低下を招くことなく、乗降口上辺の開口高さを高く設定することができて、乗降性の向上を図ることができる車両の開閉体構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両の開閉体構造は、車体に設けられた側部開口をドアによって開閉する車両の開閉体構造であって、上記側部開口をドアのサッシュ部の上辺近傍に設定し、上記ドアの上辺のサッシュ部の車室内側に設けられたサッシュ側トリム部材には、ドア閉時にルーフ側トリム部材と連続するよう延長部が設けられ、上記サッシュ側トリム部材の延長部における内部空間には、車両用機能部品が配設され、ドア閉時にルーフパネルの側端部の車外側を覆うように上記上辺のサッシュ部が設けられ、上記ルーフパネルの側端部には上記上辺のサッシュ部の車室側と当接するウエザストリップが設けられ、上記サッシュ側トリム部の延長部は、上記上辺のサッシュ部よりルーフパネル側に延びて該ルーフパネルの車室内を覆うルーフ側トリム部材との間で上記ウエザストリップを車室内側から覆い隠すように形成されたものである。
【0009】
上記構成の車両用機能部品は、カーテシランプやルームランプ等の照光手段、ロールカーテン、カーテンエアバッグユニット、空調ダクトまたは換気ダクトの何れか1つに設定することが可能である。
【0010】
上記構成によると、車体の側部開口をドアのサッシュ部の上辺近傍に設定したので、車両外観を変更することなく、乗降口上辺の開口高さを高く設定することができて、乗降性の向上を図ることができる。
しかも、上記サッシュ側トリム部材にはドア閉時にルーフ側トリム部材と連続するような延長部を設けたので、車室内側からの見栄えの低下を招くこともない。
【0011】
また、サッシュ側トリム部材の延長部の内部空間に車両用機能部品を配設したので、デッドスペース(余剰空間)を有効利用して車両用機能部品を設けることができる。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記車両用機能部品は、照光手段、ロールカーテン、カーテンエアバッグユニット、空調ダクトまたは換気ダクトに設定されたものである。
【0013】
上記構成により、延長部の内部空間に照光手段を配設した場合には、ドア開時にドア上辺部または足元部を照光することができ、特に夜間での乗降時においてドア上辺部の位置認識性が向上する。
【0014】
また延長部の内部空間にロールカーテンを配設した場合には、ドアガラスに対して最適な位置からロールカーテンを引出し、または収納することができる。
さらに延長部の内部空間にカーテンエアバッグユニットを配設した場合には、車両の側突時にエアバッグが展開して乗員を保護することができるのは勿論、カーテンエアバッグの展開時にガラス片が車室内へ侵入するのを確実に防止することができる。
【0015】
加えて、延長部の内部空間に空間ダクトまたは換気ダクトを配設した場合には、該内部空間の有効利用を図りつつ、車室内に空調風を吹出し、または車室内の空気を換気吸引することができる。
【0016】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の開閉体構造を示すが、まず、図1〜図4を参照して車両の側部車体構造について説明する。
【0017】
なお、図1は車両の全体斜視図、図2は車両の全体側面図、図3はフロントドアとリヤドアを取り外した状態の車両の全体側面図である。
車両1の車体側面には、図1、図2に示すようにフロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5(図2、図3参照)が設けられて観音開き構造のサイドドアが構成されている。
【0018】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3は、それぞれ、ドアパネル6,7とドアサッシュ8,9とドアガラス10,11とを備え、このうちドアパネル6,7内部には車両前後方向に延びるサイドインパクトバー12,13が設けられている。
【0019】
さらに、フロントドア2には、車外からフロントドア2の開閉操作を行うドアアウタハンドル14と、車両後方を視認するドアミラー15が設けられている。
【0020】
この実施例の観音開き構造のドアはフロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開成が許容されるように構成している。
【0021】
サイドドアの車室内方側には、側部開口(後述する乗降口19,20参照)の上縁部16と下縁部17を上下方向に延びて連結するセンタピラー18が、フロントドア2とリヤドア3の閉鎖時の当接位置に略一致するように設置されている。
【0022】
