JP4529505B2 - Radiator grille mounting structure - Google Patents
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Description
本発明は、ラジエータの前方に配設されるラジエータグリルの取付構造に関するものである。 The present invention relates to a mounting structure for a radiator grill disposed in front of a radiator.
従来のラジエータグリルの取付構造としては、例えば、図7に示すように、フロントバンパフェイシャ1に、車両前後方向において前側よりも後側が高い段差穴2を形成するとともに、フロントバンパフェイシャ1上方のラジエータグリル3の底面に段差穴2に係合する係合突起4を設け、さらに係合突起4の前面に段差穴2の前側縁部2Aに係止される爪部5を形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の技術では、段差穴2の前側縁部2Aに係止される爪部5が係合突起4の前面に形成されているため、ラジエータグリル3をフロントバンパフェイシャ1から取り外す際には、ラジエータグリル3の下部をラジエータ側(図7の右側)に押し込み、係止されていた爪部5を段差穴2の前側縁部2Aから外す操作が必要で、この操作を行うための治具を用意しなければならないという問題がある。
However, in the above conventional technique, the claw portion 5 that is locked to the front
また、上記治具はラジエータグリル3とフロントバンパフェイシャ1との間に差し込まれるため、ラジエータグリル3とフロントバンパフェイシャ1との間には2mm程度の隙間を設けなければならない。
Further, since the jig is inserted between the
本発明の課題は、治具等を新たに用意しなくても、ラジエータグリルをフロントバンパフェイシャから容易に取り外すことのできるラジエータグリル取付構造を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a radiator grille mounting structure in which a radiator grille can be easily removed from a front bumper fascia without newly preparing a jig or the like.
上記課題を解決するために、本発明は、ラジエータグリルの底部をフロントバンパフェイシャに取り付けたラジエータグリル取付構造であって、前記フロントバンパフェイシャに、車両前後方向において前側よりも後側が高い段差穴を形成するとともに、前記ラジエータグリルの底面に前記段差穴に係合する係合突起を設け、かつ前記係合突起に前記段差穴の後側縁部に係止される爪部を形成し、前記係合突起の幅を前記段差穴の幅に略等しくする一方、前記係合突起の幅方向両端に当該係合突起を前記段差穴に固定する固定ガイドを設け、前記固定ガイドの前面に、前方に迫り出し且つ前記段差穴の前側縁部に当接する段部を形成し、前記ラジエータグリルの上部には後方へ突出した目隠し板が設けられ、該目隠し板によって、前記ラジエータグリルと前記フロントバンパフェイシャとの取付部が目隠しされるとともに、前記目隠し板を斜め前方に引張り上げたとき、前記係合突起は、前記段部の前側先端部を中心に回動し、前記段差穴との係合が外れることを特徴としている。 In order to solve the above-described problems, the present invention provides a radiator grille mounting structure in which the bottom of a radiator grille is attached to a front bumper fascia, and the front bumper fascia has a step hole that is higher on the rear side than the front side in the vehicle front-rear direction. and forming the engaging protrusion which engages provided in the stepped bore, and forms a pawl portion to be engaged with the rear edge of the step hole with the engagement projections on the bottom of the radiator grille, the engagement While the width of the mating protrusion is made substantially equal to the width of the stepped hole, a fixing guide for fixing the engaging protrusion to the stepped hole is provided at both ends in the width direction of the engaging protrusion, and the front of the fixing guide is provided forward. A stepped portion that protrudes and abuts against the front edge of the stepped hole is formed, and a blindfold plate that protrudes rearward is provided on the upper portion of the radiator grille, and the radiator plate The attachment portion between the tagrill and the front bumper fascia is concealed, and when the blindfold plate is pulled obliquely forward, the engaging protrusion rotates about the front end portion of the step portion, and the step It is characterized in that the engagement with the hole is released .
上記構成によれば、車両前後方向において前側よりも後側が高い段差穴が形成され、その段差穴の後側縁部に、係合突起に形成された爪部が係止されているので、作業者が車両前方に立って、ラジエータグリル上部の目隠し板を斜め前方に引張り上げると、係合突起は段差穴の前側縁部との当接部を中心に回動するとともに、爪部が段差穴の後側縁部を押し上げて当該後側縁部を変形させることにより、ラジエータグリルをフロントバンパフェイシャからワンタッチで取り外すことができる。 According to the above-described configuration, the step hole is formed with a rear side higher than the front side in the vehicle front-rear direction, and the claw portion formed on the engagement protrusion is locked to the rear edge of the step hole. When a person stands in front of the vehicle and pulls up the blindfold plate on the upper part of the radiator grille diagonally forward , the engaging protrusion rotates around the contact portion with the front edge of the step hole, and the claw portion moves to the step hole. By pushing up the rear side edge and deforming the rear side edge, the radiator grille can be removed from the front bumper fascia with one touch.
本発明によれば、治具等を新たに用意しなくても、ラジエータグリルをフロントバンパフェイシャから容易に取り外すことが可能となる。 According to the present invention, it is possible to easily remove the radiator grill from the front bumper fascia without newly preparing a jig or the like.
