JP4535548B2 - 物理実現フィルタのインパルス周波数応答の所定の点をアンカリングするための装置および方法 - Google Patents
物理実現フィルタのインパルス周波数応答の所定の点をアンカリングするための装置および方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は一般にフィルタ設計に関し、具体的には、最小限のハードウェアを使用してロバスト(robust)な物理フィルタを実現することのできるフィルタ設計に関する。
【0002】
【従来の技術】
サンプリング周波数の1/2に等しい周波数成分(以下、ナイキスト折り返し周波数(Nyquist folding frequency)と呼ぶ)をディジタル・サンプリングすると、絶対値が同一で逆極性の連続するサンプル値が得られることが知られている。したがって、ナイキスト折り返し周波数の連続するサンプル値の代数和はゼロとなる。
【0003】
また、進行中の時間変化(time-varing)入力信号を最初に所定のインタバルだけ遅延させ、次いで、このインタバルを隔てた現在の入力信号値から、遅延させた入力信号値を減ずると、得られる交流(AC)差分信号から入力信号の直流(DC)成分(すなわちゼロ周波数成分)が除かれる(すなわち、差分信号の全ての周波数成分の周波数がゼロよりも大きくなる)ことが知られている。さらに、周期的に発生するディジタル・サンプル値の進行中のデータ・ストリームを含む入力信号の場合には、それぞれのサンプル値を一周期遅延させ、次いでこれを現在のサンプル値から減じると、ゼロ周波数(DC)成分が除かれた差分値のデータ・ストリームが得られることが知られている。この点に関しては、David L.McNeely他が提出した「DC Gain Invariant Filter Implementation」という名称の米国特許第5838600号の開示を参照されたい。具体的には、米国特許第5838600号は、最小限のハードウェアで、あらゆる入力条件下で物理フィルタ実現誤差から独立した一定の直流利得を保証するフィルタ設計を対象としている。
【0004】
しかし、様々なシステム目的に要求される物理的に実現可能な実用的なディジタル・フィルタの設計には別の問題がある。具体的には、ディジタル・フィルタの理論上のインパルス周波数応答の数学的記述と所望のフィルタのインパルス周波数応答の物理実現との間に差異が生じる。そのため、所望の適用業務でフィルタのサイズ、コストおよび複雑さを低減させる目的で、技術的なトレード・オフが行われている。
【0005】
例えば、以下のようなトレード・オフが一般的である。
【0006】
1.実現を容易にするために乗算器の係数値が変更される。
【0007】
2.数学的な正確さに必要な十分な精度よりも低いデータパス数値精度がしばしば使用される。
【0008】
3.実現の異なる部分で異なる精度が使用され、全てのパスが等しく機能に影響を与えるというわけではない。
【0009】
4.切捨て処理と丸め処理が混合して使用される。
【0010】
5.簡略化された不正確な乗算器構造が使用されることがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
これらのエラー・ソース(error sources)は、フィルタの周波数および時間応答を変化させる。この応答変化の中にはシステム機能にとって重要でないものもあるが、入力条件とフィルタ状態の組合せによってはシステム機能をかなり低下させるものもある(時間変化フィルタの場合)。
【0012】
したがって、これらのエラー・ソースに起因するシステム機能低下の影響を軽減するフィルタの設計方法が求められている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、1つまたは複数のアンカ周波数のセットでのフィルタ応答を安定させる物理的に実現可能な実用的なフィルタ構造を提供し、これらのアンカ周波数での周波数応答がこれらのエラー・ソースの影響を受けないようにすることによって、前述のエラー・ソースに起因する問題を軽減するフィルタ設計方法を対象とする。さらに、このフィルタ構造によって、所望のフィルタ・インパルス応答の設計に自由度が追加され、このことにより、設計したフィルタの効率的な物理実現の発見の手助けとなる。
【0014】
詳細には本発明は、所定の周波数帯域を有するこれに印加された進行中の入力信号に対して、ある理論的インパルス周波数応答とほぼ等価(substantially equivalent)なインパルス周波数応答を示すように設計された物理実現フィルタ構造であって、その周波数応答に実現誤差(realization errors)を導入する所定のフィルタを含むフィルタ構造を対象とする。これらの実現誤差の有害な影響は、物理実現フィルタ構造に、(1)所定のフィルタを、所定の周波数帯域内の選択された少なくとも1つの周波数を含む周波数セットにおいて動作不能とし、(2)当該セットの選択された1つの周波数近傍におけるフィルタ構造の周波数応答値を、概ね(substantially)、当該セットの選択された1つの周波数近傍における対応する理論的インパルス周波数応答値にアンカリングする追加フィルタを組み込むことによって低減される。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、多数の非ゼロ乗算器係数を有し、入力として印加された連続するサンプル値から成る入力データ・ストリーム(例えばディジタルビデオ信号を定義するデータ・ストリーム)に応答して連続するサンプル値から成る出力データ・ストリームを導き出す有限インパルス応答(finite-impulse response:FIR)または無限インパルス応答(infinite-impulse response:IIR)ディジタル・フィルタ100の概要を示す。このフィルタ100は、印加された進行中の入力データ・ストリームの連続するサンプル値に関して動作し、これらから、進行中の出力データ・ストリームの連続サンプル値を導き出す。
【0016】
図1に示すように、フィルタ100は、その多数の非ゼロ乗算器係数のそれぞれの値によって定義される正確な理論的インパルス周波数応答を有する。
