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JP4657271B2 - 締め付け構造及び建築部材連結構造 - Google Patents

締め付け構造及び建築部材連結構造 Download PDF

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JP4657271B2
JP4657271B2 JP2007256356A JP2007256356A JP4657271B2 JP 4657271 B2 JP4657271 B2 JP 4657271B2 JP 2007256356 A JP2007256356 A JP 2007256356A JP 2007256356 A JP2007256356 A JP 2007256356A JP 4657271 B2 JP4657271 B2 JP 4657271B2
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Description

本発明は、例えば建築部材同志を締め付け固定して連結する際に用いる締め付け構造,及び建築部材連結構造に関するものである。
例えば木造建築において、基礎と土台とを連結する際、基礎に立設したアンカーボルト(螺子杆)を、土台に貫通形成した挿通孔に挿通配設しつつ、このボルトの先端に螺着したナット(螺着部材)を座金を介して前記土台に締め付けることでこの基礎と土台とを締め付け固定連結する。この際、土台の表面から前記螺着部材や座金や螺子杆の先端が突出することは施工上,美観上敬遠される。
そこで、例えば特許文献1のように、建築部材の表面にして前記ボルトを挿通配設する挿通孔と連通する位置にザグリ溝を凹設し、このザグリ溝の底面を締付面とし、このザグリ溝内にナットや座金が配されるように構成することで建築部材の表面にナットや座金,ボルトが突出しないように構成するいわゆるザグリ加工が実施されている。
しかし、ザグリ溝を深く形成すればそれだけ建築部材(特に木製の建築部材)の強度を弱めることとなる為、ザグリ溝の深さを浅く設定できるよう締付面からのナットや座金,ボルトの突出を最小限に抑えることが望ましい。
とはいえアンカーボルトの突出寸法には施工毎に誤差が生ずるため、このボルトの突出寸法を予めギリギリに短く設定しておくと、施工誤差によっては突出寸法が不十分となりナットとの掛かり代(ねじ込み量)が十分に得られずに締め付け強度,連結強度に問題が生じてしまう場合があり、このように突出寸法が不足した場合には、結局ザグリ溝をより深く凹設する羽目になる。
また、ボルトの軸方向への引張耐力は、ボルト自体の強度だけでなく、座金の面積や、この座金が締め付け押圧される建築部材のめり込み許容応力度などの様々な要因によって決定される。従って、要求されるボルトの引張耐力が大きいほど、必然的に座金面積は大きくなり厚みも増す。結果、ザグリ溝が深くなり建築部材の強度を弱めることとなる。
尚、ナットと座金とを一体化することで、座金の上面にナットを重合配設する本来のものよりも厚みを抑え、それだけ前記突出やザグリ溝の深さを少なく抑える手法が従来からある。
しかしこのようなナットと座金との一体成形には、工程上,精度上,コスト上の観点から座金部分の面積や厚みなどサイズに多様性を持たせることが困難であるなど種々の欠点がある(一体成形の多くは、冷間鍛造と呼ばれるナット軸部を叩き潰してナットの一部に座金部分を成形する煩わしい工程を要し、座金部分の面積はナット軸部の軸径に比例する為、面積の設定にも限界がある。)。
即ち、必要とされる引張耐力に応じて異なる面積や厚みのものを、プレス加工で容易に設計・製造できる本来の一般的な座金に比して、このナットの一部に座金部分を一体成形するタイプは上述の通り欠点が多く実用的とは言えない。
特開2006−274626号公報
