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JP4584869B2 - 基板在庫数シミュレーション方法、および、部品実装方法 - Google Patents

基板在庫数シミュレーション方法、および、部品実装方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板在庫数シミュレーション方法に関し、特に、部品実装機により電子基板等の部品が実装された基板の在庫数をシミュレートするシミュレーション方法に関する。
近年、部品実装機によりプリント基板上へ部品を実装する際の部品の実装順序の決定手法が種々提案されている。このような、実装順序の決定方法の中には、1枚の基板あたりの生産時間(タクトタイム)を小さくするように実装順序の決定を行なうものがある(例えば、特許文献1参照)。このような決定方法により決定された実装順序に従い、部品が実装された基板を生産すれば、単位時間あたりより多くの基板を生産することができる。
特開2002−50900号公報
しかしながら、タクトタイムを小さくすることにより、数多くの基板が生産できたとしても、受注数以上の基板を生産してしまうと、基板の在庫を抱えることになり、在庫を抱えることによるコストロスにつながるという課題がある。
図21は、上述の課題を説明するための図である。例えば、1日に基板Aを200枚生産できる実装ライン602と、1日に基板Bを150枚生産できる実装ライン604とが工場内に存在するものとする。この工場に、「1日で、基板Aを150枚、基板Bを120枚それぞれ生産してほしい」との注文606が到着したとする。このような場合に、2つの実装ライン602および604をフル稼働させ、基板Aを200枚、基板Bを150枚生産し、注文枚数分の基板を出荷すると、基板Aについては50(=200−150)枚の在庫が生じ、基板Bについては30(=150−120)枚の在庫が生じる。したがって、コストロスにつながる。なお、このように工場から出荷される製品の在庫のことを以下では「出荷在庫」という。
また、複数の実装ラインが相互に関連し、1枚の基板または1つの製品を生産するような場合であって、複数の実装ラインにおけるタクトタイムが異なり、ラインバランスが悪いような場合には、基板の生産過程において在庫が生じる。このため、このような場合にも、在庫を抱えることによるコストロスにつながるという課題がある。なお、このように、製品の生産過程において生じる在庫のことを以下では「工程在庫」という。
図22は、上述の工程在庫に関する課題を説明するための図である。例えば、基板Aを生産するための基板A用実装ライン608と基板Bを生産するための基板B用実装ライン610とが存在し、2つの実装ライン608および610の次工程に基板Aと基板Bとの組立工程612があるものとする。また、基板Aおよび基板Bは、基板A用実装ライン608および基板B用実装ライン610で並行して生産されるものとする。このとき、基板A用実装ライン608におけるラインタクトタイム(1枚の基板を生産するのに要する時間)が12秒であるものとし、基板B用実装ライン610におけるラインタクトタイムが20秒であるものとする。よって、単位時間あたりの基板生産枚数を比較すると基板Aの方が多い。このため、基板Aが工程在庫として残ることになる。
また、図23は、上述の工程在庫に関する課題を説明するための他の図である。同図に示す生産システム626は、基板の両面に部品を実装するためのシステムであり、裏面実
装用ライン622と、ストッカ30aと、コンベア154と、基板反転装置156と、表面実装用ライン624とを備えている。
裏面実装用ライン622は、基板の裏面に部品を実装する実装ラインである。ストッカ30aは、裏面実装用ライン622で裏面に部品が実装された基板をストックする。コンベア154は、ストッカ30aにストックされた基板を搬送する。基板反転装置156は、コンベア154により搬送された基板の表裏を反転させる。表面実装用ライン624は、コンベア154により表裏が反転された基板の表面に部品を実装する実装ラインである。すなわち、基板は、同図中の矢印で示された方向に順次流れていく。
このとき、裏面実装用ライン622におけるラインタクトタイムが12秒であり、表面実装用ライン624におけるラインタクトタイムが20秒であるものとする。よって、単位時間あたりの基板生産枚数を比較する裏面基板の方が多い。このため、表面基板の生産が裏面基板の生産に追いつかず、裏面基板がストッカ30aに工程在庫としてストックされることになる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、出荷在庫または工程在庫によるコストロスを削減することができる基板在庫数シミュレーション方法等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る基板在庫数シミュレーション方法は、基板に部品を実装する部品実装機による基板の在庫数をシミュレートする基板在庫数シミュレーション方法であって、前記部品実装機の生産条件の入力を受け付ける生産条件入力受付ステップと、前記生産条件に基づいて、コンピュータが、前記基板の在庫数をシミュレートするシミュレーションステップとを含むことを特徴とする。
この構成によると、在庫数を予めシミュレートできるため、オペレータは、適切な生産条件を決定することができる。このため、出荷在庫または工程在庫によるコストロスを削減することができる。
好ましくは、上述の基板在庫数シミュレーション方法は、さらに、シミュレートされた前記基板の在庫数の推移をグラフ表示するグラフ表示ステップを含むことを特徴とする。
この構成によると、オペレータが、在庫数が適正か否かを一目見ただけで知ることができる。
なお、本発明は、このような特徴的なステップを備える基板在庫数シミュレーション方法として実現することができるだけでなく、基板在庫数シミュレーション方法に含まれる特徴的なステップを手段とする基板在庫数シミュレーション装置として実現したり、基板在庫数シミュレーション方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは言うまでもない。