車体の側部には上記センタピラー18で区画された前席用の乗降口19と後席用の乗降口20とが形成され、前席用の乗降口19はフロントドア2で開閉され、後席用の乗降口20はリヤドア3で開閉される。
【0023】
上述のセンタピラー18は、通常のセンタピラーとは異なり、車体パネルに対して別部材の閉断面構造のメンバ部材で構成され、例えば、一本の金属管からチューブハイドロフォーム加工(液圧成形加工)により成形された角筒状(中空形状)のチューブハイドロフォーム部材で構成される。
【0024】
ハイドロフォーム加工によりセンタピラー18を成形することにより、強度を確保したうえで、自由な形状にセンタピラー18を成形することができる。
なお、このセンタピラー18は、ハイドロフォーム部材以外のパネル部材で構成してもよい。
【0025】
センタピラー18は、角筒状に成形された後、側部開口の上縁部16と下縁部17に対して固定され、このセンタピラー18は、開口面積が大きい側部開口の形状強度(特にボディのねじり剛性)を向上して、一般のモノコックボディに必要な車体剛性や強度を確保する。
【0026】
また、センタピラー18には、フロントドア2やリヤドア3をロックするためのロック機構や、ドア車室との間のシール性を確保するシール部材などが設けられておらず、また、フロントドア2、リヤドア3の何れのドアも支持しないため、最低限、側部開口の形状強度を確保する程度の強度に設定することができる。
【0027】
図4は、センタピラー18の車体への組付け構造を示す車室内方から見た斜視図である。センタピラー18は、その上端部18aを側部開口の上縁部16として車両前後方向に延びるルーフレール21(ルーフサイドメンバと同意)に、その下端部18bを側部開口の下縁部17として車両前後方向に延びるサイドシル22に、それぞれ複数の締付け手段たとえば固定ボルト23…にて、固定される。
【0028】
このように、車体のフレーム部分を成す剛性部材としてのルーフレール21やサイドシル22に、センタピラー18を直接固定することにより、このセンタピラー18がフレーム機能を果たし、モノコックボディで構成された車体の車体剛性を、車両重量の増加を招くことなく、確実に高めることができる。
【0029】
センタピラー18の車室側の側面には、内装部材としてのトリムアッパ24とトリムロア25を係止固定するトリム係止孔18c,18dが上下方向に複数形成され、このトリム係止孔18c,18dに対して、トリムアッパ24とトリムロア25を係止固定することで、センタピラー18には、トリムアッパ24とトリムロア25を装着する。
【0030】
このようにトリムアッパ24とトリムロア25が装着されることにより、センタピラー18はその車室側の側面が車室内に直接露出しないように構成することができる。
【0031】
また、センタピラー18の車両後方側の側面は、アシストグリップ26を固定するグリップ固定孔18eが形成され、このグリップ固定孔18eにアシストグリップ26を固定することにより、アシストグリップ26がセンタピラー18の車両後方側の側面に取付けられる。
【0032】
このようにして、アシストグリップ26がセンタピラー18に装着されることにより、アシストグリップ26が把持しやすい位置に設けられ、後席乗員は、乗降の際にアシストグリップ26を把持することで上体を起こし、車両乗降を容易に行なうことができる。
【0033】
次に、図5、図6を参照してフロントドア2およびリヤドア3間のシール構造について説明する。
図5は、図2のA−A線矢視断面を示し、図6は、図2のB−B線矢視断面を示す。
図5は、フロントドア2とリヤドア3のドアサッシュ8,9の当接位置を示したドア閉時の断面図である。
【0034】
フロントドア2には、ドアガラス10と、このドアガラス10を接着剤27を介して支持するドアサッシュ8と、ドアサッシュ8の車室側面を内装するトリム部材28が具備される。
また、リヤドア3には、ドアガラス11と、このドアガラス11を接着剤29を介して支持するドアサッシュ9が具備される。
【0035】
図5に示すようにフロントドア2の後端とリヤドア3の前端とはセンタピラー18の外部を覆うように互に近接して配設(詳しくは、フロントドア2の後端とリヤドア3の前端とが車両前後方向で所定量オーバラップするように配設)されており、リヤドア3の前端に設けられたシール部材としてのウエザストリップ30がフロントドア2の後端部に当接して、これら両ドア2,3間をシールすべく構成している。つまりセンタピラー18にはシール部材を設けないように構成し、このセンタピラー18の細型化により乗降性の向上を図るように成している。
【0036】
ここで、リヤドア3のドアサッシュ9は、フロントドア2のドアサッシュ8とは異なり、フロントドア2後端を支持するようにフロントドア2の車室側に入り込む受け部9aが形成されている。
【0037】
