JP4539348B2 - 衝突時間算出装置および障害物検出装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明による衝突時間算出装置の第1の実施の形態における構成を示す図である。第1の実施の形態における衝突時間算出装置は、車両に搭載されて使用されるものであって、カメラ1と、演算装置2と、メモリ3と、警報装置4とを備える。
dWn(t)/dt={Wn(t+Δt)−Wn(t)}/Δt (Δt→0) (1)
Tttcn(t)=Wn(t)/(dWn(t)/dt) (2)
XobjA(t)/ZobjA(t)=XimgA(t)/f (3)
XobjB(t)/ZobjB(t)=XimgB(t)/f (4)
D(t)=ZobjA(t)=ZobjB(t) (5)
とする。
Wobj(t)=Wimg(t)×D(t)/f (6)
ただし、
Wobj(t)=|XobjB(t)−XobjA(t)| (7)
Wimg(t)=|XimgB(t)−XimgA(t)| (8)
Wobj(t+Δt)=Wimg(t+Δt)×D(t+Δt)/f (9)
ただし、
Wobj(t+Δt)=|XobjB(t+Δt)−XobjA(t+Δt)| (10)
Wimg(t+Δt)=|XimgB(t+Δt)−XimgA(t+Δt)| (11)
D(t+Δt)=ZobjA(t+Δt)=ZobjB(t+Δt) (12)
Wobj(t+Δt)=Wobj(t) (13)
式(6),式(9)および式(13)から、次式(14)が導かれる。
D(t+Δt)/{(D(t+Δt)−D(t))/Δt}=Wimg(t)/{(Wimg(t+Δt)−Wimg(t))/Δt} (14)
D(t+Δt)−D(t)=ΔLcam+ΔLobj (15)
すなわち、式(14)において、左辺の分母は、Z軸方向における撮像面と対象物との相対距離の単位時間あたりの変位を意味している。ここで、式(14)において、Δt→0とすると、次式(16)が得られる。
D(t)/(dD(t)/dt)=Wimg(t)/(dWimg(t)/dt) (16)
Tttc(t)=Wimg(t)/(dWimg(t)/dt) (17)
D(t)=(ZobjA(t)+ZobjB(t))/2 (18)
第1の実施の形態における衝突時間算出装置では、カメラ1により撮像した画像上の対象物が自車両に衝突するまでの時間Tttc(t)を算出し、算出した衝突時間Tttc(t)に基づいて、ドライバに対して警報を発した。例えば、図5に示すように、カメラ1を搭載した車両10の前を、歩行者11や他車両12が横切る場合、および、建物13が自車両10の前に存在している場合には、車両10がこれらの障害物11〜13に衝突する可能性があるため、ドライバに対して警報を発する必要がある。しかし、第1の実施の形態における衝突時間算出装置では、撮像画像上の対象物が実際に自車両と接触する可能性があるのか、自車両の横を通り抜けるだけなのかを判断することはできなかった。このことを図6を用いて説明する。
E−TTCn=Ximgn/(dXimgn/dt) {n=0,1,…,N} (19)
ここで、Ximgnは、図8において、消失点71を原点とする座標系におけるXimg軸上の特徴点の座標値であり、次式(20)で表される。上述したように、pnは、ある特徴点のp軸方向の座標値であり、pfoeは、消失点71のp軸方向の座標値である。
Ximgn=pn−pfoe {n=0,1,…,N} (20)
dXimgn/dt=dpimgn/dt (21)
E−TTCn76=E−TTCn77,
E−TTCn78=E−TTCn79=E−TTCn80=E−TTCn81 (22)
W−TTCm=Wm/(dWm/dt) (23)
ここで、あるペアに属する2点の識別番号をnma,nmbとすると、Wmは、次式(24)で表される。
Wm=|pnmb−pnma| (24)
dWm/dt=d(pnmb−pnma)/dt=(dpnmb/dt)−(dpnma/dt) (25)
ただし、pnma<pnmbであるとする。
W−TTCm<E−TTCnma (26)
W−TTCm<E−TTCnma (27)
図10は、本発明による衝突時間算出装置の第3の実施の形態における構成を示す図である。第3の実施の形態における衝突時間算出装置は、カメラ1Bと、演算装置2Bと、メモリ3Bと、エアバッグ展開制御装置41と、エアバッグ42とを備える。カメラ1Bは、例えば、赤外線カメラであり、車室内のドライバの顔を撮像できる位置に設置する。図11は、ドライバ22の顔を撮像するために、車両23のダッシュボードの中央にカメラ1Bを設置した例を示す図である。
TTC=W(t)/{(W(t)−W(t−Δt))/Δt} (28)
なお、W(t−Δt)は、前回の処理(ステップS380)において求められた幅であり、W(t)は、今回の処理(ステップS400)において求められた幅である。
第4の実施の形態における衝突時間算出装置の構成は、図10に示す第3の実施の形態における衝突時間算出装置の構成と同じである。図14は、第4の実施の形態における衝突時間算出装置によって行われる処理内容を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートの処理と同じ処理を行うステップについては、同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
TTCmn=Wmn(t)/{(Wmn(t)−Wmn(t−Δt))/Δt} (29)
なお、Wmn(t−Δt)は、前回の処理(ステップS510)において求められた幅であり、W(t)は、今回の処理(ステップS530)において求められた幅である。
TTCave=(Σm=1,2,…,MΣn=1,2,…,Nm δmn×TTCmn)/(Σm=1,2,…,MΣn=1,2,…,Nm δmn)
(30)
ただし、δmnは、TTCmnがはずれ値の時にδmn=0であり、はずれ値以外の値の時には、δmn=1である。
