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JP4522640B2 - データ転送システムおよびデータ転送方法 - Google Patents

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JP4522640B2 JP2002095144A JP2002095144A JP4522640B2 JP 4522640 B2 JP4522640 B2 JP 4522640B2 JP 2002095144 A JP2002095144 A JP 2002095144A JP 2002095144 A JP2002095144 A JP 2002095144A JP 4522640 B2 JP4522640 B2 JP 4522640B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル・カメラなどの撮像装置で撮像した画像データを転送するデータ転送システムおよびデータ転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、一般的なデジタル・カメラ100の概略構成図である。このデジタル・カメラ100においては、被写体(図示せず)から入射した光は、光学系101、色補正フィルタ102および光学ローパスフィルタ103を順次通過し、色フィルタアレイ104で着色された後に撮像センサ105で受光される。撮像センサ105は、入射光を光電変換してアナログ画像信号を出力する。この撮像センサ105が出力するアナログ画像信号は、画像処理部106でA/D変換された後、ホワイトバランス調整、ガンマ補正、画素補間、輪郭強調、解像度変換などのデジタル画像処理を施される。主メモリ108は、画像処理部106で処理したデータを一時的に格納したり、そのデジタル画像処理を実行する際の作業領域として利用されたりする。
【0003】
また、画像処理部106から出力された画像データは、カード・インターフェース110Aを介してメモリカード110に書き出されたり、液晶モニタ109に転送されて表示されたり、若しくは、周辺インターフェース111を介してPCなどの外部機器に出力されたりする。
【0004】
上記デジタル・カメラ100としては単板の撮像センサ105を搭載するものがある。この種の撮像センサ105の感光部上には、各画素毎に1色の色フィルタをもつ単板式の色フィルタアレイ104が形成されている。このため、撮像センサ105が出力するアナログ画像信号は、各画素につき1色成分のみを有している。このアナログ画像信号をA/D変換して得られるデジタル画像データは原画像データ(RAW image data)と呼ばれている。原画像データはそのままではディスプレイでカラー表示できないため、画像処理部106は、周辺画素の色成分を用いて着目画素に欠けてる色成分を補間する画素補間処理を行う。例えば、R(赤色),G(緑色),B(青色)の3原色のうちR成分のみをもつ着目画素に対しては、周辺画素のG成分およびB成分を用いてG成分とB成分が補間される。
【0005】
また、デジタル・カメラ100の一機能として、上記デジタル画像処理による階調および色再現性の低下を避けるために原画像データを未処理のまま外部に転送する機能がある。この機能では、図14に示すように、原画像データは、主メモリ108に一旦バッファリングされた後に、周辺インターフェース111を介してPC(パーソナル・コンピュータ)などの外部機器112に出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記原画像データのサイズは大きいため、主メモリ108に要求される容量は非常に大きなものとなる。これは、回路の大規模化や製造コストの上昇、消費電力の増大を招くという問題があった。
【0007】
以上の問題に鑑みて本発明が目的とするところは、転送する原画像データを一時的に記憶する主メモリ108の容量を削減し、回路の小規模化、低消費電力化および低コスト化を実現し得るデータ転送システムおよびデータ転送方法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、単板式の撮像部から入力されるRAW画像データを転送するデータ転送システムであって、前記RAW画像データを可逆圧縮符号化した圧縮データを出力する圧縮部と、前記圧縮部から出力され転送された前記圧縮データを一時的に記憶するバッファメモリと、前記バッファメモリから読み出され転送された圧縮データを外部装置に出力するインターフェースと、前記バッファメモリに記憶された前記圧縮データを前記インターフェースに転送する転送制御部と、前記バッファメモリから読み出され転送された前記圧縮データを伸長したRAW画像データを出力する伸長部と、前記伸長部から出力され転送された前記RAW画像データに対してリアルタイムに画像処理を施す画像処理部と、を備えることを特徴とするものである。
【0010】
請求項に係る発明は、請求項記載のデータ転送システムであって、前記RAW画像データとして1フレームが複数のフィールドに分かれて順次入力しており、前記転送制御部は、入力する前記RAW画像データの各フィールドをバッファメモリに転送し記憶させ、当該バッファメモリに記憶された前記RAW画像データをフレーム単位で読み出して前記圧縮部に転送する機能を更に備えている。
【0011】
請求項に係る発明は、請求項記載のデータ転送システムであって、前記RAW画像データとして1フレームが複数のフィールドに分かれて順次入力しており、前記圧縮部は、入力する前記各フィールドをフィールド単位で圧縮符号化して圧縮データを出力し、前記転送制御部は、前記圧縮部から出力された前記圧縮データをフィールド単位でバッファメモリに転送して記憶させ、当該バッファメモリに記憶された前記圧縮データをフィールド単位で読み出して前記伸長部に転送する機能を更に備えており、前記伸長部は、前記バッファメモリから転送された前記圧縮データをフィールド単位で伸長して得たRAW画像データをフレーム単位で前記圧縮部に出力するものである。
【0012】
