JP4671647B2 - 光弾性定数が小さい光学ガラス - Google Patents
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Description
式(2)に示されるとおり、熱応力による複屈折量は光弾性定数の絶対値がゼロに近いほど低減できることが明らかである。
P 5〜10mol%
Al 1〜3mol%
Ba 8〜13mol%
Gd 1〜5mol%
Nb 0.1〜3mol%及び
F 15〜35mol%
O 40〜52mol%
の割合で各成分を含む光学ガラスである。
P 5〜10mol%
Al 1〜3mol%
Ba 8〜13mol%
Gd 1〜5mol%
Nb 0.1〜3mol%
F 15〜35mol%
O 40〜52mol%及び
Y 0〜2mol%及び/又は
La 0〜2mol%及び/又は
Yb 0〜1mol%及び/又は
Ta 0〜1mol%及び/又は
Lu 0〜1mol%及び/又は
Ti 0〜1.5mol%及び/又は
Zr 0〜1.5mol%及び/又は
W 0〜1.5mol%及び/又は
Bi 0〜1.5mol%及び/又は
Mg 0〜2mol%及び/又は
Ca 0〜3mol%及び/又は
Sr 0〜5mol%及び/又は
Zn 0〜2mol%及び/又は
Li 0〜2mol%及び/又は
Na 0〜2mol%及び/又は
K 0〜2mol%及び/又は
Cs 0〜1mol%及び/又は
Tl 0〜3mol%及び/又は
Si 0〜2mol%及び/又は
B 0〜2mol%及び/又は
Sb 0〜1mol%
の割合の各成分を含む光学ガラスである。
1.60〜1.68の屈折率(nd)及び40以上かつ65未満のアッベ数(νd)を有し、質量%で、
メタリン酸化合物 18.0 〜 30.0%
ただし、Al(PO3)3 10.0 〜 20.0%
Ba(PO3)2 3.0 〜 15.0%及び、
弗化物 43.0 〜 65.0%
ただし、BaF2 41.0 〜 55.0%、
Gd2O3 8.0 〜 25.0%
及び Nb2O5 0.5 〜 7.0%
の各成分を含む光学ガラスである。
メタリン酸化合物 18.0 〜 30.0%、
ただし、Al(PO3)3 10.0 〜 20.0%
Ba(PO3)2 3.0 〜 15.0%及び
Sr(PO3)2 0.0 〜 10.0%及び/又は
Ca(PO3)2 0.0 〜 10.0%及び/又は
Zn(PO3)2 0.0 〜 5.0%及び/又は
La(PO3)3 0.0 〜 5.0%
を含有し、
弗化物 43.0 〜 65.0%
ただし BaF2 41.0 〜 55.0%及び
SrF2 0.0 〜 10.0%及び/又は
CaF2 0.0 〜 10.0%及び/又は
MgF2 0.0 〜 2.0%及び/又は
AlF3 0.0 〜 2.0%及び/又は
GdF3 0.0 〜 15.0%及び/又は
YF3 0.0 〜 7.0%及び/又は
LaF3 0.0 〜 7.0%及び/又は
KHF2 0.0 〜 3.0%
並びに、
Gd2O3 8.0 〜 25.0%
Nb2O5 0.5 〜 7.0%及び
Y2O3 0.0 〜 10.0%及び/又は
La2O3 0.0 〜 10.0%及び/又は
Yb2O3 0.0 〜 5.0%及び/又は
Ta2O5 0.0 〜 5.0%及び/又は
Lu2O3 0.0 〜 5.0%及び/又は
TiO2 0.0 〜 7.0%及び/又は
ZrO2 0.0 〜 5.0%及び/又は
WO3 0.0 〜 7.0%及び/又は
Bi2O3 0.0 〜 5.0%及び/又は
BaO 0.0 〜 8.0%及び/又は
CaO 0.0 〜 5.0%及び/又は
SrO 0.0 〜 10.0%及び/又は
ZnO 0.0 〜 5.0%及び/又は
Li2O 0.0 〜 1.0%及び/又は
Na2O 0.0 〜 3.0%及び/又は
K2O 0.0 〜 3.0%及び/又は
Cs2O 0.0 〜 5.0%及び/又は
Tl2O 0.0 〜 15.0%及び/又は
SiO2 0.0 〜 3.0%及び/又は
B2O3 0.0 〜 3.0%及び/又は