出荷在庫または工程在庫によるコストロスを削減することができる基板在庫数シミュレーション方法等を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る基板の生産システムについて説明する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1では、出荷在庫によるコストロスを削減することができる基板の生産システムについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る基板の生産システムの外観図である。生産システム10は、基板に部品を実装した部品実装基板を生産するためのシステムであり、実装ライン200と、基板生産数制御装置300とを備えている。
実装ライン200は、上流側の生産設備から下流側の生産設備に基板を搬送し、部品が実装された基板を生産するシステムであり、ストッカ14および30と、はんだ印刷装置16と、コンベア18および26と、接着剤塗布装置21と、部品実装機22および24と、リフロー炉28とを備えている。
ストッカ14および30は、基板をストックする装置であり、ストッカ14が生産ラインの最上流に位置し、ストッカ30が生産ラインの最下流に位置する。すなわち、ストッカ14には、部品が未実装の基板がストックされ、ストッカ30には部品が実装済みの完成品の基板がストックされる。
はんだ印刷装置16は、基板上にはんだを印刷する装置である。コンベア18および26は、基板を搬送する装置である。接着剤塗布装置21は、基板上に接着剤を塗布する装置である。部品実装機22および24は、基板上に部品を実装する装置である。リフロー炉28は、部品が実装された基板を熱することにより、はんだ等を溶かした後、部品を基板上に固定させる装置である。
基板生産数制御装置300は、実装ライン200を構成する各生産設備での基板の生産枚数を制御するためのコンピュータである。基板生産数制御装置300の構成については、後述する。
図2は、部品実装機22の構成を示す外観図である。なお、部品実装機24も同様の構成を有する。
部品実装機22は、お互いが協調して(または、交互動作にて)部品実装を行なう2つのサブ設備(前サブ設備130a、後サブ設備130b)を備える。前サブ設備130aは、部品テープを収納するパーツフィーダ123の配列からなる部品供給部124aと、それらパーツフィーダ123から電子部品を吸着し基板20に装着することができる複数の吸着ノズル(以下、単に「ノズル」ともいう。)を有するマルチ装着ヘッド121と、マルチ装着ヘッド121が取り付けられるビーム122と、マルチ装着ヘッド121に吸着された部品の吸着状態を2次元又は3次元的に検査するための部品認識カメラ126等を備える。
後サブ設備130bも、前サブ設備130aと同様の構成を有する。なお、後サブ設備130bには、トレイ部品を供給するトレイ供給部128が備えられているが、トレイ供給部128などはサブ設備によっては備えない場合もある。また、前側のサブ設備130aおよび132aおよび後側のサブ設備130bおよび132bにそれぞれ1台ずつディスプレイ150が設けられている。
図3は、部品実装機22内部の主要な構成を示す平面図である。
なお、図2に示した部品実装機22は、2つのサブ設備を備えることとしているが、図8に示す部品実装機22は、説明の便宜上、図2に示す部品実装機22を基板20の搬送方向に2台連結した場合の内部構成を示しているものとし、以下の説明を行う。
部品実装機22は、その内部に基板20の搬送方向(X軸方向)に並んで配置されるサブ設備を備え、さらに部品実装機22の前後方向(Y軸方向)にもサブ設備を備えており
、合計4つのサブ設備130a、132a、130b、132bを備えている。X軸方向に並んで配置されるサブ設備(130aと132a、130bと132b)は相互に独立しており、同時に異なる実装作業を行うことが可能である。さらに、サブ設備(130aと132b、132bと130b)も相互に独立しており、同時に異なる実装作業を行うことが可能である。一方前後方向(Y軸方向)に向かい合って配置されるサブ設備(130aと130b、132aと132b)は、お互いが協調し一つの基板に対して実装作業を行う。以下、サブ設備130aおよび130bをまとめて「左サブ設備120c」と呼び、サブ設備132aおよび132bをまとめて「右サブ設備120d」と呼ぶこととする。すなわち、左サブ設備120cおよび右サブ設備120dの各々のサブ設備では、2つのマルチ装着ヘッド121が協調しながら1つの基板20に対して部品の実装作業を行なうこととなる。
各サブ設備130a、132a、130b、132bは、それぞれのサブ設備130a、132a、130b、132bに対しビーム122と、マルチ装着ヘッド121と、部品供給部124a、125a、124b、125bとが備えられている。また、部品実装機22には前後のサブ設備間に基板20搬送用のレール129が一対備えられている。
なお、部品認識カメラ126およびトレイ供給部128などは本願発明の主眼ではないため、同図においてその記載を省略している。
ビーム122は、X軸方向に延びた剛体であって、Y軸方向(基板20の搬送方向と垂直方向)に設けられた軌道(図示せず)上をX軸方向と平行を保ったままで移動することができるものである。また、ビーム122は、当該ビーム122に取り付けられたマルチ装着ヘッド121をビーム122に沿って、すなわちX軸方向に移動させることができるものであり、自己のY軸方向の移動と、これに伴ってY軸方向に移動するマルチ装着ヘッド121のX軸方向の移動とでマルチ装着ヘッド121をXY平面内で自在に移動させることができる。
また、図4に示すように、ビーム122やマルチ装着ヘッド121など駆動させるためのモータ24a、24bのなどがビーム122などに備えられている。そして、実装制御部23がこれらモータ24a、24bなどを制御することにより、ビーム122やマルチ装着ヘッド121の移動速度を制御している。
図5は、基板生産数制御装置300の機能的な構成を示すブロック図である。
基板生産数制御装置300は、演算制御部301、表示部302、入力部303、メモリ部304、基板生産数制御プログラム格納部305、通信I/F(インターフェース)部306およびデータベース部307等から構成される。