請求項に係る発明は、請求項記載のデータ転送システムであって、前記転送制御部は、少なくともM個(M:1フレームを構成するフィールドの数)のDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)チャンネルを有するDMAコントローラを備えると共に、前記バッファメモリから前記圧縮データをフィールド単位で読出して前記伸長部に転送する時に前記M個のDMAチャンネルを前記各フィールドの圧縮データの転送にそれぞれ割り当てる制御手段を備えており、前記伸長部は、前記DMAコントローラによって並列に転送された前記圧縮データを各フィールド毎に並列に伸長する機能を有するものである。
【0013】
請求項に係る発明は、請求項1〜の何れか1項に記載のデータ転送システムであって、前記圧縮部は、前記RAW画像データの画素間の差分値を算出する差分値算出部と、前記差分値を可逆符号化する符号化部とを備えてなるものである。
【0014】
請求項に係る発明は、請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は水平方向に隣接する画素間の差分値を算出する機能を有するものである。
【0015】
請求項に係る発明は、請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は水平方向に沿った1画素おきの画素間の差分値を算出する機能を有するものである。
【0016】
請求項に係る発明は、請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は垂直方向に隣接する画素間の差分値を算出する機能を有するものである。
【0017】
請求項に係る発明は、請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は垂直方向に1画素おきの画素間の差分値を算出する機能を有するものである。
【0018】
請求項10に係る発明は、請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は、請求項に記載の機能のうち少なくとも2の機能を選択自在に有するものである。
【0019】
次に、請求項11に係る発明は、単板式の撮像部から入力されるRAW画像データを転送するデータ転送方法であって、(a)前記RAW画像データを可逆圧縮符号化して圧縮データを出力する工程と、(b)前記工程(a)で出力された前記圧縮データをバッファメモリに転送して一時的に記憶させる工程と、(c)前記工程(b)で記憶された前記圧縮データを読み出してインターフェースに転送し、該インターフェースを介して前記圧縮データを外部装置に出力する工程と、(e)前記工程(b)で前記バッファメモリに記憶された前記圧縮データを読み出して転送し、その後に伸長してRAW画像データを出力する工程と、(f)前記工程(e)で出力され転送された前記RAW画像データに対してリアルタイムに画像処理を施す工程と、を備えることを特徴とするものである。
【0021】
請求項12に係る発明は、請求項11記載のデータ転送方法であって、前記工程(a)〜(c)の前において、(g)1フレームが複数のフィールドに分かれて順次入力する前記RAW画像データをバッファメモリに転送して記憶させる工程と、(h)前記工程(g)で前記バッファメモリに記憶された前記RAW画像データをフレーム単位で読み出して転送する工程と、を更に備え、前記工程(a)は、前記工程(h)で転送された前記RAW画像データを可逆圧縮符号化する工程とするものである。
【0022】
請求項13に係る発明は、請求項11記載のデータ転送方法であって、前記工程(a)〜(c)の前において、(i)1フレームが複数のフィールドに分かれて順次入力する前記RAW画像データを圧縮符号化して圧縮データを出力する工程と、(j)前記工程(i)で出力された前記圧縮データをフィールド単位でバッファメモリに転送して記憶させる工程と、(k)前記工程(j)で前記バッファメモリに記憶された前記圧縮データをフィールド単位で読み出して転送する工程と、(m)前記工程(k)で転送された前記圧縮データをフィールド単位で伸長して得た原画像データをフレーム単位で出力する工程と、を更に備え、前記工程(a)は、前記工程(m)で出力された前記RAW画像データを可逆圧縮符号化する工程としたものである。
【0023】
請求項14に係る発明は、請求項13記載のデータ転送方法であって、前記工程(j)は、少なくともM個(M:1フレームを構成するフィールドの数)のDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)チャンネルを有するDMAコントローラを用い、前記M個のDMAチャンネルを前記各フィールドの圧縮データの転送にそれぞれ割り当てて、前記圧縮データを前記バッファメモリへフィールド単位で並列に転送する工程を含み、前記工程(m)を、前記工程(j)で並列に転送された前記圧縮データを各フィールド毎に並列に伸長する工程としたものである。
【0024】
請求項15に係る発明は、請求項1114の何れか1項に記載のデータ転送方法であって、前記工程(a)は、(a−1)前記RAW画像データの画素間の差分値を算出する工程と、(a−2)前記差分値を可逆符号化する工程と、を備えてなるものである。
【0025】
請求項16に係る発明は、請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a−1)は、水平方向に隣接する画素間の差分値を算出する工程を含むものである。
【0026】
請求項17に係る発明は、請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a−1)は、水平方向に沿った1画素おきの画素間の差分値を算出する工程を含むものである。
【0027】
請求項18に係る発明は、請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a−1)は、垂直方向に隣接する画素間の差分値を算出する工程を含むものである。
【0028】
請求項19に係る発明は、請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a−1)は、垂直方向に1画素おきの画素間の差分値を算出する工程を含むものである。
【0029】
請求項20に係る発明は、請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a)は、請求項1619に記載の工程のうち少なくとも2の工程から1の工程を選択する工程を更に備え、前記工程(a−1)は選択された前記工程により実行されるものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
デジタル・カメラ.