Sb2O3 0.0 〜 3.0%、
を含む光学ガラスである。
P2O5 12 〜 22%未満、
Al2O3 1 〜 5%
BaO 40 〜 55%
Gd2O3 8 〜 25%及び
Nb2O5 0.5 〜 8%並びに
Y2O3 0 〜 10%及び/又は
La2O3 0 〜 10%及び/又は
Yb2O3 0 〜 5%及び/又は
Ta2O5 0 〜 5%及び/又は
Lu2O3 0 〜 5%及び/又は
TiO2 0 〜 7%及び/又は
ZrO2 0 〜 5%及び/又は
WO3 0 〜 7%及び/又は
Bi2O3 0 〜 5%及び/又は
MgO 0 〜 1%及び/又は
CaO 0 〜 5%及び/又は
SrO 0 〜 10%及び/又は
ZnO 0 〜 5%及び/又は
Li2O 0 〜 1%及び/又は
Na2O 0 〜 3%及び/又は
K2O 0 〜 3%及び/又は
Cs2O 0 〜 5%及び/又は
Tl2O 0 〜 15%及び/又は
SiO2 0 〜 3%及び/又は
B2O3 0 〜 3%及び/又は
Sb2O3 0 〜 3%
の酸化物換算組成を含有し、かつ一種又は二種以上の上記酸化物の一部又は全部を弗化物置換したFの合計量が、上記酸化物換算組成100重量部に対して8〜20重量部であることを特徴とする光学ガラスである。
弾性定数が−0.1×10-5nm・cm-1・Pa-1〜0.3×10-5nm・cm-1・Pa-1であり、また、屈折率(nd)が、1.62〜1.68の範囲では、546nmにおける光弾性定数が−0.1×10-5nm・cm-1・Pa-1〜0.5×10-5nm・cm-1・Pa-1である前記構成1〜6の光学ガラスである。
Pはガラス成形成分であり、5mol%より少ないと安定なガラスが得にくく、また10mol%を超えると、所望の光弾性定数を実現できなくなる。好ましくは5mol%、より好ましくは5.5mol%、最も好ましくは6mol%を下限とし、好ましくは10mol%、より好ましくは9.8mol%、もっとも好ましくは9.5mol%を上限として含有される。
前記ガラス中においてPは、LiPO3、NaPO3、KPO3、Al(PO3)3、Ba(PO3)2、Sr(PO3)2、Ca(PO3)2、Mg(PO3)2、Zn(PO3)2、La(PO3)3、P2O5、H3PO4、NH4H2PO4、(NH4)2HPO4、Li3PO4、K3PO4、Na3PO4・12H2O、Na2HPO4・12H2O、Mg3(PO4)2・8H2O、CaHPO4・2H2O、Ba3(PO4)2、Zn3(PO4)2・4H2O、AlPO4、BPO4、KH2PO4、K2HPO4、KPF6、Zn2PO7、BaHPO4の形態により含有させることができ、Al(PO3)3、Ba(PO3)2、Sr(PO3)2、Ca(PO3)2、La(PO3)3、P2O5、H3PO4、NH4H2PO4、(NH4)2HPO4を使用することが好ましい。
Alはガラスの失透析出を防ぎ安定なガラスを得られやすくし、機械的強度や耐久性を高めるため、少なくとも1mol%を含有させることが必要であるが、3mol%を超えると所望の光弾性定数や光学恒数が実現できなくなる。好ましくは1mol%、より好ましくは1.3mol%、最も好ましくは1.5mol%を下限とし、好ましくは3mol%、より好ましくは2.9mol%、もっとも好ましくは2.8mol%を上限として含有される。
前記ガラス中においてAlはAl(PO3)3、AlPO4、Al2O3、Al(OH)3、AlF3、Na3AlF6の形態で含有させることができ、Al(PO3)3、AlPO4、AlF3、Na3AlF6を使用することが好ましい。
Baはガラス構成原子のうち、光弾性定数を小さくする効果が高いため、少なくとも8mol%を含有させることが必要であるが、13mol%を超えると安定なガラスが得られにくくなる。好ましくは8mol%、より好ましくは8.3mol%、最も好ましくは8.5mol%を下限とし、好ましくは13mol%、より好ましくは12.8mol%、もっとも好ましくは12.5mol%を上限として含有される。前記ガラス中においてBaはBa(PO3)2、Ba3(PO4)2、BaHPO4、Ba(NO3)2、BaCO3、BaF2、BaSiF6の形態により含有させることができ、Ba(PO3)2、Ba(NO3)2、BaCO3、BaF2を使用することが好ましい。
