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JP4672082B2 - 電磁弁 - Google Patents

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JP4672082B2
JP4672082B2 JP2009534150A JP2009534150A JP4672082B2 JP 4672082 B2 JP4672082 B2 JP 4672082B2 JP 2009534150 A JP2009534150 A JP 2009534150A JP 2009534150 A JP2009534150 A JP 2009534150A JP 4672082 B2 JP4672082 B2 JP 4672082B2
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Description

この発明は、例えば燃料タンクからの蒸散ガスを導入して一時的にキャニスタに吸着すると共に、このキャニスタ内の蒸散ガスをエンジン吸気系統に導く燃料蒸散ガス処理用の電磁弁等に関するものである。
電磁弁は、ソレノイド部へ通電することにより磁気吸引力を発生させ、この磁気吸引力により弁体を駆動して流体通路を流れるガソリン蒸気や空気の流れを制御する弁である。電磁弁は、例えばエンジンルーム内に搭載され、ガソリン蒸気の配管内の流量をソレノイド部への通電状態により制御する。ソレノイド部への通電により生じる磁気回路は、コイル周辺の各磁性部材により形成される。従来の電磁弁では、外部に取り付けるためのブラケットがヨークの外周に溶接により取り付けられている。
このように、従来の電磁弁ではブラケットとヨークを別部材で構成していたが、近年ではコスト削減を目的としてブラケットとヨークを同一部材で構成する技術が広まっている。ブラケットとヨークを同一部材で構成し、ヨークブラケットとした場合にも、ヨークブラケットに固定鉄心支持穴を設けこの支持穴に固定鉄心を挿入して固定する必要があり、溶接やスピニング加工やパンチを施して固定鉄心を支持穴に接合している(例えば、特許文献1参照)。また、この固定にはヨークブラケットの支持穴に固定鉄心を嵌合挿入して固定する技術も提案されている。
特開2004−251315号公報
従来の電磁弁は以上のように構成されているので、コスト削減のためにヨークに設けた支持穴に固定鉄心を嵌合挿入して組付けを行うと、支持穴に固定鉄心の重量だけではなく磁気回路を構成するコイルなどの内部構成部品の重量が加わり、エンジンなどの振動により支持穴に応力が集中して支持穴の形状変形、破損あるいは摩耗が生じるという課題があった。支持穴の耐振動対策としてはヨーク板の厚みを厚くする、またはヨーク板の材質を変更することが考えられるが、ヨーク板の厚みを厚くすると加工が困難になるという課題、さらにヨーク板の材質を変更するとコストが増大するという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ヨーク板の厚みを厚くすることなく、あるいはヨーク板の材質を変更することなく、エンジンなどの振動に対して高い振動耐久性を有する電磁弁を提供することを目的とする。
この発明に係る電磁弁は、外周面に電磁コイルを巻装した筒状のボビンと、前記ボビン内側に配置された固定鉄心と、前記固定鉄心を固定するヨークと、前記固定鉄心と同一の中心軸を有し、軸方向に移動可能な可動鉄心と、複数のポートを有するバルブハウジングとを備えた電磁弁において、前記ヨークは、外表面に筒状に突出し前記固定鉄心を挿入固定する嵌合穴を有し、前記固定鉄心は、前記嵌合穴に挿入する挿入部と、前記ヨークの内表面に当接するつば部とを有するものである。
この発明によれば、ヨークの外表面に筒状に突出する嵌合穴を設け、この嵌合穴に挿入固定する固定鉄心に嵌合穴の内表面に当接する挿入部とヨークの内表面に当接するつば部を設けるように構成したので、固定鉄心とヨークの接触面積が拡大し、エンジンなどの振動に対する耐久性が向上する。さらに、固定鉄心とヨークの接触面積が広がり磁界が絞られることなく十分な磁路を確保することができる。