演算制御部301は、CPU(Central Processing Unit)や数値プロセッサ等であり
、オペレータからの指示等に従って、基板生産数制御プログラム格納部305からメモリ部304に必要なプログラムをロードして実行し、その実行結果に従って、各構成要素302〜307を制御する。
表示部302はCRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等であり、入力部303はキーボードやマウス等であり、これらは、演算制御部301による制御の下で、基板生産数制御装置300とオペレータとが対話する等のために用いられる。
通信I/F部306は、LAN(Local Area Network)アダプタ等であり、基板生産数制御装置300と実装ライン200を構成する部品実装機22等との通信に用いられる。メモリ部304は、演算制御部301による作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)等である。
データベース部307は、基板生産数制御装置300による実装プログラムの作成処理等に用いられる入力データ(実装点データ307a、部品ライブラリ307b、実装機情報307c等)や、得られた実装プログラム等を記憶するハードディスク等である。
図6〜図8は、それぞれ、実装点データ307a、部品ライブラリ307bおよび実装機情報307cの一例を示す図である。
実装点データ307aは、実装の対象となる全ての部品の実装点を示す情報の集まりである。図6に示されるように、1つの実装点piは、部品種ci、X座標xi、Y座標yi、装着角度θi、制御データφiからなる。ここで、「部品種」は、図7に示される部品ライブラリ307bにおける部品名に相当し、「X座標」および「Y座標」は、実装点の座標(基板上の特定位置を示す座標)であり、「装着角度」は、部品装着時の部品の回転角度であり、「制御データ」は、その部品の実装に関する制約情報(使用可能な吸着ノズルのタイプ、マルチ装着ヘッド121の最高移動速度等)である。
部品ライブラリ307bは、部品実装機22等が扱うことができる全ての部品種それぞれについての固有の情報を集めたライブラリであり、図7に示されるように、部品種ごとの部品サイズ、タクト(一定条件下における部品種に固有のタクト)、その他の制約情報(使用可能な吸着ノズルのタイプ、部品認識カメラ126による認識方式、マルチ装着ヘッド121の最高速度レベル等)からなる。なお、本図には、参考として、各部品種の部品の外観も併せて示されている。
実装機情報307cは、生産ラインを構成する全てのサブ設備ごとの装置構成や上述の制約等を示す情報であり、図8に示されるように、マルチ装着ヘッド121のタイプ、すなわちマルチ装着ヘッド121に備えられている吸着ノズルの本数等に関するヘッド情報、マルチ装着ヘッド121に装着され得る吸着ノズルのタイプ等に関するノズル情報、パーツフィーダ123の最大数等に関するカセット情報、トレイ供給部128が収納しているトレイの段数等に関するトレイ情報等からなる。
基板生産数制御プログラム格納部305は、基板生産数制御装置300の機能を実現する各種制御プログラムを記憶しているハードディスク等であり、機能的に(演算制御部301によって実行された場合に機能する処理部として)、基板在庫数算出部305a、基板生産数制御部305b、在庫数表示制御部305cおよび実装順序決定部305dから構成される。
基板在庫数算出部305aは、実装ライン200において生産される基板の在庫数を算出する処理部である。基板生産数制御部305bは、在庫数が所定の適正在庫数以下となるように、実装ライン200における基板の生産数を制御する処理部である。在庫数表示制御部305cは、表示部302に在庫数を示すグラフを表示する処理部である。実装順序決定部305dは、与えられた実装条件の中でラインタクトが最小となるように、部品の実装順序を決定する処理部である。
次に、基板生産数制御装置300が実行する処理について説明する。図9は、基板生産数制御装置300が実行する処理のフローチャートである。
基板在庫数算出部305aは、入力部303を使用してオペレータが入力した注文(生産計画)を取り込む(S2)。例えば、図21に示したのと同様に、「1日で基板Aを150枚生産してほしい」との注文が入力され、基板在庫数算出部305aは、その注文を取り込んだものとする。
基板在庫数算出部305aは、入力部303を使用してオペレータが入力した、基板生産前に工場に存在する基板Aの現在庫数を取り込む(S4)。例えば、基板Aの現在庫数は30枚であるものとする。
実装順序決定部305dは、データベース部307に登録されている実装プログラム作成のための入力データ(実装点データ307a、部品ライブラリ307bおよび実装機情報307c等)を取り込む(S6)。
基板生産数制御部305bは、部品実装機22または24における各部品の実装速度を規定する実装タクトレベルを各部品種ごとに部品ライブラリに設定されている最高速度レベルに設定する(S8)。
最高速度レベルは、マルチ装着ヘッド121の移動速度のレベルのことであり、図7に示すように、レベル1から8までの8段階にレベル分けされている。最高速度レベルは、各部品種について、部品ライブラリ中で設定される。レベル1がマルチ装着ヘッド121を最高速度で動かすことのできる最高速度レベルであり、レベル8がマルチ装着ヘッド121を最低速度で動かすことのできる最高速度レベルであるものとする。なお、「最高速度レベル」という言葉において、「最高」とは、その部品を吸着して移動可能な最高速度、という意味である。
S8において、例えば、部品ライブラリでレベル4が設定されている部品種は、最高速度レベルがレベル4となるので、レベル4に設定する。
実装順序決定部305dは、入力データ取り込み処理(S6)で取り込まれた入力データおよび設定されたマルチ装着ヘッド121の最高速度レベルに基づいて、基板20への部品の実装順序を決定する(S10)。実装順序の決定処理は、これまで種々の方法が提案されており、本発明の主眼ではないため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