本発明は、上述のような問題点を見い出し、これを解決するもので、厄介な作業や著しく高いコストは不要で、あくまで従来同様の作業手順とコストで簡単に実施できるシンプルな構造ながら、締付面からの螺着部材の突出を良好に抑えることができるなど、これまでにない作用効果を発揮する画期的な締め付け構造及び建築部材連結構造を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
締付面aに座金4を当接し、この締付面aに形成した挿通孔1に挿通配設された螺子杆2に螺着する螺着部材3によって前記座金4を前記締付面aに締め付け押圧する締め付け構造において、前記座金4は、上面部及び下面部を平坦面に形成し、この座金4の中央に貫通孔4aを形成すると共に、この貫通孔4aは前記締付面aに当接する座金4の押圧面側に向けて縮径する先細り状部5を有する孔形状に設定し、前記螺着部材3は筒状にして、その内周面には前記螺子杆2と螺合する雌螺子3aを形成し、外周面は前記座金4の中央の貫通孔4aの先細り状部5と合致する先細り状部6を有する形状に形成し、この螺着部材3を前記螺子杆2に螺合して締め付け回動した際、前記座金4の貫通孔4aの先細り状部5とこの螺着部材3の先細り状部6とが合致当接する位置まで螺着部材3が前記貫通孔4a内に落ち込み嵌入してこの座金4を前記締付面aに締め付け押圧するように構成し、前記座金4の貫通孔4aの先細り状部5は、前記締付面aに当接する座金4の押圧面側に向かって連続的に縮径する円錐テーパ状に形成すると共に、この先細り状部5は、貫通孔4aの上側部位に形成してこの貫通孔4aの下側部位は一定径のストレート孔形状に形成し、前記螺着部材3の外周面の先細り状部6は、前記座金4の貫通孔4aの先細り状部5と合致する円錐テーパ状に形成し、前記螺着部材3は、内周面に前記雌螺子3aを形成して前記螺子杆2に螺合被嵌し得る螺合部3Aの基端に、この螺合部3Aより径大にして外周面に前記先細り状部6を有する頭部3Bを設けて成る構成とし、この螺着部材3の前記螺合部3Aは、前記座金4の貫通孔4aに貫通挿入でき且つ前記螺子杆2に螺合被嵌してこの螺子杆2とこの螺子杆2が挿通配設される前記締付面aの挿通孔1との間の間隙にねじ込み挿入し得る径に設定し、前記座金4の貫通孔4aに前記螺着部材3の螺合部3Aを貫通挿入し、この座金4の貫通孔4aの先細り状部5と前記螺着部材3の頭部3Bの先細り状部6とが合致当接する位置まで螺着部材3を前記貫通孔4a内に落ち込み嵌入した際、この貫通孔4aから下方へ前記螺着部材3の螺合部3Aの先端が突出するようにこの螺着部材3の螺合部3Aの長さ寸法を設定したことを特徴とする締め付け構造に係るものである
た、建築部材に立設するアンカーボルトなどの連結用ボルト杆を前記螺子杆2とし、この螺子杆2を挿通配設するボルト通孔を貫通形成したもう一方の建築部材の表面,若しくはこのもう一方の建築部材の表面に凹設したザグリ溝7の底面を前記締付面aとすると共に、この締付面aに形成された前記ボルト通孔を前記挿通孔1として構成し、前記一方の建築部材に立設する螺子杆2をもう一方の建築部材の挿通孔1に挿通配設しこの螺子杆2に螺着した前記螺着部材3を前記座金4を介して前記締付面aに締め付けて前記建築部材同志を締め付け固定連結する締め付け構造として、前記請求項1記載の締め付け構造を用いたことを特徴とする建築部材連結構造に係るものである。
本発明は上述のように、螺着部材が単に座金の上面(座金の前記締付面と当接する押圧面を下面とした場合の上面)に載置状態に当接するのではなく、座金の中央の貫通孔内に所定量だけ落ち込み嵌入した位置でこの座金を締付面に締め付け押圧するように構成したから、それだけ締付面からの螺着部材の突出を確実に少なく抑えることができる。
また螺着部材が座金の貫通孔内に落ち込むことでこの螺着部材を螺着する螺子杆の先端の締付面からの突出寸法も少なく設定できる。
