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JP4529557B2 - 自動販売機 - Google Patents

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JP4529557B2 JP2004186272A JP2004186272A JP4529557B2 JP 4529557 B2 JP4529557 B2 JP 4529557B2 JP 2004186272 A JP2004186272 A JP 2004186272A JP 2004186272 A JP2004186272 A JP 2004186272A JP 4529557 B2 JP4529557 B2 JP 4529557B2
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本発明は、本体キャビネットと、本体キャビネットの内部に移動可能に設けた商品収納ラックとの間をケーブルによって接続した自動販売機に関するものである。
自動販売機の中には、図10〜図13に示すように、前面扉2を開いて商品収納ラック3a、3b、3c、3dを引き出した後、引き出した商品収納ラック3a、3b、3c、3dの側面から商品を収納、または補充するものがある(例えば、特許文献1参照)。
この種の自動販売機では、商品収納ラック3a、3b、3c、3dと本体キャビネット10との間がケーブル4a、4b、4c、4dによって接続されており、それらのケーブル4a、4b、4c、4dを通じて商品収納ラック3a、3b、3c、3dに電力や制御信号が与えられている。それぞれのケーブル4a、4b、4c、4dは、商品収納ラック3a、3b、3c、3dを引き出した場合にも、商品収納ラック3a、3b、3c、3dと本体キャビネット1との間を接続できるだけの長さに設定されている。
特開2002−183822号公報
ところで、従来の自動販売機では、例えば一旦引き出した商品収納ラック3dを押し込んで本体キャビネット1に戻した場合、引き出し時に伸びていたケーブル4dが、商品収納ラック3dの押し込みとともに弛むことになる。このとき、弛んだケーブル4dが側方に突出し、本体キャビネット1と商品収納ラック3dとの間や、移動した商品収納ラック3dとその隣の商品収納ラック3cとの間に挟まれる場合があり、例えば商品収納ラック3dを本体キャビネット1に収納できない事態やケーブル4dが損傷する事態を招来する虞れがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、商品収納ラックを移動させた場合に本体キャビネットとの間を接続するケーブルが弛むことに起因した問題を招来する虞れのない自動販売機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機は、本体キャビネットと、本体キャビネットの内部に、本体キャビネットの背板に対して前後方向に移動可能に設けた商品収納ラックとの間をケーブルによって接続した自動販売機において、商品収納ラックの移動に伴うケーブルの移動方向を規制するガイド手段を設け、前記ガイド手段は、本体キャビネットの背板に取り付けた支持部材と、先端が自由端となり、かつ前記本体キャビネットの背板に対して直交する方向の手前に回動する態様で基端を介して支持部材に水平軸回りにのみ揺動可能に取り付けられ、前記ケーブルが取り付けられたガイド部材とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る自動販売機によれば、商品収納ラックの移動に伴うケーブルの移動方向を規制するガイド手段を設けているため、商品収納ラックを移動させた場合にケーブルが本体キャビネットと商品収納ラックとの間や、移動した商品収納ラックとその隣の商品収納ラックとの間に挟まれることがなく、例えば商品収納ラックを本体キャビネットに収納できない事態やケーブルが損傷する事態を招来する虞れもない。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である自動販売機を示す図である。図示する自動販売機は、例えばブリックパック(登録商標)入り飲料、缶入り飲料、ペットボトル入り飲料を販売するためのものである。その自動販売機は、本体キャビネット10、前面扉20を備える。
本体キャビネット10は、例えば複数枚の鋼板を適宜組み合わせることによって、前面に開口を有する箱状に形成する。なお、本体キャビネット10内には、本体キャビネット10の鋼板に不図示の断熱板を貼ることによって断熱空間を形成する。
前面扉20は、本体キャビネット10の前面開口を覆うように、本体キャビネット10の一側縁部に、開閉可能に取り付ける。なお、前面扉20の正面には、商品を選択するためのディスプレイウィンドウ、紙幣を挿入する紙幣挿入口、硬貨を投入する硬貨投入口、商品を選択する複数の商品選択押ボタン、商品を取り出す商品取出口21を設ける。
本体キャビネット10内の下部には、例えば2つの商品シュータ11a、11bを設ける。それらの商品シュータ11a、11bは、後面側から前面側に向けて下方に傾斜するようそれぞれ配置する。
