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JP4530095B2 - 群管理装置 - Google Patents

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JP4530095B2
JP4530095B2 JP2009115984A JP2009115984A JP4530095B2 JP 4530095 B2 JP4530095 B2 JP 4530095B2 JP 2009115984 A JP2009115984 A JP 2009115984A JP 2009115984 A JP2009115984 A JP 2009115984A JP 4530095 B2 JP4530095 B2 JP 4530095B2
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Description

本発明は、複数の設備機器を群として管理する群管理装置に関する。
従来、オフィスビルおよびテナントビル等のように多数の設備機器を用いる建物では、建物内の一箇所に配置された一つの機器管理装置を用いて多数の設備機器を管理している(特許文献1(特開平9−196444号公報)参照)。また、多数の設備機器から運転データを取得して機器管理装置に集めて多数の設備機器の運転状態を監視することで、修理や取替え等の必要な設備機器が把握される。
一方、病院および大学等のように一つの管理領域に複数の建物が点在しているような場合、各建物に機器管理装置が配置されるため、一つの管理領域に複数の機器管理装置が点在することになる。この場合に、点在する機器管理装置を用いて管理領域内の全ての設備機器の運転状態をそれぞれ確認し、設備機器の状態に応じた対策を適宜講じることは容易ではない。
本発明の課題は、管理領域内の全ての設備機器に対して効率よく必要な対策を講じることを可能にする群管理装置を提供することにある。
第1発明に係る群管理装置は、複数の建物が含まれる一の管理領域において、複数の建物にそれぞれ設置された多数の設備機器を複数の群として管理する群管理装置であって、運転データ取得部と、個別評価部と、全体評価部とを備える。運転データ取得部は、機器管理装置を介して多数の設備機器の運転データを取得する。機器管理装置は、建物ごとに配置される。また、機器管理装置は、各建物に設置された多数の設備機器からなる群に接続されて、群に属する多数の設備機器をそれぞれ管理する。個別評価部は、運転データに基づいて各設備機器の状態を多段階で評価する。全体評価部は、個別評価部によって多段階で評価された設備機器の状態のうち、最も悪い状態を示す値である第1代表値を判定し、第1代表値に基づいて群の状態を評価する。さらに、全体評価部は、評価された群の状態のうち、最も悪い状態を示す値である第2代表値を判定し、第2代表値に基づいて、一の管理領域における全設備機器の包括的な状態を評価する。
本発明に係る群管理装置では、機器管理装置を介して、機器管理装置に接続される群に属する多数の設備機器の運転データが取得される。取得された運転データに基づいて各設備機器の状態が多段階で評価される。多段階に評価された設備機器の状態のうち、最も悪い状態を示す値である第1代表値が判定され、第1代表値に基づいて群の状態が評価される。さらに、評価された群の状態のうち、最も悪い状態を示す値である第2代表値を判定し、第2代表値に基づいて一の管理領域における全設備機器の包括的な状態が評価される。
これにより、管理領域内の設備機器に対して効率よく必要な対策を講じることができる。また、管理領域内のどの群にどのような状態の設備機器が含まれるかを容易に判別することができる。また、管理領域内のいずれの群を優先的に対応すべきかを容易に決定することができる。
第2発明に係る群管理装置は、第1発明に係る群管理装置であって、検知部をさらに備える。検知部は、運転データに基づいて設備機器の不良状態を検知する。また、個別評価部は、検知部が不良状態を検知する頻度に基づいて、設備機器の状態を多段階に評価する。
本発明に係る群管理装置では、運転データに基づいて設備機器の不良状態が検知される。不良状態とは、例えば、異常が発生している状態および異常が発生しそうな状態、設備機器の能力が低下している或いは低下しそうな状態、設備機器の消費エネルギー量の増大など省エネ性が低下している状態、等である。また、不良状態が検知された頻度に基づいて設備機器の状態が多段階に評価される。
これにより、優先して対応すべき設備機器を特定することができる。
第3発明に係る群管理装置は、第2発明に係る群管理装置であって、計測部をさらに備える。計測部は、検知部によって検知された不良状態の経過時間を計測する。また、個別評価部は、所定時間における不良状態の経過時間である不良状態の頻度に基づいて設備機器の状態を多段階で評価する。経過時間は、例えば、設備機器の不良状態が断続的に発生じている場合には、不良状態が生じている累計時間である。
本発明に係る群管理装置では、不良状態の経過時間が計測される。また、所定時間における不良状態の経過時間に基づいて設備機器の状態が多段階で評価される。
これにより、不良状態が長時間発生している設備機器に対して、優先的に対策を講じることができる。
第4発明に係る群管理装置は、第2発明に係る群管理装置であって、計測部をさらに備える。計測部は、検知部によって検知された不良状態の回数を計測する。また、個別評価部は、不良状態の回数である不良状態の頻度に基づいて設備機器の状態を多段階で評価する。
本発明に係る群管理装置では、検知部によって検知された不良状態の回数が計測される。また、不良状態の回数に基づいて設備機器の状態が多段階で評価される。
これにより、不良状態が頻発している設備機器に対して、優先的に対策を講じることができる。
発明に係る群管理装置は、第1発明から第4発明のいずれかに係る群管理装置であって、表示部をさらに備える。表示部は、個別評価表示領域と全体評価表示領域とを含む一の画面を表示する。個別評価表示領域は、個別評価部により評価された各設備機器の状態を示す。全体評価表示領域は、全体評価部により評価された群の状態および全設備機器の包括的な状態を示す。