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1は本発明に係るラジエータグリル取付構造を示している。フロントバンパ上部にはフロントバンパフェイシャ11が設けられ、このフロントバンパフェイシャ11の上部には平坦部12が形成されている。平坦部12には、車両前後方向において前側よりも後側が高い段差穴13が形成されている。なお、図1においては、左側が車両前方で、右側が車両後方である。また、図には示してないが、段差穴13は上方から見たときは矩形状をなしている。
FIG. 1 shows a radiator grille mounting structure according to the present invention. A
フロントバンパフェイシャ11の上方にはラジエータグリル14が配設され、このラジエータグリル14の底部はフロントバンパフェイシャ11の平坦部12に取り付けられる。また、ラジエータグリル14の上部には後方へ突出した目隠し板15が設けられ、この目隠し板15によって、ラジエータグリル14とフロントバンパフェイシャ11との取付部が目隠しされている。
A
ラジエータグリル14の底部先端には後方に向かって折り曲げられたリブ16が設けられ、このリブ16はフロントバンパフェイシャ11の平坦部12に沿って配置されている。
A
なお、目隠し板15およびリブ16は合成樹脂で形成され、ラジエータグリル14に一体的に設けられている。
The
また、ラジエータグリル14の底部後端には取付部材17が設けられている。この取付部材17の前部にはクランク状に屈曲した屈曲部17Aが設けられ、この屈曲部17Aの下部先端には、フロントバンパフェイシャ11の平坦部12の段差穴13に係合する係合突起18が取り付けられている。ここで、取付部材17はラジエータグリル14の底部後端に固定されており、ラジエータグリル14の一部をなしている。
A
本実施例では、取付部材17の屈曲部17Aに係合突起18が取り付けられているが、上記したように取付部材17はラジエータグリル14の一部であるから、この係合突起18はラジエータグリル14の底面に取り付けられていることになる。
In this embodiment, the
係合突起18は全体が合成樹脂で形成され、図4に示すように、車幅方向に沿って配設される板状部材19と、この板状部材19の左右両端(車幅方向の沿った両端)に設けられた固定ガイド20,21とを備えている。固定ガイド20の側面から固定ガイド21の側面までの距離(つまり係合突起18の幅)は段差穴13の車幅方向の沿った幅に略等しくなっている。
As shown in FIG. 4, the
固定ガイド20,21は同じ形状をしている。固定ガイド20,21は、側方(図の矢印A1又はA2方向)から見ると、下部では幅が狭く上部では幅が広くなっており、後面側には下部と上部の間に傾斜面20A,21Aが形成されている。そして、係合突起18を段差穴13に挿入する際に、傾斜面20A,21Aは係合突起18をガイドして、段差穴13に固定する。
The
また、固定ガイド20,21の前面(傾斜面20A,21Aと反対側の面)には、前方に迫り出した段部20B,21Bが形成されている。これら段部20B,21Bは、係合突起18を段差穴13に挿入したときに、フロントバンパフェイシャ11に設けられた段差穴13の前側縁部13Aに当接する(図5参照)。
Further, on the front surfaces of the
さらに、係合突起18の板状部材19には、その中央に爪支持体22が形成されている。爪支持体22はその基部22Aのみが板状部材19本体に繋がっており、爪支持体22の左右側面と板状部材19本体との間、および爪支持体22の上面と板状部材19本体との間には隙間Gがそれぞれ形成されている。このため、矢印B方向の力が加わったときに、爪支持体22は基部22Aを中心にして前方側へ弾性変形する。
Further, a
爪支持体22の後面(車両前後方向に沿って後側の面)には、その上部に爪部23が形成されている。爪部23は縦断面が略直角三角形をなし、且つ段差穴13の後側縁部13Bに係止される部分に傾斜面23Aが設けられている(図5参照)。
A
次に、上記構成のラジエータグリル取付構造において、ラジエータグリル14をフロントバンパフェイシャ11から取り外す際の動作について説明する。
Next, the operation at the time of removing the
先ず、ラジエータグリル14底面の係合突起18がフロントバンパフェイシャ11の段差穴13に係合されているときは、図5に示すように、係合突起18は、その爪部23の傾斜面23Aが段差穴13の後側縁部13Bに当接し、その当接点Sには下向きの組付状態時面抵抗Pが作用する。これにより、係合突起18は段差穴13に係止されている。
First, when the
そして、ラジエータグリル14をフロントバンパフェイシャ11から取り外す際には、作業者が車両前方に立って、目隠し板15を手前側(図1の矢印C方向)に引張り上げ始めると、係合突起18は、段部20B,21B前端の初期回動中心O1を中心にして回動する。係合突起18が初期回動中心O1を中心にして回動するときは、段差穴13の後側縁部13Bが爪部23の傾斜面23Aを斜めに押す形となり、後側縁部13Bと傾斜面23Aとの間に生じる回転時面抵抗Qを減らすことができる。
When removing the
目隠し板15を図2のように矢印C方向に更に引張り上げると、弾性を有する爪支持体22は基部22Aを中心にして前方へ僅かに変形するとともに、段差穴13の後側縁部13Bは、爪部23の傾斜面23Aによって押し上げられて上方へ僅かに変形する。この状態で、目隠し板15を引き続き矢印C方向に引張り上げていくと、係合突起18の段部20B,21B前端が段差穴13の前側縁部13Aから離れ、ラジエータグリル14全体がリブ16先端の回動中心O2を中心にして回動し始める。
When the
ラジエータグリル14全体が回動中心O2を中心にして更に回動すると、図6に示すように、段差穴13の後側縁部13Bが爪部23の傾斜面23Aから外れる。また、係合突起18の爪保持部22は、その弾性力で、図に破線で示すように元の位置に戻る。これにより、段差穴13による係合突起18の係止状態が解除され、ラジエータグリル14をフロントバンパフェイシャ11から取り外すことが可能となる。図3は、ラジエータグリル14をフロントバンパフェイシャ11から取り外した状態を示している。