本発明に係るデータ転送システムおよびそのデータ転送方法について説明する前に、そのデータ転送システムを搭載するデジタル・カメラの構成について概説する。
【0031】
図1は、そのデジタル・カメラ1の概略構成図である。このディジタル・カメラ1は、各種レンズ群からなる光学系10、光学フィルタ11、単板のCCD撮像センサ12およびアナログ信号処理回路13を備えている。被写体からの入射光8は、その光学系10と光学フィルタ11を透過してCCD撮像センサ12で検出される。CCD撮像センサ12は、入射光をアナログ画像信号に変換してアナログ信号処理回路13に出力し、アナログ信号処理回路13は、そのアナログ画像信号を原画像データ(RAW image data)に変換して出力することになる。この原画像データは1画素当たり12ビット長の1色成分をもつ。
【0032】
また、図1中、符号15はCCD撮像センサ12を駆動するCCD駆動回路、16はCCD撮像センサ12やRPU14などにクロック信号を供給するタイミングジェネレータ、18はPLL発振回路、17はCPU、19はコプロセッサ(補助演算装置)、29はバスを表しており、また、符号24はDMAコントローラ、25はJPEG処理部25、26は主メモリ26,30はストロボを表している。
【0033】
前記CCD撮像センサ12は、入射光を光電変換して生成したキャリア(電子またはホール)を蓄積する電荷蓄積部や、蓄積したキャリアを転送する電荷転送部などを搭載したものである。このCCD撮像センサ12の感光部上には、各画素毎に1色の色フィルタをもつ色フィルタアレイが形成されている。このCCD撮像センサ12の代わりにCMOS撮像センサを用いてもよい。撮像センサとしては、1フレームのうち奇数番目ラインからなる奇数フィールドと偶数番目ラインからなる偶数フィールドとを交互に読出すインターレーススキャン(飛び越し走査)方式の撮像センサや、1フレームの画像信号を一度に読出すプログレッシブスキャン(順次走査)方式の撮像センサが一般的である。尚、1フレームを構成する3フィールドを順次読み出して出力する走査方式の撮像センサも知られている。
【0034】
また、前記アナログ信号処理回路13は、CDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)回路、AGC(Automatic Gain Control;自動利得制御)回路およびA/D変換回路を備えている。CCD撮像センサ12は、通常黒レベルの基準レベルをもつ基準信号と、その基準信号を含む画像信号とを時分割で交互に出力する。CDS回路は、ノイズ成分を除去するために、その基準信号と画像信号とをサンプリングし、両信号の差分信号を取り出して出力する。また、AGC回路は、CDS回路から出力された差分信号の信号レベルを適正化した信号を出力する。そして、A/D変換回路は、AGS回路から出力されたアナログ信号を所定の周波数でサンプリングし、所定の量子化ビット数で量子化して原画像データを出力する。
【0035】
アナログ信号処理回路13からは、原画像データが、RPU(リアルタイム・プロセッシング・ユニット)14または圧縮伸長回路9へ出力される。また、RPU14は、入力する原画像データにデジタル画像処理を施してその処理結果を圧縮伸長回路9に出力する。図2に、前記RPU14の概略構成を示す。このRPU14は、単一画素処理部14a、画素補間・ガンマ補正処理部14b、色空間変換・色抑圧処理部14c、空間フィルタ・コアリング処理部14dおよび解像度変換部14eを備えた集積回路であり、各機能ブロック14a〜14eはパイプライン制御によって並列に処理を実行できる。
【0036】
RPU14の各機能ブロック14a〜14eの処理の概要は以下の通りである。単一画素処理部14aは、アナログ信号処理回路13から出力された画像信号を画素単位で処理する機能ブロックである。具体的には、この単一画素処理部14aは、入力信号を複数フレームもしくは複数フィールドに亘って平均化する経時的平均化処理や、画像中の明暗の輝度ムラを補正するシェーディング補正処理などを行うことができる。
【0037】
また、画素補間・ガンマ補正処理部14bは、各画素毎に欠けている色成分を周辺画素を用いて補間する画素補間処理と、ガンマ特性を補正するガンマ補正処理とを実行する機能ブロックである。単板式のCCD撮像センサ12では、各画素当たり1色成分しか得られないため、着目画素近傍の周辺画素を用いて当該着目画素が複数の色成分をもつように画素補間処理がなされる。
【0038】
また、色空間変換・色抑圧処理部14cは、入力信号の色空間を変換する色空間変換処理と、ホワイトバランスが狂い易い画像中の明部と暗部における発色を抑制する色抑制処理とを実行する機能ブロックである。色空間変換処理では、例えば、原色系のRGB色空間から、1つの輝度成分と2つの色差成分とからなるYCbCr色空間やYUV色空間へ変換する処理が実行される。
【0039】
また、空間フィルタ・コアリング処理部14dは、空間フィルタ(重みマスク)を用いた空間フィルタリング処理と、主に画像信号の高域成分を抑える非線形処理(コアリング処理)とを実行する機能ブロックである。この機能ブロックでは、画像信号中の5×5画素程度の局所領域において着目画素とその周辺画素とにフィルタ係数を重み付けし、積和演算または非線形演算を行うことで求めた値をその着目画素の値として出力する処理が行われる。フィルタ係数を適宜設定することで、画像中の線やエッジ部分を強調したり、平滑化したりすることができる。
【0040】
そして、解像度変換部14eは、入力信号の画像サイズ(解像度)を縮小または拡大する処理を実行する機能ブロックである。この解像度変換部14eは、入力信号の解像度を変換せずに入力信号をそのまま出力することもできる。
【0041】
また、圧縮伸長回路9は、RPU14またはアナログ信号処理回路13から入力する信号を圧縮符号化してバス29に出力する機能を有しており、入力信号を圧縮符号化せずに出力することも可能である。そのバス29に出力されたデータは、CPU17またはDMAコントローラ24の転送制御によって主メモリ26へ転送される。また、圧縮伸長回路9は、後述するように圧縮符号化したデータを伸長する復号化機能も有している。