この発明の実施の形態1に係る電磁弁の構成を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係るヨーク、コア及びピンの構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るヨーク、コア及びピンの構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係るヨーク及びコアの要部を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る係止片の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る係止片の構成を示す図である。 図1におけるA−A線断面図である。 この発明の実施の形態1に係るヨークの取りつけ工程を示す図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1から図3を用いてこの発明の実施の形態1に係る電磁弁の構成について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る電磁弁の構成を示す縦断面図であり、図1では通電がOFFされた電磁弁の状態を示している。
この電磁弁は、ハウジング部1と磁気吸引力を発生させるソレノイド部2で構成されている。ハウジング部1は、車両などの燃料タンクから蒸気ガスを吸着するキャニスタ(図示せず)、あるいはエンジンに混合気を供給する吸気管(図示せず)に接続されるポート3,4、ポート3,4などを覆うバルブハウジング5、バルブハウジング5に設けられ後述するヨークを取り付けるバルブプレート6により構成されている。
ソレノイド部2は、内部構成部品を覆う磁性材料で形成されたヨーク7、略円柱形状の固定鉄心であり磁性材料で形成されたコア(固定鉄心)8、コア8の先端部に挿入される非磁性材料で形成される略円柱形状のピン9、可動鉄心であり磁性材料で形成されたプランジャ(可動鉄心)10などで構成されている。プランジャ10は、コア8及びピン9の中心軸と共通の中心軸を有する略筒形状で形成されている。さらに、プランジャ10の中心部には弾性部材で構成された弁体10aが設けられている。弁体10aは、通電がOFFされた状態ではポート3とポート4を接続する流路を閉塞している。コア8とプランジャ10の間には、プランジャ10をコア8から離間する方向に付勢するスプリング11が配設されている。このスプリング11の付勢力により、弁体10aがポート3とポート4を接続する流路を閉塞あるいは開放する。
コア8の外周にはコイルアッセンブリ(図示せず)が配置されている。コイルアッセンブリは、コイルボビン(ボビン)12の外周にコイル(電磁コイル)13を巻装し、コイル13端部にターミナル14を挿入し、これらをコイル外装16で覆うことにより形成されている。コア8は、後述するつば部にてコイルアッセンブリとヨーク7に狭持されている。また、つば部とコイルアッセンブリとの間には弾性部材で構成されたO−リング15が設けられている。
ターミナル14を介してコイル13に通電して磁界を発生させると、バルブプレート6、ヨーク7及びコア8は磁性材料で形成されているため、バルブプレート6、ヨーク7及びコア8を通る磁路が形成され、プランジャ10を電磁吸引する。
次に、図2及び図3を用いてヨーク7、コア8及びピン9の詳細について説明する。図2はこの発明の実施の形態1に係るヨーク7、コア8及びピン9の構成を示す斜視図であり、図3はこの発明の実施の形態1に係るヨーク7、コア8及びピン9の構成を示す側面図である。
ヨーク7は、略コ字形状に成形され第1面7a、第2面7b、第3面7cの3面を有している。第2面7bには、外表面に対して垂直方向に突出する筒形状の嵌合穴7dが設けられている。第1面7a及び第3面7cの端部4箇所には係止片7eが各々2本ずつ形成されている。各係止片7eをバルブプレート6に係合させることにより、ヨーク7をハウジング部1側に取り付ける。
コア8は、一端に円筒形状の挿入部8aを有している。挿入部8aは、ヨーク7の第2面7bに形成した嵌合穴7dに嵌合可能な形状で構成され、先端外周部には嵌合穴7dへの挿入を誘導するテーパ面を有している。さらに、コア8は、挿入部8aの近傍につば部8bを有し、挿入部8aを嵌合穴7dに嵌合させるとつば部8bがヨーク7の第2面7bの内表面に当接する。一方、コア8の他端部には、コア8の中心軸と共通の中心軸を有するピン9が収納されている。