When the
本実施例によれば、係合突起18両端の固定ガイド20,21において、幅の広い部分が段部20B,21Bよりもそれぞれ上方に位置しているので、係合突起18を初期回動中心O1を中心にして回動させたとき、固定ガイド20,21によって段差穴13を押し広げることができ、係合突起18を段差孔13から容易に引き抜くことができる。
According to the present embodiment, in the
また、ラジエータグリル14の上部に目隠し板15を設けたので、作業者は、係合突起18の爪部23に直接触れることなく、目隠し板15を引張り上げるだけで、ラジエータグリル14をフロントバンパフェイシャ11から容易に取り外すことができる。また目隠し板15があるので、見栄え向上にも寄与している。
Further, since the
さらに、目隠し板15の先端部を引張り上げて、ラジエータグリル14をフロントバンパフェイシャ11から取り外す操作は、目隠し板15の先端部を作用点に、リブ16先端の回転中心O2を支点に、係合突起18および段差穴13を作用点とした、いわゆる梃子の原理を利用しており、このため、ラジエータグリル14をフロントバンパフェイシャ11から小さな操作力で取り外すことが可能となる。
Further, the operation of pulling up the front end portion of the
また、本実施例によれば、ラジエータグリル14とフロントバンパフェイシャ11との間に治具等を差し込む必要がないため、ラジエータグリル14とフロントバンパフェイシャ11との間には1mm程度の隙間を設ければよい。
In addition, according to the present embodiment, since it is not necessary to insert a jig or the like between the
11 フロントバンパフェイシャ
13 段差穴
13A 段差穴の前側縁部
13B 段差穴の後側縁部
14 ラジエータグリル
15 目隠し板
18 係合突起
20,21 固定ガイド
20B,21B 段部
23 爪部
23A 傾斜面
O1 初期回転中心
O2 回転中心
P 組付状態時面抵抗
Q 回転時面抵抗
S 当接点
11
Claims (2)
前記フロントバンパフェイシャに、車両前後方向において前側よりも後側が高い段差穴を形成するとともに、前記ラジエータグリルの底面に前記段差穴に係合する係合突起を設け、かつ前記係合突起に前記段差穴の後側縁部に係止される爪部を形成し、
前記係合突起の幅を前記段差穴の幅に略等しくする一方、前記係合突起の幅方向両端に当該係合突起を前記段差穴に固定する固定ガイドを設け、前記固定ガイドの前面に、前方に迫り出し且つ前記段差穴の前側縁部に当接する段部を形成し、
前記ラジエータグリルの上部には後方へ突出した目隠し板が設けられ、該目隠し板によって、前記ラジエータグリルと前記フロントバンパフェイシャとの取付部が目隠しされるとともに、
前記目隠し板を斜め前方に引張り上げたとき、前記係合突起は、前記段部の前側先端部を中心に回動し、前記段差穴との係合が外れることを特徴とするラジエータグリル取付構造。 A radiator grille mounting structure in which the bottom of the radiator grille is attached to the front bumper fascia,
The front bumper fascia is formed with a step hole whose rear side is higher than the front side in the vehicle front-rear direction, an engagement protrusion that engages with the step hole is provided on the bottom surface of the radiator grill, and the step is formed on the engagement protrusion Forming a claw to be locked to the rear edge of the hole ,
While making the width of the engaging protrusion substantially equal to the width of the stepped hole, a fixing guide for fixing the engaging protrusion to the stepped hole is provided at both ends in the width direction of the engaging protrusion, and on the front surface of the fixing guide, Forming a stepped portion that protrudes forward and contacts the front edge of the stepped hole;
A blindfold plate projecting rearward is provided at the upper part of the radiator grille, and the mounting portion between the radiator grille and the front bumper fascia is blindfolded by the blindfold plate,
A radiator grille mounting structure , wherein when the blindfold is pulled obliquely forward, the engaging protrusion rotates about the front end portion of the stepped portion and disengages from the stepped hole. .
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