発明に係る群管理装置は、第発明に係る群管理装置であって、全体評価表示領域は、全設備機器の包括的な状態と群の状態とをツリー構造で表示する。
第1発明に係る群管理装置では、管理領域内の設備機器に対して効率よく必要な対策を講じることができる。また、管理領域内のどの群にどのような状態の設備機器が含まれるかを容易に判別することができる。また、管理領域内のいずれの群を優先的に対処すべきかを容易に決定することができる。
第2発明に係る群管理装置では、優先して対応すべき設備機器を特定することができる。
第3発明に係る群管理装置では、不良状態が長時間発生している設備機器に対して、優先的に対策を講じることができる。
第4発明に係る群管理装置では、不良状態が頻発している設備機器について、優先的に対策を講じることができる。
発明及び第発明に係る群管理装置では、一人のシステム管理者が包括的に全設備機器の運転状況を把握することができる。
本実施形態に係る群管理システムの全体構成を示す図である。 本実施形態に係る一つの建物に設置される空調機の構成を示す図である。 本実施形態に係る空調機の構成を示す概略図である。 本実施形態に係るローカルコントローラの構成を示す概略図である。 本実施形態に係るローカルコントローラの管理画面の例を示す図である。 本実施形態に係る群管理装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る群管理装置の管理画面の例を示す図である。 本実施形態に係る群管理装置の第2評価に用いられる条件を示す図である。 本実施形態に係る群管理装置の第1評価に用いられるマークを示す図である。 本実施形態に係る群管理装置の処理の流れを示すフローである。 本実施形態に係る群管理装置の処理の流れを示すフローである。 本実施形態に係る群管理装置の処理の流れを示すフローである。 本実施形態に係る変形例(1)に係る群管理装置の管理画面の例を示す図である。 本実施形態に係る変形例(1)に係る群管理装置の管理画面の別の例を示す図である。 本実施形態に係る変形例(1)に係る群管理装置の管理画面の別の例を示す図である。 本実施形態に係る変形例(7)に係る群管理装置の管理画面の例を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る群管理システム100について図面を用いて説明する。なお、群管理システム100における建物、ローカルコントローラ、空調機群、および空調機群に属する空調機の数は図面に示すものに限定されない。
〈全体構成〉
図1は、物件1における本実施形態の群管理システム100の構成を示す。群管理システム100は、大学、病院、工場等のように一つの管理領域に複数の建物50a,50b,50cを有する物件で用いられる管理システムである。群管理システム100には、多数の空調機13a,13b,13cからなる空調機群10a,10b,10cと、空調機群10a,10b,10cに接続されるローカルコントローラ(機器管理装置に相当)20a,20b,20cと、ローカルコントローラ20a,20b,20cに接続される群管理装置30とが含まれる。
図2に示すように、建物50aには、ローカルコントローラ20aと、多数の空調機13a,13b,13c,・・・からなる空調機群10aとが設けられている。本実施形態で用いられる空調機13a,13b,13cはマルチタイプの空調機である。例えば、空調機群10aには、室外機11aおよび複数の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・からなる空調機13aと、室外機11bおよび複数の室内機12ba,12bb,12bc,12bd,・・・からなる空調機13bと、室外機11cおよび複数の室内機12ca,12cb,12cc,12cd,・・・からなる空調機13cが含まれる。また、ローカルコントローラ20aと、空調機群10aとは、専用制御線で接続されている。同様に、建物50bには、ローカルコントローラ20bと多数の空調機からなる空調機群10bとが設けられており、ローカルコントローラ20bと空調機群10bとは専用制御線で接続されている。さらに、建物50cには、ローカルコントローラ20cと多数の空調機からなる空調機群10cとが設けられており、ローカルコントローラ20cと空調機群10cともまた専用制御線で接続されている。
群管理装置30は、管理領域内に設けられ、イントラネット回線を介して、各建物50a,50b,50cに配置されたローカルコントローラ20a,20b,20cに接続される。
本実施形態に係る群管理システム100では、各建物50a,50b,50cに配置されたローカルコントローラ20a,20b,20cを用いて、建物内に設置された全ての室内機が管理される。さらに、管理領域内に設けられた群管理装置30を用いて、管理領域内の全ての室内機がいくつかの群として管理される。
〈各部の構成〉
(1)空調機の概略構成
本実施形態で用いる空調機13a,13b,13cは、上述したように、マルチタイプの空調機である。以下、図3を用いて、建物50aに設置された室外機11aおよび室内機12aa,・・・からなる空調機13aについて説明するが、空調機13b,13cも同様の構成である。さらに、他の建物50b,50cに設置された空調機(図示せず)についても同様である。
空調機13aは、図示されない圧縮機や熱交換器等から構成される冷媒回路を有している。また、空調機13aには、電流センサ131aa,室温センサ131ab,吐出温度センサ131ac,吐出圧センサ131ad,および吸入圧センサ131ae等の各種センサが取り付けられている。電流センサ131aaは、圧縮機のコイルに加わる瞬時電流を検知する。室温センサ131abは、室内機12aa,・・・が設置されている部屋の温度を検知する。吐出温度センサ131acは、室外機11aに含まれる圧縮機の吐出管における冷媒の温度である吐出温度を検知する。吐出圧センサ131adは、室外機11aに含まれる圧縮機の吐出管における冷媒の圧力である吐出圧を検知する。吸入圧センサ131aeは、空調機13aに含まれる圧縮機の吸入管における冷媒の圧力である吸入圧を検知する。