商品シュータ11a、11bのさらに下部には不図示の温度調節手段を設ける。温度調節手段は、ファンや、蒸発器を備える冷却ユニットや、ヒータを備える加温ユニットによって構成する。
商品シュータ11a、11bの上部には、例えば4つの商品収納ラック30a、30b、30c、30dを設ける。商品収納ラック30a、30b、30c、30dは、本体キャビネット10の内部に、図中左右方向に沿って並設する。それらの商品収納ラック30a、30b、30c、30dは、例えば2つのラックケース31a、31bでそれぞれ構成する。図2に、それらのラックケース31a、31bのうちの一方を示す。図示するように、ラックケース31aは、横断面がコ字状で縦長な形状をしている。
ラックケース31aの内部には、長手方向に沿って仕切板32を設ける。その仕切板32によって、ラックケース31a内には、一の商品積載部33a、および他の商品積載部33bを設ける。
ラックケース31aおよび仕切板32の下部には、側部フラッパ34a、下部フラッパ34bからなる商品排出機構35、36を、商品積載部33a、33bに対応して設ける。それらの商品排出機構35は、不図示の排出モータによって駆動する。
また、それらのラックケース31a、31bで構成する商品収納ラック30a、30b、30c、30dの上部と、図1に示す本体キャビネット10の上板との間には、周知の移動手段を設け、本体キャビネット10に対して商品収納ラック30a、30b、30c、30dを前後方向、すなわち、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの並設方向と直交する方向に移動可能とする。
その本体キャビネット10の奥には、図3に示すように、本体キャビネット10の背板10aおよび側板10b、10cならびにダクト板12aによって、空気循環ダクト12を形成する。
ダクト板12aと、商品収納ラック30a、30b、30c、30dとの間には、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの背面側より伸びるケーブル15a、15b、15c、15dを図4に示すように設ける。
それらのケーブル15a、15b、15c、15dはまとめて、一本のメインケーブル14にする。そのメインケーブル14は、不図示の電源供給ユニットに接続する。メインケーブル14およびケーブル15a、15b、15c、15dは、例えば商品排出機構35の排出モータに制御信号を与える信号送受信配線や、電力を供給する電力供給配線を束ねて構成したものである。
それらのケーブル15a、15b、15c、15dには、ガイド手段16a、16b、16c、16dをそれぞれ設ける。それらのうち例えば一つのガイド手段16cを説明する。なお、ガイド手段16dは、ガイド手段16cと同一形状をしている。一方、ガイド手段16aとガイド手段16bは、ガイド手段16cに対して長さ方向に線対称の形状をしている。
図5に示すように、ガイド手段16cは、支持部材17とガイド部材18とを備える。支持部材17は、横断面を略コ字状に形成する。その支持部材17の背板17aには、取付孔17bを複数設ける。また、支持部材17の一方の側板17cおよび他方の側板17dには、それぞれ回動孔を設ける。
一方、ガイド部材18は、横断面がL字状で縦長な形状をしている。また、ガイド部材18の背板18aには、長さ方向に沿って、2つで1組の取付孔18bを数組設ける。さらに、ガイド部材18の基端には、回動筒部18cを設ける。
そして、支持部材17の回動孔と、ガイド部材18の回動筒部18cが備える孔とに、不図示のピンを入れて、図6に示すように、支持部材17にガイド部材18を、ガイド筒部18cを中心に回動自在に取り付ける。
このガイド手段16cの支持部材17は、図4に示すように、ガイド部材18がダクト板12aの凹部Hに入り、ガイド部材18が水平軸回りに揺動するように、本体キャビネット10の背板10aに取り付ける。
そして、ガイド手段16cのガイド部材18には、図7に示すように、取付孔18bを通したインシュロック19によってケーブル15cを取り付ける。
さて、この自動販売機に商品を収納する場合を説明する。商品を収納するには、先ず、図1に示す前面扉20を開けてから、図8に示すように、例えば商品収納ラック30bを手前に引き出す。このとき、ケーブル15bは、商品収納ラック30bに引っ張られる。すると、ケーブル15bを取り付けた図9に示すガイド部材18が、本体キャビネット10の背板10aに対して直交する方向の手前に回動する。ガイド手段16bのガイド部材18は、前述した方向にのみ回動し、それ以外の方向には回動しないから、ケーブル15bは、ガイド手段16bによって、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの並設方向に移動することなく、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの並設方向と直交する方向に移動方向を規制されて移動する。
次に、図8に示す引き出した商品収納ラック30bの側面側から商品収納ラック30bに商品を収納する。例えば図2に示すように、一の商品積載部33aにはブリックパック入り飲料37aを積載する。一方、他の商品積載部33bには、例えば缶入り飲料37bを積載する。