【0042】
CPU17は、主メモリ26に格納されたデータを読み出して種々の処理を施すことができる。CPU17は、例えば、JPEG処理部25にそのデータを高能率符号化させ、その圧縮データをカードインターフェース27Aを介してメモリカード27に書き出したり、周辺インターフェース28を介してPC(パーソナル・コンピュータ)などの外部機器31に出力したりするように制御できる。
【0043】
また、CPU17は、主メモリ26から読出した画像データをバス29を介してディスプレイ・モジュールに転送し、LCD(液晶ディスプレイ)23で表示させるように制御することも可能である。ディスプレイ・モジュールに転送された画像データは、デジタル・エンコーダ21でエンコードされてLCD駆動回路22に出力される。LCD駆動回路22がデジタル・エンコーダ21からの入力信号に基づいてLCD23を駆動することでその画像データが表示される。
【0044】
また、DMAコントローラ24は、CPU17に依存せずに、バス29を介したデータ転送を行う機能を有する。このDMAコントローラ24は、複数のDMAチャンネル(図示せず)と、これらDMAチャンネル間の実行順序を調整する調停回路(図示せず)などを備えている。このDMAコントローラ24は、転送元のデバイスからDMA要求を受けると、CPU17に対してバス29の使用権の解放を要求する。CPU17がその使用権の解放要求に対して許可信号を発行した場合にはDMAコントローラ24はバス29の使用権を獲得し、DMAチャンネルが生成する制御信号に基づいてデータ転送を実行する。データ転送が終了した後は、DMAコントローラ24はバス29の使用権をCPU17に返還する。
【0045】
以上の構成を有するデジタル・カメラ1に組み込まれたデータ転送システムについて以下に説明する。
【0046】
実施の形態1.
図3は、本発明の実施の形態1に係るデータ転送システムの概略構成を示す機能ブロック図である。このデータ転送システムは、上記アナログ信号処理回路13から出力された原画像データ40を圧縮符号化する圧縮部9Cとその圧縮データを復号化する伸長部9Eとを有する圧縮伸長回路9と、主メモリ26とを備えたものである。前記原画像データ40のフォーマットは、上記インターフェーススキャンによるインターレース形式と、上記プログレッシブスキャンによるプログレッシブ形式の何れでもよい。また、図3に明示しないが、このデータ転送システムは、更に、圧縮伸長回路9と主メモリ26との間でデータを伝送するバス29と、このバス29を介したデータ転送を実行する転送制御部(図示せず)とを備えている。この転送制御部は、上記CPU17およびDMAコントローラ24の何れでもよい。DMAコントローラ24を採用する場合は、CPU17に依存しない高速なデータ転送が可能となり、CPU17の処理負荷が軽減されるために好ましい。
【0047】
このデータ転送システムは、原画像データ40をそのまま外部に出力する「RAWデータ出力モード」と、その原画像データ40を上記RPU14で画像処理に供する「画像処理モード」との2種類の処理モードを有している。
【0048】
「RAWデータ出力モード」での処理は以下の通りである。図3に示す通り、上記アナログ信号処理回路13から出力された原画像データ40は、圧縮伸長回路9の圧縮部9Cで圧縮符号化され、圧縮データ40Cとなって出力される。次いで、その圧縮データ40Cは、転送制御部によってバス29を介して主メモリ26の原画像データバッファ26aに転送され一時的に記憶される。
【0049】
次いで、転送制御部によって前記原画像データバッファ26aから原画像データ41Aが読み出され、バス29を介してカードインターフェース27Aに転送された後にメモリカード27に書き出される。若しくは、原画像データバッファ26aに記憶された原画像データ41Bをバス29を介して周辺インターフェース28に転送し、外部機器31に出力してもよい。メモリカード27に格納された圧縮データは、PC(パーソナル・コンピュータ)などの外部装置によって読み出され復号化されて、原画像データに復元される。この原画像データは、画素補間やガンマ変換などの画像処理を施される。外部機器31に出力された原画像データについても同様である。
【0050】
このように、原画像データ40は、圧縮伸長回路9で圧縮された後に主メモリ26に記憶され、その後、読み出されてメモリカード27や外部機器31に転送、出力される。よって、原画像データバッファ26aの必要容量を小さく抑えられることから、比較的小容量の主メモリ26を採用し、回路の小規模化、低消費電力化および低コスト化を実現することが可能である。
【0051】
次に、上記「画像処理モード」での処理内容を図4を参照しつつ以下に説明する。図4に示す例では、プログレッシブ形式の原画像データ40が上記アナログ信号処理回路31から出力されるものとする。このアナログ信号処理回路13が出力した原画像データ40は、圧縮伸長回路9の圧縮部9Cで圧縮符号化され、圧縮データ40Cとなって出力される。その圧縮データ40Cは、転送制御部によってバス29を介して主メモリ26の原画像データバッファ26aに転送され格納される。
【0052】
また、転送制御部は、その原画像データバッファ26aから圧縮データ42を読み出してバス29を介して圧縮伸長回路9に転送する。次いで、転送された圧縮データ42は、圧縮伸長回路9の伸長部9Eで伸長復号化され、その結果、圧縮符号化前の原画像データ43となってRPU14に供給される。RPU14は、入力データ43に対してリアルタイムの画像処理を実行する。その後、RPU14が出力した処理データ44は、転送制御部によって主メモリ26の第2データバッファ26bに転送され格納される。
【0053】
次に、CPU17は、第2データバッファ26bから処理データ45を読み出し、この処理データ45に対して、主メモリ26上の第3データバッファ26cを一時的な作業領域として利用して高能率符号化などを実行する。その処理データ46Aは、バス29を介してカードインターフェース27Aに転送されメモリカード27に書き出されたり、若しくは、周辺インターフェース28に転送され外部機器31に出力されたりする。
【0054】