さらに、空調機13aは、機器通信部133aおよび機器制御部132aを有している。機器通信部133aは、ローカルコントローラ20aと専用制御線により接続されている。機器制御部132aは、ローカルコントローラ20aから送信される制御命令に応じて空調機13aの動作を制御する。また、機器制御部132aは、上述の各種センサ131aa,131ab,131ac,131ad,131ae,・・・に接続されており、これらにより計測された値(運転データ)を所定の間隔(本実施形態では1分)でローカルコントローラ20aに送信する。また、機器制御部132aは、所定の間隔(本実施形態では1分)で各種センサ131aa,131ab,131ac,131ad,131ae,・・・から取得した値を所定の閾値と比較する等し、所定の閾値を超える等の異常を検出した場合には、その旨を示す異常情報も運転データとしてローカルコントローラ20aに向けて送信する。
(2)ローカルコントローラの概略構成
ローカルコントローラ20a,20b,20cは、各建物50a,50b,50cに配置される。また、ローカルコントローラ20a,20b,20cは、自己が配置された建物50a,50b,50cに設置された多数の空調機を集中管理する。以下、図4を用いて、ローカルコントローラ20aについて説明するが、他のローカルコントローラ20b,20cについても同様の構成であるものとする。
ローカルコントローラ20aは、主として、ローカル通信部21、ローカル表示部22、ローカル入力部23、ローカル記憶部24、およびローカル制御部25から構成されている。
ローカル通信部21は、群管理装置30との間で信号の授受を行う。また、ローカル通信部21は、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・との間で信号の授受を行う。詳細には、ローカル通信部21は、室外機11a,11b,11c,・・・を介して、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・に対して制御信号を送信し、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・からは運転データを受信する。ここで、運転データとは、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の電源のオン・オフ、運転モード、設定温度、吸込み温度、風向等に関する情報等である。さらに、運転データには、後述するローカル制御部25が機器制御部132aに定期的に接続して取得した各種センサ131aa,131ab,131ac,131ad,131ae,・・・の値および異常に関する情報等が含まれる。
ローカル表示部22は、後述の管理プログラムが実行された際の管理画面(図5参照)を表示するディスプレイである。管理画面はローカルコントローラ20aで受け付けた室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転データを表示する画面である。また、管理画面は、複数の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・に対する制御命令を受け付けるための操作画面でもある。
ローカル入力部23は、主として上述のディスプレイを覆うタッチパネルおよび操作ボタンから構成されている。
ローカル記憶部24には、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・から受信した運転データが記憶されている。さらに、ローカル記憶部24は、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・を管理するための管理プログラムを格納する領域を有する。
ローカル制御部25は、ローカル記憶部24に記憶された管理プログラムを実行して、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・を集中管理する。詳細には、ローカル制御部25は、空調機13a,13b,13cに含まれる機器制御部132aに定期的に接続し、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転データを取得する。さらに、ローカル制御部25は、取得した運転データに基づいてローカル表示部22に室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状況(例えば、運転または停止の状況、室温、運転モード、風向、風量、異常の有無等)を表示する。さらに、ローカル制御部25は、上述のローカル表示部22で受け付けた制御命令に基づいて、複数の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の制御(運転・停止、冷房モード・暖房モード・送風モード等の運転モード変更、温度変更、風向変更、風量変更等)を行う。
(3)群管理装置30の概略構成
群管理装置30は、管理領域内においてシステム管理者が待機する場所に一台設置されている。ここで、システム管理者とは、群管理システム100全体を管理する管理者をいう。群管理装置30は、管理領域内の全てのローカルコントローラ20a,20b,20cに接続され、管理領域内の全ての空調機13a,13b,13cを空調機群10a,10b,10cとして集中管理する。
図6に示すように、群管理装置30は、主として、群管理通信部31、群管理表示部32、群管理入力部33、群管理記憶部34および群管理制御部35から構成されている。
群管理通信部31は、イントラネット回線を介して、ローカル通信部21と接続され、ローカルコントローラ20a,20b,20cとの間で信号の授受を行う。