同様に、図1に示すラックケース31b内の商品積載部33a、33bにも商品を積載する。次に、図8に示す商品収納ラック30bを奥に押し込む。このとき、商品収納ラック30bによってケーブル15bが弛められる。すると、図9に示すケーブル15bを取り付けたガイド部材18が、本体キャビネット10の背板10aに対して直交する方向の奥に回動する。ガイド手段16bのガイド部材18は、前述した方向にのみ回動し、それ以外の方向には回動しない。よって、この自動販売機は、ケーブル15bがガイド手段16bによって、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの並設方向に移動することなく、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの並設方向と直交する方向に移動方向を規制されて移動するので、移動する商品収納ラック30bとその隣の商品収納ラック30a、30cとの間にケーブル15bが挟まれることを防止することができる。したがって、ケーブル15が、移動する商品収納ラック30bとその隣の商品収納ラック30a、30cとの間に挟まれることを防止することができるので、ケーブル15bが損傷することを防止することができるとともに、商品収納ラック30bを確実に収納することができる。
そして、一の商品収納ラック30bに商品を積載したのと同様にして、他の商品収納ラック30a、30c、30dにも商品を積載する。最後に、図1に示す前面扉20を閉じて商品の収納を完了する。
その後、温度調節手段によって、図2に示すブリックパック入り飲料37aや缶入り飲料37bを加温したり冷却したりする。すなわち、ファンによって、断熱空間内の空気を循環しつつ、その空気を、冷却ユニットによって冷却したり、または加温ユニットによって加温したりし、その冷却、または加温した空気によってブリックパック入り飲料37aや缶入り飲料37bを加温したり冷却したりする。
この冷却または加温の際、この自動販売機によれば、図3に示すように、本体キャビネット10の内部に、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの移動に伴うケーブル15a、15b、15c、15dの移動方向を規制するガイド手段16a、16b、16c、16dを設けたから、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの移動時、ガイド手段16a、16b、16c、16dによってケーブル15a、15b、15c、15dの移動方向を規制することができ、それにより、移動後のケーブル15a、15b、15c、15d位置を設計通りにして循環する空気を設計通りに流すことができるので、ブリックパック入り飲料37aや缶入り飲料37bの冷却、または加温効率を向上することができる。
また、この自動販売機によれば、商品収納ラック30a、30b、30c、30dの移動時、ガイド手段16a、16b、16c、16dによってケーブル15a、15b、15c、15dの移動方向を規制することができるので、移動後のケーブル15a、15b、15c、15d位置を設計通りにして、ケーブル15a、15b、15c、15dを収納する空間をコンパクトにすることができるから、小型な自動販売機を提供することができる。
本発明の実施例である自動販売機を概念的に示す斜視図である。 図1に示した自動販売機が備える商品収納ラックのラックケースを概念的に示す斜視図である。 図1に示した自動販売機を概念的に示す横断面図である。 図1に示した自動販売機が備えるケーブルを概念的に示す斜視図である。 図1に示した自動販売機が備えるガイド手段を、概念的に示す斜視図である。 図5に示したガイド手段の回動時を概念的に示す斜視図である。 図5に示したガイド手段にケーブルを取り付けた状態を概念的に示す斜視図である。 図1に示した自動販売機の商品収納ラックの移動時を示す横断面図である。 図8に示した移動時のケーブルを概念的に示す斜視図である。 従来の自動販売機を概念的に示す側面図である。 図10における矢視A−Aでの断面図である。 従来の自動販売機の商品収納ラックの移動時を概念的に示す側面図である。 図12における矢視B−Bでの断面図である。
符号の説明
10 本体キャビネット
12 空気循環ダクト
15a、15b、15c、15d ケーブル
16a、16b、16c、16d ガイド手段
30a、30b、30c、30d 商品収納ラック

Claims (1)

  1. 本体キャビネットと、本体キャビネットの内部に、本体キャビネットの背板に対して前後方向に移動可能に設けた商品収納ラックとの間をケーブルによって接続した自動販売機において、
    商品収納ラックの移動に伴うケーブルの移動方向を規制するガイド手段を設け、
    前記ガイド手段は、
    本体キャビネットの背板に取り付けた支持部材と、
    先端が自由端となり、かつ前記本体キャビネットの背板に対して直交する方向の手前に回動する態様で基端を介して支持部材に水平軸回りにのみ揺動可能に取り付けられ、前記ケーブルが取り付けられたガイド部材と
    を備えたことを特徴とする自動販売機。
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