【0017】
最初に、フィルタ100がnタップのFIRフィルタであると仮定する。その理論的インパルス周波数応答H(z)は以下の通りである。
【0018】
【数1】
【0019】
上式で、記号a[i]はi番目の乗算器係数の値を表し、z(-i)は連続するサンプル値から成る入力データ・ストリームのiサンプル周期の遅延を表す。
【0020】
2進ビット形式のこれらの乗算器係数をそれぞれ使用して、nタップ・フィルタ100に印加された入力データ・ストリームの2進ビット形式の連続するそれぞれのサンプル値に乗じる。これらのそれぞれの係数乗算を物理的に実現する周知の方法の1つは、ハードウェアを用いて、まず、その係数のそれぞれの有効ビットの位置の値に基づいてサンプル値のビットをシフトし、次いで、シフトした2進ビット形式のサンプル値を足し合わせるものである。この目的に使用する物理的に実現された2進ビット加算器の必要数の合計は、(1)それぞれの乗算器係数の有効ビットの数、および(2)理論的インパルス周波数応答nタップ・フィルタ100が必要とする非ゼロ乗算器係数の数、によって決まることは明らかである。
【0021】
第1の例として、フィルタ100が、ケーザ窓法(Kaiser window method)によって設計した以下の整数乗算器係数に基づく理論的インパルス周波数応答H(z)を正確に実装する14タップ線形位相FIRフィルタであると仮定する。
【0022】
【数2】
【0023】
図2は、先の第1の例の14タップ線形位相FIRフィルタの理論的インパルス周波数応答H(z)の正規化周波数(正規化周波数1は、サンプリング周波数の1/2に等しいナイキスト折り返し周波数に対応する)に対する正規化絶対値を示すグラフである。次に、物理実現誤差(physical realization errors)に対するこの理論的インパルス周波数応答H(z)の周波数安定性をテストするため、無作為に選んだ絶対値が1/128よりも小さい数値をそれぞれの乗算器係数に加算し、これによって摂動させた(perturbed)単一のインパルス周波数応答フィルタをエミュレートした。このプロセスを何度も繰り返し、エミュレートされた摂動インパルス周波数応答フィルタの集合(ensemble)を得た。図3は、このエミュレートした摂動インパルス周波数応答フィルタの集合の正規化周波数に対する正規化絶対値を示すグラフである。
【0024】
この従来型の14タップ線形位相FIRフィルタを物理的に実現するには、多くのハードウェアが必要である。具体的には、前述した第1の例のインパルス周波数応答H(z)の値が1の4つの乗算器係数はそれぞれ単一の2進項で表すことができ、そのため、乗算にシフト操作は必要ない。しかし、値が2の2つの乗算器係数はそれぞれ2つの2進項で表され、そのため、乗算に1回のシフト操作が必要であり、値が4の2つの乗算器係数はそれぞれ3つの2進項で表され、そのため、乗算に2回のシフト操作が必要である。さらに、2つの乗算器係数96はそれぞれ、値32の乗算器係数(5回のシフト操作を要する)を単一の加算器によって値64の乗算器係数(6回のシフト操作を要する)に加算することによって表すことができる。同様に、2つの乗算器係数13はそれぞれ、値1の乗算器係数(シフト操作を必要としない)を第1の加算器によって値4の乗算器係数(2回のシフト操作を要する)に加算し、次いで第2の加算器によって値8の乗算器係数(3回のシフト操作を要する)に加算することによって表され、2つの乗算器係数47はそれぞれ、値32の乗算器係数(5回のシフト操作を要する)を第1の加算器によって値16の乗算器係数(4回のシフト操作を要する)に加算し、次いで第2の代数加算器によってこれから値1の乗算器係数(シフト操作を必要としない)を差し引くことによって表される。したがって、nタップ・ディジタルFIRフィルタ100のこの第1の例の物理的に実現された乗算手段は、合計10個の加算器ならびに6回ものシフト操作を実施する手段を含むハードウェアを必要とする。物理的に実現されたこのような乗算手段は通常、複雑かつ高コストとなるので、大量生産の市販装置(例えばディジタル・テレビジョン受信機など)で使用するには実際的でない。実用的な物理的に実現されるフィルタ(物理実現フィルタ)の設計で、サイズ、コストおよび複雑さを低減させるために、その所望の理論的インパルス周波数応答に関してフィルタの周波数安定性を低下させる効果を有するエラー・ソースをしばしば導入することがあるにも関わらず、前述したような技術的トレード・オフが実施されるのはこのような理由からである。
【0025】
次に図4を参照する。図4には、図1のディジタルFIRまたはIIRフィルタ100の理論的インパルス周波数応答とほぼ等価で、周波数安定性が向上したインパルス周波数応答を示す、サイズ、コストおよび複雑さが低減された物理実現フィルタ構造201の設計が示されている。この物理的に実現可能なディジタル・フィルタ構造を、図1における従来型ディジタルFIRまたはIIRフィルタの代わりに使用すると、図1における従来型ディジタルFIRまたはIIRフィルタの理論的インパルス周波数応答とほぼ等価で、周波数が安定したインパルス周波数応答が得られる。
【0026】
具体的には図4に、連続するサンプル値から成る入力データ・ストリームが示されており、この入力データ・ストリームは、(1)2つの平行データパスの第1のパスを介して、(図1のフィルタ100の多数の非ゼロ乗算器係数に比べて)少数の非ゼロ乗算器係数を有するsタップ・ディジタルFIRフィルタ200に入力として印加され、(2)2つの平行データパスの第2のパスを介して、ω(0)FIR阻止フィルタ202−0に入力として印加される。ω(0)FIR阻止フィルタ202−0は、第2のデータパス上に直列に接続され、順番に配置されたk+1個のFIR阻止フィルタ202−0から202−kの最初のフィルタである。FIR阻止フィルタ202−0は、これに印加されたディジタル入力信号のゼロ周波数(DC)成分をほぼゼロ伝達(substantially zero transmission)させる。