よって例えばアンカーボルト(螺子杆)とナット(螺着部材)との締め付けによって建築部材同志を連結する場合の締め付け構造に本発明を適用すれば、締付面からの螺着部材や座金,螺子杆の突出を抑えられる本発明によれば建築部材にザグリ加工を施す場合にもザグリ溝を浅く設定できそれだけ建築部材の強度を高く保持でき、しかも厄介な作業や著しく高いコストは不要で、あくまで従来同様の作業手順とコストで簡単に実施できるシンプルな構造ながら、締付面からの螺着部材の突出を良好に抑えることができるなど、これまでにない作用効果を発揮する画期的な締め付け構造となる。
また、本発明においては、座金の貫通孔の上側部位に先細り状部を形成し、貫通孔の下側部位は一定径のストレート孔形状に形成したから、先細り状部の下側部位において座金を極端に肉薄な形状とせずに済む。
また、本発明においては、前記座金の貫通孔の先細り状部を、断続的に縮径する多段形状ではなく、連続的に縮径する円錐テーパ状の先細り状部に形成すると共に、これと合致する円錐テーパ状に螺着部材の先細り状部を形成した構成としたから、この座金の円錐テーパ状の先細り状部によって螺着部材の締め付け押圧を広範囲に受けることができ(先細り状部を多段形状とした場合、円錐テーパ状に比して前記締め付け押圧を受ける面が狭くなる。)、それだけ締め付け押圧を座金の先細り状部で広い面積で受けることができ、より強固に締め付けが可能である。
また、本発明においては、螺着部材の螺合部の基端側に前記先細り状部を有する頭部を設ける構成としたので、螺着部材の先細り状部と座金の貫通孔の先細り状部とが合致当接する位置まで螺着部材を前記貫通孔内に落ち込み嵌入した際、この螺着部材の前記雌螺子を形成した部位を確実に座金の貫通孔内に落ち込んだ位置に配することができ、それだけ締付面からの螺子杆の突出量を確実に少なく設定できる。また、設計によっては螺着部材の先端の螺合部を前記締付面の挿通孔内の螺子杆に螺合被嵌し得るように構成することも容易に設計・実現でき、このように構成すれば螺子杆を締付面から突出させる必要も無いので締付面からの螺子杆の突出を排することも可能であり、しかもそれでいて施工時の寸法誤差などに関わり無く螺着部材と螺子杆との掛かり代に十分に余裕を持たせ強固な螺着が可能で一層実用性に秀れた構造となる。
また、請求項記載の発明においては、上述したような作用効果を発揮する秀れた建築部材連結構造を提供でき、特に木製の建築部材にザグリ加工を施す場合にも、ザグリ溝を浅く設定できそれだけ木製の建築部材の強度を弱めるのを防止できるなど画期的で実用性に秀れた建築部材連結構造となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、締付面aに座金4を当接し、この締付面aに形成した挿通孔1に挿通配設された螺子杆2に螺着する螺着部材3によって前記座金4を前記締付面aに締め付け押圧する締め付け構造であり、後述する実施例のように、建築部材に立設するアンカーボルトなどの連結用ボルト杆を前記螺子杆2とし、この螺子杆2を挿通配設するボルト通孔を貫通形成したもう一方の建築部材の表面,若しくはこのもう一方の建築部材の表面に凹設したザグリ溝7の底面を前記締付面aとすると共にこの締付面aに形成された前記ボルト通孔を前記挿通孔1として構成し、前記一方の建築部材に立設する螺子杆2をもう一方の建築部材の挿通孔1に挿通配設しこの螺子杆2に螺着した前記螺着部材3を前記座金4を介して前記締付面aに締め付けて前記建築部材同志を締め付け固定連結する締め付け構造として、本発明の締め付け構造を適用した場合を例に説明する。
座金4は既存の一般的な座金と同様に中央に貫通孔4aを有する構成であるが、その貫通孔4aは単なる一定径のストレート孔ではなく、この座金4の押圧面側(前記建築部材の締付面aと当接する面側であり、図1においては下面側)に向けて縮径する先細り状部5を有する孔形状に設定した構成である。
一方、この座金4を締付面aに締め付け押圧する螺着部材3は、従来の一般的なナットと同様に筒状にしてその内周面に前記螺子杆2と螺合する雌螺子3aを形成した構成であるが、その外周面は前記座金4の貫通孔4aの先細り状部5と合致する先細り状部6を有する形状に形成している。