ところで、インターレース形式の原画像データ40が上記アナログ信号処理回路31から出力される場合、圧縮伸長処理回路9には、偶数フィールドと奇数フィールドとが交互に入力する。かかる場合、圧縮伸長処理回路9の圧縮部9Cは、それら2種のフィールドのうち一方の第1フィールドのみを圧縮して原画像データバッファ26aに格納させる。次に入力する第2フィールドと同期させて、原画像データバッファ26aから圧縮データを読出し、伸長部9Eで伸長して第1フィールドを復元する。そして、入力する当該第2フィールドと伸長した第1フィールドとを1フレームに合成してRPU14に入力させるという処理が実行される。
【0055】
このように原画像データ40を主メモリ26を介してRPU14に転送し供給する場合でも、その原画像データ40を圧縮した状態で主メモリ26に記憶できる。従って、「RAWデータ出力モード」と「画像処理モード」との双方で、比較的小容量の主メモリ26を採用でき、回路の小規模化、低消費電力化および低コスト化が実現可能となる。
【0056】
次に、上記圧縮部9Cの圧縮符号化処理について説明する。この圧縮部9Cは、図5に示すように、差分値算出部60と符号化部61とで構成されている。差分値算出部60は、入力する原画像データ40の画素間の差分値を算出するものである。その差分値は、符号化部61でロスレス(可逆)圧縮を施され、上記圧縮データ40Cとなって出力される。また、符号化部61は、入力データに対してエントロピー符号化やハフマン符号化、算術符号化などを施してその入力データを圧縮する機能をもつ。また、上記伸長部9Eは、この圧縮部9Cの圧縮符号化機能に対する復号化機能を備えている。
【0057】
差分値算出部60における差分値算出処理には複数の機能(モード)が用意されており、圧縮部9Cに入力する原画像データ40の種類に応じて選択され得る。第1の機能は、図6に示すように、原画像データ40の画素データ列401,402,403,…,406,407,…に対して、点線で対応付けられた水平方向に隣接する画素間の差分値を算出するものである。また、第2の機能は、図7に示すように、原画像データ40の画素データ列401,402,403,…,406,407,…に対して、点線で対応付けられた水平方向に沿った一画素おきの画素間の差分値を算出するものである。
【0058】
また、異なる水平ライン間の差分値を算出する機能(モード)も用意されている。第3の機能は、図8に示すように、画素データ列からなる複数の水平ラインL1,L2,L3,…に対して、点線で対応付けられた垂直方向に隣接する画素間の差分値を算出するものである。また、第4の機能は、図9に示すように、画素データ列からなる複数の水平ラインL1,L2,L3,…に対して、点線で対応付けられた垂直方向に1画素おきの画素間の差分値を算出するものである。
【0059】
以上の第1〜第4の差分値算出機能は、CCD撮像センサ12が採用する色フィルタアレイや走査方式の種類に応じて適宜選択され得る。例えば、CCD撮像センサ12で採用される色フィルタが、水平方向に沿って、R(赤色),R,R,R,…の色の順で配列していた場合は、差分値算出部60は、上記第1の機能を選択して水平方向に隣接する同色画素間の差分値を算出すればよい。一方、CCD撮像センサ12で採用される色フィルタが、R(赤色),G(緑色),R,G,R,G,…の色の順で配列していた場合は、差分値算出部60は、上記第2の機能を選択して水平方向に沿った1画素おきの同色画素間の差分値を算出すればよい。
【0060】
また、CCD撮像センサ12の走査方式に応じて上記第3および第4の機能の何れかを選択することも可能である。例えば、R,G,R,G,…の色フィルタの順で配列する偶数番目ラインと、G,B,G,B,…の色フィルタの順で配列する奇数番目ラインとが交互に形成された色フィルタアレイを想定すると、CCD撮像センサ12がインターレーススキャンで駆動される場合は、偶数番目ラインのみからなる偶数フィールドと、奇数番目ラインのみからなる奇数フィールドとが交互に入力するため、差分値算出部60は、上記第3の機能を選択して垂直方向に隣接する同色画素間の差分値を算出すればよい。他方、CCD撮像センサ12がプログレッシブスキャンで駆動される場合は、偶数番目ラインと奇数番目ラインとが交互に入力するため、差分値算出部60は、上記第4の機能を選択して垂直方向に1画素おきに隣接する同色画素間の差分値を算出すればよい。
【0061】
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係るデータ転送システムおよびその方法について説明する。図10は、その実施の形態2に係るデータ転送システムの概略構成を示す機能ブロック図である。このデータ転送システムも、上述した図1に示すデジタル・カメラ1に組み込まれているものとし、図10中、図1に示した符号と同一符号を付された機能ブロックは、図1中の当該符号を付した機能ブロックと同一機能を有するものとする。
【0062】
このデータ転送システムは、インターレーススキャンのCCD撮像センサ12に適用される。このとき、アナログ信号処理回路13は、1フレーム中の偶数番目ラインのみからなる偶数フィールドと、その奇数番目ラインのみからなる奇数フィールドとを交互に出力する。本実施の形態では、偶数フィールドと奇数フィールドとの何れか一方を第1フィールドと呼び、他方を第2フィールドと呼ぶ。
【0063】
上記実施の形態1と同様に本実施の形態2においても、データ転送システムは「RAWデータ出力モード」と「画像処理モード」とを備えている。「RAWデータ出力モード」における処理内容は次の通りである。図10に示すように、アナログ信号処理回路13から交互に出力される第1フィールド47Aと第2フィールド47Bとは、圧縮伸長回路9で圧縮されずに、上記転送制御部によってバス29を介して主メモリ26の第1データバッファに転送され格納される。また、上記転送制御部によって、この第2データバッファから原画像データ48がフレーム単位で読み出され、バス29を介して圧縮伸長回路9に転送される。従って、圧縮伸長回路9にはプログレッシブ形式の原画像データ48が入力する。尚、第1および第2フィールド47A,47Bを第1データバッファ26dにプログレッシブ形式で書き込んでもよいし、若しくは、第1データバッファ26dにインターレース形式で書き込まれた原画像データをプログレッシブ形式で読出してもよい。