同様に、その他のFIR阻止フィルタ202−1から202−kはそれぞれ、その阻止フィルタに印加されたディジタル・サンプリング入力信号の周波数帯域内の異なる周波数成分ω(x1)……(xk)のうちの予め選択された1つの周波数成分をほぼゼロ伝達させる。第2のデータパスはさらに、設計者が選択したm(<n)個の非ゼロ乗算器係数を有し、阻止フィルタ202−kに直列に接続されたmタップのディジタルFIRまたはIIRフィルタ204を含む。したがって、阻止フィルタ202−kのディジタル・サンプリング出力信号は、mタップ・ディジタルFIRまたはIIRフィルタ204に入力される。フィルタ200からのサンプル値の出力データ・ストリームを含む第1のデータパス出力は第1の入力として加算器206に印加され、フィルタ204からのサンプル値の出力データ・ストリームを含む第2のデータパス出力は第2の入力として加算器206に印加される。フィルタ200のs個の非ゼロ係数およびフィルタ204のm個の非ゼロ係数は、(物理実現フィルタ構造201からのサンプル値の出力データ・ストリームを構成する)加算器206のサンプル値の出力データ・ストリームが、図1の従来型のnタップ・ディジタルFIRフィルタの理論的インパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を示すようにフィルタ設計者によって選択される。
【0027】
具体的に説明する。周知のとおり、サンプリング周波数の1/2よりも高い値を有するサンプル信号周波数をディジタル・フィルタリングするとエリアシングが起こる。したがって、ディジタル・フィルタ構造201へのサンプル値の入力データ・ストリームによって定義される信号の最大周波数帯域は、ゼロ周波数(DC)を下限とし、サンプリング周波数の1/2(ナイキスト折り返し周波数)を上限とする。信号振幅を1に正規化し、ナイキスト折り返し周波数をcos(1π)に正規化すると、その周波数帯域内の入力信号の正規化成分はω(x)=cos(xπ)で定義される。上式で0≦x≦1である。
【0028】
第2のデータパスは、印加されたディジタル・サンプリング入力信号の周波数帯域に含まれる、予め選択されたk+1個の異なる個々の阻止周波数成分ω(0)およびω(x1)……(xk)を伝達(transmit)させない。したがって、これらの阻止周波数成分ω(0)およびω(x1)……(xk)の近傍では、フィルタ構造201のインパルス周波数応答は、全体としてフィルタ200のインパルス周波数応答のみによってほぼ決定される。しかし、これらの近傍以外の信号帯域の全ての周波数成分では、フィルタ構造201のインパルス周波数応答は全体として第1のデータパスのフィルタ200のインパルス周波数応答ならびに第2のデータパスの直列に接続されたフィルタ202−0……202−kおよび204の合成インパルス周波数応答によって決定される。設計者は、フィルタ200のs個の乗算器係数の値を、それぞれの阻止周波数成分の周波数での応答が、その阻止周波数成分に対応するそれぞれの周波数でフィルタ100から得られる応答と略同一になるように選択する。そして、フィルタ204のm個の乗算器係数の値を、これらの近傍以外の信号帯域の全ての周波数成分に対して、フィルタ構造201のインパルス周波数応答が全体として、フィルタ100のインパルス周波数応答とほぼ等価となるように選択する。
【0029】
FIR阻止フィルタに対する以下のインパルス周波数応答フィルタ設計基準が知られている。
【0030】
阻止DC周波数成分ω(0)=(1−z-1)
阻止周波数成分ω(xi)=(1−2cosω(xi)z-1+z-2)、および
阻止ナイキスト折り返し周波数成分ω(x=1)=(1+z-1)
次に、図1におけるフィルタ100の前述した第1の例の複雑な14タップ線形位相FIRフィルタのインパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を有する図4の物理的に実現可能な簡易型フィルタ構造201の所定の第1の設計について考える。この所定の第1の設計では、阻止DC周波数成分ω(0)、阻止ナイキスト折り返し周波数成分ω(x=1)、および阻止周波数成分ω(x=0.4)から成る3つの阻止周波数成分を選択する。この所定の第1の設計ではさらに、フィルタ200の選択されたs個の乗算器係数のそれぞれの値およびフィルタ204の選択されたm個の乗算器係数のそれぞれの値が、乗算の実施に加算器が1つだけ必要な値となる。この単一加算器の制約はフィルタ構造201の構造を最大限に簡略化する見地からは望ましいが、本発明の基本的な利点に不可欠のものではない。フィルタ構造201の、この所定の第1の設計によるインパルス周波数応答は以下の通りである。
【0031】
【数3】
式(1)は、非ゼロ乗算器係数を4つだけ有する(これは、タップ1から5およびタップ10から14の乗算器係数の値がゼロで、タップ6から9の乗算器係数の値が非ゼロである14タップFIRフィルタに対応する)図4のフィルタ構造201の所定の第1の設計による第1のデータパスのsタップ・ディジタルFIRフィルタ200のインパルス周波数応答を定義し、式(2)は、図4のフィルタ構造201の所定の第1の設計による第2のデータパスの直列に接続された全てのフィルタの合成インパルス周波数応答を定義する。より詳細には、式(1)および(2)のそれぞれの乗算器係数の値はともに、それらの最小公分母にまで約分されている。括弧でくくられた式2の第1項の分子1−z-2は(1−z-1)(1+z-1)と因数分解され、(1−z-1)は阻止DC周波数成分ω(0)のインパルス周波数応答を表し、(1+z-1)は阻止ナイキスト折り返し周波数成分ω(x=1)のインパルス周波数応答を表す。括弧でくくられた式2の第2項の分子1−5/8z-1+z-2は、阻止周波数成分ω(x=0.4)のインパルス周波数応答を表す。括弧でくくられた式2の第3項は、フィルタ構造201の所定の第1の設計によるmタップ・フィルタ204のインパルス周波数応答を表す。この所定の第1の設計では、mタップ・フィルタ204がm=10のFIRフィルタである。
【0032】
