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JP4591805B2 - ケース伸長部材 - Google Patents

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JP4591805B2
JP4591805B2 JP2001079687A JP2001079687A JP4591805B2 JP 4591805 B2 JP4591805 B2 JP 4591805B2 JP 2001079687 A JP2001079687 A JP 2001079687A JP 2001079687 A JP2001079687 A JP 2001079687A JP 4591805 B2 JP4591805 B2 JP 4591805B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空調ケース、特に自動車用の空調ユニットの空調ケースの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
4輪自動車は、いわゆるリッターカーと称される普通自動車や軽自動車等といった車種によって車両の走行方向と交差する方向となる横幅の最大値が定められている関係上、車室内空間の容積も車種によって差異を有するので、自動車に搭載される空調ユニットに必要とされる空調能力も車種ごとに異なる。
【0003】
一方で、空調ユニットは、特開平11−291743号公報に示されるように、1の空調ケースに、ブロワ、エバポレータ、ヒータコア、その他の空調機器を内蔵する一体型空調ユニットが開発されている。そして、このような一体型空調ユニットでは、前述の空調部品を着脱自在としメンテナンスを容易にするために、空調ケースは、左右一対のケース部材となるように縦割り分割されたものとなっている。このような構成の空調ケースでは、ブロワのインペラの軸方向に沿った側の寸法や、熱交換器の通風方向と対峙する側面の面積は、各ケース部材の分割面と直角になる方向の寸法を変えることによって調整することができる。
【0004】
このため、従来においては、各車種の空調ユニットの搭載スペース内で各車種で必要とされる空調能力が得られるように、ケース部材の外形寸法の設計を前記車種に応じて行い、軽自動車には相対的に外形寸法の小さなケース部材を、普通自動車には相対的に外形寸法の大きなケース部材を用いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これに対し、近年において自動車の空調ユニットのコスト削減のために、あらゆる空調ユニットの構成部品の共通化が図られており、上述のように車種ごとに外形寸法が異ならざるを得ない空調ケースに対しても、各車種で部品の共通化を要請されることとなった。
【0006】
この場合に、先述の公報に示す縦割りされたケース部材同士を単に接合する構造のままで、ケース部材を異なる車種間において共通化したのでは、軽自動車用の空調ケースを普通自動車用として利用することも考えられる。しかし、この場合には、普通自動車用の空調ユニットとしては、空調能力が相対的に低減するという不具合が生ずる。
【0007】
そこで、この発明においては、車種に応じた空調能力を得つつ、軽自動車と普通自動車との異なる車種でも共通のケース部材を用いることを可能としたケース伸長部材、このケース伸長部材を用いた空調ケース及びこの空調ケースの組立方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
しかして、この発明に係るケース伸長部材は、空調部品を内蔵できるように2以上に分割された複数のケース部材から成る空調ケースに対し、前記分割された各ケース部材の分割面間に1又は2以上介在させることにより、前記空調ケースの一方のケース部材の分割面と他方のケース部材の分割面との間隔を調整可能としたケース伸長部材において、仕切り部で仕切ることでケース部材同士の突当方向と異なる方向に延び又は複数の流路に分岐した空気通路が内部に画成された空調ケースに対し、この空調ケースを構成するケース部材間に介在した場合に、前記仕切り部の分割面と突当する仕切り部を有すると共に、この仕切り部の形状を保持するために支柱部が配されていることを特徴とする(請求項1)。