図4は、この発明の実施の形態1に係るヨーク7及びコア8の要部を示す図である。図4(a)はコア8の挿入部8aをヨーク7の嵌合穴7dに挿入する前の状態を示す側部断面図、図4(b)は挿入した後の状態を示す側部断面図、図4(c)はヨーク7とコア8間に形成される磁路を示す図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、ヨーク7の第2面7bは外表面に対して垂直方向に突出する嵌合穴7dが形成されている。この嵌合穴7dは、第2面7bに絞り加工を施して筒形状に立ち上げることにより成形され、嵌合穴7dの内周面の立ち上げ部7fにはR面が形成される。立ち上げ部7fに形成されたR面は嵌合穴7dへの挿入部8aの挿入性を向上させる。このように、嵌合穴7dを絞り加工により成形することにより、成形と同時に立ち上げ部7fにR面を形成することができる。一方、挿入部8aの先端外周部にもテーパ面あるいはR面が形成されているため、製品組み付け時に嵌合穴7dへの挿入性がさらに向上する。
図4(b)に示すように挿入部8aを嵌合穴7dに挿入すると、つば部8bが第2面7bの内表面に接触する。つば部8bの外径D1をより大きく構成してつば部8bと第2面7bの内周面との接触部8cの接触面積を拡大させると、エンジンなどの振動によりヨーク7やコア8が振動した場合にこの振動による応力を拡散することができ、応力の集中が軽減して振動耐久性を向上させることができる。このように、つば部8bを設ける、さらにつば部8bの外径D1を大きく構成することによりヨーク7とコア8の固定が強固なものとなり、振動耐久性が向上する。
同様に、挿入部8aを嵌合穴7dに挿入すると、嵌合穴7dの内周面と挿入部8aの外周面が接触する。嵌合穴7dの内径及び挿入部8aの外径D2をより大きく構成して嵌合穴7dの内周面と挿入部8aの外周面との接触部8dの接触面積を拡大させる、また挿入部8aの嵌合長さL1及び嵌合穴7dの嵌合長さL2をより長く構成してコア8の保持性を向上させることにより、エンジンなどの振動によりヨーク7やコア8などが振動した場合にこの振動による応力を拡散することができ、応力の集中が軽減して振動耐久性を向上させることができる。また、接触部8dの接触面積を拡大させることにより磁路が拡大し、磁気効率を向上させることができる。
図4(c)において磁界の流れを矢印Cで示している。コイル13において発生した電磁力はヨーク7に伝わり、ヨーク7の嵌合穴7dから接触部8dを介してコア8の挿入部8a及びコア8に伝達される。嵌合穴7dを第2面7bの外周面に対して垂直方向に突出するように形成したので、嵌合穴7dと挿入部8aの接触部8dの接触面積が拡大し、それに伴い磁路も拡大することから磁気効率を向上させることができる。
次に、ヨーク7に設けた係止片7eの詳細について説明する。図5及び図6は、この発明の実施の形態1に係る係止片7eの構成を示す図である。
図5は、係止片7eの先端部にR面を形成し、先端部近傍の側面にテーパ面を形成する例を示している。図5(a)は係止片7eを側方向から見た図、図5(b)は係止片7eを上方向から見た図を示している。まず、図5(a)に示すように係止片7eの先端部にR面を形成する。次に、係止片7eの先端部近傍の側面に対して図5(b)に示した矢印D方向から面打ちあるいはプレス加工などを施し、係止片7eの先端方向に向けて先細り形状となるテーパ面を2面形成する。
図6は、係止片7eの先端部に平面を形成し、先端部近傍の側面にテーパ面を形成する例を示している。図6(a)は係止片7eを側方向から見た図であり、図6(b)は係止片7eを上方向から見た図を示している。まず、係止片7eの先端部近傍の側面に対して図中矢印D及び矢印E方向の4方向から面打ちあるいはプレス加工などを施し、係止片7eの先端方向に向けて先細り形状となるテーパ面を4面形成する。