図1におけるフィルタ100の前述した第1の例の複雑な14タップ線形位相FIRフィルタのインパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を有する図4の物理的に実現可能な簡易型フィルタ構造201の先の所定の第1の設計では、0.4阻止周波数成分の正確な計算値、すなわちcos(0.4π)は0.309である。したがって、式(1−2cosω(0.4)z-1+z-2)の2cosω(0.4)の値は0.618となる。このように、括弧でくくられた式2の第2項の分子の値5/8(=0.625)は、正確に計算した値0.618に対して誤差を含むが、誤差は0.007(1.13%)と非常に小さい。しかし物理実現フィルタでは、値0.625を2進形式で表すほうが値0.618を2進形式で表すよりもはるかに簡単になる。さらに、図4のフィルタ構造201の所定の第1の設計による第1のデータパスの4タップFIRフィルタ200の比較的単純なインパルス周波数応答は、入力信号周波数成分cos(0.4π)に対して正規化出力振幅−0.5295を与えるが、これよりもはるかに複雑な図1のフィルタ100の前述した第1の例の14タップFIRフィルタは、入力信号周波数成分cos(0.4π)に対して正規化出力振幅−0.5174を与える。このように、複雑な14タップFIRフィルタ100の代わりに簡単な4タップFIRフィルタ200を使用しても、誤差は2.33%と非常に小さい。したがって、図4のフィルタ構造201の物理的に実現可能な所定の第1の設計によるインパルス周波数応答は、所定の第1の設計による10タップ・フィルタ204の実現誤差にも関わらず、阻止周波数成分ω(x=0.4)の近傍でアンカリング(anchoring)される。同様に、図4のフィルタ構造201の所定の第1の設計によるインパルス周波数応答は、阻止DC周波数成分ω(0)の近傍および阻止ナイキスト折り返し周波数成分ω(x=1)の近傍でもアンカリングされる。これらの3つのアンカ(anchor)は、図4の物理実現フィルタ構造201の所定の第1の設計によるインパルス周波数応答を安定させ、図1の14タップFIRフィルタ100の先に定義した第1の例の理論的インパルス周波数応答とほぼ等価に維持するが、それにも関わらずフィルタ構造201の所定の第1の設計は、14タップFIRフィルタを実装するのに必要な物理実現ハードウェアに比べて物理実現ハードウェアを大幅に削減する。
【0033】
図5は、フィルタ構造201の前述した所定の第1の設計によるインパルス周波数応答H(z)の正規化周波数に対する正規化絶対値を示すグラフである。この図から、このインパルス周波数応答は図2に示した第1の例の14タップ線形位相FIRフィルタの理論的インパルス周波数応答H(z)とほぼ等価であることが明らかである。
【0034】
図6は、設計者が選択したフィルタ構造201のフィルタ204の乗算器係数の値を、図5のグラフに示したインパルス周波数応答H(z)に寄与する非摂動値に対して摂動させたときに生じたエミュレートされたインパルス周波数応答フィルタの集合の正規化周波数に対する正規化絶対値を示すグラフである。図6のグラフを図3のグラフと比較すると、フィルタ構造201の所定の第1の設計は、信号帯域のほとんどの周波数で前述した第1の例の14タップ線形位相FIRフィルタよりも高い周波数安定性を達成していることが明らかである。これは、フィルタ構造201のこの所定の第1の設計によって提供される、3つの阻止周波数のそれぞれの近傍でのアンカリングによるものである。
【0035】
第2の例として、フィルタ100が、以下の整数乗算器係数の値に基づく理論的インパルス周波数応答H(z)を正確に実装する9タップ非線形位相FIRフィルタであると仮定する。
【0036】
【数4】
【0037】
図1におけるフィルタ100の前述した第2の例の複雑な9タップ非線形位相FIRフィルタのインパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を有する図4の物理的に実現可能な簡易型フィルタ構造201の所定の第2の設計の場合には、阻止DC周波数成分ω(0)および阻止周波数成分ω(x=0.409)から成る2つの阻止周波数成分を選択する。フィルタ構造201の、この所定の第2の設計によるインパルス周波数応答は以下の通りである。
【0038】
【数5】
【0039】
式(1)は、図4のフィルタ構造201の所定の第2の設計による第1のデータパスのsタップ・ディジタルFIRフィルタ200のインパルス周波数応答を定義し、式(2)は、図4のフィルタ構造201の所定の第2の設計による第2のデータパスの直列に接続された全てのフィルタの合成インパルス周波数応答を定義する。括弧でくくられた式2の第1項1−z-1は、阻止DC周波数成分ω(0)のインパルス周波数応答を表す。括弧でくくられた式2の第2項(16−9z-1+16z-2)/16は、阻止周波数成分ω(x=0.409)を表す。整数乗算器係数の(16−9z-1+16z-2)/16は、(1−2cos(0.409π)z-1+z-2)と略等しい。括弧でくくられた式2の第3項は、フィルタ構造201の所定の第2の設計によるmタップ・フィルタ204のインパルス周波数応答を表す。この所定の第2の設計では、mタップ・フィルタ204がm=6のFIRフィルタである。
【0040】
図7は前述した9タップ非線形位相FIRフィルタの理論的インパルス周波数応答H(z)の正規化周波数に対する正規化絶対値を示すグラフ、図8は図7のグラフに示した理論的インパルス周波数応答H(z)の乗算器係数の値を摂動させることによって得たエミュレートされた摂動インパルス周波数応答フィルタの集合の正規化周波数に対する正規化絶対値を示すグラフ、図9は設計者が選択したフィルタ構造201のフィルタ204の乗算器係数の値を、図1のフィルタ100の前述した第2の例の9タップ非線形位相FIRフィルタのインパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を有する図4のフィルタ構造201の前述した所定の第2の設計によるインパルス周波数応答H(z)に寄与する非摂動値に対して摂動させたときに生じた正規化周波数に対する正規化絶対値を示すグラフである。図9のグラフを図7のグラフと比較すると、フィルタ構造201の所定の第2の設計は、(阻止周波数ω(x=0.409)から比較的遠くに位置する)ナイキスト折り返し周波数近傍の周波数を除く信号帯域の全ての周波数で前述した従来型9タップ非線形位相FIRフィルタよりも高い周波数安定性を達成していることが明らかである。しかしながらナイキスト折り返し周波数近傍の周波数安定性は、この第2の設計で、ナイキスト折り返し周波数、またはナイキスト折り返し周波数近傍に1つまたは複数の追加の阻止周波数フィルタを使用し、フィルタ構造201の第2の設計によるナイキスト折り返し周波数近傍のインパルス周波数応答をアンカリングすることによって向上させることができる。