【0009】
また、この発明に係るケース伸長部材は、空調部品を内蔵できるように2以上に分割された複数のケース部材から成る空調ケースに対し、前記分割された各ケース部材の分割面間に1又は2以上介在させることにより、前記空調ケースの一方のケース部材の分割面と他方のケース部材の分割面との間隔を調整可能としたケース伸長部材において、内蔵する空調機器を設置するための設置部が内部に画成されると共に、この設置部を2分する方向に分割されたケース部材を有する空調ケースに対し、この空調ケースを構成するケース部材間に介在した場合に、前記設置部の分割面と突当する設置部を有すると共に、この設置部の形状を保持するために支柱部が配されていることを特徴とする(請求項2)。
【0010】
更に、この発明に係るケース伸長部材は、空調部品を内蔵できるように2以上に分割された複数のケース部材から成る空調ケースに対し、前記分割された各ケース部材の分割面間に1又は2以上介在させることにより、前記空調ケースの一方のケース部材の分割面と他方のケース部材の分割面との間隔を調整可能としたケース伸長部材において、空気の流路を開閉しまた分岐するためのドアを設置するための軸シート部が内部に画成されると共に、この軸シート部を2分する方向に分割されたケース部材を有する空調ケースに対し、この空調ケースを構成するケース部材間に介在した場合に、前記軸シート部の分割面と突当する軸シート部を有すると共に、この軸シート部の形状を保持するために支柱部が配されていることを特徴とする(請求項3)。
【0015】
尚、空調部品としては、例えば、ブロワ、エバポレータ、ヒータコアやエアミックスドア、吹出モードドアが該当する。また、空調ケースも、前記空調部品の全てを内蔵した一体型空調ユニット用のユニットケース、ブロワを主に内蔵したブロワケース、エバポレータを主に内蔵したクーリングケース、ヒータユニットを主に内蔵したヒータケース等が挙げられる。
【0016】
以上によれば、軽自動車の空調ユニットでは、ケース伸長部材を介在させずにケース部材同士を直接に接合し、普通自動車ではケース部材間に1つのケース伸長部材を介在させて接合することにより、空調ケースのケース部材とケース部材とを接合させる方向の幅を変動させ、これに伴い空調ケース内に内蔵される空調部品のケース部材とケース部材とを接合させる方向の幅も変動させることができる一方で、軽自動車の空調ユニットと普通自動車の空調ユニットとでケース部材は共通のものを用いることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面により説明する。
【0018】
図1から図9において、この発明に係る空調ケース1の実施形態の一例が示されている。この空調ケース1は、オールインワンタイプの一体型空調ユニットに用いられるもので、図示しない空調に必要な空調部品の略全てを内蔵可能な構造になっている。すなわち、この空調ケース1は、図5又は図7に示されるように、ブロワを内蔵する送風部3、エバポレータを内蔵する冷却部9、ヒータコアを内蔵する加熱部16、吹出口21、22、23及び、この吹出口21、22、23へ空気を案内する通路24、25、26を備えたものである。
【0019】
そして、この空調ケース1は、図1に示される合成樹脂製のケース部材41、図2に示される合成樹脂製のケース部材42及び、必要に応じて用いられる図3に示される合成樹脂製のケース伸長部材43から形成されている。
【0020】
このうち、ケース部材41、42は、ブロワの軸方向に沿うと共にエバポレータ又はヒータコアの通風方向側面に沿うように形成された環状の外壁41A、42Aと、ブロワの径方向に沿うと共にエバポレータ又はヒータコアの通風方向側面とは直交するように形成され、前記外壁41A又は42Aの一方開口を閉塞する外壁41B、42Bとで外枠が構成されている。
【0021】
そして、ケース部材41、42は、送風部3と冷却部9、加熱部16又は通路22との境界を画成するために、ブロワの略周縁に沿って略円弧状に延びる仕切り部5が形成されていると共に、この仕切り部5は、先端が外壁41A、42Aの内周面に達せず幾分の隙間を有することで、冷却部9と送風部3を連通する送風口を成す送風口形成部6が形成されている。また、外壁41B、42Bの仕切り部5の内周側となる部位には、ブロワを着脱するため又は空気を取り入れるための円孔4が形成されている。