群管理表示部32は、ローカルコントローラ20a,20b,20cから取得した情報であって、後述する群管理プログラムを実行して得られた結果を表示するディスプレイである(図7参照)。当該ディスプレイに表示される画面により、管理領域内の全ての建物50a,50b,50cに配置された全空調機群10a,10b,10cの状況を集中管理することができる。また、群管理表示部32は、複数の空調機群10a,10b,10cに対するシステム管理者からの制御命令を受け付けるための操作画面でもある。
なお、図7に示すように、群管理装置30のディスプレイには、個別評価表示領域71と、全体評価表示領域72と、凡例を示す領域73と、設定変更を行うための操作領域74と、画面操作を行うための領域75とが含まれる。個別評価表示領域71には、後述する個別評価部35dによって評価された室内機の運転状態が表示される。詳細には、個別評価表示領域71には、全体評価表示領域72で選択された一つの場所(例えば、AA棟1階)に設置される全ての室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状況が表示される。より詳細に、個別評価表示領域71には、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の現在の運転状況(符号71a)(停止、運転(冷房・暖房・送風・その他)、通信異常、機器異常、およびネットワーク異常)と、一定期間(例えば、1ヶ月間)における運転状況(符号71b)とが表示される。全体評価表示領域72には、後述する全体評価部35eによって評価された空調機群10a,10b,10cの現在の運転状態が表示される。ここで、空調機群10a,10b,10cの現在の運転状態は、空調機群10a,10b,10cに、現在、どのような状態の室内機が含まれているかを示す。なお、個別評価表示領域71および全体評価表示領域72に表示されるアイコンの態様は、領域73に挙げられた凡例に従って表示される。
群管理入力部33には、主として上述のディスプレイを覆うタッチパネルおよび操作ボタンから構成されている。
群管理記憶部34は、群管理装置30に接続された空調機群10a,10b,10cを集中管理するための群管理プログラムを格納する領域を有する。また、群管理記憶部34には、運転データ記憶領域34aと、計測値記憶領域34bと、評価条件記憶領域34cとが含まれる。運転データ記憶領域34aには、後述の運転データ取得部35aによってローカルコントローラ20a,20b,20cから定期的に取得された室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転データが蓄積されていく。計測値記憶領域34bには、後述する計測部35cによって計測された値が記憶される。評価条件記憶領域34cには、後述の個別評価部35dが室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の不良状態を評価する際に用いる条件が記憶されている(図8A参照)。なお、不良状態の具体的な内容に応じて評価が可能なように異常の種類によって重み付けをした条件が記憶されている。
群管理制御部35は、上述の群管理記憶部34に記憶された群管理プログラムを実行し、空調機群10a,10b,10cの運転状況を把握する。群管理制御部35は、主として、運転データ取得部35aと、検知部35bと、計測部35cと、個別評価部35dと、全体評価部35eと、一括制御部35fと、画面切替部35gとを含む。
運転データ取得部35aは、ローカル記憶部24に記憶されている運転データを各ローカルコントローラ20a,20b,20cから取得する。
検知部35bは、運転データ取得部35aによって取得された運転データに基づいて、各空調機群10a,10b,10cに属する室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の不良状態を検知する。詳細には、運転データに含まれる異常情報が検知される。より詳細には、各種センサ131aa,131ab,131ac,131ad,131ae,・・・によって検知される値を定期的に閾値と比較し、検知された値が閾値よりも高い場合等、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・になんらかの異常(不良状態)があると判断されたものがあるか否かが判断される。
計測部35cは、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の不良状態がどの程度の頻度で発生しているかを計測する。詳細には、不良状態が1ヶ月間にどの程度生じたか、その累計時間が計測される。計測部35cによって計測された値は、計測値記憶領域34bに記憶される。
個別評価部35dは、運転データに基づいて、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の状態を評価する。詳細には、個別評価部35dは、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の現在の状態を評価する第1評価と、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の一定期間における状態を評価する第2評価とを行う。第1評価では、運転データに基づいて、空調機13a,13b,13cの状態、例えば、停止、運転(冷房・暖房・送風・その他)、通信異常、機器異常、およびネットワーク異常のいずれの状態であるかが評価される。評価された結果は、図7の凡例73に挙げられたアイコンを用いて個別評価表示領域71(符号71aに示す箇所)に表示される。また、第2評価では、運転データに基づいて、空調機13a,13b,13cの不良状態が多段階で評価される。詳細には、上述の計測部35cで計測された値が評価条件記憶領域34cに記憶された条件を満たすか否かが判断され、不良状態のレベル分けを行う。例えば、図8Aに示すように、各種センサ131aa,131ab,131ac,131ad,131ae,・・・で計測された値が閾値を上回った時間が0分以上30分未満の場合は「正常」、30分以上60分未満の場合は「注意」、60分以上1440分未満の場合は「要注意」、1440分以上の場合には「警告」と評価する。第2評価で得られた結果は、得られたレベルに応じたマークによって表される。第2評価で得られた結果は、図7に示すように、前記第1評価で得られた結果と共に、上述の個別評価表示領域71(符号71bに示す箇所)に表示される。