【0041】
第3の例として、フィルタ100が、以下の整数乗算器係数に基づく理論的インパルス周波数応答H(z)を正確に実装する、4タップの分子と4タップの分母とによって定義された従来型の3次のバタワース型IIRフィルタであると仮定する。
【0042】
【数6】
【0043】
図1におけるフィルタ100の前述した第3の例の複雑なIIRフィルタのインパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を有する図4の物理的に実現可能な簡易型フィルタ構造201の所定の第3の設計による場合には、阻止DC周波数成分ω(0)および阻止ナイキスト折り返し周波数成分ω(x=1)から成る2つの阻止周波数成分を選択する。フィルタ構造201の、この所定の第3の設計によるインパルス周波数応答は以下の通りである。
【0044】
【数7】
【0045】
式(1)は図4のフィルタ構造201の所定の第3の設計による第1のデータパスのsタップ・ディジタルFIRフィルタ200のインパルス周波数応答を定義し、式(2)は図4のフィルタ構造201の所定の第3の設計による第2のデータパスの直列に接続された全てのフィルタの合成インパルス周波数応答を定義する。括弧でくくられた式2の第1項の分子1−z-2は(1−z-1)(1+z-1)と因数分解され、(1−z-1)は阻止DC周波数成分ω(0)のインパルス周波数応答を表し、(1+z-1)は阻止ナイキスト折り返し周波数成分ω(=1)のインパルス周波数応答を表す。括弧でくくられた式2の第2項は、フィルタ構造201の所定の第3の設計によるmタップ・フィルタ204のインパルス周波数応答を表しており、当該フィルタは、この所定の第3の設計では分子および分母のmがそれぞれ3のIIRフィルタである。
【0046】
図10は第3の例の従来型の3次のバタワース型IIRフィルタの理論的インパルス周波数応答H(z)の乗算器係数の値を摂動させることによって得たエミュレートされた摂動インパルス周波数応答フィルタの集合の正規化周波数に対する正規化絶対値を示すグラフ、図11は、設計者が選択したフィルタ構造201のフィルタ204の乗算器係数の値を、図1のフィルタ100の前述した第3の例の3次のバタワース型IIRフィルタのインパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を有する図4のフィルタ構造201の前述した所定の第3の設計によるインパルス周波数応答H(z)に寄与する非摂動値に対して摂動させたときに生じたエミュレートされた摂動インパルス周波数応答フィルタの集合のインパルス周波数応答H(z)の正規化周波数に対する正規化絶対値を示すグラフである。図11のグラフを図10のグラフと比較すると、フィルタ構造201の所定の第3の設計は、信号帯域のほとんどの周波数で前述した従来型の3次のバタワース型IIRフィルタよりも高い周波数安定性を達成していることが明らかである。
【0047】
本発明の一利点は、図4に示したフィルタ構造201に従ったフィルタ構造によって所望のフィルタ・インパルス周波数応答の設計に自由度が追加され、このことが、フィルタ構造201の効率的な物理実現の発見の手助けとなることである。この点に関して、フィルタ200の非ゼロ乗算器係数の合計数sがk+1個の阻止フィルタ202−0から202−kの次数の合計に等しいか、またはこれよりも大きい場合には、本発明を使用して所望のフィルタ・インパルス周波数応答の設計を実装することができる。しかし、フィルタ200の非ゼロ乗算器係数の合計数sがk+1個の阻止フィルタ202−0から202−kの次数の合計よりも小さい場合であっても、本発明を使用して、ある特定のインパルス周波数応答の設計を実装することができる。
【0048】
フィルタ構造201の他の利点は、フィルタ204の乗算器係数の値をプログラム可能または適応可能とし、インパルス周波数応答ファミリの全てのメンバに対して同一のアンカ−周波数応答を維持することによって、フィルタ構造201のインパルス周波数応答を全体として、インパルス周波数応答ファミリの任意のメンバとすることができることである。例えば、可変超過帯域平方根ナイキストフィルタでは、(1)ファミリの阻止帯域(stop band)の交差部分、(2)ファミリの通過帯域(pass band)の交差部分、および(3)一般的な3dBダウン周波数における各アンカは所望の動作に対して透過的であるが、それでもプログラム可能係数の数を低減させ、物理実現エラー・ソースに対するロバストネス(robustness)を提供する。
【0049】
フィルタ200とフィルタ204がともにプログラム可能である場合、プログラム可能係数の数は従来のフィルタの場合と同一であることに留意されたい。いくつかの適用業務では、ロバストネス特性を有する予め計算した効率的設計の中からのリアルタイム選択を利用することができる。しかし、通常のリアルタイム係数適応方法はロバストネス特性に対して敏感ではなく、そのため、フィルタ構造201の構成の前述した利点が実現可能でないことがある。
【0050】
さらに、図4においてフィルタ204は、たまたま第2のデータパスの直列に接続された全てのフィルタの最後に位置していることに留意されたい。しかしながら、第2のデータパスの直列に接続された全てのフィルタの全体のインパルス周波数応答は、全体としては直列に接続された個々のフィルタの占める位置によって影響を受けないことが明らかである。したがって、フィルタ204の位置を第2のデータパスの直列に接続された全てのフィルタの一番初めに変更すること、または最初のフィルタと最後のフィルタ間の任意の位置とすることができ、このことによって第2のデータパスの直列に接続された全てのフィルタの全体のインパルス周波数応答は影響を受けない。
