JP4676690B2 - 金属イオン交換ゼオライト及びその製造方法、並びに該金属イオン交換ゼオライトを含む硫黄化合物除去用吸着剤 - Google Patents
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Description
この燃料電池には、使用する電解質の種類に応じて、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、固体高分子型などのタイプが知られている。一方、水素源としては、メタノール、メタンを主体とする液化天然ガス、この天然ガスを主成分とする都市ガス、天然ガスを原料とする合成液体燃料、さらにはLPG、ナフサ、灯油などの石油系炭化水素の使用が研究されている。
LPG、都市ガス、灯油などの炭化水素燃料を改質して燃料用水素を製造する場合、改質触媒の被毒を抑制するためには、燃料中の硫黄分を0.1ppm以下に低減させることが要求される。また、プロピレンやブテンなどは、石油化学製品の原料として使用する場合、やはり触媒の被毒を防ぐためには、硫黄分を0.1ppm以下に低減させることが要求される。
前記LPG中には、硫黄化合物として、一般にメチルメルカプタンや硫化カルボニル(COS)などに加えて、着臭剤として添加されたジメチルサルファイド(DMS)、t−ブチルメルカプタン(TBM)、メチルエチルサルファイドなどが含まれている。また、最近ジメチルエーテルを燃料として利用する計画が進められている。このジメチルエーテル自体は、硫黄化合物を含有していないが、漏洩対策から意図的に上記着臭剤の添加が検討されている。
例えば、硫黄化合物除去用吸着剤として、アルカリ土類金属以外の多価金属イオン(Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Sn及びZn)を交換したゼオライト系脱硫剤(例えば特許文献1参照)、疎水性ゼオライトにAg、Cu、Zn、Fe、Co、Niなどをイオン交換により担持させた脱硫剤(例えば特許文献2参照)や、Y型ゼオライト、β型ゼオライト又はX型ゼオライトにAg又はCuを担持した脱硫剤(例えば特許文献3参照)などが開示されている。
これらの脱硫剤は、いずれも硝酸塩、酢酸塩、塩化物を用いてイオン交換を行うことが記載されている。しかしながら、このような方法でイオン交換を行った場合、実際には1回のイオン交換では、担持量を十分に多くすることが困難である。したがって、担持量を増大させるには、繰り返しイオン交換を行う必要があり、また、このようにして担持量が多い金属交換ゼオライトを調製しても、担持金属の凝集が著しく、硫黄化合物の吸着性能は十分ではなかった。
(1)金属アンミン錯イオンを含む溶液を用いて金属イオン交換してゼオライトに該金属を担持してなる金属イオン交換ゼオライトを含むことを特徴とする炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料中の硫黄化合物除去用吸着剤であって、該金属アンミン錯イオンがAgアンミン錯イオン及び/又はCuアンミン錯イオンである硫黄化合物除去用吸着剤、
(2)ゼオライトが、FAU、BEA、LTL、MOR、MTW、GME、OFF、MFI、MEL、FER、TON、MTT及びLTA構造を有するゼオライトの中から選ばれる少なくとも一種である上記(1)の硫黄化合物除去用吸着剤、
(3)金属イオン交換によりゼオライトに担持した金属において、直径2nm以上に凝集している金属のゼオライト表面に占める面積割合が、金属担持量1質量%あたり0.01以下である上記(1)又は(2)の硫黄化合物除去用吸着剤、
(4)金属イオン交換ゼオライトの金属担持量が、金属として5〜30質量%である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤、
(5)金属イオン交換ゼオライトのアルカリ金属の含有量が2質量%以下である上記(1)〜(4)のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤、
(6)炭化水素燃料が、LPG、都市ガス、天然ガス、ナフサ、灯油、軽油あるいはエタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン及びブテンの中から選ばれる少なくとも一種の炭化水素化合物である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤を製造する方法であって、金属アンミン錯イオンを含む溶液を用いて金属イオン交換してゼオライトに該金属を担持するに際し、アルカリ金属/アルミニウム(原子比)が0.5以下のゼオライトを使用して金属イオン交換ゼオライトを製造することを特徴とする硫黄化合物除去用吸着剤の製造方法、
(8)金属アンミン錯イオンを含む溶液を用いて金属イオン交換してゼオライトに金属を担持した後、乾燥及び焼成を500℃以下の温度で行って、金属イオン交換ゼオライトを製造する上記(7)の硫黄化合物除去用吸着剤の製造方法、