一方の建築部材に立設した螺子杆2(アンカーボルト)を、もう一方の建築部材の挿通孔1に挿通配設し、この螺子杆2に螺着した螺着部材3によってこの建築部材の締付面aに座金4を締め付け押圧し、この座金4を介して前記螺着部材3を前記締付面aに締め付けることで、この建築部材同志を締め付け固定連結できる。
この際、螺着部材3は単に座金4の平坦な上面(図1に図示したように締付面aと当接する座金4の押圧面を下面とした場合の上面)に載置状態に当接してこの座金4を前記締付面aに締め付け押圧するのではなく、前記座金4の貫通孔4aの先細り状部5と、前記螺着部材3の先細り状部6とが合致当接する位置まで螺着部材3が前記貫通孔4a内に落ち込み嵌入してこの座金4を前記締付面aに締め付け押圧することとなる。
即ち本発明は、厄介な作業を要さず、あくまで従来の締め付け構造と同様の手順で締め付け固定連結を実施でき、しかも螺着部材3は前記座金4の貫通孔4a内に所定量だけ落ち込み嵌入することでそれだけ締付面aからの螺着部材3の突出寸法が抑えられることとなる。
例えば強い連結強度(螺子杆2の軸方向の引張耐力)を実現するために座金4を厚く設定した場合、それだけ締付面aからの座金4や螺着部材3の突出寸法が増大するが、建築部材の表面から螺着部材3などが突出しないようにザグリ加工を施す場合には、このように突出寸法が増大すればそれだけザグリ溝7を深く形成しなければならず、建築部材の強度を弱めることになる。
しかしこの点、本発明は、たとえ座金4の厚みが増しても、螺着部材3を前記座金4の中央孔4a内に落ち込み嵌入させ突出寸法を少なく抑えることができるから、それだけザグリ加工を施す場合にもザグリ溝7を浅く形成でき、建築部材の強度に秀れる。また、座金4の先細り状部5と螺着部材3の先細り状部6との合致当接により、双方の当接面積を大きく確保でき、それだけ螺着部材3により座金4の締め付け押圧も堅固に良好に行うことができ、高い連結強度や建築部材自体の高い強度が求められる場合において極めて好適である。
また本発明は、前述のように螺着部材3が座金4の貫通孔4a内に落ち込み嵌入して締付面a側に近接するので、それだけこの螺着部材3を螺着させる螺子杆2の先端を締付面aの挿通孔1内から突出させる長さを少なく設定できることとなるし、例えば設計によっては、後述する実施例のように螺着部材3の内周面に雌螺子3aを形成した螺合部3Aを先端側に延長し、この螺合部3Aが前記座金4の貫通孔4a内から締付面aの挿通孔1内へと突出する長さに設定し、この螺合部3Aを締付面aの挿通孔1内の螺子杆2に螺合被嵌し得るように設計すれば、螺子杆2を締付面aから突出させる必要もなくこの螺子杆2に螺着部材3を十分な掛かり代(ねじ込み量)で螺着できるようにも容易に設計・実現でき、いずれにしても螺着部材3が座金4の貫通孔4a内に落ち込み嵌入することで螺子杆2の先端の突出を確実に少なく抑えられることとなる。
また、上述した従来例のように、ナットの一部に座金部分を一体成形するタイプは量産性やコスト性,寸法の多様性の面で問題を有するが、本発明の座金4の構造は、単に座金4の中央の貫通孔4aを先細り状部6を有する孔形状に設定するだけのシンプルな構造であり、例えば必要とされる引張耐力などに応じて異なる面積や厚みのものをプレス加工などで簡単に設計・実現可能であり、量産性やコスト性が著しく高くなる心配も無い。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、締付面aに座金4を当接し、この締付面aに形成した挿通孔1に挿通配設された螺子杆2に螺着する螺着部材3によって前記座金4を前記締付面aに締め付け押圧する締め付け構造であり、図面に示すように、建築部材同志を締め付け固定連結する建築部材連結構造における締め付け構造として本発明を適用したものである。具体的には、建築部材に立設するアンカーボルトなどの連結用ボルト杆を前記螺子杆2とし、この螺子杆2を挿通配設するボルト通孔を貫通形成したもう一方の建築部材の表面,若しくはこのもう一方の建築部材の表面に凹設したザグリ溝7の底面を前記締付面aとすると共に、この締付面aに形成された前記ボルト通孔を前記挿通孔1として構成し、前記一方の建築部材に立設する螺子杆2をもう一方の建築部材の挿通孔1に挿通配設しこの螺子杆2に螺着した前記螺着部材3を前記座金4を介して前記締付面aに締め付けて前記建築部材同志を締め付け固定連結するものである。