【0051】
図4の物理的に実現可能なフィルタ構造201を構成するフィルタは全てディジタル・フィルタであるが、本発明の原理はディジタル・フィルタのみを含む物理的に実現可能なフィルタ構造だけに限定されない。例えば、物理実現システムの中には、フィルタ構造の出力および/または入力がシステムのアナログ部分とインタフェースしなければならないものがある。このような場合には、物理的に実現可能なフィルタ構造がハイブリッド・ディジタル−アナログ・フィルタ構造であることが望ましい。この点に関して、図12にディジタル入力/アナログ出力ハイブリッド・フィルタ構造を実現する図4のフィルタ構造201の第1の変更形態を、図13にアナログ入力/ディジタル出力ハイブリッド・フィルタ構造を実現する図4のフィルタ構造201の第2の変更を示す。
【0052】
図12に示すフィルタ構造201の第1の変更では、フィルタ200のディジタル出力はD/Aコンバータ(Didital-to- Analog Converter)308に入力として印加され、D/Aコンバータ308からのアナログ形式出力はアナログ加算網(summing network)および増幅器306に第1の入力として印加される。フィルタ202−kのディジタル出力はD/Aコンバータ310に入力として印加され、D/Aコンバータ310からのアナログ形式出力は、設計者が選択したアナログ・フィルタ304(機能上、図4のディジタル・フィルタ204に対応する)に入力として印加される。フィルタ304のアナログ出力は、アナログ加算網および増幅器306に第2の入力として印加される。アナログ加算網および増幅器306のアナログ出力ストリームは、フィルタ構造201の、この第1の変更形態からの出力を構成する。ディジタル・フィルタ200および202−0から202−kに対して選択されるディジタル乗算器係数は、アナログ・フィルタ304の特性付けにマッチングされる。
【0053】
図13に示すフィルタ構造201の第2の変更では、アナログ入力ストリームがA/Dコンバータ(Analog-to-Didital Converter)312に入力として印加され、A/Dコンバータ312からの出力がディジタル入力としてフィルタ200に印加される。このアナログ入力ストリームは、設計者が選択したアナログ・フィルタ304(第2のデータパスの直列に接続されたフィルタの最初の位置に移動されている)にも入力として印加される。フィルタ304のアナログ出力はA/Dコンバータ314に入力として印加され、A/Dコンバータ314からの出力はディジタル入力としてフィルタ202−0に印加される。この場合もやはり、ディジタル・フィルタ200および202−0から202−kに対して選択されるディジタル乗算器係数は、アナログ・フィルタ304の特性付けにマッチングされる。
【0054】
本発明の好ましい実施形態と考えられるものについて図示し、説明してきたが、本発明の真の範囲から逸脱することなく様々な変更および修正を実施できること、およびその構成要素の代わりに等価の構成要素を使用できることを、当業者は理解されたい。さらに、本発明の中心範囲から逸脱することなく多くの変更を実施することができる。したがって本発明は、発明実施の最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の請求の範囲に包含される全ての実施形態を含むものである。
【0055】
【発明の効果】
技術的トレード・オフは多数の非ゼロ乗算器係数を必要とする従来型FIRまたはIIRディジタル・フィルタの理論的インパルス周波数応答と物理実現フィルタ構造のインパルス周波数応答間のエラー・ソースとなるが、本発明により開示したフィルタ構造では、平行した第1,第2の入力信号データパスを用いてこれらエラー・ソースを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ある理論的インパルス周波数応答を正確に定義する比較的多数の非ゼロ乗算器係数を有する従来型ディジタルFIRまたはIIRフィルタを概略的に示す図である。
【図2】図1における従来型ディジタル・フィルタのインパルス周波数応答の第1の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図3】図1における従来型ディジタル・フィルタのインパルス周波数応答の第1の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図4】本発明の原理に基づいて設計した物理的に実現可能なディジタル・フィルタ構造の実施形態を概略的に示す図である。
【図5】図1における従来型ディジタル・フィルタの前述した第1の例の対応する理論的インパルス周波数応答の代わりに使用することができる、図4の物理的に実現可能なディジタル・フィルタ構造の周波数安定インパルス周波数応答の第1の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図6】図1における従来型ディジタル・フィルタの前述した第1の例の対応する理論的インパルス周波数応答の代わりに使用することができる、図4の物理的に実現可能なディジタル・フィルタ構造の周波数安定インパルス周波数応答の第1の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図7】図1における従来型ディジタル・フィルタのインパルス周波数応答の第2の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図8】図1における従来型ディジタル・フィルタのインパルス周波数応答の第2の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図9】図1における従来型ディジタル・フィルタの前述した第2の例の対応する理論的インパルス周波数応答の代わりに使用することができる、図4の物理的に実現可能なディジタル・フィルタ構造の周波数安定インパルス周波数応答の第2の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図10】図1における従来型ディジタル・フィルタのインパルス周波数応答の第3の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図11】図1における従来型ディジタル・フィルタの前述した第3の例の対応する理論的インパルス周波数応答の代わりに使用することができる、図4の物理的に実現可能なディジタル・フィルタ構造の周波数安定インパルス周波数応答の第3の例に関係した正規化周波数に対するインパルス周波数応答の正規化絶対値を示すグラフである。