(9)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤を用いて、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料中の硫黄化合物を脱硫処理したのち、この脱硫処理燃料を部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒又は水蒸気改質触媒と接触させることを特徴とする燃料電池用水素の製造方法、及び(10)部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒又は水蒸気改質触媒がルテニウム系又はニッケル系触媒である上記(9)の燃料電池用水素の製造方法、
を提供するものである。
本発明においては、前記ゼオライトとして、FAU、BEA、LTL、MOR、MTW、GME、OFF、MFI、MEL、FER、TON、MTT及びLTA構造を有するものの中から選ばれる少なくとも一種を用いることができる。これらの中で、10員環細孔を有するFAU、BEA、LTL、MOR、MTW、GME及びOFF構造を有するゼオライトが好ましく、特に吸着性能の点から、FAU、BEA及びLTL構造を有するゼオライトが好適である。
また、上記のゼオライトは、アルカリ金属/アルミニウム(原子比)が0.5以下のもの好ましい。
一方、金属アンミン錯イオンを含む溶液としては、水溶性の金属アンミン錯イオンを水に溶解させた溶液、あるいは金属の硝酸塩や塩化物などの水溶性金属化合物を水に溶解させ、これに過剰のアンモニア水を加え、金属のアミン錯イオンを形成させてなる溶液などを用いることができる。ここで、金属アンミン錯イオンを含む溶液の金属種としては、Ag、Cu、Co、Ni及びZnの中から選ばれる少なくとも一種が好ましく、特に硫黄化合物の吸着性能の点から、Ag及び/又はCuが好適である。
このようにして得られた金属イオン交換ゼオライト中の金属担持量は、金属として5〜30質量%の範囲が好ましく、特に10〜25質量%の範囲が好適である。また、アルカリ金属の含有量が2質量%以下であることが好ましい。このように金属交換したゼオライトは、適当なバインダーを用いて押出成型、打錠成型、転動造粒、スプレードライなどの通常の方法で成型して使用できる。また、予め成型したゼオライトを本方法の金属交換を行い、使用することもできる。
本発明の吸着剤が適用される炭化水素含有ガス中の硫黄化合物の濃度としては、0.001〜10,000容量ppmが好ましく、特に0.1〜100容量ppmが好ましい。また、脱硫条件としては、通常温度は−50〜150℃の範囲で選ばれ、GHSVは100〜1,000,000h-1の範囲で選ばれる。
脱硫温度が150℃を超えると硫黄化合物の吸着が起こりにくくなる。好ましい温度は−50〜120℃、より好ましくは−20〜100℃の範囲である。また、好ましいGHSVは100〜100,000h-1、より好ましくは100〜50,000h-1の範囲である。
また、液体燃料を使用する場合には、硫黄化合物の濃度は、0.001〜10,000質量ppmが好ましく、特に0.1〜100質量ppmが好ましい。脱硫条件としては、通常温度は−50〜150℃の範囲で選ばれ、WHSVは0.1〜1,000h-1の範囲で選ばれる。
次に、本発明の燃料電池用水素の製造方法においては、前述の本発明の吸着剤を用いて、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料中の硫黄化合物を脱硫処理したのち、この脱硫処理燃料を改質することにより、水素を製造する。
前記部分酸化改質は、炭化水素の部分酸化反応により、水素を製造する方法であって、部分酸化改質触媒の存在下、通常、反応圧力常圧〜5MPa、反応温度400〜1,100℃、GHSV1,000〜100,000h-1、酸素(O2)/炭素比0.2〜0.8の条件で改質反応が行われる。
また、オートサーマル改質は、部分酸化改質と水蒸気改質とを組み合わせた方法であって、オートサーマル改質触媒の存在下、通常、反応圧力常圧〜5MPa、反応温度400〜1,100℃、酸素(O2)/炭素比0.1〜1、スチーム/炭素比0.1〜10、GHSV1,000〜100,000h-1の条件で改質反応が行われる。
さらに、水蒸気改質は、炭化水素に水蒸気を接触させて、水素を製造する方法であって、水蒸気改質触媒の存在下、通常、反応圧力常圧〜3MPa、反応温度200〜900℃、スチーム/炭素比1.5〜10、GHSV1,000〜100,000h-1の条件で改質反応が行われる。
図1は本発明の燃料電池システムの一例を示す概略フロー図である。図1によれば、燃料タンク21内の燃料は、燃料ポンプ22を経て脱硫器23に流入する。脱硫器内には本発明の吸着剤を充填することができる。脱硫器23で脱硫された燃料は水タンクから水ポンプ24を経た水と混合した後、気化器1に導入されて気化され、次いで空気ブロアー35から送り出された空気と混合され改質器31に送り込まれる。
改質器31の内部には前述の改質触媒が充填されており、改質器31に送り込まれた燃料混合物(水蒸気、酸素及び炭化水素燃料若しくは酸素含有炭化水素燃料を含む混合気体)から、前述した改質反応のいずれかによって水素又は合成ガスが製造される。