全体評価部35eは、現在の各空調機群10a,10b,10cの運転状態の評価を行う。詳細には、全体評価部35eは、個別評価部35dによって得られる、現在の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状態に基づいて、各空調機群10a,10b,10cの運転状態が、異常、運転、および停止のうちのいずれの状態であるかを示す。この時、空調機群10a,10b,10cに含まれる室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が異なる運転状態である場合、代表値を群の状態として表示する。詳細には、図8Bに示すように、表示する状態に優先順位が設けられる。従って、例えば、空調機群10a,10b,10cに「異常」および「運転」のそれぞれに該当する室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が存在する場合、空調機群10a,10b,10cの状態は異常として表示される(図7,符号76参照)。また、例えば、空調機群10a,10b,10cに「運転」および「停止」のそれぞれに該当する室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が存在する場合、空調機群10a,10b,10cの状態は「運転」として表示される(図7,符号77参照)。さらに、全体評価部35eは、管理領域1の全体の評価を行う。すなわち、管理領域1に含まれるAA棟、BB棟、およびCC棟のそれぞれの状態から代表値を選択し、管理領域1の全体の状態を表示する(図7,符号79参照)。
一括制御部35fは、群管理装置30に接続される全てのローカルコントローラ20a,20b,20cに対する一括運転または一括停止の制御指令を生成する。
画面切替部35gは、群管理表示部32に表示される画面を別の画面に切り替える。別の画面とは、上述のローカル表示部22で表示される管理プログラムの管理画面である。群管理表示部32には、群管理プログラムを実行して得られた結果(図7参照)が表示されるが、当該結果として表示される各空調機群10a,10b,10cを選択することにより、選択された空調機群10a,10b,10cに接続されたローカルコントローラ20a,20b,20cで表示される管理プログラムの管理画面(図5参照)が表示される。なお、ここで表示される管理プログラムの管理画面は、ウェブブラウザを用いて群管理装置30の群管理表示部32に表示される。
(4)処理の流れ
以下、図9Aから図9Cを用いて、群管理装置30における処理の流れを説明する。
図9Aは、処理の流れの概略を示す。群管理装置30では、まず、ステップS101において、運転データ取得部35aによってローカルコントローラ20a,20b,20cから室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転データが取得される。その後、ステップS102に進み、運転データに基づいた各室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状態の評価(個別評価)が行われる。さらに、ステップS103に進み、運転データに基づいた各空調機群10a,10b,10cの評価、および管理領域1に配置された全ての室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・に対する包括的な評価(全体評価)が行われる。
次に図9Bを用いて、上記フローにおけるステップS102の処理の流れを説明する。まず、ステップS104において、取得された運転データに基づいて室内機12aa,12ab,12ac,・・・の不良状態を検知する。詳細には、検知部35bによって運転データ中に異常が有るか否かが判断される。ステップS104において異常がない場合には、ステップS105に進み、運転状態の評価(第1評価)が行われる。すなわち、運転データに基づいて、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が、現在、停止、運転(冷房・暖房・送風・その他)、通信異常、機器異常、およびネットワーク異常のいずれの状態であるかが評価され、評価された結果が群管理表示部32に表示される(図7,符号71a参照)。一方、ステップS104において異常がある場合にはステップS106に進む。ステップ106では、まず、運転状態の評価(第1評価)が行われる。すなわち、上述したように、運転データに基づいて、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が、現在、停止、運転(冷房・暖房・送風・その他)、通信異常、機器異常、およびネットワーク異常のいずれの状態であるかが評価され、評価された結果が群管理表示部32に表示される(図7,符号71a参照)。また、計測部35cによって不良状態が生じていた累計時間が計測される。不良状態の累計時間が計測されると、ステップS107に進み、計測部35cによって計測された累計時間が所定の条件を満たすか否かが判断される(第2評価)。ステップS107において、所定の条件を満たさない場合にはステップS104に戻る。ステップS107において、所定の条件を満たす場合にはステップS108に進み、満たす条件に応じたマークを表示する(図7,符号71b参照)。
