JP4522932B2 - 固液分離方法 - Google Patents
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以上により、混合体は、前記加圧板および前記圧力流体の双方により加圧されて、該混合体から液状物質が搾り出されるのと同時に、前記回収手段により回収されることによって、混合体から液状物質と固形物質とが分離されるようになっている。
このように押出等された混合体は、前記加圧領域に位置しているものよりも液状物質の残存量が多くなり、得られる固形物質の純度にばらつきが生じて、この純度を向上させることが困難であるという問題があった。また、前記押出し等により、前記加圧領域に位置している混合体の量が僅少になり、固液分離効率の低下を招くおそれもあった。
また、前記シール手段が備えられているので、前記飛散等の発生を確実に抑えることができる。
さらに、混合体を濾布により間欠的に走行させながら、その停止時に前記加圧および真空吸引して、固液分離することが可能になり、得られる固形物質の純度が向上された固液分離処理を高効率に実施することができる。
この場合、前記加圧力を経時的に徐々に上昇させるので、この加圧時に、混合体が周囲に飛散等することを防ぐことが可能になる。特に、前記加圧の初期段階における混合体では、液状物質の含有量が多いため、前記飛散等が発生し易いにもかかわらず、該初期段階の前記加圧力を、前記加圧されて液状物質の含有量が少なくなった後段階の混合体に対する加圧力と比べて小さくすることによって、このような飛散等の発生を抑えることが可能になる。
また、前記加圧して固液分離する過程において、前記加圧力を徐々に大きくすることによって、前記飛散等を発生させることなく、混合体の含有する液状物質の量を徐々に減少させてその硬さを高めながら、その硬さに適した加圧力、つまり前記飛散等を発生させない程度の最大の加圧力を、常に若しくはその都度、前記混合体に付与することが可能になる。したがって、前記飛散等を生じさせることなく、効率的な固液分離の実施をすることができる。
ここで、前記通気板を混合体に接触させることには、該通気板により混合体を加圧することが含まれるものとする。つまり、前記加圧手段は、前記通気板および前記圧力流体の双方により混合体を加圧するようにしてもよい。
本実施形態の固液分離装置10では、表面に混合体が供給される濾過部11aと、枠状若しくは環状のシール部を有するシール手段12と、濾過部11aの表面に供給された混合体を加圧する加圧手段13と、濾過部11aの裏面側に設けられ、図示されない真空吸引装置に連結された回収手段14とが備えられている。本実施形態の前記シール部は、後述するシール材12aのみにより構成されている。
さらに、装置本体10aの下部には、軸線が前記走行方向Fに延在するように移動シリンダ20が垂設されており、この移動シリンダ20の一端部(走行方向Fの後端部)20aが走行台車18に連結されている。
なお、移動シリンダ20の他端部(前記走行方向Fの前端部)20bには、洗浄パイプ21が連結されており、この洗浄パイプ21の先端(前記走行方向Fの前端部)に、得られた固形物質を剥離した後の濾布11を洗浄する洗浄ノズル22が、洗浄水の飛散防止用の覆い23に囲まれて設けられている。
なお、シール部駆動手段12cは、加圧手段駆動部13cとは異なる別の構成要素により構成され、シール材12aは、通気板13bとは独立して、真空トレイA4の前記傾斜部14cと対応する部分に位置する濾過部11aの表面、および該表面に供給されたスラリーSを押圧できるようになっている。
まず、各真空トレイA1〜A4への真空吸引を休止した後、前記挟持シリンダにより、真空トレイA1〜A4の下方に位置する濾布11を挟み込んだ状態で、移動シリンダ20の前記一端部20aを前記走行方向Fと反対方向に向けて所定距離だけ移動させる。これにより、真空トレイA1〜A4の下方に位置する濾布11は、前記走行方向Fの反対側へ向けて移動され、濾過部11aが前記走行方向Fに向けて所定距離だけ移動させられる。
以上により、シール材12aの下面が、前記濾過部11aの表面、および該表面に供給されたスラリーSに押圧して密接するのと略同時に、通気板13bの下面がシール材12aに囲繞されてシールされたスラリーSに接触する。
ここで、本実施形態では、前記圧力流体により加圧する過程において、スラリーSに対する加圧力を経時的に徐々に上昇させる。例えば、加圧時間の経過に伴って、連続的若しくは段階的に前記加圧力を上昇させる。
さらに、前記加圧して固液分離する過程において、前記加圧力を徐々に大きくすることによって、前記飛散等を発生させることなく、スラリーSの含有する液状物質の量を徐々に減少させてその硬さを高めながら、その硬さに適した加圧力、つまり前記飛散等を発生させない程度の最大の加圧力を、常に若しくはその都度、スラリーSに付与することが可能になる。したがって、前記飛散等を生じさせることなく、効率的な固液分離の実施をすることができる。
さらにまた、通気板13bを前記離間させたときに、前記貫通孔13gに圧力流体を通過させるので、前記貫通孔13gの内周面を含む通気板13bに付着していたスラリーS等を前記圧力流体により除去することが可能になり、次のスラリーSを加圧して固液分離するときに、前のスラリーS等が当該次のスラリーSに付着して混入されることを回避することが可能になる。したがって、固液分離により得られる固形物質の純度が、固液分離の処理ごとでばらつくことを抑制することができる。
さらに、前記圧力流体による加圧を停止した後に、シール材12aを後退移動させ、このシール材12aによる前記囲繞を解除するので、前記加圧の過程において、シール材12aによりスラリーSを囲繞し続けることが可能になり、前記飛散等の発生をさらに確実に抑えることができる。