基板在庫数算出部305aは、決定処理(S10)の結果およびマルチ装着ヘッド121の実装タクトレベルに基づいて、実装ライン200におけるラインタクトタイムを算出する(S12)。例えば、1枚の基板あたりのタクトタイムが3分であると求まったとする。
基板在庫数算出部305aは、ラインタクトタイムに基づいて、稼動時間内における基板の生産枚数を算出する(S14)。ここで、稼働時間とは、一例として工場が稼動している間の時間、例えば8時間であるものとする。すると、基板の生産枚数は、次式(1)により求められる。
生産枚数=稼働時間/タクトタイム …(1)
上述のように、タクトタイムを3分/枚、稼働時間を8時間(=480分)とした場合には、これらの値を式(1)に当てはめると、次式(2)のようになる。
生産枚数=480/3=160 …(2)
すなわち、稼動時間(8時間)内に生産される基板の生産枚数は160枚であると求められる。
基板在庫数算出部305aは、稼動時間経過後の出荷在庫数を次式(3)に従い算出する(S16)。
出荷在庫数=生産枚数+現在庫数−注文数 …(3)
上述の値を次式(3)に当てはめると、出荷在庫数は次式(4)のようになる。
出荷在庫数=160+30−150=40 …(4)
すなわち、稼動時間経過後の基板の出荷在庫数は40枚であると求められる。
基板生産数制御部305bは、出荷在庫数が所定の適正在庫数TH1内におさまっているか否かを調べる(S18)。出荷在庫数が適正在庫数TH1以下の場合には(S18で
YES)、基板生産数制御部305bは、現在設定されている実装タクトレベル等の生産条件を維持したまま、基板の生産を開始させる(S22)。また、在庫数表示制御部305cは、基板の出荷在庫数の時間的推移を示したグラフを表示部302に表示させる(S24)。
図10は、表示されたグラフの一例を示す図である。このグラフの上段には注文タクトタイムと実タクトタイムとが比較して表示されている。注文タクトタイムは、稼働時間を注文枚数で割ることにより求められる値である。また、実タクトタイムは、上述のタクトタイム算出処理(S12)で求められた値である。このグラフの下段には、出荷在庫数の時間的推移を表したグラフが表示されおり、そのグラフには適正在庫数TH1が示されている。すなわち、出荷在庫数が適正在庫数TH1を超えているか否かが一目で分かる。
出荷在庫数が適正在庫数TH1よりも大きい場合には(S18でNO)、基板生産数制御部305bは、部品実装機22または24における実装タクトレベルを1ランク下げる(S20)。すなわち、マルチ装着ヘッド121の移動速度を1ランク遅くする。その後、実装順序決定処理(S10)以降の処理が実行される。例えば、適正在庫数TH1が30枚の場合には、先ほど求めた出荷在庫数が40枚であるため、S18の条件を満たさない。よって、基板生産数制御部305bは、実装タクトレベルを1ランク下げる(S20)。このことにより、ラインタクトタイムが大きくなり、稼動時間内における生産枚数が減少する。よって、出荷在庫数も減少することとなり、いずれは、基板の生産開始処理(S22)およびグラフ表示処理(S24)が実行されることとなる。
実装タクトレベルの下げ方としては、例えば、一律に全部品の速度を下げる方法や、特定部品を選択して速度を下げる方法、最高速度レベル(例えば、レベル1)の部品のみのレベルを下げる等を例示することができる。
以上説明したように、実施の形態1に係る生産システム10によると、出荷在庫数が適正在庫数以下になるように、マルチ装着ヘッドの移動速度等の実装条件を変化させながら決定している。このため、出荷在庫数を極力減らすことができ、出荷在庫によるコストロスを削減することができる。
また、実装タクトレベルを下げることにより、駆動モータの消費電力を削減することができる。
また、出荷在庫数の時間的推移をグラフ表示している。このため、オペレータは、出荷在庫数が適正か否かを一目見ただけで知ることができる。
また、上記は、ラインの事例を実施形態として説明したが、上記説明は本発明の一実施形態を示したにすぎず、本発明が当該実施形態に限定されるものではない。従って、本発明には、部品実装機1台にかかわる在庫数が適正在庫数以内になるように、部品実装機1台の生産数を制御するものでもかまわない。
なお、上記実施形態においては、実装条件を決定していたが、当該決定には最適な実装条件を決定する最適化も含まれる。もしくは、実装条件には実装順序も含まれ、実装時間が短縮する方向になるように実装順序を決定することも実装条件の決定に含まれる。
また、上記実施形態においては、実装タクトレベルを下げることを例示したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、例えば、サブ設備を複数備える部品実装機や生産ラインの場合、そのサブ設備が備えるいずれかのビームを停止(電力の供給の停止)させて、出荷個数を適正在庫数以下に調整すると共に消費電力を削減してもよい。また、吸着ノズルを複数個備えるマルチ装着ヘッドの場合、吸着ノズルの一部の使用を中止、例えば、吸着ノズルが2列に配置されている場合、いずれか1列を使用しないようにして、出荷個数を適正在庫数以下に調整すると共に消費電力を削減してもよい。ここで、吸着ノズルの一部の使用を中止すると消費電力を削減できるのは、各吸着ノズルに接続される真空系を弁で閉鎖することにより吸着ノズルの使用を中止するため、吸着ノズルからのリークが減少して真空ポンプの負荷が減少するからである。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2では、工程コストによるコストロスを削減することができる基板の生産システムについて説明する。なお、上述の実施の形態1と共通する説明については適宜省略する。
図11は、本発明の実施の形態2に係る基板の生産システムを上方から見下ろした際の外観図である。図12は、図11に示した生産システムの模式図である。
生産システム1000は、基板に部品を実装した部品実装基板を生産するためのシステムであり、裏面実装用ライン700と、ストッカ30aと、コンベア154と、基板反転装置156と、表面実装用ライン800と、基板生産数制御装置300(図示せず)とを備えている。基板は、図11および図12中の矢印で示された方向に順次流れていく。