Gdは安定なガラス形成を促進し高屈折率化を実現するために、必須の成分である。1mol%より少ないとガラスの不安定化が顕著であり、また、所望の屈折率を実現できない。一方、5mol%を越えると高い溶融温度での溶解が必要となり、熔融中の成分揮発(特に弗素成分)を促進してしまう。従って、非常に小さな光弾性定数を実現するためには、好ましくは1mol%、より好ましくは1.2mol%、最も好ましくは1.3mol%を下限とし、好ましくは5mol%、より好ましくは4.5mol%、もっとも好ましくは4mol%を上限として含有される。
前記ガラス中において、Gdは任意のGd化合物の形態で含有させることができるが、Gd2O3、GdF3を使用することが好ましい。
Nbは少量の添加で高屈折率を実現でき、かつ、化学的耐久性を向上させる効果があるため、本発明において必須成分であり、3mol%を上限に添加することが可能である。但し、0.1 mol%より少ないと上記効果が得られにくく、所望の光学恒数を実現できない。また、3mol%より多く含有させると、光弾性定数が大きくなるため、好ましくは0.1mol%、より好ましくは0.2mol%、最も好ましくは0.3mol%を下限とし、好ましくは3mol%、より好ましくは2.8mol%、もっとも好ましくは2.5mol%を上限として含有される。
前記ガラス中において、Nbは任意の形態により含有させることができるが、Nb2O5の形態で含有させることが好ましい。
Fは、弗リン酸塩ガラスにおいてガラス形成に不可欠な成分であり、ガラス熔融性を高め、かつ、光弾性定数を小さくする効果が高いので必須成分である。15 mol%より少ないと安定なガラスが得られにくく、所望の光弾性定数を実現しにくい。また、35mol%より多く含有させると、所望の光学恒数を実現しにくくなるため、好ましくは15mol%、より好ましくは17mol%、最も好ましくは19mol%を下限とし、好ましくは35mol%、より好ましくは34mol%、もっとも好ましくは33mol%を上限として含有される。
前記ガラス中においてFはBaF2、SrF2、CaF2、MgF2、AlF3、GdF3、YF3、LaF3、KHF2、BaSiF6、LiF、NaF、KF、ZnF2、KPF6、ZrF4、K2SiF6、Na3AlF6、Na2SiF6の形態で含有させることができ、BaF2、SrF2、CaF2、MgF2、AlF3、GdF3、YF3、LaF3、KHF2を使用することが好ましい。
Oは、弗リン酸塩ガラスにおいてガラス形成に不可欠な成分であり、所望の光学恒数を実現するために必須な成分である。40 mol%より少ないと安定なガラスが得られにくく、所望の光学恒数を実現しにくい。また、52mol%より多く含有させると、所望の光弾性定数を実現しにくくなるため、好ましくは40mol%、より好ましくは41mol%、最も好ましくは42mol%を下限とし、好ましくは52mol%、より好ましくは51mol%、もっとも好ましくは50mol%を上限として含有される。
Y、La、Yb、Ta、Lu、Ti、Zr、W、Biの各成分は、屈折率とアッベ数の調整が可能であるため、任意に添加することが可能である。より詳細には、Y、La成分は、光弾性定数を大きくさせることなく、高屈折率化が可能なため、好ましくは2mol%、より好ましくは1.9mol%、最も好ましくは1.8mol%を上限として添加できるが、過度の添加はガラスの失透安定性を悪化させる。また、Yb、Ta、Luは、効果的な高屈折率化が可能であるが、過度の添加はガラスを不安定化するため、好ましくは1.0mol%、より好ましくは0.9mol%、最も好ましくは0.8mol%を上限として添加できる。Zrはガラスの屈折率調整効果にあわせて機械的強度の向上の効果があるが、1.5mol%以上を添加するには、高温での溶解が必要なため、好ましくは1.5mol%、より好ましくは1.45mol%、最も好ましくは1.4mol%を上限として添加できる。Ti、W、Biは、高屈折率化及びアッベ数の調整に効果があるが、過度の添加はガラスに着色を与えるため、好ましくは1.5mol%、より好ましくは1.45mol%、最も好ましくは1.4mol%を上限として添加できる。