【0064】
圧縮伸長回路9では、圧縮部9Cは、転送された原画像データ48を圧縮符号化して圧縮データ49を出力する。転送制御部は、圧縮部9Cから出力された圧縮データ49をバス29を介して主メモリ26の第2データバッファ26eに転送し格納させる。
【0065】
そして、転送制御部は、第2データバッファ26eから圧縮データ50Aを読み出し、バス29を介してカードインターフェース27Aに転送し、カードインターフェース27Aは転送された圧縮データ50Aをメモリカード27に書き出すように制御できる。若しくは、第2データバッファ26eに格納された圧縮データ50Bを読出し、バス29を介して周辺インターフェース28に転送し外部機器31に出力してもよい。
【0066】
一方、「画像処理モード」での処理内容は、上記実施の形態1のそれと略同様である。すなわち、図10に示す第2データバッファ26eに格納された圧縮データが読み出され、伸長部9Eで復号化された後にRPU14に供給される。その後の処理は、図4に示した処理と同一であるため詳細な説明を省略する。
【0067】
このように本実施の形態2では、インターレーススキャンのCCD撮像センサ12に対しても、実施の形態1の場合と同様に、比較的小容量の主メモリ26を採用でき、回路の小規模化、低消費電力化および低コスト化が可能となる。
【0068】
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3に係るデータ転送システムおよびその方法について説明する。図11および図12は、その実施の形態3に係るデータ転送システムの概略構成を示す機能ブロック図である。このデータ転送システムも、上述した図1に示すデジタル・カメラ1に組み込まれているものとし、図11および図12中、図1に示した符号と同一符号を付された機能ブロックは、図1中の当該符号を付した機能ブロックと同一機能を有するものとする。
【0069】
このデータ転送システムは、インターレーススキャンのCCD撮像センサ12に適用される。上記実施の形態1と同様に本実施の形態3において、データ転送システムは「RAWデータ出力モード」と「画像処理モード」とを有する。「RAWデータ出力モード」における処理内容は次の通りである。最初のステップでは、図11に示すように、アナログ信号処理回路13から交互に出力される第1フィールド47Aと第2フィールド47Bとは、圧縮伸長回路9の圧縮部9Cで圧縮された後に、DMAコントローラ24によってバス29を介して主メモリ26のバッファにDMA転送される。このとき、第1フィールド51Aの圧縮データ52Aは、第1データバッファ26fに格納され、第2フィールド51Bの圧縮データ52Bは、第2データバッファ26gに格納される。
【0070】
次のステップでは、図12に示すように、DMAコントローラ24によって、主メモリ26の第1データバッファ26fから圧縮データ53Aを読み出し、バス29を介して圧縮伸長回路9の第1伸長部9E1に転送する処理が実行される。この処理と同期して、DMAコントローラ24によって第2データバッファ26gから圧縮データ53Bが読み出され、バス29を介して圧縮伸長回路9の第2伸長部9E2に転送される。
【0071】
上記DMAコントローラ24は、少なくともフィールドの個数のDMAチャンネル(図示せず)を備えている。CPU17の制御により、各DMAチャンネルは、第1データバッファ26fと第1伸長部9E1間のデータ転送と、第2データバッファ26gと第2伸長部9E2間のデータ転送とにそれぞれ割り当てられるため、圧縮データ53A,53Bは並行にDMA転送される。これにより、両フィールドのデータ転送を短時間で且つ効率良く行うことができる。
【0072】
次に、第1伸長部9E1と第2伸長部9E2とは、それぞれ、入力する各フィールドの圧縮データを伸長して原画像データを復元し、この原画像データをフレーム単位で圧縮部9Cに出力する。従って、伸長後の第1フィールド54Aと第2フィールド54Bとはプログレッシブ形式で圧縮部9Cに入力させられる。言い換えれば、第1伸長部9E1が出力する画素データと、第2伸長部9E2が出力する画素データとはライン単位で交互に圧縮部9Cに入力させられることになる。
【0073】
圧縮部9Cは、プログレッシブ形式で入力する原画像データ54A,54Bを圧縮符号化して圧縮データ55を出力する。その圧縮データ55は、第3データバッファ26hに転送されバッファリングされた後に読み出され、圧縮データ56Aとしてカードインターフェース27Aに転送されメモリカード27に書き出されるか、或いは、圧縮データ56Bとして周辺インターフェース28に転送され外部機器31に出力される。
【0074】
一方、「画像処理モード」での処理内容は、上記実施の形態1のそれと略同様である。すなわち、図12に示す第3データバッファ26hに格納された圧縮データが読み出され、第1伸長部9E1または第2伸長部9E2で復号化され、1フレームに合成されてRPU14に供給される。その後の処理は、上記実施の形態1で述べた処理と同じであるため詳細な説明を省略する。
【0075】
このように本実施の形態3では、上記実施の形態2とは異なる方法で、インターレーススキャンのCCD撮像センサ12に対してデータ転送を行うことが可能であり、比較的小容量の主メモリ26を採用でき、回路の小規模化、低消費電力化および低コスト化が可能となる。
【0076】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の請求項1に係るデータ転送システムおよび請求項11に係るデータ転送方法によれば、RAW画像データは、圧縮された後にバッファメモリに記憶される。また、上記転送制御部によって、バッファメモリに記憶された圧縮データは上記インターフェースに転送され、メモリカードやPC(パーソナル・コンピュータ)などの外部装置へ出力される。従って、そのバッファメモリの必要容量を小さく抑えられることから、回路の小規模化、低消費電力化および低コスト化を実現できる。
【0077】