上述のウエザストリップ30は、この受け部9aの先端に装着され、車内外をシールするもので、このウエザストリップ30は、フロントドア2後端(ドアサッシュ8)が当接することにより、シール機能を確保するように構成されている。
【0038】
しかも、フロントドア2の後端とリヤドア3の前端とセンタピラー18とが平面から見て車幅方向に重合(オーバラップ)するように、これら三者2,3,18が配設されている。換言すればセンタピラー18の閉断面31と、フロントドア2におけるドアサッシュ8の閉断面32と、リヤドア3におけるドアサッシュ9の閉断面33とを有し、閉断面31,32および閉断面31,33が車幅方向にオーバラップ配置され、かつ受け部9a対応位置にあっては3つの閉断面31,33,32が車幅方向にオーバラップ配置されている。
【0039】
センタピラー18は、リヤドア3のドアサッシュ9の車室内方側に配置されることで、ドアサッシュ9の車室内への露出を防止し、車室内の見栄えを向上することができる。さらに、側突時にも、フロントドア2、リヤドア3の何れのドアが、車室内に侵入してきても、全てセンタピラー18で受け止めて、ドア2,3の車室内への侵入を抑止することができる。なお、図5においてFは車両前方を、Rは車両後方を、INは車両内方を、OUTは車両外方をそれぞれ示す。
【0040】
図6は、フロントドア2とリヤドア3のドアパネル6,7の当接位置を示したドア閉時の断面図である。
フロントドア2には、インナパネル6aとアウタパネル6bからなるドアパネル6と、ドアパネル6の車室側に装着されるドアトリム34と、ドアパネル6の内部に配置されるサイドインパクトバー12と、リヤドア3に設けられたストライカ35に係合するロック機構36が設けられている。
【0041】
また、リヤドア3には、インナパネル7aとアウタパネル7bからなるドアパネル7と、ドアパネル7の車室側に装着されるドアトリム37と、ドアパネル7の内部に配置されるサイドインパクトバー13とが設けられ、さらに、ドアパネル7の前端面7cには、ロック機構36に係合するストライカ35が設けられている。
また、リヤドア3のドアパネル7前端には、フロントドア2の後端を支持するように、フロントドア2の車室側に入り込む受け部7dが形成されている。
【0042】
そして、この受け部7dの先端には、車内外をシールするシール部材としてのウエザトリップ30が装着され、このウエザトリップ30はフロントドア2後端が当接することにより、シール機能を確保するように構成されている。
また、リヤドア3の車室内方側には、センタピラー18がトリムロア25を装着して配置されている。
【0043】
センタピラー18の配置される位置は、ストライカ35が設けられた位置の車室内方側で、サイドインパクトバー12,13の取付ブラケット12a,13aに、略重合する位置に設定されている。
【0044】
図6に示すドアパネル6,7の断面部位にあっても図5のドアサッシュ8,9の断面部位と同様に、フロントドア2の後端とリヤドア3の前端とはセンタピラー18の外部を覆うように互に接近して配設されており、リヤドア3の前端に設けられたウエザストリップ30がフロントドア2の後端部に当接して、これら両ドア2,3間をシールすべく構成している。つまりセンタピラー18にはシール部材を設けないように構成している。
【0045】
しかも、側突剛性の向上を図るべくフロントドア2の後端とリヤドア3の前端とセンタピラー18とが平面から見て車幅方向に重合(オーバラップ)するように、これら三者2,3,18が配設されている。
【0046】
このように、センタピラー18の外方部を覆うべくフロントドア2の後端とリヤドア3の前端とを近接して配設し、ドア側にのみシール部材としてのウエザストリップ30を設け、センタピラー18側はシールレス構造に構成したものである。
なお、図5、図6に示すこの実施例ではドア側のウエザストリップ30はセンタピラー18の車両前後方向における前部位置と対向する箇所に位置している。
【0047】
次に、図7、図8を参照して車両の開閉体構造について説明する。
図7はフロントドア2とリヤドア3とが閉成された状態の構造を車室内方から見た斜視図で、図8は図7のC−C線に沿う要部の拡大断面図である。
【0048】
ルーフパネル40の下部にはレインレール41を介して車両の前後方向に延びるルーフレール21を設け、ルーフレールアウタ40とルーフレールインナ43との間には同方向に延びる閉断面44が形成されている。
またルーフレールアウタ42とルーフレールインナ43との車外側の接合部にはシール部材としてのウエザストリップ45が嵌着されている。
【0049】
