JP4502737B2 - 内燃機関のブローバイガス換気装置 - Google Patents
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Description
特許文献2では、クランクケースに新気導入の思想はなく、ブローバイガスを効率良く排出することができない。
前記一方向弁の下流のクランク室内側にクランク室と連通する圧力緩和室が設けられ、
前記一方向弁は前記圧力緩和室に臨んで設けられる内燃機関のブローバイガス換気装置とした。
なおエアクリーナのエアクリーナエレメントの下流側へブローバイガスを排出するので、クランクケース内のオイルミストがエアクリーナエレメントに影響を与えることがない。
図1は、本発明に係るユニットスイング内燃機関を備えたスクータ型自動二輪車1の左側面図である。
なおヘルメットボックス6の後部には燃料タンク8が取り付けられる。
シリンダヘッドカバー26において吸気バルブ36および排気バルブ37をそれぞれ駆動するロッカアーム38,39が、カム軸40のカムに接して揺動自在に配設されている。
シリンダヘッド25の下部の排気ポート35に連結して下方へ延出した排気管48は、クランクケース23の下方を後方へかつ右側へ迂回して車体右側に配設されたマフラー49に接続している(図1参照)。
この後方へ斜め上向きに傾斜した接続管部54aの延長にソレノイドバルブ60が配置される。
図3は説明上ソレノイドバルブ60のみを接続管部61の軸線を中心に90度回動させた状態を図示しており、導入接続管部62が上方に突出しているが、実際は右方向に突出している。
かかるソレノイドバルブ60は、クランクケース23に取付けステー65を介して支持される。
取付け具66は、取付けステー65の先端アーム部65r,65rの両端部にボルト・ナット67,67により固着されることでソレノイドバルブ60を取付けステー65上に固定する。
ソレノイドバルブ60は、マイクロコンピュータの電子コントロールユニットECU69により駆動制御され、新気導入通路の開閉を行う(図5参照)。
図5はこのブローバイガス換気装置を模式的に示した概略構成図である。
ブローバイガスはエアクリーナ46の下流側へ戻され外部に放出されない。
接続管54aに形成される絞り通路55は、長さを十分確保して絞り効果を得ることができるため、内径を大きくしてごみ詰まりを回避することができる。
一方でブローバイガス戻り通路にはソレノイド等のバルブが存在せず運転状態に影響されることなく常時連通状態とされるので、常にクランクケース23内の換気を効果的に行ってブローバイガスを効率良く排出することができる。
そしてECUは、アイドリング運転時および高回転運転時にソレノイドバルブ60を絞るかまたは閉じるよう制御する。
また高回転運転時にソレノイドバルブ60を絞るかまたは閉じてクランク室23a内の換気を抑制することで、高回転時のブローバイガスの増加を助長するのを防止することができる。
異なる部材だけ符号を変えて説明する。
本バルブカバー80は、その後方に斜め上向きに突出した接続管部81に大径の嵌入孔82が形成されていて、一方のソレノイドバルブ85はソレノイドコイル85bにより開閉する弁体85aに対向して開閉口を有する接続管部86が比較的に短く、同接続管部86が前記バルブカバー80の嵌入孔82に嵌入される。
ソレノイドバルブ85は、接続管部86以外は前記ソレノイドバルブ60と同じであり、導入接続管部87が右方向にコネクタ88が左方向に突出する(図6では説明上ソレノイドバルブ85を接続管部86の軸線を中心に90度回動させた状態を図示している)。
ソレノイドバルブ87をクランクケース23により近づけることができ、内燃機関全体の小型化を図ることができる。
また連結管が不要で部品点数を少なくすることができる。
バルブカバー90の上壁にソレノイドバルブ95のソレノイドコイル95bにより開閉する弁体95aに対向して開閉口を有する内筒部91が上方に突出され、内筒部91の外周りに環状空間を介して外筒部92が形成され、同外筒部92から導入接続管部93が側方に突出形成されて、同導入接続管部93に新気導入ホース68が接続される。
このようにバルブカバー90がソレノイドバルブ95の新気入出部を兼ねた一体構造となっていて、益々コンパクト化されている。
図8は、内燃機関22に対してエアクリーナ105のエアクリーナケース106が、実際より90度回動した姿勢で図示されている。
本ソレノイドバルブ100は、エアクリーナケース106の右側面に導入接続管部102を嵌入するようにして取り付けられてエアクリーナ105のエアクリーナエレメント107の下流側クリーンサイドの新気を導入できるようにしている。