また、請求項および請求項11によれば、RAW画像データをバッファメモリを介して転送して画像処理に供する場合でも、そのRAW画像データは圧縮状態でバッファメモリに一時的に記憶されるため、バッファメモリの必要容量を小さく抑えられ、回路の小規模化、低消費電力化および低コスト化を実現できる。
【0078】
請求項および請求項12によれば、1フレームが複数のフィールドに分かれて入力するRAW画像データを、バッファメモリに一旦記憶させた後にフレーム単位で読出すことで、プログレッシブ形式のデータに変換できる。従って、複数フィールドに分かれて入力するRAW画像データに対してもRAW画像データのデータ転送処理が可能となる。
【0079】
請求項および請求項13によれば、複数のフィールドに分かれて入力するRAW画像データは、圧縮された状態でバッファメモリに記憶されるため、バッファメモリの必要容量を小さく抑えられ、回路の小規模化、低消費電力化および低コスト化を実現できる。
【0080】
請求項および請求項14によれば、上記バッファメモリに記憶されたM個のフィールドの圧縮データをM個のDMAチャンネルを用いて並列に伸長部にDMA転送するため、データ転送を短時間で且つ効率良く行うことができる。
【0081】
請求項5,6,7,8,9および請求項15,16,17,18,19によれば、上記圧縮部は、RAW画像データの画素間の差分値を可逆符号化するため、RAW画像データをロスレス(可逆)圧縮できる。
【0082】
請求項10および請求項20によれば、差分値を算出する複数の機能の中から、撮像センサで採用される色フィルタアレイや走査方式に適した機能を選択できるため、上記圧縮部は汎用的な圧縮機能をもつことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタル・カメラの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデジタル・カメラに組み込まれたRPUの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るデータ転送システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るデータ転送システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る圧縮伸長回路の圧縮部の概略構成図である。
【図6】差分値算出処理の一機能を説明するための図である。
【図7】差分値算出処理の一機能を説明するための図である。
【図8】差分値算出処理の一機能を説明するための図である。
【図9】差分値算出処理の一機能を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るデータ転送システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るデータ転送システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係るデータ転送システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図13】一般的なデジタル・カメラの概略構成図である。
【図14】従来の原画像データの転送処理を説明する図である。
【符号の説明】
1 デジタル・カメラ
9 圧縮伸長回路
9C 圧縮部
9E,9E1,9E2 伸長部
14 RPU
17 CPU
26 主メモリ
27 メモリカード
27A カードインターフェース
28 周辺インターフェース
31 外部機器
60 差分値算出部
61 符号化部

Claims (20)

  1. 単板式の撮像部から入力されるRAW画像データを転送するデータ転送システムであって、
    前記RAW画像データを可逆圧縮符号化した圧縮データを出力する圧縮部と、
    前記圧縮部から出力され転送された前記圧縮データを一時的に記憶するバッファメモリと、
    前記バッファメモリから読み出され転送された圧縮データを外部装置に出力するインターフェースと、
    前記バッファメモリに記憶された前記圧縮データを前記インターフェースに転送する転送制御部と、
    前記バッファメモリから読み出され転送された前記圧縮データを伸長したRAW画像データを出力する伸長部と、
    前記伸長部から出力され転送された前記RAW画像データに対してリアルタイムに画像処理を施す画像処理部と、
    を備えることを特徴とするデータ転送システム。
  2. 請求項1記載のデータ転送システムであって、
    前記RAW画像データとして1フレームが複数のフィールドに分かれて順次入力しており、
    前記転送制御部は、入力する前記RAW画像データの各フィールドをバッファメモリに転送し記憶させ、当該バッファメモリに記憶された前記RAW画像データをフレーム単位で読み出して前記圧縮部に転送する機能を更に備える
    データ転送システム。
  3. 請求項記載のデータ転送システムであって、
    前記RAW画像データとして1フレームが複数のフィールドに分かれて順次入力しており、
    前記圧縮部は、入力する前記各フィールドをフィールド単位で圧縮符号化して圧縮データを出力し、
    前記転送制御部は、前記圧縮部から出力された前記圧縮データをフィールド単位でバッファメモリに転送して記憶させ、当該バッファメモリに記憶された前記圧縮データをフィールド単位で読み出して前記圧縮部に転送する機能を更に備えており、
    前記伸長部は、前記バッファメモリから転送された前記圧縮データをフィールド単位で伸長して得たRAW画像データをフレーム単位で前記圧縮部に出力する、
    データ転送システム。
  4. 請求項記載のデータ転送システムであって、
    前記転送制御部は、少なくともM個(M:1フレームを構成するフィールドの数)のDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)チャンネルを有するDMAコントローラを備えると共に、前記バッファメモリから前記圧縮データをフィールド単位で読出して前記伸長部に転送する時に前記M個のDMAチャンネルを前記各フィールドの圧縮データの転送にそれぞれ割り当てる制御手段を備えており、