図5及び図6に示した例のように、係止片7eの先端部近傍の側面にテーパ面を形成し係止片7eの先端方向に向けて先細り形状となるように構成したので、係止片7eをバルブプレート6に挿入する際の挿入性が向上する。また、係止片7eの先端部にR面または平面を形成するように構成したので、先端部が鋭利な形状となり引っ掛かりが生じるのを抑制することができ、組立時の挿入性、実使用時のケガ防止などの安全性を向上させることができる。
図7は、図1におけるA−A線断面図であり、ヨーク7を取り付けるバルブプレート6の詳細を示している。バルブプレート6の四隅には係合穴6aがそれぞれ設けられている。係合穴6aは矩形であり、ヨーク7の第1面7a及び第3面7cに設けた係止片7eがそれぞれ2本ずつ同時に挿入可能な形状を有している。また、係止片7eの先端が先細り形状を有しているため、係合穴6aを小さく設定することができ、バルブプレート6の外径及びヨーク7の幅を小さくすることができる。
次に、ヨーク7をバルブプレート6に取り付ける動作について説明する。図8は、この発明の実施の形態1に係るヨークの取り付け工程を示す図である。
まず、図8(a)に示すように、バルブプレート6の上部にはコア8及びコイル13などが配置され、このコア8及びコイル13の上部から図中に示した矢印F方向に向けてヨーク7を下降させる。図8(b)に示す位置までヨーク7を下降させ、コア8の挿入部8aがヨーク7の嵌合穴7dに嵌合する。これにより、ヨーク7の係止片7eの位置がおおよそ決定されるため、係止片7eを係合穴6aに挿入する際の位置決め精度が向上し、組立性向上が可能となる。
なお、嵌合穴7dと挿入部8aの位置決め及び係合穴6aと係止片7eの位置決めを同時に行うためには、図8(a)に示したヨーク7の嵌合穴7dの形成部分を除いた長さL3と、バルブプレート6上面からコア8の挿入部8a上部までの長さL4が、L3<L4の関係を満たしている必要がある。
嵌合穴7dと挿入部8aの位置決め及び係合穴6aと係止片7eの位置決めが行われた状態でヨーク7をさらに下降させると、図8(c)に示すように挿入部8aが嵌合穴7dに嵌合し、ヨーク7の4箇所に設けた係止片7eがそれぞれ係合穴6aに挿入される。その後、図8(c)に示すように1つの係合穴6aに挿入された2本の係止片7eをそれぞれ外側に向けてハの字形状となるようにかしめ、ヨーク7をバルブプレート6上に係止する。
次に、電磁弁の動作について説明する。
ポート3及びポート4は、車両などの燃料タンクから蒸気ガスを吸着するキャニスタ(図示せず)、あるいはエンジンに混合気を供給する吸気管(図示せず)に接続される。電磁弁が開くと吸気管に発生した負圧によりキャニスタに吸着された蒸気ガスが吸引されてエンジンに供給される。ポート3とポート4とを接続する流路には、プランジャ10と一体に構成された弁体10aが配置されている。
電磁弁の開閉は、コイル13への通電あるいは非通電によって行われる。コイル13へ非通電の場合には、弁体10aを有するプランジャ10はスプリング11の付勢力によってコア8に対して離間する方向に押し付けられ、弁体10aがポート3とポート4とを接続する流路を閉塞する。一方、コイル13へ通電が開始されるとコイル13に磁界が発生し、ヨーク7、コア8、バルブプレート6を通る磁路が形成される。磁路が形成されるとプランジャ10はスプリング11の付勢力に抗してコア8側に電磁吸引され、ポート3とポート4とを接続する流路が開放される。
以上のように、この実施の形態1によれば、ヨークの外表面に対して垂直方向に突出する筒形状の嵌合穴を設けると共に、コアの先端に挿入部を設けて嵌合穴に挿入するように構成したので、嵌合穴の内周面と挿入部の外周面の接触部の接触面積を拡大させることができる。また、嵌合穴と挿入部の接触面積が拡大したことにより、ヨークやコアが振動した場合にこの振動による応力が嵌合穴に集中するのを防ぎ、嵌合穴が変形、破損及び摩耗するのを防止することができる。さらに、嵌合穴と挿入部の接触部の接触面積が拡大するので、接触部において磁路が絞られることがなく十分な磁路を確保することができる。