燃料電池34は負極34Aと正極34Bとの間に高分子電解質34Cを備えた固体高分子型燃料電池である。負極側には上記の方法で得られた水素リッチガスが、正極側には空気ブロワー35から送られる空気が、それぞれ必要に応じて適当な加湿処理を行った後(加湿装置は図示せず)導入される。
このとき負極側では水素ガスがプロトンとなり電子を放出する反応が進行し、正極側では酸素ガスが電子とプロトンを得て水となる反応が進行し、両極34A、34B間に直流電流が発生する。負極には、白金黒、活性炭担持のPt触媒あるいはPt−Ru合金触媒などが、正極には白金黒、活性炭担持のPt触媒などが用いられる。
なお、燃料電池34では、発電に伴って熱が発生するため、排熱回収装置37を付設してこの熱を回収して有効利用することができる。排熱回収装置37は、反応時に生じた熱を奪う熱交換機37Aと、この熱交換器37Aで奪った熱を水と熱交換するための熱交換器37Bと、冷却器37Cと、これら熱交換器37A、37B及び冷却器37Cへ冷媒を循環させるポンプ37Dとを備え、熱交換器37Bにおいて得られた温水は、他の設備などで有効利用することができる。
硝酸銀3.5gを水100mLに溶解し、これに攪拌しながら、30質量%のアンモニア水5.0gを加え銀アンミン錯イオンを含む溶液を得た。次いで、β型ゼオライト[東ソー社製「HSZ−930NHA」、Al含有量;2.5質量%、Na含有量;0.02質量%]の500℃焼成物20gを、上記銀アンミン錯イオンを含む溶液に投入し、スラリーの温度を50℃に保ち、攪拌しながら4時間イオン交換処理を行った。その後、固形物をろ取し、水洗したのち、120℃で乾燥し、さらに400℃で3時間焼成処理することにより、Ag交換β型ゼオライトを得た。Agの含有量は6.4質量%、Alの含有量は2.5質量%、Naの含有量は0.02質量%以下であった。
実施例1において、硝酸銀の量を0.97g及び30質量%アンモニア水の量を2.0gに変更した以外は、実施例1と同様にして、Agの含有量が2.9質量%のAg交換β型ゼオライトを調製した。また、Alの含有量は2.8質量%、Naの含有量は0.02質量%以下であった。
実施例1において、硝酸銀3.5gの代わりに硝酸銅8.5gを用い、かつ30質量%アンモニア水を14.0g加えたこと以外は、実施例1と同様にしてCu交換β型ゼオライトを調製した。Cuの含有量は6.0質量%、Alの含有量は2.5質量%、Naの含有量は0.02質量%以下であった。
実施例1において、β型ゼオライトの代わりにY型ゼオライト[東ソー社製「HSZ−330HUA」Al含有量;9.4質量%、Na含有量;0.2質量%]を用いた以外は、実施例1と同様にして、Ag交換Y型ゼオライトを調製した。Agの含有量は8.5質量%、Alの含有量は8.9質量%、Naの含有量は0.02質量%以下であった。
実施例1において、硝酸銀3.5g、30質量%アンモニア水5.0gの代わりに、硝酸銀7.9g、30質量%アンモニア水10.0gを使用したこと以外は、実施例1と同様にしてAg交換β型ゼオライトを調製した。Agの含有量は11.5質量%、Alの含有量は2.7質量%、Naの含有量は0.02質量%以下であった。そのTEM写真を図2に示す。凝集金属の表面占有率は0.0011/gであった。
実施例4において、硝酸銀3.5g、30質量%アンモニア水5.0gの代わりに、硝酸銀7.9g、30質量%アンモニア水10.0gを使用したこと以外は、実施例4と同様にしてAg交換Yゼオライトを調製した。Agの含有量は12.6質量%、Alの含有量は16.4質量%、Naの含有量は0.02質量%以下であった。そのTEM写真を図3に示す。凝集金属の表面占有率は0.0012/gであった。
実施例6において、Y型ゼオライトの代わりに、USY型ゼオライト[東ソー社製「HSZ−360HUA」Al含有量;7.8質量%、Na含有量;0.03質量%]を使用したこと以外は、実施例6と同様にしてAg交換USYゼオライトを調製した。Agの含有量は11.6質量%、Alの含有量は5.5質量%、Naの含有量は0.01質量%以下であった。
β型ゼオライト[東ソー(株)製「HSZ−930NHA」]の500℃焼成物20gを、硝酸銀3.5gを水100mLに溶解してなる水溶液に投入し、スラリー温度を50℃に保ち、4時間攪拌してイオン交換を行った。その後、固形物をろ取し、水洗したのち、120℃で乾燥し、さらに400℃で3時間焼成処理することにより、Ag交換β型ゼオライトを得た。Agの含有量は2.9質量%、Alの含有量は2.6質量%、Naの含有量は0.02質量%以下であった。
β型ゼオライト[東ソー(株)製「HSZ−930NHA」]の500℃焼成物20gに、硝酸銀3.5gを水25mLに溶解してなる溶液を含浸させたのち、120℃で乾燥し、さらに400℃で3時間焼成処理することにより、Ag担持β型ゼオライトを得た。Agの含有量は9.8質量%であった。
比較例2において、硝酸銀0.97gを水25mLに溶解してなる溶液を使用したこと以外は、比較例2と同様にしてAg担持β型ゼオライトを得た。Agの含有量は3.0質量%であった。