次に、図9Cを用いて、上記フローにおけるステップS103の処理の流れを説明する。まず、ステップS109において、各空調機群10a,10b,10cに異常のある室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の有無が判断される。ステップS109において、異常のある室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・があった場合には、ステップS110に進み、空調機群10a,10b,10cに対する異常の表示および管理領域全体に対する異常の表示が行われる(図7,符号76および79参照)。一方、ステップS109において、異常のある室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・がなかった場合には、ステップS111に進み、運転中の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の有無が判断される。ステップS111において、運転中の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・があった場合には、ステップS112に進み、空調機群10a,10b,10cに対する運転の表示および管理領域全体に対する運転の表示が行われる(図7,符号77参照)。一方、ステップS111において、運転中の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・がない場合には、ステップS113に進み、空調機群10a,10b,10cに対する停止の表示および管理領域1全体に対する停止の表示が行われる(図7,符号78参照)。
<特徴>
(1)本実施形態に係る群管理装置30は、複数の建物50a,50b,50cを有する大学、病院、工場等の物件1において、各建物50a,50b,50cに設置される多数の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・をいくつかの空調機群10a,10b,10cとして管理する。ここで、多数の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状態が評価され、さらに多数の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の不良状態が多段階で評価される。また、各空調機群10a,10b,10cの運転状態は、各空調機群10a,10b,10cに含まれる室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状態に基づいて評価される。
これにより、一つの管理領域1に複数の建物50a,50b,50cが立地し、管理対象となる室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が多数に及ぶ場合にも、何らかの対応を取るべき室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・を容易に特定することができる。すなわち、従来、ローカルコントローラを用いて建物内の多数の室内機の運転状態を管理しているが、ローカルコントローラ20aは、一つの建物50aに設置された室内機に対してのみ配線することが可能であるため、一つの管理領域に複数の建物が存在するような物件では、一つの管理領域に複数のローカルコントローラが設置される。そうすると、システム全体を管理するシステム管理者は、敷地内を移動して全てのローカルコントローラをそれぞれ確認するか、各建物50a,50b,50cに配置された管理者に対して確認を取る必要があった。しかし、一人の管理者が敷地内を移動し各ローカルコントローラを確認する作業は時間および労力を費やす。また、各建物50a,50b,50cに配置された管理者に対して確認を取る場合も、その作業が煩雑であるうえ、複数の管理者による判断が介在することになり好ましくない。本実施形態における群管理装置30を用いることにより、広大な敷地内に立地する複数の建物50a,50b,50cを歩き回ることなく、一人のシステム管理者が包括的に全室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状況を把握することができる。
(2)また、一人のシステム管理者が多数の室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状態を一度に管理する場合、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状態を一台一台確認する作業は多大な時間と労力を要することになる。しかし、本実施形態に係る群管理装置30は、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の運転状態を、それらが含まれる空調機群10aとして管理する。さらに、空調機群10aに、所定の運転状態である室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が含まれている場合、空調機群10aを所定の運転状態として表示する。したがって、例えば、一つの空調機群10aに異常が発生している室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が存在するか否かを容易に特定することができる。
(3)さらに、本実施形態に係る群管理装置30は、過去に不良状態が生じた室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・を多段階で評価する。したがって、システム管理者は、いずれの室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・に対して優先的に対策を講ずるべきかを容易に判断することができる。
(4)また、本実施形態に係る群管理装置30は、イントラネットを介してローカルコントローラ20a,20b,20cで表示される管理画面を群管理表示部32に表示させる。これにより、各建物50a,50b,50cを行き来することなく、各ローカルコントローラ20a,20b,20cのディスプレイの閲覧および操作を行うことができる。