またクランクケース23とヘルメットボックス6との間の空間に余裕がない場合に本例の構成は有効である。
本内燃機関151は、クランクケース152からシリンダブロック153のシリンダが略上方に向かいその上にシリンダヘッド154が一体に結合され、シリンダヘッド154にシリンダヘッドカバー155が被せられている。
シリンダヘッド154には燃焼室159に開口する吸気ポート160と排気ポート161が形成され、吸気ポート160の開口を開閉する吸気バルブ162と排気ポート161の開口を開閉する排気バルブ163が設けられている。
また、新気導入管181はエアクリーナ174の下流のクリーンサイドと連通してもよい。
そしてブローバイガス排出管185のシリンダヘッドカバー155寄りにリードバルブ186が介装されている。
なおリードバルブ186は無くてもよい。
レームピボット、16…マウントブラケット、
20…パワーユニット、21…ユニットスイングケース、22…内燃機関、23…クランクケース、24…シリンダ部、25…シリンダヘッド、26…シリンダヘッドカバー、27…伝動ケース、28…後輪、29…チェーンケース、
30…クランク軸、31…ピストン、32…コネクティングロッド、33…燃焼室、34…吸気ポート、35…排気ポート、36…吸気バルブ、37…排気バルブ、38,39…ロッカアーム、40…カム軸、41…燃料噴射弁、42…吸気管、43…接続管、44…スロットルボディ、45…コネクティングチューブ、46…エアクリーナ、47…エアクリーナエレメント、48…排気管、49…マフラ−、
50…リードバルブ、51…仕切壁、52…圧力緩和室、53…絞り孔、54…バルブカバー、55…絞り通路、56…ボルト、57…連結管、
60…ソレノイドバルブ、61…接続管部、62…導入接続管部、63…コネクタ、65…取付けステー、66…取付け具、67…ボルト・ナット、68…新気導入ホース、69…ECU、
70…ブローバイガス戻りホース、71…ブリーザ室、72…接続管、73…L字接続管、
80…バルブカバー、81…接続管部、82…嵌入孔、83…絞り通路、84…シール部材、85…ソレノイドバルブ、86…接続管部、87…導入接続管部、88…コネクタ、
90…バルブカバー、91…内筒部、92…外筒部、93…導入接続管部、95…ソレノイドバルブ、
100…ソレノイドバルブ、101…接続管部、102…導入接続管部、105…エアクリーナ、
106…エアクリーナケース、107…エアクリーナエレメント、110…新気導入ホース。
151…内燃機関、152…クランクケース、153…シリンダブロック、154…シリンダヘッド、155…シリンダヘッドカバー、156…クランク軸、157…ピストン、158…コネクティングロッド、159…燃焼室、160…吸気ポート、161…排気ポート、162…吸気バルブ、163…排気バルブ、
170…吸気管、172…キャブレタ、173…コネクティングチューブ、174…エアクリーナ、175…エアクリーナケース、
180…ブローバイガス換気装置、181…新気導入管、182…絞り部、183…リードバルブ、185…ブローバイガス排出管、186…リードバルブ。
Claims (4)
- 4ストロークサイクル内燃機関において、
内燃機関の外部から一方向弁を通ってクランク室へ新気を送り込む新気導入通路と、
ブローバイガスをエアクリーナの下流側へ戻すブローバイガス戻り通路とを備え、
前記一方向弁は、クランクケースの上部に設けられ、ピストンの往復動に伴うクランクケース内の負圧により新気をクランクケース内に導入させるとともに前記新気導入通路への逆流を防止し、
前記一方向弁の下流のクランク室内側にクランク室と連通する圧力緩和室が設けられ、
前記一方向弁は前記圧力緩和室に臨んで設けられることを特徴とする内燃機関のブローバイガス換気装置。 - 前記圧力緩和室をクランク室から仕切る仕切壁に、前記圧力緩和室とクランク室とを連通する絞り孔が穿設されたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のブローバイガス換気装置。
- 前記一方向弁の上流側の前記新気導入通路にソレノイドバルブが設けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関のブローバイガス換気装置。
- 前記一方向弁の上流側のバルブカバーに前記ソレノイドバルブが直接取り付けられるか、または一体に組み込まれることを特徴とする請求項3記載の内燃機関のブローバイガス換気装置。
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