裏面実装用ライン700は、基板の裏面に部品を実装する実装ラインであり、上流側より、ストッカ14aと、はんだ印刷装置16aと、コンベア18aと、接着剤塗布装置21aと、部品実装機22aと、部品実装機24aと、コンベア26aと、リフロー炉28aとを備えている。
表面実装用ライン800は、基板の表面に部品を実装する実装ラインであり、上流側より、はんだ印刷装置16bと、コンベア18bと、接着剤塗布装置21bと、部品実装機22bと、部品実装機24bと、コンベア26bと、リフロー炉28bと、ストッカ14bとを備えている。
ストッカ14a,30aおよび14bは、基板をストックする装置であり、ストッカ14aは裏面実装用ライン700の最上流に位置し、ストッカ30aは裏面実装用ライン700の最下流に位置する。また、ストッカ14bは、表面実装用ライン800の最下流に位置する。
すなわち、ストッカ14aには、部品が未実装の基板が裏面を上向きとしてストックされ、ストッカ30aには、裏面のみに部品が実装済みの基板がストックされ、ストッカ14bには、両面に部品が実装済みの完成品の基板がストックされる。
はんだ印刷装置16aおよび16bは、基板の表面にはんだを印刷する装置である。
コンベア18a、26a、154、18bおよび26bは、基板を搬送する装置である。接着剤塗布装置21aおよび21bは、基板上に接着剤を塗布する装置である。
リフロー炉28aおよび28bは、部品が実装された基板20を熱することにより、はんだ等を溶かした後、部品を基板上に固定させる装置である。
基板反転装置156は、コンベア154により搬送された基板の表裏を反転させる装置である。
部品実装機22a、24a、22bおよび24bの構成は、実施の形態1に示した部品実装機22および24と同様の構成を有する。
基板生産数制御装置300は、裏面実装用ライン700および表面実装用ライン800を構成する各生産設備での基板の生産枚数を制御するためのコンピュータであり、その構成は、実施の形態1で説明したものと同様である。
次に、基板生産数制御装置300が実行する処理について説明する。図13は、基板生産数制御装置300が実行する処理のフローチャートである。
生産システム1000において生産対象とされる基板の現在庫数の取り込み処理(S4)、実装プログラム作成のための入力データの取り込み処理(S6)、部品実装機22a,24a,22bおよび24bにおける各部品の実装速度を規定する実装タクトレベルを最高速度レベルに設定する処理(S8)、基板への部品の実装順序決定処理(S10)、ラインタクトタイム算出処理(S12)は、実施の形態1と同様である。
なお、ラインタクトタイム算出処理(S12)では、裏面実装用ライン700におけるラインタクトタイムと、表面実装用ライン800におけるラインタクトタイムとが算出される。例えば、裏面実装用ライン700のラインタクトタイムが12秒であり、表面実装用ライン800のラインタクトタイムが20秒であるものとする。
基板在庫数算出部305aは、複数ある部品実装用ラインのうちのネックラインを特定する(S32)。ネックラインとは、複数ある部品実装用ラインのうちで最もラインタクトタイムが大きいラインのことである。すなわち、部品実装用ラインが裏面実装用ライン700および表面実装用ライン800の2種類の場合には、表面実装用ライン800がネックラインと特定される。
基板在庫数算出部305aは、ネックライン以外の着目している部品実装用ラインの工程在庫数を、次式(5)に従い算出する(S34)。
工程在庫数=現在庫数+稼働時間/着目部品実装用ラインのラインタクトタイム
−稼働時間/ネックラインのラインタクトタイム…(5)
ここで、一例として、現在庫数を10枚、稼働時間を1時間(=3600秒)とすると、工程在庫数は、次式(6)のようになる。
工程在庫数=10+3600/12−3600/20=130 …(6)
すなわち、稼動時間経過後の基板の工程在庫数は130枚であると求められる。よって現在の実装条件で、部品の基板の生産を開始すると、稼働時間経過後に工程在庫として、裏面のみに部品が実装された130枚の基板がストッカ30aにストックされることになる。
基板生産数制御部305bは、工程在庫数が所定の適正在庫数TH2内におさまっているか否かを調べる(S36)。工程在庫数が所定の適正在庫数TH2以下の場合には(S36でYES)、基板生産数制御部305bは、現在設定されている実装タクトレベル等の生産条件を維持したまま、基板の生産を開始させる(S22)。また、在庫数表示制御部305cは、基板の工程在庫数の時間的推移を示したグラフを表示部302に表示させる(S24)。
図14は、表示されたグラフの一例を示す図である。このグラフの上段には裏面実装用ライン700のタクトタイムと表面実装用ライン800のタクトタイムとが比較して表示されている。また、このグラフの下段には、工程在庫数の時間的推移を表したグラフが表示されており、そのグラフには、適正在庫数TH2が示されている。すなわち、工程在庫数が適正在庫数TH2を超えているか否かが一目で分かる。
工程在庫数が適正在庫数TH2よりも大きい場合には(S36でNO)、基板生産数制御部305bは、部品実装機22aまたは24aにおける実装タクトレベルを1ランク下げる(S20)。実装タクトレベルの低下処理(S20)は、実施の形態1で説明したものと同様である。その後、実装順序決定処理(S10)以降の処理が実行される。例えば、適正在庫数TH2が20枚の場合には、先ほど求めた工程在庫数が130枚であるため、S36の条件を満たさない。よって、基板生産数制御部305bは、工程在庫数が適正在庫数TH2以下となるまで実装タクトレベルを順次低下させる。なお、式(5)より、着目している部品実装用ラインのラインタクトタイムとネックラインのラインタクトタイムとが等しくなる場合に、工程在庫数と現在庫数とが等しくなる。
以上説明したように、実施の形態2に係る生産システム1000によると、工程在庫数が適正在庫数以下になるように、マルチ装着ヘッドの移動速度等の実装条件を変化させながら決定している。このため、工程在庫数を極力減らすことができ、工程在庫によるコストロスを削減することができる。