【0022】
また、ケース部材41、42は、冷却部8内にエバポレータを確実に設置することで内蔵するために、エバポレータのブロワ側端部を保持する設置部10が前記仕切り部5に形成されていると共に、エバポレータの反ブロワ側端部を保持する設置部11が外壁41A、42Aの前記設置部10と対向する部位に形成されている。そして、ケース部材41、42は、冷却部9と加熱部16との境界を画成して、エバポレータを通過した空気がヒータコアに短絡するのを防止するために仕切り部17が形成されている。この仕切り部17は、ブロワ側端が仕切り部5まで達せずに仕切り部5との間に通路が形成され、この通路の端と端との間を回動範囲とするエアミックスドアの回転軸が回動可能にシートされる軸シート部18が形成されている。また、外壁41A、42Aの内面にヒータコアの端部を保持するための設置部19が設けられている。
【0023】
更にまた、ケース部材41、42は、ヒータコアの反エバポレータ側に仕切り部27を設けることで、フット吹出口21へ空気を案内する通路23を形成する通路形成部28が形成されていると共に、この通路形成部28の外壁41B側面には、フット吹出口21が形成されている。そして、ケース部材41、42は、3つの並行なプレート部29A、29B,29Cとこのプレート部29A、29B、29Cの端部と連接するプレート部29Dからなるベント吹出口及びデフ吹出口形成部29が形成されている。また、通路24、25、26に送風する空気を適宜選択する吹出ドアの回転軸を回動可能にシートするものとして、軸シート部31が外壁41A、42Aの仕切り部27近傍に、軸シート部32がベント吹出口及びデフ吹出口形成部29のプレート部29Bに形成されている。
【0024】
これに対し、ケース伸長部材43は、図3に示すように、仕切り部5、送風口形成部6、仕切り部17、27、通路形成部28、設置部10、11、19、及び軸シート部18、31、32が形成されている点では、ケース部材41、42と共通する一方で、ケース部材41、42の双方と接合するために、前記外壁41A及び42Aの切断面と突当する突当面を備えた円弧状の外壁43Aのみで外枠を形成している。そして、ベント吹出口及びデフ吹出口形成部29は、ケース部材41、42のベント吹出口及びデフ吹出口形成部29の切断面と突当してデフ吹出口22及びベント吹出口23を形成可能なように、両端に突当面を有する3つの並行なプレート部29A、29B,29Cが形成されている。
【0025】
そして、このケース伸長部材43は、図3に示されるように、その形状を保持するために複数の支柱部35が用いられている。すなわち、通風口形成部6の外壁43Aと仕切り部5との間隔を保持するために、外壁43Aと仕切り部5との間に支柱部35Aが架設されている。また、エアミックスドアを取り付けた際に適宜な回動範囲を確保するために、仕切り部5と仕切り部17との間に円弧状の支持部35Bが架設され、仕切り部17と軸シート部18との間に直線状の支持部35Cが架設され、仕切り部5、軸シート部18、及び仕切り部27間を結ぶ支持部35Dが架設されていると共に、軸シート部18と仕切り部27との間に直線状の支柱部35Eが架設されている。更に、通路24の仕切り部27と外壁43Aとの間隔を保持するために、内部が空洞の四角形状の支持部35Fが通路形成部28の外壁43Aとの間に架設され、通路25、26の仕切り部27と外壁43Aとの間隔を保持するために、支柱部35Gが仕切り部27と外壁43Aとの間に架設されている。更に、ヒータコアの設置部19の仕切り部17と外壁43Aとの間隔を保持するために、仕切り部17、外壁43Aの底部側の角部にそれぞれ三角形状の支柱部35H、35Iが配されている。これらの支柱部35を用いることにより、仕切り部5等の形状を保持すると共に、金型に樹脂材を注入してケース伸長部材43を成形する際に、支柱部35が供給通路となってケース伸長部材43の細部にまで樹脂材が行き渡り、ケース伸長部材43の成形を確実且つ簡易に行うことができる。
【0026】