【図12】本発明の原理に基づいて設計され、周波数が安定したあるインパルス周波数応答を提供するディジタル入力/アナログ出力ハイブリッド・フィルタ構造を実現する図4に示した物理的に実現可能なディジタル・フィルタ構造の第1の変更を概略的に示す図である。
【図13】本発明の原理に基づいて設計され、周波数が安定したあるインパルス周波数応答を提供するアナログ入力/ディジタル出力ハイブリッド・フィルタ構造を実現する図4に示した物理的に実現可能なディジタル・フィルタ構造の第2の変更を概略的に示す図である。
【符号の説明】
100 ディジタルFIRまたはIIRフィルタ
200 sタップ・ディジタルFIRフィルタ
202−0,202−1,202−k 阻止フィルタ
204 mタップFIRまたはIIRディジタル・フィルタ
206 加算器
304 アナログ・フィルタ
306 アナログ加算網および増幅器
308 D/Aコンバータ
310,312,314 D/Aコンバータ
Claims (15)
- 印加された進行中の所定周波数帯域を有する入力信号に対して、ある理論的インパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を示すように設計された物理実現フィルタ構造であって、その周波数応答に実現誤差を導入する所定のフィルタを含むフィルタ構造において、
(1)前記所定のフィルタを前記所定周波数帯域内に選択された少なくとも1つの周波数を含む周波数セットにおいて動作不能とし、および、(2)前記セットの前記選択された1つの周波数近傍における前記フィルタ構造の周波数応答値を、概ね、前記セットの前記選択された1つの周波数の前記近傍における対応する理論的インパルス周波数応答値にアンカリングする、追加フィルタを含んだ手段をさらに備えるように改良し、
追加フィルタを含んだ前記手段は、
前記印加された入力信号を入力として有する前記追加フィルタの一フィルタを含むデータパスであって、前記追加フィルタのうちの前記一フィルタが前記セットの前記選択された1つの周波数において前記理論的インパルス周波数応答とほぼ一致するインパルス周波数応答を示し、前記追加フィルタのうちの前記一フィルタからの出力が前記第1のデータパスからの出力を構成する第1のデータパスと、
前記印加された入力信号を入力として有する複数の直列接続されたフィルタを含むデータパスであって、前記複数の直列接続されたフィルタは前記所定のフィルタおよび前記追加フィルタのうちの他のフィルタを含み、前記追加フィルタのうちの前記他のフィルタは、前記セットの前記選択された1つの周波数において略ゼロの伝達応答を有する阻止フィルタであり、前記複数の直列接続されたフィルタからの出力が前記第2のデータパスからの出力を構成する第2のデータパスと、
第1の入力として印加された前記第1のデータパスからの出力と第2の入力として印加された前記第2のデータパスからの出力とを加算する加算手段とを含み、
前記加算手段からの加算出力は、前記物理実現フィルタ構造からの出力を構成することを特徴とする物理実現フィルタ構造。 - 前記セットは、前記所定周波数帯域内に選択された複数の異なる周波数を含み、
追加フィルタを含んだ前記手段は、(1)前記所定のフィルタを前記複数の選択された異なる周波数の各々において動作不能とするのと、(2)前記セットの前記複数の選択された異なる周波数の各々一つの近傍における前記フィルタ構造の周波数応答値を、概ね、前記セットの前記複数の選択された異なる周波数のその一つの前記近傍における対応する理論的インパルス周波数応答値にアンカリングするのに有効であることを特徴とする請求項1に記載の物理実現フィルタ構造。 - 前記セットは、前記所定周波数帯域内に選択された複数の異なる周波数を含み、
前記追加フィルタのうちの前記一フィルタは、前記セットの前記複数の選択された異なる周波数の各々において
前記理論的インパルス周波数応答とほぼ一致するインパルス周波数応答を示し、
前記複数の直列接続されたフィルタは複数の他の追加フィルタを含み、前記複数の他の追加フィルタは、前記セットの前記選択された異なる周波数のうち別の1つにおいて(at a separate one)略ゼロの伝達応答を有する阻止フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の物理実現フィルタ構造。 - 前記追加フィルタの各々は入力として印加されたある周波数帯域を定義する進行中のディジタル信号に応答するディジタル・フィルタであり、前記進行中のディジタル信号は、所定サンプリング周波数で生じる連続したサンプル値を含むことを特徴とする請求項3に記載の物理実現フィルタ構造。
- 前記ある周波数帯域はゼロ周波数(DC)を含み、
前記複数の他の追加フィルタのうちのある阻止フィルタは、前記ゼロ周波数(DC)において略ゼロの伝達応答を有するディジタル・フィルタであることを特徴とする請求項4に記載の物理実現フィルタ構造。 - 前記ある周波数帯域は前記所定サンプリング周波数の1/2に等しいと定義されるナイキスト折り返し周波数を含み、
前記複数の他の追加フィルタのうちのある阻止フィルタは、前記ナイキスト折り返し周波数において略ゼロの伝達応答を有するディジタル・フィルタであることを特徴とする請求項4に記載の物理実現フィルタ構造。 - 前記ある周波数帯域は、ゼロ周波数(DC)、および前記所定サンプリング周波数の1/2に等しいと定義されるナイキスト折り返し周波数の両方を含み、