また、工程在庫数の時間的推移をグラフ表示している。このため、オペレータは、工程在庫数が適正か否かを一目見ただけで知ることができる。
なお、図15のS20で、着目するラインの実装タクトレベルを低下させたが、その限りではなく、例えば、工程在庫数が適正在庫数以下になるように、ネックラインで実装する部品の一部を着目するラインへ振り分け先を変更するものでもかまわない。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3では、出荷在庫によるコストロスを削減するための基板の生産システムについて説明する。なお、上述の実施の形態1および2と共通する説明については適宜省略する。
本発明の実施の形態3に係る基板の生産システムの構成は、実施の形態1に示した生産システムの構成において、基板生産数制御装置300の代わりに、基板在庫数シミュレーション装置を用いたものである。
図15は、基板在庫数シミュレーション装置の機能的な構成を示すブロック図であるである。
基板在庫数シミュレーション装置500は、図5に示した基板生産数制御装置300の構成において、基板生産数制御プログラム格納部305の代わりに基板在庫数シミュレーションプログラム格納部505を用いたものである。その他の処理部は、図5に示したものと同様であるため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
基板在庫数シミュレーションプログラム格納部505は、基板在庫数シミュレーション装置500の機能を実現する各種プログラムを記録しているハードディスク等であり、機能的に(演算制御部301によって実行された場合に機能する処理部として)、シミュレーション部505a、在庫数表示制御部305cおよび実装順序決定部305d等から構成される。
在庫数表示制御部305cおよび実装順序決定部305dは、実施の形態1で説明したのと同様の処理部である。
シミュレーション部505aは、実装ライン200に対する生産条件に基づいて、基板の出荷在庫数をシミュレートする処理部である。
次に、基板在庫数シミュレーション装置500が実行する処理について説明する。図16は、基板在庫数シミュレーション装置500が実行する処理のフローチャートである。
シミュレーション部505aが、注文の取り込み処理(S2)および現在庫数の取り込み処理(S4)を実行する。これらの処理は、実施の形態1に示した基板生産数制御装置300が実行する処理と同様である。
次に、実装順序決定部305dは、実装プログラム作成のための入力データの取り込み処理(S6)を実行する。この処理は、実施の形態1で説明したものと同様である。
シミュレーション部505aは、初期生産条件として部品ライブラリで規定している実装タクトレベルとして生産条件の取り込みを行なう(S42)。ここでは、シミュレーション部505aは、生産条件の一例として、実施の形態1に示したマルチ装着ヘッド121の実装タクトレベルを部品ライブラリ307bから取り込むものとする。
次に、実装順序決定部305dは、基板への部品の実装順序決定処理(S10)を実行する。この処理は、実施の形態1で説明したように、すでに知られている種々の方法のいずれかを用いる。
シミュレーション部505aは、ラインタクト算出処理(S12)を実行する。この処理は、実施の形態1で説明したものと同様である。
シミュレーション部505aは、所定時間ごと(例えば、5分ごと)の基板の生産枚数を算出する(S44)。この処理は、実施の形態1におけるラインタクトタイム算出処理(S12)および生産枚数算出処理(S14)と同様である。
シミュレーション部505aは、上記所定時間ごとの出荷在庫数を算出する(S46)。なお、この処理は、実施の形態1における出荷在庫数算出処理(S16)と同様である。
在庫数表示制御部305cは、基板の出荷在庫数の時間的推移を示したグラフを表示部302に表示させる(S24)。この処理は、実施の形態1で説明したものと同様である。すなわち、在庫数表示制御部305cは、図10に示されるようなグラフを表示部302に表示させる。これにより、所定時間ごとに出荷在庫数が表示されることとなる。
なお、オペレータが、生産条件を変更しようと思った場合、例えば、S24で表示したシミュレーション結果において、出荷在庫数が適正在庫数を超える結果になり、出荷在庫数が適正在庫数以内に納まるように生産条件を変更することが必要になる場合には(S48でYES)、オペレータが再度、入力部303を使用して生産条件を入力することにより、シミュレーション部505aは、当該生産条件の取り込みを行ない(S42)、実装順序決定処理(S10)以降の処理が繰り返される。
以上説明したように、実施の形態3に係る生産システムによると、実装ラインの生産条件を、オペレータがいろいろと変更しながら、出荷在庫のシミュレーションを行なうことができる。このため、オペレータは、出荷在庫によるコストロスを削減するための最適な生産条件を見つけることができる。
[実施の形態4]
本発明の実施の形態4では、工程在庫によるコストロスを削減するための基板の生産システムについて説明する。なお、上述の実施の形態1〜3と共通する説明については適宜省略する。
本発明の実施の形態4に係る基板の生産システムの構成は、実施の形態2に示した生産システムの構成において、基板生産数制御装置300の代わりに、基板在庫数シミュレーション装置を用いたものである。
基板在庫数シミュレーション装置は、裏面実装用ライン700および表面実装用ライン800を構成する各生産設備での基板の生産枚数を制御するためのコンピュータであり、その構成は、実施の形態3で説明したものと同様である。
次に、基板在庫数シミュレーション装置500が実行する処理について説明する。図17は、基板在庫数シミュレーション装置500が実行する処理のフローチャートである。
現在庫数取り込み処理(S4)からラインタクト算出処理(S12)までの処理は、実施の形態3で説明したものと同様である。
ネックライン特定処理(S32)は、実施の形態2で説明したものと同様の処理である。
生産枚数算出処理(S44)は、実施の形態3で説明したものと同様の処理である。
次に、シミュレーション部505aは、生産枚数算出処理(S44)で用いられた所定時間ごと(例えば、5分ごと)の工程在庫数を算出する(S52)。なお、この処理は、実施の形態2における工程在庫数算出処理(S34)と同様である。