そして、これらの支柱部35は、通風方向に沿った側の厚みが薄い形状に形成されている。この場合、支柱部35は、両端近傍が細く中央が両端に比し相対的に太い、例えば飛行機の翼等のような流線形状になっているのが望ましい。このような構成を採択することにより、支柱部35が通風抵抗とならず、エアガイドとしての役割を果たすことができる。
【0027】
しかるに、以上のケース部材41、42及びケース伸長部材43の構成にれば、この空調ケース1は、相対的に低い空調能力で足りる軽自動車と、相対的に高い空調能力を必要とするリッターカー等と称される普通自動車との双方に対し、ケース部材41、42を必須部材としつつ、ケース部材41、42間に介在させるケース伸長部材43の数を、所定の数値範囲(例えば0以上2以下)で調整することにより対応することができる。
【0028】
すなわち、ケース部材41、42の接合方向に沿った側の幅を、軽自動車用の空調部品を内蔵するに適した寸法とし、これに伴い、軽自動車用の空調ケースを組み立てる場合には、図4に示されるようにケース部材41とケース部材42とを直接に接合して図5に示すケース伸長部材43の介在数0の空調ケース1とする。これに対し、普通自動車の空調ケースを組み立てる場合には、図6に示されるように、ケース部材41とケース部材42とを間にケース伸長部材43を介在しつつ接合して図6に示すケース伸長部材43の介在数が例えば1の空調ケース1とする。これにより、空調ケース1のケース部材41、42の接合方向に沿った側の幅は、ケース伸長部材43の外壁43Aの幅程伸長したため、軽自動車に搭載される空調部品に比しケース伸長部材43の外壁43Aと同じ幅程大きくなったものを搭載することができる。
【0029】
そして、空調ケース1のケース部材41、42の接合方向に沿った側の幅は、ケース伸長部材43の外壁43Aの幅又はケース伸長部材の数を変えることによって自在に変動させることができる。
【0030】
すなわち、1のケース伸長部材を介在させる場合に、ケース伸長部材の外壁43Aの幅が10mmであれば、空調ケース1に内蔵する空調部材の幅を10mm程大きくすることができるのに対し、ケース伸長部材の外壁43Aの幅が15mmであれば、空調ケース1に内蔵する空調部材の幅を15mm程大きくすることができる。また、2つのケース伸長部材を介在させる場合に、外壁43Aの幅が10mmのケース伸長部材を2つ介在させる場合には、空調ケース1に内蔵する空調部材の幅を20mm程大きくすることができ、外壁43Aの幅が15mmのケース伸長部材を2つ介在させる場合には、空調ケース1に内蔵する空調部材の幅を30mm程大きくすることができる。更に、外壁43Aの幅が10mmのケース伸長部材と外壁43Aの幅が15mmのケース伸長部材とを介在させる場合には、空調ケース1に内蔵する空調部材の幅を25mm程大きくすることができる。しかるに、普通自動車でも必要とされる空調能力が車両ごとに変わる場合でも、最適な空調能力を発揮することができる空調部品を内蔵することが可能な幅の空調ケース1を用意することができる。
【0031】
ところで、ケース部材41、42及びケース伸長部材43を接合するための手段であるが、図8又は図9に示すように、例えばケース部材41の分割面に凸部45を形成し、ケース部材42の分割面に凹部46を形成し、このケース部材41とケース部材42とが凸部45と凹部46とを係合することで接合可能となっている場合に、ケース伸長部材43のケース部材41の分割面と突当する突当面には凹部46を形成し、ケース部材42の分割面と突当する突当面には凸部45を形成し、ケース伸長部材43とケース部材41、42とがこの凸部45と凹部46との係合により接合可能することが考えられる。
【0032】
そして、このケース部材41、42、ケース伸長部材43の接合を気密性良くし、脱落を防止するために、図8に示されるように、ケース部材41、42、ケース伸長部材43の外壁41A、42A、43Aに、これらの部材41、42、43を接合する方向において同軸上に延びる貫通孔48を有する突起部47を形成し、ケース部材41、42、ケース伸長部材43を接合した後、連通した状態の貫通孔48に、これら貫通孔48の軸方向に沿った側の寸法と略同じ長さのボルト等の固定具49を挿通させて固着するようにしても良い。
【0033】