Y、La、Yb、Ta、Lu、Ti、Zr、W、Biの各成分は任意の形態で含有されることができるが、酸化物、フッ化物の形態で使用することが好ましい
Mg、Ca、Sr、Znは、適量の添加によりガラス安定化(耐失透性の向上)効果が得られるため必要に応じて添加が可能である。但し、過度の添加をすると、所望の光弾性定数及び屈折率が得られなくなるため、Caは好ましくは3mol%、より好ましくは2.95mol%、最も好ましくは2.9mol%を上限として添加でき、Srは好ましくは5mol%、より好ましくは4.5mol%、最も好ましくは4mol%を上限として添加でき、Znは、好ましくは2mol%、より好ましくは1.95mol%、最も好ましくは1.9mol%を上限として添加できる。Mgは、光弾性定数を大きくする作用が高いため、好ましくは2mol%、より好ましくは1mol%を上限として添加でき、最も好ましくは一切添加しないことである。
Mg、Ca、Sr、Znの各成分は任意の形態で含有されることができるが、酸化物、フッ化物、炭酸塩及び/又は硝酸塩の形態で使用することが好ましい
Li、Na、K、Csの各成分は、ガラス溶融性向上や脱泡効果のために、Li、Na、Kの各成分は、それぞれ好ましくは2mol%、より好ましくは1.95mol%、最も好ましくは1.9mol%を上限として、Csは好ましくは1mol%、より好ましくは0.95mol%、最も好ましくは0.9mol%を上限として任意に添加することが可能である。過度の添加は、ガラスが不安定化し失透発生などの不具合が生じやすくなるため、好ましくない。
Li、Na、K、Csの各成分は任意の形態で含有されることができるが、酸化物、フッ化物、炭酸塩及び/又は硝酸塩の形態で使用することが好ましい
Tl成分は、ガラス溶融性向上及び光弾性定数を小さくしつつ屈折率及びアッベ数を調整できる効果があるので、任意に添加することができるが、3mol%を超えるとガラスの着色が顕著になるため、好ましくは3mol%以下、より好ましくは2.7mol%以下、最も好ましくは2.5mol%以下であることが好ましい。Tlの各成分は任意の形態で含有されることができるが、酸化物の形態で使用することが好ましい
Si及びBは、屈折率調整及び機械的強度の向上に効果があるが、光弾性定数を著しく増大させるため、好ましくは2mol%、より好ましくは1mol%を上限とし、最も好ましくは一切添加しないことである。SiおよびBの各成分は任意の形態で含有されることができるが、酸化物及び/又は任意の複合塩の形態で使用することが好ましい
本発明の光学ガラスの清澄、均質化のために公知の脱泡成分であるSbを任意に添加することができる。また、前記効果のほかに屈折率・光弾性定数調整が可能なため、上限を1mol%として任意に添加することができるが、過度の添加は、熔融時の過度な発泡を促進するため、好ましくない。
Sbは任意の形態で含有されることができるが、酸化物の形態で使用することが好ましい。
Al(PO3)3は、ガラス成形成分として機能するため、本発明のガラスにおいて特に好ましい成分である。安定なガラス形成のためには、10%以上含有することが必要であるが、20質量%を超えると所望の光弾性定数や光学恒数が得られなくなる。従ってガラス全質量に対して、好ましくは10質量%、より好ましくは11質量%、最も好ましくは12質量%を下限とし、好ましくは20質量%、より好ましくは18質量%、もっとも好ましくは17質量%を上限として含有される。
YF3はガラスの安定化効果があり、かつ、屈折率の調整が可能であるため、好ましくは7質量%、より好ましくは6質量%、最も好ましくは5.5質量%を上限として添加できる。過度の添加は、光弾性定数を増大させる。