在庫数表示制御部305cは、基板の工程在庫数の時間的推移を示したグラフを表示部302に表示させる(S24)。この処理は、実施の形態2で説明したものと同様である。すなわち、在庫数表示制御部305cは、図14に示されるようなグラフを表示部302に表示させる。これにより、所定時間ごとに工程在庫数が表示されることとなる。
生産条件変更判定処理(S48)は、実施の形態3と同様である。
以上説明したように、実施の形態4に係る生産システムによると、実装ラインの生産条件を、オペレータがいろいろと変更しながら、工程在庫のシミュレーションを行なうことができる。このため、オペレータは、工程在庫によるコストロスを削減するための最適な生産条件を見つけることができる。
なお、生産条件変更について、例えば、工程在庫数が適正在庫数以下になるように、ネックラインで実装する部品の一部を着目するラインへ振り分け先を変更するものでもかまわない。
以上、本発明の実施の形態に係る生産システムについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、実施の形態1〜4では、マルチ装着ヘッドの移動速度を変更することにより、工程在庫数の調整を行なっていたが、部品実装に使用される部品実装機の台数を変化させることにより、工程在庫数の調整を行うようにしてもよい。例えば、実装ラインに5台の部品実装機がある場合に、5台すべてを使用したのでは、在庫数が多くなるような場合には、4台を稼動させ、1台は部品実装作業を行なわせずに基板通過作業のみを行なわせるようにしてもよい。
また、実施の形態1〜4で用いられた部品実装機は、図2および図3を参照して説明したように、マルチ装着ヘッドが移動することにより部品を基板へ装着する、いわゆる多機能型部品実装機と呼ばれる部品実装機である。しかし、部品実装機は、このような多機能型部品実装機に限定されず、いわゆる高速部品実装機と呼ばれる部品実装機を用いてもよい。
以下、高速部品実装機について説明する。
図18は、いわゆる高速部品実装機と呼ばれる部品実装機を前方斜めから見た外観図である。
部品実装機400は、電子機器を構成するプリント基板上に複数種類の部品を高速に装着する実装装置であり、部品を吸着、搬送、装着するロータリーヘッド403と、多種類の部品をロータリーヘッド403に供給する部品供給部402と、載置したプリント基板を水平面方向に移動させるXYテーブル404とを備えている。
図19は、部品供給部とロータリーヘッドとの位置関係を示す概略図である。
ロータリーヘッド403は、図19の上部に示すように、部品をプリント基板上に装着する装着手段としての装着ヘッド406を18個備えている。またこの装着ヘッド406は、高さ方向には移動することなく回転する回転基台405に高さ方向に移動自在に取り付けられ、部品を真空吸着により保持することのできる吸着ノズル(図示せず)を6本備えている。
部品供給部402は、図19の下部に示すように、同一部品を順次装着ヘッド406に提供しうる部品カセット123を横一列に並べて備えている。そして、部品供給部402は、部品供給部402をロータリーヘッド403に対して図19中のZ軸方向に移動位置決めすることにより装着すべき部品を選択しうる機能を有している。
図20は、ロータリーヘッド、基板および部品供給部の位置関係を模式的に示した図である。
同図に示すように、ロータリーヘッド403の回転軸は移動せず、この回転軸の周りをその周囲に設けられた装着ヘッド406が間欠回転することにより各位置に対応した作業を行う。簡単に説明すると、部品カセット123がそれぞれ備える吸着開口部409の上部(位置B)に位置した装着ヘッド406が前記吸着開口部409を通して部品を吸着し、これと対向する位置Eに装着ヘッド406が位置したときに基板20に吸着した部品を装着する。
なお、部品の装着対象である基板20は水平面方向に移動自在なXYテーブル(図示せず)上に載置されており、部品を装着すべき位置は基板20を移動させることにより決定される。
このような高速部品実装機と呼ばれる部品実装機において、ロータリーヘッドの回転速度を変化させることにより、在庫数の調整を行うようにしてもよい。また、XYテーブルの移動速度を変化させることにより在庫数の調整を行うようにしてもよい。また、部品供給部の移動速度を変化させることにより在庫数の調整を行うようにしてもよい。
また、適正在庫数とは、基板の在庫数を維持するのに要する費用に基づいて定められるようにしてもよい。例えば、在庫費用に基板・部品原価を加えたものを原価として、利益が得られるかの観点から、在庫費用の上限を決定し、この決定された在庫費用の上限に基づき、適正在庫を決定してもよい。さらに、上記原価を、前記在庫費用+基板・部品原価にさらに電力料金を加えたものでもかまわない。
さらに、実施の形態1〜4に係る基板生産数制御装置300または基板在庫数シミュレーション装置500において、オペレータのデータ入力に基づいて、各種データを取り込ませるようにしているが(例えば、注文取り込み処理(S2))、必ずしもオペレータが入力する必要はなく、データベース部307等の記憶装置に予め必要なデータを記憶させておき、そこから各種データを取り込ませるようにしてもよい。
さらにまた、基板生産数制御装置または基板在庫数シミュレーション装置が有する機能を部品実装機が備えていてもよい。
また、上述の稼働時間または所定時間は、時間単位での指定であってもよいし、日にち単位での指定であってもよい。
本発明は、部品を基板に実装する部品実装機による基板生産数制御装置等に利用できる。