また、この実施の形態1によれば、コアに突出した挿入部、及び挿入部の近傍につば部を設け、挿入部をヨークの嵌合穴に挿入させるとつば部がヨークに当接するように構成したので、ヨークやコアなどが振動した場合にこの振動による応力をコアの挿入部、ヨークの嵌合穴及びつば部とヨークの当接部において拡散させてコアを保持することができるので、嵌合穴が変形、破損及び摩耗するのを防止し、振動による内部部品のバタつきを抑制することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、ヨークを絞り加工により筒形状に立ち上げて嵌合穴を成形するように構成したので、嵌合穴の内周面の立ち上げ部がR面となり挿入部を挿入する際に挿入性を向上させることができる。また、挿入部の先端外周部にもテーパ面あるいはR面を形成するように構成したので、嵌合穴への挿入部の挿入性をさらに向上させることができる。
さらに、この実施の形態1によれば、コアの挿入部に対するヨークの嵌合穴の位置決めを行うと同時に、バルブプレートの係合穴に対するヨークの係止片の位置決めを行うように構成したので、係止片を係合穴に挿入する際の位置決め精度を向上させることができる。
さらに、この実施の形態1によれば、係止片が先端方向に向けて先細り形状となるように構成したので、係止片を係合穴に挿入する際に呼び込みとなり組み付け時の生産性が向上する。また、係止片を係合穴に挿入する際の接触抵抗が低減されて挿入性が向上する。
なお、上述の実施の形態1では、ヨークに絞り加工を施してヨークの外周面に対して垂直方向に突出する嵌合穴を形成する構成を示したが、嵌合穴の突出部分を別部材で構成してヨーク外周面に溶接などにより固着させるように構成してもよい。このようにヨークに別部材を設けて嵌合穴を形成する場合には、嵌合穴の内周面にテーパ加工あるいはR面取り加工を施して、コアの挿入部の挿入を容易にする誘導面を設けるように構成する。
また、上述の実施の形態1では、ヨークの係止片の先端にR面を形成する、あるいは係止片の先端及び側面を面打ちやプレス加工などにより平面に形成する例を示したが、加工方法はこれに限定されるものではなく、係止片が先端方向に向けて先細り形状を有していればよい。
また、上述の実施の形態1で示した図1−4では、円周形状を有するつば部を形成する構成を示したが、つば部の形状はこれに限定されるものではなく、コアの2箇所から突出する一対のつば部や複数箇所から突出するつば部などであってもよい。
以上のように、この発明に係る電磁弁は、固定鉄心とヨークの接触面積を拡大し、エンジンなどの振動に対する耐久性の向上や、磁界が絞られることなく十分な磁路を確保することができるように構成したので、キャニスタ内の蒸散ガスをエンジン吸気系統に導く燃料蒸散ガス処理用の電磁弁などに用いるのに適している。

Claims (5)

  1. 外周面に電磁コイルを巻装した筒状のボビンと、
    前記ボビン内側に配置された固定鉄心と、
    前記固定鉄心を固定するヨークと、
    前記固定鉄心と同一の中心軸を有し、軸方向に移動可能な可動鉄心と
    複数のポートを有するバルブハウジングとを備えた電磁弁において、
    前記ヨークは、外表面に筒状に突出し前記固定鉄心を挿入固定する嵌合穴を有し、
    前記固定鉄心は、前記嵌合穴に挿入する挿入部と、前記ヨークの内表面に当接するつば部とを有することを特徴とする電磁弁。
  2. 嵌合穴は、固定鉄心の挿入側内周部に固定鉄心の挿入を誘導する挿入案内面を有することを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
  3. ヨークを固定するバルブプレートを有し、
    突出した嵌合穴を除いたヨークの挿入方向の長さは、電磁コイル及び固定鉄心を前記バルブプレート上に組み付けた際の前記バルブプレート上面から固定鉄心の挿入部上端までの長さよりも短いことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
  4. バルブプレートは、ヨークを固定する係合穴を有し、
    前記ヨークは、前記係合穴に挿入可能な係止片を有し、前記係止片の先端部は先端に向かうに従い鋭角に先細りしていることを特徴とする請求項3記載の電磁弁。
  5. 嵌合穴は、絞り加工により形成したことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
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