さらに、ルーフパネル40およびルーフレール21の車室内側にはルーフ側トリム部材としてのトップシーリング46を取付け、ウエザストリップ45のリップ部45aをトップシーリング46の端部側下面に当接させる一方、ドア側においてはドアガラス11の周縁を囲繞するドアサッシュ9を設け,ドア閉時には上述のウエザストリップ45で車体とドア(図8ではリヤドアを示す)との間をシールすべく構成している。
【0050】
しかも、車体の側部開口としての乗降口20の上辺20UPはドアサッシュ9のサッシュ上辺部9Aの上部9b近傍位置に設定されている。つまり、図8に仮想線で示す位置に車体の上部開口ラインL2が設定されている。
【0051】
さらに上述のサッシュ上辺部9Aの車室内側にはサッシュ側トリム部材としてのサッシュトリム47を設け、このサッシュトリム47には車体側の乗降口20の上辺20UPの下方部まで近接するように延長した延長部47aを設けて、この延長部47aはドア閉時にトップシーリング46と滑らかに連続するように形成されている。
【0052】
上述のサッシュトリム47はドアサッシュ9に取付けた状態下において内部空間48が形成されるもので、この内部空間48を有効利用して照光手段の一例としてのカーテシランプ49が配設されている。
【0053】
すなわち、上述のサッシュトリム47には下方に照光用の開口部50を有するランプホルダ51が一体形成され、このランプホルダ51に上述のカーテシランプ49が取付けられている。
【0054】
なお、図8においてL1は本実施例の車体の上部開口ラインL2と比較することを目的として図示した従来の車体の上部開口ラインである。また上述のカーテシランプ49は内部空間48の前後方向に所定間隔を隔てて複数設けられている。さらに図8ではリヤドア3側の構造について述べたが、フロントドア2側においてもデザイン形状が異なるものの、リヤ側と同様に構成されている。
【0055】
このように図1〜図8で示した実施例(特に、図7、図8参照)の車両の開閉体構造は、車体に設けられた側部開口(乗降口20参照)をドア2,3によって開閉する車両の開閉体構造であって、上記側部開口(乗降口20参照)をドア3のドアサッシュ9の上辺(サッシュ上辺部9A参照)近傍に設定し、上記ドア3の上辺のサッシュ部(サッシュ上辺部9A参照)の車室内側に設けられたサッシュ側トリム部材 (サッシュトリム47参照)には、ドア3の閉時にルーフ側トリム部材(トツプシーリング46参照)と連続するよう延長部47aが設けられたものである。
【0056】
この構成によると、車体の側部開口(乗降口20参照)をドア3のドアサッシュ9の上辺(サッシュ上辺部9A参照)近傍(さらに詳しくはサッシュ上辺部9Aの上部9b近傍)に設定したので、車両外観を変更することなく、乗降口20の上辺20UPの開口高さを高く設定することができる。すなわち図16に本実施例と従来例とを対比して示すように従来の車体の上部開口ラインL1に対して高い位置の車体の上部開口ラインL2に設定することができ、この結果、乗降性の向上を図ることができる。
【0057】
しかも、上記サッシュ側トリム部材(サッシュトリム47参照)にはドア3閉時にルーフ側トリム部材(トツプシーリング46参照)と連続するような延長部47aを設けたので、車室内側からの見栄えの低下を招くこともない。
【0058】
さらに、上記サッシュ側トリム部材(サッシュトリム47参照)の延長部47aにおける内部空間48には、車両用機能部品(カーテシランプ49参照)が配設されたものである。
上記構成によると、サッシュ側トリム部材(サッシュトリム47参照)の延長部47aの内部空間48に車両用機能部品(カーテシランプ49参照)を配設したので、内部空間48のデッドスペース(余剰空間)を有効利用して車両用機能部品を設けることができる。
【0059】
また上述の、延長部47aの内部空間48に照光手段の一例としてのカーテシランプ49を配設したので、ドア開時にドア上辺部または足元部を照光することができ、特に夜間での乗降時においてドア上辺部の位置認識性が向上する。
【0060】
図9、図10は車両の開閉体構造の他の実施例を示し、図9は車室内方から見た斜視図、図10は図9のD−D線に沿う要部の拡大断面図である。
先の実施例ではサッシュトリム47の延長部47aにおける内部空間48にカーテシランプ49を配設したが、図9、図10に示すこの実施例では上記内部空間48にカーテンエアバッグユニット52を配設したものである。
【0061】
このカーテンエアバッグユニット52は折り畳まれたカーテンエアバッグ53をドアサッシュ9の形状に沿って配置し、基部にはインフレータ54を設けると共に、カーテンエアバッグ53の必要箇所を係止部材55でドアサッシュ9に固定している。なお、図9、図10の仮想線α,βはカーテンエアバッグ53の展開状体を示す。
またサッシュトリム47の必要箇所にはカーテンエアバッグ53の円滑な展開を許容するために脆弱部47b…を形成している。
【0062】