    前記伸長部は、前記DMAコントローラによって並列に転送された前記圧縮データを各フィールド毎に並列に伸長する機能を有する、
    データ転送システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のデータ転送システムであって、前記圧縮部は、前記RAW画像データの画素間の差分値を算出する差分値算出部と、前記差分値を可逆符号化する符号化部と、を備えてなるデータ転送システム。
  6. 請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は水平方向に隣接する画素間の差分値を算出する機能を有する、データ転送システム。
  7. 請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は水平方向に沿った1画素おきの画素間の差分値を算出する機能を有する、データ転送システム。
  8. 請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は垂直方向に隣接する画素間の差分値を算出する機能を有する、データ転送システム。
  9. 請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は垂直方向に1画素おきの画素間の差分値を算出する機能を有する、データ転送システム。
  10. 請求項記載のデータ転送システムであって、前記差分値算出部は、請求項6〜9に記載の機能のうち少なくとも2の機能を選択自在に有する、データ転送システム。
  11. 単板式の撮像部から入力されるRAW画像データを転送するデータ転送方法であって、
    (a)前記RAW画像データを可逆圧縮符号化して圧縮データを出力する工程と、
    (b)前記工程(a)で出力された前記圧縮データをバッファメモリに転送して一時的に記憶させる工程と、
    (c)前記工程(b)で記憶された前記圧縮データを読み出してインターフェースに転送し、該インターフェースを介して前記圧縮データを外部装置に出力する工程と、
    (e)前記工程(b)で前記バッファメモリに記憶された前記圧縮データを読み出して転送し、その後に伸長してRAW画像データを出力する工程と、
    (f)前記工程(e)で出力され転送された前記RAW画像データに対してリアルタイムに画像処理を施す工程と、
    を備えることを特徴とするデータ転送方法
  12. 請求項11記載のデータ転送方法であって、
    前記工程(a)〜(c)の前において、
    (g)1フレームが複数のフィールドに分かれて順次入力する前記RAW画像データをバッファメモリに転送して記憶させる工程と、
    (h)前記工程(g)で前記バッファメモリに記憶された前記RAW画像データをフレーム単位で読み出して転送する工程と、
    を更に備え、
    前記工程(a)は、前記工程(h)で転送された前記RAW画像データを可逆圧縮符号化する工程である、データ転送方法。
  13. 請求項11記載のデータ転送方法であって、
    前記工程(a)〜(c)の前において、
    (i)1フレームが複数のフィールドに分かれて順次入力する前記RAW画像データを圧縮符号化して圧縮データを出力する工程と、
    (j)前記工程(i)で出力された前記圧縮データをフィールド単位でバッファメモリに転送して記憶させる工程と、
    (k)前記工程(j)で前記バッファメモリに記憶された前記圧縮データをフィールド単位で読み出して転送する工程と、
    (m)前記工程(k)で転送された前記圧縮データをフィールド単位で伸長して得た原画像データをフレーム単位で出力する工程と、
    を更に備え、
    前記工程(a)は、前記工程(m)で出力された前記RAW画像データを可逆圧縮符号化する工程である、データ転送方法。
  14. 請求項13記載のデータ転送方法であって、
    前記工程(j)は、少なくともM個(M:1フレームを構成するフィールドの数)のDMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)チャンネルを有するDMAコントローラを用い、前記M個のDMAチャンネルを前記各フィールドの圧縮データの転送にそれぞれ割り当てて、前記圧縮データを前記バッファメモリへフィールド単位で並列に転送する工程を含み、
    前記工程(m)は、前記工程(j)で並列に転送された前記圧縮データを各フィールド毎に並列に伸長する工程である、
    データ転送方法。
  15. 請求項11〜14の何れか1項に記載のデータ転送方法であって、前記工程(a)は、
    (a−1)前記RAW画像データの画素間の差分値を算出する工程と、
    (a−2)前記差分値を可逆符号化する工程と、
    を備えてなるデータ転送方法。
  16. 請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a−1)は、水平方向に隣接する画素間の差分値を算出する工程を含む、データ転送方法。
  17. 請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a−1)は、水平方向に沿った1画素おきの画素間の差分値を算出する工程を含む、データ転送方法。
  18. 請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a−1)は、垂直方向に隣接する画素間の差分値を算出する工程を含む、データ転送方法。
  19. 請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a−1)は、垂直方向に1画素おきの画素間の差分値を算出する工程を含む、データ転送方法。
  20. 請求項15記載のデータ転送方法であって、前記工程(a)は、請求項16〜19に記載の工程のうち少なくとも2の工程から1の工程を選択する工程を更に備え、前記工程(a−1)は選択された前記工程により実行される、データ転送方法。
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