このシール手段40は、シール手段12のシリンダ装置等からなるシール部駆動手段12cに代えて、ダイヤフラムからなるシール部駆動手段41を備えた構成とされている。すなわち、加圧手段13の本体部13aに形成された圧力流体供給孔42に圧力流体が供給され、該圧力流体がシール部駆動手段41内に供給されたときに、該シール部駆動手段41が弾性的に膨張変形し、該変形によってシール材12aが濾過部11aの表面側へ向けて前進移動され、真空トレイA4の前記傾斜部14cと対応する部分に位置する濾過部11aの表面、および該表面に供給されたスラリーSを押圧できるようになっている。
本実施形態のシール手段30は、第1実施形態のシール材12aおよびバックアッププレート12bに代えて、ダイヤフラムにより形成されたシール材31が備えられるとともに、加圧手段13の本体部13aに、シール材31の内部と、図示されない圧力流体供給手段とを連結する圧力流体供給孔32が配設された構成とされている。そして、該圧力流体供給孔32を介してシール材31の内部に圧力流体が供給されることにより、該シール材31が膨張変形し、これにより、シール材31の下面が、濾過部11aの表面に弾性変形した状態で密接するようになっている。
本実施形態においても、前記第1実施形態と同様の固液分離方法を実施することが可能になり、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができるばかりでなく、前記第2実施形態と比べて、シール手段30のさらなる構成要素の削減を図ることが可能になる。
例えば、前記実施形態では、シール手段12のシール部として、シール材12aのみからなる構成を示したが、これに代えて、図7に示すように、前記シール部の周方向における少なくとも一部が、濾過部11aの表面に供給されたスラリーSをその厚さ方向に突き刺す壁部12dとされ、このスラリーSを、壁部12dにより突き刺した状態で当該シール部により囲繞する構成とすることもできる。この場合、前記シール部をその全周に亙ってシール材12aにより構成するとともに、該シール部の前記走行方向Fにおける両端部を、前記壁部12dおよびシール材12aの双方により構成するようにしてもよい。さらに、図8に示すように、前記壁部12dのみで前記シール部を構成するようにしてもよい。
さらに、通気板13bを、濾過部11aの表面に供給されたスラリーSを加圧する加圧板として用いてもよい。例えば、加圧手段駆動部13cを濾過部11aの表面に対して前進駆動したときに、通気板13bの下面により濾過部11aの表面のスラリーSを加圧するようにして、この通気板13bによる加圧を維持した状態で、前記圧力流体によりスラリーSを加圧するようにしてもよい。あるいは、前記圧力流体を用いずに、通気板13bのみによりスラリーSを加圧するようにしてもよい。
10a 装置本体
11 濾布
11a 濾過部
12 シール手段
12a シール材(シール部)
13 加圧手段
13b 通気板
13g 貫通孔
14 回収手段
A1〜A4 真空トレイ
F 走行方向
S スラリー(混合体)
Claims (5)
- 固液分離装置の装置本体に回転自在に設けられた案内ロールと、
案内ロールに無端状に張設された濾布と、
濾布のうち、上側に位置し略水平に走行可能とされた濾過部の表面側に設けられ、該濾過部の表面に供給された混合体を加圧する加圧手段と、
前記濾過部の裏面側に設けられ、真空吸引装置に連結された回収手段と、を備える固液分離装置を用い、
前記濾過部の表面に供給された混合体を、回収手段により真空吸引しながら加圧手段により加圧することによって、液状物質と固形物質とに分離する固液分離方法であって、
前記固液分離装置には、前記濾過部の表面に向けて進退可能に支持されるとともに、枠状若しくは環状に設けられたシール部を有するシール手段が備えられ、
前記濾過部を走行させ、この濾過部の表面に供給された混合体を前記加圧手段およびシール手段に対向させてこの濾過部の走行を停止させたときに、
前記濾過部の表面において加圧手段およびシール手段よりも当該濾過部の走行方向の後側に位置する部分に混合体を供給しつつ、前記真空吸引を開始し、その後、該真空吸引を継続し、かつ前記シール部を前記濾過部の表面に向けて移動させ、前記加圧手段およびシール手段に対向させられた混合体を前記シール部により囲繞してシールした状態で、前記加圧を開始することを特徴とする固液分離方法。 - 請求項1記載の固液分離方法において、
前記混合体を前記加圧手段により加圧するに際し、前記混合体に対する加圧力を経時的に徐々に上昇させることを特徴とする固液分離方法。 - 請求項1または2記載の固液分離方法において、
前記加圧手段は、前記濾過部の表面に対して進退可能に支持されるとともに、複数の貫通孔が穿設されて、これらの貫通孔に圧力流体が通過させられる通気板を備え、
該通気板を前記濾過部の表面に向けて移動させて、この通気板の前記貫通孔が開口する表面を前記混合体に接触させた後に、該接触を維持した状態で、前記通気板の裏面側から前記貫通孔に前記圧力流体を通過させて、この圧力流体による前記混合体の加圧を開始することを特徴とする固液分離方法。 - 請求項3記載の固液分離方法において、
前記圧力流体による加圧を停止した後に、前記通気板を得られた固形物質から離間させることを特徴とする固液分離方法。 - 請求項3または4に記載の固液分離方法において、
前記混合体を加圧した後、前記通気板を得られた固形物質から離間させたときに、前記貫通孔に圧力流体を通過させることを特徴とする固液分離方法。
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