前記複数の他の追加フィルタのうち、ある2つの阻止フィルタの一方が前記ゼロ周波数(DC)において略ゼロの伝達応答を有するディジタル・フィルタであり、前記複数の他の追加フィルタのうち、前記ある2つの阻止フィルタのもう一方が、前記ナイキスト折り返し周波数において略ゼロの伝達応答を有するディジタル・フィルタであることを特徴とする請求項4に記載の物理実現フィルタ構造。 - 前記ある周波数帯域は、ゼロ周波数(DC)と、前記所定サンプリング周波数の1/2に等しいと定義されるナイキスト折り返し周波数との中間の所定周波数を含み、
前記複数の他の追加フィルタのうちのある阻止フィルタは、前記所定周波数において略ゼロの伝達応答を有するディジタル・フィルタであることを特徴とする請求項4に記載の物理実現フィルタ構造。 - 前記所定のフィルタは入力として印加されたある周波数帯域を定義する進行中のディジタル信号に応答するディジタル・フィルタであり、前記進行中のディジタル信号は、前記所定サンプリング周波数で生じる連続したサンプル値を含むことを特徴とする請求項4に記載の物理実現フィルタ構造。
- 前記所定のフィルタは入力として印加されたある周波数帯域を定義する進行中のアナログ信号に応答するアナログ・フィルタであり、前記第1のデータパスはさらに、ディジタル信号とアナログ信号間の変換を実施する第1の変換手段を含み、
前記第2のデータパスはさらに、ディジタル信号とアナログ信号間の変換を実施する第2の変換手段を含むことを特徴とする請求項4に記載の物理実現フィルタ構造。 - 前記アナログ・フィルタは、前記直列接続されたフィルタ全部の最後のフィルタとして配置され、
前記加算手段は、前記第2の入力として前記アナログ・フィルタからのアナログ出力を印加されるアナログ加算網を含んだ手段を有し、
前記第1の変換手段は、前記第1のデータパスの前記追加フィルタのうちの前記一フィルタからのディジタル出力信号を変換し、前記アナログ加算網を含んだ前記手段に前記第1の入力として印加されるアナログ入力信号とする第1のD/Aコンバータを含み、
前記第2の変換手段は、前記第2のデータパスの前記複数の他の追加フィルタのうち最後に配置された他の追加フィルタからのディジタル出力信号を変換し、前記アナログ・フィルタに入力として印加されるアナログ入力信号とする第2のD/Aコンバータを含むことを特徴とする請求項10に記載の物理実現フィルタ構造。 - 前記アナログ加算網を含んだ前記手段は、アナログ増幅器をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の物理実現フィルタ構造。
- 前記第1および第2のデータパスの各々に入力として印加される前記入力信号はアナログ入力信号であり、
前記アナログ・フィルタは前記直列接続されたフィルタ全部の最初のフィルタとして配置されて、そのため、前記第2のデータパスへの前記アナログ入力信号を前記アナログ・フィルタに入力として印加し、
前記第1の変換手段は、前記第1のデータパスへのアナログ入力信号を変換し、前記追加フィルタのうちの前記一フィルタに入力として印加されるディジタル入力信号とする第1のA/Dコンバータを含み、
前記第2の変換手段は、前記アナログ・フィルタからのアナログ出力信号を変換し、前記第2のデータパスの前記複数の他の追加フィルタのうち最初に配置された他の追加フィルタに入力として印加されるディジタル入力信号とする第2のA/Dコンバータを含むことを特徴とする請求項10に記載の物理実現フィルタ構造。 - 印加された進行中の所定周波数帯域を有する入力信号に対して、ある理論的インパルス周波数応答とほぼ等価なインパルス周波数応答を示すように設計された物理実現フィルタ構造であって、その周波数応答に実現誤差を導入する所定のフィルタを含むフィルタ構造であって、
所定のフィルタを含むフィルタ構造は、
前記印加された入力信号を入力として有する追加フィルタの一フィルタを含むデータパスであって、前記追加フィルタのうちの前記一フィルタが前記セットの前記選択された1つの周波数において前記理論的インパルス周波数応答とほぼ一致するインパルス周波数応答を示し、前記追加フィルタのうちの前記一フィルタからの出力が前記第1のデータパスからの出力を構成する第1のデータパスと、
前記印加された入力信号を入力として有する複数の直列接続されたフィルタを含むデータパスであって、前記複数の直列接続されたフィルタは前記所定のフィルタおよび前記追加フィルタのうちの他のフィルタを含み、前記追加フィルタのうちの前記他のフィルタは、前記セットの前記選択された1つの周波数において略ゼロの伝達応答を有する阻止フィルタであり、前記複数の直列接続されたフィルタからの出力が前記第2のデータパスからの出力を構成する第2のデータパスと、
第1の入力として印加された前記第1のデータパスからの出力と第2の入力として印加された前記第2のデータパスからの出力とを加算する加算手段とを含み、
前記加算手段からの加算出力は、前記物理実現フィルタ構造からの出力を構成する、フィルタ構造において、これらの実現誤差の有害な影響を低減させる方法であって、
前記所定のフィルタを、前記所定周波数帯域内に選択された少なくとも1つの周波数を含む周波数セットにおいて動作不能にするステップと、
前記セットの前記選択された1つの周波数近傍における前記フィルタ構造の周波数応答値を、概ね、前記セットの前記選択された1つの周波数の前記近傍における対応する理論的インパルス周波数応答値にアンカリングするステップとを含むことを特徴とする方法。 - 前記セットは前記所定周波数帯域内に選択された複数の異なる周波数を含み、
前記所定のフィルタを前記複数の選択された異なる周波数の各々において動作不能とするステップと、
前記セットの前記複数の選択された異なる周波数の各々一つの近傍における前記フィルタ構造の周波数応答値を、概ね、前記セットの前記複数の選択された異なる周波数のその一つの前記近傍における対応する理論的インパルス周波数応答値にアンカリングするステップとを含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
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