図示した本実施例では、図2〜4に図示したように、コンクリート基礎に立設したアンカーボルトを前記螺子杆2とし、このコンクリート基礎上に横設する木製の土台に前記螺子杆2(アンカーボルト)を挿通配設する挿通孔1(ボルト孔)を形成すると共に、この土台の前記挿通孔1と連通する部位にザグリ溝7を凹設し、このザグリ溝7の底面を、前記座金4を介して螺着部材3を締め付ける前記締付面aとして構成し、このコンクリート基礎と土台とを締め付け固定連結するものであるが、例えば、縦柱同志の締め付け連結に採用しても良い。
以下、本実施例を具体的に説明する。
本実施例の締め付け構造は、前記座金4の中央に貫通孔4aを形成すると共に、この貫通孔4aは前記締付面aに当接する座金4の押圧面側(図1中,下面側であり以下、単に「下面側」という)に向けて縮径する先細り状部5を有する孔形状に設定し、前記螺着部材3は筒状にして、その内周面には前記螺子杆2と螺合する雌螺子3aを形成し、外周面は前記座金4の中央の貫通孔4aの先細り状部5と合致する先細り状部6を有する形状に形成し、この螺着部材3を前記螺子杆2に螺合して締め付け回動した際、前記座金4の貫通孔4aの先細り状部5とこの螺着部材3の先細り状部6とが合致当接する位置まで螺着部材3が前記貫通孔4a内に落ち込み嵌入してこの座金4を前記締付面aに締め付け押圧するように構成したものである。
前記座金4は、中央に前記貫通孔4aを形成し、図1に図示したように上面部及び下面部は平面に形成している。また、前記貫通孔4aの先細り状部5は、例えば多段状に徐々に縮径する先細り状に形成しても良いが、図示した本実施例では、座金4の下面側に向かって連続的に縮径する円錐テーパ状に形成している。また、図1及び図2に図示したように、前記貫通孔4aの上側開口縁から下面側に向かってこの円錐テーパ状の先細り状部5を形成すると共に、この貫通孔4aの先細り状部5の先端から下側開口縁に至る範囲は一定径のストレート孔に形成している。即ち、座金4の貫通孔4aの上側部位に先細り状部5を形成し、下側部位は一定径のストレート孔に形成している。
仮に座金4の貫通孔4aの上側部位をストレート孔に形成し、下側部位に先細り状部5を形成した場合や、仮にこの貫通孔4aの上側開口縁から下側開口縁まで至る全範囲を先細り状部5とした場合は、先細り状部5の先端において前記座金4が極端に肉薄な形状となってしまい強度上問題が生ずる懸念がある。しかし本実施例のように貫通孔4aの上側部位に先細り状5を形成し下側部位をストレート孔とした場合は、それだけ先細り状部5の先端において前記座金4を極端に肉薄な形状とせずに済む。
尚、この座金4は金属製部材をプレス加工して形成した構成とする。
一方、この座金4の貫通孔4aの先細り状部5と合致当接する前記螺着部材3の外周面の先細り状部6も同様に、図1及び図2に図示したように、座金4の貫通孔4aの先細り状部5と合致する円錐テーパ状に形成している。
座金4の貫通孔4aの先細り状部5と螺着部材3の先細り状部6とは互いに合致する多段形状に縮径する形状としても良いが、図示した本実施例のように、連続的に縮径する円錐テーパ状とした場合には、前記螺着部材3の締め付け押圧を前記座金4がより広範囲で受けることができより強固に締め付けが可能である。
また、前記螺着部材3は、図1及び図2に図示したように、内周面に前記雌螺子3aを形成して前記螺子杆2に螺合被嵌し得る螺合部3Aの基端側に、この螺合部3Aより径大にして外周面に前記先細り状部6を有する頭部3Bを設けて成る構成としている。