このようにサッシュトリム47の延長部47aの内部空間48に車両用機能部品の一例としてのカーテンエアバッグユニット52を配設すると、内部空間48のデッドスペースを有効利用することができるのは勿論、車両の側突時にカーテンエアバッグ53が展開して乗員を保護することができ、しかもカーテンエアバッグ53の展開時にガラス片が車室内へ侵入するのを確実に防止することができる。
【0063】
なお、図9、図10に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図9、図10において前図と同一の部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0064】
図11、図12、図13は車両の開閉構造のさらに他の実施例を示し、図11、図12は車室内方から見た斜視図、図13は図11のE−E線に沿う要部の拡大断面図である。
この図11〜図13に示す実施例ではサッシュトリム47の延長部47aにおける内部空間48にロールカーテン56を配設したものである。
【0065】
このロールカーテン56は巻芯部57に巻回された巻回部58から引出し、収納可能に構成されたカーテン本体59と、このカーテン本体59の下端に設けられたカーテンホルダ60と、このカーテンホルダ60の前後両端部に設けられたスライダ(図示せず)と、このスライダを昇降案内するガイドレール61,61とを備え、上述の巻芯部57および巻回部58は内部空間48に配設される一方、ガイドレール61,61は略門形状のドアサッシュ9における前辺部および後辺部に固定され、これら前後のガイドレール61,61は略門形状のドアサッシュ9における前辺部および後辺部に固定されこれら前後のガイドレール61,61はサッシュトリム47の前辺延長部47c、後辺延長部47d(図11参照)で覆われている。
また図13に示すようにサッシュトリム47の延長部47a下面にはカーテン本体59の引出し、収納を許容するスリット状の開口部47eが形成されている。
【0066】
このようにサッシュトリム47の延長部47aの内部空間48に車両用機能部品の一例としてのロールカーテン56を配設すると、内部空間48のデッドスペースを有効利用することができるのは勿論、ドアガラス11に対して最適な位置からロールカーテン(カーテン本体59参照)を引出し、または収納することができる。
【0067】
なお、図11〜図13に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図11〜図13において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0068】
図14は車両の開閉体構造のさらに他の実施例を示し、この実施例ではサッシュトリム47の延長部47aにおける内部空間48に空調ダクト62を配設したものである。
【0069】
この空調ダクト62としては例えば丸パイプを用い、この空調ダクト62の所定箇所には温風または冷風などの空調風を吹出す開口部62aを形成すると共に、この開口部62aと対向するサッシュトリム47の延長部47aには乗員側へ指向する吹出口47fが形成されている。
【0070】
上述の空調ダクト62は適宜手段を介して車体側の空調装置に接続される。
このようにサッシュトリム47の延長部47aの内部空間48に車両用機能部品の一例としての空調ダクト62を配設すると、内部空間48のデッドスペースの有効利用を図りつつ、車室内に空調風を吹出すことができる。
【0071】
なお、図14においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図14において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0072】
図15は車両の開閉体構造のさらに他の実施例を示し、この実施例ではサッシュトリム47の延長部47aにおける内部空間48に換気ダクト63を配設したものである。
【0073】
この換気ダクト63としては例えばチューブハイドロフォーム部材を用い、この換気ダクト63の所定箇所には車室内の空気を吸引する開口部63aを形成すると共に、この開口部63aと対向するサッシュトリム47の延長部47a下面には吸引口47gが形成されている。
【0074】
上記の換気ダクト63は適宜手段を介して車体側の空調装置における換気部に接続される。また換気ダクト63をチューブハイドロフォーム部材で構成すると、ドアサッシュ9の車室内側の形状に沿った換気ダクト63を容易に成形することができる。
【0075】
このようにサッシトリム47の延長部47aの内部空間48に車両用機能部品の一例としての換気ダクト63を配設すると、内部空間48のデットスペースの有効利用を図りつつ、車室内の空気を吸引換気することができる。
