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JP4585723B2 - 孔明きハニカムパネルの製造方法 - Google Patents

孔明きハニカムパネルの製造方法 Download PDF

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JP4585723B2 JP2001283888A JP2001283888A JP4585723B2 JP 4585723 B2 JP4585723 B2 JP 4585723B2 JP 2001283888 A JP2001283888 A JP 2001283888A JP 2001283888 A JP2001283888 A JP 2001283888A JP 4585723 B2 JP4585723 B2 JP 4585723B2
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honeycomb
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Nikkiso Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、面状部材とハニカム部材とを積層した積層体を製造する方法に関し、特に板状部材が、多数の孔が明けられた孔明き部材である孔明きハニカムパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽量、高強度な構造材としてハニカムパネルが知られている。ハニカムパネルは、蜂の巣状のハニカム部材を、2枚の板状部材で挟むようにして構成されている。また、本明細書においては、ハニカム部材を構成する面に直交する面における、ハニカム部材の断面は蜂の巣状の六角形に限らず、他の多角形も含む。このようなハニカムパネルに関し、吸音部材として用いられる場合は、吸音特性を向上させるために、板状部材の多数の孔を明けることが行われている。
【0003】
このようなハニカムパネルは、従来、孔の明いた板状材料を加圧成形して板状部材を得、その後板状部材とハニカム材料を結合させて製造されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来の孔明きハニカムパネルの製造方法は、板状材料の成形とハニカム材料と板状材料の一体化を別途加圧成形にて行ったり、板状材料に多数の孔を明けるために、機械加工を施したり、ピン式の治具による孔明けでは、治具の曲面からの脱型が困難だったりして、製造工程数が多くなりコスト高となっていた。
【0005】
本発明は前述の問題点を解決するためになされたものであり、孔明きハニカムパネルの安価な製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、本発明にかかる孔明きハニカムパネルの製造方法は、可撓性シートに複数の突起を立設した成形治具に、前記突起が貫通する状態に硬化前の第1の板状材料を載置し、この第1の板状材料に、同じく硬化前のハニカム材料を積層し、さらにその上に第2の板状材料を載置して、これらの材料を前記成形治具と一体の状態で硬化、一体成形するものである。一体成形後、成形治具を取り外す。この際、成形治具のシートの可撓性により、この成形治具を成形後のハニカムパネルから容易に取り外すことができる。
【0006】
また、ハニカム材料を載置する前に、前記成形治具上に載置された第1の板状材料の表面を平滑化し、また前記成形治具の突起先端が突出しないようにするカバーシートを、第1の板状材料に重ねて載置し、これらを一体にして加圧するようにすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。図1は、本実施形態の孔明きハニカムパネルの製造方法の概略工程を示す図である。成形治具10は、可撓性を有する板状のシート12に、金属などの硬質の材料からなるピン14が埋め込まれて形成されている(図1a)。ピン14はシート12の表面から突出し、成形治具の突起となっている。この成形治具10の突起が設けられた面に、ハニカムパネルの一方の板状部材となる、硬化前の樹脂材料である、板状材料16を載置する(図1b)。このとき、ピン14の板状材料16に埋まる部分は略円筒形であり、板状材料16より突出した部分は、略円錐状となっている。これにより、板状材料16の孔の径を、その長さにわたってほぼ一定とし、板状材料16に対する孔明けも行えるようにしている。
【0008】
さらに、板状材料16上に、カバーシート18を重ねて載置する(図1c)。カバーシート18は可撓性を有し、板状材料16の上面から突出したピン14の先端を覆うように配置される。成形治具10、板状材料16およびカバーシート18を積層した状態で、これらを真空バッグ20内に納め、加圧を行う(図1d)。この加圧によって板状材料の表面が平滑化される。
【0009】
板状材料16などを真空バッグ20から取り出した後、カバーシート18を取り外し、板状材料16上にハニカム材料22を載置する(図1e)。ハニカム材料22の断面形状は文字通り六角形の蜂の巣状となっている。しかし、断面形状については、これに限らず、他の多角形を組み合わせた形状とすることも可能である。
【0010】
このハニカム材料22の上にさらに重ねて第2の板状材料24を載置し、第1と第2の板状材料16,24にてハニカム材料22を挟んだ状態とする(図1f)。積層された状態で、真空バッグ26内に納め、加圧および加熱し、第1および第2の板状材料16,24を構成する樹脂を硬化させる(図1g)。そして、真空バッグ26より取り出し、成形治具10を引き剥がすようにして取り外すことにより、ハニカム部材28を、孔明き板状部材30と孔なしの板状部材32とで挟んだハニカムパネル34を得る(図1h)。前述のように成形治具10のシート12は可撓性を有しているために、硬化したハニカムパネル34より容易に取り外すことができる。
【0011】
以上の製造方法によれば、材料の成形硬化を行う工程が1工程で済み、製造コストを削減することができる。
【0012】
図2は、成形治具10の製作工程の一例を示す図である。枠36と、これの内側に立設したピン型38からなる、金属製または樹脂製の第1の型40を準備する(図2a)。この型40に、樹脂を流し込み、硬化させる(図2b)。この樹脂は、硬化後も可撓性を有する材料である。この可撓性を利用して、型40より取り外し、前述した可撓性のシート12を得る(図2c)。
【0013】
次に、シート12を、第2の型44内に配置する(図2d)。第2の型44には、ピン型38によって形成されたシート12の孔46に対応する位置に略円錐状の穴48が設けられている。よって、第2の型44内にシート12が配置されたときに、シートの穴46と型の穴48は、連続した一つの穴となる。そこへ、溶融した金属50を流し込む(図2d)。金属50は、シートの孔46と型の穴48を埋める程度の量を流し込むのが好ましい。金属50が硬化して、前述のピン14となり、第2の型44から外して成形治具10を得る(図2e)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる孔明きハニカムパネルの製造工程を示す図である。
【図2】成形治具10の製造工程を示す図である。
【符号の説明】
10 成形治具、12 可撓性のシート、14 ピン(突起)、16 第1の板状材料、18 カバーシート、20 真空バッグ、22 ハニカム材料、24第2の板状材料、26 真空バッグ、28 ハニカム部材、30 孔明き板状部材、32 板状部材、34 ハニカムパネル。