更にこの頭部3Bは、図1及び図2に図示したように基端側をレンチなどの工具で螺動回動し得る通常のナットと同様な六角形状に形成しており、この六角形状の部位より先端に前記先細り状部6を有する形状としている。
更に、図1に図示したように、この螺着部材3の螺合部3Aは、前記座金4の貫通孔4aに貫通挿入でき且つ前記螺子杆2に螺合被嵌してこの螺子杆2とこの螺子杆2が挿通配設される前記締付面aの挿通孔1との間の間隙にねじ込み挿入し得る径に設定した。そして、前記座金4の貫通孔4aに前記螺着部材3の螺合部3Aを貫通挿入し、この座金4の貫通孔4aの先細り状部5と前記螺着部材3の頭部3Bの先細り状部6とが合致当接する位置まで螺着部材3を前記貫通孔4a内に落ち込み嵌入した際、図1及び図3に図示したように、この貫通孔4aより下側へ前記螺着部材3の螺合部3Aが突出するようにこの螺着部材3の螺合部3Aの長さ寸法を設定している。
即ち、螺子杆2の先端を建築部材(土台)の挿通孔1内から締付面a(ザグリ溝7の底面)の上方へと突出するような長さに設定せずとも、螺着部材3の先端の螺合部3Aが挿通孔1内に突出する長さに設定しており、締め付け時には、図1及び図4に図示したように、螺着部材3の先端の螺合部3Aが挿通孔1内の螺子杆2に螺合被嵌しつつ、この挿通孔1内にねじ込み挿入されるように前記螺着部材3の螺合部3Aの長さ寸法を設定している。
従って、螺子杆2の先端を、従来のように締付面aから所定長さ(少なくとも座金4の貫通孔4aから座金4の上面側に突出するように)突出させる必要が無いため、螺子杆2
が突出して施工上,美観上邪魔となる心配は無く、当然、施工時の誤差により螺子杆2の前記締付面aからの突出長さが変化して螺着部材3と良好に螺着(十分な掛かり代をもって螺着)することができないといったトラブルも生ずることは無く、螺着部材3の先端の螺合部3Aを確実に螺子杆2に螺合被嵌させて螺子杆2に螺着部材3を確実且つ強固に螺着することができる。
以下、本実施例の木材連結構造における締め付け作業手順例を説明する。
図2に図示したようにコンクリート基礎から上方に突出状態に立設された螺子杆2(アンカーボルト)を、図3に図示したように土台の挿通孔1に挿通させる。
前記座金4は、予め締付面aであるザグリ溝7の底面に当接配設しておいても良いし、図3に図示したように座金4の貫通孔4aに螺着部材3の先端の螺合部3Aを挿通した上で前記締付面aに配しても良く、いずれにしても座金4の貫通孔4aに前記螺着部材3の先端の螺合部3Aを挿通した状態とした上で、この螺合部3Aを前記螺子杆2に螺合被嵌する。
そしてこの螺着部材3を締め付け螺動操作して、前記螺子杆2に螺合被嵌した螺合部3Aを挿通孔1内へとねじ込み挿入する。
この際、螺着部材3は座金4の平坦な上面に載置重合状態に当接するのではなく、図1及び図4に図示したように前記座金4の貫通孔4aの先細り状部5と螺着部材3の頭部3Bの外周の先細り状部6とが合致当接する位置までこの貫通孔4a内に落ち込み嵌入し、その落ち込み嵌入した位置にてこの座金4を締付面aに締め付け押圧することとなる。
これにより前記コンクリート基礎上に土台を締め付け固定連結することができる。
また、図1に図示したように螺着部材3が、単に座金4の平坦な上面に載置重合するよりも前述の通り座金4の貫通孔4a内に落ち込み嵌入するので、それだけ前記締付面aからの螺着部材3の突出量を確実に従来に比して少なく抑えることができる。
また螺着部材3の先端の螺合部3Aが螺子杆2に螺合被嵌しつつ挿通孔1内にねじ込み挿入されてこの挿通孔1内の螺子杆2と長範囲で十分な掛かり代をもって強固に螺着固定される為、コンクリート基礎と土台とをそれだけ強固に締め付け固定連結できる。
尚、図5及び図6は、本実施例の別例であり、具体的には、前記螺着部材3の頭部3Bの基端側を六角形状とし先端側に先細り状部6を有する形状とせず、頭部3Bの外周全部を円錐テーパ状の先細り状部6に形成した構成とした別例である。また、この頭部3Bには、螺着部材3の先端の螺合部3Aの雌螺子3aを形成した孔と連通する六角孔8を形成しており、この六角孔8に六角棒スパナを挿し込み嵌合して螺動操作し得るように構成した別例である。