【0076】
なお、図15に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図15において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0077】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の開閉体は、実施例の観音開き構造のフロントドア2またはリヤドア3に対応し、
以下同様に、
側部開口は、乗降口19,20に対応し、
ドアのサッシュ部は、ドアサッシュ9に対応し、
サッシュ部の上辺は、サッシュ上辺部9Aに対応し、
サッシュ側トリム部材は、サッシュトリム47に対応し、
ルーフ側トリム部材は、トップシーリング46に対応し、
車両用機能部品は、カーテシランプ49、カーテンエアバッグユニット52、ロールカーテン56、空調ダクト62または換気ダクト63に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0078】
例えば、上記実施例においては主としてリヤドア3と車体との構成について述べたが、本実施例の車両の開閉体構造はフロントドア2と車体との構造に適用してもよく、また観音開き構造のドア2,3に代えて、一般的なドア構造に適用してもよい。
【0079】
【発明の効果】
この発明によれば、車体の側部開口をドアのサッシュ部の上辺近傍に設定し、ドアの上辺サッシュ部の車室内側に設けられたサッシュ側トリム部材には、ドア閉時にルーフ側トリム部材と連続するように延長部を設けたので、車両外観を変更することなく、また車室内側からの見栄えの低下を招くことなく、乗降口上辺の開口高さを図16のラインL1から同図のラインL2へと高く設定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の開閉体構造を備えた車両の斜視図。
【図2】 車両の側面図。
【図3】 両ドアを取外して示す車両の側面図。
【図4】 センタピラー部の斜視図。
【図5】 図2のA−A線矢視断面図。
【図6】 図2のB−B線矢視断面図。
【図7】 本発明の車両の開閉体構造を示す斜視図。
【図8】 図7のC−C線矢視断面図。
【図9】 本発明の車両の開閉体構造の他の実施例を示す斜視図。
【図10】 図9のD−D線矢視断面図。
【図11】 本発明の車両の開閉体構造のさらに他の実施例を示す斜視図。
【図12】 ロールカーテンの配設構造を示す斜視図。
【図13】 図11のE−E線矢視断面図。
【図14】 本発明の車両の開閉体構造のさらに他の実施例を示す断面図。
【図15】 本発明の車両の開閉体構造のさらに他の実施例を示す断面図。
【図16】 本発明の車体上部開口ラインと従来の車体上部開口ラインを対比して示す説明図。
【図17】 従来の車両の開閉体構造を示す断面図。
【図18】 従来のドアサッシュ露出を示す断面図。
【符号の説明】
2,3…ドア
8,9…ドアサッシュ(サッシュ部)
9A…サッシュ上辺部(上辺のサッシュ)
19,20…乗降口(側部開口)
40…ルーフパネル
45…ウエザストリップ
46…トップシーリング(ルーフ側トリム部材)
47…サッシュトリム(サッシュ側トリム部材)
47a…延長部
48…内部空間
49…カーテシランプ(車両用機能部品)
52…カーテンエアバッグユニット
56…ロールカーテン(車両用機能部品)
62…空調ダクト(車両用機能部品)
63…換気ダクト(車両用機能部品)

Claims (2)

  1. 車体に設けられた側部開口をドアによって開閉する車両の開閉体構造であって、
    上記側部開口をドアのサッシュ部の上辺近傍に設定し、
    上記ドアの上辺のサッシュ部の車室内側に設けられたサッシュ側トリム部材には、ドア閉時にルーフ側トリム部材と連続するよう延長部が設けられ
    上記サッシュ側トリム部材の延長部における内部空間には、車両用機能部品が配設され、
    ドア閉時にルーフパネルの側端部の車外側を覆うように上記上辺のサッシュ部が設けられ、
    上記ルーフパネルの側端部には上記上辺のサッシュ部の車室側と当接するウエザストリップが設けられ、
    上記サッシュ側トリム部の延長部は、上記上辺のサッシュ部よりルーフパネル側に延びて該ルーフパネルの車室内を覆うルーフ側トリム部材との間で上記ウエザストリップを車室内側から覆い隠すように形成された
    車両の開閉体構造。
  2. 上記車両用機能部品は、照光手段、ロールカーテン、カーテンエアバッグユニット、空調ダクトまたは換気ダクトに設定された
    請求項1記載の車両の開閉体構造。
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