Claims (2)

  1. 可撓性シートに複数の突起を立設した成形治具に、前記突起が貫通する状態に板状材料を載置する工程と、
    前記第1の板状材料を、前記成形治具と共に加圧する工程と、
    前記第1の板状材料の上にハニカム材料を載置する工程と、
    前記ハニカム材料の上にさらに第2の板状材料を載置する工程と、
    前記第1および第2の板状材料ならびに前記ハニカム材料を、前記成形治具と一体の状態で、硬化させ、一体成形する工程と、
    前記一体成形された第1および第2の板状材料およびハニカム材料から、前記成形治具を取り外し、孔明きハニカムパネルを得る工程と、
    を有する、孔明きハニカムパネルの製造方法。
  2. 請求項1に記載の孔明きハニカムパネルの製造方法であって、前記成形治具に前記第1の板状材料を載置する工程の後に、さらに前記成形治具の突起の先端が突出しないように、前記第1の板状材料に重ねてカバーシートを載置する工程を有し、
    前記第1の板状材料と成形治具を共に加圧する工程は、前記カバーシートも含めて加圧する工程である、
    孔明きハニカムパネルの製造方法。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54144488A (en) * 1978-05-01 1979-11-10 Boeing Wichita Co Sound absorbing panel
JPS5538595A (en) * 1978-09-11 1980-03-18 Boeing Wichita Co Producing cellular core having internal partitions
JPH106417A (ja) * 1996-03-28 1998-01-13 Boeing Co:The 改良されたパネル構造およびそれを製造するためのプロセス
JPH10245908A (ja) * 1997-03-06 1998-09-14 Sekisui Chem Co Ltd 吸音材

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