本発明の実施の形態1に係る基板の生産システムの外観図である。 部品実装機の構成を示す外観図である。 部品実装機内部の主要な構成を示す平面図である。 部品実装機の機構的な構成を主として示すブロック図である。 基板生産数制御装置の機能的な構成を示すブロック図である。 実装点データの一例を示す図である。 部品ライブラリの一例を示す図である。 実装機情報の一例を示す図である。 基板生産数制御装置が実行する処理のフローチャートである。 表示されたグラフの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る基板の生産システムを斜め上方から見下ろした際の外観図である。 図11に示した生産システムを上方から見下ろした際の模式図である。 基板生産数制御装置が実行する処理のフローチャートである。 表示されたグラフの一例を示す図である。 基板在庫数シミュレーション装置の機能的な構成を示すブロック図である。 基板在庫数シミュレーション装置が実行する処理のフローチャートである。 基板在庫数シミュレーション装置が実行する処理のフローチャートである。 いわゆる高速部品実装機と呼ばれる部品実装機を前方斜めから見た外観図である。 部品供給部とロータリーヘッドとの位置関係を示す概略図である。 ロータリーヘッド、基板および部品供給部の位置関係を模式的に示した図である。 従来技術の課題を説明するための図である。 工程在庫に関する課題を説明するための図である。 工程在庫に関する課題を説明するための他の図である。
符号の説明
10 生産システム
200 実装ライン
300 基板生産数制御装置
301 演算制御部
302 表示部
303 入力部
304 メモリ部
305 基板生産数制御プログラム格納部
305a 基板在庫数算出部
305b 基板生産数制御部
305c 在庫数表示制御部
305d 実装順序決定部
306 通信I/F部
307 データベース部
307a 実装点データ
307b 部品ライブラリ
307c 実装機情報
500 基板在庫数シミュレーション装置
505 基板在庫数シミュレーションプログラム格納部
505a シミュレーション部

Claims (9)

  1. 複数の部品実装機から構成され、基板に部品を実装する部品実装ラインによる基板の在庫数をシミュレートする基板在庫数シミュレーション方法であって、
    前記部品実装ラインには、部品を吸着したヘッドを移動させ、基板上に部品を装着する部品実装機が含まれており、
    前記ヘッドの移動速度に関する情報を生産条件として受け付ける生産条件入力受付ステップと、
    前記生産条件に基づいて、コンピュータが、前記基板の在庫数をシミュレートするシミュレーションステップと
    を含むことを特徴とする基板在庫数シミュレーション方法。
  2. 複数の部品実装機から構成され、基板に部品を実装する部品実装ラインによる基板の在庫数をシミュレートする基板在庫数シミュレーション方法であって、
    前記部品実装ラインには、所定の軸周りに回転するロータリーヘッドにより部品を吸着し、基板を移動させながら前記基板上に部品を実装する高速部品実装機が含まれており、
    前記ロータリーヘッドの回転速度に関する情報を生産条件として受け付ける生産条件入力受付ステップと、
    前記生産条件に基づいて、コンピュータが、前記基板の在庫数をシミュレートするシミュレーションステップと
    を含むことを特徴とする基板在庫数シミュレーション方法。
  3. 複数の部品実装機から構成され、基板に部品を実装する部品実装ラインによる基板の在庫数をシミュレートする基板在庫数シミュレーション方法であって、
    前記部品実装ラインには、複数の部品実装機が含まれており、
    基板への部品実装に使用する部品実装機の台数を生産条件として受け付ける生産条件入力受付ステップと、
    前記生産条件に基づいて、コンピュータが、前記基板の在庫数をシミュレートするシミュレーションステップと
    を含むことを特徴とする基板在庫数シミュレーション方法。
  4. さらに、シミュレートされた前記基板の在庫数の推移をグラフ表示するグラフ表示ステップを含む
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板在庫数シミュレーション方法。
  5. 前記グラフ表示ステップでは、さらに、前記基板の在庫数が所定の適正在庫数の範囲内に納まっているか否かを表示する
    ことを特徴とする請求項に記載の基板在庫数シミュレーション方法。
  6. さらに、前記部品実装機の生産条件の変更入力を受け付ける生産条件変更入力受付ステップを含み、
    前記シミュレーションステップでは、前記生産条件の変更入力があった場合には、変更後の前記生産条件に基づいて、前記基板の在庫数を再度シミュレートする
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の基板在庫数シミュレーション方法。
  7. 複数の部品実装機から構成される部品実装ラインによる基板の在庫数をシミュレートして、基板に部品を実装する部品実装方法であって、
    前記部品実装ラインには、部品を吸着したヘッドを移動させ、基板上に部品を装着する部品実装機が含まれており、
    前記ヘッドの移動速度に関する情報を生産条件として受け付ける生産条件入力受付ステップと、
    前記生産条件に基づいて、コンピュータが、前記基板の在庫数をシミュレートするシミュレーションステップと
    を含むことを特徴とする部品実装方法。
  8. 複数の部品実装機から構成される部品実装ラインによる基板の在庫数をシミュレートして、基板に部品を実装する部品実装方法であって、
    前記部品実装ラインには、所定の軸周りに回転するロータリーヘッドにより部品を吸着し、基板を移動させながら前記基板上に部品を実装する高速部品実装機が含まれており、
    前記ロータリーヘッドの回転速度に関する情報を生産条件として受け付ける生産条件入力受付ステップと、
    前記生産条件に基づいて、コンピュータが、前記基板の在庫数をシミュレートするシミュレーションステップと
    を含むことを特徴とする部品実装方法。
  9. 複数の部品実装機から構成される部品実装ラインによる基板の在庫数をシミュレートして、基板に部品を実装する部品実装方法であって、
    前記部品実装ラインには、複数の部品実装機が含まれており、
    基板への部品実装に使用する部品実装機の台数を生産条件として受け付ける生産条件入力受付ステップと、
    前記生産条件に基づいて、コンピュータが、前記基板の在庫数をシミュレートするシミュレーションステップと
    を含むことを特徴とする部品実装方法。
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