<変形例>
(1)
上記実施形態において、群管理装置30は、空調機群10a,10b,10cの評価についても、不良状態を多段階で評価してもよい。すなわち、上記実施形態では、全体評価表示領域72では、各空調機群10a,10b,10cに含まれる室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の第1評価(停止、運転、および異常)のみを考慮した表示がなされていたが、第2評価(評価条件を満たす室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が有るか否か)も考慮した表示がなされても良い。具体的には、図10に示すように、各空調機群10a,10b,10cに不良状態が所定の条件を満たす室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が含まれるか否かが表示される(符号101参照)。これにより、いずれの空調機群10a,10b,10cに長期に渡って不良状態が発生している室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が含まれるか否かを容易に特定することができる。
また、上記実施形態においては、不良状態を検知することの具体例として、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・になんらかの異常があるか否かの判断を行うことを挙げているが、これは一例に過ぎない。例えば、通信異常、機器異常、ネットワーク異常などの異常の検知だけではなく、COPなどの空調機の能力に関する低下検知や、消費電力量などの省エネに関する省エネ度低下検知なども、不良状態の検知として扱うことができる。図11に示すように、上記実施形態の異常の「監視・制御」の表示と、「能力低下度」の表示と、「省エネ度」の表示とを、タグ201,202,203をクリックすることによって切替可能にしておけば、それぞれの不良状態についてシステム管理者が把握できるようになる。図11において、タグ202をクリックすると、図12に示すような能力低下度の検知結果を示す表示画面に切り替わる。室内熱交換器や室内フィルタが汚れて能力が低下している室内機については、その低下度合いによってマークが付き、図12ではBB棟の2階にあるいずれかの室内機が「能力10%以下」に陥っていることが表示されている。
なお、室内機の能力低下の度合いは、室内フィルタの汚れを最近のフィルタ清掃時からの経過時間によって推定し、それを判断材料に使ったり、室内熱交換器の汚れを室内吸い込み温度、室内吹き出し温度、室内熱交換器の内部冷媒温度などから推定し、それを判断材料に使ったりして、求めることが可能である。例えば、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・から、電源のオン・オフ、運転モード、設定温度、吸込み温度、風向等に関する情報に加え、フィルタ清掃後の経過時間の情報、室内熱交換器の冷媒温度の情報、室内熱交換器に流れる冷媒量を決めることになる室内膨張電動弁の開度の情報、室内吹き出し温度の情報、などを群管理装置30が受信するように構成すれば、群管理装置30が各室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の能力低下の度合いを演算できるようになる。
(2)
上記実施形態では、個別評価表示領域71には、全体評価表示領域72で選択された一つ場所に設置された室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・が全て表示されていたが、何らかの異常が発生している室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・のみ表示されるように設計されてもよい。
(3)
上記実施形態では、個別評価部35dによって評価された結果が図8Aに示したようなマークで個別評価表示領域71に表示されたが、評価された結果に応じて、個別評価表示領域71に表示される室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・のアイコンの色を変化させても良い。例えば、注意レベルではアイコンを黄色にし、要注意レベルではアイコンを赤色にし、警告レベルに達すると黄色と赤色とが交互に点滅するようにすることで、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の不良状態が多段階で表示されてもよい。
また、上記実施形態では、図8Aに示したような多段階評価を行っているが、このような離散的な多段階評価ではなく、連続的な多段階評価を行うことも可能である。この場合、色を変化させ、濃い色、薄い色、それらの中間の連続的な色(グラデーション)を用いることで、評価を表示させることが考えられる。例えば、上述のCOPなどの空調機の能力に関する低下検知を、不良状態の検知として扱う場合、COPが高いほど濃い緑色で表示し、COPが低いほど薄い灰色で表示し、中間的なCOPの値はそれらの色彩のグラデーションで表示することができる。
(4)
上記実施形態では、計測部35cによって、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の不良状態の発生頻度である一ヶ月あたりの累計時間が計測されたが、計測部35cによって計測された値が、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・の不良状態の発生頻度である一ヶ月あたりの回数であっても良い。この場合、連続して発生する異常を重複して計測しないように、先に検知された異常から所定時間(例えば、30分)経過した後検知される異常が計測されるように設計することが望ましい。
(5)