また、図9に示されるように、ケース部材41の外壁41Aの分割面近傍に突起部50を形成し、ケース部材42の外壁42Aにヒンジ51を形成すると共に、ヒンジ51には、前記突起部50に外挿する複数の貫通孔53、54を設けたものとなっている。このうち、貫通孔53は、ケース部材41とケース部材42とを直接に接合した際に、突起部50に外挿する位置に形成されており、貫通孔54は、前記貫通孔53に対しケース伸長部材43の接合方向幅と略同じ間隔を空けて形成されている。
【0034】
このような構成によれば、軽自動車用の空調ケース1を構成するためにケース部材41、42を直接に接合する場合には、突起部50にヒンジ51の貫通孔53を外挿することで、ケース部材41、42同士を気密性・水密性良く接合することができる。また、普通自動車の空調ケース1を構成するためにケース部材41、42間にケース伸長部材43を1つ介在して接合する場合には、突起部50にヒンジ51の貫通孔54を外挿することで、ケース部材41、42とケース伸長部材43とが気密性・水密性良く接合することができる。尚、2以上のケース伸長部材43を介在させる場合には、図示しないが、ヒンジ51を延長し、貫通孔53と貫通孔54との間隔と同じ間隔で介在させるケース伸長部材43の数に合わせて貫通孔を設けるようにすれば良い。
【0035】
また、空調ケース1は、ケース部材41とケース部材42とが縦割りに2分割されるものを示したがこの構成に限定されず、図示しないが、3以上のケース部材42に分割される構成の空調ケース1でもこの発明を用いることができ、内蔵される空調部品が水平方向に並列に配置されているために、ケース部材とケース部材とが水平方向に対し上下に分割される構成の空調ケース1でもこの発明を用いることができる。このように、ケース部材とケース部材とが水平方向に対し上下に分割される構成では、ケース伸長部材をケース部材間に介在させたときには、エバポレレータ、ヒータコア等の空調部材は、通風方向に対し上下方向の寸法をケース伸長部材の幅に応じて変動することができるので、車種に応じて空調能力を異ならせることも可能である。
【0036】
更に、空調ケース1は、空調部品の略全部が内蔵されるオールインワンタイプの一体型空調ユニット用のものを示して説明してきたが、このような一体型空調ユニット用のものに限定されず、ブロワを主に内蔵するブロワユニットの空調ケース、エバポレータを主に内蔵するクーリングユニットの空調ケース、ヒータコア、吹出モードドアを主に内蔵するヒータユニットの空調ケース等に対してもこの発明を用いることができる。
【0037】
そして、ブロワユニットの空調ケースとなる場合には、ケース伸長部材の介在する個数又はケース部材と当接する方向に沿った側の幅寸法を変えることで、ブロワのインペラの軸方向に沿った側の寸法を調整し、ブロアの空気の吸入量を変えることができる。また、クーリングユニットの空調ケースとなる場合には、ケース伸長部材の介在する個数又はケース部材と当接する方向に沿った側の幅寸法を変えることで、エバポレータの通風方向と対峙する面のうち水平方向側又は上下方向側の寸法を調整し、エバポレータの冷却能力を変えることができる。更に、ヒータユニットの空調ケースとなる場合には、ケース伸長部材の介在する個数又はケース部材と当接する方向に沿った側の幅寸法を変えることで、ヒータコアの通風方向と対峙する面のうち水平方向側又は上下方向側の寸法を調整し、ヒータコアの加熱能力を変えることができる。
【0038】
最後に、ヒータユニットのエアミックスドア、吹出モードドアの回転軸に対し軸方向幅又は径方向も、ケース伸長部材の介在する個数又はケース部材と当接する方向に沿った側の幅寸法を変えることで、変えることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、軽自動車の空調ユニットでは、ケース伸長部材を介在させずにケース部材同士を直接に接合し、普通自動車ではケース部材間に1つのケース伸長部材を介在させて接合することにより、空調ケースのケース部材とケース部材とを接合させる方向の幅を変動させ、これに伴い空調ケース内に内蔵される空調部品のケース部材とケース部材とを接合させる方向の幅も変動させることができる一方で、軽自動車の空調ユニットと普通自動車の空調ユニットとでケース部材は共通のものを用いることが可能であるため、全体的に見て部品点数が削減し、これに伴い、ケース部材の製造のための金型数も削減され、製造ラインも簡略化することができるので、コスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、空調ケースを構成する一方のケース部材の構成を示す斜視図である。