比較例1において、硝酸銀7.9g、NaYゼオライト[東ソー社製「HSZ−320NAA」Al含有量;9.3質量%、Na含有量;8.0質量%]20gを使用したこと以外は、比較例1と同様にしてAg交換Yゼオライトを得た。Agの含有量は13.6質量%、Alの含有量は7.7質量%、Naの含有量は3.6質量%であった。そのTEM写真を図4に示す。凝集金属の表面占有率は0.0185/gであった。
比較例4において、ゼオライトとしてUSY型ゼオライト[東ソー社製「HSZ−360HUA」]20gを使用したこと以外は、比較例4と同様にしてAg交換USYゼオライトを得た。Agの含有量は0.8質量%、Alの含有量は5.5質量%、Naの含有量は0.01質量%以下であった。Na含有量の少ないUSYゼオライトに、Agのアンミン錯イオンを含まないこの方法でAg交換を試みたが、Agの担持量が低く、Agを有効に担持することができなかった。
実施例1〜7及び比較例1〜3の各金属交換ゼオライトを0.5〜1mmに成型し、吸着剤1cm3を内径9mmの脱硫管に充填した。常圧で吸着剤温度を20℃とし、ジメチルサルファイド(DMS)及びt−ブチルメルカプタン(TBM)を各20volppm(合計40volppm)含むプロパンガスを、常圧、GHSV(ガス時空間速度)30,000h-1の条件で流通させた。
脱硫管出口ガスの各硫黄化合物濃度をSCD(Sulfur Chemiluminescence Detector)ガスクロマトグラフィーにより、1時間毎に測定した。第1表に、各硫黄化合物濃度が0.1volppmを超える時間を示した。
2: 燃料電池システム
20: 水素製造システム
21: 燃料タンク
23: 脱硫器
31: 改質器
31A:ボイラー
32: CO変成器
33: CO選択酸化器
34: 燃料電池
34A:負極
34B:正極
34C:高分子電解質
36: 気水分離器
37: 排熱回収装置
37A:熱交換機
37B:熱交換器
37C:冷却器
Claims (10)
- 金属アンミン錯イオンを含む溶液を用いて金属イオン交換してゼオライトに該金属を担持してなる金属イオン交換ゼオライトを含むことを特徴とする炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料中の硫黄化合物除去用吸着剤であって、該金属アンミン錯イオンがAgアンミン錯イオン及び/又はCuアンミン錯イオンである硫黄化合物除去用吸着剤。
- ゼオライトが、FAU、BEA、LTL、MOR、MTW、GME、OFF、MFI、MEL、FER、TON、MTT及びLTA構造を有するゼオライトの中から選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
- 金属イオン交換によりゼオライトに担持した金属において、直径2nm以上に凝集している金属のゼオライト表面に占める面積割合が、金属担持量1質量%あたり0.01以下である請求項1又は2に記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
- 金属イオン交換ゼオライトの金属担持量が、金属として5〜30質量%である請求項1〜3のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
- 金属イオン交換ゼオライトのアルカリ金属の含有量が2質量%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
- 炭化水素燃料が、LPG、都市ガス、天然ガス、ナフサ、灯油、軽油あるいはエタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン及びブテンの中から選ばれる少なくとも一種の炭化水素化合物である請求項1〜5のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤を製造する方法であって、金属アンミン錯イオンを含む溶液を用いて金属イオン交換してゼオライトに該金属を担持するに際し、アルカリ金属/アルミニウム(原子比)が0.5以下のゼオライトを使用して金属イオン交換ゼオライトを製造することを特徴とする硫黄化合物除去用吸着剤の製造方法。
- 金属アンミン錯イオンを含む溶液を用いて金属イオン交換してゼオライトに金属を担持した後、乾燥及び焼成を500℃以下の温度で行って、金属イオン交換ゼオライトを製造する請求項7記載の硫黄化合物除去用吸着剤の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤を用いて、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料中の硫黄化合物を脱硫処理したのち、この脱硫処理燃料を部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒又は水蒸気改質触媒と接触させることを特徴とする燃料電池用水素の製造方法。
- 部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒又は水蒸気改質触媒がルテニウム系又はニッケル系触媒である請求項9記載の燃料電池用水素の製造方法。
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