KHF2は、ガラス熔融性の向上及び脱泡効果が得られるため、好ましくは3質量%、より好ましくは2.5質量%、最も好ましくは2質量%を上限として添加できる。過度の添加は屈折率を著しく低下させるため、所望の屈折率を実現できない。なお、弗化物の合計量は、構成3に関する記述通りである。
なお構成5において「酸化物換算組成」とは、本発明のガラス構成成分として使用される複合塩、弗化物等がガラス熔融時に全て分解され酸化物へ変化すると仮定した場合に、生成酸化物の総重量を100質量%として、ガラス中に含有される各成分を表記した組成である。
構成5でガラス構成成分を限定した理由は以下のとおりである。構成1、2、3及び4と重複する成分については、上述の通りである。
比較例A及びBは、特開平11−60267号公報の実施例14及び22、比較例C及びDは、特開昭50−50416号公報の実施例14及び24、比較例Eは、特開昭57−123842号公報の実施例24、比較例F及びGは、特開昭59−18133号公報の実施例7及び22、比較例Hは、特開平10−53434号公報の実施例6、比較例Iは、USP−5969861の実施例No.47である。なお、表7は、構成2に準じたガラス構成成分記述である(それらは、各公報中の記述と同様である)、表8は、構成4に準じたガラス構成成分記述であり、表9は構成5に準じたガラス構成分記述である。比較例B及びCは、冷却中に失透が析出したため透明なガラスが得られず、物性評価ができなかった。その他の実施例については、屈折率nd≒1.60、アッベ数νd≒60に近い光学恒数であったが、実施例A、E及びHを除き、光弾性定数が0.5×10-5nm・cm-1・Pa-1よりも大きく、本発明で所望の特性とは程遠いものであった。一般的なガラスの光弾性定数は2.0〜3.0×10-5nm・cm-1・Pa-1程度であることを考慮すると、比較的光弾性定数は小さいと言えるが、例えば、偏光ビームスプリッタなどの高精度の偏光制御が必要な用途においては、限りなくゼロに近いことが望ましいため、十分とは言えない。
Claims (7)
- 1.60〜1.68の屈折率(nd)及び40以上かつ65未満のアッベ数(νd) を有し、ガラスを構成する原子として、
P 5〜10 mol%
Al 1〜3 mol%
Ba 8〜13mol%
Gd 1〜5mol%
Nb 0.1〜3mol%
F 15〜35mol% 及び
O 40〜52mol%
の割合で各成分を含み、644nmにおける光弾性定数と436nmにおける光弾性定数との差が− 0.1×10 -5 〜0.1×10 -5 nm・cm -1 ・Pa -1 である光学ガラス。
- 1.60〜1.68の屈折率(nd)及び40以上かつ65未満のアッベ数(νd) を有し、ガラスを構成する原子として、
P 5 〜 1 0mol%
A l 1 〜 3mol%
B a 8 〜 1 3 mol%
G d 1 〜 5 mol%
N b 0 . 1 〜 3 mol%
F 1 5 〜 3 5 mol%
O 4 0 〜 5 2 mol% 及び
Y 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
L a 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
Y b 0 〜 1 mol% 及び/ 又は
T a 0 〜 1 mol% 及び/ 又は
L u 0 〜 1 mol% 及び/ 又は
T i 0 〜 1 . 5 mol% 及び/ 又は
Z r 0 〜 1 . 5 mol% 及び/ 又は
W 0 〜 1 . 5 mol% 及び/ 又は
B i 0 〜 1 . 5 mol% 及び/ 又は
M g 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
C a 0 〜 3 mol% 及び/ 又は
S r 0 〜 5 mol% 及び/ 又は