図17は、第5の実施の形態における衝突時間算出装置の構成を示す図である。第5の実施の形態における衝突時間算出装置は、カメラ1Bと、演算装置2Cと、メモリ3Cと、シートベルト制御装置43とを備える。シートベルト制御装置43は、演算装置2Cによって求められる衝突時間に基づいて、図示しないシートベルトの巻き取り処理を行う。図18は、第5の実施の形態における衝突時間算出装置によって行われる処理内容を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートの処理と同じ処理を行うステップについては、同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
TTCupper(t)=Wupper(t)/{(Wupper(t)−Wupper(t−Δt))/Δt},
TTClower(t)=Wlower(t)/{(Wlower(t)−Wlower(t−Δt))/Δt} (31)
なお、Wupper(t−Δt),Wlower(t−Δt)は、前回の処理(ステップS610)において求められた幅であり、Wupper(t),Wlower(t)は、今回の処理(ステップS630)において求められた幅である。
R(t)=TTClower(t)−TTCupper(t) (32)
第6の実施の形態における衝突時間算出装置の構成は、図1に示す第1の実施の形態における衝突時間算出装置の構成と同じである。図20は、第6の実施の形態における衝突時間算出装置によって行われる処理内容を示すフローチャートである。図12に示すフローチャートの処理と同じ処理を行うステップについては、同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
Claims (8)
- 移動体に搭載される撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像上の同一対象物に属する任意の2点を評価点として抽出する評価点抽出手段と、
前記画像上に設定された任意の座標軸を基準として、前記評価点抽出手段により抽出された2点の座標値の差分の絶対値を算出する第1の算出手段と、
前記撮像手段により撮像された少なくとも2つの画像に基づいて、前記第1の算出手段により算出された2点の座標値の差分の絶対値の時間微分値を求める第2の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出された2点の座標値の差分の絶対値と、前記第2の算出手段により算出された2点の座標値の差分の絶対値の時間微分値とに基づいて、前記評価点抽出手段により抽出された2点を含む対象物が前記移動体と衝突するのに要する時間(以下、衝突時間と呼ぶ)を算出する衝突時間算出手段と、
前記撮像手段により撮像された画像上の消失点を検出する消失点検出手段と、
前記消失点検出手段により検出した消失点を原点とする画像の横方向の座標軸を基準として、前記評価点の候補となる評価候補点の座標値の消失点を原点とする画像の横軸方向のオプティカルフロー値を算出するオプティカルフロー算出手段と、
前記評価候補点の座標値を、前記オプティカルフロー算出手段により算出した前記消失点を原点とする画像の横軸方向のオプティカルフロー値で除算した評価指標値を算出する評価指標値算出手段とを備え、
前記評価点抽出手段は、前記評価指標値算出手段により算出された評価指標値に基づいて、前記評価点を抽出することを特徴とする衝突時間算出装置。 - 請求項1に記載の衝突時間算出装置において、
前記衝突時間算出手段は、前記第1の算出手段により算出された2点の座標値の差分の絶対値を、前記第2の算出手段により算出された2点の座標値の差分の絶対値の時間微分値で除算した値を前記衝突時間として算出することを特徴とする衝突時間算出装置。 - 請求項1に記載の衝突時間算出装置において、
前記評価点抽出手段は、前記評価指標値算出手段により算出された評価指標値が同一となる2つの評価候補点を前記評価点として抽出することを特徴とする衝突時間算出装置。 - 請求項1または3に記載の衝突時間算出装置において、
前記評価指標値算出手段は、異なるタイミングにて、前記評価指標値を少なくとも2回算出し、
前記評価点抽出手段は、いずれのタイミングにおいて演算された評価指標値を比較しても、評価指標値が同一となる2つの評価候補点を前記評価点として抽出することを特徴とする衝突時間算出装置。 - 請求項1または4に記載の衝突時間算出装置において、
前記評価指標値算出手段により算出された評価指標値と、前記衝突時間算出手段により算出された衝突時間とに基づいて、前記評価点を含む対象物が前記撮像手段の前を横切る物体であるか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする衝突時間算出装置。 - 請求項5に記載の衝突時間算出装置において、
前記判定手段は、前記評価点に含まれる2点のうちのいずれか一方の点において、前記評価指標値算出手段により算出された評価指標値が前記衝突時間算出手段により算出された衝突時間より小さい場合に、前記評価点を含む対象物が前記撮像手段の前を横切る物体であると判定することを特徴とする衝突時間算出装置。 - 請求項5または6に記載の衝突時間算出装置において、
前記判定手段によって、前記評価点を含む対象物が前記撮像手段の前を横切る物体であると判定された対象物の衝突時間に基づいて、警報を発する警報手段をさらに備えることを特徴とする衝突時間算出装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の衝突時間算出装置と、
前記衝突時間算出装置により算出された衝突時間に基づいて、障害物を検出する障害物検出手段をさらに備えることを特徴とする障害物検出装置。
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