上記実施形態において、群管理装置30は、インターネット等を介して、物件1の遠隔にあるサービスセンター等に設置されている遠隔管理サーバに接続されていてもよい。さらに、当該遠隔管理サーバには、物件1以外の多数の物件に設置される多数の各種コントローラが接続されるようになっていてもよい。
(6)
上記実施形態において、群管理装置30は、ローカルコントローラ20a,20b,20cによる処理の全部又は一部を担うように設計されていてもよい。これにより、群管理装置30は、ローカルコントローラ20a、20b,20cを介さずに室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・を管理することができる。
(7)
上記実施形態において、群管理装置30は、空調機13a,13b,13cのみならず、その他の設備機器、例えば、照明装置、給排水装置、加湿器、昇降機、防犯装置等を管理してもよい。また、郡管理装置30で管理された空調機13a,13b,13cは、マルチタイプの空調機であったが、マルチタイプの空調機でなくてもよい。
例えば、空調機に加え、照明機器も同時に監視する場合、図13に示すような画面が群管理表示部32に表示されることになる。図13では、AA棟1階について、室内機12aa,12ab,12ac,12adだけではなく、照明15aa,15ab,15ac,15ad,15ae,15afも表示され、それぞれ停止か運転かによって表示態様が異なっている。
(8)
上記実施形態において、管理画面を介して、室内機12aa,12ab,12ac,12ad,・・・と同様に、室外機11a,11b,11cも管理できるようになっていてもよい。
(9)
上記実施形態においては、全体評価部35eが代表値を群の状態とし、その代表値が表示されているが、この代表値の選出において、所定の空調機を選出対象から外すことを可能にすることも考えられる。例えば、群管理装置30の入力部33からの除外する空調機を入力することによって、その空調機が代表値選出の対象から外れるようにすることができる。このように構成した場合、例えば、通信異常の故障の修理があるまでは所定の空調機については群の代表値選出の対象から外すというシステム管理者の意図が、群管理表示部32での表示に反映されるようになる。
また、全体評価部35eによる全体評価を、代表値ではなく、複数の空調機の所定の値の平均値によって為すことも考えられる。例えば、機器異常(故障)に関する各空調機の値を平均し、それを群の評価値として演算することが考えられる。この場合、さらに、重要な部屋に設置されている空調機(室内機)については重み付け係数を大きく設定しておき、重要な部屋の空調機の故障は群の評価値に大きく反映させるという方法も採ることができる。各空調機に対して重み付け係数を設定しておけば、群の評価値の演算においてシステム管理者の意図を反映させることも可能である。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本発明は、管理領域内の全ての設備機器に対して効率よく必要な対策を講じることを可能にする群管理装置して有用である。
10a,10b,10c 空調機群
11a,11b,11c 室外機
12aa,12ab,12ac,12ad,・・・ 室内機
13a,13b,13c 空調機
20a,20b,20c ローカルコントローラ
30 群管理装置
特開平9−196444号公報

Claims (6)

  1. 複数の建物(50a,50b,50c)が含まれる一の管理領域において、前記複数の建物にそれぞれ設置された多数の設備機器を複数の群(10a,10b,10c)として管理する群管理装置(30)であって、
    建物ごとに配置され、各建物に設置された前記多数の設備機器からなる群に接続されて、前記群に属する多数の設備機器をそれぞれ管理する機器管理装置(20a,20b,20c)、を介して前記多数の設備機器の運転データを取得する運転データ取得部(35a)と、
    前記運転データに基づいて各設備機器の状態を多段階で評価する個別評価部(35d)と、
    前記個別評価部によって多段階で評価された前記設備機器の状態のうち、最も悪い状態を示す値である第1代表値を判定し、前記第1代表値に基づいて群の状態を評価する全体評価部(35e)と、
    を備え、
    前記全体評価部は、さらに、評価した前記群の状態のうち、最も悪い状態を示す値である第2代表値を判定し、前記第2代表値に基づいて、前記一の管理領域における全設備機器の包括的な状態を評価する、
    る群管理装置。
  2. 前記運転データに基づいて前記設備機器の不良状態を検知する検知部(35b)をさらに備え、
    前記個別評価部は、前記検知部が前記不良状態を検知する頻度に基づいて、前記設備機器の状態を多段階で評価する、
    請求項1に記載の群管理装置。
  3. 前記検知部によって検知された前記不良状態の経過時間を計測する計測部(35c)をさらに備え、
    前記個別評価部は、所定時間における前記不良状態の経過時間である前記不良状態の頻度に基づいて前記設備機器の状態を多段階で評価する、
    請求項2に記載の群管理装置。
  4. 前記検知部によって検知された前記不良状態の回数を計測する計測部(35c)をさらに備え、
    前記個別評価部は、前記不良状態の回数である前記不良状態の頻度に基づいて前記設備機器の状態を多段階で評価する、
    請求項2に記載の群管理装置。
  5. 前記個別評価部により評価された前記各設備機器の状態を示す個別評価表示領域と、前記全体評価部により評価された前記群の状態および前記全設備機器の包括的な状態を示す全体評価表示領域とを含む一の画面を表示する表示部(32)をさらに備える、
    請求項1から4のいずれかに記載の群管理装置。
  6. 前記全体評価表示領域は、前記全設備機器の包括的な状態と前記群の状態とをツリー構造で表示する、
    請求項に記載の群管理装置。
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