Z n 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
L i 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
N a 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
K 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
C s 0 〜 1 mol% 及び/ 又は
T l 0 〜 3 mol% 及び/ 又は
S i 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
B 0 〜 2 mol% 及び/ 又は
S b 0 〜 1 mol%
の割合の各成分を含み、644nmにおける光弾性定数と436nmにおける光弾性定数との差が− 0.1×10 -5 〜0.1×10 -5 nm・cm -1 ・Pa -1 である光学ガラス。
- 1.60〜1.68の屈折率(nd)及び40以上かつ65未満のアッベ数(νd)を有し、質量%で、
P 2 O 5 1 2 〜 2 2 % 未満、
A l 2 O 3 1 〜 4.5%
B a O 4 0 〜 5 5 %
G d 2 O 3 8 〜 2 5 % 及び
N b 2 O 5 0 . 5 〜 8 % 並びに
Y 2 O 3 0 〜 1 0 % 及び/ 又は
L a 2 O 3 0 〜 1 0 % 及び/ 又は
Y b 2 O 3 0 〜 5 % 及び/ 又は
T a 2 O 5 0 〜 5 % 及び/ 又は
L u 2 O 3 0 〜 5 % 及び/ 又は
T i O 2 0 〜 7 % 及び/ 又は
Z r O 2 0 〜 5 % 及び/ 又は
W O 3 0 〜 7 % 及び/ 又は
B i 2 O 3 0 〜 5 % 及び/ 又は
M g O 0 〜 1 % 及び/ 又は
C a O 0 〜 5 % 及び/ 又は
S r O 0 〜 1 0 % 及び/ 又は
Z n O 0 〜 5 % 及び/ 又は
L i 2 O 0 〜 1 % 及び/ 又は
N a 2 O 0 〜 3 % 及び/ 又は
K 2 O 0 〜 3 % 及び/ 又は
C s 2 O 0 〜 5 % 及び/ 又は
T l 2 O 0 〜 1 5 % 及び/ 又は
S i O 2 0 〜 3 % 及び/ 又は
B 2 O 3 0 〜 3 % 及び/ 又は
S b 2 O 3 0 〜 3 %
の酸化物換算組成を含有し、かつ一種又は二種以上の上記酸化物の一部又は全部を弗化物置換したF の合計量が、上記酸化物換算組成100重量部に対して8〜20重量部であり、644nmにおける光弾性定数と436nmにおける光弾性定数との差が− 0.1×10 -5 〜0.1×10 -5 nm・cm -1 ・Pa -1 である光学ガラス。
- 屈折率(nd)が、1.60〜1.62の範囲では、546nmにおける光弾性定数が−0.1×10-5〜0.3×10-5nm・cm-1・Pa-1であり、また、屈折率(nd)が、1.62〜1.68の範囲では、546nmにおける光弾性定数が−0.1×10-5〜0.5×10-5nm・c m-1・Pa-1である請求項1〜3 のいずれか1項に記載の光学ガラス。
- 屈折率(nd)が、1.60〜1.65、アッベ数(νd)が、50〜65未満であり、かつ、546nmにおける光弾性定数が−0.1×10-5〜0.3×1 0-5nm・cm-1・Pa-1であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1 項に記載の光学ガラス。
- 鉛化合物を含有しない請求項1〜5のいずれか1 項に記載の光学ガラス。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学ガラスを用いた、液晶プロジェクタ用偏光ビームスプリッタ。
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