【図2】図2は、空調ケースを構成する他方のケース部材の構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、この発明に係るケース伸長部材の構成を示す斜視図である。
【図4】図4は、軽自動車用の空調ケースを構成するためにケース部材を直接に接合する工程を示す斜視図である。
【図5】図5は、ケース部材を直接に接合することで組み立てられた軽自動車用の空調ケースの外形を示す斜視図である。
【図6】図6は、普通自動車の空調ケースを構成するためにケース部材を間にケース伸長部材を介在して接合する工程を示す斜視図である。
【図7】図7は、ケース部材を間にケース伸長部材を介在して接合することで組み立てられた普通自動車用の空調ケースの外形を示す斜視図である。
【図8】図8は、ケース部材、ケース伸長部材、及びケース部材の3つの部材を接合するための構成を示す部分拡大図である。
【図9】図9は、ケース部材、ケース伸長部材、及びケース部材の3つの部材を接合するための構成として他の実施形態を示す部分拡大図であり、図9Aはケース部材を直接に接合する場合を、図9Bは間にケース伸長部材を介在してケース部材を接合する場合を示している。
【符号の説明】
1 空調ケース
5 仕切り部
10 設置部
17 仕切り部
18 軸シート部
19 設置部
27 仕切り部
31 軸シート部
32 軸シート部
35 支柱部
41 ケース部材
42 ケース部材
43 ケース伸長部材
45 凸部
46 凹部
47 突起部
48 貫通孔
50 突起部
51 ヒンジ
53 貫通孔
54 貫通孔

Claims (3)

  1. 空調部品を内蔵できるように2以上に分割された複数のケース部材から成る空調ケースに対し、前記分割された各ケース部材の分割面間に1又は2以上介在させることにより、前記空調ケースの一方のケース部材の分割面と他方のケース部材の分割面との間隔を調整可能としたケース伸長部材において、
    仕切り部で仕切ることでケース部材同士の突当方向と異なる方向に延び又は複数の流路に分岐した空気通路が内部に画成された空調ケースに対し、この空調ケースを構成するケース部材間に介在した場合に、前記仕切り部の分割面と突当する仕切り部を有すると共に、この仕切り部の形状を保持するために支柱部が配されていることを特徴とするケース伸長部材
  2. 空調部品を内蔵できるように2以上に分割された複数のケース部材から成る空調ケースに対し、前記分割された各ケース部材の分割面間に1又は2以上介在させることにより、前記空調ケースの一方のケース部材の分割面と他方のケース部材の分割面との間隔を調整可能としたケース伸長部材において、
    内蔵する空調機器を設置するための設置部が内部に画成されると共に、この設置部を2分する方向に分割されたケース部材を有する空調ケースに対し、この空調ケースを構成するケース部材間に介在した場合に、前記設置部の分割面と突当する設置部を有すると共に、この設置部の形状を保持するために支柱部が配されていることを特徴とするケース伸長部材
  3. 空調部品を内蔵できるように2以上に分割された複数のケース部材から成る空調ケースに対し、前記分割された各ケース部材の分割面間に1又は2以上介在させることにより、前記空調ケースの一方のケース部材の分割面と他方のケース部材の分割面との間隔を調整可能としたケース伸長部材において、
    空気の流路を開閉しまた分岐するためのドアを設置するための軸シート部が内部に画成されると共に、この軸シート部を2分する方向に分割されたケース部材を有する空調ケースに対し、この空調ケースを構成するケース部材間に介在した場合に、前記軸シート部の分割面と突当する軸シート部を有すると共に、この軸シート部の形状を保持するために支柱部が配されていることを特徴とするケース伸長部材
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