また、このように螺着部材3の頭部3Bに六角孔8を形成した構成とした場合、図1に図示したように螺着部材3の頭部3Bの六角形状の外周を座金4の貫通孔4aから突出させる必要が無く、この螺着部材3の頭部3B全部を前記座金4の貫通孔4a内に落ち込み嵌入させる構造としながら螺動工具により良好に螺動操作でき、よって一層螺着部材3の突出量を抑えられる,あるいは一層座金4の厚みを厚く設定できることとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例に係る締め付け構造の説明正断面図である。 本実施例の締め付け作業手順例を示す説明斜視図である。 本実施例の締め付け作業手順例を示す説明斜視図である。 本実施例の締め付け作業手順例を示す説明斜視図である。 本実施例の別例を示す説明斜視図である。 本実施例の別例を示す説明正断面図である。
1 挿通孔
2 螺子杆
3 螺着部材
3A 螺合部
3B 頭部
3a 雌螺子
4 座金
4a 貫通孔
5 先細り状部
6 先細り状部
7 ザグリ溝
a 締付面

Claims (2)

  1. 締付面に座金を当接し、この締付面に形成した挿通孔に挿通配設された螺子杆に螺着する螺着部材によって前記座金を前記締付面に締め付け押圧する締め付け構造において、前記座金は、上面部及び下面部を平坦面に形成し、この座金の中央に貫通孔を形成すると共に、この貫通孔は前記締付面に当接する座金の押圧面側に向けて縮径する先細り状部を有する孔形状に設定し、前記螺着部材は筒状にして、その内周面には前記螺子杆と螺合する雌螺子を形成し、外周面は前記座金の中央の貫通孔の先細り状部と合致する先細り状部を有する形状に形成し、この螺着部材を前記螺子杆に螺合して締め付け回動した際、前記座金の貫通孔の先細り状部とこの螺着部材の先細り状部とが合致当接する位置まで螺着部材が前記貫通孔内に落ち込み嵌入してこの座金を前記締付面に締め付け押圧するように構成し、前記座金の貫通孔の先細り状部は、前記締付面に当接する座金の押圧面側に向かって連続的に縮径する円錐テーパ状に形成すると共に、この先細り状部は、貫通孔の上側部位に形成してこの貫通孔の下側部位は一定径のストレート孔形状に形成し、前記螺着部材の外周面の先細り状部は、前記座金の貫通孔の先細り状部と合致する円錐テーパ状に形成し、前記螺着部材は、内周面に前記雌螺子を形成して前記螺子杆に螺合被嵌し得る螺合部の基端に、この螺合部より径大にして外周面に前記先細り状部を有する頭部を設けて成る構成とし、この螺着部材の前記螺合部は、前記座金の貫通孔に貫通挿入でき且つ前記螺子杆に螺合被嵌してこの螺子杆とこの螺子杆が挿通配設される前記締付面の挿通孔との間の間隙にねじ込み挿入し得る径に設定し、前記座金の貫通孔に前記螺着部材の螺合部を貫通挿入し、この座金の貫通孔の先細り状部と前記螺着部材の頭部の先細り状部とが合致当接する位置まで螺着部材を前記貫通孔内に落ち込み嵌入した際、この貫通孔から下方へ前記螺着部材の螺合部の先端が突出するようにこの螺着部材の螺合部の長さ寸法を設定したことを特徴とする締め付け構造。
  2. 建築部材に立設するアンカーボルトなどの連結用ボルト杆を前記螺子杆とし、この螺子杆を挿通配設するボルト通孔を貫通形成したもう一方の建築部材の表面,若しくはこのもう一方の建築部材の表面に凹設したザグリ溝の底面を前記締付面とすると共に、この締付面に形成された前記ボルト通孔を前記挿通孔として構成し、前記一方の建築部材に立設する螺子杆をもう一方の建築部材の挿通孔に挿通配設しこの螺子杆に螺着した前記螺着部材を前記座金を介して前記締付面に締め付けて前記建築部材同志を締め付け固定連結する締め付け構造として、前記請求項1記載の締め付け構造を用いたことを特徴とする建築部材連結構造。
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